平成21年度第1回調布市図書館協議会議事録(308KB)(PDF文書)

調布市立図書館協議会議事録
平成21年度 第1回
開催日:平成22年5月13日(木)
調布市立図書館
平成21年度第1回図書館協議会議事録
開催日時:平成21年5月28日(木)
会場:調布市教育会館3階
午後2時から3時40分まで
301研修室
出席委員(8人):須藤,篠﨑,庄司,萩谷,宇野,岡田,進藤,栁澤
遅参委員:篠﨑(午後2時10分),進藤(午後2時40分)
途中退席委員:栁澤(午後3時30分)
【次第】
(1)
平成20年度図書館事業報告について
(2)
平成20年度図書館利用状況報告について
(3)
平成21年度図書館事業計画について
(4)
平成19年度事務事業側面評価調査検討報告書の概要について
(5)
調布市立図書館深大寺分館移転建替について
(6)
東京都立図書館の協力貸出の見直しについて
(7)
その他
平成21年度の分館耐震補強工事の予定について
【配付資料】
資料1
平成20年度図書館事業報告
資料2
図書館利用状況報告(平成20年4月~平成21年3月期)
資料3
平成21年度調布市立図書館事業計画
資料4
平成19年度事務事業側面評価調査検討報告書の概要について
資料5
調布市立図書館深大寺分館移転建替について
資料6
東京都立図書館の協力貸出の見直しについて
資料7
調布市立図書館運営方法について~平成19年度事務事業側面評価に基づ
く調査・検討報告書~
○事務局(奥村)
それでは,定刻となりましたので,ただいまから平成21年度第
1回調布市立図書館協議会を始めさせていただきます。
本日は,御多忙の中,御出席を賜り,まことにありがとうございます。
協議会の開会に先立ちまして,4月1日付け人事異動がございましたことから,職員
の紹介をさせていただきます。3月31日付けで前館長が退職したことから,前副館長
の小池が館長の発令を受けました。
○小池館長
館長になりました小池です。よろしくお願いします。
○事務局(奥村)
同じく調整担当副主幹兼地域奉仕係長であった山野が地域奉仕係
長兼務で副館長の発令を受けました。
○山野副館長
山野です。今年度もどうぞよろしくお願いします。
○事務局(奥村)
最後に,本協議会を担当する事務局職員も交代しておりますので,
御紹介させていただきます。後ろ側ですが,橋本です。
○橋本主任
橋本です。よろしくお願いいたします。
○事務局(奥村)
以上で職員の紹介を終わらせていただきます。よろしくお願いし
ます。
それでは,図書館長の小池より開会のごあいさつを申しあげます。
○小池館長
皆さん,こんにちは。図書館長の小池でございます。本日は御多忙の折,
平成21年度最初の図書館協議会に御出席いただきまして,ありがとうございます。ま
た,日ごろの図書館事業への御協力に感謝申しあげます。
先ほどもありましたけれども,私は昨年度は副館長として仕事をさせていただいてお
りましたが,今年4月から図書館長を拝命いたしました。改めてよろしくお願いいたし
ます。
この図書館協議会は平成19年から2年間の任期ということで皆様に御協力をお願い
しております。任期ということでは今年の8月までお願いしておりますが,8月までの
間に,本日を入れまして2回予定しておりますので,よろしくお願い申しあげます。
詳細につきましては後ほど議題の中で説明させていただきますけれども,皆様の御意
見などをいただきたいと思いますが,昨年度は19年度の事務事業側面評価に関しまし
て調査検討を行った結果を取りまとめたところでございます。
また,3月末に,こういう冊子をお送りさせていただきました。昨年の5月にありま
した国領町における不発弾の処理に関しまして,そのときに住民の方がどういう行動を
とられたかという体験記です。そういうものを記録すること,また,不発弾処理につい
て記録するということについても図書館として取りまとめをさせていただいて,このよ
うな冊子を発行させていただきました。マスコミなどにも取り上げていただき,また戦
争の関係ということで1つのきっかけになり,図書館はこういうことを記録していく機
関であるということも改めて知っていただけたのかなと考えておりますので,今後もこ
ういう活動を進めてまいりたいと考えております。
また,貸出しの利用につきましては,登録者は若干減少しておりますけれども,貸出
し自体は伸びております。市民の皆様に御利用いただいているということになっており
ます。また,市の21年度の予算編成においては昨年秋からの経済状況を背景としたよ
うな予算編成となっておりますけれども,図書館においてはさまざまな工夫をする中で,
図書購入費が要かなと思っておりますが,こちらについては何とか昨年並みの8,00
0万円を確保することができたというところでございます。現在,5月後半になってお
りますけれども,20年度の事業報告などにつきまして,本日の次第に従い,説明させ
ていただきます。その後,御審議,御意見などいただければと思いますので,よろしく
お願いいたします。
○事務局(奥村)
それでは,これより審議に入らせていただきます。
お手元の次第にございますとおり,本日の議題は,今後の図書館運営に重要な6件の
報告とお知らせ事項を予定しております。担当から順次,御説明させていただきますが,
まず,初めに資料の確認をお願いいたします。
次第と一緒にクリップ留めをしてございますが,本日,お机にお配りさせていただき
ました当日配付の資料として,議題第4号の平成19年度事務事業側面評価調査検討報
告書の概要についてに関しまして,資料7の「調布市立図書館運営方法について~平成
19年度事務事業側面評価に基づく調査・検討報告書~」を御用意いたしました。また,
事前に郵送いたしました資料は,議題第1号から順に参照してまいりますが,お手元に
おそろいでしょうか。――それでは,須藤委員長,どうぞよろしくお願いいたします。
○須藤委員長
それでは,ただいまから平成21年度第1回調布市立図書館協議会を
開催いたします。本日は,御多忙にもかかわらず御出席いただき,ありがとうございま
す。
まず,定足数の確認をさせていただきます。本日の出席委員について,事務局から報
告をお願いいたします。
○事務局(奥村)
それでは,御報告いたします。
木村委員,佐藤委員におかれましては,欠席される旨の御連絡をいただいております。
また,進藤委員におかれましては15分ほど遅れるとの連絡をいただいております。篠
﨑委員はこの近くまでいらっしゃっているのですが,ただいま道路が渋滞しておりまし
て,もうしばらくお時間が掛かると,そのような御連絡をいただいております。なお,
本日,柳沢委員は御都合によりまして3時30分ごろ退席されます。御了承ください。
つきましては,本日の協議会には,ただいまの時点で6人出席しておりますので,調
布市立図書館条例施行規則第17条第1項に規定されております定足数に達してござい
ます。
以上です。
○須藤委員長
ありがとうございました。
定足数に達しているとのことですので,引き続き協議会を進めてまいります。
審議に先立ちまして,本日の案件について,非公開とすべき議題があるかどうかをお
諮りいたします。
本日の議題は報告案件とお知らせのみですから,非公開とする理由がないと思われま
す。これに御異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
それでは,御異議はないものと認めます。
また,本日の傍聴者の定員ですが,会場の広さを考慮して,5人と定めさせていただ
きました。それでは,本日の傍聴希望の有無について,事務局から報告してください。
○事務局(奥村)
○須藤委員長
はい,傍聴希望者はありませんでした。
傍聴希望者がいらっしゃらないということなので,このまま協議会を
継続します。
本日は報告案件が6件,お知らせ事項が1件です。早速審議に入りたいと思います。
それでは,議題第1号から第3号までにつきましては,一括して説明したいという申
出がありましたので,案件担当者からの説明をお願いします。館長。
○小池館長
私からは1号から3号まで説明させていただきたいと思います。平成2
0年度図書館事業報告について,平成20年度図書館利用状況報告について,平成21
年度図書館事業計画についてでございます。
