日本語の複合動詞「 V1-抜く」と「 V1-抜ける」 - 国際言語文化研究科

日 本 語 の 複 合 動 詞 「 V1-抜 く 」 と 「 V1-抜 け る 」
の意味分析
杉村泰
名古屋大学大学院国際言語文化研究科准教授
1.はじめに
本 発 表 は 日 本 語 の V-V 型 複 合 動 詞 「 V1-抜 く 」 と 「 V1-抜 け る 」
の V1+ V2 結 合 に つ い て 論 じ る も の で あ る 。 こ れ ら は 自 他 の 対 応
や単純動詞と複合動詞の対応において複雑であるが、従来細かな
記述はされていない。そこで本研究ではこれらの記述を行う。
・自他の対応
(1)
釘を抜く(他)→釘が抜ける(自)
(2)
釘を引き抜く(他)→
(3)
釘を引き抜く(他)→釘が引き抜かれる(受)
*
釘が引き抜ける(自)
・単純動詞と複合動詞の対応
(4)
釘 を 抜 く ( 単 ): 釘 を 引 き 抜 く ( 複 )
(5)
食 事 を 抜 く ( 単 ):
(6)
*
*
子 供 を 抜 く ( 単 ):
食事を食べ抜く(複)
*
子供を守り抜く(複)
2.先行研究
○ 森 田 ( 1989:901-902)
-ぬく〔-抜く〕接尾(動詞型活用)
他 の 動 詞 に 付 い て “最 後 ま で 完 全 に ”“非 常 に ”の 意 を 添 え る 。
分析1
「抜く」は、その部分を向こう側まで完全に中を貫い
てしまう。そうなるように、その部分を完全に取り除く。そこ
か ら 「 栓 を 抜 く 」「 刺 を 抜 く 」「 歯 を 抜 く 」 の よ う な “ 刺 さ っ て
い る も の を 引 っ 張 っ て 取 り 出 す ” 意 や 、「 文 字 の 部 分 を 白 く 抜
く」
「ドーナツ型で抜く」
「気を抜く」
「ガスを抜く」
「色を抜く」
「 臭 み を 抜 く 」「( ト ラ ン プ で ) カ ー ド を 抜 く 」「 説 明 を 抜 い て
す ぐ 始 め よ う 」「 無 作 為 に 調 査 カ ー ド を 抜 く 」 の よ う な 、“ そ の
部 分 、 そ の 事 柄 を 除 き 去 る ”“ 取 り 出 す ” 意 と も な る 。
さらに、中間にある部分や物を越えて向こう側へと達する意
か ら 「 足 で 床 板 を 抜 く 」「 パ ン チ で カ ー ド を 抜 く 」「 矢 が 的 を 抜
く 」 の “ 貫 く ” と な り 、 ま た 、“ 抵 抗 の あ る 部 分 を 越 え て そ の
先 へ 出 る ” 意 か ら 「 リ レ ー で 三 人 抜 く 」「 競 争 相 手 を 抜 い て 一
49
位 に な る 」「 ラ イ バ ル を 抜 く 」 な ど の 用 法 も 生 ま れ る 。
分析2
他の動詞に付いた場合も、ほぼ本動詞と軌を一にして、
同様、各段階の複合動詞を作る。
< 抜 き 取 る > う ろ 抜 く ( = お ろ 抜 く )、 引 き 抜 く 、 ひ っ こ 抜 く
<除き取る>切り抜く、くり抜く、染め抜く
<選び出す>えり抜く、より抜く、書き抜く、すっぱ抜く
<貫く>打ち抜く、突き抜く、踏み抜く
<越えて前へ出る>追い抜く、出し抜く
と こ ろ で 、「 勝 ち 抜 く 」 は “ 勝 っ て 競 争 者 を 追 い 抜 く ” こ と
であり、それが重なれば“勝ちつづけて最後までいく”ことで
も あ る 。「 抜 く 」 に は 、 個 々 の “ 抜 い て い く ” 行 為 と 、 総 合 し
て“ そ の 行 為 全 体 を 完 全 に な し 終 え る ”意 と を 含 む 。
「見抜く」
も、個の立場に視点をすえれば“その事柄を奥まで見透かす”
こ と で あ る が 、 全 体 的 立 場 か ら 見 れ ば 、“ そ の 事 柄 の 全 体 を 完
全に見通す”ことでもある。
こ こ か ら 「 - ぬ く 」 は 、 動 作 性 の 動 詞 に 付 い て 、“ そ の 動 作
を最後まで完全に行う”意を添え、さらに状態性の動詞に付い
て“非常に……する”強調意識へと高まる。
「生きぬく、しぬく、知りぬく、粘りぬく、守りぬく、悲
しみぬく、困りぬく、弱りぬく」など。
○ 姫 野 ( 1999:185-190)
A
語彙的複合動詞
