I. 基本計画書 - 大学設置室

I.
基本計画書
別記様式第2号(その1の1)
基 本 計 画 書
基
事
計
フ
画
設
フ
大
の
リ
区
ガ
置
リ
学
ガ
の
名
学
の
目
画
記
分
学部の学科の設置
ナ
ガッコウホウジン ショウインジョシガクイン
者
ナ
学校法人 松蔭女子学院
コウベショウインジョシガクインダイガク
称
神戸松蔭女子学院大学 ( Kobe Shoin women’s university )
的
新 設 学部 等の 目的
新 設 学 部 等 の 名 称
新
設 文学部
学
部 日本語日本文化学科
(Department of
等
Japanese Language
の
and Culture)
概
要
計
計
項
大 学 本 部 の 位 置
大
本
入
欄
備
兵庫県神戸市灘区篠原伯母野山町1丁目2番1号
本学は、聖公会キリスト教精神に基づく人格の完成と心身ともに健康な社会人の育成
を期して、高い学問的教養を授けるとともに学術研究の場として深く専門の学芸を研
究教授することを目的とする。
本学科は日本語と日本文化を生涯にわたる教養および知識として身につけ、それを立
脚点として自文化を外に向けて発信できる人材を養成することを設置目的とする。
日本のみならず、アジアについての知識と洞察を確かなものにし、日本語、日本文化
を発信するための双方面的な学びの入り口として中国語、韓国語などのアジア言語を
習得させる。
「日本語」については、現代語を歴史的変遷の射程からとらえるとともに、社会言語
学的な視点から地域語について学ぶ場を提供する。日本語を日本語教育の視点から客
観的にとらえる訓練と、口頭発表の技法など豊かな言語表現の使い手になるためのコ
ミュニケーション論の学びの場が用意されている。
「日本文化」については先人の残してくれた古典文学、絵巻物、古典芸能、近代文学
などの文化遺産をその長い伝統と歴史の文脈のなかで味わうための技法を身につけさ
せる。また書道、茶道、華道の文化史的意味と現代的な意義を教授し、次世代へそれ
を継承できる人材を養成する。
修業
年限
年
4
入学 編入学
定員 定 員
人
年次
人
70
0
収容
定員
人
学位又
は称号
280
学士
(文学)
開設時期及
び開設年次
年 月
第 年次
所 在 地
平成23年4月 兵庫県神戸市灘区篠原
第1年次
伯母野山町
平成25年4月 1丁目2番1号
第3年次
70
0
280
①文学部英語英米文学科(廃止)(▲170)
※平成23年4月学生募集停止
②文学部国文学科(廃止)(▲80)
※平成23年4月学生募集停止
同一設置者内における変更状況
③文学部総合文芸学科〔定員減〕(▲20)
(定員の移行,名称の変更等)
※平成23年4月より定員減(70→50)
④人間科学部心理学科〔編入学定員減〕(▲10)
※平成23年4月より編入学定員減(10→0)
⑤平成23年4月より、文学部英語学科(入学定員140名)を新設予定
(平成22年4月設置届出予定)
教
開設する授業科目の総数
新設学部等の名称
育
講義
演習
実験・実習
計
課
124 科目
80 科目
27 科目
231 科目
程 文学部日本語日本文化学科
1
卒業要件単位数
124
単位
考
地
0
専任教員等
教授 准教授 講師
助教
計
5人
3人
1人
0人
9人
( 5) ( 3) ( 1) ( 0) ( 9)
11 人
7人
2人
0人
20 人
( 11 ) ( 7 ) ( 2 ) ( 0 ) ( 20 )
16
10
3
0
29
( 16 ) ( 10 ) ( 3 ) ( 0 ) ( 29 )
6
4
0
0
10
( 6 ) ( 4 ) ( 0 ) ( 0 ) ( 10 )
0
1
0
1
2
( 0) ( 1) ( 0) ( 1) ( 2)
0
0
0
0
0
( 0) ( 0) ( 0) ( 0) ( 0)
4
3
1
0
8
( 4) ( 3) ( 1) ( 0) ( 8)
7
6
5
0
18
( 7 ) ( 6 ) ( 5 ) ( 0 ) ( 18 )
10
2
1
0
13
( 10 ) ( 2 ) ( 1 ) ( 0 ) ( 13 )
3
1
2
1
7
( 3) ( 1) ( 2) ( 1) ( 7)
30
17
9
2
58
( 30 ) ( 16 ) ( 9 ) ( 1 ) ( 58 )
46
27
12
2
87
( 46 ) ( 26 ) ( 12 ) ( 1 ) ( 87 )
専 任
兼 任
46
人
48
人
( 48 )
( 48 )
0
0
( 0)
( 0)
4
7
( 5)
( 7)
0
0
( 1)
( 0)
50
55
( 54 )
( 55 )
共用する他の
共 用
学校等の専用
㎡
64,716 ㎡
0 ㎡
運 動 場 用 地
0
㎡
18,040
㎡
0
㎡
18,040
小
計
0
㎡
82,756
㎡
0
㎡
82,756
他
0
㎡
0
㎡
0
㎡
0
㎡
計
0
㎡
82,756
㎡
㎡
82,756
㎡
㎡
共用する他の
学校等の専用
0 ㎡
学 部 等 の 名 称
教
員
文学部
日本語日本文化学科
新
文学部
設
英語学科
分
計
文学部
総合文芸学科
組
外国語教育センター
織
の
概
全学共通教育センター
人間科学部
既 心理学科
設
分 人間科学部
生活学科
人間科学部
子ども発達学科
人間科学部
ファッション・ハウジングデザイン学科
計
要
合 計
職 種
教
員
以
外
の
職
員
の
概
要
校
地
等
事
務
職
員
技
術
職
員
図
そ
書
館
の
専
他
門
の
職
職
員
員
計
区 分
校
そ
舎
敷
の
合
専 用
専 用
校 舎
9,903
( 9,903
講義室
教室等
共 用
44 室
専 任 教 員 研 究 室
㎡
28,222
㎡) ( 28,222
演習室
㎡) ( 0
実験実習室
28 室
51 室
新設学部等の名称
兼
助手 教
0人
( 0) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
5人
( 5) (
0人
( 0) (
0人
( 0) (
5人
( 5) (
5人
( 5) (
計
94
( 96 )
0
( 0)
11
( 12 )
0
( 1)
105
109
(
員
10
10
24
24
34
34
20
20
22
22
19
19
25
25
19
19
27
27
69
69
179
179
213
213
任
等
人
)
人 平成22年4月
) 設置届出予定
)
)
)
)
)
)
)
)
)
)
人
)
神戸松蔭女
子学院大学
㎡ 短期大学部
と共用
㎡ (内借地:
㎡ 4,346㎡)
計
64,716
神戸松蔭女
子学院大学
38,125 ㎡ 短期大学部
と共用
㎡) ( 38,125 ㎡)
情報処理学習施設
計
語学学習施設
7 室
4 室 大学全体
(補助職員 6 人)(補助職員 3 人)
室 数
日本語日本文化学科
2
9
室
新設学部等の名称
図書
学術雑誌
視聴覚資料 機械・器具
〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル
冊
種 〔うち外国書〕
点
点
72,734〔10,803〕
図 文学部
書 日本語日本文化学科 (70,194〔10,675〕)
・
72,734〔10,803〕
設
(70,194〔10,675〕)
備
計
25〔0〕 ―〔―〕 (25〔0〕)
25〔0〕 (25〔0〕)
面積
図書館
1,596
―
(―〔―〕)
(763)
(1,596)
(―)
―〔―〕 (―〔―〕)
783
(763)
1,596
(1,596)
―
(―)
㎡
納
可
能
冊
大学全体(申請
学科分除く)
図書:冊
314,288(294,42
8)うち外国書
97,139(94,867)
学術冊子:種
3,404(3,404)う
ち外国書
600(600)
視聴覚資料:点
11,068(10,088)
機械器具:点
11,587(11,587)
標本:点-(-)
数
370,000冊
体育館以外のスポーツ施設の概要
4,042
区 分
収
330
面積
体育館
点
783
閲覧座席数
4,154
標本
㎡
開設前年度 第1年次
ゴルフ練習場
第2年次
テニスコート9面
第3年次
第4年次
第5年次
第6年次
教員1人当り研究費等
250千円
250千円
250千円
250千円 ― 千円
― 千円
経費
5,000千円 5,000千円 5,000千円 5,000千円 ― 千円
― 千円
経 費 の の見 共 同 研 究 費 等
見 積 り 積り 図 書 購 入 費 2,000千円 2,000千円 2,000千円 2,000千円 2,000千円 ― 千円
― 千円
及び維
設 備 購 入 費
―
―
―
―
―
―
―
持方法
の 概 要 学生1人当り
第1年次
第2年次
第3年次
第4年次
第5年次
第6年次
納付金
1,370千円
1,065千円
1,065千円
1,065千円 ― 千円
― 千円
学生納付金以外の維持方法の概要
大
学
の
私立大学等経常費補助金、資産運用収入、雑収入 等
名
称 神戸松蔭女子学院大学 修業 入学 編入学 収容
学 部 等 の 名 称
年限 定員 定 員 定員
年
人
年次
人
人
文学研究科修士課程
学位又
は称号
定 員
超過率
倍
開設
年度
所 在 地
英語学専攻
2
5
―
10
修士(英語学)
0.30 平成12年度
国語国文学専攻
2
5
―
10
修士(国語国文学)
0.60 平成12年度 兵庫県神戸市灘区
心理学専攻
2
10
―
20
修士(心理学)
1.20 平成16年度
篠原伯母野山町
1丁目2番1号
文学研究科博士課程
既
設
大
学
等
の
状
況
言語科学専攻
3
2
―
6
博士(言語科学)
0.83 平成14年度
英語英米文学科
4
170
―
745
学士(文学)
0.77 昭和41年度
国文学科
4
80
―
340
学士(文学)
0.69 昭和41年度
総合文芸学科
4
70
―
280
学士(文学)
0.76 平成12年度
4
70
10
300
学士(心理学)
1.19 平成16年度
60
―
240
学士(人間科学)
都市生活専攻
4
食物栄養専攻
4
1.23 平成17年度
60
―
240
学士(人間科学)
1.13 平成17年度
子ども発達学科
ファッション・ハウジング
4
80
―
240
学士(人間科学)
0.72 平成20年度
4
60
―
180
学士(人間科学)
1.19 平成20年度
文学部
人間科学部
3年次
心理学科
生活学科
1.18
デザイン学科
3
平成23年度より
学生募集停止
英語英米文学科
国文学科
大
学
の
称 神戸松蔭女子学院大学短期大学部 修業 入学 編入学 収容
学位又
学 部 等 の 名 称
年限 定員 定 員 定員
は称号
年
人
年次
人
人
短期大学士
英語コミュニケーション学科
2
―
―
―
既
設
大
学
等
の
状 生活造形学科
況
名
―
開設
年度
2
―
―
―
短期大学士
(生活造形)
目的:教育・研究・研修施設
所在地:鳥取県西伯郡大山町豊房字尾原2046-65
設置年月:平成3年6月
規模:土地32,853㎡、建物686.26㎡
4
所 在 地
昭和25年度 兵庫県神戸市灘区 平成20年度よ
(英語コミュニケーション)
名称:神戸松蔭女子学院大学大山ロッジ
附属施設の概要
定 員
超過率
倍
篠原伯母野山町
―
昭和28年度
1丁目2番1号
り学生募集停
止
学校法人 松蔭女子学院 設置認可等に関わる組織の移行表
平成22年度
入学定員
平成23年度
入学定員
変更の事由
神戸松蔭女子学院大学
文学部
英語英米文学科
170 → 英語英米文学科
国文学科
80 → 国文学科
総合文芸学科
70 → 総合文芸学科
英語学科
日本語日本文化学科
0
平成23年度より学生募集停止
0
平成23年度より学生募集停止
50
定員変更
140
学部の学科の設置(届出設置)
70
学部の学科の設置(届出設置)
70
平成23年度より3年次編入学定
員10名の定員減
人間科学部
心理学科
70 → 心理学科
生活学科
生活学科
都市生活専攻
60 → 都市生活専攻
60
食物栄養専攻
60 → 食物栄養専攻
60
子ども発達学科
80 → 子ども発達学科
80
ファッション・ハウジングデザイン学科
60 → ファッション・ハウジングデザイン学科
60
神戸松蔭女子学院大学大学院
神戸松蔭女子学院大学大学院
文学研究科
文学研究科
英語学専攻(M)
5 → 英語学専攻(M)
5
国語国文学専攻(M)
5 → 国語国文学専攻(M)
5
心理学専攻(M)
言語科学専攻(D)
神戸松蔭女子学院大学短期大学部
10 → 心理学専攻(M)
2 → 言語科学専攻(D)
10
2
神戸松蔭女子学院大学短期大学部
英語コミュニケーション学科
0 → 英語コミュニケーション学科
0
平成20年度より学生募集停止
生活造形学科
0 → 生活造形学科
0
平成20年度より学生募集停止
Ⅱ.
設置前後の学位
様式第2号・別添1
設置の前後における学位等及び専任教員の所属の状況
新 設 学 部 等 の 学 年 進 行
届 出 時 に お け る 状 況
授与する学位等
学部等の名称
学位又
学位又は
は称号
学科の分野
学士
文学
専任教員
異動先
英語英米文学科
助教
授与する学位等
うち
学部等の名称
以上 教授
文学部英語学科
文学部
終 了 時 に お け る 状 況
20
学位又
学位又は
は称号
学科の分野
学士
文学
11
英語学科
助教
うち
以上 教授
文学部英語英米文学科
文学部
(文学)
専任教員
異動元
20
11
20
11
9
5
9
5
(文学)
(廃止)
計
文学部日本語日本文化学科
文学部
国文学科
学士
20
11
9
5
文学
計
文学部国文学科
文学部
(文学)
日本語日本文化学科
学士
文学
(文学)
(廃止)
計
9
5
1
計
Ⅲ.
基礎となる学部等の改編状況
様式第2号・別添2
基 礎 と な る 学 部 等 の 改 編 状 況
開設又は
改編時期
学位又は
学科の分野
改 編 内 容 等
文学部 英米文学科 設置
文学
文学部 国文学科
文学
昭和41年4月
手続きの区分
設置認可(学部と学科)
設置
文学部
英米文学科 → 英語英米文学科
文学
名称変更(学科)
平成12年4月
文学部 総合文芸学科 設置
文学
設置認可(学科)
平成13年4月
文学部 心理学科
文学
設置認可(学科)
平成
4年4月
平成16年4月
人間科学部 心理学科 設置
文学部 心理学科
平成17年4月
設置
心理学
学生募集停止
―
届出設置(学部と学科)
学生募集停止(学科)
人間科学部 生活学科
都市生活専攻、食物栄養専攻 設置
人間科学
設置認可(学科)
人間科学部 子ども発達学科 設置
人間科学
設置認可(学科)
人間科学部 ファッション・ハウジングデザイン学科 設置
人間科学
届出設置(学科)
平成20年4月
1
Ⅳ.
