同窓会というもの - 東洋英和女学院大学

楓 美
目 次
一、学長先生のお言葉
一、卒業生のみなさんへ
一、同窓生に向けて
一、各会長・委員長様より
・東洋英和女学院 同窓会
・清楓会執行部
・かえで祭実行委員
・東洋英和女学院大学 同窓会「楓美会」
一、入学時からの就職支援が始まりました
一、OGによる就職相談会について
一、楓美会費納入方法の変更と三十年会費
導入のお知らせ
一、過去の会報を楓美会ホームページにて
掲載します
一、楓美会学年委員 大募集!
一、楓美会費納入のお願い
一、二〇一〇年度 大学行事予定
一、ご退職の先生
一、東洋英和女学院同窓会組織図
一、楓美会役員(二〇一〇年度)
一、楓美会委員 各期代表
一、平成二一年度楓美会決算報告
同窓会というもの
東洋英和女学院大学 学長
村上 陽一郎
同窓会というと、私には二つのイメージがある。一つは言うまでもなく、
昔懐かしい学校友達との語らいの場である。とりわけ、私のように後期高齢
者になりなんとするような人間にとって、変貌著しい友のなかにかろうじて
昔の面影を見つけたり、遠くから憧れていた異性の級友の姿に、時が刻んだ
残酷な印を読み取ったり(何、自分のそれには、なかなか気づけないだけの
ことだが)、という経験を重ねる場でもある。今さらどう取り繕っても、何
もかも知られてしまっている友というものは、まことに得難い存在であって、
同窓会のような時間と空間のなかでしか出会えない。
もう一つのイメージは、学校を支える「後援会」の働きをする場である。
私の卒業した大学は、旧国立であったために、同窓会なるものがなかった。
もう少し正確に言うと、七つの旧国立大学の卒業生で構成される学士会なる
も の は 存 在 し た が、 こ れ は 同 窓 会 の ど ち ら の イ メ ー ジ に も そ ぐ わ な い も の
だった。それが証拠に、私が母校の教師を終える寸前になって、独自の同窓
会を作る動きが活発になり、初めてここ十年ほど前に、国立大学最古の学苑
にもそれが誕生したのである。理由は簡単で、独立法人になって、独自の経
営に踏み切らなければならない事態を迎え、同窓生から寄付を戴こう、とい
う目標が生まれたからである。
そのような動きのなかで、模範とされたのが、私学の雄K大のそれであっ
た。経済界に人材の多いK大では、同窓生の母校への愛着が、多大の寄付金
となって積み重ねられてきたからである。むろん、そこではモラル・サポー
トも大切だが、なんと言っても、もう一つのサポートが切り札であった。別
段K大でなくとも、私学は、例外なくそうした組織を大事にしてきた。
しかし、私はこの学苑に関わりを持つようになって、第三の同窓会のイメー
ジの可能性に出会ったような思いがしている。大学はまだ歴史が浅いので、
そういう話は聞かないが、小・中・高、あるいは幼稚園も加えて、親・子・
孫と三代の卒業生の絆が、ごく当たり前のように結ばれたりしているのを聞
くにつけ、そうした関係を作り出す「空気」そのものが、まさしく「同窓」
会なのでは、と思わされるからである。大学もまた、困難な時代ではあるが、
入学する学生たちの数を確保し、そのような「空気」の醸成に尽くしたいと
いう思い切なるものがある。
1
2010 年7月号
第 16 号
東洋英和女学院
大 学 同 窓 会
楓 美
卒業生のみなさんへ
東洋英和女学院学事顧問・前大学学長 飽 戸
弘
卒業生のみなさん、今春三月末、私も学
長としての任期満了、退任し、東洋英和女
学院大学を“卒業”しました。しばらくは
学院の学事顧問としてお手伝いさせていた
だきますが、よろしくお願いいたします。
ご承知の通り、大学は昨年、二〇〇九年、創立二〇周年を迎えました。
この二〇周年を記念し、三つの行事が行われました。名誉教授制度の制
定、創立二〇周年記念式典の挙行、大学二〇年史の刊行、の三つです。
本学がミッションスクールの名門として、今日まで発展を続けること
ができたのも、草創期の先生方の並々ならぬご尽力のおかげであり、こ
うした先生方に感謝の気持ちを込めて名誉教授の称号を差し上げたいと
いうことは、教員一同の夢だったのですが、二〇周年を機にようやくそ
れが実現、二十四名の先生方に名誉教授の称号を贈呈することができま
した。第二に、記念式典については、学院一二〇周年記念式典を五年前
に行ったばかりなので遠慮しようという意見もありましたが、この節目
の年に、もう一度、覚悟を新たに、次の時代への飛躍を期して、学内教
職 員 だ け の さ さ や か な 式 典 で す が、 挙 行 し よ う と い う こ と に な り ま し