「~ぬく」の複合動詞
自動詞か
意味特徴
他動詞か
対象[を]
~ぬく
板を
打ちぬく
釘を
引きぬく
[ 貫 通 ]: 射 ぬ く
うがちぬく
ぶちぬく
[ 抜 出 ]: く り ぬ く
引っこぬく
貫通
他+ぬく=他
突きぬく
ぶんぬく
ぶっこぬく
抉りぬく
彫りぬく
切りぬく
抜去
踏みぬく
/
打ちぬく
見ぬく
染めぬく
引きぬく
鋳ぬく
[ 選 抜 ]: え り ぬ く
よりぬく
書きぬく
[ 抜 駆 ]: 追 い ぬ く
出しぬく
駆けぬく
選びぬく
・ 前 項 動 詞 は 、「 ぬ く 」 を 修 飾 し 、 そ の 手 段 を 表 し て い る 。
・「 見 ぬ く 」 は 、 上 の 語 の よ う な 具 体 的 動 作 は 示 さ ず 、 抽 象 的 な
意味に転化している。
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B
統語的複合動詞
1.人が
対象[を]
親が
子を
人が
~ぬく
子供が
2.人が
鍛えぬく
貫徹
自+ぬく=自
1
走りぬく
自+ぬく=自
悩みぬく
[ 1 . 貫 徹 ]: 愛 し ぬ く
れぬく
憎みぬく
き ぬ く
走 り ぬ く
やりぬく
ぬく
他+ぬく=他
~ぬく
若者が
…
~ぬく
憧れぬく
…
戦いぬく
泳 ぎ ぬ く
暴れぬく
調べぬく
いじめぬく
…
嫌いぬく
守りぬく
投 げ ぬ く
勝ちぬく
極度
…
生きぬく
惚
…
歩
考 え ぬく
…
売り
読みぬく
・このグループの「ぬく」には、意志を「つらぬく」という意味
が含まれている。
・「 ぬ く 」の つ く 前 項 動 詞 は 、人 の 意 志 的 行 為 を 表 す も の で あ る 。
単純な動作などにはつかない。ある目的をもって貫徹すること
に意味のあるような行為に限られる。したがって、日常茶飯事
的 な 行 為 「 野 菜 を 炒 め る 」、「 ご み を 捨 て る 」 な ど と い う 語 に は
つ か な い し 、「 笑 う 」 と か 「 泣 く 」 の よ う な 続 け る こ と に 意 味
のない語にもつかない。
[ 2 .極 度 ]
:苦 し み ぬ く
めぬく
知りぬく
困りぬく
承知しぬく
弱りぬく
退屈しぬく
悲しみぬく
も
ひがみぬく
・ こ の グ ル ー プ は 、「 非 常 に 、 と こ と ん ま で 」 と い う 強 い 程 度 を
表す。前項動詞は人の精神状態に関するもので、マイナス評価
を 表 す 語 が 多 い 。「 ~ ぬ く 」 は 、 状 態 を 表 す の で あ る か ら 、 無
意 志 動 詞 と な る 。 例 え ば 、「 知 る 」 と 「 承 知 す る 」 は 意 志 的 動
詞 で あ る が 、「 ぬ く 」 が つ く と 、「 知 り ぬ き た い 」 と か 「 承 知 し
ぬいてください」というような意志的表現はできなくなる。
このような無意志性は、1の「貫徹」のグループと大きく違
う点であるが、その状態がある期間を経たものであるという点
は、共通している。
1
姫 野( 1 9 9 9 : 1 8 5 )の 表 で は「 貫 徹 」と「 極 度 」が こ れ と 逆 に な っ て い る が 、
表記ミスであると思われるため改めた。
51
3.本動詞「抜く」
図1
本動詞「抜く」の意味関係とイメージ
(ⅰ )〈 主 体 〉 が 〈 所 属 先 〉 か ら 〈 所 属 物 〉 を 引 き 出 す ( ① 抜 出 、
②省略)
・〈 所 属 先 〉 と 〈 所 属 物 〉 は 容 器 と 中 身 の 関 係 に あ り 、〈 主 体 〉 は
〈所属物〉を〈所属先〉の抗力に逆らって引き出す。
・〈 所 属 物 〉 が 「 釘 」 な ど の 具 象 物 や 「 籍 」 な ど の 抽 象 物 の 場 合
は 「 ① 抜 出 」、「 説 明 」 な ど 行 為 の 場 合 は 「 ② 省 略 」 を 表 す 。
(ⅱ )〈 主 体 〉 が 〈 道 具 〉 に よ っ て 〈 対 象 〉 か ら そ の 一 部 を 切 り 出
す(③穿孔)
・元々一個体であった〈対象〉が〈主体〉による穿孔によって本
体(穴の開いた方)と生成物(穴もしくは分離物)に分離され