初めに平成20年度図書館事業報告についてでございます。資料は1となります。こ
ちらにありますように,図書館としましては49の事業を平成20年度は実施しており
ます。運営関連事業といたしまして2事業,児童サービス関連事業といたしまして13
事業,ハンディキャップサービス関連事業として5事業,ボランティア関連事業としま
して4事業,地域情報化関連事業としまして1事業,成人対象事業としまして24事業
となります。
この中から主な事業といたしまして2,児童サービス関連事業といたしましては,1
歳半検診にブックスタート・パックの配付,全図書館において552回にわたるおはな
し会や小学生読書会などの実施。また中高生には「ぶちねこ便」の発行,職場体験の場
の提供。大人対象には子どもの本を読む会,講演会,講座,さまざまな事業を実施いた
しました。このおはなし会は毎週,中央図書館でも分館でも実施しており,子どもの読
書活動の推進に努めております。
続きまして,3のハンディキャップサービス関連事業では,利用者の懇談会を行い,
利用者と活動している方の意見交流を図りました。19年度に続きまして,布の絵本講
習会を行い,ボランティアによる自前での作成を目指しております。
また,4としましてボランティア関連事業がございますが,図書館ボランティア説明
会,ボランティアミーティングなどを行い,昨年11月には図書館友の会の先進市であ
ります千葉県市川市を視察し,調布市との違いや今後の活動について学んでまいりまし
た。
このほか,資料にありますとおり,地域情報化関連事業,成人対象事業を行い,子ど
もから大人まで身近な図書館としてさまざまなサービスを行いながら,退職していく団
塊の世代も含め,地域の情報の拠点,生涯学習の場として図書館の利用促進を図ってま
いりました。
続きまして,利用状況でございます。全体的な傾向といたしましては,ここにありま
すように有効登録者数は減少しております。また,詳しく見ていきますと,神代分館が
昨年の12月15日から今年2月2日まで休館いたしました。耐震化のための工事の休
館でございますけれども,その結果,分館全体での利用は前年比で減少しておりますが,
中央図書館での利用は増加しているということから全体では増加になるかなということ
です。原因としましては,平成
19年4月から開始いたしました視聴覚資料の利用の定着,京王線沿線七市図書館連携
事業のアナウンス効果があるのではないかと考えております。
続きまして,視聴覚資料室の運営状況でございますが,中央図書館においての入館者
数がこちらの資料にはありませんけれども,20年度では1年間に約1万人の方が訪れ
ておりまして,19年度に比べますと3,000人ほど減っているような状況がござい
ます。ただ,貸出し自体が分館,中央館で増えておりまして,借りたい資料を求めて,
あるいは予約して受け取って利用するというようなことが定着してきているというとこ
ろがありました。
また,昨年4月から始めました京王線沿線七市図書館連携事業につきまして,1年間
でございますけれども,有効登録者が1,896人ということになります。これは府中
市の利用登録の状況を広域利用から広域連携と扱いを若干変えた結果,継続した登録と
いうこともございましたので,このような数字になりますけれども,平成20年度の新
規の7市の広域連携というのは1,336人となります。全体での貸出しにつきまして
は2万3,277冊ということで,府中市ないし八王子市の順に貸出しが多いというよ
うな状況になっております。なお,市民の方を含めました図書館全体の貸出しに占める
割合としましては,7市連携の場合は0.83%ということになっております。
19年度と20年度の比較につきましては,最下段のほうに記載してございます。こ
ちらにありますように全体的に伸びているというところで,自宅のパソコンからのイン
ターネットを利用した予約などが68%を占めるということもありまして,全体で7.
5%の伸びというような状況になっております。
利用状況につきましては以上でございます。
続きまして,平成21年度の事業についてでございます。資料は3となります。基本
方針につきましては,基本方針という性格からしましても,ほぼ前年と同様となってお
りますけれども,中央図書館を含めまして11の図書館による図書館システムによって,
いつでも,どこでも,だれでも気軽に利用できる図書館を目指す。市民一人ひとりの読
書活動を推進する。さまざまな情報資料を収集,提供するとともに,市民の調査研究を
支援する拠点であるということ。図書館協議会やボランティアなど,市民の参加,協働
によって積極的な図書館活動に取り組むということを基本と考えておりますが,平成2
1年度につきましては,こちらにありますように9つの点を挙げまして,11の事業に
特に取り組んでまいりたいと考えております。
その中で1つには,9つのうちでも特に調査支援サービスの充実というところがござ
いますけれども,こちらもオンライン・データベースの活用に向けた積極的なPR活動,
市民の学習・調査活動への支援,地域資料の収集及び提供活動,仕事支援のための情報・
資料の提供などの推進を図ってまいりたいと考えております。
また,今後に向けた児童サービス体制の確立というところがございますけれども,調
布市子ども読書活動推進計画は平成18年4月に策定しておりますが,そちらに基づき,
児童サービスの推進及び継続を図るため,担い手としての職員の育成を最重点課題とし
ながら,市内の学校教育機関,健康推進課,そのほかの関連機関との連携を促進してま
いりたいと考えております。
また,ハンディキャップサービスにつきましては,劣化していくカセットテープによ
る音訳図書のデジタル化を進めていくということ,点訳者養成講座の中級を開催しなが
ら点訳者を養成していくこと,高齢者への宅配サービスのPR,また,その活動の充実
を図ってまいりたいと考えております。
最後に,安全・安心に向けた施設整備ということですけれども,今年度は緑ケ丘分館
と若葉分館について耐震のための補強工事を行う。また,安全・安心な施設整備を推進
するということになりますが,深大寺分館につきましては移転し,建て替えを行うとい
うことについて今年度から取り組んでまいりたいと考えております。深大寺分館につき
ましては,現在の図書館から少し離れたところになりますけれども,後ほど説明いたし
ますが,そちらのほうに場所を移し,新しい図書館を整備すると考えているところでご
ざいます。
今年度の事業につきましては,説明は以上となります。
○須藤委員長
説明は終わりました。
それでは,1号議案の図書館事業報告について何か御質問等がある委員の方,いらっ
しゃいましたら挙手をお願いいたします。――よろしいですか。
では,2号議案,図書館利用状況報告書。
○庄司委員
○須藤委員長
ちょっといいですか。
はい,庄司委員。
○庄司委員
7市の連携の結果について,まとめて20年度の報告を出したいという
お話がたしか前にあったと思うのですけれども,それはまだ出来上がっていないという
ことですか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長。
申し訳ございません。本日の時点で資料を用意しておりませんので,そ
れについてはまた早急に資料を整えまして,委員の方々へお届けしたいと考えておりま
す。傾向といたしましては,全体に占める貸出しの割合が,1年間を通して結果として
0.83%かなというところでありました。当初心配しておりました,貸出しがかなり
多いのではないかということにつきましては,予想をはるかに下回ったという状況では
ございます。ただ,直接調布市に対して利用する方からいただく意見としましては,ほ
かの市に比べて利用制限が厳しいというようなことがございまして,例えば予約を受け
付けないとか,そういうことについての改善を求める声は大きいのかなということがあ
ります。
以上です。
○須藤委員長
後ほどまとめて皆さんにお示ししたいということでございました。
ほかの委員さん方,いかがでしょうか。第1号議案,よろしいですか。――では,第
2号議案の利用状況報告書というのがありましたけれども,何か御質問がありましたら