た。そして第三に、『大学二〇年史』も刊行することになり、超特急で、
二〇一〇年三月末に、無事、刊行に漕ぎつけることができました。
この三つの行事を通して、本学も、厳しい状況のなかにあり、今後さ
らに発展していくために、卒業生のみなさんのお力添えが不可欠である
ことを痛感しました。
まずは、学生募集、新入生教育、さらに就職活動など、他大学と競合
しながら今日まで発展を続けることができたのは、卒業生諸君の協力、
ご支援のおかげでした。特に学生諸君の就職計画、人生設計など、GP
がらみの新規事業に、広範囲にわたって東洋英和女学院中高部の先生方
や、大学卒業生諸君が、ボランテイアーとして協力して下さっています。
厳しい就職戦線でも先輩方が職場で高い評価を頂いているため、他大学
に比して高い就職率を維持できています。さらに今後は、留学生支援に
も、大学同窓会が協力を計画して下さっているとのこと、大いに期待し
ています。
何よりも、いま、大学の最大の課題は、向う数年の間に、
「都市型大学」
として生まれ変わり、地域貢献、社会貢献、そして国際貢献のできる新
しい大学へと、大きく飛躍することが期待されています。それには卒業
生のみなさんの全面的協力、支援が、不可欠です。大学側も、折に触れ、
皆さんにお声をかけていく予定ですので、是非、進んでご参加、ご支援
をいただきたく、よろしくお願いいたします。
2
楓 美
同窓生に向けて
池 間 誠
月に自覚することはその後の大学生活にしっかりした基礎を与えてくれ
るのではないかと思うからです。そして同じテーマが継続的に討論され
ることで、女子大としての特色・伝統、そして先輩と後輩の一体感も生
学部教授を定年で退職いたしました。皆さ
二〇一〇年三月三十一日に本学国際社会
に対しては、話す内容、指示する内容に注意を払い、先生としての私自
生達に接することができたことが何よりの思い出です。そのような学生
言うまでもなく、四季折々の美しい自然環境の中で、明るく素直な学
東洋英和女学院大学国際社会学部元教授
んの大学在籍を一年上回る五年間の在職で
身も明るく素直でなければなりません。そうなったかどうか自信はあり
まれてくるのではないかと思います。
したが、ゼミ、マクロ経済学、国際経済論
ませんが………。
のご発展をお祈り申し上げます。
最後に同窓生の皆さんのご健康とご活躍、そして東洋英和のますます
などを担当しながら、お陰様で、楽しく有
意義に共に学んだ五年間でした。
さて、私が大学に入学したのは一九六〇年四月、それ以来五十年間、
大学で学び、研究し、教えてきました。その五十年間の最後の五年間が
本学でした。四年間の大学生活が皆さんを大きく成長させ、多くの思い
出を与えているように、この五年間は私にとっても新鮮で、これからの
生活にも大切な示唆を与えてくれるように思えます。そのような思いの
いくつかを、心からのお礼を込めて記させていただきます。
皆さん周知のとおり、本学(正確には本学院)の理念は、隣人を愛し
神を敬うという「敬神奉仕」です。これに対して、私が三十数年間勤務
した前任の大学では「キャプテンズ・オブ・インダストゥリー」の養成
を目標に掲げておりました。世俗的から超俗的へ、あるいは物から心へ
という視点の変化は、戸惑うところもありましたが、爽やかで心落ち着
くものがありました。この気持ちを今後も持ち続けたいと願っておりま
す。
一年生オリエンテーション合宿での「大学生活と自立(自律)」とい
う統一テーマでの討論も新鮮でした。このテーマは、ここ六・七年続い
ており、評価はと分かれるところもあるようですが、私自身は大切で有
意義なテーマだと思います。大学生活は社会における役割を分担できる
能力(自立能力)を準備する期間だと考えられ、このことを一年生の五
3
楓 美
東洋英和女学院 同窓会
松本 幸恵さん
会長
大学同窓会楓美会の
皆様に始めてご挨拶申
し上げます。
東洋英和女学院同窓
会は高等部、短期大学
三 科、 大 学、 そ し て 大 学 院 の 卒 業 生、
修了生が所属する六つの同窓会をひと
つの傘の下に全体同窓会として組織さ
れています。
東洋英和で学んだ時期も、年数も違い
ますが、共有した「敬神奉仕」の精神の
もと各々に輝いた日々が確かな共通語と
なって思いを一つにしてくれます。
社会に出て思わぬ所で出会った同窓
の仲間と喜びあい、励まされる そん
な経験があったのではないでしょうか。
創立二〇年の歩みの中で培われた“英
和型”の教育で幅広い知識と豊かな個
性で社会へ羽ばたいて行かれた卒業生
