【広報誌】「横浜弁護士会新聞2013年12月号」

月6日当会会館5階大会議室において、臨時総会が開催された。弁護士
の不祥事が多く報道される中、綱紀委員会委員や紛議調停委員会委員の増員、
預り金に関する会規の整備など、監督機関としての弁護士会の実効性を高め
化のための会則の変更議
案である。
かながわ2014のご案内
平成 年 1月 日︵土︶
横浜弁護士会館
・人権賞贈呈式/作文コンクール表彰式
・人権について考える各種シンポジウム
・無料法律相談等
人権シンポ
日時
場所
内容
前田副会長による提案
での決議及び5月の日弁
理由の説明の後、会員か
き、銀行等に照会した結
座名義の開設の可否につ
口﹂等の名称を付した口
ら質問や意見が述べられ
連定期総会で可決された
果が資料として配布され
﹁預り金等の取扱いに関
た。
する規程﹂を踏まえたも
頼を揺るがす事件が多数
預り金の横領事件等、
弁護士に対する社会的信
明示した専用口座の開設
ことの明確化、預り金と
署からの委嘱職務を含む
なく預貯金に拡大、官公
報道される中、当会では
義務、入出金経過の記録
決議がされた。同決議で
に積極的に取り組む旨の
合的な弁護士不祥事対策
事由や対象の拡大等であ
保管状況等の照会できる
報告義務、当会が預り金
義務、職務終了時の収支
3月
は、紛議調停委員会及び
る。
横浜弁護士会は、神奈
川県内に法律事務所を
持つ弁護士全員が加入
する法定団体です。
第4号議案
綱紀委員会
念する意見があり、スム
用できるのかについて懸
ーネットバンキングが利
開設できるのか。インタ
場合もスムーズに口座が
と戸籍上の氏名が異なる
口﹂等の名称を付した口
様々な局面で﹁預かり金
や意見を通じ、現実には
る。しかし、会員の質問
開設ができるかにみえ
もの。
れた分の追加選任をする
会則変更︶により増員さ
号議案︵綱紀委員増員の
易ではない実態も明らか
後、質問や意見もなく、
三品副会長による提案
座の開設が、必ずしも容
理由の説明がなされた
ーズに開設手続が進むよ
になった。
全会一致で提案通り可決
年前横浜で開催された日
スの問題については、2
れる問題点などについて
れた状況、改善が求めら
弁護士や弁護士会の置か
された。
弁連の業革シンポジウム
明確な方向性が示された。
本議案も全会一致で提
案通り可決された。
う会から銀行への通知等
総 会 で は、﹁ 預 か り 金
が要望された。
の第九分科会において初
そして、淺松弁護士の
めて正面から取り上げら
指摘も受け、当会を代表
同シンポの開催にあた
本部の事務局長として、
淺松弁護士は、日弁連
の男女共同参画社会実現
ンタルヘルスの関係での
討を行っている会員のメ
が可能な制度や、現在検
在当会会員がすでに利用
れたテーマであった。
り、発案から当日の運営
諸制度についての報告も
し、三品副会長から、現
に至るまで中心的なメン
山山 ゆ り
私は神奈川県で生活を
始めて 年程になるが、
出身地は富山県である。
日本海側の地域を指す
ある。広辞苑にも載って
﹁裏日本﹂という言葉が
おり、明治以後、近代化
の進んだ表日本に対して
用いられ始めた語とあ
る。以前は、裏日本とい
う言葉を度々耳にしたこ
とがあったように思う▼
裏日本の裏という文字を
不快に感じる人もいる。
高校生のとき、担任の先
生 が、﹁ 奈 良 時 代 や 平 安
時代には日本海側こそが
表日本だったんだよ﹂と
私に話してくれたことが
あった▼たしかに当時は
朝鮮との交易で日本海側
が賑わったのかもしれな
い。私自身はそんなに目
くじら立てなくてもよい
でしょうと思ったもので
あるが、先生は日本海側
が裏日本と呼ばれること
を差別かあるいは侮辱さ
れていると感じていたよ
うである▼最近、裏日本
という言葉を久しく聞い
ていない。誰かが騒ぎ立
てることがなくとも、こ
のような言葉が自然淘汰
されるような社会は好ま
野でもっとも先進的な意
護士会に取材し、この分
組んでいるフランスの弁
