は じ め に 新しい学習指導要領が小・中学校は平成 14 年度、高等学校は 15 年度より全面 実施され、 「基礎的・基本的な内容の確実な定着」と「自ら学び自ら考える力の育 成」が学習指導の方向性として示されました。 また、文部科学省の第3次コンピュータ新整備計画では、平成 17 年度までに「す べての教室からインターネットにアクセス」 「すべての教室にコンピュータを」の 整備が予定され、急速に「教育の情報化」が推進されます。 この「教育の情報化」は、学校教育においてコンピュータやネットワークなどの IT(Information Technology 情報通信技術)を効果的に活用し、「わかる授業 の実現」と「確かな学力の育成」を目的としています。そのためには日々、学習 指導を行っている教員のIT活用指導力 (授業でITを活用する力 )の向上が求め られています。 川崎市総合教育センターでは、平成 15 年度の情報教育研究室指導主事研究と して「授業におけるIT活用方法の開発に関する研究」を研究主題に揚げ、IT 活用事例の開発に取り組んでまいりました。 この「IT活用事例」は、授業のねらいを達成するための手段としてITを効 果的に活用するために、また、教員のIT活用指導力を向上させるために作成し たものです。各学校での授業および校内研修等でご活用いただければ幸いです。 平成 16 年 2 月 25 日 川崎市総合教育センター IT活用事例の開発にあたって この「IT活用事例」は、平成 15 年度川崎市総合教育センターの指導主事研究の中で「授 業におけるIT活用方法の開発に関する研究 −授業にITを活用できる教員の育成を目指 して−」を研究主題として情報教育研究室が開発したものです。 研究内容については、研究報告書をご覧ください。(なお、作成の時差により事例のタイ トルにつきましては、報告書と解説書は異なる箇所があります) また、IT活用事例の開発にあたっての「開発の基本方針」と「資料の構成」は次のよう になっています。 開発の基本方針 1 手軽に短時間で準備ができる活用事例であること 2 教員が日常的に利用しているアプリケーションソフトウェア (例.Word・一太郎・Excel・ブラウザ等)を使った活用事例であること 3 そのままで授業に利用できる完成教材と教員が自ら準備できる教材作成方法 の2つの形態で開発すること 4 IT活用の推進及び活用方法の共有化の視点にたち、Web で運用できること 資料の構成 1「IT活用事例 解説書」 (本冊子) 2「授業におけるIT活用事例」 (CD-ROM) 下記の項目は、利用する前にお読みください 学校のコンピュータで、本 CD-ROM をお使いになるときの留意事項は、CD-ROM 内の readme.txt ファイルに示してあります。Word、一太郎、メモ帳といったワープロソフトで開 いてお読みください。 また、CD-ROM を起動するには、 [マイコンピュータ]で CD-ROM を選択し、 [index.html] ファイルをダブルクリックしてください。 なお、CD-ROM 内のコンテンツに関してのリンク許諾、収録配付許諾は事前に処理済みです。 川崎市総合教育センター 情 報 教 育 研 究 室 IT活用事例CD−ROM データ構成 readme.txt はじめにお読みください。 CD-ROM 利用の説明 index.html このファイルをダブルクリックすると 活用事例が起動します。 活用事例の HTML データ katsuyou 授業設計 学習指導案.doc ワークシート作成.doc 提示画面.doc 加法.doc 減法.doc 活用事例の「授業設 計」で使用している Word ファイル 並べ替え.doc 加法減法.doc 乗法.doc 除法.doc IT 活用指導力評価 授業評価 自己評価システムの Excel ファイル 開発した自己評価システム.xls Access97 用 児童生徒用授業評価.mdb 教員用授業評価.exe Access2000 用 児童生徒用授業評価.mdb 「授業評価」のイ ンストール用フ ァイル 教員用授業評価.exe 解説書 IT 活用事例解説書.pdf 本「IT 活用事例 解説書」PDF 形式 ※ 枠で囲まれた 14 個のファイルは、お使いのコンピュータにコピーしてご利用いただくこと ができるファイルです。 ※ アイコン表示は、お使いのコンピュータにインストールされているアプリケーションによっ て上記と異なる場合があります。また、ファイル名は、お使いのコンピュータの設定によっ て上記の拡張子を含んだ表示と異なる場合があります。 も く じ 授業設計 コンピュータ初心者の先生方が気軽にITを授業で活用するために 1∼10 ページ 電子学習指導案と電子ワークシートをつくろう ITを授業で活用する・電子学習指導案・IT活用の視点と効果 使用するIT機器・評価規準はどこから?・学習指導要領は? 課題の提示(教室提示用)ハイパーリンク・教室提示用の画面の利用 IT活用事例1 Web 上のディジタルコンテンツを利用しよう 11∼14 ページ インターネットはディジタルコンテンツの宝庫 自由に使える著作権フリーの画像(10,000 点)と動画(KEINS−NET) 教育用 Web コンテンツ教材リンク集(インターネット上の有用な動画等のリンク集) 動画ページの作り方と音声の入れ方(KEINS−NET) IT活用事例2 Web 上の学習ソフトを利用しよう 15∼18 ページ エクセルによる漢字・計算問題 インターネット学習支援システム(オンライン学習) (KEINS−NET) 漢字プリントの印刷と加工編集方法(データはエクセルで入力できる) 100マス計算と学習ソフト等のダウンロード方法 IT活用事例3 教員の指導の道具・児童生徒の学習の道具として利用しよう 19∼22 ページ ワープロ(Word)のハイパーリンク機能 ワードで作る計算ドリル(問題・ヒント・解答)ワードのハイパーリンク機能を使って エクセルで作る比例の導入・関数の表、式、グラフ教材 ワードを児童生徒の発表の道具に(学校周辺の植物調べ) IT活用事例4 リンク集の利用と自作リンク集作り インターネット 特選リンク集(KEINS−NET) 「ポータルサイト&学習リンク集」と検索ページ(インターネット) 学習リンク集の作成方法(KEINS−NET) 23∼26 ページ も く じ IT活用事例5 提示教材(PowerPoint)を Web で利用しよう IT活用事例6 e ラーニング教材を作ろう 27∼30 ページ 31∼34 ページ 「ホームページ・ビルダー」や「Web 問題作成ツール」を使って eラーニング教材例を見てみよう(KEINS−NET) 学習 Web 問題作成ツール(インターネット) eラーニング教材の作成方法(ホームページ・ビルダー) IT活用指導力評価 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価票 35∼38 ページ 自己評価システムの開発 自己評価票の概要について 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価システム 授業評価 39∼52 ページ 児童生徒による授業評価システム(アンケート形式) 授業評価の結果を次の学習指導に生かそう 授業評価アンケート設問項目(興味・関心、コミュニケーション、授業へのフィット感) 授業評価システム① 児童生徒用メニューと授業評価アンケート入力 授業評価システム② 教員用メニュー1(処理を行う授業を指定する) 授業評価システム③ 教員用メニュー2(クラス結果一覧) 授業評価システム④ アンケート処理 (児童生徒個人結果と一括印刷) 授業評価システム⑤ システム構成(児童生徒用と教員用) 授業評価システムのインストール方法①②③ 教員用結果処理システムのインストール方法(1) (2)(3) 授業評価システムのインストール方法④⑤⑥ 児童生徒用入力システムのインストール方法(1) (2)(3) 授業評価システムのインストール方法⑦ 児童生徒用入力システムのインストール方法(4)とシステム起動方法 コンピュータ初心者の先生方が気軽にITを授業で活用するために 電子学習指導案と電子ワークシートをつくろう 【気軽に IT を授業で活用するための手順】 →IT 活用の視点・効果 授業設計 参考になる文部科学省資 料へ 6ページ →岡山県情報教育センター 教育画像素材集 (インターネット) 関連 IT活用事例 1 関連 IT活用事例 2 数学学習指導案事例 評価規準はどこから? 教室用提示画面 使用する画像素材例 →プロジェクタの利用 →学習指導案作成 (学習指導要領) (Word 画面) 3∼10ページ 教育情報ナショナルセンター 教育用コンテンツ検索 (インターネット) 指導計画・実践事例 →作成のポイント (Word 画面) 作成方法は、 IT活用事例 3 →関連 授業評価 研究報告へリンク 作るポイントは? →関連 IT 活用指導力評価 【慣れてきたら】 学校のサーバに共有フォルダを作ると、指導案の共有化もでき、電子学習指導案として威力発揮 (研究会 Web ページを利用するとKEINS-NET で共有化できる) 【使用ソフトウェア】 ご自由にお使いください 作成時:Microsoft Word 使用時:Microsoft Word・ブラウザ (Internet Explorer 他) ・Windows Media Player ※本 CD-ROM 内(「授業設計」フォルダ)に所収:学習指導案・ワークシート等 −1− ITを授業で活用する 授業設計 学 習 指 導 案 教 室 提 示 用 画 面 今度の授業は? 今日の勉強は これか! ワ ー ク シ – ト 教 育 画 像 素 材 画像はイン ターネット −2− 電子学習指導案 授業設計 中学校数学科学習指導案 授業者 ○○ ○○ 1 日 時 平成15年○月○日(○) 第○校時 2 学 級 1年○組(男子 ○○名 女子 ○○名 計 ○○名) 3 学 級観 授業に対して前向きに取り組む生徒が多い。