フランス語 - 関西大学

フランス語
Le français
はじめに
みなさんのほとんどの方は中学・高校で英語を学んでこられたことと思います。みなさんに関西
大学で実りある第二外国語学習をしていただくために、ここでフランスとフランス語について少し
ご紹介しましょう。
1.フランスのイメージと現実
■芸術と文化の国
一般的なフランスのイメージはやはり「文化と芸術」に集約されるでしょう。19世紀から20世紀
のフランス文学作品は数多く日本語に翻訳されています。外国の小説が好きな方ならユゴーの『レ・
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ミゼラブル』やスタンダールの『赤と黒』を読んだことがある方もいるかもしれませんね。サンテ
グジュペリの『星の王子様』も日本ではよく知られています。その他、ボードレール、ユゴー、ラ
ンボー、サルトル、カミュなど、名前をあげればきりがありません。フランスは美術でも有名です。
ルーヴル美術館やオルセー美術館に所蔵されている美術品は様々な画集や美術図鑑で紹介されてい
ます。みなさんもモネやセザンヌなどの印象派の絵画を一度は目にしたことがあるはずです。
ファッションが大衆化された19世紀以後、フランスはファッションの中心地にもなりました。デ
ィオール、シャネル、サンローラン、エルメスなど世界中でその名を知られた著名なファッション
ブランドはパリに本店を構えています。これらのファッションブランドはオートクチュールやプレ
タポルテなどの服飾だけでなく、バッグなどの小物、化粧品、香水なども展開し、人気を博してい
ます。
このようなフランス文化に憧れをいだく人は多いようです。その証拠にフランスは観光客入国数
世界一を誇っています。首都パリは「芸術の都」と呼ばれており、人口200万強、地下鉄網が巡ら
され、現代アートと伝統的建築物が絶妙なバランスで融合した街並みには多くのカフェが並びます。
セーヌ河岸には数多くの歴史的建造物が林立し、世界遺産に指定されているものも少なくありませ
ん。フランスは文化財の保護に熱心です。歴史的建造物の維持管理だけではなく、景観保護にも力
を入れており、1962年には世界で初めて都市の歴史的環境を保全する制度(マルロー法)が生まれ
ました。現在も、看板や広告の色や位置を規制する、建物の高さを揃えるなど、さまざまな制約を
設けて景観を保護しています。
セーヌ河岸には多くの歴史的建造物が林立しています:左からノートルダム寺院、エッフェル塔、ポン・ヌフ
■政治、経済、農業
フランスはアメリカ、日本など先進国の首長で構成されるG8(主要国首脳会議)のメンバーで
す。EU(欧州連合)ではドイツと共に政治・経済の両面で中心的役割を担っています。フランス
のGDP(国民総生産)は世界5位で、ルノーやシトローエンに代表される自動車産業、エアバス
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社などの航空産業、IT産業などが盛んです。食品工業も盛んで、乳製品やミネラルウォーターで
有名なダノン社が日本ではよく知られています。ボジョレーの解禁で知られるフランスのワインや
チーズも有名です。
ただ、フランスがEU最大の農業国であることを知っている人はあまり多くありません。フラン
スは都市部以外ではなだらかな平原が多く、国土の50%以上が農業用地に使用されており、穀物、
根菜、畜産などすべての部門において農業生産高は上位10以内にランクされています。小麦、大麦、
トウモロコシの生産量が多く、てんさい(砂糖大根)の生産高は世界一です。食物自給率は111%
で日本の39%と対照的です。
グルノーブルの市場に並ぶ野菜
お菓子屋の店頭にはおいしそうなスイーツが!
