2011年3月期 決算説明資料 1 2011年3月期決算説明 目次 Ⅰ.2011年3月期 業績概要 Ⅱ. 2012年3月期 業績予想 2 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響①) 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、当社グループ古川エヌ・ デー・ケー(株) (宮城県大崎市)の建物や設備が一部損壊する等の被害を受 けましたが、3月21日より生産を順次立ち上げました。4月7日に発生した余震 でも一部設備に被害を受けましたが、4月11日には量産を再開しております。 工場 デザインセンター 古川エヌ・デー・ケー(株) 函館エヌ・デー・ケー(株) X 新潟エヌ・デー・ケー(株) X 震源地 (3月11日) 震源地 (4月7日) 狭山工場 本社(東京都渋谷区) 3 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響②) 東日本大震災からの 早期復旧を可能にした体制 1.生産のマルチ拠点体制 2.部材のマルチソース体制 3.製造マシンの自社開発体制 当社では、事前に実施していた様々な施策が効果を 発揮し、早期復旧を果たしました 4 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響③) 1.生産のマルチ拠点体制 P. R. China 蘇州日本電波工業有限公司 函館エヌ・デー・ケー(株) 古川エヌ・デー・ケー(株) Malaysia 新潟エヌ・デー・ケー(株) Asian NDK Crystal SDN. BHD. (ANC) NDK Quartz Malaysia Sdn. Bhd. (NQM) 狭山工場 5 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響④) 2.部材のマルチソース体制 複数のサプライヤー・拠点 から部材を調達 例:水晶発振器(TCXO) (一部屋タイプ)の場合 リッド(蓋) 水晶ブランク 接着剤 ➣ セラミックパッケージ ➣ IC ➣ 接着剤 ➣ リッド(蓋) ➣ その他 IC セラミックパッケージ 6 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響⑤) 3.製造マシンの自社開発体制 • 当社は、自社製の製造マシンを開発 • 当社にて製造マシンのセッティング、 立上げ、メンテナンスを実施 水晶振動子の製造ライン 当社の強み 自社製の製造マシンを使用していることで、 マシンのメンテナンス等が容易に行え、 生産の早期復旧を実現 7 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響⑥) 放射線による当社製品への影響 福島第一原子力発電所事故 にて発生した放射性物質拡 散による、当社製品及び当社 使用部材への影響はござい ません 当社工場はそれぞれ 福島第一原子力発電所 の80キロ圏外に所在 8 8 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(震災の影響⑦) 東日本大震災の 2011年3月期業績への影響 東京電力の計画停電による生産減 震災の影響による売上減に伴う利益減 古川エヌ・デー・ケー(株)における 棚卸資産廃棄、修繕費 ⇒利益に対して約3億円のマイナス要因 9 Ⅰ. 2011年3月期業績概要 (単位:百万円) ① 当期 実績 ② 当期 公表予想 (2011年3月期) (2011年3月期) 売上高 営業利益 税引前利益 当期利益 当期包括利益 54,934 2,094 1,695 1,738 852 55,000 3,500 3,200 3,000 - ①/② 当期 公表予想 達成率 99.9% 59.8% 53.0% 57.9% - (※)前期は、棚卸資産の評価損の減少等約31億円の特殊要因を含む 差異の 主な要因 災害による損失(東日本大震災) 災害による損失(米国工場) 棚卸資産の評価損 携帯電話向け(スマートフォン向け含む) 等が計画を下回り、収益性低下 約▲3億円 約▲1億円 約▲4億円 約▲5億円 10 Ⅰ. 2011年3月期業績概要(四半期毎推移) ・2010年度下期に入ってからAV/OA向け等で売上、利益が減少 ・震災による損失等により第4四半期は損失を計上 売上高 営業利益 税引前利益① 税引前利益( 実質) ①- ② 1 6 ,0 0 0 3 ,0 0 0 売 1 4 ,0 0 0 上 1 2 ,0 0 0 高 1 0 ,0 0 0 ( 2 ,5 0 0 利 益 2 ,0 0 0 百 1 ,5 0 0 万 円 1 ,0 0 0 ( 8 ,0 0 0 ) ) 百 万 円 6 ,0 0 0 4 ,0 0 0 500 2 ,0 0 0 0 0 ▲ 5 00 ▲ 2 ,0 0 0 売上高 営業利益 税引前利益① 棚卸評価損の増減② 税引前利益(実質)①-② 税引前利益率(実質) 1Q 12,332 2,933 2,979 2,824 155 1.3% 2009年度 2Q 3Q 13,426 13,685 124 936 529 833 351 178 1.3% ▲8 841 6.1% 4Q 13,147 ▲ 14 ▲ 38 1Q 13,814 395 287 2010年度 2Q 3Q 14,433 13,744 1,087 689 1,014 590 4Q 12,944 ▲ 77 ▲ 195 ▲ 94 56 0.4% 11 2011年3月期決算説明 目次 Ⅰ.2011年3月期 業績概要 Ⅱ. 2012年3月期 業績予想 12 Ⅱ.2012年3月期業績予想(震災の影響①) 当社は東日本大震災からの早期復旧を果た しましたが、2012年3月期においては、以下 の懸念があります 1.夏期ピーク時の電力供給不足 2.顧客における生産縮小の可能性 3.余震の影響 13 Ⅱ.2012年3月期業績予想(震災の影響②) 1.夏期ピーク時の電力供給不足 対応 自家発電設備の導入完了 ⇒停電時にも人工水晶育成炉 及び主要設備の稼動停止を回避 夏期ピーク時の電力削減目標(昨夏比 15%削減)はクリア予定 14 Ⅱ.2012年3月期業績予想(震災の影響③) 2.顧客における生産縮小の可能性 ➢特に自動車、AV/OA関連顧客での影響が懸念される 今後の動向を注視する 当社における体制強化 ■部材の海外調達を促進 ⇒ 部材調達先の多様化 + 原価低減 ■海外工場の強化 ⇒ 生産のマルチ拠点体制の強化 + 原価低減 15 Ⅱ.2012年3月期業績予想(市場への対応①) ボリュームゾーン ■AV(テレビ、ゲーム他)、OA(PC、周辺機器)製品の需要増 既存製品の原価低減及び新製品の投入による市場開拓・拡販 高精度品市場 ■スマートフォンの需要増でGPS、各種アプリケーション向け 水晶需要増 ■インフラ、医療、環境等向け水晶需要増 MEMS技術、デジタル回路技術、センシング技術等の高い技術 力を活かした新製品開発と市場開拓・拡販 16 Ⅱ.2012年3月期業績予想(市場への対応②) 1.新製品の投入 今年度は、ボリュームゾーン及び高精度品向けに高品質で 低原価の新製品を次々に投入し、戦う土俵を大きく変えます 2.スマートフォンの需要増への対応 携帯電話向けは、これまで世界トップシェアの端末メーカー をメインに対応しておりましたが、今年度はスマートフォン 大手からの安定的な部品供給期待にも積極的に応えます 3.競合他社からの代替生産 震災により生産停止となっている水晶メーカーの代替供給 も業界の責任ととらえ、代替生産に対応いたします 17 Ⅱ.2012年3月期業績予想(高精度品の例①) フェムトセル基地局向け高精度TCXOの開発・拡販 ■OCXOレベルの高安定度をTCXO単体で実現すべく開発中: - フェムトセル基地局向けに要求される±100ppbの安定度の実現 - 高精度水晶振動子や高精度LSIの開発等により実現 ■オーブンを使用しないことによるメリット: - 低消費電力、低発熱のため、従来は必要としていた補正回路の 設計等が不要 - 立ち上がり時間が短く、 電源投入後、瞬時に使用可能 18 Ⅱ.2012年3月期業績予想(高精度品の例②) LTE向け高精度OCXOの開発・拡販 ■-40 ℃ ~+85℃で±1ppbの精度を実現: 周波数の変化が10億分の1(1ppb)以下が要求されるLTE/WiMAX基地局向け ■±1ppbを上回る安定度要求への対応にも着手: 将来的には水晶技術とMEMS技術の融合により周波数安定度の向上を図り、合 わせて小型化(本製品の 20分の1が当面の目標)の実現を目指す 単位: 千台 <基地局 出荷台数推移> Souce:Dell'Oro NH37M28LC 2,000 WiMAX 1,500 CDMA LTE 1,000 サイズ: 37(L)×28(W)×19(h) mm W-CDMA 500 GSM/GPRS /EDGE 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 →マルチ基地局化 (LTE+W-CDMA)が 進む。 