教育課程等の概要
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 共通科目)日本語日本文化学科
単位数
科目
区分
全
学
共
通
科
目
授業科目の名称
必 神戸松蔭とキリスト教
修
小計 (
1 科目)
キリスト教学Ⅰ
キ
キリスト教学Ⅱ
リ
ス キリスト教礼拝学
ト 教会音楽実習ⅠA
教 教会音楽実習ⅠB
学
教会音楽実習ⅡA
系
列 教会音楽実習ⅡB
小計 (
7 科目)
哲学入門
倫理学入門
現代の倫理
日仏比較文化A
日仏比較文化B
日本の文学
世界の文学
児童文学
フランス文学Ⅰ
フランス文学Ⅱ
言語学入門
音楽入門
音楽実技ⅠA
音楽実技ⅠB
音楽実技ⅡA
音楽実技ⅡB
美術入門
美術実技
美術史A
美術史B
一 日本の歴史
般 日本史A
教
日本史B
養
系 世界の歴史
列 アジア史
ヨーロッパ史
文化人類学入門
文化人類学
社会学概論
心理学概論
社会心理学
人間関係論
生涯発達心理学A
生涯発達心理学B
社会福祉概論
ボランティア論
現代社会と政治
現代社会と経済
経済学
現代社会とメディア
くらしと憲法
自然科学史A
自然科学史B
生物学入門
化学A
化学B
地球環境と人間
配当年次
1
−
1
2・3
2・3
2・3
2・3
2・3
2・3
−
1・2
1・2
2・3
2・3
2・3
1・2
1・2
1・2
2・3
2・3
1・2
1・2
1・2
1・2
2・3
2・3
1・2
2・3
2・3
2・3
1・2
2・3
2・3
1・2
2・3
2・3
1・2
2・3
1・2
1・2
1・2
1・2
2・3
2・3
1・2
1・2
1・2
1・2
2・3
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
前
後
前
後
前
後
前
後
必
修
選
択
自
由
2
2
2
0
0
2
前
後
後
前
後
後
前
後
前
後
前
前
前
後
前
後
前
後
前
後
前
前
後
後
前
後
前
後
前
前
前
後
前
後
前
後
前
後
前
前
前
前
後
前
前
後
後
授業形態
講
義
演
習
専任教員等配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
助
手
0
0
0
0
0
○
−
○
○
○
2
2
1
1
1
1
8
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
2
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
○
○
○
○
−
0
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
1
0
0
0
0
備考
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼2
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
隔年開講
隔年開講
隔年開講
隔年開講
隔年開講
隔年開講
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 共通科目)日本語日本文化学科
単位数
科目
区分
ャ
一
般
教
養
全 系
学 列
共
通
科
目 キ
リ
ア
・
ビ
ジ
ネ
ス
教
育
系
列
授業科目の名称
数学入門
くらしの中の統計学
食物と健康
くらしと医療
こころの健康
ジェンダー論入門
女性とメディア
女性と法
女性と健康
現代の教養Ⅰ
現代の教養Ⅱ
小計 (
58 科目)
簿記・会計A
簿記・会計B
キャリアデザインⅠ
キャリアデザインⅡ
キャリアデザイン研究
インターンシップ
ホスピタリティ・マネジメント
金融リテラシー
ュ
小計 (
8 科目)
コ 伝わる文章
ミ コミュニケーション・スキル
伝わる話しことば
ニ
ディベート演習Ⅰ
ケ
ディベート演習Ⅱ
シ
配当年次
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
1・2
−
1・2
1・2
1
2
3
3
1・2
2・3
必
修
前
後
後
前
前
前
後
後
後
前
後
0
前
後
前・後
前・後
前・後
集中
前・後
前・後
ー
−
1・2 前・後
1・2 前・後
2・3 前・後
2・3
前
2・3
後
0
選
択
授業形態
自
由
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
111
2
2
2
2
2
1
2
2
講
義
専任教員等配置
実
験
・
実
習
演
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
−
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
0
0
0
0
0
兼4
兼5
兼5
兼2
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
0
0
0
0
0
兼5
兼1
兼4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
兼4
兼54
○
○
○
0
10
1
1
1
1
1
1
1
1
0
8
2
1
0
3
155
0
0
−
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼39
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
0
○
○
○
○
○
15
2
2
2
2
2
備考
助
手
○
○
○
○
○
ョ
ン
教
育
系
列
情
報
教
育
系
列
小計 (
5 科目)
情報リテラシーA
情報リテラシーB
WEBリテラシーA
WEBリテラシーB
WEBプログラミングⅠA
WEBプログラミングⅠB
WEBプログラミングⅡA
WEBプログラミングⅡB
8 科目)
前
後
前
後
前
後
前
後
0
−
1・2
1・2
後
前
0
−
○
○
○
○
○
○
○
○
−
○
○
ー
小計 (
健康・スポーツ総論
健 スポーツ科学実習
康
・
ス
ポ
−
1
1
1
1
2
2
2
2
ツ
系
列
小計 (
計 (
2 科目)
89 科目)
−
−
0
4
2
−
65
5
19
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
単位数
科目
区分
外
国
語
科
目
授業科目の名称
英語ⅠA
英語ⅠB
英語Ⅱ
英語Ⅲ
英語ⅣA
英語ⅣB
AV英語講座
実践英単語
実践英文法
基礎英語力養成講座
実用英語Ⅰ
実用英語ⅡA
実用英語ⅡB
実用英語ⅡC
実用英語ⅢA
実用英語ⅢB
実用英語ⅢC
やさしい英会話A
やさしい英会話B
ステップアップ英会話A
ステップアップ英会話B
中国語ⅠA
中国語ⅠB
中国語ⅠC
中国語ⅠD
中国語ⅡA
中国語ⅡB
中国語ⅡC
中国語ⅡD
韓国語ⅠA
韓国語ⅠB
韓国語ⅠC
韓国語ⅠD
韓国語ⅡA
韓国語ⅡB
韓国語ⅡC
韓国語ⅡD
フランス語ⅠA
フランス語ⅠB
フランス語ⅠC
フランス語ⅠD
フランス語ⅡA
フランス語ⅡB
フランス語ⅡC
フランス語ⅡD
フランス語ⅡE
フランス語ⅡF
やさしいフランス語会話A
やさしいフランス語会話B
フランス語コミュニケーションA
フランス語コミュニケーションB
中級実用フランス語A
中級実用フランス語B
上級実用フランス語A
上級実用フランス語B
フランス語研修
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
2
2
1
1
2
2
1
1
1
1
1
1
2・3・4
2・3・4
1
1
1
1
1
1
1
前
後
前
後
前
後
前
前
後
前
前
後
前
後
後
前
後
前
後
前
後
1
1
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
1
1
1
1
2
2
2
2
1
1
1
1
2
2
2
2
1
1
1
1
2
2
2
2
1
2
2
2
3
3
2
2
3
3
2
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
2
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
前
後
前
後
前
後
前
後
3
専任教員等配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
備考
助
手
兼4
兼4
兼6
兼6
兼6
兼6
兼1
兼1 隔年開講
兼1
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼2
兼1
兼1
兼3
兼3
兼2
兼2
1
1
1
1
兼3
兼3
兼3
兼3
兼2
兼2
兼2
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼3
兼3
兼4
兼4
兼2
兼2
兼2
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
集中
集中
集中
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
単位数
科目
区分
外
国
語
科
目
授業科目の名称
ドイツ語ⅠA
ドイツ語ⅠB
ドイツ語ⅠC
ドイツ語ⅠD
ドイツ語ⅡA
ドイツ語ⅡB
ドイツ語ⅡC
ドイツ語ⅡD
配当年次
1
1
1
1
2
2
2
2
必
修
前
後
前
後
前
後
前
後
選
択
授業形態
自
由
講
義
1
1
1
1
1
1
1
1
演
習
専任教員等配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
講
師
助
教
○
○
○
○
○
○
○
○
小計 (
64 科目)
−
0
69
0
計 (
64 科目)
−
0
69
0
4
兼2
兼2
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
−
0
64
備考
助
手
0
0
1
0
0
0
兼38
0
1
0
0
0
兼38
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
単位数
科目
区分
必
修
科
目
専
門
教
育
科
目
選
択
科
目
授業科目の名称
配当年次
必
修
日本語入門A
日本語入門B
日本語教育入門
日本文化入門
日本語日本文化第一演習A
日本語日本文化第一演習B
日本語日本文化第二演習A
日本語日本文化第二演習B
卒業研究
1
1
1
1
3
3
4
4
4
前
後
前・後
後・前
前
後
前
後
通
2
2
2
2
2
2
2
2
8
小計 (
9 科目)
音韻・表記の基礎知識
文法・敬語の基礎知識
正しいことばづかい
ことばの調べ方
日英対照言語学A
日英対照言語学B
日中対照言語学A
日中対照言語学B
日韓対照言語学A
日韓対照言語学B
アナウンスメントの基礎
プレゼンテーションの基礎
多文化共生論A
多文化共生論B
地域文化論A
地域文化論B
日本語教授法基礎A
日本語教授法基礎B
日本文学史A
日本文学史B
日本語史A
日本語史B
日本文化を学ぶA
日本文化を学ぶB
日本文化を学ぶC
日本文化を学ぶD
古典文学を読むA
古典文学を読むB
古典文学を読むC
古典文学を読むD
近代文学を読むA
近代文学を読むB
漢文を読むA
漢文を読むB
応用文章表現法A
応用文章表現法B
社会言語学演習A
社会言語学演習B
日本語学を学ぶA
日本語学を学ぶB
第二言語習得論A
第二言語習得論B
マスメディア論A
マスメディア論B
日本語教授法応用A
日本語教授法応用B
−
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
24
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
○
○
○
○
○
○
○
○
○
0
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
−
0
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
専任教員等配置
実
験
・
実
習
教
授
准
教
授
1
1
2
2
1
1
5
5
5
5
5
5
1
5
助
教
助
手
0
0
0
備考
2
2
2
2
2
2
―
1
1
1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
1
1
兼2
兼2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
兼1
兼1
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
講
師
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
―
教
育
課
程
等
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
単位数
科目
区分
専
門
教
育
科
目
選
択
科
目
授業科目の名称
配当年次
必
修
選
択
授業形態
自
由
講
義
演
習
専任教員等配置
実
験
・
実
習
教
授
○
○
准
教
授
講
師
日本語教育演習A
日本語教育演習B
古典文学を学ぶA
古典文学を学ぶB
古典文学を学ぶC
古典文学を学ぶD
近代文学を学ぶA
近代文学を学ぶB
日本語・日本文化学外研修A
日本語・日本文化学外研修B
書法の基礎と楷書A
書法の基礎と楷書B
書道実技(硬筆)
書道実技(行書)
書道実技(仮名A)
書道実技(仮名B)
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
1
1
1
1
2
2
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
前
後
後
前
前
後
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
書道実技(草書)
2
前
1
書道講義
2
後
2
○
1
中国書道史
1
前
2
○
1
日本書道史
1
前
2
○
茶道史
2
前
2
○
華道史
2
後
2
○
書道実技(作品制作)
3
後
1
助
教
備考
助
手
1
1
○
○
○
○
○
○
1
1
1
1
1
1
○
○
1
1
○
○
○
○
○
○
1
1
○
1
兼1
兼1
兼1
兼1
兼1
1
兼1
○
1
小計 (
69 科目)
−
0
128
0
5
2
1
0
0
兼10
計 (
78 科目)
−
24
128
0
59
11
8
5
2
1
0
0
兼10
合計 (
231 科目)
28
352
0
124
80
27
5
3
1
0
0
兼99
―
−
学位又は称号
学士(文学)
学位又は学科の分野
卒業要件及び履修方法
学生は、次の各号に定める科目区分について、当該各号に定める単位数を履修
し、124単位以上を修得しなければならない。
(1)全学共通科目
神戸松蔭とキリスト教2単位、キリスト教学系列より4単位以上、一般教養系列
より10単位以上、キャリア・ビジネス教育系列より2単位以上、コミュニケー
ション教育系列より2単位以上、情報教育系列より2単位以上、健康・スポーツ
系列より2単位以上、合計24単位以上を修得しなければならない。
(2)外国語科目
いずれか1ヶ国語につき4単位以上
(3)専門教育科目
必修科目24単位、選択科目より48単位以上、合計72単位以上修得しなければな
らない。
(4)前号(1)(2)(3)のほかに、全学共通科目、外国語科目、専門教育科目、副専
攻科目より任意に、24単位以上を修得しなければならない。
(5)その他
・他学部の全学共通科目を修得した場合は、該当する系列の単位として認定す
ることができる。
・文学部の他学科専門教育科目を修得した場合は、専門教育科目の卒業必要単
位として認定することができる。ただし、日本語日本文化学科専門教育科目よ
り56単位以上修得しなければならない。
・他学部の専門教育科目を修得した場合は、専門教育科目以外の卒業必要単位
として認定することができる。
6
文学関係
授業期間等
1学年の学期区分
1学期の授業期間
2学期
15週
1時限の授業時間
90分
Ⅴ.
授業科目の概要
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
必修
授業科目の名称
講義等の内容
神戸松蔭とキリスト
教
神戸松蔭の歴史とキリスト教の精神を理解し、ここで学ぶ意義を見
出すことを目的とした授業である。私立大学は、それぞれ固有の顔
を持っている。神戸松蔭の歴史と建学の精神、そしてその背景に
ある多彩なキリスト教文化・神戸の文化を学ぶ。加えて、現代社会
における人間と命の問題とそれらの問題にかかわるキリスト教の活
動とその意義を学ぶ。
キリスト教への入門
まずキリスト教の歴史について、その成立の母体となったユダヤ教
に触れながら、アウトラインを述べる。次に「聖書」について概説す
る。ここまでが導入部である。つづいて、新約聖書から特に福音書
には何が書いてあるのかを学ぶ。貧しい人びととともに生きたイエ
スの生涯について学びながら、イエスが同時代の人々に何を語り
かけたのかについて考えてゆく。イエスがこどもとどのように係わっ
たのかについても述べる。
旧約聖書を読み解きながら、人間と自然の関係について考えるの
が主要な課題である。まず、古代オリエント世界の歴史と風土につ
いて概観する。この地は農耕・牧畜の発生地の一つであるが、東
アジアの農業とは大きく異なっているので、両者を比較しながら述
べる。続いて創世記の天地創造物語を取り上げ、人間による「地の
支配」の意味について考察する。さらに詩篇から104篇など人間と
自然の関係について語っている作品を取り上げる。23篇など牧羊
文化が下地となっている作品にも触れる。
キリスト教学Ⅰ
キリスト教.学Ⅱ
キリスト教学系列
全学共通科目
キリスト教礼拝学
キリスト教における礼拝について、聖書時代から中世、宗教改革時
代を経て、現代にまでいたるその歴史的変遷を概観する。諸宗教
における礼拝との比較や教会暦の成立発展およびクリスマスやイ
ースターなどの重要な祭礼についても文化史的側面から学ぶ。ま
た『日本聖公会祈祷書』(1990年版)の成立の経緯や内容を具体
的に見てゆく中で、現代の日本における礼拝のあり方について考
察する。
教会音楽実習ⅠA
この授業では実際に様々な声楽曲を実際に声に出して歌い、体
験的に歌うことを知っていく。オルガンに限らずすべての器楽の理
想は「歌」である。100%身体に依存している「歌」を学ぶことは、体
の状態を整え、「身体の中を知る」ことからはじまる。それは楽器を
奏する時の大きな助けになるはずである。特に空気の流れを媒体
とするオルガンに携わる者にとって、息がすべてをつかさどる歌を
知ることは非常に重要になる。この授業では、歌うための体の使い
方を主に学ぶ。
1
備考
隔年開講
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
キリスト教学系列
全学共通科目
一般教養系列
授業科目の名称
講義等の内容
教会音楽実習ⅠB
この授業では実際に様々な声楽曲を実際に声に出して歌い、体
験的に歌うことを知っていく。オルガンに限らずすべての器楽の理
想は「歌」である。100%身体に依存している「歌」を学ぶことは、体
の状態を整え、「身体の中を知る」ことからはじまる。それは楽器を
奏する時の大きな助けになるはずである。特に空気の流れを媒体
とするオルガンに携わる者にとって、息がすべてをつかさどる歌を
知ることは非常に重要になる。この授業では、楽器演奏と体の共通
性について主に学ぶ。
隔年開講
教会音楽実習ⅡA
宗教的声楽曲の練習と実践
オルガンに限らずすべての器楽の理想は「歌」である。特に空気の
流れを媒体とするオルガンに携わる者にとって、息がすべてをつ
かさどる歌を知ることは必要不可欠である。この授業では実際に声
楽曲を実際に声に出して歌うことによって、体験的に歌うことを知っ
ていく。また、教会オルガニストにとって重要な役割である、会衆賛