は今や全体同窓会の中核的存在です。
ご自分のリフレッシュに、後輩への激
励に同窓会行事にぜひお出かけ下さい。
皆様のご活躍が祝福と共にあります
ようお祈りいたします。
東洋英和女学院大学
清楓会執行部
人間科学部人間科学科
新城 翠さん
人間文化専攻 三年 私は二〇一〇年度清楓会執行部会長を
務めさせていただいております、人間科
学部人間科学科 人間文化専攻 三年
の新城 翠と申します。
今年度は東洋英和女学院大学・東京女
子大学スポーツ交流会の開催校として、
清楓会執行部役員一同、交流会の企画・
運営に携わらせていただくことになりま
した。卒業生の築き上げてくださった関
係を今後も末永く築いていくためにも精
一杯おもてなしをできるよう、役員一同
気を引き締めて取り組んでいきたいと思
います。また、交流校を見習いながら東
洋英和女学院大学の良さを伝えられるよ
う大学の代表という自覚を持って日々生
活をしていきたいと考えております。
他大学との交流だけでなく、大学開学
二〇周年記念に行ったアンケート調査に
基づいて学生へサービスの拡張、清楓会
費の有効活用ができればと思います。清
楓会執行部役員として、卒業生の方々が
築き上げてくださった伝統を大切にしな
が ら、 こ れ か ら も
精進していきたい
と考えております。
最後になりまし
た が、 同 窓 会 の 皆
様の更なるご発展
とご活躍をお祈り
申 し 上 げ ま し て、
挨拶とさせていた
だきます。
かえで祭実行委員会
川島 貴恵さん
委員長
二〇一〇年度か
えで祭実行委員会
委員長を務めてお
ります国際社会学
部三年の川島貴恵
と申します。
かえで祭実行委
員 会 は、 総 務・ 渉
外・ 広 報・ 講 演 会・
コンサート・後夜祭の六つのセクショ
ンに分かれて活動しております。週二・
三 回 の 話 し 合 い を 中 心 に 進 め て 行 き、
学年や学部の異なる者同士が一緒に力
を合わせて、様々なアイディアを出し
合い、毎年かえで祭の運営を行わせて
いただいております。
活動を通じ、大学の代表となる自治会
団体として、様々な方とお会いする機会
を与えられ、社会に出る前の良き体験を
させていただいて
お り ま す。 今 年 度
は十一月二日と三
日にかえで祭を開
催 い た し ま す。 昨
年度より更なる入
場者数の増加を目
指して、
一丸となっ
て尽力していく所
存です。
東洋英和女学院大学
同窓会楓美会
会長 中台 恭江さん
同 窓 生 の 皆 様、 初 め
てご挨拶申し上げま
す。 二 〇 一 〇 年 六 月 五
日に行われる大学同窓
会【楓美会】*総会にて
新村会長から会長職を引き継ぎました
中台と申します。
今年も二〇一〇年三月に卒業された
約五〇〇名の方々を、私ども大学同窓
会【楓美会】にお迎えできましたこと
を大変嬉しく思っております。私ども
は二〇一〇年度に入り、約八〇〇〇人
の方々が所属される大世帯となりまし
た。日経平均が一万円を割れ、就職難
がささやかれる不景気な世情において、
私ども同窓会【楓美会】が大学の同窓
生や在校生の方々との架け橋になると
ともに、微力でも皆様のお力になれた
らと考えております。また、昨年発足
された東洋英和に連なるすべての在校
生、同窓生とその家族、学院関係者の
方々を結び合わせる「東洋英和楓の会」
とも上手く連携し、学院の発展に貢献
していきたいと考えております。
○楓美会活動紹介
私どもは主に、六月の大学同窓会【楓
美会】総会、学院全体同窓会*総会@六
本 木 校 舎( 一 年 間 の 活 動・ 会 計 報 告・
新旧役員の交代)、七月に会報【楓美】
の発送、十一月のかえで祭における就
職相談会@横浜校舎、十月の永眠者追
悼記念日礼拝@六本木校舎(学院全体
同 窓 会 行 事 )、 ク リ ス マ ス 礼 拝 @ 六 本
木校舎などを行っております。今年度
は、会長一名、副会長二名、会計二名、
書 記 二 名、 監 事 二 名 *で 和 気 あ い あ い
と 運 営 を 行 っ て い く 予 定 で お り ま す。
一人ひとりの力はとても小さいもので
すが、人数が集まれば想像を超えるパ
ワーとなります。これまで大学同窓会
【楓美会】にご協力くださっていた方々
に感謝申し上げるとともに、残念なが
らこれまでご存じなかった方々にも是
非ご協力賜われればと考えておりま
す。多くの同窓生の方々に大学同窓会
【楓美会】にご興味を持っていただき、
運営にご協力いただきたく何卒よろし
くお願い申し上げます。来年六月にな
