**2006年 6月12日改訂(第5版) *2005年 9月15日改訂 医療機器承認番号:16200BZZ01176000 * 管理医療機器 機械器具 74 医薬品注入器 自然落下式・ポンプ接続兼用輸液セット 70371000 ニプロ輸液セット **(ISA・ISPシリーズ) 再使用禁止 【禁忌・禁止】 ○再使用禁止 *○クレーブコネクター付品種を使用する場合の禁忌・禁止 ・クレーブコネクターは、針を用いての混注は行わないこと。[内 部が破損し、液が漏れる恐れがある。] ・クレーブコネクターは、オス側ルアーの先端内径が1.55mm 以下又は3.00mm以上のものは使用しないこと。[メス側ル アー内のシリコーンシールや導管を破損させて閉塞、薬液漏れ や汚染の可能性がある。] *【形状・構造及び原理等】 ビン針、点滴筒、静脈針等からなる。 <構造図(代表図:品種により構成部品が異なる場合がある)> 本品はポリ塩化ビニル(可塑剤:フタル酸ジ-2-エチルヘキシル) を使用している。 *本品に使用するPSV及びセーフタッチPSVハードコネクター タイプのコネクターにはABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジ エン-スチレン共重合体)を使用している。 *本品に使用する三方活栓にはポリカーボネート樹脂を使用して いる。 【使用目的、効能又は効果】 滅菌済みであるので、そのまま直ちに使用できる。 【操作方法又は使用方法等】 *1.輸液容器がびんの場合、容器の排出口を上にして、エアー 針を容器のゴム栓の○印中央部に真直ぐいっぱいの深さま で突き刺し、容器内を平圧にします。その後、本品のクラ ンプを完全に閉じ、ビン針を同様に真直ぐいっぱいの深さ まで突き刺します。 *2.エアー針を必要としない輸液容器に接続する場合は、本品 のクランプを完全に閉じてから容器の排出口を上にして、 ビン針を容器のゴム栓の○印中央に、真直ぐいっぱいの深 さまで突き刺します。 3.本品を連結した輸液容器を吊るし、点滴筒を指でゆっくり押 しつぶして離し、薬液を点滴筒内に約1/2まで満たします。 4.クランプを緩め、薬液を静脈針等の先端まで満たしてチュ ーブ内の空気を抜き、クランプを再びしっかり閉じます。 5.静脈針がしっかり固定されていることを確認し、プロテク ターを真直ぐ引いてはずし、血管に穿刺します。静脈針な しのタイプの場合は、セットの先端のタコ管(またはコネク ター)に適当な静脈針等を接続してから使用して下さい。 6.クランプを少しずつ緩めながら点滴状態を注視し、輸液速 度を調節します。 点滴量 : 1mL≒15滴(1滴≒0.067mL) 1mL≒60滴(1滴≒0.017mL) 個包装に表示された滴数を参照して下さい。 <使用方法に関連する使用上の注意> 1.ビン針や静脈針等を使用する場合は以下の事項を順守して下さい。 ・ビン針や静脈針等の針部には直接手を触れないで下さい。 *・プロテクターを外すとき、針先がプロテクターに触れないよ う注意して下さい。[プロテクターが針に触れると刃先が変 形し、穿刺しづらくなる場合があります。] ・輸液容器等のゴム栓(○印)に斜めに刺通したり横方向に力を 加えると、ビン針等に曲がりや破損が生じる場合があります。 *・輸液容器に刺通する場合、輸液容器の壁面に針先が接触しない ように注意して下さい。[輸液容器の破損による液漏れ、異物 混入、又は針の刃先の変形が発生する可能性があります。] ・輸液容器にビン針等を刺通する場合、ゴム栓に真っ直ぐ、ゆっ くり刺通して下さい。また、同一箇所に繰り返し刺通しないで 下さい。[セット内にゴム片が混入する可能性があります。] 2.ソフトバッグタイプのエアー針不要の輸液容器にはエアーシ ャットキャップ(※600タイプ)をエアーフィルター部へかぶせ て下さい。 