美を念頭においた練習も行う。
隔年開講
教会音楽実習ⅡB
様々な宗教的声楽曲の練習と実践
オルガンに限らずすべての器楽の理想は「歌」である。特に空気の
流れを媒体とするオルガンに携わる者にとって、息がすべてをつ
かさどる歌を知ることは必要不可欠である。この授業では実際に
様々な声楽曲を実際に声に出して歌うことによって、体験的に歌う
ことを知っていく。また、教会オルガニストにとって重要な役割であ
る、会衆賛美を念頭においた練習も行う。
隔年開講
哲学入門
「哲学」とは、私たちが日常いだいている常識を疑い、世界と人間
に対する根源的な認識を獲得しようとする学問である。私たちが生
きている世界において、本当の意味で「ある」と言うことができるの
は何か。人間は何をどこまで知ることができるのか。そして、その世
界のなかで、私たちはどのように生きるべきなのか。このような問い
に取り組み、究極的な解答を得ようとするのが「哲学」である。この
授業では、西洋の思想家たちを取り上げ、彼らの問題意識と議論
を紹介しながら、「哲学」という学問の問題意識と主な哲学者たち
の思想を理解することを目指す。
倫理学とは、人間はいかに生きるべきかを考え、人間らしく生きる
ためにはどのような生き方を選んだらよいかを探究する学問であ
る。今回の入門では、西洋のこれまでの代表的な倫理学説を取り
上げ、それらを紹介するとともに批判的に検討し、人間の「人間ら
しさ」がどこに成り立つかを考えていきたい。そして、倫理学の対象
と方法とに関する基礎的な理解を得る。
倫理学入門
現代の倫理
本講義では、現代における具体的な倫理問題を、主に西洋思想
史の考え方を基に解釈する。毎回の講義では、我々が日常的に
直面する倫理的な諸問題を紹介し、それに対して哲学・倫理学が
どのように応えるのか検討する。また、現代の様々な社会問題を取
り上げ、その時事的な事例から「倫理」について考察する。
2
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
日仏比較文化A
日仏比較文化B
日本の文学
一般教養系列
全学共通科目
世界の文学
児童文学
講義等の内容
「フランスと日本の文化を比較する」
フランス文化やフランス人のものの見方について色々な角度から
接近し、理解を深めていくことが狙いである。また同時に、日本の
文化や日本人のものの見方に関して調査し、フランスの場合と比
較してもらう。その中で日本を改めて見直す機会も持つことを希望
する。
「フランスと日本の文化を比較する」
フランスと日本の比較を通して、日仏両方の理解を深めることが狙
いである。履修者は各自,日仏比較に関わるテーマを一つ選び,
授業中に発表し、最後にレポートとしてまとめることを目指す。発表
者以外の出席者も全員,コメントを必ず求められるので、しっかりと
発表を聞いて、自分の考えを言葉で表現してもらいたい。発表と並
行して、日本から見たフランス、フランスから見た日本についての
考察も深めていく。
代表的な日本文学作品について学び、日本の文学を学ぶととも
に、文学作品を通して日本人の文化、生活、心理を知る授業であ
る。特に、すぐれた文学遺産であり、新しい発見に満ちた古典文学
作品にふれ、その時代の背景、社会、風俗、文化などをも味わう。
日本の文学作品に関心を持ち読んでみたい、日本の文化につい
て深く知りたくなることを目指す。
世界の文学の多様性に触れることで、様々な地域の人間の考え
方・感じ方、つまりは「心性」を探り、併せて当該時代の「社会の在
り様」を見聞することができる。しかし一方で、多様でありながら、同
時に国境や文化の壁を越えて享受される文学のグローバルなあり
かた、その現代的意義を探る。何よりも大きな目標は、授業で取り
上げた作品を受講者が自分でできるだけたくさん読み、文学を読
む愉しさを実際に体験することである。
主として英米、日本のさまざまな児童文学作品に触れ、「物語を聞
くこと」「物語を読むこと」を体験し、児童文学とは何か、子どもにと
ってまた大人にとっても児童文学がどんな意味を持つのか、なぜ
時代を超えて読みつがれていくのかについて考える。本がどんな
力をもっているか、世界各地の本が何を語っているか、物語と物語
ること、想像力を持つことの重要性について講義する。また、芸術
の表現手段としての児童文学について考えるため、絵本も対象と
し、ことばや絵の持つ表現上の役割及びその特性について学んで
いく。
3
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
フランス文学Ⅰ
フランス文学Ⅱ
講義等の内容
一般教養系列
全学共通科目
サン=テグジュペリ研究
サン=テグジュペリの『夜間飛行』『人間の大地』『小さな王子さま』
(『星の王子さま』)を精読していく。夜間飛行の推進に生きる「行動
の生活」と、愛情や家庭といった「個人的幸福の生活」のあいだの
葛藤と、それぞれの生活の意義を追究した『夜間飛行』を精読した
あと、『人間の大地』の「絆と責任」のテーマに関係するエピソード
を読んでいく。その後『小さな王子さま』を精読する。『小さな王子さ
ま』もまた「絆と責任」が主要なテーマである。これら3作品をとおし
て、サン=テグジュペリが人間というものを、また生きるということ
を、どのようにとらえていたのか、人間の絆や絆にともなう責任につ
いて、どのように考えていたのかを明らかにしていきたい。
この講義では、フランス文学の大きな特徴の一つとされる「心理
主義」の解明を試みる。具体的には、ラシーヌの戯曲(17 世紀)が
もつ心理主義的傾向の分析を出発点として、そこに見られる心理
主義的特質が、17 世紀から現代に至る小説作品(バルザック、スタ
ンダール、他)において、如何に現れているかを探る。また、フラン
ス文学のもう一つの特徴である「人間研究」(ラ・ロシュフーコー『箴
言集』)の側面にも言及しながら、「心理主義」の定義を目指す。
言語学入門
言語は人間を他の動物から分ける最大の特徴であり、知識や技術
を蓄積する手段として人間の文化を生み出した。言語学は言語を
科学的に研究する学問である。この授業は、日本語について学ぶ
ことを通じて言語学について理解を深めることを目的としている。
日本語の話しことばを中心に、その多様性について学んでいく。
音楽入門
日本では一般にクラシック音楽は堅苦しいと考えられ、敬遠される
ことが多い。そのために日本では本格的なクラシック音楽の普及が
なされていない。その原因の一つは、言うまでもなく、人々がその
音楽に触れる機会が少ないことにあるだろう。では、ただひたすら
クラシック音楽に接する機会を増やせば、この状況は抜け出せる
のであろうか? 問題はそれほど単純ではない。クラシック音楽
は、演奏する側に専門的な技量が必要とされるが、同様に鑑賞す
る側にも聴く能力が要求されるのである。本講義では、クラシック音
楽の名曲を解説し、クラシック音楽の魅力を考える。
音楽実技ⅠA
「パイプオルガンを弾いてみよう!」(入門編)
チャペルにある大オルガンを用いてのパイプオルガン演奏実習入
門。パイプオルガンの構造と演奏に関する基本的な知識、および
初歩的な演奏技術の習得を目標とする。同時に楽曲に対する知
的理解と音楽的センスを、練習によってバランスよく練り上げひと
つの演奏に仕上げる、このプロセスを通して、集中力および客観
的なものの見方を養う。
4
備考
隔年開講
隔年開講
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
「パイプオルガンを弾いてみよう!」
チャペルにある大オルガンを用いてのパイプオルガン演奏実習入
門。パイプオルガンの構造と演奏に関する基本的な知識、および
演奏技術の習得を目標とする。同時に楽曲に対する知的理解と音
楽的センスを、練習によってバランスよく練り上げひとつの演奏に
仕上げる、このプロセスを通して、集中力および客観的なものの見
方を養う。クラス内の発表とお互いのコメントを通じて、演奏技術を
自分のものとしていく。
音楽実技ⅡA
音楽実技ⅠA・B で得た基礎をもとに、さらに本格的なパイプオル
ガン演奏の実習を行う。タッチ、アーティキュレーション、ペダル奏
法、レジストレーションといった基礎的技法を磨く。本学のチャペル
のオルガンはフランス古典期の様式のオルガンであることを踏ま
え、その時期の聖歌に基づくオルガン作品を主なレパートリーと
し、グループレッスンの形態で授業を行う。また実際に会衆賛美
(讃美歌伴奏)のやり方についても実習する。
音楽実技ⅡB
音楽実技ⅠA・B、ⅡAで得た技術をもとに、さらに本格的なパイプ
オルガン演奏の実習を行う。タッチ、アーティキュレーション、ペダ
ル奏法、レジストレーションといった基礎的技法をさらに磨きなが
ら、作品の様式にも注目していきたい。フランス古典期の聖歌に基
づくオルガン作品を主なレパートリーとし、グループレッスンの形態
で授業を行う。また実際に会衆賛美(讃美歌伴奏)のやり方につい
ても実習するとともに、クラス内発表会や実技試験等の機会を通じ
て公開演奏の経験を積む。
美術入門
時代の新旧やジャンルを越えた様々な作家や作品をとりあげ、美
術を身近な教養としてとらえ、より美術を楽しむ意識を持てるように
なることを目的とした授業である。様々な分野の美術作品に触れる
ことにより視野を拡げ、作家の生い立ちや社会的背景、表現方法
などを考察し、作品を鑑賞する手がかりをつかむ。そして、日常的
に美への関心を持ち自身の感想を述べる力を養う。
美術実技
美術実技は,作品製作の実践を通して、つくることの意味を考え、
表現することの楽しみを体験し、美術の理解を深めることを目的と
している。この授業では、絵画の骨格、基礎である素描の制作を通
し、事物のあるがままの姿を捉え、さまざまな手法で描くことを身に
つける。鉛筆、色鉛筆、木炭、筆、ペン、パステルなど様々な用具
の特質をいかして、風景、静物、人物のデッサンをする。
美術史 A
美術作品を通して、いろんなものが見えてくる。その作品の生まれ
た時代背景、その国の文化、その作品を作った人の考え方や個人
的な想いなどである。作品は人間の営みを映し出す「鏡」のようなも
のでもある。そのような、作品にまつわる物語(ヒストリー)が美術作
品の価値を生み出してきたと言えよう。この授業では美術作品を
「歴史的位置づけ」と「図像解釈」の二つの視点から考察し、より深
い美術理解を目指す。年代ごとに時代背景、思想背景を調べ、そ
れらを把握した上でその時代の作品をピックアップして分析する。
一般教養系列
全学共通科目
音楽実技ⅠB
5
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
一般教養系列
全学共通科目
美術史 B
19 世紀以降、わたしたちの社会は工業化の一途をたどってきた。
様々なテクノロジーが次々と考案され、今日の社会のめまぐるしい
変化の中で美術のあり方も、そしてわたしたちの感じ方そのものも
大きく変化し、加速度的に多様化しつつある。現代において美術
の価値を生み出すものは何か?わたしたちの目線から、近代より
現在へと到る美術の変容を読み解く。年代ごとに時代背景、思想
背景を調べ、それらを把握した上でその時代の作品をピックアップ
して分析する。
日本の歴史
高校までの日本史は、昔の出来事を覚える科目であり、なぜ歴史
を学ぶのか考えないままに終わったかもしれない。現代の日本の
社会・生活は、過去の日本とは大きく異なるものである。しかし、こ
れまでの歴史の積み重ねの上に生まれたものであり、現代を理解
するためには歴史を理解することが不可欠である。また、今現在あ
たり前と思っていることでも、歴史的な観点から見れば特殊なこと
であることも少なくない。歴史を学ぶことは、現代の社会と生活を理
解する視座を提供してくれる。歴史に関心を持ってもらうことがこの
授業の目的である。
日本の歴史に関心を持つ学生及び日本史を学ぶ必要のある学生
を対象として行う授業である。歴史の流れを踏まえたうえで、日本
の社会や政治、人々の生活の変遷を学ぶ。本講義は、主に古代
から近世までの具体的な歴史事象・歴史人物を取り上げながら、
幅広い学習を進める。日本の歴史は東アジアの歴史の動向とたえ
ず深い関わりを持ちながら展開してきたので、アジアとのかかわり
についても学ぶ。
日本史 A
日本史 B
日本の歴史に関心を持つ学生及び日本史を学ぶ必要のある学生
を対象として行う授業である。歴史の流れを踏まえたうえで、日本
の社会や政治、人々の生活の変遷を学ぶ。本講義は、主に近世
から現代までの具体的な歴史事象・歴史人物を取り上げながら、
幅広い学習を進める。日本の文化と社会の特殊性、現代日本の世
界化についても考える。
世界の歴史
高校までの世界史は、昔の出来事を覚える科目であり、なぜ歴史
を学ぶのか考えないままに終わったかもしれない。現在の深刻な
問題、例えばテロ、紛争、内戦などは、これまでの歴史の積み重ね
の上に生まれたものであり、その理解と解決のためには歴史を理
解することが不可欠である。また、今現在あたり前と思っていること
でも、歴史的な観点から見れば特殊なことであることも少なくない。
歴史を学ぶことは、現代の社会と生活を理解する視座を提供してく
れる。世界のありように関心を持ってもらうことがこの授業の目的で
ある。
6
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
世界的に見れば、地理的にも文化的にも日本は東アジア地域の
一部とみなされる。実際、日本の歴史は中国や朝鮮半島など東ア
ジアの歴史から大きな影響を受け、数千年にわたり密接な関係を
もってきた。それはこれからも同様だと思われる。この講義では、ア
ジア中でも東アジアの歴史を日本との関わりを踏まえながら学ぶ。
高校の時の世界史のくり返しにならないよう、あまり細かいことにと
らわれず、それぞれの時代についていくつかの問題を取り上げて
講義を進める。
ヨーロッパ史
ヨーロッパは現在の日本の政治、経済のもととなる仕組みを作り出
した地域である。また、世界中の多くの人が洋装をしていることをは
じめとして、ヨーロッパの文化は現代の世界の文化の主流となって
いる。現在の日本を理解する上でもヨーロッパの歴史を知ることは
不可欠である。ヨーロッパの歴史についての常識を身につけてもら
うことを目的とした講義である。高校の時の世界史のくり返しになら
ないよう、あまり細かいことにとらわれず、それぞれの時代について
いくつかの問題を取り上げて講義を進める。
文化人類学入門
文化人類学は、いわば閉鎖的な「未開社会」を研究対象としてきた
という背景をもつ。しかし、国際化やグローバル化の加速的な進展
とともに、地球上のすべての社会を取り巻く文化的環境は大きく変
化しつつある。それに伴って、文化人類学では、新しい知の体系
を再構築するべく、ナショナリズム、民族問題、紛争、宗教復興、開
発、観光などの近代的な現象を扱うようになった。本授業では、具
体的な文化現象を通して、異文化を理解するための基本的な視
座を養う。
文化人類学
文化人類学について深く学びたいという意欲を持つ学生を対象と
した授業である。文化人類学は、いわば閉鎖的な「未開社会」を研
究対象としてきたという背景をもつ。しかし、国際化やグローバル化
の加速的な進展とともに、地球上のすべての社会を取り巻く文化
的環境は大きく変化しつつある。それに伴って、文化人類学では、
新しい知の体系を再構築するべく、ナショナリズム、民族問題、紛
争、宗教復興、開発、観光などの近代的な現象を扱うようになっ
た。本授業では、文化人類学がどのように 21 世紀の現代的諸問
題を把握し、またその解決に関与・貢献できるのか学び考えてい
く。
社会学概論
社会学は生活の共同という観点から人間の社会生活を研究する
学問であり、家族、地域、集団・組織、職業、現代社会等を研究対
象としている。本講義では、方法論や具体的事例を紹介しながら、
なるべくわかりやすく基礎概念を説明していく。「現実」の背後にあ
る社会構造や社会変動についての理解を深め、現代社会の捉え
方を学ぶ。最終的には、受講生一人一人が、社会学的知見を「使
える知識」として身につけ、自身の価値観や行動様式、社会的現
実について考えることができるようになることを目指す。
一般教養系列
全学共通科目
アジア史
7
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
心理学概論
心とは何か考える時最初に思い浮かべるのは、見たり聞いたり、昔
の出来事を思い出したり、考えたりしている自分自身の意識だろ
う。しかし、心と意識は同じではない。意識の及ぶ範囲には限界が
ある。私たちの心は意識していないところで様々なことをしている。
それゆえ、心について学ぶ必要がある。心理学は、心の働きを科
学的・実証的に捉えようとする学問で、幅広い分野から成り立って
いる。この授業では心理学を概観し、普段あたり前のように思って
いる心の働きの不思議について学ぶ。
社会心理学
この授業は、社会的な場面での人の行動と心の働きについて学ぶ
ことを目的としている。社会心理学とは、私たちの周りで起こってい
る社会の出来事や私たちと関わりがある人々から、どのように影響
されるのかを調べる学問である。授業では、社会心理学の研究領
域の中でも、自己、認知、感情など個々人の行動レベルの問題を
取り上げ、具体例を踏まえながら解説していく。
この授業は、対人関係と集団行動について社会心理学の観点か
ら学びながら、身近な人間関係について理解を深めることを目的と
している。社会心理学とは、私たちの周りで起こっている社会の出
来事や私たちと関わりがある人々から、どのように影響されるのか
を調べる学問である。社会心理学の知見を学ぶことで、身近な人
間関係を見つめなおし、より素敵な人生を送ることに役立ててほし
い。
人間関係論
一般教養系列
全学共通科目
生涯発達心理学 A
生涯発達心理学 B
社会福祉概論
人間の発達過程を生涯発達の視点から検討する講義である。
人間発達を受精から死に至るまでの一生涯を対象として捉え、さま
ざまな現象を心理学的側面から概説する。特に、本講義では乳児
期・幼児期・児童期を扱う。個体の発達的変化のイメージを描き、
各発達段階における理論と自分自身の経験とをすり合わせること
により、人間発達に関する一層の理解を深めてもらうことを目的とし
ている。
人間の発達過程を生涯発達の視点から検討する講義である。
人間発達を受精から死に至るまでの一生涯を対象として捉え、さま
ざまな現象を心理学的側面から概説する。特に、本講義では青年
期以降を扱う。自己への問い直し,恋愛、結婚などに伴う男女の関
係や親子関係、職業選択、家族の再構成などのさまざまなライフイ
ベントについての将来展望を構築し、生涯発達の視点を理解する
ことを目的とする。
快い生活を目指して社会福祉について学ぶ授業である。主に、福
祉の歴史、人口学と福祉、児童の生活と家庭福祉、障害者、高齢
者の生活と福祉、そしてこれらに関連した制度について講義する。
また、講義内容は学生の今後の生活の中にも起こりうることもあると
考えて福祉を身近に感じてもらうことも目的とする。福祉現場を題
材とした具体的な教材を使用し、専門について深く追求するより
も、一つ一つのテーマで生活に密着した基本的なことを学んでい
く。
8
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
一般教養系列
全学共通科目
ボランティア論
阪神・淡路大震災で多くのボランティアが活動し、ボランティア元年
と言われた。また、2001 年は国連が「ボランティア国際年」と定め、
ボランティア活動が、国内外で大きな関心を集めるようになった。
今日では、ボランティアはわたしたちの社会にとって欠かせない存
在となった。本講義では、ボランティアの歴史や現状、そして現場
における実践の紹介を通じて、ボランティアの本質に迫ることを目
的とする。そして、ボランティア活動の意義や今日的役割を理解す
ることによって、「ボランティア」とは何かを考える。
現代社会と政治
授業では、民主政治の原理と現代政治のしくみについて学ぶとと
もに、私たちの日常生活と政治との関わりの深さを具体例を挙げな
がら認識してもらう。それによって、生活を主体的に生きていく判断
基準を持つひとつの契機になることを目指す。また、私たちの生活
に深いかかわりをもつとおもわれる国内外の政治問題について考
察・検討する。新聞やメディアで話題に上っている政治関連記事
