CPCI 64 B/BF

CPCI SERIES
パレットタイプ・ブリッジボード
関連規格
●PCI to PCI Bridge Specification Rev.1.0
●PICMG2.6D0.1
特 長
●CPCI-B-15S-□-R-Fバックプレーンと組み合わせて使用
していただけます。
●CPCI-□S-□-R2.1-Fを複数使用した、任意の組み合わせ
も可能です。
(別途ご相談ください)
●また、その他のバックプレーンや、特注バックプレーン
での使用等、システムの形態に合わせてご利用いただけ
ます。
仕 様
オーダーコード
CPCI B/B 64
●ジャンパー設定により、プライマリ側を任意のスロット
に使用可能(システム・スロットも可)
F
●主使用電源は、+5V単一電源です。
F:RoHS対応品
●64ビット対応
プライマリ側
R:右側
L :左側
●セカンダリ側スロットは、D/Bとの共有が可能(CPCI-B/BⅡ-64-R-F)
※JTAG信号は接続、使用していません。
適合システム
64:64ビット
※事情により実装されるICの仕様が変更することがありま
す。
■適合バックプレーン
バージョン
無:標準
II :セカンダリ側もドーターボードとの
共有が可能(Rタイプのみ)
タイプ
CPCI-□S-R2.1-□-Fの各組み合わせ
CPCI-B-15S-□-R-F
PICMG2.6D0.1
(ブリッジボード)
※CPCI-B/BII-64-R-Fは特注で専用のバックプレーンが必要です。
※本製品を組み込んだ特注ラックも対応しています。
当社担当セールスまでご相談ください。
単位 : mm
100
95
TM
1.6
部品面
部品面
半田面
半田面
B-19
CompactPCIとは?
CompactPCI は、PCI (Peripheral Component Interconnect Specification Revision2.1 およびそれ以降) 規格をベースに、デスクトップPCI に比べてより頑丈な
機械的仕様を必須とする産業用の組み込みシステム向けに開発されたもので、産業界で標準的に利用されている各種コンポーネントや高性能なコネク
タ技術を使い、堅牢なアプリケーションにおいて最適なシステムを実現することを目指しています。
つまり、CompactPCI は、PCI 規格との電気的互換性を保ちながら、低価格なPCI 関連の各種コンポーネントを使い、厳しい環境に対応した機械的仕様を
満足させるシステムを提供するためのものです。また、CompactPCI はPICMGがサポートするオープンな規格です。
PICMGとCompactPCIの名称およびPICMGとCompactPCIのロゴは、
PCI Industrial Computers Manufacturers Groupの登録商標です。
■CompactPCIは、米国PICMG(PCI Industrial Computers Manufactures Group)の商標です。
■当社は、PICMG JAPANの会員です。
■本カタログに記載された内容は、改良のため予告無く変更される場合があります。
ご検討の際には、当社セールスマンまでお気軽にご連絡ください。
B-6
CPCI SERIES
当社製品CPCIシリーズの共通スペックについて
■ 弊社製品のCPCIシリーズにつきましては、基本的に各規格のバックプレーンに関する仕様を完全に満たすように設
計されています。各バックプレーン・メーカーに委ねられた、曖昧性のある部分については、お客様の要望や、将
来の規格の拡張等を考慮した設計コンセプトに基づいています。又、規格化の進行に伴い、随時仕様の拡張や、製
品の追加をしていく予定のため、あらかじめ御了承下さい。
基本共通スペック
●PWB
・材質:FR-4(ULグレード)
・仕上:半田レベラー(SC法)
・特性インピーダンス65Ω±10%(テスト・クーポン値)
・規格要求に合わせた各デッカップリング・コンデンサの配慮
その他、最適な層構成、パターン・レイアウトに注意を払っています。
●実装部品
・電源端子………………当社製品FT-10-4。
(定格電流20A/1端子)/ FT-06-3。(定格電流12A/1端子)
・V(I/O) ……………… 電源端子上のショート・バーにより、出荷時は5V設定となっております。
・ジャンパー端子………当社製品DSPシリーズ。
・コネクタ………………規格に沿った様々なメーカーのものを採用していますが、可能なものについては、
当社CPシリーズを採用し、低コスト化・納期の迅速化をはかっています。
・キーイング……………出荷時には5V設定用のキーが取り付けられています。
お客様の要望により3.3V設定での出荷もできます。
●適合関連規格
・IEEE1101.11の規格寸法に適合した、基板厚、シュラウド・底厚を採用する場合は、別途ご相談下さい。
各ジャンパー設定及び各引出し線仕様(参考)
●各信号
・M66EN ……ここの設定により、33MHzと66MHzの切替を行います。
・64EN # ……システムは、ここで32ビットと64ビットを判断します。
・BD_SEL #…Hot Swap対応ボードで、ハードウェア・コネクション・コントロールを使用する時に使います。
シルクでは、BD1∼BD8で表示しています。
・PRST #……システム・スロットを外部からリセットする必要がある場合に使用します。
・RST…………全てのPCIリソースのリセットに使用します。
●電源ステータス関連
・FAL #……………… 電源異常をシステム・スロットへ知らせる為のものです。
・DEG #……………… 電源出力が下がり始めた事をシステム・スロットへ知らせる為のものです。
●JTAG関連規格
・GA0∼GA4………… JTAG用ジオグラフィック・アドレスの指定をジャンパーで設定する事ができます。
・TDI/TDO ………… JTAG命令で、データのシリアルソフトの為に使用します。
・TRST # ………… PCIリソースのTAPコントローラを初期化する為に使用します。
