Keep Rugby Clean

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ドーピング防止規則違反になった場合
ドーピング防止規則違反になったらどう
なるのか?
ジュディシャル・コミッティーの結果がでるまでは、ト
レーニング、チームとの活動を含む全てのラグビー関連
活動に対し暫定的な資格停止となります。あなたの案件
が検体の陽性結果によるものである場合、あなたは、B検
体の分析を依頼する事ができる権利を持っています。あ
なたは、ジュディシャル・コミッティーにあなたの主張
を提出することができる権利を持っています。その後⁠、
ジュディシャル・コミッティーが適切な制裁を決定し、
決定は文書にて通知され、その文書はIRB⁠ウエブサイトに
公開されます。もし、あなたが第1審の決定に同意できな
い場合は、不服申し立てをする権利があります。
制裁措置
検出された禁止物質や、ドーピング防止規則違反の内容
により制裁が異なります。一般的にドーピング防止規則
違反に対する標準的な制裁は2年間の資格停止ですが、
それぞれの案件の状況によりその期間は短縮あるいは延
長される場合があります。過去のIRBが下した決定は
www.keeprugbyclean.com.⁠⁠から閲覧できます。
追加の措置
あなたがドーピング防止規則違反となった場合には、制
裁を科せられるほかに以下のようなことがおこる可能性
があります。
・ずるいやつやドーピング違反者というレッテルを貼ら
れる。
・マスコミにより名前が公開される。
・あなたの名声が傷つけられる。
・チームメイトや仲間の信頼を失う。
・地域社会での地位・信用を失う。
・クラブとの契約が解除になる。
・ラグビーによる収入が断たれる。
・スポンサーを失う。
・雇用の機会を失う。
・孤立する。
ドーピング防止規則違反の種類は?
検査で禁止物質が検出される場合以外にもドーピング防
止規則違反となることがあります。競技者だけではなく
コーチ、マネージャー、メディカルスタッフなどの競技
者支援要員にも関係する違反が、以下の通り8項目あり
ます。
・禁止物質または禁止方法の存在
・禁止物質または禁止方法を使用する、あるいは使用を
企てること
・検体採取の拒否または不履行
・禁止物質または禁止方法を保有すること
・ドーピングコントロールの一部に不当な改変を施す、
または不当な改変を企てること
・居場所情報義務に違反すること
・禁止物質または禁止方法の投与、または投与を企てる
こと
・禁止物質または禁止方法の不正取引を実行、または不
正取引を企てること
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ドーピング防止規則違反になった場合
事例
ナミビア出身の20歳の選手。ナミビアでU19のチームか
ら、シニア代表チームに昇格した。幼いころからプロの
ラグビー選手になることを夢見ていた193cm⁠、110kgの
セカンドローに、熱望していた南アフリカの主要クラブ
でプレーをするチャンスがやってきた。契約を確実にす
るためには、定められた筋力等の条件を満たす必要があ
ったが、トレーニングを徹底的に行っていたにもかかわ
らず、その条件に到達することができなかった。どうし
たらよいのかわからず、それでも好印象を与えたいクラ
ブチームにこのような些細な問題で助けを求めるような
相談する事を恐れた彼は、ウエイトトレーニングの目標
を達成するために蛋白同化ステロイドを使用することに
した。これはずるいことだということを彼は分かってい
たが、リスクを負うことにしたのだ。
数週間後、彼は事前通告無しでドーピング検査員の訪問
を受け、競技会外検査を自宅で行う事となった。その検
査結果は陽性であった。そのため彼は2年間の資格停止
となった。彼は周囲の人やラグビー仲間からずるいやつ
というレッテルを貼られた。プロのラグビー選手になる
という彼の夢は断たれ、2011年ニュージーランドで行わ
れたラグビーのワールドカップへナミビア代表として出
場することもできなくなった。
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