る 点 に お い て (ⅰ )と は 異 な る 。
(ⅲ )〈 主 体 〉 が 〈 対 象 〉 を 突 破 す る ( ④ 貫 通 、 ⑤ 追 い 抜 き 、 ⑥ 卓
抜、⑦突破)
・
〈 主 体 〉が〈 対 象 〉の 抵 抗 に 逆 ら っ て 、そ れ に 穴 を 開 け る 点 で ( ⅱ )
と共通している。しかし、その穴は〈道具〉ではなく〈主体〉
自 身 に よ っ て 空 け ら れ る 点 で (ⅱ )と は 異 な る 。
・〈 主 体 〉 と 〈 対 象 〉 が 矢 と 的 の よ う な 関 係 に あ る 場 合 は 「 ④ 貫
通 」、 後 行 者 と 先 行 者 の 関 係 に あ る 場 合 は 「 ⑤ 追 い 抜 き 」、 主 体
が 対 象 群 か ら 抜 け 出 て リ ー ド し た 状 態 に あ る 場 合 は 「 ⑥ 卓 抜 」、
勝負で自分と相手の関係にある場合は「⑦突破」を表す。
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4 . 複 合 動 詞 「 V1-抜 く 」
図2
複 合 動 詞 「 V1-抜 く 」 の 意 味 関 係 と イ メ ー ジ
( ⅰ )〈 主 体 〉 が 〈 所 属 先 〉 か ら 〈 所 属 物 〉 を 引 き 出 す ( ① 抜 出 「 引
き 抜 く 」、 ② 選 抜 「 引 き 抜 く 」「 選 び 抜 く 」「 書 き 抜 く 」)
・〈 所 属 先 〉 と 〈 所 属 物 〉 は 容 器 と 中 身 の 関 係 に あ り 、〈 主 体 〉 は
〈所属物〉を〈所属先〉の抗力に逆らって引き出す。
・〈 所 属 物 〉 が 「 釘 」 な ど の 具 象 物 の 場 合 は 「 引 き 抜 く 」 の よ う
な 複 合 動 詞 が 存 在 す る が 、「 籍 」 な ど の 抽 象 物 や 「 説 明 」 な ど
の行為の場合は単に「抜く」と言う。
・ (ⅰ )の 「 V1-抜 く 」 は 基 本 的 に 「 抜 出 」 の 意 味 を 表 し 、 特 に 主
体が複数の対象の中から一部を選び出す場合に「選抜」の意味
を 帯 び る 。一 方 、本 動 詞「 抜 く 」の 持 つ「 省 略 」の 用 法 は な い 。
(ⅱ )〈 主 体 〉 が 〈 道 具 〉 に よ っ て 〈 対 象 〉 か ら そ の 一 部 を 切 り 出
す ( ③ 穿 孔 「 染 め 抜 く 」「 切 り 抜 く 」「 踏 み 抜 く 」「 射 抜 く 」、
④ 看 破 「 見 抜 く 」)
・〈 主 体 〉 が 〈 対 象 〉 の 抗 力 に 逆 ら っ て 、〈 道 具 〉 に よ っ て 対 象 の
一部を本体から取り出すことを表す。
・この「③穿孔」の意味における「本体と生成物」の関係が「他
人 と そ の 心 」 の 関 係 に 派 生 し 、〈 主 体 〉 の 眼 力 ( 道 具 ) に よ っ
て そ の 隠 れ た 心 を 抉 り 出 す こ と を 表 す よ う に な る と 、「 ④ 看 破 」
の意味になる。
53
( ⅲ ) 〈 主 体 〉 が 〈 対 象 〉 を 突 破 す る ( ⑤ 貫 通 「 射 抜 く 」、 ⑥ 追 い
抜 き 「 追 い 抜 く 」「 出 し 抜 く 」、 ⑦ 突 破 「 勝 ち 抜 く 」)
・〈 主 体 〉 が 〈 対 象 〉 の 抵 抗 に 逆 ら っ て 、 そ れ を 突 破 す る こ と を
表す。
・〈 主 体 〉 と 〈 対 象 〉 が 矢 と 的 の よ う な 関 係 に あ る 場 合 は 「 ⑤ 貫
通 」、 後 行 者 と 先 行 者 の 関 係 に あ る 場 合 は 「 ⑥ 追 い 抜 き 」、 勝 負
における自分と相手の関係にある場合は「⑦突破」を表す。一
方、本動詞「抜く」の持つ「卓抜」の用法はない。
( ⅳ ) 〈 主 体 〉 が 行 為 を 完 遂 す る 、〈 主 体 〉 の 精 神 的 状 態 が 極 限 に
達 す る ( ⑧ 完 遂 「 生 き 抜 く 」「 考 え 抜 く 」「 守 り 抜 く 」、 ⑨ 極
度 「 惚 れ 抜 く 」「 困 り 抜 く 」「 知 り 抜 く 」)
・ ( ⅲ ) の 「 V 1 - 抜 く 」 が 抽 象 化 さ れ 、〈 主 体 〉 が 自 分 に 降 り か か る