やみなさんが関心を抱いているトピックについてもとりあげ検討して
いく。
現代社会と経済
経済学とはどんな学問か考えることを導入部に、経済学的な考え
方について、また経済のしくみ(メカニズム)について、できるだけ平
明に講義する。そして現代社会におけるさまざまな経済事象や経
済問題を考察する際、その本質理解に一歩近づければと考えて
いる。授業では近年のトピカルな経済テーマやそれに関わる諸問
題をとりあげてなるべく平明に解説し、日本経済の現状と課題につ
いて学ぶ。
経済学
経済学は比較的若い学問であるが、一方で社会科学の女王と呼
ばれるほどの論理的厳密性を追究すると同時に、他方で実社会の
問題解決という要請に応えようとしてきた。この講義では現代経済
学の基本的な考え方と、その応用の仕方について学ぶ。そして、
日々新聞やニュースで飛び交っている経済情報を正確に理解し、
社会において必要な経済的知識をしっかり捉える知識の獲得を目
標とする。
現代 社会と メ ディ
ア
20世紀は戦争の世紀だった。また19世紀から続くメディアの世紀
でもあった。そして現代は、新聞・雑誌・ラジオ・テレビそしてインタ
ーネットにケータイ、さまざまなメディアが重層的に取り入れられて
いる。今や、メディア・コミュニケーションなしに人間も社会も存在し
えない。その中で私たちはどのようにしてメディアとコミュニケーショ
ンをとればいいのか?それぞれの歴史を紐解きながら、メディア・リ
テラシーを考える。マスコミ志望者のみならず、すべての人たちに
役立つ講座である。
9
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
高校で習った日本国憲法を、大学生の視点で見直す講義である。
簡単な「法学入門」の授業を行ったあと、憲法に進む。「誰が憲法
を作ったのか」「なぜ作ったのか」「作らないとどういうことになってし
まうのか」「誰が憲法を変えることができるのか」「人権保障で私のな
にがどう守られているのか」など、憲法の重要問題を取り上げる。み
なさんの日常感覚で憲法を理解できるような授業としたいと考えて
いる。
自然科学史 A
地球の歴史、生命の誕生からヒトへの発展の歴史を踏まえ、人類
の発達進化の過程で培ってきた科学技術の歩みを紀元前 4000 年
頃の古代ギリシャから近代に至るまで包括的に論じ、先人たちの
偉業が現代の我々の生活にどのようにかかわっているかの理解を
深める。またこれらの理解をもとに現在の科学技術に対しても高い
見識を持って的確に判断し次世代に伝えていく力を養うことを目
的とする。この授業では主に古代から近代までの科学技術の歴史
を取り上げる。
自然科学史 B
地球の歴史、生命の誕生からヒトへの発展の歴史を踏まえ、人類
の発達進化の過程で培ってきた科学技術の歩みを特に科学技術
の発達の著しい近、現代の状況を歴史、世相を踏まえて包括的に
論じ、先人たちの偉業が現代の我々の生活にどのようにかかわっ
ているかの理解を深める。またこれらの理解をもとに現在の科学技
術に対しても高い見識を持って的確に判断し次世代に伝えていく
力を養うことを目的とする。この授業では主に近代から現代の科学
技術の発展と問題点を取り上げる。
生物学入門
「BSE」、「クローン生物」、「遺伝子組み換え食品」、「ウィルス」な
ど、テレビや新聞でよく見かける言葉だけど、詳しいことはわからな
いという人は多い。病気や食物といった我々の生活に直接関わる
事柄を理解するために生物学の知識は不可欠である。この授業で
は、生物学に関連したくらしの中のトピックスを取り上げ、科学的に
解説することを通して、生物学の基礎知識と生物学的な考え方を
講義する。生命現象や生物に関心を持って日々の情報に接し、さ
らに学びたいという意欲を持つことを目標としている。
食品や衣服や建造物のみならず、人間の手で作り出されるありとあ
らゆるものに化学の知識は密接に関わっている。また、日常生活
の中で見られるごくありふれた光景や人間の行いの中にも、化学
で説明できることが無数にある。その一方で、人々の科学的思考
の脆弱さをついた疑似科学が世の中でまかり通っている光景もし
ばしば見受けられる。本授業で化学の思考や知識を身につけるこ
とで、今後の勉学に活かすとともに、環境問題などを含めた科学的
情報の真偽が見分けられる人になってほしい。ここでは特に有機
化学の分野に重点を置いて、授業を行う。
一般教養系列
全学共通科目
くらしと憲法
化学 A
10
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
化学 B
地球環境と人間
数学入門
講義等の内容
一般教養系列
全学共通科目
食品や衣服や建造物のみならず、人間の手で作り出されるありとあ
らゆるものに化学の知識は密接に関わっている。また、日常生活
の中で見られるごくありふれた光景や人間の行いの中にも、化学
で説明できることが無数にある。その一方で、人々の科学的思考
の脆弱さをついた疑似科学が世の中でまかり通っている光景もし
ばしば見受けられる。本授業で化学の思考や知識を身につけるこ
とで、今後の勉学に活かすとともに、環境問題などを含めた科学的
情報の真偽が見分けられる人になってほしい。ここでは特に無機
化学の分野に重点を置いて、授業を行う。
産業革命以降の急速な工業化は、生活に豊かさや利便性をもたら
したが、様々な公害問題や大気汚染などの環境の悪化をもたらし
た。さらに、現代の人間社会の営みは、事業活動や消費生活の急
速な拡大により、人口問題と相俟って、地球温暖化、オゾン層破壊
水資源やエネルギー問題、森林破壊などのグローバルな環境問
題の原因となっている。人間が短期間で傷つけた地球環境をどう
修復していくか。授業では生活環境も含めた地球環境問題を環境
衛生学的に理解し、何をなすべきかを考える。
数学は中学・高校の科目として仕方なくするものと捉えている人も
いるだろう。また、多くの学問や科学技術の発展に必要な基礎と捉
えている人もいるかもしれない。しかし、多くの人間が数学そのもの
の魅力に引き付けられてきたからこそ発展してきた。数とは何かと
いう根源的な問いから説き起こし、数学は文明の要素であることな
ど数学に近づいてその素晴らしさを学習し、くらしを数学的に見た
時の楽しさを実感することを目標とする。
くらし の中の統計
学
身近なくらしの中で、統計学が使われる場面が意外と多い。現代
はアンケートや世論調査など様々な調査が行われているが、その
分析にはほとんどの場合に統計学が使われている。また、統計学
の知識がないために騙されてしまうことも多い。統計学がどのように
使われているかを簡単な例を通して学ぶことで、データ分析の手
法と、実際に使えるスキルを身につけることを目的とする。難しい数
学を使わないで、統計の基礎を学び、実験データやアンケートな
どのデータ分析、情報処理などの統計的な扱いを学ぶ。
食物と健康
まず食物に含まれる栄養分の吸収と身体の中の代謝の基礎的な
解説を行い、続いて健康や食品に関わる話題などに触れる予定。
前半では食物の消化と吸収のしくみや、血液による栄養分の循環
と老廃物の排泄などについて概説する。さらに、蛋白質、糖質、脂
質の代謝とこれに影響を与えるビタミンやホルモンの役割について
解説し、さらに体外から取り込んだ薬物や異物の代謝についても
触れる。代謝についてのこれらの基礎的な知識をふまえた上で、
後半では脳神経系を介した食欲の調節機構、健康食品、食品の
安全性についての話題など、いくつかの関心の高いトッピックスに
ついて内容を解説する。
11
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
くらしと医療
こころの健康
講義等の内容
一般教養系列
全学共通科目
近年関心の高まっている再生医療を中心として先端医療に関わる
技術のトピックスを紹介し、その背景となる医学や生物学の技術的
進歩、ならびに社会的背景を含めて解説を行う。まず高度先端医
療や再生医学について概説し、その技術的な背景として、細胞分
化と発生のしくみ、医療器具や人工臓器に用いられる生体材料と
生体適合性、人工臓器と組織工学の現状などを紹介し、社会的に
関心の高い iPS 細胞やクローン技術などの話題にも触れる。また当
該分野の進歩の社会的な背景として、医薬品、医療用具の認可
制度、臓器移植や研究目的での細胞や組織の提供の仕組みにつ
いてなど、生命倫理と医療技術の社会的受容に関わる問題につ
いて解説する。
こころの健康に関する理解を深めるために、こころの病についての
知識を得ることは重要である。しかし病気に罹らないことだけが大
切なのではない。どのようにすればこころの健やかさを育て、保ち、
高めることができるかについて、自分自身のこころと向き合いなが
ら感じる・考える作業が必要である。従って本講義では精神疾患の
基本的な知識・予防・対処法に加え、自分のこころについても身の
丈で感じられるよう、できるだけ生活に密着したところでこころを捉
えることを目的とし、こころの健やかさについて心理学的な視点か
ら考察する。
ジェンダー論入門
ジェンダーとは、「社会的、文化的な性差」と一般に訳される。先天
的なものではなく、文化的に身につけた、あるいはつくられた性差
の概念をさす。この授業では、生物学的性とジェンダーの違い、な
ぜジェンダーについて学ぶ必要があるのか、ジェンダー研究につ
いて学ぶ。これまでの女性の生き方の歴史を正確に知り、現在女
性が抱えている問題を身近なところから検証しつつ、学生自身の
未来へとつなげていく。女性である学生が、どうやって自分らしく生
きるかということについて、多くの情報を取り入れ、それに基づいて
考える授業としていく。
女性とメディア
ジェンダーの形成において現代ではメディアの影響が大きい。そ
の影響を意識していることもあるが、無意識的に影響を受ける部分
が大きい。また、男性の女性に対する意識・態度の形成にもメディ
アが大きな影響を与えている。現代社会におけるメディアの存在と
その影響について知り、考えてみることが重要である。この授業で
は、メデイア、広告、絵画に表された女性、おとぎばなし、ヒーロー
とジェンダー、といった身近な話題を取り上げ、考えていく。
現代の社会において法律に関する知識は必要不可欠である。この
授業では、法の中のジェンダーと私たちの生活との関係を見ること
で、法律をよりよく使う、あるいは変えていく可能性を考えていく。
特に、女性が職業生活を送るうえで直面する様々な法的問題につ
いて知識を深めていく。現代社会における女性を巡る状況や法律
的問題を理解することを目的とする。具体的なテーマをピックアッ
プして、受講生にも考えてもらう。
女性と法
12
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
リプロダクティブヘルス/ライツの概念から女性の健康を考察し、
生涯をその人らしく生きるために、世界の保健福祉システムや女性
の現状を学習し理解を深める。ジェンダー平等教育、性的自己決
定権、男女共同参画社会における両性の理解などを考えていく。
また、優先度が高いにもかかわらず、軽視されてきた女性の健康
に対するニーズ、家族的責任や社会的責任を果たすために、ゆと
りある健康環境を講義する。
現代の教養Ⅰ
科学・技術が急速に発達し、社会生活も大幅に変化した現代であ
るからこそ、自己形成と社会的実践に通底する基盤的能力ともい
える「教養」が必要になっている。「教養」とはまた、多くの情報に溢
れた現代社会において、それらを取捨選択したり、応用したり、とき
には論理的に批判したりするための豊かな知識とものの見方の源
泉でもある。この授業では、人間が長い歴史の中で積み上げてき
た知的・文化的財産への理解を深め、現代的教養の基礎を築くこ
とを目的として、西洋の古典的学芸における「普遍的教養(パイデ
イアー、フマニタス)」の理念とその歴史について学ぶ。
現代の教養Ⅱ
科学・技術が急速に発達し、社会生活も大幅に変化した現代であ
るからこそ、自己形成と社会的実践に通底する基盤的能力ともい
える「教養」が必要になっている。「教養」とはまた、多くの情報に溢
れた現代社会において、必要な知識を選択したり、応用したり、あ
るときは物事に対して論理的に批判したりするための豊かな知識と
ものの見方を与えてくれる。この授業では、人間自身を対象とした
科学的探求について学び考えながら、現代的教養の基礎を築くこ
とを目的とする。
簿記・会計A
「会社の儲ける仕組みをのぞいてみよう。」
社会には、様々な会社があり、会社は儲けるために日々努力して
いる。会社の活動には、必ずお金が絡んでおり、経営者は、その
お金の動きについて記録し、財務諸表という報告書をつくって報
告をしなければならない。これらの方法は統一された方法があり、
その方法が簿記である。
この授業では、会社がどのような活動をし、どのように儲けていくの
かについての仕組みを勉強する。会社が作成した報告書の仕組
みを勉強しつつ、その記録の仕方の基本を勉強する。
「会社の儲ける仕組みをのぞいてみよう。」
社会には、様々な会社があり、会社は儲けるために日々努力して
いる。会社の活動には、必ずお金が絡んでおり、経営者は、その
お金の動きについて記録し、財務諸表という報告書をつくって報
告しなければならない。これらの方法は統一された方法があり、そ
の方法が簿記である。
この授業では、簿記・会計Aの知識やその基本を生かしつつ、
様々な企業活動についての記録のパターンを勉強するとともに、
実際に報告書を作成する。簿記の基礎知識を得るとともに、参考
図書の問題をこなし、「日商簿記検定3級」程度の力をつけることを
想定している。
一般教養系列
女性と健康
全学共通科目
キャリア・ビジネス教育系列
簿記・会計B
13
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
キャリアデザインⅠ
「自分や社会を知りながら、「生き方」「働き方」「大学生活の過ごし
方」を自分で考え、行動するきっかけをつくる。」
本講座では、ワークやディスカッション等を通して「自分を知る」「社
会を知る」「学問とのつながりを考える」ことを中心に、自分にとって
いい人生を送るために「生き方」「働き方」「大学生活の過ごし方」を
自分で考え、行動するきっかけをつくる。この講座を受講すること
により、①社会に出る(就職)ための準備や練習を今のうちから始
めることができる。②受講生自身の大学生活をより充実させること
ができる。
「就職活動の流れや実態を知り、社会で求められる基本スキルを
身につける。」
3年秋からの本格的な就職活動に臨む前に、就職活動の流れや
実態を知り、社会で求められる基本的スキルを身につけておくこと
は、より自分に合った進路選択ができる可能性が高まり、また自信
にもつながる。
本講座では、ワークやディスカッション、プレゼンテーション等を通
して自分や社会を知りながら「社会で求められる基本スキル(情報
収集力、思考力、遂行力、コミュニケーション力)」を身につけてい
く。
キャリアデザインⅡ
キャリア・
ビジネス教育系列
全学共通科目
キャリアデザイン研
究
「現代社会を生きるためのキャリアデザイン」
国際化・情報化の急激な進展、産業構造の変化など、現代社会は
目まぐるしい程の速さで変革が進められている。このような状況の
中で、現代社会を生きるためには、どのような職業観や勤労観を持
って働いたら良いのか、また、どのような人生観を持って生きていく
ことが良いのかという自らのキャリアデザインを描くことが重要であ
る。
本講義ではこれらを描くための能力を養うことを目的とし、各界から
講師を迎え、企業の現状と今後について実践的な立場から学習
することにより職業観・勤労観を学ぶことが出来るように、また、社
会の先輩の持つ多様な人生観に触れることが出来るように、オムニ
バス形式で実施する。
インターンシップ
「将来のキャリアに関連した就業体験」
大学在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を
行うため、企業内で具体的に仕事内容を体験し、職場の雰囲気を
味わう等実習形式で行われる。企業内での体験学習であるため、
事前学習として一般的な常識・礼儀作法・電話の取次ぎ・守秘義
務・コンプライアンスの遵守等を習得し、企業内での体験実習を受
け、体験実習後に体験レポートを作成することで、各人の職業観
の醸成を図る。
14
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
キャリア・ビジネス教育系列
全学共通科目
コミュニケーション教育系列
授業科目の名称
講義等の内容
ホ ス ピタリ ティ ・マ
ネジメント
「ホスピタリティの探求」
ホスピタリティを様々な角度からとりあげ、これからの産業における
ホスピタリティの重要性を理解し、行動につなげる。現代は様々な
場面でホスピタリティの重要性が高まっている。この授業では、エア
ライン、ホテル、飲食業のサービスや仕事等を題材に取り上げなが
ら、ホスピタリティが生み出す価値の重要性について広く考察して
いく。また、授業を通じて受講生がホスピタリティの概念について考
え、創造できるようになることを目指す。
金融リテラシー
「基本的な金融知識を広く知る」
お金に関する知識は、今後人生の中で非常に重要なものである。
就職して初めて貰う給料から始まり、自分の人生の保障となる社会
保険や年金、生命保険、貯蓄としての預金や株式への投資、そし
て最大の支出である、結婚、住宅の購入、子供の教育費、そして、
財産の次世代への移管である贈与や相続といった形で一生関わ
りのあるものだ。
本講座は、これらの知識を広く知るとともに、お金の観点から計
画性と希望をもって今後の人生について考えてもらうことを目的と
している。最終知識レベルとしては、FP技能士3級の知識を想定
している。
伝わる文章
大学生・社会人として必要な文章作成能力の習得を目的とする。
就職活動場面や日常生活などの具体的な場面を想定し、読み手
にとってわかりやすい文章とは何かを考えながら、実践練習を通じ
て実際に文章を作成する。それらを口頭発表することで、プレゼン
テーションの練習も合わせて行なう。
コミュニケーショ
ン・スキル
「聴く」「話す」能力を高めることを目的とする。コミュニケーションへ
の理解を深め、コミュニケーションマインド・自己理解・相手理解な
どへの関心を高める。セルフコーチング、ファシリテーションを学ぶ
ことで、問題解決のために必要なコミュニケーション能力をスキル
アップさせる。最後にディベート(演習)を実施する。客観的、論理
的に議論することを基本とするディベートに取り組むことで、自分の
考えを確立することや、説得力を磨いていく。
社会人として、会話の中でお互いの意見を調整するコミュニケーシ
ョン技術は不可欠なものである。この授業では、発音・発声の基礎
から、滑舌、ニュースの読みなどを体験しながら、自己紹介、自分
の得意分野のプレゼンテーションを行なえるようにする。社会人と
して必要な自己表現能力、コミュニケーション能力の習得を目指
す。
伝わる話しことば
ディベート演習Ⅰ
ディベートの理論を学ぶことで論理的な思考力と表現力を身につ
け、立論・尋問・反駁などの技術を高めることを目的とする。そのた
めに様々なスタイルの試合(討議)を実施する。試合の論題(テー
マ)として時事問題を扱うことで関連知識が得られ、問題発見能力
を涵養する。
15
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
情報教育系列
全学共通科目
授業科目の名称
講義等の内容
ディベート演習Ⅱ
社会に関心を持つこと、時事問題に対する知識を深めること、客観
的な判断力が身につくことを目的とする。まず、ディベートの基本
理論と技術を確認する。そして、試合(討議)における審査のポイン
トと判定の基準を学ぶことにより、審査ができるように訓練する。
情報リテラシー A
この授業では、在学中に利用する本学 ICT 設備の説明を通して情
報機器やネットワークに関する基本的なことがらを学習する。さら
に、在学中および社会において必要となる文書作成・表計算・プレ
ゼンテーションのソフトウェアを思い通りに使いこなし、要求された
資料や作品を仕上げていく基本的な能力を身につけるための講
義と実習を実際にパソコンを操作しながら習得していく。
情報リテラシー B
この授業では、情報リテラシーA で習得した基本的な能力を踏まえ
て、さらに高度あるいは複雑な資料や作品を複数のソフトウェアを