お願いいたします。これを見ると,増えているということが分かります。
○庄司委員
○須藤委員長
○庄司委員
1ついいですか。
はい,庄司委員。
先ほど予約のところでインターネットで68%という数字をおっしゃい
ましたけれども,68%というのは,例えば成人で予約の数が55万6,865とここ
に出ていますが,ここに占める割合で68%と理解してよろしいのですか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長。
個々のところについての数字を今持ち合わせておりませんので,正確に
は申しあげられませんが,約7割がインターネットから予約が入ってきているという状
況でございます。
○須藤委員長
7割近くインターネットから入ってきているという状況だそうでござ
います。
○庄司委員
○須藤委員長
○庄司委員
もう1つ。
はい,お願いします。庄司委員。
本館への予約なのか分館への予約なのかということとか,インターネッ
トでの予約が増えることによって入館者数にどのような変化が生じているのかとか,そ
こら辺のところについては何かデータはあるのですか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長,よろしくお願いします。
コンピュータのシステム上,インターネットからの予約の受け付けの窓
口につきましては,すべて中央図書館になっていきます。ですので,提供する窓口のほ
うの数字でとらえるものになるかと思いますが,貸出しの数と予約の数,提供していく
数というのを比較していきますと,やはり中央図書館から遠い分館などは,館によって
は予約で貸し出すものの数が多いという傾向もあったりします。ですので,それで入館
者というところまではなかなかとらえられないのですけれども,貸出し自体はやはり予
約の受取で利用される方も多いのかなというところは見て取れます。
○須藤委員長
ありがとうございました。庄司委員,よろしいですか。
○庄司委員
はい。
○篠﨑委員
それに関連してもう1ついいですか。
○須藤委員長
○篠﨑委員
はい,篠﨑委員。
その年齢というのは,利用される68%の方というのは大体お若い方で
しょうか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長。
予約のほうの年齢は,申し訳ございません,把握していないのですけれ
ども,昨年度利用が増えた年齢層につきましては,40代が多いというような報告を受
けております。ほかの年代の利用が減少し,そこの年代が増えているという報告を受け
ておりますので,その原因がどこにあるのかというのは少し考えていきたいと考えてお
ります。
○須藤委員長
○篠﨑委員
では,続いて篠﨑委員。
その問題もそうですけれども,いわゆる55以上というところがほとん
ど利用しないというのも言われているところがあると思うので,そちらのほうもちょっ
と確認していただけると。
○須藤委員長
○小池館長
館長,いいですか。
分かりました。
○須藤委員長
分かりづらいところもあるという話でしたけれども,分かる範囲でい
いのではないでしょうか。
ほかの委員さんでありますか。はい,宇野委員さん。
○宇野委員
今の利用の年代で40代が増えているとおっしゃったのですけれども,
新規の登録者について,例えば年代別にどのぐらいの年代の新規登録者が多いとか,そ
のようなデータというのはあるのでしょうか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長,お願いします。
新規につきましては,個人の登録の大きな区分としてゼロ歳から6歳,
7歳から12歳というような学齢前と小学生,中学生,高校・大学生,それから社会人
というとらえ方をしておりまして,23歳から64歳というのは,統計上は1つの大き
な固まりにしております。先ほど申しあげた40歳とか50歳というのはまた別の統計
でとっておりますけれども,今手元にあります資料でいきますと,どうしても多いのは
23から64という大づかみのところになりますので,10歳刻みぐらいの統計を用意
しないと,今の委員の御質問にはお答えできないかなと。例えば学齢前ないしは小学生
以下で,新規では昨年は合わせて2,050人の登録があったということになっており
ます。また,65歳以上の方の新規登録が897人ということです。詳しい資料を持ち
合わせてございませんので,お答えになりませんで申し訳ございません。
○宇野委員
○須藤委員長
ありがとうございます。
ほかの委員さん,どうでしょうか。――では,第3号議案の図書館事
業計画の報告,説明がありました。これについて御質問のある委員,挙手をお願いいた
します。――よろしいですか。はい,篠﨑委員。
○篠﨑委員
深大寺分館の新図書館の件ですけれども,利用者もそれほど変わらない
というような感じでの計画ですか。それとももう少し変えるというような……。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長さん。
後ほど説明もさせていただくと思いますけれども,現在の図書館と基本
的には同じエリアの利用者を想定しております。そこで住民の方の御意見を伺いながら,
どのような図書館としてデザインするかということの結果として,また利用の動向が変
わる可能性があるかなとは考えております。
○須藤委員長
ほかの委員さんはどうでしょう。御質問のある方,いらっしゃいます
か。はい,萩谷委員。
○萩谷委員
事業概要の中に,図書館資料の収集及び保存という項目がありますが,
資料保存の計画の具体化というところでちょっとお伺いしたいのですが,例えば読書会
で本をそろえるときに,3年ぐらい前にやったときは太宰のこの本が全部そろったのに,
今度はそれがそろわないとか,図書館がこれは要らなくなったといって本を処分してな
くなったのか,だれかが返してくれなくてなくなったのか。
例えばアカデミー愛とぴあと図書館さんで『百冊の本』というのを出しましたね。少
なくともその『百冊の本』に載っている本ぐらいはいつでも10冊ぐらいそろうように
してほしいというような読書会からの希望もあるのです。前にそろったのに今度はそろ
わないというのがこのごろ非常に多くなっているといって悲鳴を上げているのですけれ
ども,その本の取捨選択というのは,全部中央館で基準を決めてなさっていらっしゃる
のですか。それとも分館は分館で,もう狭いから,これは古いからということでやって
いらっしゃるのでしょうか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長,お願いします。
大きな考え方としては,調布の図書館としては,蔵書としたものは最後
の1冊は残すという考え方があります。ただ,例えば実用書で同じようなものがあった
ときの,こちらは残してこちらは残さないというようなことは,あることはありますけ
れども,大きな考え方としては,1冊は残すと。
それから,読書会などでテキストに向く資料というものについては,担当のほうで,
このタイトルは残すと指定していくところがありまして,それについては除籍をする段
階で気を付けるということがあります。ただ,本の状態がよくない場合には除籍してい
くということがあります。
それから,
『私たちの読書会が薦めるこの百冊』を作成した後にも御意見がありました
けれども,その時点でもう既にない,冊数がそろわないものもございます。それと,入
手がなかなかできないものも存在するということがありますので,別の利用者懇談会で
あったと思いますけれども,例えば市民からの寄贈を少し募るだとか,そういうことで
そこは少し重点的に収集してもいいのではないかと思っておりますが,考え方としては,
それぞれの館で置き場所を考えながら除架し,除籍をするということになってきます。
○須藤委員長
ここで言う資料保存計画の具体化というのをもうちょっと説明してい
ただければありがたいのです。何を指しているのかなと。
では,館長,お願いします。
○小池館長
1つには,今,図書館全体の蔵書が約120万冊ありますけれども,図
書館の収蔵できる能力としては109万冊ぐらいですので,収蔵できる量を超えている
状況があります。毎年3万冊ぐらい蔵書数は増えていきますので,このままでは本当に