また、発言も非常に多く、生徒間で教 え合うなどの協力的な学習活動も見られる。しかし、一部の生徒においては、集中力 に若干欠ける。 4 単元 名 正の数、負の数 5 単元目標 (1)数を正の数、負の数にまで拡張する必要性とそのよさを知り、数の概念につい て理解を深めることができる。 (2)正の数、負の数の四則演算の意味を理解し、それらの計算に習熟する事ができ る。 小学校では、整数、小数および分数についての概念、四則の意味やその計算、交換、 結合、分配などの計算法則について学習している。 中学校1年生では、正の数、負の数にまで拡張し、その意味を理解する。また、こ れまでの数の四則の意味を拡張して、正の数、負の数について四則演算ができるよう にするとともに、加法と乗法に関して、交換、結合および分配の法則が成り立つこと を学習する。さらに、負の数を考えることによって、加減混合の式を正の項、負の項 の和として捉える考え方やその計算ができるようにする。 6 教材 観 ITを活用する視点について書きます なぜITを使うのか? 何が便利なのか? どのように 授業に生かすのか? 6ページ 7 IT活用の視点 正の数、負の数の単元における総まとめの授業として視聴覚教材を用いる。 その視点としては「①視覚に訴えた授業を展開することにより生徒の興味・関心を 高める。②確認する内容が多いため、要領よく提示する。③ワークシートによる問題 が複数用意でき、基礎・基本の定着と主体的な学習の方法を習得させる。 」である。 なお、教材に関してはWeb ページを利用することによって、準備の負担を軽減した。 8 単元の指導計画 ・ 正の数、負の数 5時間 ・ 加法と減法 8時間 ・ 乗法と除法 8時間 ・ 確認と計算 1時間 (本時) ・ まとめ 1時間 −3− 電子学習指導案の続き 授業設計 9 本時の指導 (1) 教科の目標 正の数、負の数の四則計算の意味を確認し、それらの計算に習熟する事がで きる。 本時のIT活用の目標を記入 6ページ (2) IT 活用の目標 興味をもち、集中して取り組むことができる。 (3) 準 備 コンピュータ、画面提示装置(プロジェクタ) 、ワークシート、 音声画像再生ソフト(Media Player 等) クリックすると参考資料と して評価規準に移動 本時に使用するIT関係機器 6ページ 7ぺージ (4) 評価規準 参考 国立教育政策研究所教育課程研究センター評価規準、評価方法(インターネット) 数学への関心・意欲・態 数学的な見方や考え方 数学的な表現・処理 数量、図形などについて 度 の知識・理解 A B C D ・正の数、負の数の四則 ・数を正の数、負の数に ・正の数、負の数の四則 ・数を正の数、負の数に に関心をもち、計算し まで拡張することで、 計算ができる。 まで拡張することによ ようとする。 計算の可能性が拡がる って、加法と減法、乗 ことに気付き、加法と 法と除法を統一的にみ 減法、乗法と除法を統 ることができることを 一的にみることができ 理解している。 る。 −4− 電子学習指導案の続き 授業設計 (5) 展 開 学習のねらいと発問等 教室提示用の画面に移動 使い方次第で効果抜群! 授業中使用可 発問に対する生徒の予想さ れる反応 課題の提示(教室提示用) 正の数、負の数の総まとめ 課題1 ・同符号、異符号の数の加法(動画) (+2)+(+3)= ワークシート1加法 ・減法の考え方(動画) −(+2)=−2、−(−3)=+3 ワークシート2減法 について確認 反応 ・簡単、覚えている ・ゆっくりやればできる ・問題をやろう クリックすれば動画や ワークシートとリンク 8∼10ページ 評価と支援 IT 関連(リンク・参 考資料・留意点) 1画面で提示 (本時の課題と教材 反応を確認しながら へのリンクが含まれ 段階的に発問 ている) 評価規準 A・B ○○○○はハイパー 理解の程度に応じ リンクを意味する て、2 枚目の提示 (授業の中で提示さ 評価規準 C・D れる教材を見ること ができる) ワークシートは自作 問題であり、理解の 程度に応じて作成 (プリントで配布) 電子学習指導案の利点 研究会で利用も! 8∼10ページ まとめ 課題1から3についてもう一度確認する (7画面) 宿題 ワークシート 7画面を順次見せ をもう一度ノートに る 写し、計算する 評価規準 D 評 価 ・正の数、負の数の四則計算の意味を確認し、それらの計算に習熟できたか ・個別指導に時間をとり、個に応じた指導ができたか ・生徒の興味・関心は得られたか 評価規準 出典:国立教育政策研究所教育課程研究センター 「評価規準、評価方法等の研究開発(報告) 」 本時展開の課題 1 から3の画像は、出典:IPA「教育用画像素材集サイト」を使用 −5− 電子学習指導案 IT活用の視点と効果 使用するIT機器 授業設計 IT 活用の視点では文部科学省「IT で築く確か 教室での画面提示装置として、プロジェ な学力」 「各教科等の学習指導での活用の視点と クタについての接続方法を記入してありま その効果」より主な項目を抜粋してあります。 す。簡単な操作ですので、是非ご自分で試 「IT 活用の視点」と本時の「IT 活用の目標」作 してください。 成時に参考にしてください。さらに詳しい資料 授業設計の画面から上記画面に移動できま もイントラネット上で見ることができます。授 す。 業設計の画面から上記画面に移動できます。 −6− 電子学習指導案 評価規準はどこから? 学習指導要領は? 授業設計 学習指導案の中に「評価規準」を入れました。また、学習指導要領も確認できます。 クリック http://www.nicer.go.jp/guideline/j-hyouka-suu01.htm 評価規準 ・上記ホームページアドレスに アクセスすると評価規準を参 照できます。 ・学習指導要領にもリンクしま す。 学校の実態に合った評価 基準を作りましょう。 クリックで切替 学習指導要領 ・指導案作成時の参考資料 として使用可能です。 ・授業後の研究会でも使え ます。 インターネットが使えれば いつでも利用可能です。 http://www.nicer.go.jp/guideline/j-sid-suu.htm −7− 電子学習指導案 課題の提示(教室提示用) ハイパーリンク 授業設計 学習指導案展開の中に「課題の提示(教室提示用) 」 を入れました。 ハイパーリンクを設定し、必要な画面に移動できます。 ハイパーリンク解説は IT 活用事例 3(19 ページ) 本時の学習のねらいが記入さ れています。それぞれの項目に はリンクが張られており ① 授業の最初に提示して ② 授業の展開の中で ③ 最後にまとめとして 利用できます。 今回は動画ですが、静止 画も利用できます 画像は前述の教育画像素材 集の中から利用しています。 授業で使えそうなものを探 してみてください。 IT活用事例1(11 ページ) IT活用事例2(15 ページ) −8− 教室提示用の画面の利用 授業設計 プロジェクタで一斉に ① 授業の最初に提示して使う 今日の授業はこ れをやります リンクは使わず、全体的な 本時の課題を提示します。 ② 詳しく見てみま しょう! 授業の展開の中で使う 授業の展開ではハイパーリン クをうまく使い ・動画を見せることで ・質問することで 生徒の様子を把握できます。 ③ 最後にまとめとして使う 今日のまとめです 本時のまとめで使います。 1 画面を見せて学習事項の再確認 2 時間があれば順番に動画または静止 画を見せましょう。 反復して使えるのは コンピュータの利点です。 −9− 提示用の画面の利用(ワークシート) 授業設計 では、練習問題を やります ・ノートに書かせる ・プリントで配布 ・暗算で答える 答え合わせ 早い生徒は追加問題 −10− Web 上のディジタルコンテンツを利用しよう インターネットはディジタルコンテンツの宝庫 IT活用事例1 【活用のポイント】 (1) Web 上のディジタルコンテンツ(電子化された動画・静止画・ 音声等)を、授業の導入・展開・まとめ等で利用できる (2) 教員も児童生徒も、簡単操作で再生、巻き戻し、早送り、一 時停止が自由自在にでき、一斉指導、調べ学習、発表等の学 習場面で利用できる (3) 動画の Web ページを作成して授業で利用できる 【ディジタルコンテンツの所在】 KEINS-NET 約 10,000 点の画像素材 中には著作権フ っぱいあるよ。 1 1 KEINS-NET の リーの画像がい インターネット 川崎市総合教育センター作成 ット上のディ 見 2 動画 2 ジタルコンテ (1)こんな描き方もあるよ! IPA「 教育用画像素材集サイト」 ンツ(動画)を 集めたリンク CD-ROM 所収(14 本) 12ページ (2)おもしろ実験(26 本) る (3)川崎の職人(14 本) データベース の中に授業で活 ビデオなどでの 参考になるよ。 3 集です。 岡山県情報教育センター 13ページ (4)自然教室へ行こう(24 本) CD-ROM 所収 4 岡山県情報教育センター 用できる動画が あるよ! 紹介 インターネ 1 動画ページの作り方 (上記のディジタルコンテンツからデータを探す) 作 2 音声の入れ方 3 HTML へ Windows Media Player(WMP)の組込例 る 4 作成例:器械運動 → とび箱運動 → 屈伸(くっしん) とび ホームペー ジ・ビルダーを 使って動画の Web ページの作 り方が分かる。 