開発中新薬のアップデート 2005年11月8日 アステラス製薬株式会社 常務執行役員 開発本部長 清水政男 日本 申請中/申請準備中 【申請中】 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 YM905 過活動膀胱に伴う頻尿、 尿意切迫感、尿失禁 ムスカリン受容体拮抗剤 経口 YM177 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症等 COX-II阻害剤 経口 YM152 前立腺肥大 5α-還元酵素阻害剤 経口 FK463 深在性真菌症(小児) 抗真菌剤 注射 FK506 ループス腎炎 免疫抑制剤 経口 開発コード 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 YM060 過敏性腸症候群(IBS) 5-HT3受容体拮抗剤 経口 開発コード (一般名) 【申請準備中】 2 日本 フェーズⅢ 開発コード (一般名) 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 YM529 骨粗鬆症 骨吸収抑制剤 経口 YM617 下部尿路症 α1受容体拮抗剤 経口 YM086 糖尿病性腎症 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤 経口 YM643 C型慢性肝炎 リバビリン併用 コンセンサス インターフェロン製剤 注射/ 経口併用 YM026 2型糖尿病 ビグアナイド系製剤との併用 速効・短時間型 インスリン分泌促進剤 経口 YM026 2型糖尿病 インスリン抵抗性改善薬との併用 速効・短時間型 インスリン分泌促進剤 経口 YM177 術後・外傷後および抜歯後疼痛 COX-II阻害剤 経口 FK506 潰瘍性大腸炎 免疫抑制剤 経口 (テリスロマイシン) 感染症(小児) 症候性胃食道逆流症(S-GERD) ケトライド系経口抗菌剤 H2受容体拮抗剤 経口 (全ての)重症筋無力症 不眠症(徐放性製剤) 免疫抑制剤 ω1受容体作動薬 YM1170 FK506 FK199B(*) *FK199BはP-III準備中 経口 経口 経口3 日本 フェーズⅡ 開発コード 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 YM974 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症等 COX-II阻害剤 経口 YM978 急性疼痛 COX-II阻害剤 注射 FK949 認知症における精神症状及び 行動障害 非定型抗精神病剤 経口 FK481 骨粗鬆症 FK506 臓器移植における拒絶反応 (徐放性製剤) 免疫抑制剤 経口 YM533 慢性腎不全(原発性・腎硬化) プロスタサイクリン受容体刺激剤 経口 骨形成促進・吸収阻害剤 経口 4 米国 申請中/申請準備中/フェーズⅢ 【申請中】 開発コード YM087 対象疾患 低ナトリウム血症 薬効/作用機序 剤形 バソプレシン受容体拮抗剤 注射 *2004年11月に米国食品医薬品局(FDA)より承認可能通知を受領。 【申請準備中】 開発コード 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 FK506 臓器移植における拒絶反応 (徐放性製剤) 免疫抑制剤 経口 RSD1235 心房細動・粗動 抗不整脈剤 注射 開発コード 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 FK506 関節リウマチ 免疫抑制剤 経口 FK506 アトピー性皮膚炎 免疫抑制剤 クリーム CVT-3146 画像診断時の薬理学的負荷 (心機能検査補助剤) アデノシンA2a作動薬 注射 【フェーズⅢ】 FK506 乾癬 免疫抑制剤 5 クリーム 米国 フェーズⅡ 開発コード (一般名) 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 YM443 機能性胃腸症 アセチルコリン遊離促進剤 経口 FK778 肝・腎移植における拒絶反応 免疫抑制剤 経口 (カルペリチド) 急性心不全 α型ヒト心房性 ナトリウム利尿ペプチド 注射 FK962 アルツハイマー型痴呆症 抗痴呆剤 経口 YM155 ホルモン抵抗性前立腺癌、 非小細胞肺癌、メラノーマ他 Survivin発現抑制剤 注射 FK506 喘息 免疫抑制剤 吸入 6 欧州 申請準備中/フェーズⅡ 【申請準備中】 開発コード 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 FK463 深在性真菌症 抗真菌剤 注射 FK506 臓器移植における拒絶反応 (徐放性製剤) 免疫抑制剤 経口 対象疾患 薬効/作用機序 剤形 【フェーズⅡ】 開発コード β3受容体作働薬 経口 YM150 過活動膀胱に伴う頻尿、 尿意切迫感、尿失禁 術後静脈血栓塞栓症予防、 心房細動の血栓症予防 ファクターXa阻害剤 経口 YM060 過敏性腸症候群(IBS) 5-HT3受容体拮抗剤 経口 YM617 前立腺肥大症の排尿障害 α1受容体拮抗剤 口腔内 崩壊錠 FK506 関節リウマチ 経口 FK778 肝・腎移植における拒絶反応 免疫抑制剤 免疫抑制剤 FK506 喘息 ホルモン抵抗性前立腺癌、 非小細胞肺癌、メラノーマ他 免疫抑制剤 吸入 Survivin発現抑制剤 注射7 YM178 YM155 経口 開発初期のプロジェクト数/開発中止プロジェクト 【開発初期(フェーズⅠ・前臨床)のプロジェクト数】 総数:23 [泌尿器:4、炎症・免疫(移植):4、感染症:1、糖尿病:5、 中枢:5、循環器:1、運動器:1、その他:2] 【開発中止プロジェクト】 開発コード (一般名) 開発ステージ テリスロマイシン 申請中 FK614 (日本) フェーズⅡ (米国) フェーズⅡ 対象疾患 理 由 皮膚科領域感染症、 既存薬を上回る有用性を期待で 子宮頸管炎 きないと判断し、申請取り下げ。 