(概要)勝山小学校(513KB)(PDF文書) - 下関市

タウンミーティング(勝山小学校)開催記録概要
◎日 時 平成25年10月23日(水)11:20~12:05
◎場 所 勝山小学校
◎出席者 市長 中尾友昭
勝山小学校6年1組(33名)
◎同席者 校長 山口知久
担任 中村貴志
教育長 波佐間清
総合政策部長 三木潤一 他市職員
◎議事概要
市長あいさつ
こんにちは、下関市長の中尾友昭です。
本日は皆さんとの話し合いを楽しみにしています。
よろしくお願いします。
まず、はじめに 市長は普段どんな仕事していると思いますか?
(児童1)
机でいろいろなものを書いている。
(市 長)
そうですね。机に座って決裁。いろいろな書類に市役所を代表して、印鑑を押すという、
とても大事な仕事があります。
(児童2)
王様のような仕事をしている。
(市 長)
王様に似たようなところがありますが、王様ではありません。市長は王様だと思わない
ようにしています。職員と一緒に仕事をしています。しかし、仕事で決めなくていけない
ことがたくさんありますから、この決める仕事が市長の仕事のなかでも大事な仕事です。
(児童3)
市を良くするためのことを考えて、話し合って、決める。
-1-
(市 長)
これも大事なことです。市役所には予算というのがあります。これから1年間、下関市
をどのように運営していくか、いくらお金があって、それをどう使うか、それが予算です。
それを市長が勝手に使えません。市役所の職員と一緒に考えて、プランを立てます。予算
です。予算はたてたからといって、すぐ、使えません。これは皆さんから預かった税金で
す。皆さんの税金を預かって仕事をしますので、市民の代表である議員のいる議会に「こ
のプランでいいですか」とかけます。議会から「いいですよ」と可決されて初めて、その
お金を使って市の職員と一緒に仕事をします。予算のお話です。
(児童4)
(スーパーマーケットの売り上げを考えて)いろいろなものを創る。
(市 長)
市が直接スーパーマーケットを経営はしませんが、スーパーに行く道を造る、周辺の整
備をする。もっと人が市内で買い物ができるようにする。市内の産品をスーパーで売って
もらう。これを地産地消といいます。これはまちが元気になる仕組みです。市内ではたく
さん魚が取れますし、野菜を作ったりしています。それを地元のスーパーマーケットで売
って欲しいのです。このようにインフラの整備も市の仕事です。
(児童5)
施設を建てる指示を出している。
(市 長)
市役所はいろいろな施設を造っています。学校もそうです。学校は今、耐震化といって、
地震が来ても大丈夫なように工事をしています。近くでは、勝山公民館が来年の春にはで
きます。音楽ホールもあって、下関では自慢の公民館になります。皆さんがそこで合唱を
する機会も増えると思います。皆さんが思っている仕事は全部、市役所の仕事、市長の仕
事です。
後、大事なのは教育、医療、介護、福祉、見えないところでは水道、下水道、ごみ処理、
環境です。皆さんの周りの仕事、これをほとんど行っているのが市役所です。ただし、市
役所は営利企業ではありませんから儲けることはありません。ここが民間企業と違うとこ
ろです。先ほどお話した予算がそうです。今年どれだけお金が入りそうです。そのお金を
使って、どういう仕事をしますか。民間企業は違います。決算です。みんながアイデアを
出し合って、1年間過ごして会社がどれくらい儲かったか。儲けがないとボーナスがもら
えない、給料がもらえない、そういう厳しいところがあります。
-2-
質問1:あなたが市長になったとしたら自分のまちを良くするために何をしますか?ま
たその理由は?