19 Ⅱ.2012年3月期業績予想(高精度品の例③) 水晶技術×センシング技術で安心・安全な暮らし QCMシステム- NAPiCOS 「ナノグラム、ピコグラム」を検出する超高感度 ・高精度の生体分子間相互作用解析装置 超音波センサー 3Dプローブ (腹部用) 3Dリニア プローブ (乳腺用) 水晶ツイン センサー ➣免疫反応等の自動計測に加えて 抗生物質、アレルギー物質などの 食品検査や薬品研究開発などに応用 が可能に ➣抗体医薬品生産時の濃度検査が 可能に(検査時間短縮と低コスト化に) ➣微細加工技術で、3次元での超音波 画像診断が可能に ➣中国市場での需要増に備え、従来の 3Dプローブ(腹部用、乳腺用)に加え、 3Dプローブ(経膣用)も販売予定 20 Ⅱ.2012年3月期業績予想(キャッシュフロー、R&D) (百万円) 設備投資は、 状況を慎重に 見極めながら 機動的に実施 営業キャッシュフロー① フリーキャッシュフロー①-② 期末現金残高 投資キャシュフロー② 財務キャシュフロー 20,000 13,236 15,000 9,200 10,000 5,000 5,800 4,114 639 3,686 0 0 -5,000 -3,047 -4,000 -10,000 -9,800 -15,000 11/3実績 2012年3月期 も新製品開発 に一定額の 費用を充当 研究開発費 (百万円) 3,000 2,500 2,000 1,500 12/3予想 対売上高比率 2,241 2,420 2,500 4.3% 4.4% 4.5% 6% 5% 4% 3% 1,000 2% 500 1% 0 0% 10/3実績 11/3実績 12/3予想 21 Ⅱ.2012年3月期業績予想 ➢ 今期業績を予想するに際しての不透明要因が多い為、 前年度並みの慎重な業績予想と致しました (単位:百万円) 売上高 営業利益 税引前利益 当期利益 税引前利益率 ’11/3 実績 54,934 2,094 1,695 1,738 3.1% <プラス要因> ・新製品の投入 ・スマートフォンの需要増 ・競合他社からの代替生産 ’12/3 予想 55,000 2,500 2,200 2,000 4.0% 2011年度想定レート(US$):80円 (2010年度平均:85.82円) 売上高への影響 1円変動⇒約2.0億円 営業利益への影響 1円変動⇒約0.6億円 <懸念点> ・夏期の電力供給不足 ・顧客における生産縮小 ・余震の影響 22 Ⅱ.2012年3月期業績予想 ★2012年3月期取り組みのポイント ■技術力の真価を発揮 ・ボリュームゾーン ⇒新製品の投入による市場開拓・拡販 ・高精度品 ⇒技術力を活かした新製品開発と市場開拓・拡販 企業価値 のさらなる 向上へ ■安定収益の確保と財務基盤の改善・強化 ・品質第一、採算重視 2012年以降の 飛躍に向けて 技術力を蓄積 (水晶技術×デジタル技術) 成長への基盤固め 2009 2010 成長への飛躍 2011 2012 2013 23 今後ともご支援のほど宜しく お願い致します。 【注意事項】 当プレゼンテーション中、当社の現在の計画、概算、戦略、判断などの記載、また、その他の既に確定した 事実でない記載は、将来の業績についての見通しに関するものです。これらの見通しは、現在入手可能な 情報による当社経営者の判断に基づくものです。実際の業績は、さまざまな重要なリスク要因や不確実な 要素により、見通しの中で説明されている業績から大きく異なる可能性もあり、これらの見通しに過度に依存 されないようお願いいたします。また、新たな情報、将来の事象、その他の結果にかかわらず、当社が見通し を常に見直すとも限りません。リスクや不確実な要素には、為替変動、製品に対する需要変動、開発・生産 能力、関係会社の業績、及びその他のリスクや不確定要素を含みます。 24
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