3.混注操作(混注部品がついている場合)は、混注ゴム(Y字管の ゴム栓、ラバーバルブ)に穿刺針を垂直に穿刺して下さい。 4.接続部への薬液等の付着に注意して下さい。[接続部の緩み等が 生じる可能性があります。] *5.クランプ使用時は、クランプ内でチューブがずれていないこと、 及びクランプの調節が確実に行えることを確認して下さい。 *6.ローラークランプに過剰な負荷をかけないよう注意して下さい。 [ローラーが外れたり、流量が調節できなくなる可能性があり ます。] *7.プライミング時に接続部からの液漏れ、空気混入等の異常が認 められた場合は使用しないで下さい。 *8.エアーフィルター付点滴筒で構成される品種(※600タイプ)を 使用する場合は以下の事項を順守して下さい。 ・2本以上の輸液容器を連結管などで連結使用する場合は、エアー シャットキャップをエアーフィルター部へかぶせて下さい。 − 1/3 − 【使用上の注意】 1.重要な基本的注意 ○万一、包装が破損や汚損している場合や、製品に破損等の異常 が認められる場合は使用しないこと。 ○開封は使用直前に行うこと。 *○使用するにあたって、目的とする製品であることを確認する こと。 ○併用する医薬品及び医療機器の添付文書を確認後、それぞれ の使用方法、使用上の注意に従って使用すること。 ○脂溶性の医薬品ではポリ塩化ビニルの可塑剤であるフタル 酸ジ-2-エチルヘキシルが溶出する恐れがあるので注意すること。 *○滴下方式(重力式輸液、滴下制御型ポンプ等)で投与する場 合は、一滴あたりの容積が薬剤によって異なる可能性がある ので注意すること。 *○輸液開始時には、点滴の落下状況・点滴筒内の液面の高さや、 穿刺部位など輸液状況を確認すること。 *○薬液は室温になじませてから使用すること。点滴筒内が泡立つ ようなプライミング操作を行わないこと。併用する医薬品及び 医療機器の添付文書に指定がない場合は、点滴筒の半分程度ま で薬液をため、液面低下に注意すること。[チューブ内に空気 が発生、混入する可能性がある。] *○プライミング後、点滴筒を横にしたり、傾けないこと。また、 輸液容器を刺し替える際、及び輸液中に点滴筒内を空にしない こと。[チューブ内に空気が混入し、薬液が流れにくくなる可 能性がある。] *○1mL≒60滴の品種にあっては、点滴筒を傾ける等、点滴筒内 の微量点滴口部を界面活性剤を含む薬液に浸漬しないこと。 [1滴あたりの容積が変化する可能性がある。] *○あらかじめ接続部に緩みや液漏れ等がないことを確認してから 使用すること。使用中は本品の破損、接続部の緩み、空気混入、 薬液漏れ及び詰まり等について、定期的に確認すること。 *○プライミング後は直ちに薬液を投与すること。[薬液が汚染さ れる可能性がある。] *○チューブが折り曲げられたり、引っ張られた状態で使用しない こと。 *○チューブ等が身体の下等に挟まれないよう注意すること[チュ ーブ等の折れ、閉塞、破損等が生じる可能性がある。] *○チューブを鉗子等でつまんで傷をつけないように、さらに注射 針の先端、はさみ等の鋭利なもので傷をつけないように注意す ること。[液漏れ、空気混入や破損が発生する可能性がある。] *○チューブと硬質部材(コネクター等)との接合部付近でクラン プを操作しないこと。[チューブがクランプに噛みこまれ、破 損する可能性がある。] *○チューブとコネクターの接続部には過度に引っ張る、押し込む、 折り曲げるような負荷を加えないよう注意すること。[チュー ブの抜け、破損、伸び等が生じる可能性がある。] *○コネクターを接続する場合は、過度な締め付けをしないこと。 [コネクターが外れなくなる又は、コネクターが破損し、接 続部からの液漏れ、空気混入が生じる可能性がある。] *○ゴム管、ラバーバルブを使用している場合は、過度の押し込 み及び引き抜き圧力を加えないこと。またゆがみ等の負荷に より薬液が浸潤し接合力が低下するので注意すること。[当 該部は非接着なため、接合部が外れる可能性がある。] *○ゴム管から穿刺針等を用いて混注しないこと。[液漏れ又は破 損する可能性がある。] *○ラバーバルブを変形した状態で穿刺しないこと、又、針が突き 抜けないように注意すること。[薬液漏れ、空気混入や汚染、 針刺し等が発生する可能性がある。] − 2/3 − *○インジェクター等を用いた造影剤等の高圧注入は行わないこ と。[液漏れ又は破損する可能性がある。] *○三方活栓付品種を使用する場合は以下の事項を順守すること。 ・三方活栓に接続するシリンジやコネクター等が外れないよう しっかり接続すること。また、液が流れる方向にコックが操 作されていることを確認すること。 ・三方活栓から薬液を混注する場合は、空気の混入に注意する こと。 ・三方活栓のコックに対し、引き抜く方向に過度な負荷を加え ないこと。[コックが外れ、液漏れが発生する可能性があ る。] *○側管付品種を使用する場合は、ゴムキャップは外さないこと。 *○側管付品種を使用する場合は、ゴムキャップに過剰な負荷をか けないこと。[ゴムキャップの外れ、又は液漏れが発生する可 能性がある。] *○側管や三方活栓から混注する場合は、混注する薬液を考慮し、 必要な場合はフラッシュを行うなどの適切な方法で行なうこ と。[混注薬液の一部が滞留し直ちに流れない可能性がある。] *○クレーブコネクター付品種を使用する場合は以下の事項を 遵守すること。 ・オス側ルアーを挿入する際に抵抗を感じたら無理に押し込 まないこと。[無理に押し込むとメス側ルアー内のシリコ ーンシールや導管を破損させて閉塞、薬液漏れや汚染の可 能性がある。] *○本品の静脈針は、シリンジ等に対して一般針として使用できない。 *○タコ管には強い力を加えないこと。[破損する可能性がある。] *○プラスチック製品のため、低温時の取り扱いには注意すること。 [点滴筒等の破損が発生する可能性がある。] *○ポンピング後、点滴筒が白色に曇った状態になることがあるが、 点滴筒の素材であるポリプロピレンの特性に起因する現象で あり、性能に問題はない。 *○ろ過網又はフィルターを装着している場合は、輸液中、定期 的に詰まりの発生に注意すること。詰まりが確認された場合 は直ちに新しい製品と交換すること。[薬剤の配合変化、析 出物、血液の逆流等により詰まりを生じる可能性がある。] *○針を用いて、あるいはインジェクションプラグ等を装着し針を 用いて混注する場合は、針先がコック等に接触しないようにす ること。[コック等が破損して、薬液が漏れる可能性がある。] *○接液部を汚染させないこと。 *○使用期限を過ぎたものは使用しないこと。 ○使用後の本品は、感染防止に留意し、安全な方法で処分するこ と。なお、静脈針等にプロテクターをかぶせる場合は、誤刺及 びプロテクターからの針の飛び出しに注意し、慎重に行うこと。 2.相互作用(他の医薬品・医療機器等との併用に関すること) <併用注意(併用に注意すること)> (1)輸液ポンプを使用する場合 ○適合機種を確認の上、輸液ポンプの使用方法、使用上の注意 に従って使用すること。 *○ポンプに装着する時には、チューブに傷を付けないよう十分 に注意して取り扱うこと。 ○気泡検出機能が付いていない輸液ポンプと併用する場合は、 輸液容器の薬液が無くなる前に輸液を中止すること。[患者 に空気が流入する可能性がある。] ○閉塞検出機能が付いていない輸液ポンプと併用すると、輸液 チューブの閉塞による接続部のはずれ、破損が生ずる場合が あるので注意すること。 ○1本の輸液セットで、輸液ポンプと自然落下方式の輸液を並行 して行った場合、正常な輸液が行われず、警報が作動しない 場合があるので注意すること。 *○輸液ポンプにチューブを装着する場合は、チューブが曲がっ たり、伸びた状態で装着しないこと。[装着等が不十分な場 合、輸液量の精度、気泡検知の誤警報及び閉塞検知圧に影響 する。] ○長時間輸液を行う場合、輸液チューブが変形して流量が不正 確になることがあるので、輸液チューブのポンプ装着部を24 時間おきに変更するか、新しい輸液セットと交換すること。 *(2) 三方活栓付品種、PSV、セーフタッチPSVハードコネク ター付品種、メスコネクター付品種を使用する場合 ○脂肪乳剤及び脂肪乳剤を含む医薬品、ヒマシ油等の油性成分、 界面活性剤又はアルコール等の溶解補助剤などを含む医薬品 を投与する場合及びアルコールを含む消毒剤を使用する場合 は、ひび割れについて注意すること。[薬液により三方活栓、 ハードコネクター及びメスコネクターにひび割れが生じ、血 液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性がある。特に、全身麻 酔剤、昇圧剤、抗悪性腫瘍剤及び免疫抑制剤等の投与では、 必要な投与量が確保されず患者への重篤な影響が生じる可能 性がある。なお、過度の締め付け及びライン交換時の繰り返 しの締め付け等はひび割れの発生を助長する要因となる。] ○本品の接続部等にひび割れが確認された場合は、直ちに新し い製品と交換すること。 *3.誤刺防止機構の使い方 (セーフタッチPSV付品種を使用する場合) (1)セーフタッチPSV使用後はストッパーの両側をつまんで ロックを外し(①)、注射針をウイングプロテクター内に収 納して下さい(②)。(図1) ○誤刺防止機構使用後は注射針が飛び出すと危険なので、誤刺 防止のロックを解除するような操作はしないこと。 ○ゴムボタンなどに針を穿刺する場合は、穿刺部の針が折り曲 げられないように固定すること。[過負荷をかけると、穿刺 部の針が折り曲げられて破損したり、針基が破損したりする 可能性がある。] ○穿刺する時にはストッパー部を持たないこと。[ストッパー のロックが外れて穿刺出来ない可能性がある。」 【貯蔵・保管方法及び使用期間等】 1.貯蔵・保管方法 水濡れに注意し、直射日光及び高温多湿をさけて保管する こと。 2.有効期間・使用の期限 内箱の使用期限欄を参照のこと(自己認証による)。 【包装】 25、30、50セット/箱 *【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】 製造販売(お問い合わせ先) ニプロ株式会社 大阪市北区本庄西3丁目9番3号 電話番号:06-6372-2331(代表) 製造(輸入先) ニプロ・タイランド・コーポレーション [NIPRO (THAILAND) CORPORATION LIMITED] タイ王国 [Thailand] 図1 (2)ウイングプロテクター内で注射針が「カチッ」と止まると注 射針は保護されます。(図2) 図2 <注意> ○誤刺防止機構について、急激な力がかかると破損する恐れが あるので故意に誤刺防止のロックを外したりしないこと。 ○ストッパーのロックを外して注射針を収納するときは、確実 にロックを外して横方向に力がかからないよう真直ぐ引くこ と。[真直ぐ引き抜かないと、誤刺防止のロック直後に集中 的な荷重がかかり、折れる可能性がある。] ○ストッパーのロックが外れにくい等の異常が認められた場 合は誤刺防止機構を使用せず抜去し、安全な方法で処分する こと。 ニプロ株式会社 − 3/3 − DNPJISAISPVAB
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