入らなくなるということが予測されています。
それで,先ほどありましたように,重複して持っている本をどのぐらい持っていくの
か,最後の1冊というものをどのぐらいのペースで持っていったらいいのかということ
を,去年度からですけれども,本年度は考えていかなければいけないだろうということ
で,これについては約5箇年計画で取り組んでいきたいと考えております。昨年は,そ
の方向性を見定めるような検討。それから,今年はそれの結果として収集,保存のほう
の基準を考えていくということ。最終的には調布の図書館だけで保存するのではなく,
三多摩の図書館全体での保存計画がありますので,そちらへどのようにつなげていくか
ということを考えていきたいと考えております。
ですので,本年度はどういう本を収集し,どういう本を残していくかというところを
考えて,それを図書館としての共通理解としていく作業をしたいと考えております。
○須藤委員長
ありがとうございました。
ほかの委員さん,いかがですか。よろしいですか。
○庄司委員
○須藤委員長
○庄司委員
1つ。
はい,庄司委員。
事業計画の図書館運営体制の充実強化ということを伺っていますけれど
も,具体的な中身については全く触れられていないのですが,少したたき台になるよう
なものはもう作り上げられているのですか。
○須藤委員長
では,館長,お願いします。
○小池館長
事業概要1のことでよろしいでしょうか。
○庄司委員
図書館運営体制の見直しというところからの。
○小池館長
見直しのところと事業概要の1に重なるところになりますけれども,1
つには,後ほど説明いたしますが,調布市立図書館運営方法についてというところで調
査検討した結果がございます。そのところで考えていることがありますので,そちらの
ほうを少し材料にしながら今後考えていきたいと思っているところです。
事業概要のところに大きく2つ丸がありますけれども,職員及び専門嘱託員の適正配
置の検討と人材の育成というところについては,職員の専門職を含めた現状,それから,
あるべき姿について昨年度,調査検討したところがございますので,それに向けての考
え方をさらに整理していくということ。それから,専門嘱託員が数多くおりますけれど
も,その方たちと職員の役割分担などからの適正な配置というものをさらに検討してい
くと考えております。
以上です。
○須藤委員長
ありがとうございました。検討していくということでございます。
よろしいですか。ほかにありませんか。――では,第1号から第3号議案までの質疑
は終了いたします。
続きまして,議題第4号について小池館長から説明をお願いいたします。
○小池館長
では,資料といたしましては,事前に送らせていただきました資料4,
それから本日お配りいたしました資料7に基づいて説明させていただきます。
なお,資料7につきましては,一昨日,調布市の庁議がございまして,そちらに報告
いたしたところでございます。3月に報告書の取りまとめはしておりますけれども,文
言の整理などに少し時間が掛かりまして,このような形で出来上がるまでに少し時間が
掛かったという経過がございまして,庁議のほうに一昨日報告ということでさせていた
だきました。そのため,先週事前に資料をお届けする段階では間に合わなかったことが
ございますので,おわびいたします。
資料4及び資料7に基づいて説明させていただきたいと思います。昨年度も幾度か説
明させていただいておりますけれども,今回の「調布市立図書館運営方法について」と
いう表題を付けました報告書につきましては,平成19年度の事務事業側面評価調査に
係るものということになります。こちらは今,市全体で行っています事務事業評価の側
面評価ということで,第三者評価を市としては行っていますけれども,19年度行われ
たものに「図書館分館での資料の提供と読書活動への支援事業」というものを出したと
ころ,それについて評価があり,19年度の行政経営会議の中で「地域の生涯学習の拠
点としてサービスの維持・向上を前提に,多様な運営方法(再任用職員の活用,指定管
理者制度,業務委託等)の検証・研究を行い,平成20年度中に結論を出す」というよ
うな決定がありました。これを受けまして,教育部として図書館の現状,今後の運営に
ついて考えをまとめていくことになったという経過があり,そういうことを目的にした
調査報告となっております。
調査の概要といたしましては,検討会は図書館の中に設置しまして,図書館長以下7
人のメンバーで行ってまいりました。検討会の数としましては23回になりますので,
ほぼ月2回程度重ねてきたというところがございます。また,その中では東京特別区,
23区に対してのアンケート調査,文書調査を行い,視察としまして府中市,町田市,
日野市,大田区,文京区へ出向きまして,そちらの現状を視察してまいりました。また,
中間のまとめをする中で,図書館の現在の職員からの意見聴取ということで意見をまと
めたものでございます。そのような調査となっております。
報告書といたしましては,業務委託,指定管理者制度の運用の現状の調査を基に課題
を整理しまして,あわせて調布市立図書館の現状や課題を整理し,1つの取りまとめと
しまして,市直営のもと,事業展開を行うという方向性や,司書専門職制度の継続の必
要性についてまとめたものであります。
資料7,少し量がありますけれども,こちらのほうを説明させていただきたいと思い
ます。
3ページのところには「はじめに」ということでありますけれども,こちらにありま
すように,調布市立図書館は昭和41年6月に中央館が開館して以来,人口2万人に1
つ,半径800メートルに1つ,2つの小学校に1つの3原則の分館網の整備を行って
まいりました。昭和57年に佐須分館が開館することで,その目的は達成されたという
ところです。
中央図書館及び10分館からなる図書館システムによって,いつでも,どこでも,だ
れでも気軽に利用できる図書館を目指してまいりました。毎年実施されています調布市
民意識調査の結果を見ましても,ここ数年,公民館や図書館の市民の満足度というのは
77~78%というところで推移しておりますところから,高い評価を得ているのかな
と考えております。これは,開館以来,司書専門職によります図書館サービスの向上に
向けた長年にわたる研さん,業務の継承の裏付けがあったからこそ達成できたものとと
らえております。
続きまして,4ページ,5ページは調査の背景,調査の概要についてでございます。
19年度に行われたときの事務事業側面評価の評価員の方――5人いらっしゃいますけ
れども――から出されたこととしては,分館の民間委託などについて評価や提案があっ
たということになっております。嘱託員や再任用職員を活用しながら5分館を委託して
はどうかとか,電話で職員の説明が必要なときに出向いてはどうかとか,そのようなこ
とでございます。
構成といたしましては,図書館の現状について整理し,調査してきた結果について課
題を整理して今後の方向性についてまとめるというようなことになっておりますけれど
も,6ページのところから図書館の歴史,特色,現状,評価というようなことを整理し
てあります。何度も繰り返すことになりますけれども,基本的には,調布の図書館は分
館網,それからサービスを担う職員,児童サービス,レファレンスサービス,市民の学
習活動への支援,ハンディキャップサービスなどを中心に事業を展開してきているとこ
ろです。
また,地域資料や映画資料の収集を初めとしまして,40年間にわたります蔵書とい
うものがあります。こちらは記載が間違っているかと思いますけれども,現在は1人当
たり5冊となりますが,そのようなところの中で,やはり多種多様な資料が収集されて
きているということがあります。三多摩の中でも独自に所蔵している資料が多いという
ことも感じているところではありますけれども,そういうことは大きな財産になってい
るととらえております。
また,関連機関との連携をしながら,市民の方と協働して仕事を進める,活動を進め
るということにも意識的に取り組んでいるというところがあります。
そういう中での19年度の統計などを10ページ以降に載せさせていただきながら,
15ページでは市民意識調査のことなどを少し載せております。市民意識調査では7
