個人投資家向け説明資料 - アニコム ホールディングス株式会社

2013年3月期決算
個人投資家様向け説明会資料
~アニコムグループの概要とペット保険~
アニコム ホールディングス株式会社
(証券コード:8715)
1
2
1.(1)創業の思い
これまでの保険会社の役割は、保険金を支払うことでした。
しかし、保険金が支払われて嬉しい人はいません。
我々の創業の思い
保険金支払データから未来を予測し、
事故を未然に防ぐ『予防』の提供を
主とした保険会社を創出する。
3
1.(2)我々が目指す保険
□ 従来の保険のように、「所与の事故統計に基づき保険料を設定し、事故の際には保険金を払う」との考えを
進化させ「未然に予防情報等を提供することで、事故の発生そのものを減らす新たな保険」を目指しております。
現在の保険会社
これからの保険会社
パッシブ(受身)型
アクティブ(能動)型
所与の事故統計に基づいて
保険金を払うだけ
未然に予防情報を提供する
ことで、結果として事故が
減る
リ
ス
ク
リ
ス
ク
保険事業の拡大
保険事業の拡大
4
1.(3)ペット保険から事業参入した理由
□ ペット保険という新しい保険種目から参入することで、従来の保険の概念を変える保険業への成長基盤を
確立したいと考えております。
ペットの「家族化」
が進む一方、
健保がないことに
よる医療費負担が
問題になっている。
予防型保険会社
に向かって
既存保険商品に
よる新規参入は、
事業確立に
時間がかかる。
競合
ペット保険で、
保険業の基盤を
確立する戦略を採用。
規制
インフラ
急がば
回れ!
5
6
2.(1)アニコムグループ概要
□ アニコムグループは、中核となるペット保険事業を行うアニコム損害保険㈱、動物病院向けシステムの開発・販売
事業のアニコム パフェ㈱、保険代理店事業のアニコム フロンティア㈱、これら3子会社を経営管理する保険持株
会社であるアニコム ホールディングス㈱の4社から形成されております。
アニコム ホールディングス株式会社
アニコム パフェ株式会社
事業内容
:
保険持株会社 (子会社経営管理)
設
立
:
2000年7月
資 本 金
:
4,238百万円
アニコム損害保険株式会社
アニコム フロンティア株式会社
事業内容
:
動物病院支援事業等
事業内容
:
損害保険(ペット保険)事業
事業内容
:
保険代理店業
設
立
:
2004年12月
設
立
:
2006年1月
設
立
:
2005年2月
資 本 金
:
10百万円
資 本 金
:
4,700百万円
資 本 金
:
10百万円
(2013年3月末時点)
7
2.(2)ペット保険商品の概要
□ 当社グループのペット保険は、5種のどうぶつを対象としており、動物病院で支払う診療費の一部を補償する
ものです。
① 補償対象
日本国内の動物病院で、被保険者が支払った診療費に対して、保険金を支払うものです。
(死亡補償ではありません)
② 対象となるどうぶつと年齢
③ 補償内容
8
2.(4)事業の強み
(対応動物病院における窓口精算システム)
□当社グループのペット保険においては、全国5,349病院(2013年3月末現在) が対応動物病院となっております。
当該病院では、契約者が「どうぶつ保険証」を窓口で提示すると、保険金を差し引いた金額のみ支払うことで精算が完了する
「窓口精算システム」を提供しております。このシステムは、契約者へ高い利便性を提供するとともに、当社グループに係る事務
コストの低減を加速させるものであり、ペット保険事業の大きな強みとなっております。
(未対応病院では一旦全額をお支払い頂き、請求手続き後に後日お支払いします)
従来型のペット保険
アニコムのペット保険
診療明細書取り付け
保険金請求書作成
保険会社へ送付
後日入金
窓口精算
9
2.(5)シームレス・ネットワーク
□ IT活用による効率化、コストダウンに鋭意取組む当社グループでは、契約者、ペットショップ代理店、動物病院
そしてアニコム損保の情報を即時に繋げる「シームレス・ネットワーク」を構築しており、関連するすべての方々の
利便性と即時性を高めることで、大きな付加価値を創出しております。
顧客Web
ご契約者
保険募集Webツール
(ペーパーレス、
キャッシュレス)
動物病院向け
レセプト作成システム
アニコム損保
ペットショップ様
代理店Web
動物病院様
・有効性確認システム
・オンラインレセプト請求システム
10
2.(6)安定したストック型の収益構造
□ 保有契約件数の伸長は、新規契約の堅実な獲得と既存契約の安定した継続から成ります。
継続契約の維持コストは、新規獲得コストに比べて大幅に減少することから、継続契約が累積することで
自動的に収益構造が改善される安定したストック型の事業構造であります。
新規契約および継続契約の累積イメージ
保有契約数
新規
新規
継続
新規
継続
継続
年度
11
2.(7)アニコムの特徴
(徹底したOne To One対応)