困難な事態を振り払って目的を成し遂げることを表すのが「⑧
完 遂 」、〈 主 体 〉 の 精 神 的 状 態 が 途 中 で 止 ま ら ず に 極 限 ま で 達 す
るのが「⑨極度」の意味である。
・ こ の 「 V1-抜 く 」 に 対 応 す る 本 動 詞 「 抜 く 」 の 用 法 は な い 。
5.本動詞「抜ける」
図3
複合動詞「抜ける」の意味関係とイメージ
54
6 . 複 合 動 詞 「 V1-抜 け る 」
図4
複 合 動 詞 「 V1-抜 け る 」 の 意 味 関 係 と イ メ ー ジ
・「 貫 通 」:〈 物 〉 ガ 〈 障 害 物 〉 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
物 体 が V1 し て 障 害 物 を 貫 通 す る こ と を 表 す 。
( 例 )( 矢 が 的 を ) 突 き 抜 け る 、( 打 球 が 三 遊 間 を ) 転 が り 抜 け
る
・「 勝 負 の 突 破 」:〈 人 〉 ガ 勝 負 で 〈 あ る 段 階 〉 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
人 が 勝 負 で V1( 勝 つ ) し て あ る 段 階 を 突 破 す る こ と を 表 す 。
(例)勝ち抜ける
・「 空 間 の 突 破 」:〈 人 〉 ガ 〈 空 間 : 障 害 物 〉 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
人が V して障害物となる空間を突き通ることを表す。
( 例 )( 敵 陣 を ) 走 り 抜 け る 、 駆 け 抜 け る 、( 人 ご み を ) 通 り 抜
ける
・「 空 間 の 通 過 」:〈 人 や 風 〉 ガ 〈 経 由 地 〉 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
人 や 風 が V1 し て あ る 空 間 ( 障 害 物 の 意 味 は な い ) を 突 き 通 る
ことを表す。
( 例 )( 人 が 裏 道 を ) 通 り 抜 け る 、( 風 が 家 の 中 を ) 吹 き 抜 け る
・「 通 り 抜 け 」: A 地 点 か ら B 地 点 ま で 〈 交 通 路 〉 ガ 「 V 1 - 抜 け る 」
(テイル形が普通)
交 通 路 が A 地 点 か ら B 地 点 ま で V 1( 通 る )し て い る こ と を 表 す 。
( 例 )( 山 の 向 こ う か ら こ ち ら ま で ト ン ネ ル が ) 通 り 抜 け て い
る
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・「 卓 越 」:〈 人 や 物 の 能 力 や 質 〉 ガ 同 類 他 者 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
人 や 物 の 能 力 や 質 が 同 類 他 者 を V1 し て 超 越 す る こ と を 表 す 。
( 例 )( 成 績 が ) 飛 び 抜 け る 、( 能 力 が ) 突 き 抜 け る
・「 離 脱 」:〈 人 〉 ガ 〈 困 難 な 事 態 〉 ヲ 「 V 1 - 抜 け る 」
人 が V 1( ピ ン チ を 切 る 、 言 い つ く ろ う ) し て 困 難 な 事 態 を 抜 け
出すことを表す。
(例)切り抜ける、言い抜ける
・「 売 り 抜 け ( 買 い 抜 け )」:〈 人 〉 ガ 為 替 ・ 証 券 ・ 先 物 取 引 に お い
て 「 V1-抜 け る 」
人が為替・証券・先物取引において評価益の発生しているうち
に対象品を売って(=取引を抜けて)利益を得ることを表す。
(例)売り抜ける、買い抜ける
7 . 複 合 動 詞 「 V1-抜 く 」 と 心 理 動 詞
表 1
複 合 動 詞 「 V1-抜 く /通 す /尽 く す /切 る 」 と 心 理 動 詞
V1
V2( 出 現 数 )
抜く
通す
尽くす
切る
考える
31,473
26
3,353
32
耐える
