廃液や排水用安全機器の整備 - 核融合科学研究所

図4.3−6
4.3.6
空調機のドレン排水等処理の概要図
廃液や排水用安全機器の整備
(1)保管容器
RI保管施設においてトリチウム含有水や真空ポンプの廃油等(廃液)を保管
するために使用される保管容器は、図4.3−7に示すように耐火性外容器(金
属製容器:50L)と液体収納用容器(ポリエチレン製液体容器:25L)から
なる。廃液は液体容器に貯留され、耐火性容器の中に保管される。これは日本ア
イソトープ協会から貸与されるものである。廃液は、発生してから日本アイソト
ープ協会へ引き渡されるまでの間、この容器に保管された状態で、RI保管施設
において保管される(保管廃棄)。そのため、核融合科学研究所には十分な広さを
有するRI保管施設を設置する。保管容器内の濃度測定は、容器ごとに試料を採
取して行う。日本アイソトープ協会への引き渡しは、この容器ごとの測定記録を
添付して行われる。なお、日本アイソトープ協会と協議の上、核融合科学研究所
専用容器を製作することも考慮する。
54
耐火性容器
(50L)
液 体 容 器
図4.3−7
日本アイソトープ協会から貸与を受ける保管容器
(2)貯留槽
貯留槽の基本的な構成例を図4.3−8に、主な仕様を表4.3−4に示す。
このシステムは排水処理槽2基、低濃度用貯留槽3基からなる。3基の低濃度用
貯留槽を単に貯留槽と呼ぶが、互いに同じ機能を有し、バルブ操作によって、切
り替えながら交互に使用する。
図4.3−8 排水貯留槽とモニターの構成例
(貯留槽切り替え以外のバルブは省略)
55
表4.3−4
排水貯留槽の主な仕様案、その他
・貯留槽(排水処理槽2、低濃度用貯留槽3、ステンレス製)
・切換バルブ(電動・手動2重、遠隔・現場操作)方式
・放流基準:研究所管理値以下
・バッジ方式試料採取測定
・T, C 自動測定装置(H-3, C-14 遠隔測定)
・液シン:β核種(トリチウム、カーボン他)
・半導体検出器:γ核種
・その他の核種
・放射線総合監視システムへの管理信号
管理区域内で発生した排水はすべて、排水処理槽に送られる。排水処理槽は3
∼5トン程度の比較的小さな容量の槽である。一方の排水処理槽が満杯になった
らもう一方の排水処理槽にバルブの切り替えを行い、放射線量を測定する。その
結果、濃度が管理値以下であれば三基の貯留槽のうちどれかに排水を送って貯留
する。また濃度が管理値を超える場合には、日本アイソトープ協会への引き渡し
を行うため、廃液として専用容器に移し替え、引き渡しまでの間、保管を行う。
貯留槽は30∼50トンの容量を有する。貯留槽の排水は、放流する前に最終確
認のための濃度測定を行う。測定は、試料採取口より貯留中の排水を採取して行
う放射能濃度測定と、
「T,C自動測定装置」での測定を併用する。これらの測定
により、濃度が研究所管理値以下であることを確認して放流する。
4.3.7
トリチウム含有水の搬出計画
トリチウム含有水は、一定期間日本アイソトープ協会から貸与された保管容器にい
れて、RI保管施設において保管する。日本アイソトープ協会への引き渡しは、この
容器でもって行われる。引き渡しは、日本アイソトープ協会と事前に協議する。現時
点での搬出計画を、表4.3−5に示す。なお、RI保管施設には保管容器用の保管
槽を設けて、災害時に漏出しないよう対応する。
56