DF780233デバイス・ファイル V1.01 使用上の留意点 - SmartData

1. 概要
1.1
製品概要
本製品(DF780233)は、弊社製の開発ツール製品を使用してµPD780233 サブシリーズ用の応用プロ
グラムを開発する場合に必要な、各サブシリーズ固有の情報やプログラムを納めた製品です。
1.2
対応可能なデバイス
本製品は、表 1.1 に示す 78K/0 シリーズ・シングルチップ・マイクロコンピュータに対応してい
ます。
サブシリーズ名
µPD780233
1.3
表 1.1 対応可能なデバイス
対応可能なデバイス
µPD780232, µPD78F0233
対応可能な開発ツール製品
本製品は、表 1.2 に示す開発ツール製品に対応しています。
表 1.2 対応可能な開発ツール製品
開発ツール製品
対応可能なバージョン
RA78K0
アセンブラ
V3.30 以降
CC78K0
Cコンパイラ
V3.10 以降
統合ディバッガ
ID78K0(PC 版)
V1.10 以降
ID78K0(WS 版)
V1.20 以降
ID78K0-NS
V1.10 以降
SD78K0
スクリーン・ディバッガ
対応していません
SM78K0
システム・シミュレータ
V2.10 以降
注:16 ビット版シミュレータには対応しておりません
1.4
デバイス・ファイルの種類とバージョン
本製品に含まれるデバイス・ファイルの種類と各ファイルのバージョンは、表 1.3 に示す通りで
す。
種類
表 1.3 デバイス・ファイルの種類とバージョン
ファイル名 バージョン
必要性
共通デバイス・ファイル
FPGA データファイル
SM78K0 用
データベースファイル
D0232.78k
DF0233.78k
G0233.78K
V1.01
V1.01
V2.00
S023X.78k
V1.01
1
必須
ID78K0,
ID78K0-NS
を使用する場合
SM78K0
を使用する場合
標準的な
インストール先
¥nectools¥dev
¥nectools¥dev
¥nectools¥dev
1.5
開発ツール製品と必要なデバイス・ファイル
各開発ツール製品は、それぞれ表 1.4 に示すデバイス・ファイルを参照します。
表 1.4 開発ツール製品と必要なデバイス・ファイル
必要なデバイス・ファイル
開発ツール製品
共通デバイス
FPGA データ
ファイル
ファイル
RA78K0
CC78K0
ID78K0
ID78K0-NS
SM78K0
O:参照する、X:参照しない
1.6
O
O
O
O
O
X
X
O
O
X
SM78K0 用
データベースファイ
ル
X
X
X
X
O
デバイスと必要なデバイス・ファイル
ご使用になるデバイスに対して必要となるデバイス・ファイル、及び、アセンブラや C コンパイ
ラでの品種指定は、表 1.5 の通りです。
表 1.5 デバイスと必要なデバイス・ファイル
ターゲットデバイス 品種指定
必要なデバイス・ファイル
D0232.78K, G0233.78K, S023X.78k
µPD780232
-C0232
DF0233.78K, G0233.78K, S023X.78k
µPD78F0233
-CF0233
2
2. インストール
2.1
出荷媒体と記録形式
本製品は、ホストマシンごとに表 2.1 に示す出荷媒体、記録形式で出荷されます。
表 2.1 本製品の出荷媒体と記録形式
OS
出荷媒体
3.5" 2HD FD
MS-DOS (5.0 以降)
Windows3.1/95/NT 4.0
3.5" 2HD FD
IBM PC/AT 互換機
MS-DOS (6.0 以降)
PC-DOS (6.1 以降)
Windows3.1/95/NT 4.0
DAT
HP9000 シリーズ 700
HP-UX (Rel 10.10 以降)
ホストマシン
PC-9800 シリーズ
SPARCstation ファミリ
SunOS (Rel 4.1.4 以降)
3
1/4" CGMT
3.5" 2HD FD
記録形式
MS-DOS
PC-DOS
TAR
TAR
2.2
PC-9800 シリーズ、IBM PC/AT 互換機でのインストール