はこの問題に先進的に取
同シンポの準備の段階で
は、今後とも暫時会員向
らの検討結果について
を 検 討 し て い る ︶。 こ れ
きないか契約内容の変更
会員も利用することがで
契約をしている産業医を
在弁護士会職員のために
れで良いのであるが、少
てきたようだ。それはそ
言葉は使用されなくなっ
緯があって、徐々にこの
つき苦情を寄せた等の経
日本という言葉の使用に
市長がテレビ局に対し裏
しい社会であると思う▼
識をもって業務に取組ん
けにアナウンスさせても
バーの一人である。特に、 行われた︵たとえば、現
ルヘルスやライフワーク
でいる弁護士である。
︵長谷川 篤司︶
調べてみると、かつて某
バランス、さらには、リ
し残念でもあった。
︵副会長 本田 正男︶
らう予定である。
弁護士のメンタルヘル
演会が開催された。
果との対比から、現在の
講演でも、パリ弁護士
タイアメントに関する講
会での貴重な聴き取り結
問題点の方向性示す
規﹂の整備をはかるため
主として弁護士のメンタ
会の淺松千寿︵あさまつ
従来は人事委員会の審議
の会規の改正議案である。 ちひろ︶弁護士を招き、
日臨時総会
で足りていたが常議員会
前記3月
綱紀委員会の委員増
員、紛議調停委員会の委
18
メンタルヘルス講演会
綱紀委員会につき委員増
員等を含めた制度上の諸
手当を図ること、預り金
に関する会規の見直し方
向での検討が示されてい
る。
本議案は、この決議を
具体化するための会則変
更議案である。
前田副会長による提案
理由の説明がなされた
後、質問や意見もなく、
両議案とも全会一致で提
案通り可決された。
第3号議案
当会預り金
会規の変更
15
20
in
日臨時総会で、総
の。
26
委員選任
特に、預り金口座の開 た。
の。
銀行等の回答をみる限
具体的な変更内容とし 設について、弁護士法人
名の綱紀委員会委員
ては、対象を現金のみで の場合や、職務上の氏名 り、概ねスムーズに口座
の選任議案である。第1
URL http://www.
yokoben.or.jp/
の審議を要するとするも
22
12
発 行 所
横浜弁護士会
横浜市中区
日本大通9番地
☎ 045 211 7707
るための議案が審議され、全ての議案が全会一致で可決・承認された。
第1号及び
第2号議案
22
員増員と選任手続の厳格
議調停委員の選任につき
増員して
調停委員会は委員を9名
員して 名とする。紛議
具体的には、綱紀委員
会の弁護士委員を 名増
12
当会の﹁業務上の預り
名とする。紛
月 日当会会館にお
金 の 取 扱 い に 関 す る 会 いて、講師に札幌弁護士
10
11
綱紀委員・
紛議調停委
員の増員等
44
25
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 3 年 1 2 月 号( 第 3 1 1 号 )
(1)
臨時総会開催
公設事務所 座 談 会
るようになった。事件処
ほか、弁護士のいない隣
士過疎は解消したと思わ
弁護士が
名いて、弁護
会 ︶ は、﹁ 相 馬 支 部 に は
気軽に相談できる所があ
てアドバイスをもらう。
どは、かなパブに連絡し
る。地域とも連携して出
えられていないと感じ
の経営も簡単でないが、
度抱えて多忙で、事務所
賠償事件だけでも 件程
は派閥がなく、多くの弁
つ い て、﹁ 横 浜 弁 護 士 会
体で育ててもらった気が
意識してやってい
なパブで見たことを
った。赴任後は、か
な事件を見せてもら
は短かったが、様々
いて楽しい﹂と地域なら
地域での活動は充実して
あるけれど、弁護士過疎
ばならない等大変な面も
る。長距離移動しなけれ
きれない程もらったりす
な魚や、野菜などを食べ
護士不足地域に赴任
での養成期間中、弁
所 ︶ は、﹁ か な パ ブ
わり基金法律事務
エールが送られ、盛会の
後も頑張ってほしい﹂と
見せてくれて嬉しい。今
生き生きとしている姿を
