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ASIA-PACIFIC EARLY CHRISTIAN STUDIES SOCIETY 9th Annual Conference
LIFE AND DEATH IN EARLY CHRISTIANITY
アジア環太平洋初期キリスト教学会第9回国際研究集会
《公開講演会のご案内》
共催:東洋英和女学院大学死生学研究所
アジア環太平洋初期キリスト教学会(Asia-Pacific Early Christian Studies Society = APECSS)http://
www.cecs.acu.edu.au/asiapacific_ecss.htmlの第9回国際研究集会「初期キリスト教における生と死」が
2014年9月4‐6日に東洋英和女学院大学で開催されます。その最終日9月6日には、東洋英和女学院大学死生
学研究所との共催で下記のように公開講演(6. Sept., 13.30 – 15.00: Plenary Session 2, Building 3,
3F, Room 3314; co-host: Institute of Thanatology, Toyo Eiwa University) が行われます。どうぞご
自由にご参加ください。
2014年9月6日(土)13:30-15:00
東洋英和女学院大学横浜校舎3314教室
(参加費無料、申し込み不要)
Open lecture/題目
Oath and Ritual in Esarhaddon’s Succession Oath Documents
(日本語訳あり)
「エサルハドン王位継承誓約文書」における誓いと儀礼
By/講演者
Kazuko Watanabe,Professor and Director of Institute of Thanatology, Toyo Eiwa University
渡辺和子
東洋英和女学院大学教授、死生学研究所所長
Chair: Akira Mikami, Professor of Toyo Eiwa University
司会:三上章 東洋英和女学院大学教授
Abstract/内容紹介
There has been a tendency to differentiate between the “political” Ancient Near
Eastern “treaties” and the “religious” covenants of the Bible. In 2012, Jacob
Lauinger published the Tayinat version of Esarhaddon’s Succession Oath Documents
(ESOD, 672 BC), excavated in situ in the precinct of the old temple at Tell
Tayinat, Turkey in 2009. Through this publication, the structural components as
well as the legal, political, religious, and other functions of the Documents have
become much clearer. It should also be noted that the Documents were accompanied by
certain practices such as oath rituals and other religious ceremonies.
アッシリア王エサルハドン(在位前680-669年)は前672年に、次のアッシリア王をアッシュルバニパルとす
るという定めを守らせるために、アッシリア内外の要人を集めて誓いを立てさせた。この時に発行された大
量の文書が「エサルハドン王位継承誓約文書」(ESOD)である。この文書はこれまで、ニムルド(古代のカ
ルフ)で発見された「ニムルド版」によって知られていたが、2009年にトルコのテル・タイナトで出土した
「タイナト版」の内容が公刊された(2012年)結果、ESODの構成を明確にとらえることができた。そして誓
約文書としての性格、誓約に伴う儀礼などのほか、この文書がその後のヨシヤ改革や『申命記』に与えた影
響などについても新たな観点から考えることができるようになった。法、政治、宗教などのほか様々な要素
を併せ持つESODの研究における新しい可能性に迫ってみたい。
お問い合わせ先:東洋英和女学院大学死生学研究所
http://www.toyoeiwa.ac.jp/daigakuin/shiseigaku/index.html