【使用ソフトウェア】 作成時:ホームページ・ビルダー 使用時:ブラウザ(Internet Explorer、他)・Windows Media Player −11− 14ページ 自由に使える著作権フリーの画像(10,000 点)と動画 KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例1 教育素材集のメニュー画面 理科(小学3∼6年)中学理科(植物・物 理・化学・地学等)岩石、動植物の顕微鏡 写真、中学英語、算数・数学、音楽、家庭、 特別活動と技術・家庭、図工・美術、保健 体育、社会、世界の国々、風景・花・昆虫・ 鳥、乗り物・レジャー・祭り、草・木・昆 虫等の動植物の生物図鑑、総合的な学習の 時間で使える世界の国々や環境の画像、こ れらをすべてあわせると約 10,000 点の著 作権フリーの写真画像を公開 データベースにある動画 こんな描き方もあるよ おもしろ実験 自然教室へ行こう −12− 川崎の職人 教育用 Web コンテンツ教材リンク集 インターネット上の有用な動画等のリンク集 IT活用事例1 教育用 Web コンテンツ教材リンク集 ◆教育情報ナショナルセンター 教育情報ナショナルセンター ◆デジタルコンテンツリンク集 和歌山大学 ◆教育用コンテンツの開発(H12・H13) 文部科学省 ◆デジコン (H14)推進事業委託先一覧 文部科学省 ◆教育用画像素材集 独立行政法人 情報処理推進機構 ◆科学技術・理科教育のために開発されたデジタル教材・科学教材 科学技術振興事業団 ◆授業におけるIT活用法 文部科学省 ◆マルチメディア教材開発のための画像資料を中心に収集 岐阜大学教育学部附属カリキュラム開発研究センター http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/ ◆「教育画像素材集 おかやま」及び「ディジタルコンテンツ 活用事例」 岡山県情報教育センター ◆「情報モラル研修教材 2003」研修支援情報システム 独立行政法人教員研修センター ◆教育用ソフト・コンテンツ(ソフトウェア、素材・コンテンツ)、 「教育用ソフト・コンテンツ紹介サイト」事務局 文部科学省生涯学習政策局 ◆Eスクエア・プロジェクト「ネット社会の歩き方」 http://www2.jyose.pref.okayama.jp/cec/ ◆デジタルコンテンツリンク集 宮崎市コンテンツ活用授業モデル研究会 教育用 Web コンテンツ教材リン ク集は、授業で活用できる動画が たくさんあるので必見です。 −13− 動画ページの作り方と音声の入れ方 KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例1 動画ページの作り方の画面と説明 次の手順による図入りの説明があります。 1 ホームページビルダー7 「ツール」→「ウェブビデオスタジオ」 を起動 2 「挿入」から音声ファイルを選択 3 「音声の入れ方」で作成したファイルを選択 4 「挿入」からビデオファイルを選択 5 「Web ページ」から保存したビデオ(動画)ファイルを選択 6 「2∼3」 「4∼5」同様にテキストや画像等を入れることがで きる 7 挿入した音声・動画・テキストの画面 8 「出力」から「ホームページビルダーに送る」 「ビデオ」を選択 9 ビデオ出力ウィザードから「設定選択」 電子メールおよび二重チャンネルISDN 用ビデオ(128Kbps) 10 ビデオ出力ウィザードから「設定選択」貼り付け形式を指定 11 動画Web ページのできあがり 図入りの説明があります。 音声の入れ方の画面と説明 1 「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→ 「エンターテイメント」→「サウンドレコーダー」 2 サウンドレコーダーとマイクを準備 3 録音のボタン●をクリックして録音する 「屈伸とびをしているときの、骨格のアニメーションです。 手足の動かし方や体の曲がり方に注意しながら見てみましょう。 」 ストップボタン■をクリック 4 録音確認→再生 5 ファイルを選択 6 名前を付けて保存 HTML へ Windows Media Player の組込例や作成 例器械運動 とび箱運動 屈伸(くっしん)とびを 見ることができますよ。 −14− Web 上の学習ソフトを利用しよう エクセルによる漢字・計算問題 IT活用事例2 【活用のポイント】 Web 上の学習ソフト(フリーソフト等)を使って ○教員や児童生徒による問題作成 ○学習内容の理解と定着 ○学習履歴をもとに、児童生徒による自己評価 【教材の種類】 (1) 株式会社東大英数理教室の iPC 教育シリーズ(幼児∼大人ま で利用可能) ) (KEINS-NET) (2)Excel のマクロによる「漢字テスト」 (3)Excel のマクロによる「計算問題」 【問題を見る・作る】 Web 上のソフト を見る 1 iPC 教育シリーズ をクリックする 16ページ (KEINS-NET) 2 漢字テスト(Excel) リンクをクリックすると、新しいウィンドウに Excel ファイルが開きます。 このファイルにはマクロが含まれています。 メッセージが表示されたら、マクロを有効にする設定を選択してください。 (Excel のマクロセキュリティの設定が「中」である必要があります。 ) 漢字テストの加工編集方法 開発者のページ(配付許可済) 「教師のための ExcelVBA 開発室」 http://www6.plala.or.jp/hiroshi_n/index2.html 17ページ 3 計算問題(Excel 問題用紙) 開発者のページ(配付許可済) 100マス計算 http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/edsoftdb/100masu.html 足し算、引き算、かけ算、 わり算1、わり算2、わり算3、わり算4 4 学習で使えるフリーソフト等の「展開(解凍)方法」 及び「ダウンロードの方法」 18ページ 【使用ソフトウェア】 作成時: Microsoft Excel・ファイル展開(解凍)ソフト 使用時: Web 上の学習ソフト(フリーソフト等) ・ブラウザ(Internet Explorer、他) −15− インターネット学習支援システム(オンライン学習) KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例2 iPC教育シリーズメニュー画面 センタートップページのアイ コン「がくしゅう」をクリッ クするとiPC教育シリーズのメニューがでます。 小学生用・中学生用・高校生用・一般用がありま す。右が小学生用を選択した画面です。 メニューにある学習したいタイトルを選択して 学習がはじまります。 小学生のメニューを選びました。 ・ 下の小学生、中学生のタイトルをご覧下さ い。学年・教科から選ぶことができます。 他に、幼児用の問題もあります。 ・ 不登校児童生徒用として、自宅でもインタ ーネットに接続できれば、IDとパスワー ドを20個まで発行できます。 小学校の「小1せ いかつ下」を選択 すると・・・ ・下が小学生1年生 のメニュー画面と 「せいかつ下」の 問題の画面です。 −16− 漢字プリントの印刷と加工編集方法 データはエクセルで入力できる IT活用事例2 漢字プリント画面 「読み用」と「書き用」のプリントを選択 して印刷することができます。 小学校2年生と3年生以外は、自分で問 題を入力する必要があります。加工編集方 法の手順を画像入りで説明しています。 漢字テストの加工編集方法 1 漢字テスト(Excel)をクリックするとExcel が起動します。マ クロを実行するには、 「はい(Y) 」をクリックします。 2 すると「さえの漢字プリントVer.1」のExcel のファイルが開 きます 3 例として、 「5」学年とNO.の欄に「1」の数字を入れた後に、 「既存データ表示」のボタンをクリックします。まだ、データが 入力されていないので、未入力のセルが表示されます。 漢字読み用プリント 4 「書き問題データ」を入力します。括弧には「 」 『 』 【 】 等、何種類かありますが、OKなのは〔 〕です。他の括弧を使 うと、うまく印刷されないようです。 〔 〕を単語登録しておく と速く入力することができます。ちなみに、 〔 → 「か」 と登 録、 〕 → 「こ」と登録してから、 「書き問題データ」を入力 したら、データ入力時間が半減できました。 5 次に、作成した「書き問題データ」の1∼20問のセルを選択 して、 「読み問題データ」にコピーします 6 そのままコピーすると、罫線や背景の色もコピーされるので、 右クリックから「セルの書式設定」を選択します。そこで、背景 の色を水色に戻します。また、 「読み問題データ」の罫線枠が消え 漢字書き用プリント てしまったら、周りを太線で囲みます。 7 次に、漢字をひらがなに直します。直したいセルをダブルクリ ックすると、 〔 〕内の漢字を、ひらがなに直すことができます。 「書き問題データ」や「読み問題データ」の入力作業が途中でも、 「データ保存」をクリックすると、保存することができます。 8 この漢字プリントを作ってくれた先生は、小学校の2年生と3 年生のデータを入力済みです。ぜひ、他の学年も作ってください。 ※作ったら教えてくださいね ※B5で印刷されます −17− 100マス計算と学習ソフト等のダウンロード方法 IT活用事例2 100マス計算 このプリント作成では、 乱数で数の並びを変えて います。たとえば,回数 の欄を変えることで、数 の並びが変わります。 (再 計算が発生すればよい) このバージョンでは、 ① 答えプリントを印刷 できます。 ② 余りのない割り算、 余りのある割り算 (くり下がりなし・くり下 がりあり)等も印刷でき ます。たし算・ひき算・かけ算・わり算の四則 計算のプリントをA4で印刷できます。作成者 は岐阜大学の村瀬康一郎先生です。 学習ソフト等のダウンロード方法 授業で利用できる学習ソフトを自分の フロッピーやハードディスクに保存する 方法を説明しています。 図入りの説明があります。 