7%以上の方が公民館,図書館については満足しているというような評価をいただいて
いるところ。それもポイントが上昇しているというところがありますし,少し古いです
けれども,平成16年度に図書館が実施しました調布市立図書館のあり方に関する市民
意識調査は,地域情報化事業の関連で行ったものですが,これの中でも「よい」とか「ま
あよい」というような評価が51%ほどあり,今後の方向性として,15ページのとこ
ろに記載のあるような方向性についての御意見があったということがあります。
また,昨年11月ですけれども,来館者へ今後のサービスについてのアンケートを実
施いたしました。これについても「満足」
「やや満足」に多くの方が丸を付けてくださっ
ているということを見ましても,やはり図書館に対する期待度は高いと。今後もこうし
たことにこたえていくということが求められていると言えるかと思います。
この報告書には間に合わなかったものですけれども,今年の1月に実施しました市民
意識調査で見ますと,満足については78%というような数字がたしかありますが,も
う1つの視点として,充実させてほしいサービスというところを聞いています。その中
では,図書館というのは現状のままでよいといいましょうか,そのようなサービスにな
っています。やはり教育施策はこれから充実してほしいというニーズがかなり高いとい
うところがありましたけれども,図書館は現状維持が高いところかなと思います。です
ので,満足度は高く,ニーズとしては現状がよいというような市民意識調査があります
ので,それをベースにしながら,また今後考えていくのかなと考えております。
続きまして,17ページ以降が業務委託,また指定管理者制度について調査したこと
を整理したものでございます。その中では,19ページにありますけれども,アンケー
ト調査や視察調査で判明した課題としましては,実際に業務委託を導入している図書館
の回答を見ますと,おおむね順調に運営されていますが,幾つか課題としてありますと
いうことです。やはり図書館の仕事に携わる社員といいましょうか,従業員の方たちの
継続性や待遇の部分が課題だというところがあります。
また,社会的側面としまして,最近の経済情勢などを反映したようなところでの課題
は,事業者の方だけではなく行政としても対応していかなければいけない課題なのでは
ないかというようなことがあります。
また,経費の節減などに関しては,人件費を削減するという部分では有効と思われま
すけれども,サービスの向上について,質的な向上というのはどのようになるかという
ところを課題としてとらえなければいけないのかなとまとめております。
23ページのところには,今回の調査結果から見ますと,現在の図書館運営,窓口業
務委託などにつきましては,サービスの維持・向上という観点からは適用は難しいのか
なということを記載させていただきました。
また,指定管理者制度につきまして24ページにありますけれども,こちらも指定管
理者制度を採用した場合の課題としまして,営利組織によります経営に起因する課題と
か,蔵書など図書館資料の形成にかかわるような課題,市民の個人情報への不安といい
ましょうか,また,市民の声を反映できなくなるのではないかという不安,図書館の協
力や連携に関するような課題,それから保育園,幼稚園,小学校との連携などに関する
課題などがあるということを載せています。
そういうところから,26ページにいきますけれども,側面評価員から出されました
ところにつきましては,今回の結果を見ると,いろいろと問題が生じていることが分か
ってきたというところの中で,調布の図書館として全域サービスを行うと。生涯学習の
拠点としてサービスの維持・向上を図るためにも,市の直営による一体的な図書館運営
が必要ではないかと考えているということをまとめとして置いてあります。
また,27ページのところは,再任用制度についての現在の調布市の考え方を整理し
たものです。
29ページのところは,市直営における専門職制度ということで,現在の図書館の状
況について整理をしてあります。ここにつきましては,司書が退職していく,また採用
されている状況ということがありますけれども,平成17年から26年度までの約10
年間につきまして,定年退職を予定されている職員の状況がこれで見て取れます。
また,30ページのほうで年齢構成を表にしてみたのですけれども,これを見ていた
だくと,司書専門職が今どういう年齢にあるかということを見ますと,50代が多いと
いうところがありますので,先ほどの定年退職のこととあわせますと,このままでは司
書がかなり少なくなっていくということがあります。
31ページには,それを踏まえた今後のあり方としてどういうことがあるかというこ
とを整理させていただいております。長期的人事計画に基づいた職員体制の確立,人材
育成ということ,司書専門職の必要性,それから事務職の方の役割などを整理しながら,
今後,図書館運営を考えていくということです。
分館につきましても,やはり利用状況,市民ニーズを把握しながら,施設は老朽化し
ておりますし,バリアフリーという課題になかなか対応できないということを考えなが
ら,分館の機能とか編成についても再検討が必要ではないかというところまで昨年度は
考えてきたというところがあります。
あと,報告書としましては,体裁としては難しいところがありましたけれども,36
ページ以降が資料としましてどういう視点でのアンケートとなったか。あるいは視察に
ついて41ページ以降,少しまとめてあります。個別の図書館の名前を出すのはどうか
というところでA,B,Cとさせていただいておりますけれども,ポイントはどこがど
うというようなお話ではなく,どういう課題があるかということを現場の方から聞いて
きました。これは図書館,それから事業者のほう,それぞれから聞くことができたとこ
ろをまとめてみました。
報告としては以上となります。
○須藤委員長
ありがとうございました。説明は終わりました。御質問のある委員は
挙手をお願いいたします。――いかがでしょうか。よく分からない,質問したいという
ことがあれば,よろしくお願いします。はい,宇野委員さん。
○宇野委員
内容は前回,前々回と御説明いただいたことが非常によくまとまってい
て,後でじっくりと読ませていただきたいと思いますけれども,ごめんなさい,さっき
聞き逃したかもしれないのですが,これを市側に提出して,あと行政側でどのように受
け止められて検討されていくのかということが分かれば教えていただきたいのです。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長お願いします。
こちらは報告書ということで取りまとめさせていただきました。これを
広く配布するということまでは考えておりませんけれども,行政資料室,図書館への備
付けは行い,いわゆる公開ということはしていきます。
それから,これを今後どのようにするかというところでは,先ほども御質問がありま
したけれども,図書館が今後どのように進んでいくかということの,図書館の中での共
通理解の資料として活用していきたいと考えております。それと,第4次行財政アクシ
ョンプランの計画が来年度からありますので,その策定を今,行財政改革担当のほうは
行っているかと思いますけれども,そちらへの説明資料と扱われるかなとは考えており
ます。
先ほど申しあげました庁議への報告ということは,こういう報告がまとまりましたと
いうことを市長を含めまして調布市の各部長へ報告したということになりますので,調
布市のほかのセクションにおいてもこういうものがあるということを見ていただけてい
ると考えております。
○須藤委員長
○宇野委員
○須藤委員長
よろしいですか。
ありがとうございました。
ほかの委員さん,どうでしょうか。よろしいですか。――今後に生か
していただく資料になるということでございました。ありがとうございました。
それでは,次にまいりたいと思います。議題第5号,調布市立図書館深大寺分館移転
建て替えについて副館長,説明をお願いいたします。
○山野副館長
それでは,私から深大寺分館移転建て替えについて説明させていただ
きます。資料5を御覧いただきたいと思います。
