資料4 - 岐阜市

250122 ごみ減量対策推進協議会資料
資料4
指針検討項目について
~その他プラスチック製容器包装類の分別~
・「作戦 3 プラスチックごみを減らす」において、その他プラスチック製容器包装類
(その他プラ容器)の分別収集について検討し、H27 年度までに市の方針を決定して
いくこととしている。
・市環境審議会において、専門的な調査・審議をしていく。(H23 年 11 月 14 日答申「ご
み減量・資源化指針の策定について」)
・本協議会として、審議会での検討作業に対し、適時、参考資料や意見等を提示して
いく。
1 その他プラ容器とは
・容器包装リサイクル法に規定される「プラスチック製の容器包装(ペットボトルを除
く)」をいう。
・識別方法の手段として「資源有効利用促進法」により商品にマーキングされている。
ペットボトル容器
その他プラ容器
(容器包装リサイクル法が求める役割分担)
①【消費者の役割「分別排出」】
③【事業者の役割「リサイクル」】
・市町村が定める分別ルールに従ってごみを排出す
る。
・マイバッグ、簡易包装の選択など、ごみを出さな
いように努める。
・容器包装リサイクル法に基づく指定法人(㈶日本容器
包装リサイクル協会)にリサイクルを委託し、その費
用を負担する。
・容器包装の薄肉化・軽量化、量り売り、レジ袋の有
料化等により、容器包装廃棄物の排出抑制に努める。
出典:㈶日本容器包装リサイクル協会 HP から
②【市町村の役割「分別収集」】
・家庭から排出される容器包装廃棄物を分別収集し、リサイクルを行う事業者に引き渡す。
・事業者や市民との連携により、地域における容器包装廃棄物の排出抑制を促進する。
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250122 ごみ減量対策推進協議会資料
(分別収集の状況)
全国
中核市
県内市
未実施
未実施
9市
(22%)
672市町村
(38%)
実施
1,078市町村
(62%)
実施
32市
(78%)
実施
8市
(38%)
未実施
13市
(62%)
N=41
N=1,750
出典:環境省資料から(H23 年 3 月現在)
N=21
出典:各都市 HP から自然共生部調べ(H24 年 4 月現在)
2 再資源化の現状
(その他プラ容器の再商品化の現状)
・市町村が分別収集したその他プラの 90%が協会に引きとられる。
・約 52%が材料リサイクルする再商品化事業者に引き取られる。
出典:㈶日本容器包装リサイクル協会 HP から
(岐阜市の現状)
・全市域で、白色トレイ、発泡スチロール、ペットボトルのキャップのみ拠点回収
・柳津地域で、資源分別回収ステーション又は柳津資源ステーションでの拠点回収
・その他に、白色トレイ、有色トレイでの店頭回収
回収量
白色トレイ・発泡スチロール
ペットボトルのキャップ
プラスチック製容器包装(柳津地域)
トレイ店頭回収
計
H19
11t
-t
40t
55t
106t
H20
10t
11t
32t
55t
108t
H21
13t
15t
29t
65t
122t
H22
15t
15t
24t
66t
120t
H23
11t
18t
23t
71t
123t
※柳津地域でのその他プラ回収量/材料リサイクルする再商品化事業者に引き渡され、残さは
東部クリーンセンターで熱回収(発電)に利用している。
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3 見込まれる検討項目
・審議会での検討項目について、本協議会の意見を示していく。
(国での主な検討事項) [中央環境審議会資料]から
・リサイクル手法の質を向上させるために取り組むべき課題の検討。
・容器包装リサイクル法の次期見直し(H27 年見直し施行予定)の際には、燃料利用の
あり方も含め、リサイクル手法のあり方を根本から再検討すべき。
・容器包装以外のプラスチック(玩具や収納用品など)のリサイクルのあり方を検討
(焼却処理の回避により CO2 削減やその他プラ容器の回収量の増を期待)
(本協議会が提示した検討項目) [岐阜市の今後のごみ減量・資源化のあり方(H23 年 1 月 27 日)から]
・「分別の理念だけでなく市民に対して資源化の動向など、取り組んだことが環境に
どれだけ貢献しているかを十分に理解されるよう情報発信の検討が望まれる」
・「資源化ルート(市場)での動向や資源化技術の進歩、新たな分別収集に伴うエネル
ギーや環境負荷、そして要するコストを総合的に検証し判断されることが望まれる」
・「容器包装廃棄物の排出を抑制するよう努めることも事業者の責務。店頭回収の充