はじめに、展開ソフトをダウンロードする Lhasa ← LZH/ZIP 形式対応の一発解凍ソフト 1 展開ソフト(Lhasa)を下記ページからダウンロードする http://www.forest.impress.co.jp/library/lhasa.html 2 ダウンロードをクリック 保存をクリック 3 名前を付けて保存 ファイル名をそのまま使う 4 ファイルのダウンロードの画面 5 ダウンロードしたフォルダの中にできたアイコンをダブル クリック 6 Lhasa(らさ)のインストーラーの画面から、 「インストール 開始」をクリック 7 インストール完了 OKをクリック 8 関連付「lzh」 「zip」を選択 9 任意のフォルダを選択 OKをクリック 10 ディスクトップにアイコンができる 11 ソフトをダウンロードする方法については、下記のWeb ペー ジに説明がある http://www.vector.co.jp/for_users/download_help.html 12 ダウンロード 展開 インストール http://www.vector.co.jp/for_users/guide/download/down_01.html −18− 教員の指導の道具・児童生徒の学習の道具として利用しよう ワープロ(Word)のハイパーリンク機能 IT活用事例3 【活用のポイント】 (1) いつも使っている Word を利用する (2) Word のハイパーリンク機能を利用する (3) Web からも利用できる 【Word のハイパーリンク機能】 ハイパーリンクとは、Word 文書中の文字またはオブジェクト(図や写真等)をクリックす ると次のような動作を行う機能である。 (1) 同一文書の指定箇所(見出し・ブックマーク)に移動する (2) 他の文書の指定箇所(見出し・ブックマーク)に移動する (3) 指定した Web ページを表示する (4) 指定したファイル(静止画・動画等)を表示する 【活用例】 教 員 児童生徒 20ページ Wordのハイパーリンク機能 提示・発表・レポート ド リ ル 教材提示の道具 計算ドリル 発 表 の 道 具 ワードで作る 計算ドリル ・ヒント画面 ・答え合わせ画面 ・次の問題画面 21ページ 22ページ エクセルで作る 比例導入・関数の教材 ワードを児童生徒の発表の道具に ・デジカメで撮ってきた写真を見せる ・調べたホームページを紹介する ・インターネット上のディジタルコンテンツを紹介する ・比例の導入 ・1次関数のグラフ ・2次関数のグラフ 【ハイパーリンク作成方法】 ※ 詳細は「ハイパーリンク作成方法」をご参照ください。 【使用ソフトウェア】 作成時:Microsoft Word・Excel・PowerPoint 使用時:Microsoft Word・Excel・PowerPoint・ ブラウザ(Internet Explorer、他)・Windows Media Player・ Adobe Acrobat Reader または Adobe Reader 6.0 −19− ワードで作る計算ドリル(問題・ヒント・解答) ワードのハイパーリンク機能をつかって IT活用事例3 5 問題画面(Word) 19 ページの計算ドリルの[事例] をクリックすると左の[問題画面] が表示される。児童生徒はノートに 問題を写し、問題を解く。 ・分からなければ、 [ヒントを見る] ・計算が終わったら、 [答え合わせをする] ・答え合わせが終わったら、 [次の問題をやる] をそれぞれ、クリックする。 ヒント画面(Word) [ヒント画面]では、問題の解説の 動画(音声付)が再生される。 動画再生 表示される動画は、インターネッ トから自由に使える教材(ディジタ ルコンテンツ)を使っている。 [出典は IPA の教育用画像素材集] このようにインターネット上にある多く のディジタルコンテンツ(写真・カット・ 動画・音声など)を活用することで、手軽 に短時間で教材を準備することができる。 答え合わせ画面(Word) 児童生徒は[答え合わせ画面]を見 て、ノートに写した問題の 答え合わせを行う。 [本事例の種明かし] この事例は、ワードの1つの文書 の1ページに[問題画面]、2ペー ジに[ヒント画面]、3ページに[答 え合わせ画面、4ぺージに[次の問 題]を入力し、それぞれのページを ハイパーリンクでつなげています。 作成方法は、本事例の中で紹介し ています。 −20− エクセルで作る比例の導入・関数の表、式、グラフ教材 エクセルのグラフ作成機能をつかって IT活用事例3 5 比例の導入 比例の導入教材(提示教材)をエ クセルで作成した。 エクセルのシートをクリックし て、切り替えることにより、1分間 隔で、時間とそのときの水面の高さ の関係を考えさせる教材である。 [ぱらぱら漫画はシートの切替で] エクセルでは、複数のシートをクリック で切り替えられる機能がある。これを使う と水面が上がっていく様子を表現できる。 9枚のシートを切り替えて 1次関数の表・式・グラフ y=ax+b の傾きと切片を入力 すると、表とグラフが 表示される。 1次関数の表・式・グラフの関係 を調べる教材をエクセルで作成し た。エクセルのグラフ作成機能を使 うと、座標平面の上に、表に対応し た値をプロットできる。 本事例は1次関数の傾きと切片 の値を入力すると対応した表とグ ラフが表示される。 [座標平面はグラフ機能で作る] エクセルのグラフ作成機能を使うと座 標平面(グラフ用紙)を表示させ、その上 に点をプロットできる。 2次関数の表・式・グラフ 2 y=ax のaの値を入力する と、表とグラフが表示 される。 −21− 2次関数の表・式・グラフの関係 を調べる教材をエクセルで作成し た。 エクセルのグラフ作成機能を使 うと、座標平面の上に、表に対応し た値をプロットできる。 2 本事例は2次関数y=axのa の値を入力すると対応した表とグ ラフが表示される。 ワードを児童生徒の発表の道具に(学校周辺の植物調べ) ワードのハイパーリンク機能をつかって IT活用事例3 5 発表のメニュー画面(Word) 児童生徒は学校のまわりの植物について、調べたことを発表するた めに、発表用のメニュー画面をワードで作成する。ワードのハイパー リンク機能を使えば、次のようなものを提示できる。 ① デジカメで写したアサガオの写真やスキャナで取り込んだ観察記録 ② インターネット上で見つけたアサガオの開花のスローモーションビデオ ③ 調べるときに参考にしたホームページ など デジカメ・観察記録の画面 インターネットで見つけた動画を再生 デジカメの写真 動画再生 スキャナで取り込んだ観察記録 児童生徒がデジカメで写した「アサガオ の写真」とスキャナで取り込んだ「ノート に書いたアサガオの観察記録」 −22− 児童生徒がインターネット上で見つ けたアサガオの開花のスローモーショ ンビデオ リンク集の利用と自作リンク集作り インターネット IT活用事例4 【活用のポイント】 (1) 授業ですぐに使えるポータルサイト(案内口)やリンク集を利 用することによりわかる授業をめざす (2) 授業の展開にあわせた自作のリンク集を作成して、児童生徒の 学習内容の理解を深める 【役立つポータルサイト・学習リンク集の紹介】 (1) NICER(教育情報ナショナルセンター)や KEINS-NET の学習リンク集 (2) 授業に役立つ学習リンク集(他の Web ページ) (3) 検索の種類 ○ 全文検索型(キーワード)検索 ○ ディレクトリ型(カテゴリー)検索 【活用例】 主な検索ページと学習リンク集 授業で利用でき る特選リンク集 ポータルサイト 検索(全文+ディレクトリ) 学習リンク集 (インターネット) ・KEINS-NET ・ 24ページ ・検索&リンク 特選 リンク集 見 ・インターネット ・ る ・ 26ページ 25ページ 検索ページを上手 に使って、目的の ページを速く探し ます 1 学習リンク集の作成方法(ホームページ・ビルダーの例) 簡単に、授業で使 う学習リンク集を作 作 (1) ホームページ・ビルダー ることができます る (2) ワープロソフトへの貼り付け 2 HTML で保存 【使用ソフトウェア】 作成時: ホームページ・ビルダー 使用時: ブラウザ(Internet Explorer、他) −23− 特選リンク集 KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例4 特選リンク集メニュー画面 上記のカテゴリに分 けたリンク集の総数 が、900以上あり ます。 −24− 「ポータルサイト&学習リンク集」と検索ページ インターネット IT活用事例4 ポータルサイト&学習リンク集 国立教育政策研究所の Web ページは、キッズ、ティーンズ、先生、大学から選択できます。 http://www.nicer.go.jp/ http://home.highway.ne.jp/cay/ 検索ページ http://www.enjoy.ne.jp/ isshindo/ 「検索デスク」のページ さまざまな検索エンジンのペー ジを一覧できる。 ・ 辞書検索、ニュース、書籍、地 図など生活に役立つページが ある。 ・ 子どもたちに目的のページを 速く探させるのに役立ちます。 http://www.searchdesk.com/ −25− 学習リンク集の作成方法 KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例4 ホームページビルダーによる学習リンク集の作成方法 次の手順による図入りの説明があります。 1 センタートップページの検索を利用する 2 検索語に「水産業」と入れて、ボタンをクリックする 3 ヤフーきっずのページから検索結果がでる 4 任意のページを表示する 5 ブラウザの右上の最小化ボタンをクリックしてデスクトッ プの画面を開く 6 ホームページビルダーのアイコンをダブルクリックして、 ホームページビルダーを開く 7 「編集スタイルを選択」からを選び、クリックする 8 「ファイル」から「標準モードで新規作成」を選択する 9 「農林水産業のリンク集」と入力して、ドラックして文字 を反転させる。アイコンをクリックすると「農林水産業のリ ンク集」のように文字が拡大する。文字の色を変えることも できる。また、ツールからウェブアートデザイナーを起動す ると、任意の装飾文字を作ることができる。例では、文字を 装飾している。 