2.日本とフランスのつながり
■日本におけるフランス、フランスにおける日本
日本とフランスの交流が始まったのは江戸時代末期の1858年、当時の江戸幕府とフランスの間に
修好通商条約が結ばれました。時の将軍は徳川慶喜、フランスはナポレオン3世の時代です。2008
年には日仏の交流150周年を祝う様々な催しが行われましたが、日仏間では官民を問わず活発な交
流が行われています。日本にはアリアンス・フランセーズ、日仏学館など52の日仏友好協会が存在
し、京都とパリ、奈良とベルサイユなど、多くの姉妹友好都市関係が結ばれています。
フランスのイメージから分かるように、日本は美術、ファッション、料理などの領域でフランス
から大きな影響を受けてきました。一方、日本はフランスでどのように捉えられているのでしょう
か?フランスはヨーロッパの中でも日本文化に関心が高いことで知られています。サムライ、カラ
オケなどはフランス語として使われていますし、最近では布団が流行して、フトン(futon)とい
う言葉もよく使われるようになりました。パリには300を超える日本食レストランがあり、お寿司
や焼き鳥、天ぷらなどの日本食はフランス人の食生活にかなり定着しているようです。今や世界の
スポーツとなった柔道はフランスでは大変人気があり、競技人口(56万人)は日本(21万人)をは
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るかに凌いでいます。近年では、日本のポップカルチャーを代表するものとして、アニメやマンガ
が日仏の文化交流に大きな役割を果たしています。世界的に有名な宮崎駿だけでなく、『ドラゴン
ボール』
、『北斗の拳』などのアニメはテレビで放映され大ヒットしました。若い世代のフランス人
にはマンガやアニメのコスプレ大会も好まれているようです。2000年からパリ郊外のノールヴィル
バントで開催されているJapan Expo(ジャパン・エキスポ)では、華道、茶道、折り紙などの伝
統文化とマンガ、アニメ、モード、音楽などのポップカルチャーが紹介されていますが、入場者数
は年々増加し、2011年にはなんと4日間で約19万人が訪れています。その半数以上は25歳未満の若
者でした。
■日常生活にあふれるフランス語
日本と深い関わりを持つフランス語の言葉は外来語として私たちの日常生活にあふれています。
フランス料理の影響で、カフェオレ、クロワッサン、コンソメ、オードブル、グラタン、オムレツ、
クレープ、エクレア、ミルフィーユなど、料理名には多くのフ
ランス語が使われています。レストランなどでワイン係をする
「ソムリエ」、ケーキ職人を意味する「パティシエ」もフランス
語です。ファッション関係の用語も多く、オートクチュール、
パンタロン、ブルゾン、ベレー(ベレー帽)、ルージュ、サロ
ペット、マントはフランス語です。ブティックで服をディスプ
レイする時に使うマネキンも、フランス語でモデルを意味する
マヌカン(mannequin)から来ています。その他の日本語にな
ったフランス語の例としては、シネマ、アンケート、デッサン、
グランプリ、コンクール、パラシュート、ルポルタージュ、ポ
シェット、プロムナード、ルーレットなど、数え上げたらきり
セーヌ河岸には古本屋や画集、小物
を売る店が並びます
がありません。
3.世界の中のフランス語
■フランス語はどんな言語…?
ではフランス語とはいったいどんな言語なのでしょうか?歴史的に言えば、フランス語はイン
ド・ヨーロッパ語族の一つで、スペイン語やイタリア語と共にラテン語(古代ローマで使われてい
た言語)を起源としています。言語構造的には英語と似ており主語─動詞─補語の順番で言葉が並
びます。アルファベットの数は英語と同じ26文字です。英語には存在しませんが、スペイン語、ド
イツ語などの多くのヨーロッパ系言語と同じく、名詞に性別があり、動詞は人称によって語尾が変
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化します。一般的には「フランス語はむずかしい」というイメージを持たれがちですが、言語の特
徴としてはヨーロッパの他の言語と同じ共通点を持っています。
フランス語が他の言語より少しむずかしく感じるとすれば、つづり字の読み方かもしれません。
cinéma「シネマ」、métro「メトロ」などローマ字読みできるものも多いのですが、母音字が2つ、
3つと重なる場合のつづり字の読み方は少し複雑です。また、語末の子音字は発音しないことが多
く、単語の音のつながりで発音が変化することもあるので、むずかしいと感じる方が多いようです。
それでもフランス語のつづり字の読み方は規則性が高く、例外は非常に稀です。例えば ou は必ず
ウ、oi はワ、eau, auはいずれもオと読みます。aiはほとんどの場合エと発音します。高級食材とし