インストールは、Windows3.1/95/NT 4.0 上で行います。
以降に示す実行例は、本製品をドライブ A:から読み込み、C:¥nectools 以下にインストールする場
合の実行例です。Windows3.1/95/NT 4.0 は、既に起動されているものとします。
(1) インストーラの起動
「DF780233 SETUP DISK」をフロッピイ・ディスク・ドライブにセットし、インストーラを起
動します。インストーラは、ご使用になっている Windows3.1/95/NT 4.0 の言語環境に合わせて、
次の何れかをご使用ください。
日本語環境の場合:
日本語環境以外の場合:
setup_j.exe
setup_e.exe
【実行例】
Windows95 のスタート・メニューから A:¥setup_j.exe を起動します。
(2) ライセンス契約の内容確認
表示されたライセンス契約の内容を確認し、内容に同意いただけた場合には、「はい(Y)」を押し
てください。
「いいえ(N)」を押した場合には、インストールを中止します。
【実行例】
4
(3) インストール項目の選択
インストールを行うデバイス・ファイルの種類を選択します。ディフォールトでは、全ての種類
のデバイス・ファイルが選択されています。選択後、「継続(C)」を押します。
【実行例】
(4) インストール先の選択
インストール先のディレクトリを選択します。
過去にインストーラを使用して弊社製の開発ツール製品をインストールしている場合には、ディ
フォールトは、以前に指定したルート・ディレクトリを使用します。初めてインストーラを使用
してインストールする場合には、Windows がインストールされているドライブの¥nectools ディ
レクトリがルート・ディレクトリになります。
選択後、「継続(C)」を押します。
【実行例】
5
(5) 登録グループの指定
アイコンを登録するグループを選択します。本製品の場合、補足資料がアイコンとして登録され
ます。
過去にインストーラを使用して弊社製の開発ツール製品をインストールしている場合には、ディ
フォールトは、以前に指定した登録グループを使用します。初めてインストーラを使用してイン
ストールする場合には、日本語環境の場合「NEC ツール」が、日本語環境以外の場合「NEC tools」
が登録グループになります。
選択後、「継続(C)」を押します。
【実行例】
(6) ファイルコピー開始
「継続(C)」を押します。ファイルのコピーを開始します。
【実行例】
6
(7) セットアップ完了
本製品のインストールが完了しました。「OK」を押して、インストールを終了します。
【実行例】
7
2.3
HP9000 シリーズ 700、SPARCstation ファミリ でのインストール
カレント・ディレクトリを本製品をインストールするディレクトリに変更します。tar コマンドで
ディレクトリ構造ごと、ファイルをコピーします。
以降に示す実行例は、本製品をテープ装置/dev/rct/c0 から読み込み、/nectools/dev にインストー
ルする場合の実行例です。
【実行例】
$ cd /nectools/dev
$ tar -xfv /dev/rct/c0
$ rm -rf smdata
カレント・ディレクトリをインストール先のディレクトリに変更
ファイルをインストール元の装置からコピー
不要な smdata サブディレクトリを削除
8
3. V1.00->V1.01 での改版内容
・
ICE 情報の修正
9
4. 情報一覧
4.1 特殊機能レジスタ名、特殊機能レジスタ・ビット名
特殊機能レジスタ名、特殊機能レジスタ・ビット名は、特殊機能レジスタやその各ビットに対
して 付けられた名称です。各開発ツール製品では、予め定められた略号で指定することが出来、
アセンブラ・パッケージやCコンパイラでは、予約語として扱われます。
Cコンパイラの場合には、#pragma sfr 指令を指定することで、これらを認識するようになりま
す。それ以外の開発ツールは、標準で認識します。アセンブラ・パッケージやCコンパイラ等は、
この情報に基づき、不適切なアクセスに対する警告やエラーを出力します。
10
4.1.1