りますと、また役員の交代もございま
す。それにむけて広く役員候補の方々
も募集いたしておりますし、大学同窓
会報【楓美】の封入作業(七月)や就
職 相 談 会( 十 一 月 )、 永 眠 者 追 悼 記 念
日礼拝(十月)、クリスマス礼拝(十二
月)*にご参加いただける方々も募集い
たしております。少しでも母校のため
にお力添えいただける場合は、ホーム
ページに必要に応じて情報を掲載いた
しますので、そちらをご覧いただき私
どもにご連絡いただけましたら幸いで
す。
最後になりますが、同窓生の皆様に
抱 え き れ な い ほ ど の 幸 が 訪 れ ま す 事、
またご健康とさらなるご活躍を心から
お祈りいたしております。
* 東洋 英 和 女 学 院 同 窓 会( 大 学 同 窓 会
【楓美会】含む)
・東洋英和、二〇一〇
年度 楓美会役員紹介、二〇一〇年度
大学行事予定は、最終ページに詳細を
記載してございますので、ご参照くだ
さい。
4
楓 美
入学時からの就職支援が始まりました。
末美
卒業したばかりで職業経験がない学生さんたちです
か ら、 将 来 の キ ャ リ ア と い っ て も 具 体 的 に イ メ ー ジ
す る こ と は 難 し い こ と で す。 こ の よ う な 問 題 を 解 決
して下さるのが卒業生の皆さんです。
昨年の十月十七日(土)に二年生、同月二十四日(土)
に 一 年 生 を 対 象 に し た「 卒 業 生 の キ ャ リ ア 体 験 講 演
会 」 を 開 催 し ま し た。 各 学 年 と も 学 科 や 専 攻 別 に 三
つのクラスに分け、それぞれのクラスの学生さんの専門分野に関連する仕事に
就いている人を含めて各クラス四人、延べ二十四人(両日ともご協力頂いた方
もあったので実質十九人)の卒業生が仕事上の経験や学生時代に力を入れて行っ
たことなどを話して下さいました。
学生さんたちにとって先輩のお話しはリアルで、講演を聴いて「将来のこと
が考えられるようになった」「先輩たちのようになるためには今何をしたらよい
か を し っ か り 考 え て 頑 張 ろ う と い う 気 に な っ た 」 な ど と 言 っ て く れ て い ま す。
こうしたことは、先輩と後輩という関係の中でこそ生まれるものです。
また、この講演会は、同じ教室でお話をした卒業生たち相互の学び合いの場
にもなったようです。それは、私たち教員にとって望外の喜びでした。
また、前述した卒業生のキャリア調査の自由記述の回答のうち、「大学時代の
学びや体験が職業生活にどのように生かされているか」「学生生活や就職活動を
振り返って思うこと」を、『キャリア設計』のテキストに引用して学生たちに紹
介しています。これも、学生たちに大きな教育効果をもたらしているようです。
このように、「キャリアの早期意識化」による就職支援には、卒業生のお力が
欠かせないものとなっています。また、このGPの事業には、楓美会の会長さ
んはじめ副会長さんなど五名の方に、事業組織の立ち上げや講演会の実施、事
業 の 評 価 な ど、 重 要 な 部 分 で 大 き な 力 に な っ
て頂いています。
〈基礎学力強化の支援室としての“スタディカ
フェ”〉
スタディカフェは学生さんたちの自習室で
す。 そ の 名 の と お り、 勉 強 に 疲 れ た ら お 茶 を
飲んで一服しながら楽しく過ごしてもらえる
場 に な っ て い ま す。 こ こ に は、 英 和 オ リ ジ ナ
ルの演習問題が教科別の棚に収納されており、
学生たちは自分のレベルに合った演習問題を
取り出してそれに取り組みます。
こ こ に は ま た、 各 教 科 の ス タ デ ィ コ ン サ ル
タ ン ト の 先 生 が 待 機 し て い ま す の で、 わ か ら
体験を伝える卒業生と熱心に耳を傾ける在校生
人間科学部教授 川崎
昨年の秋から「キャリアの早期意識化と基礎学力強化による就職支援」と銘
打った学生支援事業を実施しています。これは、文部科学省から二〇〇九年度
の学生支援の優れた取り組み( Good Practice略称GP・文末「注」参照)とし
て採択され、財政支援を受けながら行っているものです。
この就職支援は入学直後から始まります。卒業生の大方のみなさんの就職活
動は、三年生の夏休み前頃から準備を始め、翌年の春休み頃から本格的に動き
始めるのが一般的なパターンであったと思います。最近の就職事情が厳しいと
はいえ、「入学時から?」と驚かれたのではないでしょうか。
