波多野憲さん ウッドクラフト「汐や」さんの情報 島根県出雲市大社町日御碕 Tel 0853-54-5031 島根から全国に発信するオーダー木工製品のウッドスタイルさん 「山陰職人の会」から生まれる地域活性化の風 あの文豪小泉八雲が使っていた机を再現し注目されています マスコミも大注目の取り組み 松江市在住の建築家・小村和也さんが主宰され、本会報と 一緒に会報としてお送りしています「山陰職人の会」が今注 目されています。現在は5500部発行されていますが、県 下全ての小学校、中学校、養護学校、高等学校に配布されて います。山陰にいらっしゃる職人さんが紹介されることで、 その人となりから伝統技術と職業が広く子供たちにも知らさ れます。地元の職人さんを知ることによって、将来の職業の選択枝も広がる のではないでしょうか?そして、登場された職人さん同志の連携が深まるこ とで、地域活性化の原動力となることも期待されます。職人文化の伝承は地 域を支える柱です。今回の会報では松江に住んでいた文豪・小泉八雲のご子 孫の方、あの現代の名工として名を馳せた、宮大工の西岡常一氏から薫陶を 受けられた宮大工さんをはじめ、とにかく驚きの歴史をそれぞれに見ること ができます。「山陰職人の会」はこの山陰にあります。ですからこの職人さ んたちに会おうと思ったら会うことができます。そんな感動を皆さんも体験 してみられませんか。 皮革工房「尊(みこと)」さん 島根から全国にレザークラフトの魅力を発信 小村和也さん 松江市宍道町にお住まいの全国で活躍して いらっしゃるレザークラフト作家の曽田耕吉 さ ん の 作 品 を見 せ て い た だ き ま し た。バ ッ グ、お 財 布、ベ ル ト、メ ガ ネ ケ ー ス を は じ め、絵画的に仕上げ額装されたものなどその 芸術的で実用的な作品には感動しました。 20年以上、毎年買い続け、今では曽田さ んの支店ができるぐらい作品を持っていらっ しゃる方もいらっしゃるほど曽田さんの作品は魅力があるのです。 畳より大きめのアメリカの牛の革から作品作りが 始まります。革を裁断し、叩き、染色、そして縫製 する工程はとても手間のかかるものです。曽田さん が描く絵や模様は全て自分の頭の中にある心象風景 ですから全くのオリジナルです。革本来の色と染色 が時間をかけて絶妙に混ざるこ とでとても魅力的な色へと変化 して味が出てきます。 曽田さんは25歳の頃、三重県津市にいらした日本人 で初めて世界のレザークラフト展で入賞された西田年秀 先生に師事されました。そして、3年半の修行の末、松 江に帰り工房を開設されました。30年を超える熟練の 腕から作り出される職人技にたくさんの人 たちが魅了されています。全国で行なわれ る 島 根 物 産 展 を は じ め、全 国 有 名 デ パ ー ト で の 手 作 り 展 や ギ ャラリーでの個展を日本橋、銀座でも行な っていらっしゃ います。「尊 み(こと 」)という工房の名前は、太古の昔、宍道 町に大国主命が住んでいたことに着 目し、プロのライターさんが名付け てくださったとのことです。 2月には地元で展示会が開催され ますので情報をお伝えいたします。 是非一度曽田さんの素晴らしい作品 をご覧になってみてください。 皮革工房「尊」さんの情報 松江市宍道町宍道1427 電話 0852-66-2855 or(0550) メール [email protected] 朝夕すっかり冷え込んでまいりましたが皆さんお元気でしょうか?今年は不 思議な年で、台風が一度も上陸していません。それから漁師を悩ましたエチゼ ンクラゲも全くと言っていいほど発生していません。不思議な2008年もあ と一ヶ月で終わろうとしています。今年をどのように締めくくるか皆さんもそ れぞれお考えのことでしょう。 今回は偶然にも木を加工し芸術作品を創作していらっしゃる皆さんが3人登 場されています。これから冬に向かって、木の温かみに皆さん触れてみられま せん か。たく さ ん の 方 の 応援 で だ ん だ ん 倶楽 部会 報 も 年 を越 そ う と し て い ま す。これからも身近にある素敵な話題を是非教えてください。では今月の会報 もどうぞごゆっくりお楽しみください。 松 江 市 富 士 見 町 に 県 外か ら の 受 注 が売上げの7~8割を占める全国を 相 手 に し て オ ー ダ ー 木 工 製 品 を製 造 し て い る㈱ ウ ッ ド ス タ イ ル さ ん が あ ります。