実や袋詰め商品の抑制など事業者と連携した取り組みの検討も有効と考える」
4 検討材料の事例
・検討作業においては、分別収集のメリット・デメリットを整理していく必要がある
(指針で見込む回収量)
・指針では 5,000t(同規模都市の回収実績から)の回収を見込む。
岐阜市の家庭系普通ごみの組成(H23 年度
不燃物
2.8%
木・竹・わら類
ゴム・皮革類
12.7%
紙類
33.5%
0.8%
ビニール・合成樹脂類
14.3%
湿重量)
12,092t
生ごみ類
29.7%
繊維類
6.1%
出典:ごみ組成調査から推計
※割合については四捨五入のため合計が 100 となりません。
(ごみ袋に占めるプラスチック)
・プラスチック容器は、ごみ袋の容積の約 1/3 を占めることから、分別排出により減
量の実感が見込まれる。
容器包装廃棄物の組成(H22 年度 湿重量)
容器包装廃棄物の組成(H22 年度
容器包装廃棄物 17.8%
紙類
6.0%
プラスチック類 6.7%
紙類
9.6%
ガラス類 3.5%
金属類 1.5%
その他 0.1%
プラスチック類 34.8%
プラスチック類の内訳
容器包装廃棄物以外
82.2%
ペットボトル
発泡スチロール
その他プラ
容量)
容器包装廃棄物 50.1%
プラスチック類の内訳
1.8%
0.2%
4.7%
容器包装廃棄物以外
49.9%
その他 0.1%
ペットボトル
発泡スチロール
その他プラ
7.5%
3.0%
24.3%
ガラス類 1.4%
金属類 4.1%
出典:環境省資料から
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(市民意見等)
・「その他プラスチック製容器包装分別収集モデル事業」(H19~H21 年度)でのアンケー
ト結果から約 70%が、その他プラの分別収集に理解を示している。
プラスチックボトルだけを集めればよい
プラマークのプラスチックを全て集めたほうがよい
もっと限定したほうがよい
全てのプラスチックを集めたほうがよい
プラスチックは燃やせばよい
わからない
その他
11.8%
55.9%
4.9%
17.0%
2.6%
4.0%
3.7%
今後のプラスチックの資源化施策について
モデル事業対象地域から任意の 600 世帯に実
施(N=362 世帯)
※参考
モデル地区:華陽、鷺山、長良東の約 12,000 世帯
回収品目:シャンプー、リンス、食用油、洗剤のプ
ラスチックボトル
回収量平均:3t/年
回収品目以外の混入率:22%
・「ごみ処理有料化制度の検討内容に係る意見交換会」(H24 年 6 月、10 月)において、
分別排出の徹底を求める声が多くある。
(その他プラの分別による環境負荷)
・分別し焼却処理を回避することで CO2 排出量の削減に効果が見込める。
区分
CO2 排出量の削減効果
ごみ全量を単純焼却
分別なし+全量高効率焼却発電
プラ容器全量を分別
0t-CO2/t-ごみ
(基準)
0.82t-CO2/t-ごみ
の削減
1.81t-CO2/t-ごみ
の削減
出典:環境省「H21 年 9 月 15 日記者発表資料」から
(特定事業者が負担する委託費等)
・特定事業者が指定法人に負担する委託費は、約 390 億円。(H23 年度
ラ容器分は、約 369 億円)
内、その他プ
その他プラの再商品化に要する単価(H23 年度)
区分
特定事業者が負担する委託費
その他プラ容器
再商品化事業者の落札単価(加重平均)
52,000 円/t
55,783 円/t
材料リサイクル(71,583 円/t)
ケミカルリサイクル(37,631 円/t)
参考(ペットボトル)
3,600 円/t
▲47,860 円/t
出典:㈶日本容器包装リサイクル協会 HP から
(その他プラの分別収集に要する経費)
・分別収集とは、廃棄物を分別して収集し、及びその収集した廃棄物について、必要
に応じ、分別、圧縮、梱包(中間処理)する行為を行うこと。
その他プラの分別収集に要する経費試算
区分
処理単価(環境省調査結果から)
収集運搬
32,826 円/t~47,563 円/t
選別保管(中間処理)
29,946 円/t~44,690 円/t
参考(5,000t 回収した場合) 164,130 千円/年~237,815 千円/年 149,730 千円/年~223,450 千円/年
※中間処理を行う施設を要する
(エネルギー供給源としての廃棄物発電)
・廃棄物発電は、安定供給可能な(天候や経済状況に左右されない)分散型電源となり、
災害時の地域のエネルギーとしての役割が期待できる。
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