µPD780233 サブシリーズ SFR 一覧
表 4.1 特殊機能レジスタ一覧(1/2)
特殊機能
レジスタ名
P0
P2
P3
P4
P5
P6
PT5
CR80
CR81
CP90
CP91
SIO1
ADTP
SIO3
PT6
ADCR0
PM0
PM2
PU0
PU2
WDCS
EGP
EGN
FLAPL
FLAPH
FLMC
FLRB
FLWB
FLTSL
TMC80
TMC81
TMC9
CSIM1
ADTC
ADTI
CSIM3
ADM0
ADS0
DSPM0
DSPM1
DSPM2
IF0
IF0L
IF0H
MK0
MK0L
MK0H
PR0
アドレス
0FF00H
0FF02H
0FF03H
0FF04H
0FF05H
0FF06H
0FF07H
0FF08H
0FF09H
0FF0AH
0FF0BH
0FF0CH
0FF0DH
0FF0EH
0FF0FH
0FF10H
0FF20H
0FF22H
0FF30H
0FF32H
0FF42H
0FF48H
0FF49H
0FF4AH
0FF4BH
0FF4CH
0FF4DH
0FF4EH
0FF4FH
0FF60H
0FF61H
0FF62H
0FF63H
0FF64H
0FF65H
0FF66H
0FF67H
0FF68H
0FF69H
0FF6AH
0FF6BH
0FFE0H
0FFE0H
0FFE1H
0FFE4H
0FFE4H
0FFE5H
0FFE8H
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R
R/W
R/W
R
R
R/W
R/W
R/W
R
R
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
操作可能ビット単位
1bit
8bit
16bit
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
X
O
X
X
O
X
X
O
X
X
O
X
X
O
X
X
O
X
X
O
X
O
O
X
X
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
X
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
X
O
X
O
O
X
O
O
X
O
O
X
X
X
O
O
O
X
O
O
X
X
X
O
O
O
X
O
O
X
X
X
O
11
R/W(ビット単位)
HIGH(7)←→LOW(0)
RRRRREEE
EEEEEEEE
EEEEEEEE
EEEEEEEE
EEEEEEEE
RRREEEEE
RRRRRRRR
RRRRRRRR
RRRRREEE
EEEEEEEE
RRRRREEE
EEEEEEEE
RRRRRREE
RRRRRREE
EEEEEEEE
EEEEEEEE
RRREEEEE
RRRRRRRR
EEEEEEEE
EEERRRRR
ERRRRREE
ERRRRREE
ERRRRREE
EEEERREE
EEERREEE
ERREEEEE
ERRRRREE
EREEERRR
EREEEEEE
EEEREEEE
RERRRREE
EEEEEEEE
RRRREEEE
EEEEEEEE
RRRREEEE
表 4.1 特殊機能レジスタ一覧(2/2)
特殊機能
レジスタ名
PR0L
PR0H
IMS
WDTM
OSTS
PCC
アドレス
0FFE8H
0FFE9H
0FFF0H
0FFF9H
0FFFAH
0FFFBH
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W: リード・ライト可能
R: リード・オンリ
W: ライト・オンリ
操作可能ビット単位
1bit
8bit
16bit
O
O
X
O
O
X
X
O
X
O
O
X
X
O
X
O
O
X
O: 操作可能
X: 操作不可
12
R/W(ビット単位)
HIGH(7)←→LOW(0)
EEEEEEEE
RRRREEEE
ERREERRR
RRRRREEE
E: リード・ライト可能
R: リード・オンリ
W: ライト・オンリ
SFR ビット名 ビット位置 R/W
ISP
PSW.1
R/W
RBS0
