W aseda Univ. V olle yball T eam “ Men ” - 早稲田大学バレーボール部

1985
(昭和 60 年)
「愛すべき同期たち」
昭和 61 年卒 柳 浩文 Waseda Univ. Volleyball Team “ Men ”
卒
32
業して、16 年余り。東京を離れ遠く鹿児島
に引っ込んでしまった自分にとって、大学
時代は、
遠い過去のかすかな思い出になりつつある。
そんな中、薄くなった過去の記憶を無理矢理掘
り起こしてみると、
4年間にはいいこともあれば悪
いこともいろいろあったんだ、と今更ながら思う。
いい方の思い出で、
最も印象に残っているのは、
何と言っても悲願の1部昇格であろう。
我々の代は、日本各地から無名だが、個性があ
り、運動能力も高い(少なくとも自分達ではそう
思っていた)選手が、多く集まった時代であった。
苦しい練習に耐え、
いよいよ迎えた4年の春、
チー
ムには更にアジアの大砲と言われた姜さんまで加
わり、まさに「鬼に金棒」状態で、2部のリーグ戦
を迎えた。
初戦から1部への入替戦まで、
失セット
0で10点以上取られたセットが1セット(当時はサ
イドアウト制の15点マッチ)あったかどうかという
圧倒的強さで1部昇格を果たした。
なお、
リーグ戦最終日の表彰式で、
最優秀選手賞
は自分だと思い込み、前に出て行って大恥をかい
たことは、今でも忘れることはできない。
姜さんの力を借りなくても1部に上がる自信は
相当あった。しかし、その後の、東日本インカレ、
全日本インカレともに、法政に優勝を阻まれたの
は、
振り返ってみると、
どこかで姜さんに頼ってし
まっていたことや、1部に上がれたことでほっと
したといった、
甘えがあったのではなかろうかと、
後悔している。
悪い方の思い出としては、記念館が火事になっ
てしまったことが一番である。
これについては、
コ
メントのしようがないが、
今でもときどき悪夢にう
なされる(金川さん、
結婚式に参列するたびに、
「彼が
真犯人の柳です」と紹介するのはやめて下さい)。
その他のエピソードとしては、ほとんど自分が
絡んだ、
ほろ苦いエピソードになってしまう。
セレ
クションを受けに来て、
高田馬場の吉野家で、
当時
4年生の主務の大野さんに
「おめえなんか帰れ」と
言われたこと(理由は忘れた)。たばこを吸ったの
がばれ、自分の責任で同期全員が連帯責任として
しごかれ、坊主になったこと。
そういえば、
しごきが嫌で、
脱走も何回かしたこ
とがあった。
最終的には説得されて帰ったのだが、
その後のしごきが怖くて、骨折と思わせるために
腕をつったり、目を痛めたと思わせるために眼帯
をしたりして、
練習会場に行った(高田馬場駅前の
薬屋にはお世話になりました)。
その他、
思い起こせば、
この程度のエピソードは
まだまだあると思うが、どんどん短めになってい
くので、これくらいにしたいと思う。
このような情けない主将であったにもかかわら
ず、早稲田バレー部であったことは今でも誇りに
思っている。
そして、自分が4年間やってこれたの
も、副主将の廣田、主務の麻生、そして、川村、間
渕、吉井、十文字、富田、松本、船曳といった愛す
べき同期たちが支えてくれたお陰である。なかな
か会えないが、東京に行く機会があったらまた一
緒に飲んでもらえれば有り難い。
戦 績
■ 春季リーグ戦(2部1位 10 勝0敗)
< 入替戦 >
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
3-0 中央
3-0 中央
3-0 明治
3-0 明治
3-0 日本
3-0 日本
3-0 駒澤
3-0 駒澤
3-0 亜細亜
3-0 亜細亜
3-0 国士舘
(15-4,15-12,15-6)
(15-6,15-8,15-3)
(15-5,15-7,15-7)
(15-2,15-2,15-8)
(15-12,15-8,15-5)
(15-7,15-4,15-6)
(15-6,15-10,15-10)
(15-5,15-9,15-1)
(15-6,15-2,15-13)
(15-4,15-8,15-12)
(15-6,15-9,15-3)