も苦労も多いと思うが、
会 委 員 長 か ら、﹁ 4 人 と
理事者室
とをあげると、夜間企画
て、新たに実施できたこ
当期執行部において、
これまでを振り返ってみ
懇談会などなど。
談会、他会や他士業との
懇談会、関東十県会の懇
弁連の定期大会、地区別
人権大会、民暴大会、関
参加してきた。日弁連の
士会の様々な公式行事に
副会長
渡部
英明
これまでを振り返ってみると⋮
り
上経った。この間、弁護
当会は、昨年 月 日
付けで﹁生活保護基準引
都合で、午前 時から午
弁護士が担当し、会場の
した。当会では、 名の
き下げに強く反対する意
11
後3時までしか実施でき
14
パーセン
件の相談を受けた。
活保護を必要とする状態
案となった同法案は、生
た。本年の通常国会で廃
する会長声明﹂を発表し
案﹄の国会再提出に反対
の一部を改正する法律
また、当会は、 月9
日 付 け で﹁﹃ 生 活 保 護 法
作戦﹂に遭っている相談
ている、いわゆる﹁水際
は扱われずに追い返され
促され、生活保護申請と
族の援助を受けるように
福祉事務所の窓口で、親
われるにもかかわらず、
要件を充たしていると思
大部分は高齢者からの
相談であり、中には、危
にある者による生活保護
者もいた。
が、本年秋の臨時国会に
する萎縮効果が著しい
すべきではないといった
て生活保護受給者を増や
る。
︵会員 佐藤 正知︶
性も痛感させられた。
であり、啓蒙活動の必要
という誤解に基づくもの
保護受給者は怠けている
苦情も5件あった。生活
このような状況下、
日、日弁連と各単位
用されることが期待され
夜間講演などで会館が活
る講演であった。今後も
実施され、大変実益のあ
こけら落とし講演が3回
企画の会館リニューアル
企画として、本田副会長
待している。実際、夜間
用してもらえることを期
るので、今後も有効に利
便宜を考えてのことであ
設の有効利用、利用者の
の夜間利用について、施
警備員を配置した。会館
館の利用ができるように
また、 月からの夜間
8月には、会館リニュ
ーアルに伴い、夜間に会 企画として、横浜駅西口
の実施が特徴的である。
保護ホットラインを実施
会主催で、全国一斉生活
月
込みである。
再提出され、可決成立見
おかつ生活保護申請に対
助長するものであり、な
なお、相談とは別に、
このような相談を実施し
惧していたとおり、保護
申請を受理しないことを
下げられる。
トも生活保護基準が引き
3年間で最大
念ながら、本年8月から、 なかったが、それでも
見書﹂を発表したが、残
10
理を通じて求められるス
キルを知り、早い段階で
接する寿都簡裁管内の住
弁護士不足地域の実情
張相談を増やすなどして
護士と接点を持てた。弁
する。横浜弁護士会で養
る。いろいろな配慮
経験のある指導弁護
うちに座談会を終えた。
全国一斉生活保護ホットライン 実 施
理事者になって半年以
31
将来なるべき姿のイメー
う処理するかをまず考え
所﹂と﹁法テラス地域事
民も相談に来る。2つの
ると思うと心強い﹂との
や、かなパブでの養成に
いきたい﹂と述べた。
護士同士の関係等も学ぶ
しては、岡本吉平弁
かなパブでの養成に関
ことができ、弁護士会全
震災被害からの復興のた
成期間を過ごせて良かっ
護士︵新
県弁護士会・鴨川ひ
をしてもらいながら
ではのエピソードなども
その他、重野弁護士か
まわり基金法律事務
らは﹁依頼者から、新鮮
育ててもらえた﹂と
語られた。
ことで、弁護士過疎
士と共同受任をする
弁護士会・中村ひま
護士︵新
座談会の最後には、大
期、高知
谷豊公設事務所支援委員
述べた。重野裕子弁
所 ︶ は、﹁ 養 成 期 間
た﹂との感想も出された。
期、千葉
った。
め力を尽くしたい﹂と語
30
10
ジが掴めた﹂と述べた。
森田弁護士からも、﹁事
件処理をするとき、かな
る。それでも悩んだ時な
パブの指導弁護士ならど
期、 福 島 県 弁 護 士
任した平岡路子弁護士
