ロイロノート実践事例集 社会 住みよいくらしをつくる 水はどこから ICT環境 iPad は 一 人 1 台 か ら 最終的にグループ1台へ 単元の目標 ○地域の人々の生活にとって必要な飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理について、施設見学や、調査、 資料を活用したりして調べ、これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と 向上に役立っていることを考えるようにする。 単元計画 時 学 習 活 動 ★はロイロノート活用の場面 ☆は 活 用 場 面 の 補 足 1 水はどこから わたしたちの水の使い方を調べよう 2・3 ★水の旅をおいかけて ☆ロイロノートの地図カードを使い、主として学習する河川の水源地から河口までの流れを確認させる。 (この際、標準と地図+写真を使い分けると効果的である) 4・5 ★水源を守る人々 ☆浄水場の場所を地図カードで、浄水場の HP はウェブ検索カードを使って確認させる。 また、ウェブ検索カードのポータル画面 小学校→社会→小4社会→(3)地域の人々の健康な生活や良好な生活環境(ア)飲料水、電気、ガス、廃棄物の処理→ 知っトク地図帳水道局・プロがとる5枚の写真など NHK for School のデジタル教材を活用する。 6・7 ★きれいな川をつなげるために ☆下水処理場の場所を地図カードで、HPはウェブ検索カードを使って確認させる。 8 9∼12 13・14 本時 水をむだにしないくふう ★社会科見学 ☆教師が見学中の写真やショートムービーを撮影し、ロイロノートの素材として使えるように、 児童用の iPad 全てに共有させておく。 ★まとめ 本時の内容 社会科見学先の浄水場や下水処理場の様子(静止画・動画)、 関連ウェブ、地図(オンラインマップ含む)を素材とし、自分た ちが口にしている飲料水(水道水)のスタートからゴールまでの 旅を追跡する動画をロイロノートを用いて作成した。 本時のねらい こ れ ま で 学 習 し た 飲 料 水 の 確 保 と 自 分 た ち の 生 活 と の か か わ り や 、 水資 源 を 守 る た め に 協 力 で き る こ と を 思 い 起 こ し な が ら 、 友 達 と 協 力し て 水 の 旅 を テ ー マ と す る 映 像 作 品 の 制 作 に 取 り 組 む 。 これまで自分自身の授業において、社会科見学の事後指導は、 壁新聞やレポートにまとめさせることが多かった。 しかし、今回はロイロノートを用いた協働学習による映像制作を 通じて、水源地の美しさや河口までのダイナミックな長い道のり をイメージしながら、より楽しく小単元のまとめを行うことがで きた。 <13 時間目> 導入 こ れ ま で の 学 習 内 容 を 、ロ イ ロ ノ ー ト の 各 種 カ ー ド や 社 会 科 見 学 の 映 像 な ど を 閲 覧 さ せ 、確 か め る 。 展開 ① 水 源 地 か ら 河 口 ま で の 長 い 流 れ の「 一 部 分 」を 自 分 た ち の 住 ん で い る 地 域 が 使 っ て い る こ と に 注 目 さ せ 、そ の こ と を強調する作品に仕上げるように説明を行う。 ②作品の大まかな構成をグループで考えさせる。 ( グ ル ー プ に 1 台 の i P a d で 、素 材 を 参 照 し な が ら 話 し 合 わ せ る 。) (グループリーダーを決めておき、 ③ 役 割 分 担 な ど を 決 め さ せ た 後 、一 人 1 台 ず つ i P a d を 使 っ て 制 作 を 始 め さ せ る 。 一 人 ひ と り が 制 作 し た デ ー タ( 各 種 カ ー ド な ど )を 、リ ー ダ ー の i P a d へ ト ン ネ ル さ せ る 。) まとめ 工夫した所や完成に向けての課題などを発表させる。 <14 時間目> 導入 前 回 の 課 題 を 確 認 し 、制 作 を 始 め さ せ る 。 展開 1 台の iPad を 用 い て 、グ ル ー プ 全 員 で 話 し 合 い な が ら 一 つ の 映 像 に ま と め 、細 か な 部 分 の 仕 上 げ を 行 う 。 ( BGM や イ ラ ス ト な ど ) まとめ ① グ ル ー プ の 工 夫 し た 所 を 発 表 さ せ 、一 斉 視 聴 す る 。 ② 授 業 者 よ り グ ル ー プ の 工 夫 し た 所 に つ い て 講 評 、評 価 す る 。 ロイロノート活用シーンの説明 ①授業の中で示してきた補助資料(関係施設のウェブ・地図・撮影画像 など)は、毎時間ロイロノートでトンネル共有し、一人ひとりの iPad で閲覧させてきた。それにより、映像制作を行う段階では、すでにど のような素材があるのか、 子ども達にイメージされていた。 ②制作場面では、一人1台で分業しながらも、主となる児童(リーダー) へ作成データをトンネルさせる約束が有効で、その都度リーダーを中 心とした話し合いを自然発生させることができた。 授業者からのコメント 社会科見学の感動を新鮮なままパッケージしたい! そんな思いで考えた単元計画です。 実 際 に 自 分 の 目 で 見 た ( 社 会 科 見 学 に お け る 発 見 な ど )・ 自 分 の 力 で 探 し 当 て た ( 大 雪 山 の 雪 渓 の 美 し さ や 石 狩 川 の 雄大な河口部など)情報、つまり「一人ひとりの自慢の発見」を大切にしながらグループで一つの作品にまとめさせ ました。 ロイロノートを主たるメディアとし、豊富なデジタル教材を楽しんだり、地図上を自由に行き来することで、子ども 達の知的好奇心は膨らみ、創造性を引き立てました。 ( 旭 川 市 立 旭 川 第 一 小 学 校 石本周司)
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