このように早い時期から就職支援を行うことにしたのは、二〇〇七年に卒業
生の皆様(偶数年の卒業生)にご協力頂いた「卒業生のキャリア形成に関する
ア ン ケ ー ト 調 査 」( 実 施 代 表 林 文 人 間 科 学 部 教 授 ) に、 も っ と 早 く か ら 将 来
のキャリアや就職活動について学ぶ機会があれば満足のいく就職ができたのに、
あるいは、もっと充実した学生生活を送ることができたのに、という声が多く
寄せられたからです。そのようなご意見を受けて、二〇一〇年度のカリキュラ
ム改革で、『キャリア設計』を両学部必修の基本科目として一年生前期に置くこ
とにしたのです。
また、基礎学力の強化による就職支援を考えたのは、筆記試験に用いられる
SPIの数的処理で苦戦する人が少なくないからでした。考えてみれば、英和
の入試には数学がないので数学が大の苦手という人も入学できますし、高校一
年までしか数学を履修していない人がほとんどですから、学生さんたちが数学
を基礎から学び直す機会をつくることが必要だったのです。また、効果的なエ
ントリーシートを書くための日本語表現力や、「英語の英和」にふさわしく英語
力を高めることも、英和生の就職活動に必要な支援と考え、数学、日本語表現、
英語の基礎学力強化の支援体制を作りました。このほか、時事能力強化のため
のニュース検定の受検支援もしています。
こ の G P は 昨 年 秋 か ら ス タ ー ト し ま し た が、 そ の 時 は ま だ『 キ ャ リ ア 設 計 』
が開講されていなかったので試行的に、昨年度の一、二年生を対象に事業を実施
しました。以下に、その一部を紹介しましょう。
〈卒業生が「キャリアの早期意識化」の大きな力に〉
キャリアの早期意識化の目的は、一年生の時から卒業後の自分のキャリアを
考え、その実現のために学生時代にどんな力を付ければよいか、また、どんな
経験が必要かを考え、それを実践してもらうことにあります。しかし、高校を
5
:
楓 美
ない問題や勉強の仕方について個別指導を受
け る こ と が で き ま す。 今 は、 こ こ で 勉 強 す る
人 は 多 い と は い え ま せ ん が、 常 連 の 人 た ち に
は 多 い に 喜 ん で も ら っ て い ま す し、 今 年 の 一
年生にはここを利用するのが当たり前のよう
な 雰 囲 気 が あ り ま す の で、 そ の う ち に 席 と ス
タディコンサルタントの先生の奪い合いが見
られるようになるかもしれません。
さ ら に、 ス タ デ ィ カ フ ェ に は 社 会 経 験 の あ
る三人の卒業生がOGメイトとして交代で勤
務 し、 こ の 事 業 の 事 務 を 担 当 し て 下 さ っ て い
ま す。 O G メ イ ト さ ん は、 エ ン ト リ ー シ ー ト
の 書 き 方 を は じ め、 学 生 さ ん の 相 談 に も 乗 っ
て 下 さ っ て い ま す が、 先 輩 後 輩 の 関 係 な の で
学生たちも安心して相談できるようです。
ちなみにスタディカフェの場所は、四号館一階、元「麺食堂」、その後は「集会室」
となっていた部屋です。皆さんも、英和に帰っていらした時にはここに立ち寄っ
てお茶でも飲みながら、演習問題に取り組んでみてはどうでしょう。また、後
輩たちに社会経験を聞かせて下さい。OGメイトさんと旧交を温めるのもいい
かもしれません。スタディカフェをどうぞ、母校に戻った時の「居場所」とし
て活用して下さい。
以上のように、この就職支援GPは卒業生のご協力のおかげで成り立ってい
ます。卒業生講演会については積極的にご登壇頂ければうれしいです。自薦で
も他薦でも同窓会長の中台さんにお知らせ頂ければ幸いです。
また、今年は、奇数年の卒業生にご協力をお願いして二回目の「卒業生のキャ
リア形成に関するアンケート調査」を実施させて頂きます。これをお読みになっ
ている頃には既にアンケート用紙が届いていることと思います。卒業生のご回
答は後輩たちには貴重な道標となります。ご多忙とは存じますがご協力をお願
い申し上げます。返送の期限を過ぎていてもかまいませんから、どうぞご投函
下さい。
(注)文部科学省は、大学教育の改革を推進するため、全国の大学が行っている教育
改革や学生支援の取り組み事例を募集し、そのなかからGPを選定し財政的支
援を行うという事業を二〇〇三年度から実施しています。
OGによる就職相談会について
◇昨年度も大盛況!ありがとうございました
マナー講座で面接対策!
