フォガティースルールーメンカテーテル - Edwards Lifesciences

EWL-142-102
**2011年 6月 9日改訂(第7版:全面改訂)
*2009年 6月22日改訂(第6版)
医療機器承認番号
20300BZY00937
**機械器具51 医療用嘴管及び体液誘導管
管理医療機器 非中心循環系塞栓除去用カテーテル 10714002
(汎用注射筒 13929001)
フォガティースルールーメンカテーテル
再使用禁止
**
【警告】
**【形状・構造及び原理等】
本品はダブルルーメンタイプのバルーン付カテーテルです。
“Balloon Inflation”と表示されているゲートバルブ付きの
ルーメンは、バルーン膨張用ルーメンです。もう一方の、ハブ
の部分に“Fogarty”の文字と膨張容量が表示されているルーメ
ンは、カテーテルのスルールーメン(セントラル・ルーメン)で
す。このルーメンからは、ガイドワイヤを通したり液体を注入
したりすることができます。
1.本品と併用する医薬品及び医療機器等の添付文書及び取扱
説明書等も精読の上、本品を使用すること。
2.熟練した医師又はその指示の下で使用すること。
3.この製品は天然ゴムを使用している。天然ゴムは、かゆ
み、発赤、蕁麻疹、むくみ、発熱、呼吸困難、喘息様症
状、血圧低下、ショックなどのアレルギー性症状をまれに
起こすことがある。このような症状を起こした場合には、
直ちに使用を中止し、適切な処置を施すこと。
4.あらゆる塞栓物除去に伴うリスクとして、バルーン破裂の
可能性を考慮に入れること。
[付着物質を除去する際に加え
られた過大な引っ張り力により、バルーン破裂又はカテー
テルの断裂が起こり得るため。
]
5.各サイズのバルーン最大膨張容量及び推奨最大引っ張り力
を超えることは避けること(仕様表参照)。
[血管損傷、バ
ルーン又はカテーテル先端チップの破断・離脱を最小限に
するため。]
6.粘性・粒子性の高い造影剤の使用は、バルーンの膨張用と
して使用しないこと。
[バルーン膨張用ルーメンを閉塞させ
てしまう可能性があるため。
]
7.抜去困難な際には、血管攣縮などにより本品が捕捉されて
いる可能性も考慮し、状況に応じた適切な処置を講じるこ
と。
8.カテーテルを患者から抜去した際に、破断や欠損がないか
確認すること。
**
*
*
本品は天然ゴム、ポリ塩化ビニル(可塑剤:フタル酸ジ(2-エチ
ルヘキシル))、及びステンレス(ニッケル、クロムを含む)を使
用しています。
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【禁忌・禁止】
使用上の禁忌
1.再使用禁止
2.再滅菌禁止
3.血管拡張器として使用しないこと。
[血管拡張器としての使用のためには設計されていないた
め。]
4.バルーン膨張用に空気を使用しないこと。膨張用ガスとし
て推奨できるのは二酸化炭素ガスのみである。
[バルーンが破裂した場合の空気塞栓を避けるため。
]
* 適用上の禁忌
1.天然ゴム(ラテックス)アレルギーによるアナフィラキ
シー様症状の経験がある患者。
2.動脈系以外では使用しないこと。また、血管内膜摘除術の
ために使用しないこと。
[これらの目的のためには設計されていないため。
]
3.本品を繊維性、粘着性、及び石灰化した組織(例えば慢性
血栓や動脈硬化性プラーク)の摘除には使用しないこと。
[それらの摘除に必要とされる過大な引っ張り力に耐えら
れるようには設計されていないため。
]
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【使用目的、効能又は効果】
動脈塞栓及び血栓の除去。
【品目仕様等】
該当なし
**【操作方法又は使用方法等】
1.カテーテルからスタイレットを外して下さい。
2.滅菌済みの液体又はガスを用いて最大膨張容量までバルーン
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を膨張させ、入念に点検して下さい。膨らまない、漏れがあ **【使用上の注意】
*
る、又は偏った膨らみ方をするバルーンは使用しないで下さ
重要な基本的注意
い。
* 1.本品は可塑剤であるフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が溶出
バルーンに異常が見られなければ、シリンジを引き、陰圧を
するおそれがあります。
かけて下さい。空気が完全に除かれるまでこの操作を繰り返
* 2.本品は新鮮で柔らかい血栓の除去を目的としています。線維
して下さい。スルールーメンのポートに、ヘパリン加生理食
化又は器質化した物質を、人工血管や患者自己の血管から除
塩水などの滅菌液を満たした別のシリンジを装着し、スルー
去するためには、フォガティー器質化血栓除去カテーテルの
ルーメンをフラッシュして下さい。
ような他の医療機器の使用を推奨します。
注意:バルーン膨張には、表記されている最大容量を満たす
最小のシリンジを使用して下さい。
不具合・有害事象
注意:バルーン最大膨張容量を超えないよう、各膨張の前に
本品の使用に伴い、以下のような有害事象が発生する場合があ
は必ずシリンジ内の液体の量を確認して下さい(仕様
ります。
表参照)。
3.バルーンを収縮させた状態で、血管の切開部から直接、又は
重大な有害事象
適当なイントロデューサを用いて経皮的に血管内にカテーテ
・局所又は全身性感染症
ルを挿入し、閉塞物質を通過する位置まで進めて下さい。こ
・局所的血腫