(児童6)
Jリーグやプロ野球などのスポ
ーツの試合を下関市で行う。
(児童7)
雑草を抜いて、花をもっと増やす。
(市 長)
市も花1000万本運動をやって
います。
(児童8)
ごみ拾いを進んでやり、環境を良くする。
(市 長)
ごみ拾い大事なことです。市役所がやるだけではなく、みんなと一緒になってやってい
かなくていけません。限られたお金の中でやりますから。皆さんもしっかりごみを拾って
ください。
(児童9)
市民と話し合いを持つ。
(市 長)
今日もその一つですね。
(児童 10)
いろんな人にエコでクリーンな電気自動車や自転車を勧め、昔ながらの伝統行事を守っ
ていく。
(市 長)
電気自動車には下関市は力を入れています。道の駅、環境部などに充電スタンドを置い
ています。地球温暖化が進むと大変なことになりますからみんなで気をつけましょう。
(児童 11)
人の意見を3年に1回聞いて、その望みをかなえる。
(市 長)
(意見を聞くために)今、市内を順番に回っています。
(児童 12)
下関の海をきれいにする。ボランティアに参加する。
-3-
(市 長)
今、漂着物が海岸に流れ着いています。その処理、とても大事な仕事です。
質問2:下関市にあればいいなと思う施設は何ですか?また、その理由は
(児童 13)
自転車専用道路。下関市には自転車に乗っている人がたくさんおり、ツール・ド・しも
のせきというイベントもある。景色もいい。景色が見られて安全な自転車専用道路を整備
する。
(市長)
下関市もその政策を順番にやっています。ツール・ド・しものせきは海響マラソンと同
じくらいの人気があります。1市4町を回ります。マラソンとは別に下関がにぎやかにな
ります。自転車によるまちづくりは下関市の柱です。今、下関駅から唐戸まで自転車専用
道路を整備しており、大体、終わっています。これから期待しているのは唐戸から長府ま
でで、関門海峡の高潮対策工事で自転車道を整備しています。
(児童 14)
下関市には歴史的人物が多いので、博物館を造る。
(市 長)
それも進めています。下関は海峡と歴史のまちです。下関は歴史の宝庫です。有名なの
は今から800年前の源氏と平家の戦いです。400年前は武蔵と小次郎が巌流島で決闘
をしました。今、下関市が力を入れているのが高杉晋作です。高杉晋作は奇兵隊を作りま
した。正規の軍隊ではなく、町民も農民も、いろいろな人が入った軍隊です。それを使っ
て幕末、日本を動かしました。今年が奇兵隊結成150年です。
もっと古いものとして、歴史的に整理すると豊北町の人類学ミュージアムにある弥生時
代の人骨は2000年前のものです。
これらを踏まえて長府に新しい博物館を準備しています。
(児童 15)
家でペットを飼うことができないことが多いので、動物とふれあうことができる施設や
ペットが飼うことができるマンションを造る。
(市 長)
イヌ、ネコが好きな人にはとっては家族の一員です。ペットと住めるマンションは徐々
には増えています。ペット専用のホテルもあります。下関は動物愛護センターを造ってい
ます。ここでは動物とふれあうことができ、また、捕獲されたイヌ、ネコを飼いたい人に
-4-
譲渡しています。その際、動物の飼い方も指導します。ただ、かわいいからという理由だ
けで飼うのはいけませんから、ここでは飼うことの責任や動物のしつけも指導します。
(児童 16)
市内の中心部ばかりではなく、いろいろな所に施設を造る。
(市 長)
下関市は1市4町合併して、東京23区の1.2倍あります。720平方キロです。と
ても広くなりました。来年、合併して10年になります。これは1箇所だけ元気ならばよ
いかといったらそうではありません。各地区、地区で元気でなければなりません。伝統、
文化、歴史を生かしたまちづくりが重要です。これは、どこの地区も同じようなものがで
きるということにはなりません。環境が良いところは文教地区、農業地区、海側なら水産
地区、温泉地区でのまちづくり、豊田であればホタルのまちづくりです。地区、地区で特
色を出してまちづくりをやっています。
市長としては、市民が楽しめる、下関市に観光客に来てもらうためには、やはりメイン
が必要です。そのメインは関門海峡です。海峡のまちしものせき。関門海峡の流れという
のは世界で有数です。これをぜひ、市民の皆さんや観光客に見てもらいたい。観光客が来
ると食事、宿泊、買い物をしますからそのためのまちづくりをしています。
あと、観覧車。直径60メートルあってとても眺めがよいです。これは海に面していま
す。仮に勝山にあってもそれほど人は来ないと思います。勝山には勝山で必要なものがあ
ります。音楽ホールの付いた公民館です。下関駅には駅ビルとその横に来年、映画館がで
きます。いろいろなものを海峡沿いに整備しています。いろいろな事を地域、地域でやる
ことを地域内分権と呼んでいます。地域内分権というのは、1箇所だけ、例えば市役所あ
るところだけ元気になってもいけません。各地区、地区でどうしたらもっと環境がよく、
元気になり、文化を大事にして、人が集まってくるか。そういうことを進めることを地域
内分権といいます。これを市役所は進めています。
(児童 17)
きれいなところをたくさん作る。
(市 長)
きれいなところは大変、大事なことです。ごみが落ちていない。物を大事に使う、掃除
もよくする。みんなで磨いていかなければいけません。みんなで気をつけたらまちはもっ
ときれいになります。
(児童 18)
雨の日でもみんなと遊べるから、誰でも自由に使える大きな体育館を造る。
-5-
(市 長)
市民の皆さんがスポーツに親しむ。子どもの時からスポーツを親しめる環境を作る。年
配の人は競争ということではなく、
健康のためにスポーツをする。
とても大事なことです。
そのためには、運動場、競技場、体育館、野球場が必要になります。下関にはそれぞれあ
りますが、先日、北運動公園に県立武道館ができました。これからの課題は市の体育館で
す。体育館、古くなりましたからリニューアルをしてもっと使いやすく、もっと広くでき
ないかということが課題です。
質問3:下関市に住んでいて人に自
慢できるものは何ですか?それをみ
んなに知ってもらう方法は?