先生がお手本です
実 施 日 …
…かえで祭・初日
二〇〇九年十月三十一日(土)
午前十時~午後五時
場
所 …
…九号館九一〇四教室
開催内容……①OGによる就職相談(終日)
②就職に役立つマナー講座
(午前十一時~十二時/午後二時~三時)
OG参加者…十五名
業
界 …海運、人材派遣、マスコミ、IT、福祉、
…
保 育 士、 証 券、 心 理 カ ウ ン セ ラ ー、 エ ン
ターテイメント、
国家公務員、航空、旅
行、商社、メーカー
◇昨年度の詳細
今年度で相談会は二回目の開催となり、学内にも浸
透してきたようでした。一〇〇人以上の学生さんが来
て、大盛況のうち終えることができました。リクルー
トスーツを着た初々しい後輩たちの一生懸命なまなざ
しに、OGも応えました。
今年は相談会のほか、航空業界のOGに講師役をお
願いし、就職に役立つマナー
講座を開講しました。一時間後には見違えるほど、学
生さんは立ち居振る舞いがきれいになりました。
ご参加くださったOGの皆様のおかげで成功のう
ち、終えることができました。この場を借りて心より
お礼申し上げます。
マナー講座での一コマ。
笑顔を大切にしましょうネ!
相談・質問受付中!和やかな雰囲気です。
スタディカフェの風景
6
楓 美
楓美会会則変更のお知らせ
卒 業 生 の 皆 様 の お 手 元 に あ る「 楓 美
会会則」が一部変更となりました。
新 し い 会 則 に つ い て は、 二 〇 一 〇 年
度大学四年生卒業時より配布すると同
楓美会費納入方法の変更と
三十年会費導入のお知らせ
かねてより、本誌上にてお知らせし
て参りました、楓美会費納入方法の変
更 と、 三 十 年 会 費 の 導 入 に つ い て ご
報 告 致 し ま す。 会 費 納 入 方 法 の 変 更
ガ ー ネ ッ ト ハ ウ ス 横 浜( ※ 連 絡 先 は 本
き ま す。 新 し い 会 則 を ご 希 望 の 方 は、
ご希望に応じてご自宅へ郵送させて頂
は本誌上にてお知らせ致しております
容も一部変更となっております。詳細
ました。それに伴い、楓美会会則の内
二〇一一年三月卒業生より適応となり
と、三十年会費の導入につきましては、
誌八ページ下段をご覧ください)まで
ので、こちらもご確認ください。
時 に、 す で に ご 卒 業 さ れ た 皆 様 に も、
ご連絡ください。
【現会則の変更箇所】
過去の会報を楓美会ホーム
ページにて掲載します
過去の会報を楓美会ホームページに
て掲載したいと思います。
かつてご執筆賜りました皆様にはご
寄稿文を掲載させて頂きますことをご
了承頂けますようお願い申し上げま
す。
また、今後会報のご執筆を依頼させ
て 頂 く こ と が あ り ま し た 際 に は、 同
ホームページへの掲載にご了承頂きま
すよう重ねてお願い申し上げます。
楓美会学年委員 大募集!