10 先ほど閉じていたブラウザとホームページビルダーの2つ の窓を画面に表示するように調整する 11 ブラウザに表示されているアドレスの中のアイコンをマウ スの左ボタンを押したままの状態で、ホームページビルダー のページ編集領域に貼り付ける 12 ページのタイトル「農林水産業Q&Aコーナー」の言葉が 貼り付き、リンクもできる 13 授業で活用できるページを探して、繰り返し貼り付け、リ ンク集をつくる 14 下記のように農林水産業以外にも、リンク集を作ると、お 互いのリンクが利用できる 15 リンクの作成は、マウスの右クリックで、 「リンクの挿入」 を選択して行うことができる 子どもたちが、たくさん あるページの中から、目的 にあったページを探すこと は難しいことです。 教員が前もって授業で扱 いたい Web ページのリンク 集を作っておくことをおす すめします。 −26− 提示教材(PowerPoint)を Web で利用しよう IT活用事例5 【活用のポイント】 PowerPoint がインストールされていなくても[Web ページとして保存]すると、ブラウザがインス トールされていれば、どのコンピュータでもスライドショーを上映できる。 ※アニメーション機能が省略される。 【[Web ページとして保存(G)]とは】 [Web ページとして保存(G)]とは、PowerPoint で作成したプレゼンテーションファイルを HTML 形 式(Web ページを作るときの形式)に変換して書き出し保存することである。HTML 形式で保存した スライドは PowerPoint97/2000/2002/2003 がなくてもブラウザを使って見ることができる。 Web ページのデータ Web ページとして 保存 PowerPoint の HTML文書 ファイル サポートフォルダ などの Web ページに必要なファイルが保 存されるフォルダ PowerPoint ファイル 左図のアイコンをクリックすると通常の PowerPoint が立ち上がる HTML 文書ファイル 左図のアイコンをクリックするとブラウザが立ち上がる 【使用ソフトウェア】 作成時:Microsoft PowerPoint97/2000/2002/2003 使用時:ブラウザ(Internet Explorer、他) −27− 提示教材(PowerPoint)を Web で利用しよう IT活用事例5 [Web ページとして保存]する方法 (1)PowerPoint のスライド完成後、まず、[名前を付けて保存(A)]をします。 (2)次に改めて[ファイル]から[Web ページとして保存(G)]するを選択します。 ※スライドの枚数が多い場合やスライドに画像等の貼り付けが多い場合は、フロッピ ーディスクに入りきらない場合があるので、保存先は、容量の大きい MO などがよろ しいかと思います。他のメディアに保存する前に、コンピュータのハードディスク 内に(例えばデスクトップなどに保存)してから正式に他のメディアに保存しても よいでしょう。 (3) 右図のように保存先を 聞いてくるので任意の 場所を指定します。 ここでは、[リムーバル ディスク]を指定してい ます。ファイル名は、そ のままでもかまいませ ん。 −28− 提示教材(PowerPoint)を Web で利用しよう IT活用事例5 (4)下図がリムーバルディスクに保存されたファイルの表示ウィンドウです。右から[HAKONE.ppt] →PowerPoint として保存されたもの。中央が[HAKONE.htm]→Web ページのトップページにあた るページのファイル(Web ページでは[index.htm]に相当)です。左は、[HAKONE.files]→画 像やテキスト等をファイル化したフォルダです。 [HAKONE.files]のフォルダの中 −29− 提示教材(PowerPoint)を Web で利用しよう IT活用事例5 アウトラインを押すと右図のように アウトラインの表示、非表示ができます。 スライドショー を押すと左図のよ うに全画面表示に なり、クリックす るごとに次のスラ イドに変わりま す。ただし、アニ メーションの効果 は付けられませ ん。 ◎ 参考 (1)保存した Web ページは、単一のファイルではなく、一つの HTML ファイルが集合したフ ォルダで保存されています。したがって、他のメディアに保存するときは、ファイル とフォルダごとコピーする必要があります。また、Web ページで保存したプレゼンテ ーションの内容は、PowerPoint で再び開いて再編集できます。 (2)PowerPoint のうち、スライドショーの部分の機能のみを含んだアプリケーションが Microsoft から提供([PowerPoint Viewer])されています。 詳細は以下の URL を参照し、 ダウンロードしてください。なお、PowerPoint がインストールしてあり、本ソフトも インストールすると PowerPoint のファイルのアイコンをダブルクリックして開くと きには、この[PowerPoint Viewer]が優先して立ち上がります。 http://www.microsoft.com/japan/office/ork/appndx/appa13.asp −30− e ラーニング教材を作ろう 「ホームページ・ビルダー」や「Web 問題作成ツール」を使って IT活用事例6 【活用のポイント】 (1)教師や児童生徒が教材(問題)を作成できる (2)メモ帳や Excel の表(ひな型)で問題作成ができる (3)学習内容の理解の定着に利用することができる (4)採点機能により、児童生徒が自己評価できる 【教材の種類】 (1)ソフトや Web で教材を作成することができる (2)選択(単数・複数) ・記述・穴埋め・択一・○×等の問題 を作成することができる 【問題閲覧作成】 ○見る どんどん 32ページ 1 ホームページ・ビルダーで作った e ラーニング教材例 (1)選択問題 (2)記述問題 (3)穴埋め問題 eラーニング教材を作 ってください! 意外と簡単に問題がで きてしまいます。これは 便利ですよ。 ○作る 2 「Web 問題作成ツール」を使用(配布許可済) (インターネット) http://www.iwai-h.ed.jp/ irie/javascript/webquiz/ (1) N択問題 (2)○×問題 (3)一問一答問題 33ページ (4)穴埋めと選択問題が混在 (5)WEB Quiz 作成 ※詳細は「Web 問題作成ツール」の使い方をご参照ください。 3 「ホームページ・ビルダー7 + エクステンションで HTML 化」 (1)問題の作成方法 (2)[Excel]の例 34ページ (3)完成 【使用ソフトウェア】 作成時:ホームページ・ビルダー7 + エクステンション Microsoft Excel・ Web 問題作成ツール(インターネット上の Web) メモ帳等のエディタ 使用時:ブラウザ(Internet Explorer、他) −31− eラーニング教材例を見てみよう KEINS−NET(ケインズネット) IT活用事例6 eラーニング教材画面 ホームページ・ビルダーにエクステンションを入れると、 簡単にeラーニング教材を作成することができる。 花の名前クイズでは、記述式の問題 を作ることができます。 例えば、 (しゃくなげ、シャクナゲ、 石楠花、 石南花等)問題作成に時に、 解答例を入れておくと、上記の解答の 一つでも当たると、採点では正解とな りますよ。 また、○×問題、複数回答の問題等を作 成することができます。下記のように html ファイルの中に、後で画像ファイルを指定 して挿入することもできます。 これらの問題は、制限時間を設定したり、 解答の出し方、採点方法等を選択したりす ることができます。 記述式の問題や選択問題等を混在して問 題を作成することができます。 −32− Web 問題作成ツール インターネット IT活用事例6 Web 問題作成ツール http://www.iwai-h.ed.jp/~irie/javascript/webquiz/ Web ページの中には 問題を作ることのでき るとっても便利なページ があります。 このページは 「私の一押しです。 」 「Web 問題作成ツール」の使い方 「Web問題作成ツール」の使い方 5択の問題例 1 以下の「Web 問題作成ツール」の Web ページで、自作のいろいろ な問題を作成することができる 2 以下の問題を選択する ・N択問題(3択∼5択) ・○×問題 ・一問一答問題 ・穴埋め問題 ・WEB Quiz 3 以下の作成手順で保存する 必要なデータを入力する。 ↓ 入力完了ボタンを押すと問題が表示される ↓ ファイル→名前を付けて保存で "○○○○.html" と好きな名 前をつけてフロッピーディスクなどに保存する ↓ 出来上がり!! 4 サンプル例で試しに作ってみよう 問題を一行目、解答を二行目、三行目以降は選択肢、問題と問題の 間は空白行を入れる。出題方法はランダム、選択肢の並べ方(横ま たは縦を選ぶ) ※問題をメモ帳等のエディターに保存しておくと、後で訂正できる 「入力完了ボタンをクリック」 5 サンプル例の出来上がり画面 ※作者のページには、たくさんのサンプル例があります 図入りの説明があります。 −33− eラーニング教材の作成方法 ホームページ・ビルダー IT活用事例6 ホームページ・ビルダーで作成 ホームページ・ビルダーによる 「eラーニング教材」 問題の作成方法 問題の作成方法 1 ホームページ・ビルダーに「e-ラーニング教材エクステンション」を 入れると、 「e-ラーニング教材新規作成」のメニューができる。 「e-ラーニング教材新規作成」からテストをクリックする。 2 (新規テスト)欄に「こくご」と入れて「次へ」をクリックする 3 (ダブルクリックして問題を追加します)または、 「追加」をクリック して、 「選択問題」を選び、 「漢字『頭』の部首は?」と入れる ※「選択問題」 (単数・複数) 「記述問題」 「穴埋め問題」等も選択できる。 4 配点に半角で50 と入れる 5 選択問題の選択肢に「おおがい」と入れ、 「この選択肢を正解にする」 にレ点を入れる。設定を押し、誤答の選択肢を増やす。 (正解の場所は任 意における)問題文と選択肢を増やしていく(今回は2問のみ)→「次 へ」をクリックする。 6 「問題をファイルに保存」をクリックする 7 フロッピーディスクに「kokugo.csv」で保存したすると、7の画面に 戻るので、 「完了」クリックする 8 ホームページ・ビルダーの編集画面が出るので、 「ファイル」から「名 前を付けて保存」する ※保存したファイルを読み込むには、2で「ファイルから読み込み」を選 択する。フロッピーディスクに保存した「kokugo.csv」等のデータをエ クセルで編集して読み込むことができる。 エクセルで読み込んだ例 上記のエクセルの表に、問題を追加して保存す る。その保存したデータファイルを「e-ラーニン グ教材作成」で読み込み、Web ページで保存する ことができます。 Aさんより 「簡単な問題を作ったので やってみて…。 」 Bさん 「うわーすごい! こんな問題 が簡単にできるのね」 −34− 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価票 自己評価システムの開発 IT活用指導力評価 【IT活用指導力(授業でITを活用する力)自己評価票活用のポイント】 (1)教員がITを活用した指導力のレベルがチェックできる (2) 教科指導におけるIT活用の得意不得意の程度を客観的に認識できる (3) 教員が授業を実施した後、簡単に自己評価できる (4) 川崎独自の評価項目を設定している 【IT活用指導力評価項目について】 教員のIT活用指導力を評価するために、下記の5項目を設定した。 A 基本的な操作能力 B 授業活用能力 → 開発した自己評価システム C 情報教育の基本能力 リンクをクリックすると、新しいウィンドウ D 校務の情報化能力 に Excel ファイルが開きます。このファイルに E 情報モラル・危機管理能力 はマクロが含まれています。 メッセージが表示されたら、 「マクロを有効にする」 の設定を選択してください。 (Excel のマクロセキュリティの設定が「中」であ る必要があります。 ) 【 評価項目を試作するにあたって参考にした研究 】 平成 14 年度文部科学省委託事業 JAPET 社団法人日本教育工学振興会 http://www.japet.jp/skillchk/ → 委託委嘱事業 → 「ITを用いて指導できる」基準の Web から見る場合 作成のための調査研究 は、ここから入ってく ださい。 → 報告書 ・CD-ROM のリンクをクリックすると、新しいウィンドウに PDF ファイルが開きます。 第1章 調査研究の主題と概要 第2章 評価項目の概要 CD-ROM で見る場合 第3章 評価表 共通事項 は、各章ごとにファイ ルを分けてあります。 評価表 小学校編 評価表 中・高等学校編 【 使用ソフトウェア 】 Microsoft Excel・Adobe Acrobat Reader または Adobe Reader 6.0 −35− 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価票 自己評価票の概要について IT活用指導力評価 IT活用指導力と自己評価票 教員のIT活用指導力の向上を考える上で必要なものは「何がどのようになったら向上し たか」といった基準である。そこで本研究では「平成 14 年度文部科学省委託事業 日本教育 工学振興会『ITを用いて指導できる』 基準の作成のための調査研究報告書 平成 15 年3月」 を参考にし、IT活用指導力の分類と関連させ、独自に「IT活用指導力自己評価票」を作 成した。この自己評価票を教員が記入することにより、現在の自己のIT活用指導力の把握 と次の目標が明確になると考えた。 本研究では、教員のIT活用指導力をその内容から「基本的な操作能力」 「授業活用能力」 「情報教育の基本能力」 「校務の情報化能力」 「情報モラル・危機管理能力」の5つに分類した。 なお、「情報モラル・危機管理能力」はすべての能力にかかわると判断し、他の4つの項目の中 に分散して配置した。 コンピュータを使用するとき に特別なことではなく、日常的に 必ず必要になることを取り上げ た。 コンピュータを活用した授 業を行う上で効果的に活用す るために授業設計の段階から 内容を検討することが重要と 考え項目を設定した。 教員のIT活用指導力の分類 情報モラル・ 危機管理能力 教員の IT活用指導力 基本的な操作能力 授業活用能力 情報教育の基本能力 情報教育を進めて いくために大切なこ とや理解しておかな ければいけないこと などの項目を設定し た。 校務の情報化能力 この項目については、右記4項目の 中に内包されるものである。そこで、 それぞれの設問の中にモラル・危機管 理に関することについては設問の後 にその旨を明示することにした。 −36− 学校内の校務で効率よくIT を活用するために大切と思われ る項目を設定した。 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価票 IT活用指導力評価 IT活用指導力自己評価票 能 力 A-1 A-2 A-3 A-4 E A基本的な操作能力 情 報 モ ラ B授業活用能力 ル ・ 危 機 A-5 A-6 A-7 A-8 A-9 A-10 B-1 B-2 B-3 B-4 B-5 B-6 B-7 B-8 B-9 B-10 C-1 C-2 C-3 C-4 C-5 C-6 管 理 C情報教育の基本能力 教 員 の I T 活 用 指 導 力 コード C-7 C-8 C-9 C-10 能 力 D校務の情報化能力 D-1 D-2 D-3 D-4 D-5 D-6 D-7 D-8 D-9 D-10 評 価 項 目 段 階 ファイル管理(ファイルのコピー・移動・削除・フォルダの作成)できる。 ワープロソフトで文書処理(文字入力、文書作成、印刷、保存)ができる。 表計算ソフトを使って、集計処理(計算式を使った集計)ができる。 データベースソフトを使ってデータ処理(検索用のインデックスを付け、データを検索・分類できるデータベースの 作成)ができる。 インターネットにアクセスして必要な情報を検索し、利用することができる。 教育用ソフトを使用してコンピュータを活用した授業等ができる。 プレゼンテーションソフトとプロジェクタを使って、文字や画像情報により概要説明ができる。 プロジェクタによってコンピュータ画面上のネットワーク提供型コンテンツや電子教材などを提示しながら授業等ができる。 KEINS-NETの電子メールにおいて、添付ファイルを含む受信・送信ができる。(川崎)(モラル) 学校・研究会(部会)などのWebページの作成・変更ができる。(川崎) 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 授業でITを使った学習指導案を計画することができる。 自分の授業でITの効果的な活用が可能な単元や題材を挙げることができる。 自校のコンピュータシステム環境を理解し、活用することができる。 授業を行う際にKEINS-NET(メール・掲示板・リンク集)を活用できる。(川崎) 授業で活用する素材や資料を加工することができる。 学習を評価するために必要な情報機器及びその特徴を活かした活用例を挙げることができる。 わかりやすく提示するための機器の利用及びプレゼンテーションソフトを活用できる。 授業で使用する学習用ソフトウエアを活用することができる。 授業を行う際に、他機関から提供されているコンテンツを使うことができる。 児童生徒が情報の収集・発信をするときに、情報モラルの指導ができる。(モラル) 情報教育の3つの目標(「情報活用の実践力」「情報の科学的理解」 「情報社会に参画する態度」)を挙げることができる。 情報教育の実践と学校の情報化 ∼新「情報教育に関する手引」∼(平成14年6月文部科学省)の内容を理解している。 教育の情報化は、情報教育、各教科等の学習指導における情報手段の活用、校務の情報化から構成され、すべての教 員が担うべきことであることを説明できる。 学校段階ごとの情報教育の体系について説明できる。 ネットワークから得られた情報の信頼性、信憑性を理解し、そのことを説明できる。 川崎市総合教育センター及び公的機関が実施する情報教育関連の研修を受講し(または、同程 度の理解をしている)授業の中で活用している。 (川崎) 情報教育指導者認定研修を受講し校内研修を実施している。(川崎) コンピュータウイルス感染に関する予防と対応ができる。(川崎) KEINS-NETを利用するときに必要なルールを理解している。(川崎) コンピュータ及びネットワークを利用する上において個人情報や著作権、また、健康への影響の配慮の仕方について 説明できる。(モラル) 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 校務文書や資料の作成にワープロソフトや表計算ソフトを活用でき、利点について説明できる。 校内での様々な活動をディジタルカメラを活用して記録及び発信でき、その利点について説明できる。 行事等の計画・立案のために事例や資料をインターネットを活用して収集し、利用することができる。 学級経営や成績処理、進路指導等のために、表計算ソフトを活用し、その利点を説明できる。 校務に必要な資料をKEINS-NETの電子メールで受信・送信ができ、その利点について説明できる。(川崎) 校務で学校のWebページを活用している。(川崎) 各種のデータをサーバに保存し、活用する際の利点と留意点について説明できる。(モラル) 個人情報や著作権にかかわる各種データを取り扱う際の留意点を説明できる。(モラル) 保護者や地域の人たちとの連携促進のためにITを活用し、その利点について説明できる。 校内を情報化する利点について説明することができる。 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 −37− 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 5-4-3-2-1 短時間でチェックできるIT活用指導力自己評価システム IT活用指導力評価 CD−ROM の自己評価システムの使い方 評価システムを開くとエクセルの表として下記の画面が出ます。