て知られるフォワグラのつづりはfoie gras、日本語としてすっかりなじんでしまったカフェオレは
café au laitとつづります。このように、いったん規則を覚えてしまえばつづり字の読み方に迷うこ
とはほとんどありません。
■公用語としてのフランス語
フランス語はフランスの国語ですがフランス以外でも使われています。ベルギー、スイス、ルク
センブルグ、モナコ、カナダのケベック州などフランス語圏と呼ばれる地域には、フランス語を母
国語または公用語として他の言語と共に使用する人々が住んでおり、その数は1億2000万に上りま
す。世界の言語人口としては11番目にあたり人数としてはさほど多くありません。
しかし、世界におけるフランス語の地位は公用語としての価値にあります。2020年の東京オリン
ピック招致の最終プレゼンテーションは感動的でしたが、英語だけでなくフランス語でもスピーチ
が行なわれていたのはご存知でしたか?これは国際オリンピック委員会(IOC)では英語とならん
でフランス語が公用語になっているからです。IOC以外でも、国連事務局やユネスコ(UNESCO)、
北大西洋条約機構(NATO)など、多くの国際機関が英語と同様にフランス語を公用語として採
用しています。以上の国際機関の職員になろうとすれば、英語だけでなくフランス語の能力がかな
り高くないといけません。将来国際社会で貢献することを考えている人にとってフランス語は重要
なツールになるでしょう。
4.フランス語のカリキュラム─「使う力を身につける」フランス語教育─
関西大学では「フランス語を実践的に使う力」の養成をめざして、実質重視のフランス語教育を
行っていますが、学部によってカリキュラムは多少変化します。まず、大学で受講できるフランス
語科目を一覧表にしてみましょう。
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法・文・経済・商・社会・政策創造・
理工系学部
基本コース
コミュニケーション
養成コース
フランス語Ⅴ, Ⅵ各a, b
3年次
総合情報学部
フランス語主選択
社会安全学部
人間健康学部
フランス語副選択
フランス語Ⅵ各a, b
フランス語C, D
2年次
フランス語
Ⅲ, Ⅳ各a, b
フランス語
Ⅲ, Ⅳ各a, b
フランス語
Ⅳ, Ⅴ各a, b
フランス語Ⅷa, b
および
フランス語A, B
1年次
フランス語
Ⅰ, Ⅱ各a, b
フランス語
Ⅰ, Ⅱ各a, b
フランス語
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ各a, b
フランス語Ⅶa, b
フランス語
ⅠⅡ各a, b
以下、それぞれのコースのカリキュラムと科目の特徴を説明していきます。
4.1. 法・文・経済・商・社会・政策創造・システム理工・環境都市工・化学生命工学部
■基本コース
ステップ1:基礎養成課程 フランス語Ⅰa, b、フランス語Ⅱa, b
1年次で履修するフランス語Ⅰa, b、フランス語Ⅱa, bは入門課程です。この4つの科目では1人の
教師(一部のクラスでは2人の教師)が同一テキストを使って授業を行います。使用する教材はフラ
ンスの文化やフランス人の日常生活をテーマにして実用的な会話や短い文章を中心に文法、語彙を
学習するように作られています。理論的な知識を無理に詰め込むのではなく、対話練習や具体的な
場面でフランス語を使う練習を行うことによって、言語の仕組みを理解できるように学んでいきます。
「聞く」
「話す」を中心に「読む」
「書く」も含めた4技能をバランスよく習得して、今後のフランス
語学習の土台となる基本的運用能力を身につけることが目標です。
ステップ2:基礎完成課程 フランス語Ⅲa, b、フランス語Ⅳa, b
2年次で履修するフランス語Ⅲa, bとフランス語Ⅳa, bでは、フランス語の基礎的運用能力を完
成させることをめざします。これらの科目についても、大部分のクラスではフランス語Ⅰa, b、フ
ランス語Ⅱa, bの場合と同様に、同一テキストを使って授業が行われます。1年次に引き続き、総
合学習によって4つの技能をバランスよく身につけ実践的なフランス語の力を養成します。「聞く」
「話す」だけでなく、コミュニケーションのテーマに応じてまとまった文章を読む・書く練習も行
います。応用力をつけるためにも、文法知識を整理しながら実践的な運用能力をしっかり身につけ
ましょう。語彙や表現も増えてきますので、テーマに応じて体系的に整理しながら学習を進めまし
ょう。
フランス語Ⅲa, bとフランス語Ⅳa, bを別々のテキストで学習する場合は、フランス語Ⅲa, bでは
「聞く」「話す」ことを中心に授業を行います。フランス語Ⅳa, bでは主として、やさしく書き直し
たフランス人作家の作品を読みます。文を読み取るためには構文を良く理解する必要がありますが、