連携させながら仕上げ、分析していく応用能力を身につけるため
の講義と実習を実際にパソコンを操作しながら習得していく。
Web リテラシー A
この授業では、ネットワーク上での有効な情報伝達手段として広く
一般に利用されている web の基本的な仕組みを知ったうえで web
の利便性や問題点を理解し、うまく web と付き合う方法を考えると
共に、web を用いた情報発信を行うのに必要な HTML(Hyper Text
Markup Language)や CSS(Cascading Style Sheet)について学習す
る。
Web リテラシー B
最近のウェブページは単なる文字情報や画像情報だけにとどまら
ず、さまざまな新しい形態のコンテンツが利用され、表示されるよう
になってきた。この授業では、これら新しい形態のコンテンツの中
から現在広く利用されている Flash を取り上げ、その基本操作やウ
ェブページにおける利用方法について学習する。
Web プログラミン
グ IA
動的なウェブページを構成する方法の一つとして、ブラウザで動作
するスクリプト言語をウェブページ内に記述してクライアントに送信
し、クライアント側で処理・対応する方法があり、現在広く利用され
ている。この授業では、ブラウザで動作するスクリプト言語である
JavaScript を用いて、クライアント側で動く web プログラミングの基本
を学習する。
Web プログラミン
グ IB
この授業では、Web プログラミング IA で学習した JavaScript を用い
たクライアント側で動く web プログラミングの手法を使ったウェブペ
ージの実例の解析やコンテンツ作成を通して web プログラミングの
手法を学習する。
16
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
情報教育系列
全学共通科目
健 康・
スポーツ系列
授業科目の名称
講義等の内容
Web プログラミン
グ IIA
ホームページは以前よりインターネットによる情報取得の道具とし
て活用されているが、特に近年、ユーザーとの情報交換の道具と
して重要になっている。このインタラクティブな操作環境は一般的
に web プログラミング(クライアントサイドとサーバーサイド)と呼ばれ
る手法によって実現されている。この授業では、特にサーバーサイ
ドプログラミングの基本的な考え方とその基礎的な手法を学習す
る。
Web プログラミン
グ IIB
この授業では Web プログラミング IIA で学習したサーバーサイドプ
ログラミングの考え方や基本的なプログラミング手法を使った演習
主体の授業を行う。演習では、近年のホームページでよく見かける
材料をとりあげ、クライアントとサーバーのデータのやり取りの実際
について学習する。
健康・スポ ーツ 総
論
この授業では、現代人にとっての健康/スポーツの意味を、主に
歴史的観点から議論する。わたしたちがいま理解している健康観
やスポーツ観が、いったいどのような根から生え、どのような構造の
中で成長してきたのかを「考えて」ゆく。講義であるが、自発的な発
言を歓迎する。
スポーツ科学実習
この授業では、大学生に人気が高い種目を取り上げ、学んだスポ
ーツを生涯にわたって実践できる力を養成する。主な種目は、学
校体育で、1)経験したことがある種目:テニス、卓球、バドミントン
ほか、2)経験したことがない種目:ゴルフ、ニュースポーツほか、3)
その融合型種目:ソフトバレーボール、健康ウォーキングほか、で
ある。スポーツの基礎的技術を習得して得られる満足感と、スポー
ツをすることの純粋な楽しさ・面白さを体全体で体験できるよう、ま
た教室での学習とは異なる時間・空間を友人たちと楽しく共有でき
るよう配慮する。
17
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
外国語科目
外国語科目
英語ⅠA
自然な英語で、実践的なコミュニケーションをはかるための基礎的
な技能を身につけることを目的としている。大学、デパート、レストラ
ン、駅、あるいは電話などのような学生が遭遇するであろうような英
語を使用するさまざまな場面に、実際に学生に授業中に体験して
もらうことを中心に据えている。
英語ⅠB
自然な英語で、実践的なコミュニケーションをはかるための基礎的
な技能を身につけることを目的としている。大学、デパート、レストラ
ン、駅、あるいは電話などのような学生が遭遇するであろうような英
語を使用するさまざまな場面に、実際に学生に授業中に体験して
もらうことを中心に据え、英語ⅠA を発展させる形で授業をおこな
う。
英語Ⅱ
この科目は英語学習の基礎固めを行うことを目的とし、到達度別の
クラス編成によって、週2回の授業を行う。授業内容は、リスニング
力の向上をはかるとともに、直読直解によるパラグラフ読みや大意
把握の訓練に重点をおき、必要に応じて訳読作業も行うが、書か
れている内容の概要を全体としてまとめて読みとる訓練を行う。な
お、直読直解/直聴直解の基礎トレーニングのために、それぞれ
のテキストごとに本学専任の native speakers によって吹きこまれた
テープも使用する。
英語Ⅲ
この科目は英語学習の基礎固めを行うことを目的とし、到達度別の
クラス編成によって、週2回の授業を行う。授業内容は、リスニング
力の向上をはかるとともに、直読直解によるパラグラフ読みや大意
把握の訓練に重点をおき、必要に応じて訳読作業も行うが、書か
れている内容の概要を全体としてまとめて読みとる訓練を行う。な
お、直読直解/直聴直解の基礎トレーニングのために、それぞれ
のテキストごとに本学専任の native speakers によって吹きこまれた
テープも使用する。
英語ⅣA
英語作文力の養成英作文は英語で思考内容を英語表現するもの
である。表現する思考内容は他者のものであった、高校までの英
作文訓練から、本講義でも始めは与えられた日本語の課題文を的
確な英語表現に書き換える訓練を行うが、徐々に、自己の思考を
的確に表現できる段階にまで高めるように練習する。また的確な表
現ができるためには多量の英語の文例が頭に入力されていなけれ
ばならないという事実に基づき、多量の英作文を暗記する。英語の
例文の徹底的な口頭練習、暗唱を通し、音声的に再生可能な英
語の源を構築する。そこから各自の価値判断に従った英語表現が
生成されるよう誘導する。
英語ⅣB
ビデオ教材を利用して、英語コミュニケーション力を高める
アメリカなど英語圏を訪れた日本人が人々と交流する様々な場面
を集めたビデオなど映像教材を用いながら、会話を聞き取り、かつ
話す技術の習得をめざします。
18
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
AV英語講座
実践英単語
講義等の内容
この講義では、映画を通じて英語を学ぶだけでなく、映画をもっと
楽しむための英語学習を行います。原作が全て近・現代米文学の
主要作品であるため、米文学の最近の流れも学べます。毎回の講
義では主に、台詞の聴き取りや英語で書かれた粗筋の講読とその
視聴を行いますが、映画をより深く鑑賞するための背景知識(原作
や著者、歴史的・文化的背景など)もどんどん学んでいきます。台
詞の聴き取りでは、実際に話される「生きた英語」に触れ、講読で
は原作にまで遡って映画を学習します。本講を通じて、映画を十
二分に楽しむための英語の有用性を学んでほしいと思います。
視覚、聴覚を働かせて、アメリカ文化理解に必要な語彙、表現の
修得。
ビデオを見ながら Kaleidoscope(万華鏡)のように変化して見えるア
メリカ社会のさまざまな側面を紹介し、その本質を考える。
リスニングに必要な予備知識をつける目的で、reading の要素も取
り入れられている。
基礎的な文法事項を確認しつつ、文法の知識がいかに Reading や
Listening に有効であるかを練習問題を通じて実感してもらい、正
確な英語運用を意識できるようになることを目標とする。
文法項目ごとに、次のアクティビティを行う。①語彙強化 ②文法事
項確認問題 ③読解 ④短い会話のリスニング ⑤並べ替え英作文
など。5 課ごとにミニテストを行って、それぞれのポイントについて
弱点を確認し、補強できるようにトレーニングする。
基礎英語力養成
講座
実用英語技能検定準2級/2級の問題を解きながら、英語の基礎を
復習し、英検準2級/2級レベルの英語力をつける事を目指しま
す。英検2級は航空関係、旅行関係、貿易関係の企業多数が採
用時の必須にしているので、英検準2級、2級受験の対策をしま
す。授業でカバーしきれないテキストの問題を宿題としながら実力
を涵養します。
実用英語Ⅰ
英検準1級用に作成されたトレーニングプログラムを系統的にやる
ことを通して、準1級レベルの総合的な実力を養成し、検定試験合
格を目指します。
英検の上級資格は留学認定資格として米国を中心とする多くの大
学によって認められているばかりでなく、TOEIC と共に英語能力を
示す重要な資格として実社会で広く認められています。また、英検
に備えることで TOEFL 受験も視野に入れることが出来ますし、質、
量共に高い英文資料の読解力を要求される大学院進学を考えて
いる学生にとっても、実力を養う良い機会になるでしょう。
教科書はテキスト(教室用)とワークシート(宿題用)のセットになっ
ています。授業に臨むためにはメインのテキストの各問題形式に従
って予習をすることが必要です。また、教室で学んだことをワークシ
ートで徹底復習して、次の週に提出します。
外国語科目
外国語科目
実践英文法
19
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
新形式の TOEFL iBT の Listening と Reading の問題を中心に取り
上げて実践的な英語力を養成します。
2006 年 7 月から日本で一般的に受験可能な TOEFL のバージョン
が CBT から iBT に変わりました。TOEFL iBT の最大の特徴は、
Listening, Reading, Writing に加えて、Speaking 問題が導入され、
その代わりに日本人が得意としてきた文法問題が廃止されたことで
す。さらに、読み、聞いた内容に関して口頭で解答する
(Speaking)、読み、聞いた内容に関して文章で解答する(Writing)
というように読解力と聴解力が全てにかかわるような統合的な問題
構成になっています。そのためこの授業では Reading と Listening
に焦点を絞って進めていきます。また、語彙力増強のために毎回
単語小テストを行います。
実用英語ⅡB
当クラスでは TOEFL の得点アップを更に目指すためそれぞれの
セクションで以下のような点に留意して学習を進めていきます。
Listening: 出題問題の傾向を分析し、それに答えるための技術を
系統的に身につける。あわせてボキャブラリーの増進をはかる。
Reading: 英文をどのように読み解いていくか、文章がどのように組
み立てられているのかを分析し、正答するための技術を身につけ
る。特に長文を時間内で解く力をつける。ボキャブラリーを増や
す。
問題は原則として前もって解いてきてもらいます。授業ではその解
答と解説に主な時間を当てます。
当クラスでは TOEFL の得点アップを更に目指すためそれぞれの
セクションで以下のような点に留意して学習を進めていきます。
Listening: 出題問題の傾向を分析し、それに答えるための技術を
系統的に身につける。あわせてボキャブラリーの増進をはかる。ノ
ートのとり方を考える。
Writing: 書くことの基本練習をする。更に、読む、聴く能力をあわ
せて要求する TOEFL の出題形式を踏まえ総合的な技術を習得
する。
授業では予習を前提とし、問題の解答とその解説に主な時間を割
きます。
外国語科目
外国語科目
実用英語ⅡA
実用英語ⅡC
実用英語ⅢA
TOEIC のテスト形式に慣れる事を通して実践的な英語力をつける
ことを目指します。毎回テキストの両 Section(Listening, Reading)を
やります。文法の復習、長文穴埋め選択問題、メモ、チャート、広
告、ビジネスレター、等をカバーします。単語問題集の自習など宿
題がでますので、積極的な取り組みが必要です。
20
備考
様式第2号(その3)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
外国語科目
外国語科目
実用英語ⅢB
この講座は、TOEIC のスコアで 500 点以上獲得することを、まず最
初の目標とする講座です。一般企業でも求人要綱に TOEIC の点
数を掲げるところが増えている昨今ですが、この 500 点以上という
のは大手メーカーなどで求められる最初のハードルです。海外で
の勤務を必要とする航空会社などでは 600 点以上が要求されるこ
と も 多 い た め 、 本 講 座 で も 、 出 来 れ ば TOEIC で 中 級
(intermediate)と見なされる 700 点に到達目標とします。講座の最
終日には TOEIC I.P.のテストを受験します。この TOEIC I.P. Test
は一般に公開される TOEIC テストと同様に、正規スコアとして履歴
書等に書くことができます。
実用英語ⅢC
この講座は、本学の TOEIC 受験講座(英語Ⅲクラス)の中でも、
最上位のクラスに当たり、専門的に英語を使うことのできるレベル
にまで、英語力を高めることを目標としています。したがって、講座
の最終日に行われる TOEIC I..P.テストでは 700 点以上のスコアの
獲得が望ましいと考えています。この TOEIC I.P. Test は一般に公
開される TOEIC テストと同様に、正規スコアとして履歴書等に書く
ことができます。
「英語を話せるようになりたいが、あまり自信がない」という学生を対
象に、日常生活の具体的な場面を想定して、教員と学生や学生同
士で英会話に取り組むことで、より自然な表現でコミュニケーション
できる能力を養成する。とくに 読み書きに偏りがちな英語学習の
成果を、話せて聞ける状態へと活用できるようにする。
やさしい英会話A
やさしい英会話B
上記、やさしい英会話Aをさらに発展させ、日常生活の具体的な
場面を想定して、教員と学生や学生同士で英会話に取り組むこと
で、より自然な表現でコミュニケーションできる能力を養成する。平
易な英語で自分の考えや意見を述べる、相手の質問に的確に答
える、質問するなどコミュニケーションの基本を学ぶ。
ス テ ッ プ アッ プ 英
会話A
「少し英語で話すことに自信がついてきた」という学生向けの講義
で、リスニングストラテジー(わからない時どう聞き返すか、自分の
理解が正しいか確認するときにはどうするか、など)や、スピーキン
グストラテジー(自分の意見を言う時どう言うか、相手に同意すると
きあるいは反対意見を述べるとき、など)をとりいれながら、より効果
的なコミュニケーションを学ぶ。
ス テ ッ プ アッ プ 英
会話B
上記、ステップアップ英会話Aをさらに発展させ、リスニングストラテ
ジーやスピーキングストラテジーが自然につかえることを学習目標
とする。これを達成するために、日常生活の具体的な場面を想定
し、これらを対教員、学生間で学習・練習することによりさらに一歩
上のコミュニケーションがとれるようにする。
21
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
中国語ⅠA
入門中国語
ほとんどの学生が、中国語初学者であるので、入門期を丁寧に進め
て基礎力を身につけさせる。とりわけ、発音は日本語にない音声体
系を持つために、最初のハードルとなる。ここをきちんとクリアするこ
とで次へ繋げる自信を持たせたい。発音を一からきちんと指導し、コ
ミュニケーションの第一段階を習得させる。
中国語ⅠB
基礎中国語
中国語ⅠA に引き続き、基礎を固めていく。ピンインを正しく読め、
発音に自信をつけてもらったら、次はコミュニケーション可能な段階
へとステップを進めて行く。また、付属 CD を活用して聞き取りやシャ
ドーイングの手法により、音声面での基礎力を強化していく。簡単な
自己紹介や中国語で一曲歌えることを目指す。
基礎中国語
中国語会話入門とも言える授業で、コミニカティブな中国語を習得
することを目指す。「中国語ⅠA」と同時受講者が多いので、お互い
を補いあえるよう、日本人講師には文法解説を、ネイティブ講師には
会話の機会を多く取り入れて学習効果を高める工夫をする。
基礎中国語
中国語ⅠC に引き続き、会話力を高めていく。CD や DVD などの視
聴覚補助も活用して、現代中国を理解してしてもらうとともに、交流
可能な会話力を身につけてもらう。次なるステップに繋げる様に会話
基礎力を身につけ、中国語を駆使した国際交流にも力を発揮しても
らいたい。
中級中国語
この授業では、中国語の運用実践を多く取り入れてコミュニケーショ
ン可能な語学力を育成することを目的とする。中華料理のメニュー
の読み方、オーダーの仕方、麻婆豆腐や水餃子の作り方などを中
国語理解の上で学習し、実践の場で役立てることを目指す。同時に
中国文化に対し、とりわけ「食」にスポットを当てて一歩進んだ理解と
知識の充実を図る。
中級中国語
中国語ⅡA に引き続き受講し、コミュニケーション可能な語学力のさ
らなる育成を目指す。ビデオなどの映像補助で中国文化に対する
知識と理解を深め、ロールプレイなどの作業を取り入れて五感で中
国語を習得できるよう導く。中国語で歌を最低1曲は習得し、中国人
とのコミュニケーション手段として中華カラオケを活用できるようにす
る。
中国語ⅠC
外国語科目
外国語科目
中国語ⅠD
中国語ⅡA
中国語ⅡB
22
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
外国語科目
外国語科目
中国語ⅡC
中級中国語
対中ビジネスが盛んな昨今、多くの企業は隣国中国を無視できない
現状にある。そのため、新たな人材の採用には中国語や中国に関
する知識を重視する傾向がある。この中級中国語では、実践に役立
つ中国語を盛り込んだテキストを用い、将来の実用に結び付けられ
るような中国語学習を目指す。コミュニケーションに役立つ構成なの
で、中国への旅行や訪問時の会話にも応用可能な会話学習もでき
る。中国に興味がある受講生の積極的な参加を望む。
中国語ⅡD
中級中国語
中国語ⅡC に引き続き受講し、ビジネスに役立つ中国語を中心に学
ぶ。時事用語などの解説も含めて中国の「今」を理解してもらいた
い。とりわけ今後世界の注目を集めるであろう中国の現状を把握し、
日本人にとって隣国である中国への理解を語学力を通して深めるこ
とを目指す。テキストは、コミュニケーションに役立つ構成でもあるの
で、中国への旅行や訪問時の会話にも応用可能な会話学習もでき
る。中国に興味がある受講生の積極的な参加を望む。
韓国語ⅠA
初級韓国語の前半の学習
はじめて韓国語を学ぶ人を対象に、文字(ハングル)、発音、初級文
法(文末表現など)、最も基礎的な日常会話(あいさつ等)の習得を
目指す。
初級韓国語の後半の学習
韓国語入門Aを受講した人を対象に、基本語彙、初級文法(活用、
ヘヨ体などの文末表現、基本文型とその応用)、基本的な日常会話
(自己紹介など)の習得を目指す。
韓国語ⅠB
韓国語ⅠC
本講義では、多様化しつつある韓国語のニーズにこたえるべく、しっ
かりとした韓国語基礎の習得を目指す。単語の習得、文の組み立て
能力に重点を置いて講義を進めていく。さらに単語や文、あるいは
挨拶表現の異同を通して、隣国のコミュニケーションスタイル、発想
方法などに触れ、異文化の言語を学ぶ楽しさを味わってほしいと思
っている。
韓国語ⅠD
本講義は韓国語ⅠC に引き続き受講し、多様化しつつある韓国語
のニーズにこたえるべく、しっかりとした韓国語基礎の習得を目指
す。単語の習得、文の組み立て能力に重点を置いて講義を進めて
いく。さらに単語や文、あるいは挨拶表現の異同を通して、隣国のコ
ミュニケーションスタイル、発想方法などに触れ、異文化の言語を学
ぶ楽しさを味わってほしいと思っている。
韓国語ⅡA
中級韓国語の前半の学習
韓国語Ⅰを受講した人を対象に、基本文法の復習とさらに一歩進ん
だ中級の語彙、文法、表現を学習する。中級語学力習得を目指し、
日常会話などの実践力への応用発展を目指す。