最近では新聞でも取り上げ られましたが松江に住んだ、かの文 豪 小 泉 八 雲 が 使 っ て い た 机 の レ プリ カを商品化し注目を浴びています。 社 長 の 西 村 幸 平さ ん が 社 長に な ら れたのは4年前の39歳の頃。実は 以前 お勤めにな っていた老舗の家具 製造会社が倒産。西村さんは当時営 業責任者でしたが、ベテランの職人 さんたちから「お前が社長をやって く れたら、俺たちが家具を作る」という熱いエールと、培われた職人 技 を 絶 や す 訳に は い か な い と い う 使命 感 に も 押 さ れ 社 長 を 引 き 受 け ら れたのです。そして凄いのは創業4年ですが黒字経営を続けていらっ しゃいます。 社長という肩書きですが、西村さんは営業から作図までこなしなが ら職人文化を守っていらっしゃいます。西村さ んには一つのポリシーがあります。自分は絶対 に現場で家具は作らないということです。現場 に入り実際に職人として家具を作ると、技術面 が先行して自分の発想に制約 を勝手に作り創 造 性のある作品がで きないからです。 お気に入りの写真 から好きな部分を切 り取って、そのまま 写真立てを作るアイ デアも普通の家具製 造会社ではないと感 じさせます。発想の 柔軟さと職人さんの 技術の見事なコラボ レーションの結果なので しょう。 小泉 八 雲 の フ ァ ン か ら 八 雲 が 使 っ て い た 机 を 復 元 し て欲しいと言うオーダーを受 け、八雲の子孫の方の許 可を得て、記念館 にあ る現物を細かく 採寸をしてレ プ リ カ を 完 成 さ れ ま し た。顧 客 の 要 望 に は 徹 底 し て 答 え、決して無理だとは言わない経営姿勢が県外か らの 圧倒的受注に繋がっているのだと 感じました。 店 舗 や 文 化 施 設 の 什 器、ブ ティックや携帯ショップの棚や ケ ー ス、銀 行 や ホ テ ル の カ ウ ン ターなどウッドスタイルさんの仕 事は結構身近でも見ることができ ます。木の温もりを愛するウッド スタイルさんの作品に一度触れて みませんか? 曽田耕吉さん 一人でできる自由な生活スタイルを求めてたどり着いた島根の地 工房で木と対話しながら作り上げる喜びは格別 出雲市大社町。灯台と美しい海岸線で有名な 日 御 碕 に 創 作 工 房、ウ ッ ド ク ラ フ ト「汐(せ き)や」さ ん が あ り ま す。店 主 の波 多野 憲さ ん は愛知県 小牧市のご出身。地元で工作機械の設 計の仕事を7年間していらっしゃいましたが、 27歳で退職し、単身カナダに渡り 2年 間ワー キングホリデーの体験をされました。実はこの 自 由を満喫する体験 が波多野さんの人生を大き く変えたのです。 日本 に 帰 っ た らと に か く 自 分 の ペ ー ス で でき る仕事をしたいと願っていた時に、島根定住財 団の企 画する産業体験を知り島根に やってこら れま した。そして1年 間、木工 の勉強を出 雲の 工房でされたのです。その後役場の紹介で日御碕の 空き店舗でお店を持ってみないかという誘いがあり、6年前に現在の店をオープ ンされたのです。小さなお守り独楽から投げ独楽、木地人形、アクセサリーなど がお店に並んでいます。一番人気はとっても小さくてかわいらしい独楽。波多野 さんの繊細な技術が凝縮された遊び心いっぱいの作品です。他にも県内外の木工 作家の作品、世界のユニークな木のおもちゃなども楽しむことができます。波多 野さんの家にはテレビがありません。テレ ビを見始めると工房での仕事に集中できな いから敢えてテレビを置かないとのことで す。作品作りについて語られる波多野さん の満面の笑みから、この仕事を本当に愛し ていらっしゃる気持ちが強く伝わってきま した。「本当に地元の方に助けられて生活 ができています。感謝の毎日です」との言 葉から、皆さんから愛される人柄を垣間見 ることができました。お店の前に立つと世 界の灯台100選に選ばれた日御碕灯台を 間 近 に 見 る こ と が で き ま す。一 度 お 店 に 寄ってみられませんか? 株式会社ウッドスタイルさんの情報 松江市富士見町1-16 tel 0852-38-8300 fax 0852-37-1240 ホームページ http//www.wood-style.com 平成20年11月発行 ㈱浜村建設 発行人 小泉八雲が愛用した机のレプリカ 社長の西村幸平さん 山陰のストリートダンスの牽引役として活躍 ダイナミックなステージを是非ごらんになってください 以前会報でご紹介しましたが、陶器を あの世界遺産に指定された石見銀山のある島根県大田市 に、と っ て も 癒 さ れ る 素 敵 な 工 房 が あ り ま す。