務所﹂への赴任者︵いず
れがちだが、原発賠償事
ついて座談会が開催され
り基金法律事務所﹂に赴
足りていない。私も原発
平岡弁護士からは、当
会で養成を受けた経験に
た︵司会・加藤勝会員︶
。
東日本大震災や福島原
森田了導弁護士︵新
期、函館弁護士会・法テ 発事故の影響が残る福島
﹁法テラス八雲は八雲簡
ラス八雲法律事務所︶
は、 県相馬市の﹁相馬ひまわ
63
10
﹁かなパブ﹂
は拠りどころ
裁管内で唯一の法律事務
れも弁護士法人かながわ
簡裁の管内人口は5万人
感想があった。
所だが、同管内の住民の ︵ 新
パブリック法律事務所
件を中心に弁護士は全然
月4日、当会出身の
﹁ひまわり基金法律事務
︵かなパブ︶
出身︶
を招き、 程度だが、まだ需要に応
10
14
10
11
地へ行くのが特別な
︵会員 神永 夕貴︶
23
63
ことではないと思え
者宛にお願いしたい。
設的な意見があれば理事
画について、企画案や建
分わかったので、夜間企
ることがこの半年間で十
にはいろいろな意見があ
だと思っているが、会内
夜間企画は、時間の有
効活用として、いいこと
め、実施されている。
のか否かなどの検証を含
の法律相談の需要がある
施した。こちらは、夜間
の夜間相談も試験的に実
10
啓蒙活動の必要性も痛感
よ
62
62
だ
(2)
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 3 年 1 2 月 号( 第 3 1 1 号 )
停官慰労の集いが開催さ
月 日当会会館で、
新任調停官激励・退任調
と同等の権限をもって調
事調停について、裁判官
毎週1回終日、民事・家
裁判官︶は、弁護士が、
制度化されたものである。 数、調停委員との付き合
実・活性化を目的として
への任官促進、調停の充
ものであり、常勤裁判官
話がなされた。担当事件
による変化などについて
況、家事事件手続法施行
調停官を退任した白石
停手続を主宰するという
美奈子会員、菊池博愛会
報告がなされた。
ることなど大変興味深い
に力を入れようとしてい
い方、最高裁が民事調停
員からは、調停官生活を
就職応援会 開 催
昼食を買いに行く時間も
氷河期である。このよう
り、まさに未曾有の就職
現職調停官である髙橋
良会員、長澤洋征会員、
との感想も述べられた。
ほどの困難さはなかった
は、事前に想定していた
任官推進委員会までご一
裁判官評価検討・弁護士
る。興味のある会員は、
が期待されるところであ
会からも、後に続く会員
た仕事状況が伺われ、当
することを目的とする懇
就職に関する情報を提供
護士から修習生に対し、
合わせることと、参加弁
事務所の弁護士とを引き
実感する。牛を飼い、果物を
い。
過去2回とも盛況であ
ったが、本年も、司法修
目の開催となる。
親会であり、本年で3回
く見られた。2時間があ
の情報収集に励む姿が多
問するなどして就職活動
修習生からも積極的に質
に熱心に耳を傾け、司法
ことを祈るばかりである。
生が一人でも多 く現れる
決まったという司法修習
会をきっかけに、就 職が
ところである。この応援
ている弁護士や就職問題
のうちに幕を閉じた。
っという間に過ぎ、盛況
習生が
に悩む司法修習生を励ま
足﹂﹁概ね満足﹂と回答し
の司法修習生が﹁大変満
当日配布したアンケー
そうと考えている弁護士
トの結果でも、ほとんど
員の方々にも是非ご協力
ている。その際には、会
会等様々な企画を準備し
は、本応援会や就職説明
ち向かうべく当委員会
ており、3回 目となった
頂きたい。
名参加し、大規模な
また内容的にも、採用
を考えている弁護士の周
応援会も成功に終わった
懇親会となった。
りには、司法修習生が何
と 委 員一同 安 心している
今回は、3回目の常議
員である。いくつかの雑
感を述べたい。
ることは否定
面が重要であ
である。手続
会試行の件等
ける法律相談
横浜入管にお
明すべきである。
法律家としての意見を表
