大村湾における底生生物浮遊幼生の出現状況について -予備 - 長崎県

長崎県衛生公害研究所報 52,(2006) 資料
大村湾における底生生物浮遊幼生の出現状況について
-予備調査結果-
粕谷智之、川井 仁、山口仁士
Preliminary Study on the Occurrence of Planktonic Larvae of Benthic Organisms
in the Omura Bay, Nagasaki, Japan
Tomoyuki KASUYA, Hitoshi KAWAI, and Hitoshi YAMAGUCHI
Key words: benthos, planktonic larvae, bivalves, Ruditapes philippinarum
キーワード: ベントス、プランクトン、二枚貝類、アサリ
は
1
じ
め
に
発 ) に着手 し た 。
背景
2
大村湾は佐世保湾 を 介 し て 狭 い針尾瀬戸 と 早
予備調査 の必要性
移動経路予測流動 モデル を 構築す る た め に は 、
岐瀬戸 だ け で外海 と 通 じ て い る 閉鎖性 の強 い湾
予測値 が実測値 を 再現 で き て い る か検証 し な け
で あ る 。 大村湾 で は近年 、 底魚 な ど の底生水産
れば な ら な い 。 検証方法 と し て は流動 モデル か
生物 の漁獲量 が減少 し て お り 、 2001年度 に海洋
ら 幼生 の発生場所 を 推定 し 、 成熟個体 の生息場
シ ン ク タ ン ク 事業 の一環 と し て 行 わ れ た海 の健
所 と 比較す る 方法 が挙げ ら れ る が 、 こ れに は現
康診断 におい て 、 生物 の生息空間や底質 な ど に
場海域 におい て 高密度 の幼生分布 を 捉 え る こ と
問題 が あ る 可能性 が指摘 さ れ て い る
1)
。
が重要 と 考 え ら れ る 。 一般 に 、 浮遊幼生 な ど の
こ う し た状況 を 踏 ま え て 、 長崎県 は下水道 の
プ ラ ン ク ト ン は水平的 に不均一 に分布す る こ と
整備 な ど を 進 め る と と も に 、 平成16年度~20年
か ら 、 浮遊幼生 の出現密度 の調査は出来 る だ け
度 を 計画期間 と し た大村湾環境保全 ・ 活性化行
多 く の観測点 で行 う と と も に 、 多 く の幼生 が存
動計画 を 策定 し 、 ま た平成13年度~平成17年度
在す る 時期 に行 う 必要 が あ る で あ ろ う 。
に大村湾水質浄化対策事業 を 実施 し た 。 こ の事
多定点観測 は東京湾や三河湾 で行 わ れ て お り 、
業 で は 、 そ の場 に生息す る 生物 の種類 を 基 に し
ア サ リ 浮遊幼生 の分布 の把握 に成果 を 挙げ て い
て 大村湾 を 7 つの ゾ ー ン に分 け 、 ゾ ー ン ご と に
る
底生生物や藻場 を 用 い た環境修復技術 の適用性
に よ っ て 異 な る こ と か ら 、 海域 ご と に出現種お
を 検討 し て い る
2)
。
し か し な が ら 、 底生生物 の多 く は発生 し た後 、
3, 4)
。 幼生 の出現時期 につい て は生物 の種類
よ び出現密度 の季節変動 を 把握す る こ と が望 ま
し い 。 し か し な が ら 、 こ の分野 にお け る 調査 ・
し ば ら く の間海中 を 漂 う 浮遊幼生期 を 経 て 着底
研究事例は少 な い の が現状 で あ り 、 大村湾 にお
生活 に移行す る こ と か ら 、 浮遊幼生 の移動経路
い て は 、 伊藤 ・ 飯塚 に よ る 報告
を 予測す る こ と が出来れば 、 ゾ ー ン の選定 を は
種名 ま で言及 し て い な い 。 そ こ で 、 19年度 に実
じ め と し て 環境修復技術 を 湾全域 を 視野 に入れ
施予定 の研究事項 に先立 ち 、 大村湾 にお け る 底
て よ り 効率的 、 効果的 に適用す る こ と が出来 る
生生物浮遊幼生 の出現種お よ び出現密度 に関す
と 考え ら れる 。
る 知見 を 収集す る こ と を 目的 と し て 予備調査 を
そ こ で 、 長崎県環境保健研究 セ ン タ ー で は底
5)
が あ る も のの
行 っ た 。 こ こ で は結果 の概略 を 述べ る と と も に 、
生生物 を 利用 し た環境修復 の第一歩 と し て 、 大