の操作中、必要に応じてカテーテルのスルールーメンをヘパ
・内膜損傷
リン加生理食塩水等の溶液でフラッシュすることができます。
・動脈解離
異常な抵抗を感じた場合は、それ以上カテーテルを進めない
・穿孔又は血管破裂
ようにして下さい。
・出血
4.カテーテルを適切な位置に挿入したら、滅菌済みの液体又は
・動脈血栓
ガスでバルーンを膨張させて下さい。動脈壁にバルーンが接
・血液凝固物又は動脈硬化性粥腫の遠位部塞栓
触した感触が得られた時点でバルーンの膨張を止めて下さい。
・空気塞栓
注意:バルーン膨張にガスを用いる場合、二酸化炭素ガスの
・瘤
使用を推奨しますが、二酸化炭素ガスはバルーン壁を
・動脈攣縮
通して拡散するため、頻繁に膨張容量を調節する必要
・動静脈瘻の形成
があります。バルーン膨張に液体を用いると、膨張・
・離脱を伴うバルーン破裂又はカテーテル先端チップ離脱に
収縮の速度が遅くなります。
よる遠位部塞栓
注意:動脈内壁における側壁への圧力とずり応力を最小限に
抑えるために、閉塞物質を除去するために必要な最小
の膨張バルーン径で操作を行って下さい。
**【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
注意:バルーンの膨張には、液体又はガス注入の抵抗感を伴
貯蔵・保管方法
います。抵抗の感じられない場合には、バルーンが破
直射日光、水ぬれ、高温多湿、化学薬品、埃等を避け、室温に
裂していることが考えられますので、直ちにバルーン
て保管して下さい。
の膨張を止め、カテーテルを抜去して下さい。
有効期間・使用の期限
5.穏やかにカテーテルを引き抜きながら、閉塞物質を除去して
外箱に記載(自社基準による)
下さい。抜去中、バルーンの膨張容量を調節することで、動
脈径の変化に応じてバルーン径を合わせることが重要です。
注意:抜去困難な際には、過度な力を掛けて引き抜かないで
【包装】
下さい(仕様表参照)。血管攣縮などにより本品が捕捉
1本入
されている可能性も考慮し、状況に応じた適切な処置
を講じて下さい。
注意:バルーンが破裂・離脱した場合、患者の血管状態に起
因していることが考えられ、新たに挿入したバルーン
*【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
も同様に破裂・離脱する可能性があります。
エドワーズライフサイエンス株式会社
6.使用後の製品は、廃棄物処理法及び医療機関方針に従って、 * 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目10番1号
廃棄して下さい。
* 電話番号:03-6894-0500(顧客窓口センター)
外国製造業者(国名):エドワーズライフサイエンス社(米国)
<使用方法に関連する使用上の注意>
Edwards Lifesciences LLC
・包装が破損したり開封されていた場合は使用しないで下さい。
・ラベルに記載されている使用期限を過ぎたものは使用しない
で下さい。使用期限を過ぎると、バルーンが劣化する可能性
があります。
・無菌的に操作して下さい。
・使用前に製品をチェックし、異常が認められた場合は使用せ
ず、他の製品と交換して下さい。
・製品又は包装内に、万が一異物等が認められたら、使用しな
いで下さい。
・使用中、カテーテルに変形・損傷等が確認された場合、直ち
に新しい製品との交換又は適切な処置を検討して下さい。
・カテーテルや接続箇所から空気混入や血液・薬剤等のリーク
が発生した場合には直ちに新しい製品との交換又は適切な処
置を検討して下さい。
・カテーテルを取り扱う時は、針、メス、ハサミ等により傷つ
けないように注意して下さい。
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仕様
12TLW404F
12TLW804F
12TLW406F
12TLW806F
12TLW807F
最大膨張容量
液体(mL)
品
番
0.5
0.5
0.9
0.9
1.4
1.4
1.6
最大膨張容量
ガス(mL)
1.2
1.2
1.7
1.7
2.3
2.3
2.8
(N)
バルーン膨張時最大引っ張り力
(kgf)
6.6
0.6
6.6
0.6
8.8
0.9
8.8
0.9
11.1
1.1
11.1
1.1
15.5
1.5
バルーン膨張時径(mm)
9
9
11
11
13
13
14
バルーン収縮時最大径(F)
5
5
6
6
7
7
8
カテーテル・ボディ径(F)
4
4
5.5
5.5
6
6
7
カテーテル有効長(cm)
40
80
40
80
40
80
80
0.025
0.025
0.035
0.035
0.035
0.035
0.038
5
5
6
6
7
7
8
適合ガイドワイヤ径(in.)
適合イントロデューサ径(F)※
12TLW405F35 12TLW805F35
※
イントロデューサの逆流防止弁を通過させる際の抵抗の大きさは、各イントロデューサの製造元により異なります。
カテーテル近位部のゲートバルブに滅菌済みの液体又はガスを充填したシリンジを接続し、カテーテルを血管内の適切な位置まで挿入
して、先端部のラテックスバルーンを膨張させます。膨張させたバルーンを手前に引くことにより、閉塞物質を移動させて血管の切開
部から取り出します。スルールーメンは、必要に応じてガイドワイヤの通過や薬液の注入に用います。
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