23
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
外国語科目
外国語科目
韓国語ⅡB
中級韓国語の後半の学習
韓国語ⅡA を受講した人を対象に、基本文法事項の復習とさらにス
テップアップした中級の語彙、文法、表現を学習し、韓国語の語学
力のレベルアップおよび応用発展を目指す。自己紹介がすらすら
言えるようになることを目標とする。
韓国語ⅡC
中級韓国語の前半の学習
韓国語Ⅰを受講した人を対象に、基本文法事項の復習とさらに一
歩進んだ中級の語彙、文法、表現を学習する。さらには韓国語の会
話力を高めることを重視する。ネイティブ講師との会話レッスンを繰り
返し行い、話すことの楽しさを身につけてもらう。
韓国語ⅡD
中級韓国語の後半の学習
韓国語ⅡC を受講した人を対象に、さらにステップアップした中級の
韓国語習得を目指す。会話にも重点を置いてコミニカティブな応用
が可能なように導く。教師と学生および学生同士で韓国語会話の実
践練習を繰り返し行い、会話力を身につけてもらう。
24
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
外国語科目
外国語科目
フランス語ⅠA
フランス語を聞き、話し、書く上で最も必要とされる基本的な文法
事項を学ぶ。フランス語の「しくみ」を習得することが目標。文法事
項の説明のあと、それを明確に理解するために練習問題を解いて
ゆく。全員の完全理解を目指して、各文法事項の説明と練習問題
に十分な時間をかけて進んでゆく。教科書の未修部分は、2年次
で学習する。
フランス語ⅠB
(フランス語ⅠAと同一教科書で、フランス語ⅠAを継続する)フラ
ンス語を聞き、話し、書く上で最も必要とされる基本的な文法事項
を学ぶ。フランス語の「しくみ」を習得することが目標。文法事項の
説明のあと、それを明確に理解するために練習問題を解いてゆ
く。全員の完全理解を目指して、各文法事項の説明と練習問題に
十分な時間をかけて進んでゆく。教科書の未修部分は、2年次で
学習する。
フランス語ⅠC
フランス語を聞き、話し、読解する能力の獲得を目指す。フランス
での生活のさまざまな場面での基本的な会話表現を学ぶ。具体的
には、挨拶、自己紹介、買い物などの場において、日常よく使われ
る表現の練習を行う。また、それらの場面に関連した短文読解の
練習も試みる。この授業では、特にフランス語の読みと発音練習に
重点を置いて指導する。
フランス語ⅠD
(フランス語ⅠCと同一教科書で、フランス語ⅠCを継続する)フラ
ンス語を聞き、話し、読解する能力の獲得を目指す。フランスでの
生活のさまざまな場面での基本的な会話表現を学ぶ。具体的に
は、挨拶、自己紹介、買い物などの場において、日常よく使われる
表現の練習を行う。また、それらの場面に関連した短文読解の練
習も試みる。この授業では、特にフランス語の読みと発音練習に重
点を置いて指導する。
フランス語ⅡA
1年次(フランス語ⅠA、フランス語ⅠB)の教科書を引き続き使用
して、フランス語文法の完成を目指す。文法の教科書が終れば新
たな教科書に移り、文法の復習をもかねながら、フランス語の語彙
力、表現力。理解力の向上に努める。
(フランス語ⅡAと同一教科書で、フランス語ⅡAを継続する)1年
次(フランス語ⅠA、フランス語ⅠB)の教科書を引き続き使用し
て、フランス語文法の完成を目指す。文法の教科書が終れば新た
な教科書に移り、文法の復習をもかねながら、フランス語の語彙
力、表現力。理解力の向上に努める。
フランス語ⅡB
フランス語ⅡC
フランス語ⅡD
フランス語ⅡE
フランス語を聞き、話し、読解する能力のいっそうの向上を目指
す。必要に応じてテープ、CD、ビデオなどの教材を利用する。
(フランス語ⅡCと同一教科書で、フランス語ⅡCを継続する)フラ
ンス語を聞き、話し、読解する能力のいっそうの向上を目指す。必
要に応じてテープ、CD、ビデオなどの教材を利用する。
フランスで外国人留学生を教えるのと同じテキスト、教授法を用い
た集中講座。フランス語のみによる授業の中で、聞き取り、話し、書
く力の向上をめざす。日常のさまざまな場面で、フランス語を使っ
て切り抜けてゆく力を養成する。
25
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
フランス語ⅡF
やさしいフランス語
会話 A
講義等の内容
フランスで外国人留学生を教えるのと同じテキスト、教授法を用い
た集中講座。原則としてフランス語ⅡEを履修した学生を対象とす
る。フランスで外国人留学生を教えるのと同じ方法で授業は進めら
れる。フランス語のみによる授業の中で、聞き取り、話し、書く力の
向上をめざす。日常のさまざまな場面で、フランス語を使って切り
抜けてゆく力を養成する。
フランス文化副専攻の学生およびフランス語学習経験のある学生
を対象とする。これまでに学習したことをもとにして、フランス語を話
す・聞く能力のさらなる向上を目指す。フランス語の運用能力を高
めるためには少しでも多く話し、聞くことが大切である。そのために
このクラスではできる限りフランス語で授業を進める予定である。ま
た言葉だけでなく、フランスの文化や生活にも触れたい。
外国語科目
外国語科目
やさしいフランス語
会話 B
フランス文化副専攻の学生およびフランス語学習経験のある学生
を対象とする。これまでに学習したことをもとにして、フランス語を話
す・聞く能力のさらなる向上を目指す。フランス語の運用能力を高
めるためには少しでも多く話し、聞くことが大切である。そのために
このクラスではできる限りフランス語で授業を進める予定である。ま
た言葉だけでなく、フランスの文化や生活にも触れたい。
フランス語コミュニ
ケーション A
ビデオその他の教材を用いて、フランス語でのコミュニケーション
能力を高める
ビデオや書かれたテキストを使い、グループや個人による訓練をと
おして、フランス語で自分の意見を述べたり論争する能力を養う。
学生はフランス語の資料を読んだり、口頭発表することを求められ
る。
フランス語コミュニ
ケーション B
ビデオその他の教材を用いて、フランス語でのコミュニケーション
能力を高める
ビデオや書かれたテキストを使い、グループや個人による訓練をと
おして、フランス語で自分の意見を述べたり論争する能力を養う。
学生はフランス語の資料を読んだり、口頭発表することを求められ
る。
中級実用フランス
語A
仏検3級、2級を取得できる総合的な語学力の要請を目的とする。
仏検の筆記問題、聞き取り問題を解く力を養成するため、過去問
題、対策問題を解いてゆく。仏検3級、2級突破に必要な語彙力を
つけるとともに、文法的理解を深め、長文にも動じない読解力を養
成し、また聞き取りの力も高める。
中級実用フランス
語B
仏検3級、2級を取得できる総合的な語学力の要請を目的とする。
仏検の筆記問題、聞き取り問題を解く力を養成するため、過去問
題、対策問題を解いてゆく。仏検3級、2級突破に必要な語彙力を
つけるとともに、文法的理解を深め、長文にも動じない読解力を養
成し、また聞き取りの力も高める。
26
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
外国語科目
外国語科目
授業科目の名称
講義等の内容
上級実用フランス
語A
仏検2級、1級に合格できる総合的な語学力の養成を目的とする。
仏検の筆記問題、聞き取り問題を解く力を養成するため、過去問
題、対策問題を解いてゆく。仏検2級、1級突破に必要な語彙力を
つけるとともに、文法的理解を深め、長文にも動じない読解力を養
成し、また聞き取りの力も高める。
上級実用フランス
語B
仏検2級、1級に合格できる総合的な語学力の養成を目的とする。
仏検の筆記問題、聞き取り問題を解く力を養成するため、過去問
題、対策問題を解いてゆく。仏検2級、1級突破に必要な語彙力を
つけるとともに、文法的理解を深め、長文にも動じない読解力を養
成し、また聞き取りの力も高める。
フランス語研修
本学専任教員の指導のもとフランスで行なう研修。フランスのモン
ペリエにある語学学院において行う集中講座を含む。フランス語に
よる授業の中で会話表現を中心に学ぶとともに、フランスの生活と
文化を実体験することを目的とする。
27
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
ドイツ語ⅠA
アルファベットと発音から始めて、ドイツ語の初等文法を学ぶ。各
課では、文法事項の説明のあと、それを明確に理解するために必
要な量の練習問題を解いてゆく。全員の完全理解を目指して、各
文法事項の説明と練習問題に十分な時間をかけて進んでゆく。教
科書の未修部分は、ドイツ語ⅠB で学習する。
ドイツ語ⅠB
ドイツ語ⅠAの後を受けて、引き続きドイツ語の初等文法を学ぶ。
各課では、文法事項の説明のあと、それを明確に理解するために
必要な量の練習問題を解いてゆく。全員の完全理解を目指して、
各文法事項の説明と練習問題に十分な時間をかけて進んでゆく。
教科書の未修部分は、2年次で学習する。教科書の未修部分は、
2年次で学習する。
初等ドイツ語会話を学ぶ。基本文法を理解しながら、テクストに出
てくるドイツ語の日常会話を何度も音読し、挨拶から始めて、テー
マごとに基本的な語彙を自然と覚えこめるように配慮する。グルー
プごとの会話練習も行う。同時に、受講者の発音を矯正し、ドイツ
人に理解できる発音を習得させる。よく使われる日常的フレーズを
口に出して言えることを目標としている。
ドイツ語ⅠC
ドイツ語ⅠCの後を受けて、引き続き初等ドイツ語会話を学ぶ。テ
クストに出てくるドイツ語の日常会話を何度も音読し、テーマごとに
基本的な語彙を自然と覚えこめるように配慮する。グループごとの
会話練習も行う。同時に、受講者の発音を矯正し、ドイツ人に理解
できる発音を習得させる。よく使われる日常的フレーズを口に出し
て言えることを目標としている。教科書の未修部分は、ドイツ語ⅡC
で学習する。
ドイツ語ⅡA
1年次(ドイツ語ⅠA、ドイツ語ⅠB)の教科書を引き続き使用して、
ドイツ語の初等文法の完成を目指す。各課では、文法事項の説明
のあと、それを明確に理解するために必要な量の練習問題を解い
てゆく。全員の完全理解を目指して、各文法事項の説明と練習問
題に十分な時間をかけて進んでゆく。教科書の未修部分は、ドイ
ツ語ⅡBで学習する。
ドイツ語ⅡAの後を受けて、引き続きドイツ語の初等文法を学ぶ。
各課では、文法事項の説明のあと、それを明確に理解するために
必要な量の練習問題を解いてゆく。全員の完全理解を目指して、
各文法事項の説明と練習問題に十分な時間をかけて進んでゆく。
教科書が終わったら、簡単なテクストを読む練習をし、文法理解の
一層の深化と語彙の拡大に力を注ぐ。
外国語科目
外国語科目
ドイツ語ⅠD
ドイツ語ⅡB
ドイツ語ⅡC
1年次(ドイツ語ⅠC、ドイツ語ⅠD)の教科書を引き続き使用して、
初等ドイツ語会話を学ぶ。基本文法を理解しながら、テクストに出
てくるドイツ語の日常会話を何度も音読し、テーマごとに基本的な
語彙を自然と覚えこめるように配慮する。グループごとの会話練習
も行う。会話力の向上を目指し、日常的なフレーズの獲得だけでな
く、自分の意見をドイツ語で話せることを目標としている。教科書の
未修部分は、ドイツ語ⅡDで学習する。
28
備考
様式第2号(その3の1)
授
業
科
目
の
概
要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
外国語科目
外国語科目
ドイツ語ⅡD
講義等の内容
ドイツ語ⅡCの教科書を引き続き使用して、初等ドイツ語会話を学
ぶ。基本文法を理解しながら、テクストに出てくるドイツ語の日常会
話を何度も音読し、テーマごとに基本的な語彙を自然と覚えこめる
ように配慮する。グループごとの会話練習も行う。会話力の向上を
目指し、日常的なフレーズの獲得だけでなく、自分の意見をドイツ
語で話せることを目標としている。
29
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
日本語入門 A
講義等の内容
言葉はコミュニケーションの道具である。それはそうなのだが、その
場合のコミュニケーションを「人との会話」程度に考えれば、それは
言葉の恩恵の過小評価となる。なぜなら、たとえば物の本などを通
必修科目
専門教育科目
して知識が増えるのも、そこになにがしかの問題点があるときにそ
れを指摘できるのも、人に代わって自らの意見を表明しようと思え
ばそれが許されるのも、広くはすべて、言葉のおかげであり、言葉
によるコミュニケーションの賜だからである。そして、そういう意味で
のコミュニケーション力を磨いていくことが大学での学びの大きな柱
となるのであれば、そのために支障の生じないよう1年次からさっそ
く準備を始めたい。そのための一助にしてもらおうというのが、この
科目の意図するところとなる。
日本語入門 B
いくつかの具体的なテーマを扱いながら、その疑問を解いてゆく授
業である。「心づかい」はなぜ「づ」を用いるのか、など仮名遣いと日
本語の歴史の問題、「バラ」と「ボク」をどうしてカタカナで書くのか、
というカタカナ表記の問題、「し」や「つ」はなぜローマ字で「shi」
「tsu」と書くのか、などのローマ字表記の問題、「あす・あした・みょう
にち」などの同じ意味のことばなど、具体的な疑問点を中心に考え
て行く。そうすることで、日本語を見るさまざまな目を養うことを目標
とする。
日本語教育入門
外国語教育としての日本語教育を実践的に学び、日本語を外国語
として学ぶ人々への理解を深める。特に初級の日本語教育の基礎
知識を身に付けていく。日本語教育を通して自分自身の身近な問
題からグローバル化した社会的な問題まで広く深い視野が持てる
ようなトレーニングを行う。また講義形式だけではなく、異文化間コミ
ュニケーションの実践の場として留学生に授業に参加してもらい交
流するなど体験的な学習が出来るような内容となる。
日本文化入門
多様な古典の世界を学びつつ、高校までの勉強とはひと味違った
形で、日本文化や日本文学の世界を紹介してゆく。具体的には、
万葉集、竹取物語、伊勢物語、大和物語、土佐日記、紫式部日
記、枕草子、栄花物語、大鏡、宇治拾遺物語、平家物語、沙石集、
折りたく柴の記などの作品の講読と併行して、それぞれの時代の
人々の暮らしや文化について講義する。
30
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
日本語日本文化
(村上 敬一)
第一演習 A
日本語の多様性についての基本的な知識を身につけることを
目標とする。最初に、現代日本語の話しことばにおけるさまざ
まな問題点を知るために、応用日本語学(社会言語学・方言学・
日本語教育学など)の文献を講読する。その後、各自の興味・
必修科目
専門教育科目
関心にしたがって、それぞれの課題を設定し発表する。
日本語日本文化
(吉井 健)
第一演習 A
二年次までに概説的に学んだ日本語についての知識を援用し
ながら、具体的にことばの問題について分析し解説することを
めざす。授業は発表討議形式を基本として行う。古典語はもち
ろん、現代語研究においても用例の収集と分析は欠かせない作
業である。Aではまず具体的な課題によって、電子化されたも
のやその他の資料からことばのデータを集める方法を学ぶ。さ
らにそうして集まったデータをどのように整理すれば規則性
が見えてくるか作業を通して考えてゆく。
日本語日本文化
(池谷 知子)
第一演習 A
日本語教科書の教材分析を通して日本語を客観的に整理し、日
本語母語話者の使っている日本語の実態に迫る。日本語教材を
さまざまな角度から分析し、そこで母語話者の話す日本語がど
のように整理されているのか、またその言語表現の背後にある
日本語使用の意識について考えていく。演習はそれぞれがテー
マを決めて発表世要旨をまとめ、口頭発表する形式で進める。
日本語日本文化
(田中 まき)
第一演習 A
平安時代の歌物語である『伊勢物語』の演習を行う。
『伊勢物
語』を読んで、物語がどのように作られていったのか、生成の
問題を考え、また、伊勢物語絵巻や絵本にも注目して、物語が
どのように享受されているかについても考えていきたい。第一
段∼第六十八段までを読み進める。
日本語日本文化
(片岡 利博)
第一演習 A
平安時代に源氏物語を生み出した後、中世に入ってからも、王
朝貴族を主人公とする物語は続々と作り出されていった。それ
らは源氏物語の影響を強く受けており、どれも互いに似通って
いる。この演習では、口語訳の付いたテキストを使って王朝貴
族を主人公とする作品を通読すると同時に、王朝物語の語彙に
ついても考えてみたい。
31
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
必修科目
専門教育科目
日本語日本文化
(秋本 鈴史)
第一演習 A
江戸時代の木版本のコピーをテキストとして、300 年前の世界
をのぞいてみたい。時代の世相を、原文のリズムを共に楽しみ
ながら読むことをめざす。ゼミ恒例の歌舞伎鑑賞(顔見世興行)
を行う予定。
日本語日本文化
(青木 稔弥)
第一演習 A
本演習の対象としては現代小説を題材とするが、目標は、どの
時代の作品を対象としても変わることはなく、それぞれの内な
る関心に応じて、様々な論点が用意され、それらを有機的に組
み合わせたディスカッションをすることにある。最新の評論も
取り上げることにしたい。
日本語日本文化
(村上 敬一)
第一演習 B
前期に引き続き、日本語の多様性についての理解を深めることを
目標とする。前期に定めた各自の研究テーマにしたがって、調査・
資料収集などを行い、各自が演習形式で発表し、討論を行う。
日本語日本文化
(吉井 健)
第一演習 B
前期Aで学んだ研究の方法に基づいて、現代日本語の文法・語
彙の問題を中心に、古典語も視野に入れつつ、受講者と相談の
うえ具体的なテーマを定め、発表形式で授業を行う。発表者は
自分の意図が明確に伝わるように資料を用意し、発表者以外の
学生は建設的なコメントができるように準備をする。
日本語日本文化
(池谷 知子)
第一演習 B
日本語教科書の教材分析を通して日本語を客観的に整理し、日
本語母語話者の使っている日本語の実態を新たな観点から捉
えなおす作業をする。演習形式で進める。後半は4年次の卒業
論文も視野に入れ、自分自身のテーマを見つけていくための演
習・訓練となる。
日本語日本文化
(田中 まき)
第一演習 B
平安時代の歌物語である『伊勢物語』の演習を行う。本演習で
は、この『伊勢物語』を読んで、物語がどのように作られてい
ったのか、生成の問題を考え、また、伊勢物語絵巻や絵本にも
注目して、物語がどのように享受されているかについても考え
ていきたい。第六十九段∼第百二十五段までを読み進める。
32
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
(片岡 利博)
第一演習 B
この演習では、前期に引き続き口語訳の付いたテキストを使っ
必修科目
専門教育科目
日本語日本文化
て王朝貴族を主人公とする作品を通読すると同時に、王朝物語
の語彙についても考えてみたい。クラスでの発表の機会を利用
して、わかりやすいレジュメの作成、効果的なプレゼンテーシ
ョンの方法などを学ぶ場としても活用してほしいと考えてい
る。
日本語日本文化
(秋本 鈴史)
第一演習 B
前期に引き続き、江戸時代の木版本のコピーをテキストとし
て、300 年前の世界をのぞいてみたい。時代の世相を、原文の
リズムを共に楽しみながら読むことをめざす。江戸時代の同年
代の女性がどのように考え、行動していたのかについても考え
てみたい。ゼミ恒例の歌舞伎鑑賞(顔見世興行)を行う予定。
日本語日本文化
(青木 稔弥)
第一演習 B
日本語日本文化第一演習Aの続き。現代小説を題材とするが、
目標は、どの時代の作品を対象としても変わることはなく、そ
れぞれの内なる関心に応じて、様々な論点が用意され、それら
を有機的に組み合わせたディスカッションをすることにある。
最新の評論も取り上げることにしたい。
日本語日本文化
(村上 敬一)
第二演習 A
社会言語学・日本語学・方言学にかかわる以下の問題を研究す
る。1.言語行動(場面・状況によることばづかい、敬語の運用)、2.
言語接触(方言と表通語・標準語の使い分け、中間方言など)、3.