15,350
0
11
1,173
悩む
5,118
65
181
18
知る
3,139
6
267,415
16
苦しむ
2,250
21
12
1
信じる
1,254
55
37
3,324
頑張る
1,169
806
68
0
愛する
450
0
955
16
惚れる
304
2
18
13
困る
11 6
0
6
303
迷う
69
1
18
7
堪える
60
2
0
17
嫌う
49
0
1
0
疑う
33
0
70
6
祈る
18
17
20
10
悲しむ
15
2
24
1
憎む
6
14
11
24
焦る
3
0
0
0
疲れる
1
0
1
22,533
理解する
1
1
489
35
分かる
1
1
21
6,529
慌てる
0
0
0
3
56
安心する
0
0
0
203
気にする
0
0
2
0
気になる
0
0
0
0
気がする
0
0
0
0
コ ー パ ス : イ ン タ ー ネ ッ ト の WWW ペ ー ジ
検 索 エ ン ジ ン : goo の フ レ ー ズ 検 索 ( http://www.goo.ne.jp/)
検 索 日 :「 - 切 る 」( 2 0 0 7 . 2 . 1 6 ~ 2 0 0 7 . 3 . 2 1 )( 杉 村 2 0 0 8 参 照 )
「 - 尽 く す 」( 2 0 0 9 . 2 . 2 1 ~ 2 0 0 9 . 3 . 8 )( 杉 村 2 0 0 9 参 照 )
「 - 通 す 」( 2 0 0 7 . 2 . 1 0 ~ 2 0 0 7 . 2 . 1 2 )( 杉 村 2 0 1 2 参 照 )
「 - 抜 く 」( 2 0 0 7 . 2 . 3 ~ 2 0 0 7 . 2 . 7 )( 杉 村 2 0 1 3 参 照 )
検 索 方 法 : 前 項 動 詞 は『 日 本 語 基 本 動 詞 用 法 辞 典 』に あ る 852 語
を 含 む 1,068 語 。 後 項 動 詞 は 「 切 る 、 尽 く す 、 通 す 、 抜 く 」
の「~する、~した、~しない、~しなかった、~します、
~しました、~しません、~して」形を検索した。
◎「突破」の意味を持つ
(7)
考えに考え抜いたプログラムが動いたときの感動はもの
すごいですよ。
( http://www.genki.co.jp/games/carnage/labo_01.html) 2007/2/4
(8)
冬の寒さに耐え抜いて咲いた白い花
( http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=31682) 2007/2/5
(9)
約 1 年間悩み抜いた末の決心。
( http://career.nikkei.co.jp/contents/bizperson/0701bpn_matsui/)
2007/2/5
(10)
以前から金沢文庫に住んでいたので、この界隈は知り抜
いているという S さん一家。
( http://www.grandcity.co.jp/owners_voice/topic_7.html) 2007/2/5
参考文献
杉 村 泰 ( 2 0 1 3 )「 コ ー パ ス を 利 用 し た 複 合 動 詞 「 V 1 - 抜 く 」 の 意 味
分 析 」『 名 古 屋 大 学 言 語 文 化 論 集 』 第 3 5 巻 第 1 号 , 名 古 屋 大
学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 , 49-64
杉 村 泰 ( 2 0 1 4 )「 コ ー パ ス を 利 用 し た 複 合 動 詞 「 V 1 - 抜 く 」 と 「 V 1 抜 け る 」 の 意 味 分 析 」『 名 古 屋 大 学 言 語 文 化 論 集 』 第 3 5 巻 第
2 号 , 名 古 屋 大 学 大 学 院 国 際 言 語 文 化 研 究 科 , 55-68
姫 野 昌 子 ( 1 9 9 9 )『 複 合 動 詞 の 構 造 と 意 味 用 法 』, ひ つ じ 書 房
森 田 良 行 ( 1 9 8 9 )『 基 礎 日 本 語 辞 典 』, 角 川 書 店
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