風 工 房 孝 創作していらっしゃる麻美工房さんが1 (TAKA)さん を主宰さ れている和田孝夫さんは、東京 1月27日~12月4日の間、ラピタで デザインスクールをご卒業。名古屋でお兄さんとデザイン 開催される「あっ!これいいネ展」に出 会社を経営後、生まれ故郷の島根に帰郷されました。当初 展されます。 今年の5月に行ないましただんだん倶 は 出 雲 市 で デ ザ イ ン 事 務 所 を 開 業 し、デ ザ イ ン、イ ラ ス ト、レタリング、パース描きなどの仕事をしていらっしゃ 楽部祭りでも大人気だった素敵な作品を 手 に し て み ら れ ま せん か。 そ( の 他 に も いました。 そんな中、世の中ではコンピューターグラフィックが出 たくさんの作家の皆さんの作品を楽しむことができます ) てきて、手描きの良さが失われて行くことへの寂しさ を感 じていらっしゃいました。そして一大決心をされ、機械に ふるさと山陰厳選グルメが満載のサイトが登場 以 前 会 報 で ご 紹 介し ま し た マ ッ ク ス パ 負けない仕事がしたいと、25年 以上続けたデザイナーの ワ ーさ ん の ホ ー ム ペ ージ に 山陰 の 安 心、 仕事を辞め、創 作の世界に 飛 安全 で 本 物 の「ご っ つ お」を 満 載 し た サ び込まれたの です。実はそん イ トが 登 場し ま し た。会 報 で ご 紹 介 し た な行動を支えたのは、20歳 鳥 取 の「と う ふ 工 房 雨 滝」さ ん、燻 製 の の 頃 に 1年 か け て 成 し 遂 げ た 「白 南 風」さ ん、日 本 海 の 幸 満 載 の「味 日 本 一 周 の 旅 であ っ た と の こ 彩 海 道」さ ん も 紹 介 さ れ て と。九州までの旅費だけを持って、行く先々でアルバイトをし い ま す。坂 井 さ ん が 山 陰 を ながら、人の情けを感じ成し遂げた自分だけの快挙。実はこの 走 り 回 り、自 分 の 目 で 舌 で 体験が「人間、頑張ればできないことはない」という気持ちと 確 か め ら れ た 商 品 を 是非 ご なって決意を後押ししたのです。 らんになってください。 最初は漠然と、木を使って何かを作りたいという程度のアイ デアしかなかったそうです。ヒントを求めて1年間は、のみの 使い方を学ぶところからはじめ、暗中模索の状態でした。ある 編集長とララちゃんの二人言 時、山を歩いていると、木に巻きついて木を殺すかずらに目が 止まったのです。そして、そのかずらを切り出して斜めに切っ てみると断面が、何とそれがフクロウの輪 来年の干支は丑ですね。ララちゃんも来年は主役にな かくに似ていたのです。そこからヒントを ろうと新しいコスチュームで準備中です ちょっと違いま ( 得て、とうとう「かずらふくろう」という すが 。10月、近所の集会所で神楽の練習を毎晩してい ) 作品を作り上げられたのです。1998年 ました。太鼓の音がどうも苦手だったようで、集会所の にはこの作品が全国推奨観光土産品審査会 前 を 通 り 過 ぎ た 途 端 に 全 速 力 で 疾 で最優秀賞の日本商工会議所会頭賞を受賞 走。普段はまったりと散歩するララ する快挙を達成され、その名が広く知られ ち ゃ ん の 人 犬? が 変 わり ま す。臆 ( ) るようになったのです。工房にはその他に 病 者 のララちゃんは健在です。 も、自 然 の 素 材 で 作 っ た ユ ニ ー ク な 作 品 住まいのお困りごと等ございまし や、和田さんが描かれた風景画や、石見神 たらお気軽にお尋ねください。耐震 楽の絵はがきもあります。ここにも手描き 診 断、リ フォーム、増築、下水道工 にこだわり続ける和田さんの心意気を感じ 事から雨漏り、庭木の手入れなど迅 ることができます。和田さんの影響を受けて息子さんも同じ道を志され、独自 速に対応いたします。皆さんの大切 の手法で絵筆を握っていらっしゃいます。 な住まいを守るためにお役に立てれ そしてこの工房の隣りで2001年から奥さんが ば幸いです。 茶店ギャラリー「野の花」を開かれました。肉や魚 は使わず、旬の山野草が盛りだくさんの昼定食は2 0食限定で大人気です。店内の家具も自然の趣が満 載で雰囲気も楽しむことができます。 あくまでも自然体。