□ 継続契約の獲得及び顧客満足度の向上ため、契約者一人ひとりに、 One To Oneの対応を徹底しています。
きめ細かなOne To One対応が、高い継続率の維持に繋がります。
One To One
発送物
ファミカ
健康保険証 バースデーカード
One To One
コールセンター対応
しつけ
健康情報
疾病
予防情報
どうぶつ
情報
地域
住まい情報
One To One
Webサービス
ご契約者専用Webサービス
12
2.(8)ペット保険販売チャネル
(マーケット別に販売網を拡充)
□ 新規契約獲得のため、対象マーケット別に、販売チャネル網を拡充しております。主力はペットショップ代理店で
ありますが、家族マーケットに向けた代理店網の拡充に注力しております。
新規マーケット
①新生児マーケット
②家族マーケット
犬・猫の新規飼育頭数
犬・猫の飼育頭数
約73万頭
約2,128万頭
繁殖家直売
ペットショップ
代理店様
金融機関
団体・企業
ペット関連
直販
銀行・信金様
職域
企業代理店様
動物病院様
WEB
オンライン
他損保様
生協様
ペット
ショップ様
コール
センター
証券様
カー
ディーラー様
ネット通販
約43万頭
保険代理店様
国内飼育頭数2,128万頭:平成24年ペットフード協会調べ
新生児(ペットショップ経由)43万頭及び新生児新規飼育頭数73万頭:㈱富士経済調べから当社試算
13
2.(9)予防への取組み例
(アニコム家庭どうぶつ白書)
□ 保険会社が有する膨大な疾患データを分析し、予防情報として広く飼い主のみなさまに提供しています。
犬(男の子)疾患(大分類)別の統計
傷病大分類別罹患率 パグ (0~10歳、男の子の平均)
14
15
3.(1)イギリス・北米・日本のペット保険市場規模の推移
□ 海外ペット保険市場は引き続き、GDPの伸び率(経済成長率)を上回る伸びが続いています。特に北米市場は
今後も20%超の成長が見込まれており、ペット保険の認知度はさらに高まるものと想定しております。
日本市場においても、成長阻害要因は予見されず、市場は順調に拡大すると見込んでおります。
イギリス市場は2010年以降4年間、対前年比9%成長を予測
( Datamonitor社『UKPetinsurance2011』)
北米市場は2010年以降5年間、対前年比20%成長を予測
(Packaged Facts社『Pet Insurance in North America,4th Edition』)
日本市場は2013年度以降2年間、対前年比10%超の成長を予測
( ㈱富士経済『2013年ペット関連市場マーケティング総覧』)
(億円)
(GDP %)
1,400
60
1,200
イギリス
50
予想
1,000
40
800
600
400
200
経済
成長率
北米
30
予想
日本
(右目盛り参照)
予想
10
10
00
0
-200
20
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-10
出典: イギリス市場:Datamonitor社『UKPetinsurance2011』・1£=131円換算で算出
北米市場 :Packaged Facts社『Pet Insurance in North America,4th Edition』・1$=82円換算で算出
日本市場 :㈱富士経済『2013年ペット関連市場マーケティング総覧』
経済成長率:3カ国の単純平均。(当年のGDP-前年のGDP)÷前年のGDP×100で算出
16
3.(2)日本のペット保険市場規模(想定)
□ イギリスのペット保険加入率は約22%、一方日本は約3.5%と推定されます。
日本がイギリスと同等の加入率に成長すると、市場規模は約1,600億円と試算されます。
国
イギリス
人口
(世界銀行2011年度)
ペット(犬・猫)
飼育頭数
1人当たり
飼育頭数
ペット保険
加入率
市場規模
1契約単価
6,274万人
1,520万頭
4.1人に1頭
約22.0%
約800億円
約24千円
北米
34,607万人
18,500万頭
1.9人に1頭
約0.6%
約320億円
約29千円
日本
12,781万人
2,128万頭
6.0人に1頭
約3.5%
約260億円
約35千円
出典:前頁と同様
イギリス・北米は2009年度データ、
日本は2012年度データを元に算出
日本の
潜在市場規模
イギリスと同等の
ペット保険加入
率になると・・。
約1,600億円
17
3.(3)ペット保険市場拡大の可能性
□ 国内の犬・猫飼育頭数2,128万頭のうち、当社グループのペット保険保有契約数は約45万頭(2.1%)に
とどまっております。飼い主の「ペット保険は必要である」との認識は高いことから、ニーズは拡大傾向で推移
するものと想定しております。
2,128万頭(国内における犬・猫飼育頭数、平成24年)
アニコム保有契約数
(約45万頭)
市場全体
(約73万頭)
2.1%
3.5%
加入したい・検討中
32.0%
ペット保険は必要だと思う 80.1%