楓美会費納入のお願い
―卒業生の皆様へ―
ご 依 頼 人
料 金
備 考
①住所 ②氏名 ③会員番号(4S 社会 4H 人間
4W 福祉)④お支払済み年度が明記されておりま
す ⑤ 5000 円 or 10000 円を選択してください
日 頃 よ り、 楓 美 会 の 活 動 に ご 理 解・
ご賛同 を賜り、あり がとうござ います。
楓 美 会 は 皆 様 か ら の 会 費 に よ っ て、 運
営されております。
卒業生の皆様には、卒業時に「十年会
費」を 頂戴致しま した。「十年会 費」の
期限が到来した方には本誌と共に振込
用紙を送付させて頂いております。
お一人でも多くの方にご理解いただ
き、 会 費 の 納 入 に ご 協 力 い た だ け ま す
よう、お願い申し上げます。
◎会費 は 年 間 千 円 で す。 納 入 の 際 は 五
年分(五千円)または十年分(一万円)
いずれかを選択し、振込用紙にご記入
の 上、 郵 便 局 に て お 振 り 込 み く だ さ
い。 今 後、 期 限 到 来 の 度 に、 楓 美 会
より会費納入の連絡を差し上げます。
◎一九
九九年九月、二〇〇〇年三月に卒
業 さ れ た 方 は、 今 年「 十 年 会 費 」 の
期 限 が 参 り ま し た の で、 会 費 の 納 入
をお願い致します。
金 額
この受領証は、大切に保管してください。
卒業生の皆様、こんにちは。それぞ
れに各分野でご活躍のことと存じます。
さて、大学同窓会楓美会では、各学
年を代表して、楓美会学年委員として
ご活躍くださる方々を募集しておりま
す。お仕事やご家庭のことをしながら、
再び母校に戻ってきませんか? ここで、普段の学年委員達の活動の
一端をご紹介します。
加入者名
切り取らないでお出しください。
記載事項を訂正した場合は、
その箇所に訂正印を押してください。
おなまえ
※
③ 4S1234567
口座記号番号
⑤
東洋 英子 様
○様々な行事の企画・運営
(例)かえ で 祭 に お け る「 O G に よ
る就職相談会」
六 本 木 校 地 に て 開 催 の「 ク リ
スマス礼拝」 ○本会報誌の企画・編集
円
日 附 印
(電話番号 - - )
備 考
ご依頼人
これより下部には何も記入しないでください。
号)
裏面の注意事項をお読み下さい。
(ゆうちょ銀行)
(承認番号 第
金 額 料 金
千 百 十 万 千 百 十 円
横浜市緑区三保町32‑2
通 信 欄
① 〒226‑0015
各票の※印欄は、
ご依頼人において記載してください。
加入者名
楓美会
※
現
行
改 訂
《会則》第三章役員
《会則》第三章役員
役 員 は、 会 長 一 名、 副 会 長 一 名、 役 員 は、 会 長 一 名、 副 会 長 二 名、
会 計 二 名、 書 記 二 名、 監 事 二 名 と
会 計 二 名、 書 記 一 名、 監 事 二 名 と
する。
する。
費:入会金五千円
十年会費一万円
○大学行事への参加 等
学年委員の活動を通じて、懐かしい
先生方との交流や、同窓生との再会な
ど、様々な楽しみがあります。もちろ
ん、学年委員同士、一期から十八期ま
での交流を図ることもできます。
少 し で も ご 興 味 を 持 た れ た 方 は、
ガーネットハウス横浜(※連絡先は本
誌八ページ下段をご覧ください ま
)で
お気軽にご連絡ください。一同お待ち
しております。
日 附 印
(消費税込み)
様
おなまえ
《楓美会会費規定》一条
納 入 方 法:同窓 会 ま た は 卒 業 学 年
の同窓会委員が指定し
た 口 座 に、 指 定 さ れ た
期日までに振り込むも
のとする。
会
《楓美会会費規定》一条
納 入 方 法:第四 学 年 時 の 学 費 と と
もに大学が指定した口
座 に、 指 定 さ れ た 期 日
までに振り込むものと
する。
尚、十年会費納入者は、
卒業後十一年目以降の
会費を同窓会が指定し
た 口 座 に、 指 定 さ れ た
期日までに振り込むも
のとする。
会
費:入会金五千円
十年会費一万円
(二〇一〇年三月卒ま
で)
三十年会費三万円
(二〇一一年三月卒よ
り)
7
楓美会
様
おところ(郵便番号 - )
※
⑤
※
振替払込請求書兼受領証
払 込 取 扱 票
※
②
④ 2008
千 百 十 万 千 百 十 円
口 座 記 号 番 号
楓 美
二〇一〇年度 楓美会役員
( 単位 : 円 )
<支出の部>
二〇一〇年度 大学行事予定
(単位:円)
<収入の部>
入 学 式 四月二日(金)
十月一日(金)
29,000
1,266,394
0
45,500
0
0
52,500
5,620
0
0
5,440
21,533
63,240,191
67,705,954
永眠者追悼記念日礼 拝
会 長 中 台 恭 江(十二)
副会長 笹 木 由美子(十二)
早 川 冬 美(十三)
会 計 金田一 涼 子(十二)
笹 木 由美子(十二・兼任)