得 ら れ た知見 の19年度研究への適用 を 検討 し た
村湾 にお け る 代表的魚介類 で あ る ナ マ コ 類 に加
の で報告す る 。
え て 、 水質浄化 の役割 が高 い と 考 え ら れ て い る
二枚貝類 を 対象 と し て 、 平成19年度~21年度 の
期間 で浮遊幼生 の移動経路 を 予測す る 流動 モデ
材
料
と
方
法
観測は船 を 用 い て 2006年 9 月 1 日 、 9 月22日 、
ル の構築 ( 研究事項名 : 底生水産生物 を 利用 し
10月31日 の計 3 回 、 図 1 に示 し た 4 測点 (10 月
た メ ン テ ナ ン ス フ リ ー型内湾環境修復技術 の開
31日は 3 測点 ) で行 っ た 。 試料は口径 30 cm 、
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に鉛直曳 き の回数は 1 回 と し た 。
0
5 km
採集 し た試料 は冷蔵 し て 研究 セ ン タ ー に持 ち 帰
っ た後 、 −30℃ の冷凍庫 に入れ て 保存 し た 。
2
試料 を 常温 で解凍 し た後 、 中 に含 ま れ る 浮遊
幼生 を 、 ア サ リ につい て は免疫学的手法
33°00′
N
12
を用
い て 分類 し 、 そ れ以外 の種 につい て は形態学的
9
手法
K6
6)
7)
に従 っ て 分類 し た 。
11
32°55′
結
1
果
と
考
察
出現種
観測期間 を 通 し て 出現頻度+が最 も 多 く 記録
129°50′
さ れ た の は ザル ガ イ 科二枚貝 A で あ り 、 次 い で
130°00′E
ホ ト ト ギ ス ガ イ の幼生 で あ っ た ( 表 1) 。 出現数
図1
大村湾 に お け る 観測点位置図
は 9 月 1 日は 5 ~ 218 個体 、 9 月22日 は 115 ~
562 個体 、 そ し て 10月31日 は1748~5864個体 で
あ っ た ( 表 2) 。 ネ ッ ト の濾水率 を 100 % と 仮定
目合 100μm の プ ラ ン ク ト ン ネ ッ ト を 水深 10
m ( 観測点 K6 で は水深 5 m) か ら 海面 ま で 2 回
すると、出 現 密 度 は9月 1日 は9~155個 体 m−3 、
鉛直曳 き す る こ と に よ っ て 採集 し た 。 た だ し 、
9 月22日は90~ 640 個体 m−3 、 そ し て 10月31日
植物 プ ラ ン ク ト ン が多量 に存在す る よ う な 場合
は1248~4188個体 m−3 と 算出 さ れ た 。 幼生 の出
に は 、 ネ ッ ト が目詰 ま り す る こ と を 避 け る た め
現数お よ び出現密度は共 に10月31日 に最 も 多 か
表1
二枚貝浮遊幼生 の 出現種 。 表中 の 記号は サ ン プ ル中 の 個体数 を 表 し 、 9/1 お よ
び 9/22 に つ い て は 、 rr : 10個以下 、 r : 10~50個 、 + : 50個以上 で あ り 、 10/31
に つ い て は 、 rr : 50個以下 、 r : 50~ 500 個 、 + : 500 個以上 で あ る 。
観測日・観測点
出現種
フネガイ科A Arcidae sp. A
フネガイ科B Arcidae sp. B
ホトトギスガイ Musculista senhousia
ヤマホトトギス Musculista japonica
タマエガイ Musculus cupreus
ビロウドマクラ Modiolus complus
イガイ科A Mytilidae sp. A
イガイ科B Mytilidae sp. B
イガイ科 Mytilidae spp.
ハボウキガイ科 Pinnidae spp.
ミノガイ科 Limidae spp.
イタボガキ科A Ostreidae sp. A
カキ目 Ostreoida spp.
チリハギガイ科 Lasaeidae spp.
ブンブクヤドリガイ科 Montacutidae spp.
ザルガイ科A Cardiidae sp. A
シオフキ Mactra veneriformis
ニッコウガイ科 Tellinidae spp.
シズクガイ Theora fragilis
マテガイ科 Solenidae spp.
ケシトリガイ Alvenius ojianus
アサリ Ruditapes philippinarum
ヒメカノコアサリ Veremolpa minuta
ニオガイ科 Pholadidae spp.