■ 東日本インカレ (準優勝)
4回戦
準々決勝
準決勝
決勝
○
○
○
●
2-0 仙台
2-0 日本体育
3-0 東海
2-3 法政
(15-3,15-5)
(15-7,15-9)
(15-10,15-3,15-7)
(15-4,15-6,12-15,2-15,10-15)
■ 全日本インカレ (ベスト4)
グループ戦
1回戦
2回戦
3回戦
準々決勝
準決勝
○
○
○
○
○
●
2-0 松山商科
2-0 山形
2-0 鹿屋体育
2-0 福島
2-1 日本体育
1-3 法政
(15-2,15-4)
(15-2,15-6)
(15-3,15-7)
(15-1,15-4)
(15-11,8-15,15-4)
(9-15,14-16,16-14,8-15)
■ 定期戦
早慶戦 (優勝)
○ 3-2 慶應
(15-12,15-5,10-15,10-15,15-5)
全早慶明戦 (優勝)
○ 2-0 全慶應
○ 2-0 全明治
(15-7,15-4)
(15-7,15-9)
早関戦 (優勝)
○ 3-0 関西学院
(15-3,15-3,15-2)
■ 秋季リーグ戦 (1部4位 5勝5敗)
●
●
○
○
●
●
○
●
○
○
1-3 法政
2-3 法政
3-2 順天堂
3-1 順天堂
1-3 日本体育
2-3 日本体育
3-0 東海
1-3 東海
3-0 筑波
3-1 筑波
(12-15,15-6,14-16,13-15)
(12-15,15-6,15-10,13-15,7-15)
(11-15,12-15,15-9,15-13,15-6)
(15-9,14-16,15-7,15-7)
(15-11,12-15,5-15,14-16)
(10-15,11-15,15-8,15-12,10-15)
(15-9,15-9,18-16)
(4-15,15-11,3-15,3-15)
(15-8,15-13,15-10)
(15-11,15-7,11-15,15-8)
世の中の流れ
2月 ・自民党 創政会発足
・田中元首相 脳梗塞で倒れる
3月 ・
「科学万博 つくば’85」開催、2,033 万人が来場
・チェルネンコ書記長死去 ゴルバチョフ氏選出
4月 ・日本電信電話(NTT) 日本たばこ産業(JT)発足
6月 ・豊田商事事件 悪徳マネー犯罪が相次ぐ
8月 ・日航ジャンボ機墜落事故 520名死亡 4名生還
9月 ・ロス疑惑三浦和義逮捕
・メキシコ大地震 死者約8,000人
・ニューヨーク緊急5カ国蔵相会議(G5)
ドル高是正で合意
10月 ・パレスチナゲリラによるイタリア客船乗っ取り事件
11月 ・阪神タイガース初の日本一
・国鉄同時多発ゲリラ発生
・米ソ首脳会談 6年ぶりにジュネーブで開催
・コロンビアで火山の大噴火
■ その他の出来事
・豊田商事事件、
日本相互リース事件等、
悪徳マネー犯罪相次ぐ
・有毒ワイン騒ぎ深刻化、
自販機農薬ドリンク事件で
被害者続出
・いじめ問題が深刻化
流 行
■ 流行歌
レコード大賞:中森明菜「ミ・アモ−レ」
歌唱賞: 石川さゆり
「波止場しぐれ」
新人賞: 中山美穂
「C」
本田美奈子、芳本美代子、小林明子、松本典子
ジュリアに傷心、恋におちて、飾りじゃないのよ涙は、
ロマンチックがとまらない、
悲しみにさよなら、
天使のウインク、セーラー服を脱がさないで、メロディ、
俺ら東京さ行くだ、雨の西麻布、Like A Virgin、
なんてったってアイドル、
■ 流行語
ヤリガイ、ヤッちゃん、いじめ、お嬢サマ、ヤラセ、
知っとるけ、ダッチロール、新人類、勤続疲労、不倫、
オーイ一緒に帰ろう、知りまっ(できまっ)しぇ∼ん、
イッキ!イッキ!、
投げたらアカン、
パフォーマンス淫行、
私はコレで会社をやめました、金妻、分衆、小衆、実年、
ニューリッチ、ニュープア、トラキチ、トラフィーバー、
ネバカ、角抜き、カエルコール、ホロニック、どうもぉ∼、
てか∼?
・南アのアパルトヘイト政策に対する暴動激化
・継続するアフリカの飢餓と食糧問題 ・エイズが世界的に広がりを見せ、
女性や子供にも広がる
・航空機事故による死亡者、史上最悪
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