まず,経過及び予定になりますけれども,図書館分館の耐震診断は平成18年に行い
まして,その結果を基に順次進めているところであります。20年度は保育園との併設
館ということで,国領分館,深大寺分館,宮の下分館,そして富士見分館の耐震補強工
事を行いました。深大寺分館に関しましては,補強工事が必要と診断されまして,平成
20年度は設計をする予定でおりました。ただ,耐震化に必要な工事を実施した場合で
も残存する鉄骨等の耐用年数が
38年であるのに対しまして,深大寺分館は昭和46年7月に開館したということで,
建築後37年を経過しております。さらに,工事をした場合でも工事期間が10箇月と
予測されるということで,市民サービスの維持・向上の面や工事費のことなどから,現
地ではなくて近隣の私有地に建て替える事業として進めることに20年度末でなりまし
た。そのため,今年度は基本設計,それから平成22年度は建築,そして平成23年5
月の開館を予定していくことで,移転建て替え事業として進めていくことになりました。
施設概要としましては,現時点のことになりますけれども,延べ床面積を
520平方メートル,1階平屋を予定しております。そして,施設としましては一般室,
児童室,おはなし室,集会室,資料保存庫を用意したいと考えております。駐車スペー
スも用意していきたいと考えております。蔵書数は現在3万2,000冊ですけれども,
4万冊を予定したいと考えております。
3の今年度の計画になりますが,6月から7月にかけまして地盤調査委託を行ったう
えで事業を進めてまいることになりますが,同時期の6月ごろから
22年2月まで設計委託を行っていくこととしております。基本設計,それと実施設計
になります。
この図書館の建設に当たっては,地域の方々との意見交換会を進めながら意見も盛り
込んだ図書館としたいと考えております。来年2月までに4回を予定していきたいと考
え,現時点で6月20日土曜日の6時に地元の方に説明,そして意見をいただく会を第
1回目として開催していきたいと考えております。
図書館建設に関しては,コンセプトの検討というのが大事になると思いますが,今意
見を出し合っている中では,やはり深大寺の緑というものを大切にしていきたいと考え,
水と緑と歴史のある町,深大寺というようなこと。それから,そういう緑の中で季節を
感じられるような施設。それと,子どもを大切にするような図書館を目指していきたい
と思いますが,市民の方々からの意見もいただく予定にしております。それとともに,
図書館内の備品やサインの検討もしていく年になります。
予定地につきましては,現在の分館から100メートルほど離れた調布市の所有して
いる土地に建て替えの予定になります。
今年度の予算としましては,記載してあります1,148万2,000円ということ
で,設計委託と地盤調査委託料になっております。
簡単ですが,以上でございます。
○須藤委員長
以上で説明は終わりました。御質問のある委員さんは挙手をお願いい
たします。はい,庄司委員。
○庄司委員
延べ床面積を見ますと,旧館のほぼ倍ですよね。それと比較して蔵書数
は余り多くなっていないのですけれども,この館の利用の中で,地域の住民の意見を聞
きながらということも先ほどお話があったのですが,何かそういう地域にかかわるスペ
ースなどを考えられながら,蔵書については少し控え目と考えておられるのかどうなの
か。現在は4万というだけで,これから先,増える可能性があるということなのか。例
えば書庫の関係で,調布市全体の抱えている冊子を収められる場所に苦慮なさっている
ようなお話が先ほどありましたので,とりあえずはこれで始まるけれども,いずれは書
庫として活用するという形で生かされていくということを考えておられるのかどうなの
か。そこら辺,ちょっと聞かせていただけますか。
○須藤委員長
では,副館長お願いします。
○山野副館長
今,委員さんのお話があった後段のように,資料保存庫というのを用
意していきたいと考えておりますので,図書館の規模としては移転建て替えということ
で同規模と考えておりますので,資料保存庫のほうを充実させるということで,その分
の面積の広さになります。
○須藤委員長
○庄司委員
庄司委員,いいですか。
はい。あと,コンセプトの検討の中で,緑と水というお話がございます
けれども,そういうことまで含めて,地域の意見を生かしてきたようなお考えがあるよ
うですが,初めからそのような取組をなさったほうが地域に愛される図書館という形で
スタートするのに大変よろしいのではないかと思いますので,ぜひ生かしていただけれ
ばと思います。
○須藤委員長
ほかの委員さん,何かございますか。はい,進藤委員さん。
○進藤委員
遅れて済みませんでした。この地域向けの説明会はどのような形で告知
なさっているのでしょうか。
○須藤委員長
では,副館長,お願いします。
○山野副館長
6月に関しましては,地域の方を中心にという形で開催させていただ
く予定でおります。ポスターに関しましては全図書館に掲示してまいります。それと,
ポスターとチラシを用意していきますけれども,そのほかには深大寺地域の方の自治会
とか,地域活動をしている方などにこちらから御案内を差し上げていくような方向にし
ていきたいと思っています。ホームページでもお知らせをしていきたいと思っています。
2回目以降に関しましては,市報等でも周知をしたうえで開催していきたいと考えてお
ります。
○須藤委員長
○進藤委員
○須藤委員長
○小池館長
ということだそうです。よろしいですか。
分かりました。
ほかの委員さん,何かございますか。――では,館長。
資料の修正をお願いしたいと思います。1,経過及び予定のところで最
後の段落の開館のところなのですが,
「平成22年5月」とありますが,これは23年5
月を予定しております。申し訳ありませんでした。
○須藤委員長
そうですよね。22年度は建築するのですものね。23年5月と訂正
をお願いいたします。
では,以上で質疑は終了いたします。よろしいですか。――続きまして,議題第6号
について館長から説明をお願いいたします。
○小池館長
では,資料6に沿いまして説明いたしたいと思います。
一昨年度からお話を差し上げているかと思いますけれども,東京都立図書館の協力貸
出しの見直しについてということであります。経過といたしましては,ここには記載が
ありませんけれども,東京都立図書館のあり方というものを考えるということがこれ以
前にございまして,その中で,東京都立図書館としての収蔵が一定の量を超えないとい
う方針が出されました。そういうところの中で,ほかのことも含めまして,東京都立図
書館としての改革の具体的な方策というものを取りまとめようということを東京都教育
庁の中で取り組まれたようです。その結果がここにあります平成18年8月に出されま
した「都立図書館改革の具体的方策」というものであります。
その中で,市町村の図書館に影響があることとしまして,東京都立図書館からの協力
貸出し,また,市町村立図書館同士が資料の貸出しを行う相互貸借の方法について,1
つの考え方が昨年の7月に都立図書館から出されました。そのことについて,さらに具
体的な方法について今年の1月末に出されてきております。それに対して,東京都市教
育長会,教育委員会の教育長の会議ですけれども,そちらからはお願いということで幾
つか出させていただいております。また,3月30日には東京都市町村図書館長協議会
が協議いたしまして,意見ということで提出しております。2枚目以降がその意見とな
っております。
今回の都立図書館の見直しの内容といたしましては,関係することといたしまして大
きく4点あります。その1つは,長期保存するために原則として館内閲覧にとどめると。
これは現在,東京都立図書館から市町村の図書館が予約して本を取り寄せた場合,その
本は実際の利用者の方に貸出しをしております。都立図書館の本は市町村立図書館を経
由して都民の方が利用しているという形になっておりますが,その利用都民への貸出し
をしないと。貸出しをした先の市町村立図書館の中で閲覧してほしいということを打ち
出してきております。その中でも特に刊行後30年以上のものはすべて。または,30
年経過していないけれども,厚さが3センチ以上の無線とじの本とか,のどの余白が0.