言語変化(伝統的方言の共通語化、移住によることばの変化な
ど)、4.言語意識(ことばづかいを支える規範意識、アイデンティテ
ィなど)、5.言語習得(幼児の母語習得、中間言語など)、6.属性
とことば(若者語、女性語、キャンパスことばなどの集団語)
日本語日本文化
(吉井 健)
第二演習 A
一次資料と二次資料の選別といったことに注意を払いながら、
文法・語彙の問題を中心に、データを集めて分析する方法を洗
練してゆく。現代日本語の文法・語彙の基本的な事項について
復習しながら、自己の問題意識がどういう研究分野と関連を持
つのか自覚を促す。
33
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
(池谷 知子)
第二演習 A
第二演習は卒業研究のための演習となる。卒論のテーマは第一
必修科目
専門教育科目
日本語日本文化
演習で取り上げた機能分析のほかに、第二言語習得に関する幅
広い分野(誤用分析、異文化間コミュニケーション、日・中、
日・韓、日・英対照言語学、非言語行動、年少者の日本語教育
など)と日本語教育の視点から見た母語話者の日本語(言葉の
ゆれ、敬語など)から各自の興味のあるものを選ぶことになる。
日本語日本文化
(田中 まき)
第二演習 A
我が国最初の勅撰和歌集である平安時代の『古今和歌集』を対
象にして演習を行う。定家本系統の本文と、元永本などの平安
時代の書写本の本文を比較しながら読み、用語や語法、本文異
同の問題などについて、研究発表を求める。また、それぞれの
歌に現れている王朝びとの発想や、歌の詠まれた背景となる行
事や儀礼についての考察もしたい。春・夏・秋・冬・賀を中心
に進める。
日本語日本文化
(片岡 利博)
第二演習 A
源氏物語には約八百首の作中和歌が含まれている。これらの和
歌は、後世、和歌を詠む際の規範となり、また、これらを用い
て二次的な作品が様々に作り出された。この演習では、源氏物
語の和歌が後世どのように享受されたかをそれぞれの和歌に
即して考えてみる。
日本語日本文化
(秋本 鈴史)
第二演習 A
江戸時代初期の浄瑠璃を読む。江戸時代の心中事件の中には歌
舞伎や人形浄瑠璃に仕組まれたものがある。これらの物語を元
にした演劇作品を読むことで、当時の人々がこれら事件をどの
ように捉えていたのかを考えてみたい。なおゼミ恒例の歌舞伎
鑑賞(顔見世興行)を行う予定。
日本語日本文化
(青木 稔弥)
第二演習 A
近代文学を読む。原則として、文献学的なアプローチ(書誌的
なそれを含む)による注釈的な読み方をしてもらうことになる
が、その範囲は諸作家の諸作品、文学思潮等にも及ぶことにす
る。本演習の最終目標は、受講者それぞれの内なる関心に応じ
て、様々な論点が用意され、それらを有機的に組み合わせたデ
ィスカッションをすることにある。最新の評論、研究論文を取
り上げ、それらを批判的に読み解くことを通じて、作品論、テ
クスト論、作家論を書くことの意味を問う場にもなるだろう。
34
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
日本語日本文化
(村上 敬一)
第二演習B
前期に引き続き、社会言語学・日本語学・方言学にかかわる以下
必修科目
専門教育科目
の問題を研究する。1.言語行動(場面・状況によることばづかい、
敬語の運用)、2.言語接触(方言と表通語・標準語の使い分け、中
間方言など)、3.言語変化(伝統的方言の共通語化、移住によるこ
とばの変化など)、4.言語意識(ことばづかいを支える規範意識、
アイデンティティなど)、5.言語習得(幼児の母語習得、中間言語
など)、6.属性とことば(若者語、女性語、キャンパスことばなどの集
団語)
日本語日本文化
(吉井 健)
第二演習B
卒業論文の執筆と併行する演習なので、現代日本語の文法・語
彙の基本的な事項について復習しながら、自己の問題意識がど
ういう研究分野と関連を持つのか自覚を促す。また、その分野
においてどういう研究の蓄積があるかについても理解を深め
たい。
日本語日本文化
(池谷 知子)
第二演習B
前期に引き続き、第二言語習得に関連する幅広い分野(誤用分
析、異文化間コミュニケーション、日・中、日・韓、日・英対
照言語学、非言語行動、年少者の日本語教育など)と日本語教
育の視点から見た母語話者の日本語(言葉のゆれ、敬語など)
から各自の興味あるものを選ぶことになる。
日本語日本文化
(田中 まき)
第二演習B
前期に引き続き、我が国最初の勅撰和歌集である平安時代の
『古今和歌集』を対象にして演習を行う。定家本系統の本文と、
元永本などの平安時代の書写本の本文を比較しながら読み、用
語や語法、本文異同の問題などについて、研究発表を求める。
また、それぞれの歌に現れている王朝びとの発想や、歌の詠ま
れた背景となる行事や儀礼についての考察もしたい。恋一∼
五・哀傷・物名の巻を中心に進める。
35
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
講義等の内容
日本語日本文化
(片岡 利博)
第二演習B
源氏物語には約八百首の作中和歌が含まれている。これらの和
必修科目
専門教育科目
歌は、後世、和歌を詠む際の規範となり、また、これらを用い
て二次的な作品が様々に作り出された。この演習では、源氏物
語の和歌が後世どのように享受されたかをそれぞれの和歌に
即して考えてみる。クラスでの発表の機会を利用して、わかり
やすいレジュメの作成、効果的なプレゼンテーションの方法な
どを学ぶ場としても活用してほしいと考えている。京都方面へ
の文学散歩(1 回)を予定している。
日本語日本文化
(秋本 鈴史)
第二演習B
前期に引き続き、江戸時代初期の浄瑠璃を読む。江戸時代の心
中事件の中には歌舞伎や人形浄瑠璃に仕組まれたものがある。
これらの物語を元にした演劇作品を読むことで、当時の人々が
これら事件をどのように捉えていたのかを考えてみたい。なお
ゼミ恒例の歌舞伎鑑賞(顔見世興行)を行う予定。
日本語日本文化
(青木 稔弥)
第二演習B
前期に引き続き、近代文学を読む。原則として、文献学的なア
プローチ(書誌的なそれを含む)による注釈的な読み方をして
もらうことになるが、その範囲は諸作家の諸作品、文学思潮等
にも及ぶことにする。本演習の最終目標は、受講者それぞれの
内なる関心に応じて、様々な論点が用意され、それらを有機的
に組み合わせたディスカッションをすることにある。最新の評
論、研究論文を取り上げ、それらを批判的に読み解くことを通
じて、作品論、テクスト論、作家論を書くことの意味を問う場
にもなるだろう。
卒業研究
(村上 敬一)
卒業論文の作成を目的とし、社会言語学・日本語学・方言学の視
点から、現代日本語の関する卒業論文作成の指導を行う。積極的
な参加と活発な討議を期待する。
卒業研究
(吉井 健)
受講生各自の日本語文法・語彙に関する研究テーマについて、論
文としてまとめられるように研究指導を行う。研究計画を立て、長く
問題を保持して、様々な角度から考えることを課す。わかりやすい
表現、客観的な記述についても指導を行う。
36
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
必修科目
専門教育科目
卒業研究
講義等の内容
(池谷 知子)
日本語教育の視点を生かした日本語研究を主なテーマとした論文
作成の指導を行う。対象とする領域は日本語教材研究、中間言語
の誤用分析、教授法、母語話者と非母語話者の機能の比較、年少
者の日本語教育、機能と非言語行動、談話分析など。
卒業研究
(田中 まき)
主に和歌文学や、平安時代初・中期の物語をテーマにして卒業論
文を執筆しようとする学生に対して、資料や文献の探索や研究方
法などの助言、指導を行う。
卒業研究
(片岡 利博)
平安時代から中世にかけての物語、日記などの、主として散文作
品を研究しようとする学生に対し、研究指導を行う。
卒業研究
(秋本 鈴史)
江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎などの演劇、浮世草子などの小説を
中心に卒業論文の指導を行う。個別の論文作成が中心となるが、
希望により共同での卒業研究も行いたい。その場合、具体的な方
法などはメンバーが決定した後、相談して決めたい。
卒業研究
(青木 稔弥)
日本近代の諸作家、諸作品、文学思潮、もしくは文学理論等につ
いて、卒業論文を執筆する手助けをする。各自の関心、問題意識
に応じて、それに相応しい研究方法とその研究論文のありようを探
究してもらうことになる。
音韻・表記の基礎
日本語の音声・音韻と、その表記に関する基本的な知識を学ぶ。
知識
なお次の三点について、日本語の五十音図をみて、実際に発音し
選択 科目
専門教育科目
ながら学ぶ。
1.日本語の音声;日本語にはどのような音声があり、それがどのよ
うに生み出されているかを学ぶ。
2.日本語の音韻;それぞれの音声が、日本語の中でどのように区
別され、互いにどのような関係にあるか考える。
3.音声の表記;さまざまな音声を表記する方法について学ぶ。ま
た仮名を中心とした、日本語の表記についても考える。
37
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
文法・敬語の基礎
日本語文法・敬語のしくみと運用について考える。現代日本語の課
知識
題のひとつに、多言語・多文化共生社会の実現がある。同じ言語を
選択科目
専門教育科目
使用する人々はもちろん、異言語・異文化の人々が相互に理解し、
尊重し合って生きていくためには、ことばや文化、生活習慣や価値
観の多様性を認め合うことが不可欠である。この講義では、日本語
の文法、敬語のしくみとその効果的な運用について考えることで、
気持ちや考えを伝え合うことばのはたらき、伝え合うことによって人
間関係を築く話しことばのはたらきについても考えを深めていきた
い。
正し いことばづか
話しことばコミュニケーションを充実させたい人のための講義であ
い
る。現代は、デジタル化された情報が、メディアの枠を超えてやりと
りされる時代である。そこで扱われる情報は、ますます高度で幅広
いものとなっている。本講では、このような情報の最終表現のひとつ
としての話しことばについて、具体的な課題を提示し、解説してい
く。「話して伝える」「読んで伝える」「聞いて伝える」ことが総合的に
機能する、話しことばコミュニケーション能力の習得を目標とする。
ことばの調べ方
ことばに関するデータを集め、客観的に分析する方法について学
ぶ。文法・語彙・音声や、言語の運用といった言語の仕組みを理解
するには、十分かつ整理されたデータと、それに対する適切な分析
が必要である。この授業では、ことばに関するデータを集め、それ
を客観的に分析する具体的な方法について学ぶ。コーパスを利用
した実例の収集、社会的な調査の方法、文献資料の利用、話者の
直感に基づく調査、心理実験の方法などを取り上げる予定。最終
的に、実際にテーマを設定し、データを集めて分析を加え、結果に
ついて授業またはレポートで報告を行う。
日 英 対 照 言 語学
日本語と英語を対照することにより、両者の差異と共通点について
A
考える。指定した教科書を講読しながら、日本語と英語の対照を行
い、両者の差異と共通点について考える。その際、文法的な差異
だけでなく、日本語・英語の学習者にとって習得が難しい「日本語
らしさ」「英語らしさ」にも注目する。講読は週ごとに担当を決めての
発表形式をとるが、全訳を読み上げるのではなく、内容をまとめたも
のを授業の参加者が理解できるように発表する必要がある。また参
加者にも、発表者に対して質問することが求められる。
38
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
講義等の内容
日 英 対 照 言 語学
日本語と英語を対照することにより、両者の差異と共通点について
B
考える。その際、音声・文法的な差異だけでなく、日本語・英語の
選択科目
専門教育科目
授業科目の名称
学習者にとって習得が難しい「日本語らしさ」「英語らしさ」にも注目
する。特に、日本語教育の母語別の指導において、英語母語話者
の学習者にとって日本語のどのような点が易しく、どのような点が難
しいのか、逆に日本語母語話者にとって英語学習上の問題点につ
いても触れる。
日 中 対 照 言 語学
日本語と中国語を対照することにより、両者の差異と共通点につい
A
て考える。日本語の姿とは、いろいろな見方があるが、この授業で
は、「語順」、「格」、「名詞句の階層」、「他動性」、「二項述語階層」、
「所有傾斜」、 「人称代名詞」、「指示代名詞」などのいくつかのトピ
ックを取り上げて、中国語や他言語とも比較しながら、日本語と中
国語の姿を確認していきたい。現在、日本語社会には、数多くの中
国語母語話者が入っている。その人たちの日本語の問題点につい
ても触れる。
日 中 対 照 言 語学
日本語と中国語を対照することにより、両者の差異と共通点につい
B
て考える。「中国語指示詞の遠近対立について」、「中国語、日本
語、フランス語における三人称代名詞の対照研究」、「日中両国語
における数量表現と名詞」、「日本語名詞のトコロ(空間)性−中国語
との関連で−」を取り上げ、考察を加えて行く。また、日中だけでな
く他言語との対照の中で、日本語と中国語の特徴をとらえていく。
日 韓 対 照 言 語学
朝鮮語は日本語と統語構造が似ている類似点の多い言語とされる
A
が、音韻構造や表現、言語行動の面では相違点の多い言語でもあ
る。この授業では、日本語と朝鮮語の類似点や相違点について、
朝鮮語の構造を具体的に学習しながら両言語の対照を行う。具体
的には、母音、子音、終声、連音化、辞書の引き方、などについて
考える。
日 韓 対 照 言 語学
朝鮮語は日本語と統語構造が似ている類似点の多い言語とされる
B
が、音韻構造や表現、言語行動の面では相違点の多い言語でもあ
る。この授業では、日本語と朝鮮語の類似点や相違点について、
朝鮮語の構造を具体的に学習しながら両言語の対照を行う。具体
的には、名詞文、名詞文の否定と尊敬、用言文、数詞、疑問詞、尊
敬形、文体などについて考える。
39
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
講義等の内容
アナウンスメントの
始めに、日本語の音声学の基礎的知識を習得することを目指す。
基礎
日本語の音声の仕組みを学び、アナウンスメントの基礎を通して身
選択科目
専門教育科目
授業科目の名称
に付けたことが、日本語での口頭表現、プレゼンテーションの技法
の向上につながることとなる。発声練習をはじめ、発音、アクセント、
滑舌など、アナウンスの基本に触れる。その後、アナウンスメントの
基本となるニュース原稿を読んで実践に取り組む。その様子を VTR
に収録し、視聴して講評する形で授業を行う。
プ レゼンテーショ
発声練習をはじめ、発音、アクセント、滑舌など、プレゼンテーショ
ンの基礎
ンの基本に触れる。その後、コマーシャル、中継リポートなどの場面
を想定してプレゼンテーション実践に取り組む。なおその際の原稿
は、自分で作ることになる。相手にいかにわかりやすく伝えることが
できるか、その方法を具体的に学ぶ。
多文化共生論 A
比較文化にはさまざまな視点から考えていくことができるが、本講
義では私たちの足元に存在する多様な文化について着目し、考察
していく予定である。文化の多様性というのは、複数の社会の比較
という方法を通してだけでなく、1 つの社会の中にも存在する。そこ
で私たちが暮らす日本の社会にみられる多文化的な状況を知り、
こうした状況の中での多様な文化との共生について考えていきた
い。また比較対象として、日本以外の社会についても見ていく予定
である。
多文化共生論 B
比較文化にはさまざまな視点から考えていくことができる。文化の
多様性というのは、複数の社会の比較という方法を通してだけでな
く、1 つの社会の中にも存在する。本講では、比較の視点で複数の
社会の文化を、ジェンダーをキーワードに考察していく。映像資料
も活用しながら、他者の目でとらえた文化、創りだされるイメージや
それがもたらす影響などについても見ていく予定である。
地域文化論 A
この講義では、地域文化を知るためのアプローチのひとつとして、
文化人類学のフィールドワークの手法を紹介する。それを踏まえ、
日本の地域文化の事例をいくつか取り上げ、その歴史的、文化
的、および社会的な側面について概観する。なお、講義はわかりや
すいように、適宜、ビデオ映像やアニメーションなどを用いながら進
めていく。
40
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
選択科目
専門教育科目
地域文化論 B
講義等の内容
地域文化論 A に続いて「地域文化」について考える。私たちにとっ
て身近な地域文化を通じて、地域文化・社会のあり方を考えていき
たい。日本の事例のほか、海外の事例についても可能な限り取り上
げて、多様な意味をもつ地域文化を考えてみたい。適宜、自作の
ビデオ映像などを用いながら授業をすすめていく予定である。
日 本 語 教 授 法基
日本語を外国語として教えるとはどういうことか、について考える。
礎A
日本語学習者が必要としていること、また学習者の背景を踏まえな
がら日本語教育の基礎知識について学んでいく。日本語教師が常
に直面する異文化コミュニケーションについても実際の教育現場を
通して考えていきたい。さまざまな教授法、コースデザインな
どについて述べる。
日 本 語 教 授 法基
日本語を外国語として教えるとはどういうことか、について考える。
礎B
具体的には、言語と教育について、「授業の計画と実施」という視点
から考察、日本語教育におけるコミュニケーション教育や異文化理
解と心理について学んだ後、言語習得と発達について考えて行き
たい。 さまざまな背景を持つ学習者、年少者への日本語教
育、また多様化する教材と教材分析などが主な項目となる。
日本文学史 A
文字を持たなかった日本人は、中国の文字を使って日本語を文字
として残した。そうまでして残したかった「ことば」とは何か。平安時
代に入ると、漢字を使う文化のもとで、仮名文字も使われるようにな
り、表現の幅は飛躍的に拡大する。仮名文字はいかに表現を変え
たのか。その後の戦乱の世は文化の質をも変えてゆく。滅び行く時
代の和歌は文学性の絶頂を迎えたが、それは同時に和歌という形
式の限界でもあった。歌の世界は新たな連歌の世界、また俳諧の
世界へと展開する。仮名文学も武者の足音が聞こえるような文体で
書かれる軍記物語に変化し、繰り返された戦いの後には、より広い
階層を対象とした御伽草子や仮名草子、あるいは浮世草子に変わ
って行く。
41
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
日本文学史 B
講義等の内容
明治・大正・昭和期の文学を時流に沿いながら深く理解することを
目指す。「文学史年表」などの概括的な流れのなかには、注目され
そらく入っていない。それらの作品を看過せず自身の手で再評価
選択科目
専門教育科目
なかった名品や、話題になりつつもいまは淘汰された作品などはお
することが出来れば、文学の「目利き」になることが可能である。この
講義では文学史に対する考えをより柔和なものにするため、文学
作品のなかの「恋愛」や「結婚」にまつわる事柄を多く取り挙げる。
個々の作品の特性から、同時代の特徴、文学の転換期などに視点
が拡がっていくように、「作品」という点から、「文学史」という面に至
るまで、文学の面白味を読みとっていきたい。
日本語史 A
日本語の歴史について、日本語史の時代区分を考察する。その
後、上代(奈良時代)を中心に、上代の概観、上代の音韻、上代の
文字・表記、上代の語彙、上代の文法、上代の敬語、上代の文体・
文章の分野にわたって、概説する。時間があれば、中古以降につ
いても述べる。
日本語史 B
日本語の歴史について、中古(平安時代)を中心に、中古の概観、
中古の音韻、中古の文字・表記、中古の語彙、中古の文法、中古
の敬語、中古の文体・文章の分野にわたって、概説する。時間があ
れば、中世(鎌倉・室町)以降についても述べる。
日本文化を学ぶ A
平安時代の物語は絵を伴って読まれていたことが様々な文献から
確認できるが、残念ながら、そのまま現存する物は少ない。しかし、
わずかに残る国宝『源氏物語絵巻』や『寝覚物語絵巻』などの平安
後期に製作された絵巻によって、王朝文化の華やかさや技術の高
さを窺うことができる。また、美しい料紙に流麗な文字で書かれた
『西本願寺本三十六人集』などの豪華な装飾本歌集によって、平
安時代の文化の高さをしのぶことができる。それは文学の面だけで
はなく、文化全般に享受され、美術・工芸作品としても様々な多くの
作品を生み出した。本講義では、このような平安文学の影響のもと
に製作された美術・工芸品を取り上げ、平安文学の享受の様相を
明らかにしたい。
日本文化を学ぶ B
御伽草子は、主として室町時代に広く楽しまれた物語類をいう。今
回はそれらの内から、平安時代の学者紀長谷雄と鬼の対決を描い
た『長谷雄草子』と、男に裏切られて大蛇となった女の話『道成寺縁
起』を読む。また鬼について、人造人間の話、ちょっとかわいい鬼
達(一寸法師等)、鬼より怖い人間達についても考察を加えたい。
42
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本文化を学ぶ C
旅行は楽しいもの、そう思っている人は多いだろう。しかし昔からそ
うだったのか。古代・中世の人々はどのような理由で旅をしたのか。
選択科目
専門教育科目
旅が娯楽となってきたのはいつ頃か。人々と旅の関係について、ま
た旅と文学についてゆっくりと考えてみたい。「神話に描かれた旅
ヤマトタケル」「平安時代の旅 伊勢物語」「鎌倉時代の旅 平家物
語」「室町時代の旅 謡曲」「道行文の成立」「江戸時代の旅『東海
道名所記』」「江戸時代の観光 京都編・江戸編」「旅の伝統 浄瑠
璃に描かれた旅」「心中道行という旅」「庶民の旅 伊勢参り・東海
道」
日本文化を学ぶ D
江戸時代を代表する芸能である歌舞伎について考える。異常な行
動をすることを戦国末期には「かぶく(傾く)」といい、熱病のように流
行した。社会の混乱の中でこうした異常な行動を取る「かぶきもの」
が増えていったが、やがてその精神だけが芸能として残った。それ
が「かぶき」である。現代にも続くこの芸能について、入門者用にそ
の概略を、成立から元禄歌舞伎まで、江戸歌舞伎の流行から明治
までと整理して考えてみたい。
古典文学を読む A
『竹取物語』は「かぐや姫」の物語として名高いが、羽衣伝説や竹取