PSW.3
R/W
AC
PSW.4
R/W
RBS1
PSW.5
R/W
Z
PSW.6
R/W
IE
PSW.7
R/W
TCE80
TMC80.7 R/W
TCE81
TMC81.7 R/W
TCE9
TMC9.7
R/W
LCSK1
CSIM1.4
R/W
ATE
CSIM1.5
R/W
CSIE1
CSIM1.7
R/W
BUSY0
ADTC.0
R/W
BUSY1
ADTC.1
R/W
TRF
ADTC.3
R
ERR
ADTC.4
R
ERCE
ADTC.5
R/W
ARLD
ADTC.6
R/W
RE
ADTC.7
R/W
CSIE3
CSIM3.7
R/W
ADCS0
ADM0.7
R/W
DSPEN
DSPM0.7 R/W
KSF
DSPM2.7
R
WDTIF
IF0.0
R/W
PIF0
IF0.1
R/W
PIF1
IF0.2
R/W
TMIF90
IF0.3
R/W
TMIF91
IF0.4
R/W
TMIF92
IF0.5
R/W
KSIF
IF0.6
R/W
CSIIF1
IF0.7
R/W
CSIIF3
IF0H.0
R/W
TMIF80
IF0H.1
R/W
TMIF81
IF0H.2
R/W
ADIF
IF0H.3
R/W
WDTMK
MK0.0
R/W
PMK0
MK0.1
R/W
PMK1
MK0.2
R/W
TMMK90
MK0.3
R/W
TMMK91
MK0.4
R/W
TMMK92
MK0.5
R/W
KSMK
MK0.6
R/W
R/W
:リード・ライト可能
R
:リード・オンリ
W
:ライト・オンリ
表 4.2 特殊機能レジスタ・ビット一覧
SFR ビット名 ビット位置 R/W
CSIMK1
MK0.7
R/W
CSIMK3
MK0H.0
R/W
TMMK80
MK0H.1
R/W
TMMK81
MK0H.2
R/W
ADMK
MK0H.3
R/W
WDTPR
PR0.0
R/W
PPR0
PR0.1
R/W
PPR1
PR0.2
R/W
TMPR90
PR0.3
R/W
TMPR91
PR0.4
R/W
TMPR92
PR0.5
R/W
KSPR
PR0.6
R/W
CSIPR1
PR0.7
R/W
CSIPR3
PR0H.0
R/W
TMPR80
PR0H.1
R/W
TMPR81
PR0H.2
R/W
ADPR
PR0H.3
R/W
RUN
WDTM.7
R/W
ISP
PSW.1
R/W
RBS0
PSW.3
R/W
AC
PSW.4
R/W
RBS1
PSW.5
R/W
Z
PSW.6
R/W
IE
PSW.7
R/W
TCE80
TMC80.7 R/W
TCE81
TMC81.7 R/W
TCE9
TMC9.7
R/W
LCSK1
CSIM1.4
R/W
ATE
CSIM1.5
R/W
CSIE1
CSIM1.7
R/W
BUSY0
ADTC.0
R/W
BUSY1
ADTC.1
R/W
TRF
ADTC.3
R
ERR
ADTC.4
R
ERCE
ADTC.5
R/W
ARLD
ADTC.6
R/W
RE
ADTC.7
R/W
CSIE3
CSIM3.7
R/W
ADCS0
ADM0.7
R/W
DSPEN
DSPM0.7 R/W
KSF
DSPM2.7
R
WDTIF
IF0.0
R/W
13
SFR ビット名
PIF0
PIF1
TMIF90
TMIF91
TMIF92
KSIF
CSIIF1
CSIIF3
TMIF80
TMIF81
ADIF
WDTMK
PMK0
PMK1
TMMK90
TMMK91
TMMK92
KSMK
CSIMK1
CSIMK3
TMMK80
TMMK81
ADMK
WDTPR
PPR0
PPR1
TMPR90
TMPR91
TMPR92
KSPR
CSIPR1
CSIPR3
TMPR80
TMPR81
ADPR
RUN
ビット位置
IF0.1
IF0.2
IF0.3
IF0.4
IF0.5
IF0.6
IF0.7
IF0H.0
IF0H.1
IF0H.2
IF0H.3
MK0.0
MK0.1
MK0.2
MK0.3
MK0.4
MK0.5
MK0.6
MK0.7
MK0H.0
MK0H.1
MK0H.2
MK0H.3
PR0.0
PR0.1
PR0.2
PR0.3
PR0.4