5ミリ以下の本。これは,本を傷めてほしくないということを表現すると,このように
なるようですけれども,そういう資料については,都立図書館としては長期保存するた
めに館外への貸出しはしないでほしいということをしております。ですので,端的に申
しあげれば,おうちに持って帰って読むことができないということになります。
もう1つは,都立図書館から区市町村立図書館が貸出しを受けている場合,従来,期
間を35日としておりましたけれども,これについて,約1週間短縮なのですが,28
日に短縮するということがあります。これの影響というのは,都立図書館に申込みをし,
都立図書館から出発し,それぞれの図書館に届くまでに数日掛かりますので,その期間
も含むということになりますので,実際の利用者の方が利用できる期間というのは少し
短くなる可能性があるということになります。都立図書館としては延長もお受けします
よという考えが示されているのですけれども,その具体的な場面での利用者との行き違
いでの混乱も想定されるような期間の短縮ということになります。
それから,都立多摩図書館に東京マガジンバンクを開設すると。これは今年の5月1
日から実際に開設されて,運用が始まっておりますけれども,雑誌ですが,都立中央図
書館が所蔵していたものの一部を都立多摩図書館に移し,都立多摩図書館として新規に
収集を始めた雑誌について展示し,東京マガジンバンクと称すると。公立図書館では日
本で初めての雑誌の図書館であるとしておりますけれども,その影響としましては,従
来,協力貸出しに回していただいていた具体的な雑誌が1年間貸出しをしないというこ
とになってきたということです。雑誌というのは,今の雑誌を見るので意味があるとい
うところも――バックナンバーも当然意味がありますけれども,新しい情報を比較的早
く手に入れたいということへの影響はかなり大きいということがあります。
(1)から(3)までは,実際には4月から動きとしてはありまして,実施されてい
るところです。
4番目,配本車の費用負担,区市町村間相互運行の可能性の検討については,今年の
7月に第1次ではなく第2次のまとめが出ると予定されておりますが,その中で提起さ
れる可能性があるということなのです。これは,現在の東京都立図書館は,区市町村立
図書館に本の貸出しをするために協力車と呼ぶ運行便を週1回程度回していきます。こ
れは運送業者への委託ということで,業務委託をした中で行っていますけれども,その
運送に掛かる費用について区市町村立に負担してほしいということが出てくる可能性が
あるということです。
また現在,区市町村立間の相互貸出しについても東京都立図書館の協力便を使ってい
るのですけれども,それも近くの図書館同士がお互いに車を回す。どういう形か分かり
ませんけれども,相互の利用については,都立図書館の便ではなくて,区市町村立のそ
れぞれの図書館同士が何らかの方法で本のやり取りをする方法を考えてほしいというよ
うなことがまとめとして出てくる可能性があるとされています。これは都立図書館とし
ての役割を見直した結果ということになりますけれども,都民利用者への影響は大きい
変更になります。
また,配本車の費用負担については,区市町村立が費用負担をするとなったときの理
由を,それぞれの図書館が予算を持つということになりますので,できなかった場合に
は,協力事業ということで受け取ることができない図書館が出てくる可能性もあるとな
ってきますので,これも大きな影響ではないかと考えております。これは7月以降と予
定されておりますけれども,どのような話が出てくるかを見ながら対応していくことに
なりますが,状況はそういうところです。
2枚目,3枚目が館長会から意見ということで述べさせていただいているところに今
のような問題点を整理しております。特に1月末に,このように4月から実施しますと
都立図書館のほうが通知といいましょうか,お知らせをしてくる中で,そのことを実際
に都民へ周知するということがすごく遅れていたということについてもやはり問題視し
たいということもありまして,2月の途中からそういうことを周知ということでも,都
立図書館のホームページのあるところにちょっと出ているだけでは,なかなかいかない
のではないかということがあります。やはりそのような事業見直しをするのであれば,
そこがきちんとした対応をするべきではないかということも館長会としては申し述べて
います。
調布市立図書館としましては,このような動きがあるということにつきまして,ポス
ターを作り,またそのポスターと同様の内容を図書館のホームページに掲載することで
調布の図書館の利用者への周知を行いながら,御意見などがあれば承りながら都立図書
館へ連絡していきたい,ないしは都立図書館へ直接意見を述べてほしいというようなこ
とを利用者へお願いしているところであります。
経過と現状については以上となります。
○須藤委員長
ありがとうございました。説明が終わりました。
区市町村立の図書館の影響もこれから少し出てくるというような話もあったようでご
ざいますけれども,御質問等のある委員さん,挙手をお願いいたします。――よろしい
ですか。
○庄司委員
○須藤委員長
○庄司委員
1ついいですか。
はい,庄司委員。
一番最後に米印で「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」とい
うのが資料で載っていますけれども,ここでアンダーラインを引いているところに注意
していただきたいということだろうと思うのですが,そういうことについての都側から
の何か整合性があるような御説明は出されているのですか。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長,お願いします。
東京都市教育長会からの意見などが出されていますけれども,東京都か
ら文書での説明はないと。東京都立図書館,あるいは東京都としてはこうしてまいりた
いということをその場で説明があったと聞いております。
○庄司委員
それでは,望ましくないことをやろうとしているということでしょう(笑
声)。
○小池館長
○須藤委員長
○小池館長
では,関連してというか。
では,館長さん,お願いします。
ここにアスタリスクで挙げてありますのは,図書館法13条にあります,
文部科学大臣は公立図書館の運営上,望ましい基準を示すということが法律で決まって
いまして,それに基づいて平成13年に内容として整理されたものが望ましい基準とし
て示されています。ここは抜き書きですけれども,全国的に公立図書館であればこのよ
うにあるべきだというものを示したものになりまして,その中で特に都道府県立図書館
についてのポイントを整理したものです。
その中で市町村立図書館,東京都の場合,区がありますけれども,区市町村立図書館
に対する援助に努めることだとか,資料の紹介,提供を行うことだとか,保存すること
について東京都立図書館はおっしゃっていますが,やはり市町村立図書館を援助をする
という部分について,ある意味かなり大きく変わってしまうのかなというところになっ
てきます。
○須藤委員長
ありがとうございました。
ほかの委員さん,いかがですか。――では,私から1つだけ質問,お願いします。市
町村立図書館に対する援助,支援をするというのが基準で示されているわけで,なかな
か財政難なのでしょう。配本の運行費用が区市町村に来るのかなということなのですけ
れども,都ではこの運搬費というのはどれぐらい掛かっているのですか。その辺,分か
りますか。
○小池館長
費用が幾らかということですね。今日は数字を持っていないのですけれ
ども,運送といったときに,まず23区,それから多摩地域のほう,東京都立図書館同
士の運搬というのがありますので,それぞれがどこまで費用負担してほしいかというと
ころが多分あると考えます。都立図書館同士のものについては,都立中央図書館にある
資料がこちらに来るためには,いったん多摩図書館に移動しなければいけませんので,
その移動したものをさらに多摩地域のほうに回る車に乗せていきますので,そこのとこ
ろの費用分担というのをどのように考えているかはちょっとよく分かりませんが。
○須藤委員長
○小池館長
かなり掛かるのでしょうね。
そうですね。
○須藤委員長
分かりました。
ほかにございませんか。――では,ないようですので,以上で審議は終了いたします。
以上で報告案件は終了でございます。
続きまして,議題第7号,お知らせの案件に入りますが,これは副館長から説明して
いただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
○山野副館長