むこともなく、毅然と、
で、誰に媚びることも怯
実質的議論を交わした上
ての弁護士会は、十分な
しないが、そ
その件とも関連する
が、会員数が1300名
以上となり、現役で活動
のために時間
を費やして、実質的な議
する弁護士の﹁期﹂が
名と
会長声明の内容も常議
員会の議案としてしばし
を禁じ得ない。会員数が
くことの妥当性には疑問
いう定員数のまま、弁護
期以上に亘る中、
論をする時間が削減され
てしまうことは避けたい
コミを賑わす弁護士の不
ば登場する。各弁護士の
名以上という期もあ
ところである。
祥事も増え、弁護士に対
思想信条が区々であり、
士会の意思を決定してい
する世間の評価は厳しく
弁護士人口は年々大幅
に増大しているが、マス
︵会員 渡邊 寛一︶
人も集まり、弁護士の話
が
昨今の司法修習生の非
常に厳しい就職状況に立
名、採用を考え
就職問題の困難に立ち向かう
振り返って話がなされ
最後に、家事調停官に
た。代理人としては経験
できない数多くの事件を 新任した横溝久美会員か
司法修習生の就職状況
は年々厳しさを増してお
取れないほど多忙な仕事
ら、任官のきっかけや、
感じたこと、仕事は自由
担当し、調停の奥深さを
に任せてもらえる一方
日に
な状況に鑑み、就業問題
月
就職応援会を開催した。
対策委員会は
の状況報告とともに、新
述べられた。
任調停官としての抱負が
で、困ったときは裁判官
や裁判所職員が親身に相
談に乗ってくれたことな
調停官経験者の話から
どの報告がなされた。ま
就職応援会とは、第
は、忙しくも大変充実し 期司法修習生と採用予定
飯島奈津子会員、大川宏
報を!
た、弁護士業務との調整
之会員、大関亮子会員か
人が、神奈川で今も避難生活
育て、日々の天候を気にしつ
らは、調停官の仕事の状
社の芋煮会と、
予定は埋まる。
を送る。こうした人が、東京
横浜地裁に起こした。取材を
り、 司 法 の 判 断 を 注 視 し た
を忘れることなくペンを握
るのではないか。この危機感
時が経つにつれ、世間はい
つか事故を忘れ、無関心にな
さで胸がつまった。
のか。そう思うと、やるせな
度と故郷で芋煮会ができない
んでいる人たちをはじめ、二
そんな人たちが、散り散り
になった。帰還困難区域に住
暮らす。
ほど濃い付き合いをしながら
つ、近所の人とうっとおしい
東
う
思
電力や国を相手取った訴訟を
れた。
東日本大震災で、尊い命や、
美しい景色は一瞬にして奪わ
調停官︵通称・非常勤
れた。
月の晴天の日、同僚とと
もに、横須賀のうみかぜ公園
で芋煮会をした。東北で秋の
風物詩として知られている一
大イベントだ。
故郷・仙台市では、秋にな
ると友人や親戚と、河原に集
まり、
里芋やにんじん、
白菜、
ねぎ、キノコ、豚肉などを入
れ、
みそで味つけした芋煮
︵レ
シピを知りたい方はお問い合
わせを!︶を作る。空の下で、
おにぎりや秋刀魚と一緒にい
ただく。
山形風は醤油味で牛肉を使
うなど異なるが、それぞれの
コミュニティーで集うのは同
︵朝日新聞横浜総局
記者 及川 綾子︶
通して、原告の人たちの当た
り前の生活が奪われたことを
66
10
じ。秋になると、毎週のよう
15
原発事故により、住み慣れ
た地域を追い出された多くの
53
錯綜する場面が何度かあ
あってか、議論や手続が
っているが、そのためも
議案も山積し、多岐に亘
なっている。常議員会の
考える時、在野法曹とし
かし、昨今の社会情勢を
はできないであろう。し
か、を一概に決めること
の声明として発表する
いずれの意見を弁護士会
ではないだろうか。
とする時期に来ているの
による十分な議論を必要
は1期2名以上の常議員
各期1名、人数によって
る。とすれば、最低でも
50
忙しくも充実した
非常勤裁判官生活を振り返る
に部活動、子供会、両親の会
35
11
会員 黒田 陽子(39期)
45
っ た。 E-Comon
問 題、
90
物詩に
の風
北
新任調停官激励・退任調停官慰労の集い
