平成 23 年 6 月 13 日 NEWS RELEASE www.jogmec.go.jp 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 問合せ先:金属ファイナンス部 西川 TEL:03-6758-8425 広報担当:総務部 植松 TEL:03-6758-8106 JOGMEC、インドネシア・アルミナ案件に金融支援 -我が国のアルミナの安定供給に大きな貢献- JOGMEC(理事長:河野 博文)は、6 月 13 日、昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫、以下「昭和電 工」)が、インドネシアで推進しているアルミナプロジェクトに必要な資金に対する債務保証案件を採択 しました。 当該必要資金のうち約 263 億円は、国際協力銀行(以下「JBIC」)と民間金融機関(主幹事みずほコ ーポレート銀行及び住友信託銀行)からの借入により調達されますが、JOGMEC は、このうち民間金 融機関から調達される約 105 億円の 80%(約 84 億円)に対する債務を保証するものであり、JOGMEC と JBIC の協同案件として、2例目(*)になります。 本プロジェクトは、昭和電工がインドネシア・アンタム社 と共 同 で、インドネシア・カリマンタン島の西 部に位置するタヤン地区においてケミカルグレード用アルミナ製造プラントを建設し、生産を行う事業 で、主原料となるボーキサイトは、当該プラントに隣接するアンタム社が操業する鉱山から、供給される ことになっています。アルミナ生産量は 30 万t/年を計画しており、2014 年初頭の操業開始を目指して います。 アルミナはアルミニウム製 錬 の原 料 となりますが、新 工 場 にて生 産 される水 酸 化 アルミニウ ムおよびアルミナは、その各 々持 っている特 性 により水 質 浄 化 剤 ・機 能 材 料 〔セラミックス 研 削 材 耐 火 材 放 熱 材 等 〕 ・ エ レ クト ロ二 ク ス製 品 の材 料 など 幅 広 く 産 業 界 で使 用 さ れ てお り、我 が国 製 造 業 にとって重 要 な素 材 となっています。本件は、JOGMEC の金融支援としては、 初のアルミナ案件であり、我が国のアルミナの安定供給に大きく貢献することが期待されます。 今後も、JOGMEC は、金属資源全般の安定供給を図るため、海外で探鉱開発を推進する企業に対 し、積極的な支援を行っていく方針です。 (*)1 例目は、2009 年 9 月に採択したチリ・エスペランサ銅鉱山開発への債務保証案件。(下記参照) http://www.jogmec.go.jp/news/release/docs/2009/pressrelease_090901.pdf 1 ■ プロジェクトの概要 本プロジェクトは、インドネシア・アンタム社 が 80%、昭 和 電 工 が 20%出 資 する合 弁 会 社 インドネ シア・ケミカル・アルミナ社 が、インドネシア・カリマンタン島の西部に位置するタヤン地区においてケ ミカルグレード用アルミナを製造するプラントを建設、生産を行う事業です。 アルミナ製造に必要な原料は、パートナーであるアンタム社が操業し、当該プラントに隣接するボー キサイト鉱山から引取権を得て、安定的に供給されるもので、原料ボーキサイト鉱石の採掘からケミカ ルグレード用アルミナ製品製造までの一貫生産プラントとしては世界最大規模となります。 アルミナ生産量は 30 万t/年で、うち 20 万tを昭和電工が引取り、日本の顧客を中心に販売する予定 で、2014 年初頭の操業開始を目指しています。 ○ タヤン地区 ■ 会社概要 (1)インドネシア・ケミカル・アルミナ社 概要 正式社名: P.T. INDONESIA CHEMICAL ALUMINA 日本語社名: インドネシア・ケミカル・アルミナ社 設立: 2007 年 2 月 代表者: ヘンドラ サンティカ社長(Mr. Hendra Santika) 株主: アンタム社(80%)、昭和電工株式会社(20%) (2)アンタム社 概要 正式社名: PT. Antam Tbk 日本語社名: アンタム社 本社所在地: インドネシア ジャカルタ 設立: 1968 年 7 月 代表者: アルウィン サー ルービス社長(Mr. Alwin Syah Loebis) 株主: インドネシア政府(65%) 他 事業内容: 金、ニッケル、ボーキサイト等鉱産物の採掘・加工・輸出 2
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