21世 紀COEプ ログラム

平 成16年3月12日
氏名
21世
紀COEプ
柳田
秀隆
)
ロ グ ラム
拠点:大 学院工学系研究科
応用化学専攻、化学 システム工学専攻、
化学生命工学専攻、マテ リアル工学専攻
化 学 を基 盤 とす る ヒ ュー マ ンマ テ リアル 創 成”
平 成15年
ふ
り が な
氏
名
所 属 機 関名
“
度 リサ ー チ ・ア シス タ ン ト報 告 書
や なぎだ
ひでたか
柳田
秀隆
生
年
月
日
東京大学 大学院新領域創成研究科 環境学専攻
〒 113-8656
所
在
地
東 京 都 文 京 区本 郷7-3-1東
大 工 学 部5号 館化学
柳 沢研 究室
シス テ ム工学 科気付
電 話03-5841-7335
申請 時点での
学
年
博士課程3年
研 究 題
目
ライフサイクルを考慮 した総合的金属選定方法に関する研究
指導教官の所属 ・氏名
東京大学
大学院新領域創成研究科 環境学専攻
柳沢 幸雄
氏
Ⅰ 研 究 の 成 果(1000字
名
柳 田秀隆
程 度)
(図 表 も 含 め て 分 か りや す く 記 入 の こ と)
有 毒な 化 学 物 質 の 人 間 に対 す る健 康 影 響 指 標 は,職 場 の 許 容 濃 度(TWAと
る.そ こで,こ のTWAを
略 す)の逆 数 で 表 わす ことが でき
使 用 して,有 毒 な 有 機 化 学 物 質 の健 康 影 響 を評 価 す ることとした.な ぜ な ら,TWAは
人
間 を対 象 とした化 学 物 質 の毒 性 をあらわ す 指標 で あり,デ ー タ量 が最 も豊 富 な指 標 であるか らで ある.
ところが もう一 方 では,す べ て の 有毒 な有 機 化 学 物 質 が 必 ず しもTWAが
って,TWAが
定 め られ ている とは限 らな い.し たが
確 定 して いない 有 機 化 学 物 質 につ い て何 らか の 方 法 でTWAを
LD50(半 数 致 死 量)か らTWAを
推 定 す る必 要 が 生ず る.そ こで,
推 算す るモデ ルを開 発 す ることとした.な ぜな ら,有 機 化学 物 質 の経 口 及 び経 気
毒 性 は動 物 の体 内 に取 り込 まれ 血 液 循 環 に 到達 した 以 降 は標 的 臓 器,排 由 系 に 対 して 及 ぼ す影 響 は 同 一 とな る
か らである.し たが って,LD50とTWAと
の 間 に何 らか の関 係 が あることが 予 測 できた.そ こで,本 研 究 は有 機 化
学 物 質 に関 して,ラ ットまたは マウス のLD50か
らTWAを
推算 するモデ ル を開発 す ることとした.そ の 結 果,TWA
の 推算 式 は動 物 種 による係 数 と有 機 化 学 物 質 補 償 係 数 とLD50の
大 きさに 動物 種 で 決まる係 数 乗 した値 の 積 で
あらわ され た(p<0.05).す な わち,本 研 究 の 推 算 式 は動 物 実 験 値 で あるLD50と
化学 物 質 の 官 能 基 との 両 方 を使
用 しているの が 特 徴 であ る.推 算 式は 多 変 量 重 相 関 分 析 の調 整済 み 決 定 係数 が0.57で あ り,有 意 確 率 は
p<0.05,ラ ットとマウスの 推 算 値 の 調 整 済
み 決 定 係 数 は0.86で あ り,さらに推 算 式
は 職 場 の 症例 より説 明できた.
まず,推 算 式 の 妥 当 性 を調 べ るため に
ラットとマ ウス のTWA推
算値の相関
関 係 を求 めた.TWAの
推定値
logTWAp.ratとlogTWAp.mouse
の 調 整 済 み 決 定 係 数 は0.86と 高 い 値 で
あった.し たが ってTWAは
のLD-50を
ラットとマウス
使 用 して 推算 できる(n=208).
ラットの 推 算 式 を重 回帰 式 より求 めた.ラ ットのTWAの
推 測 値 をそれ ぞれTWAp.rat,で
表 わ すこととした.式 は
次 の ように なる。
TWAp.rat = 0.237 xLD500.440
x (OCCi) x (OCCj) ------;i(1)
ここで,OCCrは
Oraganic
Compenstation
機 化 学 物 質 の 補 正 係 数OCCrをTable1に
000645,591を
Coefficient
for Rat の 略 であ る.jは 選 択 され た独 立 変数 を表 わ す.有
示 した.OCCrはHCBgroupお
最 小,最 大 とす る もの で あ った.
よ びcyclohexaneの
そ れ ぞ れ の 値0.
氏
Ⅱ(1)学
術雑誌等に発表 した論文A(掲
名
柳田
秀隆
載を決 定されたものを含む.)
共著 の場合、申請者 の役割を記載す ること.
(著者、題名、掲載誌名、年月、巻号、頁 を記入)
柳沢幸雄,健 康影響及び資源影響を考慮 した消費財
柳田秀隆,
に使 われる有毒金属の
評価方法
環境情報学会2003年10月
投稿済み.
Yanagida, H., Yamazaki, A., and Yanagisawa, Y., Prediction of TWAs from LD50s
Environmental
Science Technology
(preparing. submission)
氏
Ⅱ
(2)学
名
柳田
秀隆
会 に お い て 申請 者 が 口頭 発 表 も し くは ポ ス タ ー 発 表 した論 文
(共 同 研 究 者(全
員 の 氏 名)、 題 名 、発 表 した 学 会 名 、場 所 、年 月 を 記 載)
国際学 会
Yanagida,H.
Prediction
of TWA from LD50
1st COE 21 International Symposium on Human-Friendly Materials Based on Chemistry
August 28(Thu), 2003 Yayoi Auditorium