フナクイムシ Teredo navalis japonica
2
r
+
r
2006年9月1日
9
11
K6
r
+
+
r
rr
r
2
rr
rr
r
rr
rr
r
2006年9月22日
9
11
K6
rr
r
r
rr
rr
2006年10月31日
2
11
12
r
+
rr
+
+
+
r
rr
rr
rr
rr
rr
rr
rr
rr
r
rr
rr
rr
rr
rr
rr
rr
rr
r
rr
rr
r
r
r
rr
+
rr
rr
r
rr
r
+
r
+
r
rr
r
+
+
+
r
r
rr
+
r
rr
r
rr
r
r
rr
rr
r
r
rr
rr
rr
rr
r
rr
r
rr
r
r
r
rr
rr
rr
+
rr
rr
rr
+
rr
rr
r
rr
r
rr
r
rr
rr
rr
rr
rr
rr
+
r
rr
r
r
rr
r
長崎県衛生公害研究所報 52,(2006) 資料
表2
幼生 が得 ら れ な か っ た の は大規模 な 産卵 が行 わ
採集 さ れ た 二枚貝幼生の総数 。 括弧内
れ て い な か っ た こ と が一因 と 思 われ る 。 表 3 に
の数値は密度 ( 個体 m−3) を 表す 。
主 な 底生性魚介類 の産卵期 を 示す 。
観 測 点
観測日
2
9月1日
11
12
そ の他 の生物 と し て 、 タ イ ラ ギ お よ び ア カ ガ
K6
イ が属す る ハ ボ ウ キ ガ イ 科 と フ ネ ガ イ 科二枚貝
186
218
40
5
の幼生 が出現 し た 。 タ イ ラ ギ は大村空港周辺 に
(132)
(155)
(28)
(9)
生息 し て い る 12) 。 ま た 、 漁業者 か ら の聞 き 取 り
9月22日
10月31日
9
126
448
562
115
で は 、 ア カ ガ イ は長崎県 が実施 し て い る 大村湾
(90)
(640)
(401)
(115)
の海底耕耘 の際 に捕獲 さ れ て い る 。 タ イ ラ ギ の
5864
1748
2984
産卵期は 6 ~ 9 月 13) 、 ア カ ガ イ は 5 ~10月 14) で
(4188)
(1248)
(2131)
あ る こ と か ら 、 今回 の観測 で得 ら れ た サ ン プ ル
中 に両種 の幼生 が含 ま れ て い る 可能性 が あ る 。
っ た が 、 こ れは ホ ト ト ギ ス ガ イ やザル ガ イ 科二
2
19年度研究 に向 け た検討
伊藤 ・ 飯塚
枚貝 A の幼生 が多 く 採集 さ れ た こ と に よ る も の
5)
は大村湾 で は底生生物 の浮遊幼
生 は周年 に わ た っ て 多 く 出現 し 、 特 に 5 月 に最
と 思われ る 。
大村湾 に生息す る 代表的 な 底生性魚介類 と し
も 多 か っ た こ と を 報告 し て い る 。 ま た 、 5 月 の
て は 、 マナマ コ 、 シ ャ コ 、 ク ルマエ ビ 、 マガ キ 、
二枚貝幼生 の最大出現密度はお よ そ 50000 個体
ア コ ヤ ガ イ な ど が挙げ ら れ る 。 ま た 、 資源量は
m−3 で あ り 、 こ の値は我々が行 っ た10月31日 の
多 く な い と 思われ る も のの 、 ア サ リ 、 バ カ ガ イ 、
予備調査 で得 た出現密度4188個体 m−3 の10倍以
ハ マ グ リ な ど が生息 し て い る 。 し か し 、 今回 の
上 で あ る 。 予備調査 で は 5 月 に観測 を 行 え な か
一連 の観測 で は 、 ア サ リ を 除 き こ れ ら 生物 の浮
っ た も の の 、 表 3 に示す よ う に多 く の底生性魚
遊幼生は採集 さ れ な か っ た 。 一般 に 、 マ ナ マ コ
介類は春 か ら 夏 に か け て 産卵す る こ と か ら 、 浮
の産卵期は 4 ~ 5 月頃 で あ り
を 中心 に 5 ~11月
9)
8)
、 マ ガ キ は夏季
の時期 に実施す る こ と が有効 と 考 え ら れ る 。
、 ア コ ヤ ガ イ は夏季 に ま と
8)
遊幼生 の出現密度 に関す る デー タ 収集は主 に こ
。 シ ャ コやクル