10
10
常議員会雑感
常議員会
の い ま
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 3 年 1 2 月 号( 第 3 1 1 号 )
(3)
ある。同WGでは、海外
をなで下ろしたところで
会が行われた。今年初め
ての企画であり、部会の
﹁就学﹂とは4ロースク
ー ル へ の 志 望、
﹁就職﹂
とは出身者︵合否問わず︶
の就職を支援する趣旨で
ある。
駅
取引や海外進出を考えて
崎
いる神奈川県下の中小企
4ロースクールとは、
横浜国立大学法科大学
院、神奈川大学法科大学
急
川
業を対象に、法的リスク
修習に向け
会員から、
た田上尚志
教官であっ
まで研修所
護士︵インハウスを含む︶ の仕事を紹介し、一昨年
末、法曹として実務を開
合格者は、 月末から
の司法修習を経て、来年
等の感想がよせられた。
いことが伝わりました﹂
浜弁護士会の雰囲気が良
参考になりました﹂
、﹁横
京
なく安心して海外展開を
院、桐蔭法科大学院、関
線
の予防策﹂と題した講演
行うための法的支援を行
名の合格者
東学院大学法科大学院で
あり、今年
を輩出している。
サポート会に参加した
合格者は 名、弁護士会
側が 名、これから臨む
司法修習やその先の就職
について、先輩の若手弁
てのアドバ
始することになる。
かりで不安
らない事ば
参加者か
ら は、﹁ 知
︵会員 中道 徹︶
院大LS︵1名︶である。
蔭 L S︵ 2 名 ︶、 関 東 学
奈 川 大 L S︵ 6 名 ︶、 桐
参加した合格者は、横
浜 国 大 L S︵ 名 ︶、 神
でしたが、
味のある方には、是非一
文庫︶です。
︵ 藤 田 覚 著、 講 談 社 学 術
た。
イスがあっ
護士が体験談を語り、弁
行
験合格者に対し、法科大
に加え、実際に海外展開
うために立ち上げられた
ている。中小企業の海外
ム会議では、誰が起案を
急
学院支援委員会就学就職
に携わってきた企業、金
WGであり、本セミナー
具体的には、弁護士によ
担当するか、誰が新件の
浜
ルディスカッションでは
ホールにおいて、当会主
高橋理一郎会員による、
海 外 展 開 支 援 セ ミ ナ ー﹂ 融機関担当者、税理士、
催の﹁中小企業のための
状﹂、﹁中小企業による上
ナーは7月に正式に発足 ﹁ ア ジ ア ビ ジ ネ ス の 現
が開催された。このセミ
手な弁護士の使い方﹂を
る実際の意見や本音、実
︵会員 中村 恵美子︶ ースクール出身の司法試
目から同期数名と一緒に
に微妙な空気になること
も あ り ま す が︵ 笑 ︶、 そ
支援部会主催のサポート
より具体的な事例に基づ
く進出現状を知ることが
できた、同様のセミナー
を定期的に開催して欲し
い等大変好評をいただ
した中小企業の海外展開
テーマとしたパネルディ
き、関係者一同ほっと胸
支援に関するワーキング
は同WG発足後、初の本
の法的リスクとそ
グループ︵WG︶が中心
スカッション︵進行は澄
格的なセミナーとなっ
開・
となって実施したもの
川圭会員︶が行われた。
きたいと考えている。
た。今後も同様のセミナ
で、神奈川県下の中小企
ーを定期的に実施してい
大変役に立った・役に立
セミナー終了後実施し
業の経営者、従業員等を
たアンケートによれば、
中心に 名もの参加者が
同セミナーでは、アジ
アビジネス展開を支援す
展開支援に少しでも関心
出席した。
るジェトロの担当課長に
例を聞けて有用であっ
同WGでは、会員から
った、との回答ばかりで、
の積極的な参加も募集し
よる﹁アジアの投資環境
との関わりの重要性につ
のある方は、是非同WG
月8日、当会会館に
への参加をお願いしたい。 おいて、神奈川県内4ロ
についての講演や、佐藤
いて勉強になった、パネ
た。当時は私も必死でし
を発揮して一生懸命取り
年目の途中からボスが日
きるのが嬉しいです。
弁連に行ってしまったこ
担当している原発弁護団
とだと思います。