インスリン非依存性 糖尿病 有効性/安全性プロファイルにおい て既存薬と同程度であり、優位性 が確認できなかったため。 8 YM060の概要 グローバル開発は、順調に進展 適応症: 下痢型過敏性腸症候群 作用機序: 5‐HT3受容体拮抗 剤 経口剤(1日1回) 形: 開発状況: 日本:申請準備中 (5‐HT3受容体拮抗薬として1番手) 欧州:P-II (症例の組み入れ終了) 9 YM060 国内P-III 試験計画および結果 投与群: YM060:5 µg、プラセボ 投与期間: 12週間 症例数: 539例 主要評価項目:IBS症状の全般改善効果における最終時点での月間レスポ ンダー率 副次評価項目:腹痛・腹部不快感改善効果、便通状態改善効果、便形状等 結 果: 主要評価項目及び副次評価項目ともにレスポンダー率におい てプラセボ群に対し統計的に有意な差が認められた。 安全性上、重篤な副作用は認められなかった。特に、同種同 効薬にみられる虚血性大腸炎の発現は認められなかった。 10 FK506 徐放性製剤 (FK506MR, tacrolimus) 適応症 各種移植後の拒絶反応抑制 製品特性 1日1回投与の徐放性製剤 開発状況 米国・欧州: 申請準備中 日本: P-II 欧州PII試験(心移植切換え試験) AUCの比(%) [90%信頼区間] * (%) 91 [87−94] *) 同等性の指標: 90%信頼区間が 80%-125%の範囲 にある 米国PIII試験(新規腎移植患者での試験) FK506MR/MMF, プログラフ/MMFとNeoral/MMFの比較試験 11 RSD1235 ACT-3速報 適応症: 心房細動、心房粗動 剤形: 注射剤 開発ステージ: 米国:申請準備中 ACT-3臨床成績 目的:心房細動・粗動患者の急性期治療における安全性と有効性 対象:発症後間もない心房細動患者(170例)、心房粗動患者(23例)、 長期心房細動患者(69例) 成績:発症後間もない心房細動患者における正常脈拍復帰率 RSD1235投与群(52%)、プラセボ投与群(4%)(p<0.0001) 学会発表:The American College of Cardiology(2006年3月) 12 RSD1235 米国における心房細動件数 米国における年間心房細動件数 (2003∼2013年) 薬剤治療件数 (万人) 350 確定診断件数 309 200 226 150 100 344 283 300 250 心房細動件数 257 285 年成長率 196 222 243 2003 2008 2013 2% 50 0 出典:Decision Resources PatientBase 13 CVT-3146 (regadenoson) ADVANCE MPI試験結果 適応症: 心機能検査補助剤 (画像診断時の薬理学的負荷) 作用機序: 選択的アデノシンA2aレセプター作動 開発ステージ: 米国:P-III 臨床成績(2005年10月ASNCにて発表) 対象: 18歳以上の心筋灌流造影患者784例 投与法:regadenoson400μgの単一用量を急速静注、 Adenoscan140μg/kg/minを6分間で点滴投与 成績: regadenosonスキャン画像はAdenoscanスキャン画像に対して 非劣性であることを立証。 副作用は頭痛、胃腸障害ではregadenoson群で多かったが、 胸痛、紅潮、咽頭痛等ではregadenoson群で少なかった。 14 FK463 (micafungin) 米国 食道カンジダ症 試験 head-to-head vs caspofungin 投与期間:14日間 投与終了後再発率 有効性 Endoscopic cure rate Overall therapeutic cure Week 2 Through week 4 300mg×1回/2日 94.6% 94.0% 15.0% 33.6% 150mg×1回/日 92.1% 92.1% 14.5% 30.4% 91.4% 90.8% 23.2% 34.8% micafungin caspofungin 50mg×1回/日 micafungin 300mg 隔日(1回/2日間)投与について、micafungin 150mg/日 投与及びcaspofungin 50mg /日投与と同等の有効性、安全性が確認された 15 Source:45th ICAAC Abstract 注意事項 • 資料中の業績見通し数値及び開発見通し等は、現時点において入手可能な情報から得ら れた当社経営陣による判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情 報から得られた多くの仮定及び考えに基づきなされたものであります。実際の成果は、さま ざまな要素によりこれら業績見通し、開発見通し等とは大きく異なる結果となり得ることをご 承知おき下さい。 • 実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢の悪化、為替レートの変動、法律・行政制 度の変化、新製品上市の遅延、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社既存及び新 製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、重大な訴訟における 不利な判決等がありますが、これらに限定されるものではありません。 • 医薬品(開発中の物を含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、 医学的アドバイスを目的としているものではありません。
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