PR0.5
PR0.6
PR0.7
PR0H.0
PR0H.1
PR0H.2
PR0H.3
WDTM.7
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
R/W
4.2 デフォルトのリンク・ディレクティブ情報
µPD780233サブシリーズの各品種は、内蔵しているROMやRAMの容量が異なります。デバイ
ス・ファイルには、各デバイスが内蔵しているROM容量やRAM容量に応じて、アセンブラ・パッ
ケージがユーザのプログラムやデータを再配置するために必要なデフォルトのリンク・ディレクティ
ブ情報が含まれています。
ユーザは、実際のターゲット・システムのメモリ構成に応じて、ターゲット・システムごとのリン
ク・ディレクティブを作成し、アセンブラ・パッケージ(リンカ)に指示することで、このデフォル
トの設定を変更してください。デフォルトのリンク・ディレクティブ情報では、ユーザのプログラム
やデータ、スタックが適正に配置されるとは限らないことに注意してください。適正に配置されると
は限らないとは、例えば、ユーザのデータやスタックが、レジスタ・バンク領域やCコンパイラ・パ
ッケージの予約領域にオーバラップして配置される場合がある、ということです。
この情報は、品種によって、次の通りとなります。
なお、領域名ROM、RAMは、必須の領域名です。MERGE 文で明示的に指定されない限り、全て
のコード・セグメント(CSEG)は、領域名ROMの領域に、全てのデータ・セグメント(DSEG)、
ビット・セグメント(BSEG)は、領域名RAMの領域に再配置されます。
表4.3 デフォルトのリンク・ディレクティブ情報
品 種
デフォルトのリンク・ディレクティブ情報
µPD780232
MEMORY ROM : ( 00000H, 04000H )
MEMORY LRAM : ( 0F9C0H, 00020H )
MEMORY DSPRAM : ( 0FA00H, 00070H )
MEMORY RAM : ( 0FC00H, 00400H )
µPD78F0233
MEMORY ROM : ( 00000H, 06000H )
MEMORY LRAM : ( 0F9C0H, 00020H )
MEMORY DSPRAM : ( 0FA00H, 00070H )
MEMORY RAM : ( 0FC00H, 00400H )
上記の指定で、領域RAMがSFR領域(0FF00H - 0FFFFH)を含む設定になっていますが、
SFR領域は、リンカが予約領域として扱うため、セグメント(ユーザのデータやスタック)
が再配置されることはありません。
14
4.3 割込み要求名
C言語を使用して割込みルーチン(割込み関数)を記述する場合、C言語で記述した関数を
#pragma vect 指令、または、#pragma interrupt 指令で指示します。この際に、パラメータと
して、割込みの種類を記号(シンボル)で与えます。この記号を、割込み要求名と呼びます。
割込み要求名は、Cコンパイラ・パッケージが使用します。Cコンパイラ・パッケージは、指
定された割込み要求名と割込み関数名から、適切な割込みベクタを生成します。
この情報は、次の表の通りです。
マスカブル割込みについては、割込み要求名は、対応する割込み要求信号の記号が、また、そ
れ以外の特殊な割込みソースについては、固有の記号が付けられています。
表4.4 割り込み要求名
割込みベクタ
割込み要求名
割込みベクタ
テーブル・アドレス
テーブル・アドレス
RST
00000H
INTKS
00010H
INTWDT
00004H
INTCSI1
00012H
INTWDT
00004H
INTCSI3
00014H
INTP0
00006H
INTTM80
00016H
INTP1
00008H
INTTM81
00018H
INTTM90
0000AH
INTAD
0001AH
INTTM91
0000CH
BRK_I
0003EH
INTTM92
0000EH
注) RST : リセット、INTWDT : ノンマスカブル割込み/INTWDT、BRK_I : ソフトウェア割込み
割込み要求名
15