分館の耐震補強工事についての現時点での予定をお知らせさせていた
だきます。
今年度は若葉分館と緑ケ丘分館の耐震補強工事を行う計画でおります。若葉分館に関
しましては,工事の概要につきましては,屋根面と壁面とのすき間の処理をすること,
それから,らせん階段の補強,転倒防止,それと,この間にあわせまして空調機の改修
と照明器具の改修などを行っていく予定としています。改修工事に当たりましては閉館
が必要になりまして,9月24日から,年末年始も入れまして1月4日までの閉館を予
定しております。1月5日から開館し,平常どおりの分館活動をしていく予定にしてお
ります。
それと,若葉分館につきましては,室内空気環境測定が必要になりまして,13物質
についての測定を6月に行いたいと考えております。同時に緑ケ丘分館につきましても
休館が必要になっております。若葉分館が終わりました後,すぐにということで,1月
5日から3月8日まで閉館を予定しております。
緑ケ丘分館の工事の概要につきましては,柱の下の部分を補強すること,それから転
倒防止,それと屋根の改修を行うため休館することが必要になるのですけれども,同じ
緑ケ丘のほうの地域としまして,9月から3月にかけての休館が2館ありますが,それ
に当たっては,利用者の方へ早くから周知をしていきたいと思いますし,休館中の利用
につきましても内部で検討し,お知らせもしていきたいと考えております。
以上,2館の耐震補強工事の予定をお知らせさせていただきます。
○須藤委員長
ありがとうございました。
何か御質問のある委員,いらっしゃいますか。
○篠﨑委員
○須藤委員長
○篠﨑委員
そのこととは関係ないのだけれども……
はい,篠﨑委員。
新型インフルエンザなどがあって,それへの対策というのはどのように
なっているのですか。
○須藤委員長
では,案件とは全く関係ありませんけれども,質問がありましたので,
館長,お願いします。
○小池館長
調布市としてのマニュアル作りというのが今進んでおりまして,それを
取りまとめたところで運用されるのかなと思うのですけれども,現在進行している新型
インフルエンザへの対応として,特に学校を休校するかどうかということ,それにあわ
せて社会教育施設をどうしていくかということについては,先週末に教育委員会として
の考え方が整理されています。その中では,今のインフルエンザについては,発症があ
ればその学校は休校,ないしは保育園であれば休園するというような対応で,そうする
と,近くの図書館とか公民館などは休館するというような対応になるかと今は考えられ
ております。今後どのような展開になるかは,この連休明けぐらいからの全国的な流れ
がありますので,それを見ながらということになるかと思いますけれども,今は,休館
するといった対応が考えられています。
また,事業としまして,例えばおはなし会などを実施していますけれども,市内での
発症があった場合には,やはりそういうことについても注視するということに図書館と
してはなると今考えております。
○篠﨑委員
近くのというのは,何か具体的なものはないのですか。大体というかア
バウトですか。
○小池館長
図書館の配置がどういうエリアで考えるかというのは,今度は市全体と
して危機管理担当という部署がありまして,そちらがどのような把握をするか。また,
保健所との関係,健康推進課が健康危機ということになりますので,そこでの判断で,
このエリアはこうしましょうというのが出てくる中で決まるかと思います。大体,小学
校2つに1つの図書館というような配置になっていますので,例えば何とかという小学
校のところで発症があれば,近くの小学校も休校するのかどうかということと関係が出
てくるかとは思います。
○須藤委員長
○庄司委員
○須藤委員長
○庄司委員
○山野副館長
○庄司委員
対応が流動的ですよね。年々変わってきていると。
ちょっといいですか。
はい,どうぞ,庄司委員。
先ほど若葉分館の一番最後のところで,空調のほかに室内の何か……
室内空気環境測定。
環境測定というのは何かまた珍しいのですが,どういうかかわりでなさ
るのですか。どういった関係があるのですか。
○須藤委員長
○小池館長
はい,館長。
改修工事も含めてですけれども,今,市のほうで公共施設を整備する場
合には,室内の空気環境測定というようなことをしております。例えばこういう建物を
造ったときには,ここに13物質でしたか,先ほどありましたけれども,規定されてい
るさまざまな化学物質などがどのぐらい空気中に残存しているかと。そういうものを測
定し,先ほど副館長が申しあげた6月にというのは,工事前にいったん現状を確認して,
工事後にどうなったかというところを比較するために必要な測定行為です。
○庄司委員
調和小の教訓ということですね。
○小池館長
そうですね。いわゆるシックスクール対策といいますか。
○庄司委員
分かりました。
○須藤委員長
○篠﨑委員
○須藤委員長
○篠﨑委員
ほかの委員さん,何か御質問ありますか。
ちょっといいですか。
はい,篠﨑委員。
近ごろGoogleのデジタル文献というのが公開とか,それで出版業
界は非常に右往左往しておりますけれども,それへの対応というのはもうできています
か。
○須藤委員長
○小池館長
では,館長。
調布市立図書館の話としてどう申しあげていいか分かりませんけれども,
今,書籍のデジタル化については,アメリカのGoogleが一定の行動を起こしたこ
とによって,日本の書籍についてもそれが対象になるという状況が今ある中で,それに
対して同意するとかしないとか,出版社や著者の方々が大きく動いているとは思ってい
ます。
では,調布の図書館として具体的にそれに何かできるかということは,今は正直なと
ころ,その動向を見なければいけないかなと。そういうこともあるかもしれないのです
けれども,1つ出てきているのは,やはりボーンデジタルということでありますように,
もともと書籍の形を取らない出版が存在することに対して今,図書館はほとんど何もし
ていない状況もありますので,それへの対応ということは逆に研究しなければいけない
のかなと。どういう形がよろしいか分かりませんけれども,読むための装置がこういう
ものになったとき,読めるとなったときに,これを図書館が供給するのか,別のところ
が取るのか,図書館が保存するのかとかそういう話に場合によっては取り組まなければ
いけないのかなとは考えています。
○須藤委員長
○篠﨑委員
ということだそうです。
そういう時代にどんどん近づいていると思うのです。特に,演劇などだ
と若い人たちは出版しない台本をインターネットにどんどん書いているわけです。それ
をやっている高校の演劇部とか,そういうのがもうごまんとあるという状況に今ありま
すので,やはり何らかの形で早急に検討していただいて,対策を。
○須藤委員長
では,ほかの委員さん,何かありますか。――では,以上で本日の議
事はすべて終了いたしました。委員の皆様からいろいろな御質問がありました。ありが
とうございました。
それでは,事務局から連絡事項がありますか。
○事務局(奥村)
それでは,次回の協議会の開催につきまして御連絡させていただ
きます。今年度第2回目の協議会の開催は,皆様方の任期中最後の図書館協議会となり
ます。日にちは7月16日木曜日,時間は本日と同じく午後2時から4時までを予定し
ております。これは社会教育委員の会議や公民館運営審議会などの行政主催の会議の開
催予定がないことを確認し,須藤委員長の御都合を伺ったうえで決めさせていただいて
おります。ここにお集まりの皆様方の御都合がよろしければ確定とさせていただきたい
と思いますけれども,いかがでしょうか。――ありがとうございます。会場は文化会館
たづくりを使用する予定です。ですから,ここではなくて,今度はまた図書館があるほ
うの建物ということになります。
なお,審議案件等につきましてはまだ決定しておりませんが,本年9月の第3回調布
市議会定例会に上程予定の「平成20年度の教育委員会点検・評価」について御審議い
ただく予定です。
では,よろしくお願いいたします。
最後に,本日の協議会議事録の署名委員を指名したいと思います。本協議会では,輪
番制によりまして署名委員を決めております。名簿の記載順に,委員長と副委員長,そ
れから欠席者を除きまして,前回は宇野委員にお願いしました。今回は岡田委員にお願
いしたいと思います。よろしくお願いします。
以上です。
○須藤委員長
皆様の協力におきまして,議事の進行は予定どおり終了いたしました。
御協力に感謝申し上げます。
これをもちまして,平成21年度第1回調布市立図書館協議会を終了いたします。あ
りがとうございました。
――了――