教員が手軽に短時間で自己評価が できるように各能力の評価項目を 10 個に絞り込んであります。 評価は、5段階としてあり、 「5」は自己評価として「十分に達成している。十分に活用している。 十分に理解している。 」等の場合につけてください。 「1」の段階は、 「まだ達成が不十分である。活 用していない。理解が不十分である。 」等の場合につけます。 5∼1以外の数字を入力するとエラーメッセージが出ます。この場合はメッセージに従って再度適 切な数字(5∼1まで)を入力してください。 評価票やグラフを印刷できます。 左側の評価票のセル に数字を入れると、 このグラフが広がっ てきます。 ここに5∼1までの数字を入力してください。 入力するのは、ここの縦のセルの40項目だけです。 −38− 児童生徒による授業評価システム(アンケート形式) 授業評価の結果を次の学習指導に生かそう 授業評価 【授業評価システム活用のポイント】 (1) 児童生徒がその授業をどのように感じたかを評価できる (評価の3つの視点 興味・関心、コミュニケーション、フイット感) (2) 児童生徒はコンピュータからアンケート形式で短時間で入力できる (3) 教員は授業後に短時間で授業評価の結果(クラス一覧・個別結果等)のグラフを見る ことができる (4) 児童生徒の入力から教員の結果処理が短時間で行えることから評価を次の授業に生 かすことができる 【授業評価の項目について】 評価の項目は、平成6年度川崎市総合教育センターコンピュータ教育利用研究会議が因 子分析によって、抽出した 18 個の設問を利用した。 この 18 個の設問は、次の3つの視点に分類されており、その授業の約 44%が説明でき るとされている。 1 興味・関心的項目 6問 (児童生徒がその授業にどれだけ興味・関心をもったか) 2 コミュニケーション項目 8問 (児童生徒同士・児童生徒と教員の コミュニケーションがどれだけあったか) 3 授業へのフィット感項目 4問 (児童生徒がその授業にどれだけフィット感をもてたか) 【本システムの構成と利用時の設定】 1 授業評価システムの構成 ・児童生徒用入力システム(Microsoft Access) 児童生徒用コンピュータに設置 ・教員用結果処理システム(Microsoft Access・Excel) サーバ用コンピュータに設置 2 利用するときの設定方法 詳細は「授業評価システムのインストールの方法」をご参照ください。 【使用ソフトウェア】 Microsoft Access・Excel −39− 授業評価のアンケート設問項目 (興味・関心、コミュニケーション、授業へのフィット感) 授業評価 下のようなアンケートの 18 個の設問で、3つの視点(興味・関心、コミュニケーション、 授業へのフィット感)から授業評価を行う。各視点に対応した設問は、次のようです。 ○興味・関心 ○コミュニケーション ○授業へのフィット感 設問1・3・5・7・9・12 設問2・6・8・10・11・15・17・18 設問4・13・14・16 まったく そう おもわ ない アンケート設問(18 問) あまり そう おもわ ない どちら まあまあ でも そう ない おもう とても そう おもう 1 授業中に自分でいろいろなことに気づきました。 1 2 3 4 5 2 先生は自分のようすをよく見てくれていました。 1 2 3 4 5 3 もっとこのつづきがやりたいです。 1 2 3 4 5 4 授業中に何をしたらよいか。 1 2 3 4 5 5 はじめできなかったことができるようになりました。 1 2 3 4 5 6 友達とよく話したり、相談できました。 1 2 3 4 5 7 自分からすすんでやってみようと思いました。 1 2 3 4 5 8 先生はみんなのところに来て 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 12 今日の授業は私にとって、ためになると思いました。 1 2 3 4 5 13 自分だけが取り残されてしまったように感じました。 1 2 3 4 5 14 自分のやり方やペースで学習を進められました。 1 2 3 4 5 15 自分の考えや意見が、学級全体に 1 2 3 4 5 16 先生は自分に無理なことを求めていると思いました。 1 2 3 4 5 17 もっとみんなの意見を聞きたいと思いました。 1 2 3 4 5 18 友達と話し合ったり相談したことが役にたちました。 1 2 3 4 5 わからなくなることが、多かったです。 ようすを見たり、話を聞いてくれました。 9 よく考えさせてくれる授業でした。 10 わからないことや、相談したいことを、 先生にたずねました。 11 学級全体で話し合っているとき、すすんで考えや 意見をのべたり発表しようとしました。 じゅうぶん伝えられました。 (平成 6 年度 川崎市総合教育センターコンピュータ教育利用研究会議開発) −40− 授業評価システム① 児童生徒用メニューと授業評価アンケート入力 授業評価 左の画面が [児童生徒用メニュー]です。 ここでは、 [ 「自分の学習をふりかえろう」へ すすむ]のボタンをクリックする と、 下の入力画面が表示されます。 児童生徒の入力画面(Access) ここの「〇」を クリックする クリックされると 「〇」の中に黒い 点が表示される 回答が終わったら、ここをクリック 児童生徒は、この画面で 18 個の設問に5段階で答える。段階の下の「〇」の中をクリ ックするだけで回答でき、短時間での入力が可能です。段階は次のようになります。 (まったくそうおもわない・あまりそうおもわない・ どちらでもない・まあまあそうおもう・とてもそうおもう) −41− 授業評価システム② 教員用メニュー1(処理を行う授業を指定する) 授業評価 教員用メニュー1画面(Access) ① ② ⑤ ③ ④ ⑥ 教員用メニュー1で行うこと[上記画面の①→②→③→④の順で] 1 この教員用メニュー1で、どの授業を処理するかを指定する 具体的には、処理を行いたい授業を上の画面の①[いつの授業か・何校時目の授業 か・どの教科か]で指定する。 2 指定した授業の回答一覧をみる 上記1で指定した授業のアンケート回答データの一覧を見る場合には、②の[授業 ごとの一覧を見る]のボタンをクリックすれば、画面に表示される。 3 児童生徒が入力した回答データを Excel へ書き込む 児童生徒が入力したアンケートの回答は、教員用結果処理システムの Access の データとして保存されている。このデータを各種の処理を行うために Excel のデー タに変換すために押すボタンである。 具体的には、③の[児童生徒の入力データを Excel へ書き込む]のボタンをクリッ クするだけで、この処理は行われる。ただし、画面は何も変化しない。 4 教員用メニュー2に移る 具体的な結果処理を行うための教員用メニュー2に移るときは、④の[結果表示・ 印刷 Excel のファイルを開く]のボタンをクリックする。 回答データの削除 児童生徒の入力した回答データの容量が大きくなりすぎた等の理由によりデータを 削除したい場合は、上記の⑤[一覧削除]または⑥の[全データ削除]のボタンをク リックする。⑤は範囲指定削除で、⑥は全削除である。 −42− 授業評価システム③ 教員用メニュー2(クラス結果一覧) 授業評価 教員用メニュー2画面(Excel) 44 ページ に画面例 [注意] Excelの教師用結果処理の終 了は必ずこのメニューの終 了から行ってください。 クラス結果一覧(Excel) −43− 44 ページ に画面例 授業評価システム④ アンケート処理(児童生徒個人結果と一括印刷) 授業評価 生徒名選択 児 童 生 徒 個 人 の 結 果 (Excel) 一 括 印 刷 (Excel) −44− 授業評価システム⑤ システム構成(児童生徒用と教員用) 授業評価 この授業評価システムは、次の2つのシステムから構成されている。 (1) 児童生徒用入力システム(Microsoft Access) 児童生徒用コンピュータに入れて、児童生徒がアンケートに回答するシステム (2) 教員用結果処理システム(Microsoft Access と Excel) サーバ用コンピュータに入れて、教員が結果処理行うシステム 教員用コンピュータ(サーバ) 教員用結果処理システム 教員は児童生徒の回答データ がすべては入った Access データ から処理を行う。 このシステムでは、次の処理 (授業評価)が行える。 1 2 3 4 児童生徒が答えた結果は ネットワークで教員用コン ピュータに集まる クラス毎のアンケート結果 児童生徒毎のアンケート結果 児童生徒複数毎のアンケート結果 上記内容の画面表示と印刷 児童生徒用コンピュータ 児童生徒用入力システム 児童生徒は、41 ページにある Access の入力画面で 18 個の設問 に答える。 児童生徒が答えたデータはパ ソコン教室内ネットワークを通 じて、サーバ用コンピュータの教 員用結果処理 Access データとし て一括保存される。 −45− 授業評価システムのインストール方法① 教員用結果処理システムのインストール方法(1) 授業評価 1 IT活用事例CD−ROM内のファイルの確認 CD-ROM 内の授業評価フォルダ内には、Access のバージョン別に Access97 用と Access2000 用の 2つのフォルダがあります。各フォルダ内には、次の2つのファイルがあることを確認してくださ い。 ① 教員用授業評価.exe (自己解凍式で圧縮) 教員用結果処理システム ② 児童生徒用授業評価.mdb 児童生徒用入力システム この2つのファイルをサーバ用コンピュータ、児童生徒用コンピュータにそれぞれインストール します。 (ご使用のコンピュータの Access のバージョンに合ったものを使う) 2 教員用結果処理システムのインストール 教員用システムは、サーバ用コンピュータにインストールしますが、作業は児童生徒用コンピュ ータから行います。