(児童 19)
僕たちと対面してくれる市長です。
これからも住みよい下関にしてくだ
さい。
(市長)
感激しました。そう言っていただくと市長もやりがいがあります。いろんな意見の人が
います。
「市長、がんばってください」という人もいますし、
「反対だ」という人もいます。
民主主義の世界ですからそれぞれあっていいのですが、今日は励ましてもらい、元気が出
ました。
(児童 20)
ふく、くじら、そうめん、ミカンなどの食べ物。
(市 長)
下関の魚はふく、動物はくじらです。
(児童 21)
住吉神社にある大きなクスノキが自慢。クスノキまでの道を広くして、車イスの人も行
きやすいようにバリアフリーしたらよい。
(市 長)
住吉神社のクスノキは有名です。後、川棚のクスの森も有名で整備をしました。
(児童 22)
地域の人がとても優しいところ。あいさつすると優しくかえしてくれるから。
-6-
(市 長)
大事なことです。都会になるとお互い隣の人も知らないとか、道で会っても声をかけな
いとかあります。勝山はそれが残っていますから(その慣習を)大切にしないといけませ
ん。
(児童 23)
海峡ゆめタワー。下関のシンボル的な建物だから。海峡の景観がすてきだから。
(市 長)
関門海峡、半分は下関、半分は北九州です。お互いでがんばっています。海峡花火大会
は両市でやっています。今、関門海峡で灯りを増やして、夜、灯りを見るために市民が行
く、宿泊客が来るような努力をしています。夜景では火の山も重要です。
(児童 24)
海。海でイベントをしてみんなに知ってもらう。
(市 長)
下関は三方を海に囲まれています。海岸線は220キロメートルあります。市長は三つ
の海に開かれていると言っています。海を使ったイベントとても大事です。今年、下関漁
港でカッターレースを実施しました。豊浦、豊北は海がきれいなので自慢です。
(児童 25)
海、山などの自然がたくさんあること。
(市 長)
自然ということで、下関市の虫はホタル、木はクス、花はハマユウ、花木はツツジです。
市長としては下関の鳥を海響館にもいるペンギンにしたいと考えています。海響館の話で
すが、海響館は日本一が三つあります。初めに、ふくの飼育数です。100種類以上飼育
しています。日本で二番目の水族館は30種類です。ダントツの世界一です。次にくじら
です。くじらの骨格標本がありますが、これは120年前、ノルウェーで捕獲されたシロ
ナガスクジラです。これは世界に3体しかありません。3つ目がイルカのトレーニング。
海響館のトレーナーが香港であった世界大会で1位になりました。他にペンギンです。暖
かいところ、寒いところのペンギンが両方います。
(児童 26)
考古博物館。昔のものを多数再現している。
(市 長)
下関市は歴史が長いです。それを専門に研究する人を学芸員といいます。歴史に興味が
ある人はそういう仕事に就くことも一つの道です。
-7-
市長あいさつ
市長として一番大事な仕事は、市民の皆様が安心・安全、そして、健康で快適に生活で
きること、これが市役所の最大の仕事です。
今からは教育がとても大事です。みんなが今の気持ちを忘れずに、体・心の健康を保っ
て、自分が思うような仕事に就けるように、それをお手伝いするのが市役所の仕事です。
今日、皆さんにお会いして、みんな良い顔をしています。毎日が充実していると思いま
すが、いじめの無い、お互いを尊重しあう、それが原点です。
市長の年齢になると一日一日がとても大事です。よく二度とない人生と言いますが、皆
さんはまだ先が長いからそのようなことは思わないかもしれませんが、市長は時々考えま
す。毎日が大事です。この授業も今日しかない。そう思えるかどうかで能率は大きく違い
ます。でも、いつも集中していたら疲れます。集中する時と、リラックスして遊ぶ時、こ
の使い分けが非常に大事です。これが、市長から皆さんへのアドバイスです。
今日の皆さんのあいさつとても良かったです。続けてください。あいさつすることは恥
ずかしいことではありません。あいさつすると気持ちが良くなります。あいさつすると仲
間ができます。健康になります。ぜひ、続けてもらいたいと思います。本日は、ありがと
うございました。
―終了―
-8-