当初 、 調査対象 と す る 浮遊幼生は マ ナ マ コ 、
マ エ ビ につい て も 夏季 に産卵盛期 を 持つ と 考 え
ア サ リ 、 マ ガ キ 、 ア コ ヤ ガ イ の他 、 ク ル マ エ ビ
ま っ た産卵 が認 め ら れ て い る
られる こ と から
10, 11)
、 今回 、 こ れ ら 底生生物 の
表3
お よ び シ ャ コ を 検討 し て い た 。 し か し 、 大村湾
主 な 底生水産生物 の 産卵期
月
種 名
海 域
文 献
九州
8
アサリ
有明海
9
マガキ
有明海
9
アコヤガイ
三重県
8
タイラギ
有明海
13
アカガイ
長崎県
14
バカガイ
鹿児島県
8
ハマグリ
有明海
8
シャコ
東京湾
10
クルマエビ
東京湾
11
1
マナマコ
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
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で は ク ル マ エ ビ が属す る 十脚類幼生 の出現密度
は概ね 100 個体 m
−3
以下 で あ り
5)
要
、 今回 の予備
(1)
調査 で得 ら れ た二枚貝類幼生 の密度 と 比較 し て
約
大村湾 にお け る 底生生物浮遊幼生 の出
現種お よ び出現密度 に関す る 知見 を 収集す る こ
極 め て 低 い 。 さ ら に 、 シ ャ コ 幼生は底層 に多 く
と を 目的 と し て 予備調査 を 行 う と と も に 、 得 ら
分布す る こ と か ら 10) 、 定量 が困難 で あ る こ と が
れ た知見 の19年度研究への適用 を 検討 し た 。
予想 さ れ る 。 そ こ で 、 ク ル マ エ ビ と シ ャ コ につ
(2)
い て は幼生調査 の対象 か ら 外す こ と と す る 。
一連 の観測 に よ っ て ホ ト ト ギ ス ガ イ や
ザル ガ イ 科二枚貝 の幼生 が採集 さ れ た他 、 ア サ
対 し て 、 タ イ ラ ギ や ア カ ガ イ は予備調査 の結
リ 、 タ イ ラ ギ が属す る ハ ボ ウ キ ガ イ 科二枚貝 、
果 、 幼生 が出現 し て い る 可能性 が あ る こ と か ら 、
そ し て ア カ ガ イ が属す る フ ネ ガ イ 科二枚貝 の幼
幼生調査 の対象 に加 え る 。 同様 に 、 バ カ ガ イ や
生 な ど が採集 さ れ た 。 総個体数密度 は 9 ~4188
ハ マ グ リ につい て も 成貝 が生息 し 、 時期 に よ っ
個体 m−3 で あ っ た 。
(3)
て は幼生 が出現 し て い る 可能性 が考 え ら れ る こ
大村湾 の代表的 な 底生水産生物 で あ る
マ ナ マ コ や マ ガ キ な ど の幼生は採集 さ れ な か っ
と か ら 幼生調査 の対象 と す る 。
た が 、 調査期間 が両種 の産卵期 と は異 な っ た こ
ザル ガ イ 科二枚貝 の幼生は観測期間中通 し て
と が一因 と 思 わ れ る 。
出現 し た種類 で あ る 。 ザル ガ イ 科 に は水産上重
(4)
要 な ト リ ガ イ が属す る が 、 漁業者 か ら の聞 き 取
底生水産生物 の産卵期 と 予備調査 で得
り で は上述 の海底耕耘 の際 に捕獲 さ れ て い な い
ら れ た結果 と 合 わせ て 勘案す る と 、 本調査 で は
よ う で あ る 。 同 じ ザル ガ イ 科 の貝 と し て 、 大村
幼生 の採集は春 か ら 夏 に か け て 実施す る こ と が
湾 に は チ ゴ ト リ ガ イ が広 く 分布す る こ と か ら
15)
、
有効 と 考 え ら れ る 。 ま た 、 調査対象種は ア サ リ 、
予備調査 で採集 さ れ た ザル ガ イ 科二枚貝 の幼生
マガ キ 、 ア コ ヤガ イ 、 マナマ コ の 4 種に 、 タ イ
は チ ゴ ト リ ガ イ で あ る 可能性 が あ る 。 同種は水
ラ ギ 、 ア カ ガ イ 、 バカ ガ イ 、 ハマグ リ を加え た
産利用 さ れ て い な い こ と か ら 、 ザル ガ イ 科二枚
合計 8 種 と す る 。