サーバ用コンピュータの環境は学校によって異なっている可能性があります。 次の例を参考にしてください。 【例】サーバ用コンピュータに割り当てられた共有ドライブ(フォルダ)が「 D ドライブ( D: ¥) 」の場合です。 なお、共有ドライブがTのときは、D をTに読み変えてください。 ① 児童生徒用のコンピュータで「マイコンピュータ」を開いて、共有ドライブが何ドライブか を見ます。次の画面例では共有ドライブが「T」であることがわかります。 このアイコンが 共有ドライブで す。 共有(T:) ここを見ると …(T)となっ ているので、こ の共有ドライブ は「T」ドライ ブであることが わかる。 ② 最初にサーバ用コンピュータに割り当てられた共有ドライブに「授業評価」という名の フォルダを作成してください。 (正しく授業評価という文字で作成してください) ③ 次に教員用結果処理システムをインストールするために、 「マイコンピュータ」から本 CD-ROM を開いてください。 −46− 授業評価システムのインストール方法② 教員用結果処理システムのインストール方法(2) 授業評価 画面例では、D:¥授業評価 になっていますが、共有ドライブが T ならば、D だけを半角の T に変えて、T:¥授業評価 としてください。 ④ 「教員用授業評価.exe」をダブルクリックします。 ⑤ 次のような画面が表示されますから、インストール するフォルダに、②で作成した「授業評価」フォルダ を指定し、 「OK」をクリックします。 ⑥ D ドライブの「授業評価」フォルダ内に Access のファイル「教員用授業評価.mdb」と Excel のファイル「enquete.xls」が解凍され、保存されます。 ⑦ これでサーバ用コンピュータへのインストールが完了です。 【注 サーバ用コンピュータの共有フォルダが最初から D ドライブに割り当てられている 場合は、次の⑧の作業は必要ありません。49ページに進んでください】 ⑧ 次に設定をします。 この作業も今お使いの児童生徒用コンピュータで行います。上記の⑤でインストールした「教 員用授業評価.mdb」ファイルを表示し、そのファイルを一度クリックした後に、[Shift]キーを 押しながら「教員用授業評価.mdb」ダブルクリックし Access を起動します。 (タイミングによっては、違う画面が表示されることがあります。その時は表示されている画面 を閉じ、再度ダブルクリックし直してください) 次のような画面が表示されますので、 「デザイン」をクリックします。 Access2000 の場合 Access97 の場合 ここのデザインをクリ ここのデザインをクリ ックする ックする −47− 授業評価システムのインストール方法③ 教員用結果処理システムのインストール方法(3) 授業評価 下のような画面が表示されますので、 「ワークシート変換」をクリックすると、画面下部のファ イル名に「D:¥授業評価¥enquete.xls」が表示されます。 この画面例では、サーバ用コンピュータに割り当てられた共有のドライブ(フォルダ)が「D ド ライブ(D:¥)」の場合です。他のドライブに割り当てられている場合は、 「D:¥授業評価¥enquete.xls」 の D のアルファベットのみを書き換えてください。 (例 共有ドライブが T の場合は、T:¥授業評価 ¥enquete.xls となります。なお、T は半角です。) 最初にここのワークシート変換をクリ ックする。 初期値は、D:¥授業評価¥ enquete.xls となっていますが、サーバ用コンピュ ータの共有ドライブが T ドライブならば、D を T に変えてください。 画面一番右の上の「×」ボタンでこの画面を閉じ、マクロを保存します。 以上で教員用結果処理システムの設定はすべて終了です。 −48− 授業評価システムのインストール方法④ 児童生徒用入力システムのインストール方法(1) 授業評価 3 児童生徒用入力システムのインストール 児童生徒用入力システムは、 コンピュータ教室の児童生徒用コンピュータにインストールします。 手順は、最初に1枚のフロッピーディスクを作成し、それを使用したい児童生徒用コンピュータに コピーします。IT活用事例 CD-ROM と新しいフロッピーディスクを1枚準備してください。次の ①∼⑨の作業はどのコンピュータで行ってもかまいません。 ① コンピュータに CD-ROM とフロッピーディスクをセットします。 「マイコンピュータ」から CD-ROM を開きます。次に CD-ROM 内の「児童生徒用授業評価.mdb」のファイルをフロッピー ディスクにコピーしてください。 ② CD-ROM からファイルをコピーするとコピーされたファイルは 「読み取り専用」 なりますので、 次の操作でこの指定を解除してください。 ・ 「マイコンピュータ」からフロッピーディスクを開く。 ・ 「児童生徒用授業評価.mdb」にマウスカーソルを合わせ、右クリックする。 ・ 表示された画面から「プロパティ」を左クリックし、 [読み取り専用]のレ点をはずす。 ③ 次にフロッピーディスク内の[児童生徒用授業評価.mdb]を、[Shift]キーを押しながらダ ブルクリックし Access を起動します。 ④ 下のような画面が表示されます。 (うまく表示しない場合は、③を繰り返してください) ⑤ 次に「ファイル」→「外部データの取り込み」→「テーブルのリンク」を選択します。 −49− 授業評価システムのインストール方法⑤ 児童生徒用入力システムのインストール方法(2) 授業評価 ⑥ 下のような画面が表示されたら、 「ファイルの場所」(Access97 の場合は「検索先」)にサー バ用コンピュータの共有ドライブの「授業評価」フォルダ内の「教員用授業評価.mdb」を指 定し、 「リンク」ボタンをクリックします。 Access2000 の場合 #授業評価¥教員用授業評価.mdb サーバ用コンピュータの共有ドライブの授 業評価フォルダ内の「教員用授業評価.mdb」フ ァイルを指定します。 Access97 の場合 最初はここが My Documents になっています。 My Documents のすぐ右の下向き▼をクリックして、サーバ用コ ンピュータの共有ドライブの授業評価フォルダ内の「教員用授業 評価.mdb」ファイルを指定してください。 −50− 授業評価システムのインストール方法⑥ 児童生徒用入力システムのインストール方法(3) 授業評価 ⑦ 下のような画面が表示されたら、 「すべて選択」→「OK」をクリックします ⑧ 次のような Access 画面になります。 4つのテーブルに矢印が付いていることを確認します。 この4つの項目の左にすべて矢印がついている 画面右上の「×」ボタンでこの画面を閉じ、Access を終了してください。これで児童生徒用入力 システムのコピー用フロッピーディスクが完成しました。 −51− 授業評価システムのインストール方法⑦ 児童生徒用入力システムのインストール方法(4)とシステム起動方法 授業評価 ⑨ 児童生徒用コンピュータに必要な台数分、今作成したフロッピーの中の「児童生徒用授業評 価.mdb」ファイルをコピーします。 (コピーする場所は、デスクトップなど任意の場所でかまい ません) 以上で児童生徒用入力システムの設定は終了です。 授業評価システム(児童生徒用・教員用)の起動方法 ・児童生徒用入力システムの起動方法 52ページの⑨で児童生徒用コンピュータのデスクトップなどに保存 した「児童生徒用授業評価.mdb」をダブルクリックしてください。41 ページにある児童生徒用メニューが表示されます。 ・教員用結果処理システムの起動方法 46ページにあるサーバ用コンピュータの共有ドライブの授業評価フ ォルダの中にある「教員用授業評価.mdb」をダブルクリックしてくださ い。42ページにある教員用メニューが表示されます。 −52− ・Microsoft は、米国マイクロソフト社の登録商標です。 ・Microsoft Word は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・Microsoft Excel は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・Microsoft PowerPoint は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・Microsoft Access は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・Internet Explorer は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・Windows Media Player は、米国マイクロソフト社の製品です。 ・ホームページ・ビルダーは、米国IBM 社の製品です。 ・ホームページ・ビルダー e-ラーニング教材作成エクステンションは米国 IBM 社の製品です。 ・Adobe Acrobat Reader と Adobe Reader 6.0 はアドビ社の製品です。 授業でコンピュータやネットワークを活用するための 「IT活用事例 解説書」及び「IT活用事例 CD-ROM」 発行日 平成 16 年 2 月 25 日 編 集 垣地 恭輔 高橋 邦夫 西田 政吉 長谷部 実 大串 一彦 田中 克明 (川崎市総合教育センター 情報教育研究室) 開発協力 ガリー育子 増田 耕治 (川崎市総合教育センター 派遣職員) 挿 絵 石橋 友子 (川崎市立四谷小学校) 発 行 川崎市総合教育センター 所長 三 原 良 明 〒213-0001 川崎市高津区溝口6−9−3 電話 044−844−3600(大代表) FAX 044−844−3604 直通電話(情報教育研究室) 044−844−3711
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