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そのためにはフランス語Ⅰa, b、Ⅱa, bで学んだことを復習しながらたくさん文章を読むことが大
切です。できるだけ予習をして積極的に授業に参加しましょう。
■コミュニケーション能力養成コース
希望者が選択して登録するコースです。2人の教師が協力して授業をするのでタンデム・コミュ
ニケーションクラスと呼ばれています。基本コースでは各科目を個別に履修することが可能ですが、
このコースでは1年次ではフランス語Ⅰa, bとフランス語Ⅱa, bを、2年次ではフランス語Ⅲa, bと
フランス語Ⅳa, bをセットで履修します。
基本コースと同じく、1年目でコミュニケーション能力の土台を作り、2年間で基本的コミュニ
ケーション能力をしっかりと身に着けることを目標とします。授業はフランス人教師と日本人教師
がペアになり、協力して発信型の対話授業を行います。使用する教材は会話や短い文章を中心に構
成されており、モデルに倣ってフランス語を使うことによって文法や語彙が学習できるように作ら
れています。授業ではテキストの他にビデオなどの視聴覚資料を使うこともあります。できるだけ
日本語に置き換えずにフランス語を理解し、話す練習と書く練習を積み重ねていきます。
2年目が終わるころには、日常的な内容についてフランス語で的確に受け答えをする、目的に従
って文章から必要な情報を読み取る、テーマに沿って簡潔な文章を書く、などの基本的なことがら
がフランス語で行えるようになります。是非、1年次からフランス語があふれる環境に浸かってみ
てください。
尚、このコースでは1,2年次ともに筆記試験と口頭試験が行われます。
■フランス語Ⅴa, b、フランス語Ⅵa, b さらにフランス語の力を伸ばしたい人へ
2年間で身につけたフランス語の運用能力をグレードアップしたい人はフランス語Ⅴa, bとフラ
ンス語Ⅵa, bも受講しましょう。この2科目は基本コース、コミュニケーション能力養成コースど
ちらのコースを選択した人も受けることが出来ます。これらの授業では少々複雑な構文や文法を学
習して、ディスカッションをしたり、長い文章を読んで情報収集できるようにします。中・上級の
フランス語ともいうべきこれらの科目を受講するころには、フランス語の上達を実感することでし
ょう。フランス語検定3級はもちろんのこと、頑張れば2級にチャレンジできる人もいるはずです。
4.2. 総合情報学部
総合情報学部では、フランス語を主選択にするか副選択にするかにより授業の内容が変わります。
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■フランス語を主選択にする場合
1年次はフランス語Ⅰa, b, Ⅱa, b, Ⅲa, bを履修します。Ⅰa, bをフランス人教師、Ⅱa, bとⅢa, b
を日本人教師が担当します。コミュニケーション養成コースと同様に、3人の教師が協力して、フ
ランス語の運用能力を身につけるための対話型授業を行います。週3回の授業で練習も十分に行え
るので、無理なく「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が習得できます。
2年次はフランス語Ⅳa, b, Ⅴa, bを履修します。フランス人教師と日本人教師がペアで授業を行
います。1年次に引き続き、総合学習によって、基本的コミュニケーションに必要な4技能を養成
していきます。2年次が終わるころには、日常的なことはフランス語で受け答えが出来、自分につ
いて短い文章を書く、目的に応じて文章から必要な情報を読み取るなどの能力が身につけられます。
頑張り方しだいでは、3年次のフランス語Ⅵa, bを履修するころには、フランス語で本物の資料を
読んだり、聞いたりすることも可能になります。是非、仏検3級のチャレンジをめざしましょう。
■フランス語を副選択にする場合
フランス語Ⅶa, bではフランス語の基礎を端的に学び、フランス語Ⅷa, bはその発展として、平
易で実践的なフランス語を学びます。さらに上のフランス語を学びたい人には、自由科目としてフ
ランス語A,B,C,Dが用意されています。担当はいずれも日本人教師です。
4.3. 社会安全学部・人間健康学部
社会安全学部と人間健康学部ではフランス語は自由選択科目です。両学部ともに、文化と語学学
習を結びつけた授業を行います。フランスの文化やフランス人の日常生活について知識を深め、語
学的には具体的なシチュエーションでフランス語を使いながら実践的にフランス語を学んでいきま
す。文法規則の理解にとどまらず、口頭練習を中心とした練習問題を繰り返し行うので、知識が定
着し運用能力が養われていきます。フランス語1ab、フランス語2abを別々に履修することもで
きますが、できるだけ両方の授業を履修することをお勧めします。
5.授業以外でも勉強するには