監 事 新村 (旧姓 前
・ 田)麻里奈
(十二)
長 瀬 真 紀(十二)
書 記 風 間 泰 子(十三)
早 川 冬 美(十三・兼任)
GHY維持運営委員
中 台 恭 江(十二・兼任)
笹 木 由美子(十二・兼任)
早 川 冬 美(十三・兼任)
平成 21 年度楓美会決算報告書
(2010 年 3 月 31 日)
5000 円× 606 名)
7,341,000 (入会金
+(当年分会費収入 1000 円× 3645 名)※1
162,203
0 バザーを実施しなかったため
67,705,954
【第一期】 伊藤 雅乃(旧姓・堀之内)
【第二期】 山口 有子
【第三期】
村山 陽子(旧姓・稲田)
【第四期】 佐伯 洋子(旧姓・門脇)
【第五期】
武井 美有記
【第六期】
田中 恵美子
【第七期】
青柳 美穂
【
お願い】
【第八期】 中川 紫 (旧姓・緒方)
住所・氏名などに変更があった際は、必ず、
【第九期】
中山 真里(旧姓・阿部)
ガーネットハウス横浜宛にご連絡をお願い致
【第十期】 亀岡 さやか
します。
【第十一期】 井上 由紀子
【第十二期】 川井 郁子(旧姓・清水)
編集後記
【第十三期】 風間 泰子
『 楓 美 』、 お 楽 し み 頂 け ま し た で し ょ う か。
【第十四期】 劔持 里美
この会報が、英和との架け橋のひとつになり
【第十五期】 本田 優里子
ましたら幸いです。
【第十六期】 …… 募 集 中 ……
発行にあたり、先生方、在学生、また、大
【第十七期】 鈴木 美公
学職員の方々に多大なるご協力を賜りまし
【第十八期】 片岡紫都香 ・ 佐久間恵子
た。この場をお借りして、心より感謝申し上
中塚 里美 ・ 梅嵜 優紀
げます。
高橋 可織 ・ 中島 綾子 会報編集者
GHY : ガーネットハウス横浜
GHT : ガーネットハウス鳥居坂
〒 ─ 横浜市緑区三保町
ガーネットハウス横浜
TEL 045(922)9797
FAX 045(922)9798
(月水木 午前十時~午後四時)
楓 美 会
東洋英和女学院大学同窓会
早川 冬美 ・ 新村 麻里奈
中台 恭江 ・ 長瀬 真紀
(注)2004 年度より、卒業から 10 年以上経過した会員より会費を徴収することとなった。
また、2003 年度までは 10 年会費全額を当年計上していたが、2004 年度より 1,000 円を当年分とし、残りを前受金とし
分割計上することとした。
※1 計算の詳細は、「2009 年度会費収入計算 .xls」を参照。
・ 入会金: 5,000 円× 606 名
・ 当年分会費収入:1,000 円×(635+757+699+668+592+606
+(11+14+16)+(20+21+20+2)+(7+4+11+19)+(3+8+9+28+28)+(2+4+2+25)+(8+7+4+4+5+6+6) 名)
http://www.toyoeiwa.ac.jp/
E-meil:[email protected]
32
50,000
1,500,000
80,000
80,000
50,000
30,000
52,500
10,000
20,000
100,000
0
500,000
61,993,611
67,582,751
印刷費
通信費
消耗品費
交通費
慶弔費
雑費
顧問料
管理費(銀行手数料)
GHT 利用料
業務委託費
備品購入費
予備費
次年度繰越金
合 計
0015
楓美会委員 各期代表
525,000
利用せず
外注せず
PCケース等
楓祭にて就職相談会等
554,400
なし
卒業記念品費
平成 21 年度卒業生 525 名(525 個)
× 1000 円+消費税
決算額
745,600
1,118,400
298,240
59,271
293,265
備 考
決算額
60,202,751
かえで祭 十一月二日(火)・十一月三日(水)
学院創立記念日 十一月六日(土)
大学院同窓会
備 考
予算額
745,600
1,118,400
298,240
100,000
300,000
アドヴェント礼拝 十二月一日(水)
クリスマス礼拝 十二月二十日(月)
大学同窓会楓美会
7,250,000
会費収入
卒業礼拝 三月十一日(金)
卒 業 式 三月十七日(木)
短期大学国際教養科同窓会楓雅会
90,000
40,000
67,582,751
受取利息
雑収入
合 計
ご退職の先生 (二〇一〇年三月付)
短期大学英文科同窓会かえで会
予算額
60,202,751
項 目
前年度繰越金
飽戸 弘教授
池間 誠教授
短期大学保育科同窓会保育部会
東洋英和女学院同窓会
高等部同窓会東光会
100 円× 7456 名
150 円× 7456 名
40 円× 7456 名
項 目
同窓会分担金
GHY 維持費
GHY 積立金
会議費
会報発行費
226
各先生方のご指導ご鞭撻に深くお礼を
申し上げると共に、今後のご健闘をお祈
り申し上げます。
東洋英和女学院同窓会組織図
8