人に優しい芸術と食事から醸 し 出 さ れ る 癒 し を 皆 さ ん も 体 感 し て み ら れ ま せん か? お店は大田高校の前を三瓶山に向かって5分程度 は走った左側にあります。昼定食についてはあらか じめ電話による予約をお勧めします。 自然に溶け込んだ芸術と料理の素晴らしさに感動 全国推奨観光土産品審査会で日本商工会議所会頭賞を受賞の快挙 山本ユミさん お問合せ先 BOBCAT DANCE STUDIO 電話番号 0852-21-8591 和田さんご夫妻 ホームページ http://gensen-sozai.jp/ 楽しい情報がございましたら是非ご連絡ください 連絡先 〒693-0011 出雲市大津町597 ㈱浜村建設 TEL (0853)21-1673 FAX 21-7078 e-mail [email protected] だんだん倶楽部 http://www.dandanclub.jp/ 浜村建設 http://www.hamaken-web.jp/ 「あっ!これいいネ展」がラピタで開催 陶器の麻美工房さんが出展されます 松江市を中心に出雲市 か ら 米 子市 ま で ス ト リ ー ト ダ ン ス を指 導 す る B O B C A T ダン ス ス タ ジ オ 代 表 山本 ユ ミ さ ん をご 紹 介します。最近でこそス ト リ ー ト ダ ン ス をテ レ ビ や雑 誌 で 見 な い 日 は あ り ませんが、ユミさんは約 20年も前からストリートダンスを本格的に始められていたのです。まさ に山陰のストリートダンスの牽引役として活動してこられたのです。 1996年に日本人でストリートダンスの草分けでもあるトニーティー 氏のロサンジェルスにあるスタジオにダンス留学をしてから、翌年「WA VE」と言う現在のBOBCATダンススタジオの前進となる団体を設立 されました。2002年に現在の松江市朝日町にあるスタジオを拠点とし て活動をドンドン広げていっていらっしゃいます。ユミさんの活動は指導 からイベントで踊ること、さらには舞台の出演まで多岐に渡ります。先月 ご紹介したちゃぁみぃぃ聖子さんとも一緒にお仕事をされたこともあった そうです。 そのBOBCATダンススタジオの発表会が12月13日(土)に松江 テルサであります。今年で8回目だそうです。この発表会はユミさんが指 導している出雲市から米子市までの子供から大人まで様々な年齢の、様々 な種類のダンスの発表会となります。ユミさんが 直接指導を する生徒さんだけでも100名以上はいらっしゃるので、ま さに一年の総括なのです。昨年も約500席あるホールで立 見が出るほど盛況でした。 最近のユミさんの課題についてお聞きした所、主に2点話 をしてくださいました。まずスタジオの経営者としての顔と ダンサーとしての顔のバランスをとることです。東京など都 会ではダンスを志す人も多く、ダンススタジオも沢山あるの ですが、山陰ではなかなか経営自体が難しく、ストリートダ ンスを本業としてやっていくのは非常に大変なことです。経 営して行く ためには指導を多くするのですが、そうすると自 分 の 練 習 時 間が 削 ら れる わ け で す。 自 分 の 目指 す ダン スと 経 営 の 両 立 は 大変難しいテーマです。 2点 目は ストリ ートダ ン サ ーの 地 位向 上 を 目指 すこ と で す。ど う し て も スト リ ー ト ダン スと 言 う と 不 良 や 子 供 の 遊 び み た い に 捉 え ら れ るこ と が 多く、理解 さ れな いこ と も あ るそ う で す。こ の 誤 解 を解き ダン ス の楽 し さ を 知 っ ても ら いたい と思 って い らっしゃるそうです。 取 材 を 通 し て 感 じ た こ と は、こ れ だけ長い間山陰のダンスシーンを 引 っ 張 っ て いく と い う こ と は ユ ミ さ んのダンスの技術もさることなが ら、人 柄、指 導 の 丁 寧 さ な ど 併 せ 持 っ て 初 め て 可能 な こ と だ と 思 い ま し た。興味 のあ る方 は 是非 発 表 会 を 見に行ってみてください。 平成20年11月発行 ㈱浜村建設 発行人 風工房孝さんの情報 島根県大田市大田町出口イの1492 電話 0854-82-3925 営業時間 AM10:00~PM6:00
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