まずは授業を最大限活用し、さらにはいろいろな機会をとらえて、さまざまな方法で主体的に学
習する姿勢は、なにを学ぶにも大切なことです。フランス語に接する機会を増やすために、大学内
外でフランス語学習をサポートする方法をいくつかご紹介しましょう。
■メディアライブラリー
第1学舎3号館4階と第2学舎1号館にあるメディアライブラリーコーナーでは、授業で使用し
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ているテキストの録音テープ・CDや他の教材用のCDやビデオを利用することができます。CD付
のやさしい読み物や映画のビデオ・DVDも豊富にあります。
■NHKテレビ・ラジオのフランス語講座
ラジオでは月曜日から金曜日まで毎日、テレビでは水曜日にフランス語講座を視聴することがで
きます。特にフランスの文化を知るためにはテレビのフランス語会話がお勧めです。
■留学
フランス語がかなり上達した人は協定校であるパリ第3大学、パリ第7大学、西カトリック大学
等に留学することもできます。詳細は国際部に問い合わせてください。 6.辞書について
仏和辞典は絶対に必要です。大小とりまぜて、かなりの数が出版されていますが、あまり規模の
小さいものは選ばないようにしてください。リストをあげておきますが、実際に購入するのは授業
で担当者の説明と指示を聞いてからにしましょう。
■仏和辞典
初級から中・上級まで使えるもの
①『新スタンダード仏和辞典』(大修館書店) ②『ロワイヤル仏和中辞典』(旺文社)
初級向き
①『新コンサイス仏和辞典』(三省堂)
②『クラウン仏和辞典』(CD付)(三省堂)
③『プチ・ロワイヤル仏和辞典』(旺文社)
④『Le Dico-現代フランス語辞典』(白水社)
⑤『ジュネス仏和辞典』(大修館書店)
⑥『プログレッシブ仏和辞典』(小学館)
■和仏辞典
①『コンコルド和仏辞典』(白水社)
②『コンサイス和仏辞典』(三省堂)
③『プチ・ロワイヤル和仏辞典』(旺文社)
④『スタンダード和佛辞典』(大修館書店)
■電子辞書
最近はいろいろな電子辞書が出回っています。電子辞書には国語辞典、英和・和英辞典などが収
録されているので、複数の言語を学ぶには便利です。フランス語の辞書が収録されているものには
次のようなものがあります。
①CASIO EX─word XD-GF7250
(小学館ロベール仏和大辞典、ロワイヤル仏和中辞典、プチロワイヤル和仏辞典、オックスフォ
ード仏英辞典、オックスフォード英仏辞典、PETIT ROBERT仏仏辞典、音声付)
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②SEIKO IC DICTIONARY SR-T5020
(プチロワイヤル仏和辞典、プチロワイヤル和仏辞典、音声付)
フランス語の追加コンテンツとしては次のものがあります。
①Casio Ex─wordに対応するカード:XS-OH13MC
(ロワイヤル仏和中辞典、プチロワイヤル和仏辞典、ひとり歩きのフランス語自由自在)
②セイコー SL901Xに対応するカード:SILCAフランス語カード DC-A05FR
(プチロワイヤル仏和辞典、プチロワイヤル和仏辞典、コリンズ仏英・英仏辞典、わがまま歩き
旅行会話 フランス語+英語)
7.参考書その他
授業ではフランス語だけで書かれた教科書を使うことが多いので、日本語の参考書や文法書がほ
しくなるかもしれません。そういう方のために、以下の参考書をお勧めします。タイプは違います
が、いずれも代表的なものです。
①曽我祐典他著『コレクション フランス語[1]─入門』
『コレクション フランス語[3]─文法』(共に白水社)
②京都大学フランス語教室著『実践フランス語教程』(白水社)
③小林正『テーブル式 基礎フランス語便覧』(評論社)
フランスについて興味のある人には、以下の読み物が参考になるでしょう。
①小林善彦著『フランス学入門』『フランスの知恵と発想』(白水社)
②東京都立大学フランス文学研究室『フランスを知る─新“フランス学”入門』(法政大学出版局)
③日本フランス語教育学会編『フランス語で広がる世界』(駿河台出版社)
④立花英裕監修 中尾ゆかり訳『フランス語のはなし もうひとつの国際共通語』(大修館書店)
おわりに……
複数の外国語を学ぶことによって視野が広がり、さまざまな
角度からものごとを考えるヒントを得ることができます。フラ
ンス語学習もきっと皆さんの世界を広げてくれるはずです。
では最後にフランス語の挨拶を覚えましょう。昼間なら
bonjourボンジュール、夕方ならbonsoirボンソワール、そして
別れる時にはau revoirオルヴォワールですが、みなさんに教
室でお会いすることを期待して、à bientôtアビエント。
(文責・写真:菊地歌子・平嶋里珂)
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