※一部製品につきましては本仕様と異なる場合がございます。ご検討されます場合は、当社担当営業までご確認をお願い致します。
弊社のCPCI関連製品の特注対応について
■ 弊社では、このカタログに標準品として取り揃えた製品の他に、特注製品に対する対応を積極的に行っています。
KCR(ケル・カスタム・ラック)シリーズは、規格、非規格を問わず、お客様の仕様にあわせてバックプレーン、
及び筐体に関して設計からアッセンブリまでを迅速に行い、筐体へ組み込まれた形での出荷を可能としています。
詳細は各営業所へ、お気軽にお問い合わせください。
B-7
CPCI SERIES
CPCI技術資料
PICMG2.0R2.1とPCIバスとの比較
[追加内容]
[特 長]
①電源ステ−タス2本
PCIバスはM/B上に存在する為、各コントローラと各PCIス
ロットをバス以外の配線によって直接接続する事が可能で
した。ところがCPCIバスはバックプレーンを使用する為、
全ての配線をCPCIバスの中に取り込む必要があります。そ
の代表的な信号がCLKとREQ#、GNT#です。
②IDE割り込みサポート2本
③SYSEM#とEMUM#、M66ENが各1本
④JTAG用ジオグラフィック・アドレス5本
⑤電源用にV(I/O)が11本
⑥信号線CLK0∼CLK6、REQ0#∼REQ6#、GNT0#∼GNT6#が
各7本ずつに追加となりました。
⑦PRST#が追加となりました。
その為PCIでは一本ずつだったものが、CPCIではCLK0∼
CLK6、REQ0#∼REQ6#、GNT0#∼GNT6#、と各7本
ずつに追加となっています。以上が信号に関する主な変更
点であり、その他はPCIと全く同じ仕様になっています。
CPCIバスの電気的特性
●CPCIではPCIデバイスを用いる為、PCI規格で定めらたものを使用します。PCIでは通常のバスと違い、終端を行わない反射手
法を用いています。CPCIではスロット数の増加などにより、10Ωのスタブ終端(ダンピング抵抗)及び、ダイオード・アレイを追
加しています。また、5Vと3.3Vの2種類の信号環境を定義しており、それらを同時に使用する時は、注意が必要です。
特性インピーダンス
●左図に当社製品のテスト・クーポン(単線)及び、バスラインの
測定結果(TDR)を示しています。通常バスの特性インピーダン
スは、コネクタ・スルーホール、実装コネクタの浮遊容量、ボー
ドの抜き差しによる容量性負荷の有無により、値が大きく変動し
ます。規格ではそれらを考慮し、単線で65Ω±10%に設定されて
います。
Ω
80
75
70
65
60
55
50
45
40
35
プローブポイント
テストクーポン値
基板のみ
弊社のCPCI製品は、全てこの仕様を満たすように設計されてい
ます。
コネクタ実装時
クロストーク
●規格では、基板レイアウトによるクロストークの影響について明確に規程していません。通常クロストークは、基板上よりも
コネクタ部分での影響が大きい事が知られています。弊社製品は基板に関して、隣接する信号配線の各層への振り分け、GND
によるパターン間のシールド等を行い、特性インピーダンス等に影響を与えない範囲での配慮を行ってます。
コネクタの回路モデル
M
M
G
M
G
M
M
S
M
M
MODELING
M
G
M
4
M
3
G
G
a
2
b
c
●規格ではコネクタメーカーが、コネクタの回路モデルを提供する
よう要請しています。モデル化は各メーカにより多少異なります
が、伝送線路モデルを使用したり、分布定数モデル等を使用した
各R、L、C、を設定したりと基本部分は共通しています。ですが
コネクタのモデル化は、精度を要求する場合、隣接するピンの信
号配列(ピンアサイン)や、GNDシ−ルド等の影響を考慮しなけ
ればならず、難易度が高い事が知られています。当社では測定か
ら抽出した各パラメ−タ値を使用したSPICEモデル化を行ってい
ます。
1
B-25
CPCI SERIES
CPCI 技術資料
各システム
Basic Hot Swap system
ハードウェア・コネクション
ハードウェアによる自動
ソフトウェア・コネクション
オペレーターによる手動
Full Hot Swap system
ハードウェアによる自動
ソフトウェアによる自動・制御
High Availability system
ソフトウェアによる制御
ソフトウェアによる自動・制御
プラットフォーム・タイプ
各システム
ボード・タイプ
Basic Hot Swap system
Basic Hot Swap board
Full Hot Swap system
Full Hot Swap board
Hot Swap platform
Basic Hot Swap board
High Availability system
High Availability platform
Basic Hot Swap board
●ハードウェア・コネクション・コントロール
BD_SEL#、HEALTHY#、PCI_RST#の3つの信号を、Hot Swap Controllerを使いソフトウェアで制御します。
●ソフトウェア・コネクション・コントロール
Hot Swap ControlとStatus Bit (EIM、LOO、INS、EXT)、ENUM#、Blue LED、Handle Switchのサポートが必要です。
Hardware Connection Control
Platform
Board
No Hardware Connection Control
Platform
Board
VIO
VIO
BD_SEL#(D15)
BD_SEL#(D15)
Power
Circuitry
Power
Circuitry
VIO
VIO
NC
HEALTHY#(B4)
HEALTHY#(B4)
HSC
HOST
PCI_RST#(C5)
HOST
Hardware Connection Control
B-26
LOCAL
PCI_RST#
PCI_RST#(C5)
No Hardware Connection Control
LOCAL
PCI_RST#