の翁伝説を中心に、求婚難題説話や地名起源伝説などを付加して
構成され、その他、漢籍、仏典との関係も注目される伝奇物語であ
る。また、五人の貴公子の失敗談には、貴族社会に対する風刺が
込められており、興味深い。本講義では、このような事柄に注目し
ながら読み進め、『竹取物語』のおもしろさを探求したい。
古典文学を読む B
平安時代の歌物語である『大和物語』を講読する。『大和物語』百
七十三章段のうち、百四十章段あまりの前半は当代(平安時代前
期)の人々の歌語りの集積であり、
後半は古代の伝承を中心とした昔語りの集積である。この授業で
は、それらの特徴を考えながら読み進め、さらには、それぞれの章
段に現れている、恋や友情、宮廷生活や夫婦のあり方、装束や住
まいなど、様々な面から平安貴族の生活の様相を探って行きたい。
43
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
古典文学を読む C
室町時代から江戸時代初期に作られ、広い階層に読み継がれてき
た御伽草子を読む。
1、『一寸法師』…昔話で知っている話とは似ているようで異なる。ど
こが違うか、なぜ違うのか。
2、『さいき』…九州と花の都京都、そこで愛した二人の女性。この
二人が出会った後の男の運命はいかに。
3、『横笛の草子』…平家物語でも知られる悲恋の物語。薄幸の美
女横笛と、平家の若武者滝口の恋の行方。
古典文学を読む D
江戸時代も井原西鶴の「お金」にまつわる浮世草子を読む。
選択科目
専門教育科目
1、「大晦日は合はぬ算用」…『西鶴諸国ばなし』にある、一枚足り
なくなった小判の物語。
2、「小判は寝姿の夢」…『世間胸算用」にある夫婦の話。金持ちを
夢見ながら、貧しい現実の中で妻を奉公に出す男の悲哀の物語。
3、「人には棒振虫同然に思はれ」…『西鶴置土産』にある落ちぶれ
た男の話。裕福であった時の友に出会った男の意地の物語。
近代文学を読む A
本講義では、文学作品を研究対象としてとらえ、精読することを目
標とする。精読とは、ストーリーの展開を愉しむ一般的な読書とは異
なり、細部に注意を払い、一語一句あますことなく確認しながら丁
寧に読むことである。また、作品の背景を知るためには、綿密な調
査が不可欠である。作業と考察を重ね、作品を書かれた時代に還
元する。その上で、時を経た現代の視点から分析してゆくことが実
証的かつ独創的な作品解釈に繋がるのである。題材として、泉鏡
花「外科室」・森鴎外「高瀬舟」・志賀直哉「范の犯罪」の文豪の探
偵小説、三作品をとりあげる。
近代文学を読む B
本講義では、文学作品を研究対象としてとらえ、精読することを目
標とする。精読とは、ストーリーの展開を愉しむ一般的な読書とは異
なり、細部に注意を払い、一語一句あますことなく確認しながら丁
寧に読むことである。また、作品の背景を知るためには、綿密な調
査が不可欠である。作業と考察を重ね、作品を書かれた時代に還
元する。その上で、時を経た現代の視点から分析してゆくことが実
証的かつ独創的な作品解釈に繋がるのである。題材として、谷崎
潤一郎「途上」・芥川龍之介「報恩記」・川端康成「死体紹介人」の
文豪の探偵小説、三作品をとりあげる。
44
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
授業科目の名称
区分
漢文を読む A
講義等の内容
漢文の訓読は中国文化受容に腐心した先人の足跡を示すもので
ある。その成果を受けて日本語日本文学は豊かに成熟してきたと
いえる。講読を通して 中国 についての基本的なレファレンスの方
法も修得する。テキストの「蒙求」は旧中国のエリート(読書人)の初
等教科書であり中国的教養のあり方を知る好箇の史料で、日本に
おいても壮大な中国史のダイジェスト集としてまた漢文読解の教本
として愛読されてきたものである。前期は「蒙求」の前半部分を読
む。
漢文を読む B
漢文の訓読は中国文化受容に腐心した先人の足跡を示すもので
いえる。講読を通して 中国 についての基本的なレファレンスの方
選択科目
専門教育科目
ある。その成果を受けて日本語日本文学は豊かに成熟してきたと
法も修得する。テキストの「蒙求」は旧中国のエリート(読書人)の初
等教科書であり中国的教養のあり方を知る好箇の史料で、日本に
おいても壮大な中国史のダイジェスト集としてまた漢文読解の教本
として愛読されてきたものである。後期は「蒙求」の後半部分を読
む。
応 用 文 章 表 現法
日本語の文章表現についての知識と、その運用能力を高めるため
A
の方法を学ぶ。具体的な内容・目標は、以下の通りである。
1.日本語文の構造、文体について基本的な知識を身につける。
2.日本語表記、常用漢字、仮名づかい、外来語の表記、同音異
義語、異字同訓などについての基本的な知識を身につける。
3.実用文、ビジネス文書、私信などを作成するさいの基本的ルー
ルを知る。
4.レポート・論文の書き方、原稿用紙の書き方などの基本的な知
識を身につける。
応 用 文 章 表 現法
日本語の文章表現についての知識を高めるとともに、その運用能
B
力向上を目的とする。具体的な内容・目標は、以下の通りである。
1.論理的で明確な正しい文章表現力を養う。
2.現実に目的を持った文章の内容を、確実に読み取る力を養う。
3.事実を客観的に把握し表現する。
4.文章を構成する文や段落の、文章内部での役割を確実に把握
する力を養う。
5.自分の知識や経験を生かして思考する力を養う。
6.自分の意見を効果的に記述する能力を養う。
7.手紙やビジネス文書などを、その目的に応じて的確に記述する
力を養う。
45
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
社 会 言 語 学 演習
社会言語学は、社会とのかかわりにおいて言語をとらえようとする研
A
究分野である。この演習では、西日本における方言の動態を調査
し、その結果をまとめることで、地域方言研究のあり方を具体的か
選択科目
専門教育科目
つ体系的に習得することを目指ざす。前期には、方言調査の実施
にあたって、ことばの調査に関する企画・立案のしかたを学ぶ。夏
休み中(9 月上・中旬)に、方言調査を実施する。後期には、パソコ
ンを使って集計と分析の方法を学ぶ。調査研究を通して、人間同
士の円滑なコミュニケーションとは何か、良好な人間関係を築くた
めのコミュニケーションとは何かについてもいっしょに考えてみた
い。昨年は熊本県水俣市と鹿児島県出水市の方言を調査した。今
年度も、九州地方を予定している。
社 会 言 語 学 演習
社会言語学は、社会とのかかわりにおいて言語をとらえようとする研
B
究分野である。この演習では、西日本における方言の動態を調査
し、その結果をまとめることで、地域方言研究のあり方を具体的か
つ体系的に習得することを目指ざす。後期は、夏休みに実施する
方言調査結果の集計と分析の方法について、体系的に学ぶ。具体
的には、エクセルを使ったデータ集計とグラフ作成、パワーポイント
を使ったプレゼンテーション、ワードを使った報告書の作成を行う。
日本語学を学ぶ A
ある意味領域に属するいくつかの語の意味の共通点や意味の来
歴を探ると、その意味領域を日本語話者がどのように捉えてきたか
ということがわかる。また、ある行為を名づける語の意味をさかのぼ
って調べることで、その行為が日本語話者にどのように捉えられて
きたのかヒントを得られることがある。「ほめる・しかる・おこる」「感謝
する・ねぎらう」「わびる・あやまる」「命令する・禁止する」「勧める・さ
そう・ことわる」などを例として、言語が介在する行為を中心に意味
領域を設定し、それぞれについて上のような見方で考えてみたい。
日本語学を学ぶ B
ある意味領域に属するいくつかの語の意味の共通点や意味の来
歴を探ると、その意味領域を日本語話者がどのように捉えてきたか
ということがわかる。また、ある行為を名づける語の意味をさかのぼ
って調べることで、その行為が日本語話者にどのように捉えられて
きたのかヒントを得られることがある。「愛する・恋する・ほれる」「耐え
る・忍ぶ・がまんする」「笑う・笑む・ほほ笑む」「説く・述べる・話す」な
どを例として、言語が介在する行為を中心に意味領域を設定し、そ
れぞれについて上のような見方で考えてみたい。
46
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
選択科目
専門教育科目
授業科目の名称
講義等の内容
第 二 言 語 習 得論
第二言語としての日本語学習者の習得メカニズムを理解する
A
ための授業である。まず、子どものときにどのように母語を習
得したか(第 1 言語習得)について概観する。次いで、第2言
語習得理論についての基礎的な知識を学ぶ。学習者の日本語が
どのように発達していくのか、各発達段階における特徴を見な
がら、言語学習のメカニズムを理解するのが目標である。
第 二 言 語 習 得論
年少者のバイリンガル、バイリテラル、バイカルチャルな発達
B
過程や学習のメカニズムについての理解を深める。まず、バイ
リンガリズムの基礎理論を学び、次いで、学校教育、家庭教育、
社会教育としてのバイリンガル教育について実践面から考察
する。まとめとして、認知論、習得論、言語政策の視点から母
語教育、外国語教育、継承語教育のあり方について考察する。
マスメディア論 A
現代社会は、新聞・雑誌・テレビ、インターネットなど、さま
ざまなメディアが複層的に取り入れられている。その中で、私
たちはどのようにメディアとコミュニケーションをとればい
いのか。それぞれの背景や特長をふまえながら、メディア・リ
テラシーについて考えていく。
マスメディア論 B
新聞・放送・出版・電子メディアを俯瞰し、表現の自由とメデ
ィア・リテラシーについて考える。氾濫する情報の中で、私た
ちは情報メディアを批判的に読み解いて、必要な情報を引き出
し、真偽を見抜き、活用する能力を身につけなくてはならない。
そのためにはメディアの現場がどのような構造と特質を持っ
ているかを知る必要がある。またそれぞれのメディアの課題を
探りつつ、メディアの有効な活用とそれらの情報をもとに対面
コミュニケーションをどう図るのかを考える。
日 本 語 教 授 法応
日本語教育に必要な実践的知識と技法を学ぶ。日本語の文法・
用A
表記・音声などの基礎知識をふまえて、それを外国語として教
授する方法を具体的、実践的に学ぶ。初級の文型教育の特徴な
ど教材研究をしながら、「外国語としての日本語」を非母語話
者にどのように教授するのか、国語教育とは何が違うのかとい
う視点を獲得していく。
「話す」
「聞く」
「読む」
「書く」の技能
別の指導方法も具体的に学ぶ。
47
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
講義等の内容
日 本 語 教 授 法応
多様化する学習者に対応できる実践的な知識と技法を学ぶ。
用B
「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能の指導方法、それぞ
れのレベル別の指導方法、中級、上級での「会話」
「聴解」
「作
選択科目
専門教育科目
授業科目の名称
文」教育などの実際を学びながら、誤用分析などを通して、中
間言語研究への入門も行う。また学習者の母語別の問題点の指
導法などもとりあげる。年少者への日本語教育、国語教育、母
語習得、継承言語など日本語教育をとりまくさまざまな問題点
にもふれる。
日 本 語 教 育 演習
日本語教育の模擬実習を行う。初級教材「みんなの日本語」の
A
教材研究のあと、模擬授業のためのさまざまな教授法について
概説する。また、導入、ドリルの種類、パターンプラクティス、
文型練習、コミュニカティブな練習など授業の流れにそって、
その具体的な技術、学習者への対応など実習に必要な技術の指
導し、教案作成など実習のための下準備をし、模擬授業を実施
する。授業外ではアメリカ、アジアの協定校からの語学留学生
の日本語パートナーとして日本語習得の手伝いをし、日本語指
導だけではなく異文化コミュニケーションも体験することが
できる授業となる。
日 本 語 教 育 演習
日本語教育実習の第2段階として、模擬授業と教壇実習を行
B
う。文型積み重ね教育での日本語教育初級の流れの全体をつか
み、初中級、中級、上級へと続く日本語教育の基礎固めを行う。
ここでは初級の4技能のうち特に「話す・聞く」教育に重点を
置く。最後に学内の英語教員などを対象とした教壇実習を行
う。この教壇実習は、媒介語、板書、学習者の反応など日本語
教育の現場で起こる具体的、個別的な事例を体験し、多様化す
る学習者に対応できるような機会を提供することを目的とす
る。
古典文学を学ぶ A
『清少納言枕草子』を、世間で普通に読まれている枕草子とは少し
内容の異なる能因本のテキストで読みながら、平安貴族社会の文
化について学ぶ。またあわせて、枕草子という作品の文芸性につ
いても講義する。
古典文学を学ぶ B
『清少納言枕草子』を、世間で普通に読まれている枕草子とはとは
少し内容の異なる能因本のテキストで読みながら、平安貴族社会
の文化について学ぶ。あわせて、枕草子という作品の文芸性につ
いても講義する。またあわせて、枕草子という作品の文芸性につい
ても講義する。
48
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
古典文学を学ぶ C
江戸時代を代表する歌舞伎と人形浄瑠璃の歴史を考える。本講義
の盛衰を柱に検討を加える連続講義の一環である。本年度は、昨
選択科目
専門教育科目
は、特に成立期から元禄・享保期までを中心に、主に人形浄瑠璃
年度の宝永初期の考察に引き続き、宝永期に起こる新たな演劇界
の動きについて考察する。前期は時代物を中心に、芸能が新たな
展開を見せる時代の変化を作品を通して考察する。取り上げるの
は竹本座で上演された近松門左衛門作の浄瑠璃、『本領曾我』『加
増曾我』『松風村雨束帯鑑』。
古典文学を学ぶ D
江戸時代を代表する歌舞伎と人形浄瑠璃の歴史を考える。本講義
は、特に成立期から元禄・享保期までを中心に、主に人形浄瑠璃
の盛衰を柱に検討を加える連続講義の一環である。本年度は、昨
年度の宝永初期の考察に引き続き、宝永期に起こる新たな演劇界
の動きについて考察する。後期は世話物を中心に、芸能が新たな
展開を見せる時代の変化を作品を通して考察する。
近代文学を学ぶ A
主として太宰治、特に『人間失格』について考える。まず「無頼派」
について概説し、太宰治の生涯を振り返る。さらに『人間失格』を精
読し問題点を抽出する。この考察を通して、近代文学全般につい
て理解を深める一助となるだろう。
近代文学を学ぶ B
主として織田作之助、特に『夫婦善哉』について考える。まず織田
作之助の生涯を振り返り、「大阪の文学」について考える。『夫婦善
哉』については「正編」を精読し、さらに『続 夫婦善哉』も合わせ読
み、問題点を抽出する。この考察を通して、近代文学全般について
理解を深める一助となるだろう。
日本語・日本文化
学外研修 A
1) HIA(兵庫県国際交流協会)が行う「日本語教育実践講座」
の観察実習に参加し修了することを要件とする。
2) 協定校での海外教育実習・文化研修の参加し、修了するこ
とを要件とする。
3) 地域日本語教室での日本語支援ボランティア活動に参加
し、一定期間にわたり活動することを要件とする。
上記いずれか一つに参加、修了することで単位認定を行う。
49
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
講義等の内容
日本語・日本文化
古くから都のあった京阪神の地には、多くの文化財や文化が継承
学外研修 B
されており、幾多の文学作品の舞台ともなってきた。こうした蓄積さ
れた日本文化に直接触れるのが目的である。その一つは寺や神社
選択科目
専門教育科目
などを訪ね、伽藍配置や仏像彫刻、庭園や障壁画などを鑑賞する
ことであり、またそれら寺社などの祭礼などを見学することである。ま
た一つは、能や歌舞伎、文楽といった何百年と伝承されてきた古典
芸能を鑑賞することである。さらには文学作品の舞台となった土地
を訪ね、主人公がたどった道を実際に歩いてみることである。具体
的には、「源氏物語」などテーマを決め、それに関係する寺社や関
係地を訪問し、関係する古典芸能を鑑賞するという形で研修を行
う。
書法の基礎と楷書
楷書は現代の正書体であるが、書体としては最後に出来たもので、
A
それ以後、新しい書体は出来ていない。日常生活においても、義
務教育での書写においても楷書の重要性は論を待たないものであ
る。本講では、「楷法の極則」と称される九成宮醴泉銘を中心に、書
法修得と共にその書美を研究し理解を深める。
書法の基礎と楷書
楷書は日常生活においても、義務教育での書写においてもその重
B
要性は論を待たないものである。本講では、「楷法の極則」と称され
る九成宮醴泉銘を中心に、書法修得と共にその書美を研究し理解
を深める。前期の「書法の基礎と楷書A」を受けて「九成宮醴泉銘」
以外の楷書の古典を対象に学習する。解説と演習を通じて多様な
書美を理解し、書法を修得習熟したい。
書道実技(硬筆)
文字を正しく丁寧に、用途に応じて書けるように、そのポイントを習
得し、集中力を身につける。また、書くだけでなく草書体や旧字体・
書写体が読めるようになる。基本事項として常用漢字の筆順や部
首名の確認もする。なお授業は、楷書(基本点画)の書き方、縦書
き文書の書き方、横書き文書の書き方、について学んだ後、行書
について、行書体の縦書き文書の書き方、行書体の横書き文書の
書き方を学ぶ。また実用として、はがきの書き方、手紙の書き方、掲
示文の書き方を学び、応用編として、硬筆作品創作を行う。
書道実技(行書)
行書の基礎を習得することを目的として、行書の用筆法を習得す
る。まず、点画の曲線化,点画の連続,点画の変化,点画の省略に
ついて学び、次に点画の方向の変化,点画の長短の変化につい
て学ぶ。さらに筆順の変化,外形の変化について学んだ後、王羲
之『蘭亭序』について、古典作品についての鑑賞の仕方や臨書に
ついて理解した上、半紙に臨書する練習を行う。
50
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
選択科目
専門教育科目
授業科目の名称
講義等の内容
書道実技(仮名
仮名は日本で生まれ育ち、平安王朝の美を代表するものの一つで
A)
ある。現代でもひらがながきれいに書けるだけで文字は随分印象
が良くなる。その雅な仮名の書き方の基礎を学ぶ。小筆(面相)を
使用し、練習する仮名の種類は、ひらがな、変体仮名、カタカナの
三種。
書道実技(仮名
書道実技(仮名A)基礎の応用として、さまざまな書式を試みる。俳
B)
句、和歌の散らし書き構成法を学び、短冊、色紙、扇面などに挑戦
する。美しい仮名の加工紙(料紙)も作ってみたい。
書道実技(草書)
草書の書法基礎の修得と習熟を目指し「書譜」の臨書演習を中心
に講義と解説も織りまぜて進める。草書体は極端に簡略化された
字形のため正しく学習しないと揮毫判読ともに難しいという難点が
あるが、漢字仮名交じりの日本語表記の上でその速記性と美的調
和に於いて優れており日常筆記や手紙を書く場合大変有益な書
体である。また国字である仮名創成の過程でも大きい影響を及ぼし
ている。こうしたことから草書体の字形認識力の向上にも努めたい。
書道講義
書の鑑賞
本講では書の鑑賞について解説、考察する。書の鑑賞とは何か、
書の鑑賞といわれても、私達の日常生活では縁遠いものという感が
強い。しかし、何かを毛筆で書く必要に迫られた際に、下手だから
恥ずかしいとか、誰か上手な人に頼んで書いてもらいたいとか思う
ことがある。これは、自分の字形や書の技巧について自信がないこ
とを示している。書は身近なものでありながらその鑑賞が難しいと思
われるのはなぜか。実は、そこには書論との深い関わりがある。授
業では実際に書作品の鑑賞を盛り込んで学習し、その方法につい
て理解を深め、感性や理性を高めたい。
中国書道史
漢字の発生からその変遷進化、書体の完成、書芸術の発生展開
について中国の書道史を講ずる。併せて政治的経済的時代背景
や歴史上の人物像についても解説しより深い理解を目指す。また
各時代における書の社会的に果す役割と特徴について知るととも
に、書が芸術文化に発展した意味と内容を考察する。また各時代
の文字資料、書作品、書人については、映像と解説により理解を深
める。
51
備考
授 業 科 目 の 概 要
(文学部 日本語日本文化学科)
科目
区分
授業科目の名称
日本書道史
専
門
選
教
択
育
科
科
目
講義等の内容
日本書道史を時代区分し、各時代の時代背景・文化・文学をふま
えた上で、その時代の書の特徴を解説する。その上で実際に書い
てみることで、書の変遷を体得する。文字の起こりからはじまり、大
和時代・飛鳥時代・奈良時代・平安時代前期・平安時代中期・平安
時代後期の書について考察した後、かな文字の変遷について考
え、王朝仮名について考え、さらに鎌倉・室町時代の書についても
目
言及する。
茶道史
茶をめぐる日本の文化は、日本文化史において独自の発展を遂
げ、今日、日本の伝統文化を代表するもののひとつとなっている。
中国唐代の喫茶文化の模倣から急速に貴族たちの間に広まった
平安時代の茶。禅の実践の中で精神性を深めてゆくいっぽう、権
力構造の中に取り込まれるようになっていった中世の茶。利休によ
り至高の精神性を獲得するにいたった近世の茶。茶をめぐる文化
は、それぞれの時代精神や周辺のさまざまな文化事象と密接な関
わりを見せながら、展開してきた。本講義では、それぞれの時代に
書き残された代表的な茶道関連文献を紹介しつつ、日本における
茶の文化を歴史的に概観する。
華道史
「いけばな」は現在にも生きる日本の芸術である。その起源は、仏
に花を供える「供花」にあると言われる。平安時代には既に一輪挿
しの例も確認されるが、「いけばな」の成立は室町後期のことで、京
都六角の頂法寺の住持、池坊専応・専栄・専好の時代にその様式
が確立する。安土桃山文化の中に花開いた「いけばな」の美は、江
戸時代にさらに洗練され、池坊以外の多くの流派をも生み出し、家
元制度も確立する。近代には折からの日本ブームに乗ってヨーロッ
パにも波及し、その文化は現在にも継承されることとなる。この「い
けばな」の世界を、基本的な実技を交えながら学ぶ。
書道実技(作品制
これまでの学習、経験をもとに作品制作を目指す。各人の個性、嗜
作)
好、特技を重視し、各種古典を基礎に、書美の理解と鑑賞眼を高
め、書技向上を目標とした演習と解説を行い、書の作品を制作する
方法、考え方など助言指導する。
52
備考