仕事をしています。口頭
える以外は殆どメル友状
2年目の近況報告
んなときこそ会議の後に
美味しいものを食べて元
態であり、私が1日に何
でやり取りできるように
ですが、良い仲間達と力
います。事件自体は深刻
私の文庫本でめぐる歴
史の旅も、最近少し横道
度な政治的権威をどのよ
天皇・朝廷が江戸後期
の幕朝関係のなかで、高
通も事件の進捗報告、相
秋も深まりました。興
形で展開されており、大
うに獲得していったか
たが、現地での聴き取り
にそれて、中国から日本
関することは勿論、奮闘
や証拠収集など、新人ら
を合わせ、少しずつでも
記に載せる写真をどうす
福島の事業者を中心に
なったので、事件処理に
ADR数件を担当しまし
談等のメールを送ると、
るかといったわりとどう
を、具体的に読みやすい
ボスから朝5時台などの
の歴史に入りました。
早朝に一気に返信が入る
ます。
出来ることを継続してや
新
電話/044-223-1149 予約受付時間/月曜∼金曜 9:30∼19:30、土曜・日曜・祝日 13:00∼17:00
っていきたいと思ってい
気を出し、励まし合って
横浜弁護士会 川崎法律相談センター
変参考になりました。
期
会員
岡村
あすか
班長になるかなどでたま
無事1年間の公務が終
当時の私とボスは、週
に一度事務所で短時間会 わり、現在は毎日一緒に
て考えると、弁護士1年
次に、2年間のうちで 組んできました。
たが、今思えばボスも大
最近は皆それぞれに忙
特に印象的な事件につい
変だったと思います。
しくなってしまい、チー
麻子会員による﹁海外展
と 進 出 の た め の 留 意 点 ﹂ た、契約書作成や弁護士
雰囲気の良さ 伝わる
江戸末期から明治維新
にかけてですが、面白か
しいフットワークの軽さ
京
中小企業のための海外展開支援セミナー
す。
この2年間で特に大変
だったことは何か振り返
月 日、神奈川中小
企業センター 階多目的
講演とディスカッション 大好評
平成 年 月に弁護士
登録し、弁護士になって
12
もうすぐ丸2年が経ちま
23
ってみると、それは、1
14
でもいいことまで相談で
っ た の は﹁ 幕 末 の 天 皇 ﹂
11
24
78
28
20
10
というのがパターンでし
事件が思い浮かびます。
◆総合相談 〈30分以内・5,000円〉
土曜・日曜・祝日も
月
13:30∼15:30 17:00∼19:00
火・木 17:00∼19:00
相談を行っています
水・金 10:30∼12:30 13:30∼15:30(第2・第4水曜以外)
日・祝 13:30∼16:30
◆多重債務相談 〈30分以内・無料〉
→
京浜急行大師線
京
月・木 10:30∼12:30
東
ラゾーナ川崎
火
13:30∼15:30
線
道
海
東
水・金 17:00∼19:00
駅
NOF川崎
崎 JR
西口
DICE
川
●アトレ
● 東口ビル11F ●
◆離婚相談 〈30分以内・5,000円〉
JR
川崎
川崎市役所
火
10:30∼12:30
東口
●
土
13:30∼16:30
川崎信金
●
浜
日航ホテル
◆相続相談 〈30分以内・5,000円〉
三井住友信託
横
●
← 丸井●
市歯科医師会
木
13:30∼15:30
●さいか屋
ルフロン
◆交通事故相談 〈30分以内・無料〉
第2・第4水 13:30∼16:00
読をお勧めします。
デスク 國村 武司
記者
勝俣 豪
長谷川篤司
市川 統子
糸井 淳一
常磐 重雄
山田 一誠
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司法試験合格者サポート会 開 催
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(4)
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 3 年 1 2 月 号( 第 3 1 1 号 )