貝 につい て は幼生調査 の対象 と は し な い こ と と
する 。
参
予備調査 で使用 し た プ ラ ン ク ト ン ネ ッ ト の目
合 は 100μm で あ っ た た め 、 体 サ イ ズ の小 さ な
幼生 ( 例 え ば 、 D 型幼生 ) は ネ ッ ト を 通過 し て
し ま っ た可能性 が あ る
3)
。 事実 、 ア サ リ につい
て は免疫学的手法 を 用 い る こ と に よ っ て D 型幼
生 ま で識別可能 で あ る も の の 、 予備調査 で は同
考
文
献
1) シ ッ プ ・ ア ン ド ・ オー シ ャ ン 財団 : 平成15
年度
閉鎖性海湾 の健康診断 に関す る 研究 ,
383 pp., (2005)
2) 長崎県衛生公害研究所 : 大村湾水質浄化対
策事業結果報告書, 314 pp., (2006)
3) 粕谷智之 , 他 : 夏季東京湾 にお け る ア サ リ
種 の D 型幼生 は採集 さ れ な か っ た 。 そ こ で 、 ア
( Ruditapes philippinarum) 浮遊幼生 の出現密
サ リ の D 型幼生 も 定量 で き る と と も に 、 漁船 な
度 の時空間変動 , 国土技術政策総合研究所
ど の船上 で扱 いやすい よ う に 、 19年度研究 で は
研究報告 , 8, 13 pp., (2003)
幼生 の採集 に は口径 30 cm 、 目合 70μm の北原
式定量 ネ ッ ト を 使用す る 。
4) 松村貴晴 , 他 : 三河湾 にお け る ア サ リ 浮遊
幼生 の時空間分布
-間接蛍光抗体法 を 用
い た解析 の試み- , 日本ベ ン ト ス 学会誌 ,
謝
辞
56, 1 ~ 8, (2001)
今回 の予備調査は長崎大学 が行 っ て い る 大村
5) 伊藤栄樹 , 他 : 大村湾 にお け る 動物 プ ラ ン
湾定期観測 に同行 し て 行 っ た も の で あ る 。 調査
ク ト ン に関す る 研究 −II 輪虫類 、 枝角類 、
の遂行 に種々御配慮 い た だ い た長崎大学水産学
矢虫類 、 尾虫類お よ び底生生物幼生 の季節
部教授
的出現 , 長崎大学水産学部研究報告 , 49, 1
中田英昭博士 に対 し 深 く 謝意 を 表す る 。
長崎大学環東 シ ナ海海洋環境資源研究 セ ン タ ー
~ 10, (1980)
高橋鉄哉博士 な ら びに中田研究室学生
6) 浜口昌巳 : 瀬戸内海 ア サ リ 漁場生態調査 に
諸氏 に は サ ン プ リ ン グ に際 し 大変お世話 に な っ
お け る 適用方法 の開発 , 魚介類 の初期生態
た 。 併せ て 感謝 の意 を 表す る 。
解明 の た め の種判別技術 の開発
研究員
研究成果
長崎県衛生公害研究所報 52,(2006) 資料
334, 農林水産省農林水産技術会議事務局 ,
66~ 76, (1999)
12) 長崎県水産総合試験場
7) 田中弥太郎 : 二枚貝類幼生 の同定 − ⑯ , 海
洋 と 生物 , 18, 23 ~ 26, (1982)
8) 川島利兵衛 , 他
奈川水試研報 , 7, 1 ~ 4, (1986)
編 : 改訂版
私信
13) 社団法人日本水産資源保護協会 : 環境情報
セ ン タ ー 「 有明海環境情報 ・ 研究 ネ ッ ト ワ
新水産ハ ン
ド ブ ッ ク , 752 pp., (1988)
9) 田中弥太郎 : 有明海産重要二枚貝 の産卵期 ,
日水誌 , 19, 1157 ~ 1167, (1954)
10) 中田尚宏 : 東京湾 にお け る シ ャ コ 幼生 の分
布 につい て , 神奈川水試研報 , 7, 17 ~ 22,
(1986)
11) 今井利為 : 東京湾 ク ル マ エ ビ の研究 −I, 神
ー ク 」 , http://219.163.131.211/ariake/gn/
index.asp
14) 長崎県水産部 : ゆ め と び ネ ッ ト
海 のお魚
大百科 , http://www.n-suisan.jp/osakana/
index.html
15) 横山寿 : 大村湾 の マ ク ロ ベ ン ト ス 群集- II
種組成 と 水域区分 , 養殖研報 , 24, 55 ~
72, (1995)