国内飼育頭数2,128万頭:平成24年ペットフード協会調べ
ペット保険契約数(市場全体)73万契約:㈱富士経済調べ
ペット保険の加入意向:ペット総研調べから当社試算
18
19
4.(1)2013年3月期通期 連結業績概況
(百万円)
2012年3月期 2013年3月期
(10月10日予想)
(実績)
2013年3月期
(実績)
対予想
増減率
対前年
増減率
2014年3月期
(予想)
対前年
増減率
1.4%
16.9%
18,136
12.1%
-
16,186
15,781
-
16.1%
-
-
(13,592)
(-)
(15,781)
(-)
(16.1%)
(-)
(-)
資産運用収益
108
-
-
139.8%
-
-
その他経常収益
144
-
260
143
-
△0.3%
-
-
13,508
-
-
13.6%
-
-
9,797
-
15,348
11,450
-
16.9%
-
-
(7,304)
(-)
(-)
(29.6%)
(-)
(-)
(損害調査費)
(480)
(-)
(-)
(21.1%)
(-)
(-)
(諸手数料及び集金費)
(780)
(-)
(-)
(9.4%)
(-)
(-)
(支払備金繰入額)
(348)
(-)
(-)
(△59.7%)
(-)
(-)
(責任準備金繰入額)
(883)
(-)
(9,465)
(581)
(853)
(140)
(409)
(-)
(△53.7%)
(-)
(-)
(うち未経過保険料)
(942)
(-)
(686)
(-)
(△27.1%)
(-)
(-)
(△58)
(-)
(△277)
(-)
(375.4%)
(-)
(-)
31
-
-
△98.5%
-
-
3,392
-
-
7.1%
-
-
287
-
0
3,632
264
-
△8.0%
-
-
経常利益
337
829
1.0%
148.3%
1,010
20.7%
当期純利益
465
630
837
640
1.6%
37.7%
637
△0.5%
経常収益
保険引受収益
(正味収入保険料)
経常費用
保険引受費用
(正味支払保険金)
(うち異常危険準備金)
資産運用費用
営業費及び一般管理費
その他経常費用
13,845
15,970
13,592
20
4.(2)経常収益・経常利益の推移(連結)
(百万円)
20,000
1,200
18,136
経常収益(棒グラフ 左軸)
16,186
経常利益(折れ線 右軸)
15,000
1,000
1,010
13,845
800
837
11,107
10,000
9,215
600
400
5,000
342
291
337
200
0
0
2010年3月期
(実績)
2011年3月期
(実績)
2012年3月期
(実績)
2013年3月期
(実績)
2014年3月期
(予想)
・2013年3月期は経常収益が16,186百万円(前年同期比16.9%増)、経常利益が837百万円(同148.3%増)
と順調な成長を継続しております。
・2014年3月期は経常収益が18,136百万円(前年同期比12.1%増)、経常利益が1,010百万円(同20.7%増)
を予想しております。
21
4.(3)2014年3月期 重点施策
□ 今年度に注力して取組むこと(重点施策)を、以下3つとしております。特に新規契約の獲得基盤に関しては、
中核のペットショップ代理店、拡大中の一般代理店(銀行・信金、職域・団体代理店等)に加えて、新規チャネル
の立上げに向けた取組みを開始する方針であります。
1.新規契約の獲得基盤
を拡大・強化
2.さらなる損害率
適正化施策の実行
3.ペット保険に続く
新たな事業のスタート
持続的な
企業価値増大
22
4.(4)経営パラメーターの推移(損保単体)
2010年3月期
保有契約数
290,767件
ペットショップ代理店
店舗数
1,097店舗
一般代理店店舗数
1,934店舗
平均継続率
対応動物病院数
2011年3月期
340,628件
1,224店舗
2,719店舗
2012年3月期
396,234件
1,224店舗
2,875店舗
84.1%
86.6%
87.6%
4,621病院
4,853病院
5,115病院
2013年3月期
446,414件
1,390店舗
3,362店舗
88.1%
5,349病院
対前年末
増減率
50,180件
2014年3月期
(予想)
505,602件
(12.7%)
166店舗
1,470店舗
(13.6%)
487店舗
3,850店舗
(16.9%)
0.5pt
88.5%
234病院
5,591病院
(4.6%)
・保有契約数は着実に積み上がり、 446,414件となりました(前年同期比12.7%増)。
・平均継続率は上昇し、88.1%となりました(前年度平均から0.5pt増)。
23
4.(5)経営指標の推移(損保単体)
2010年3月期
①正味損害率(W/P)
2011年3月期
2012年3月期
2013年3月期
2014年3月期
(予想)
45.5%
48.1%
57.3%
63.7%
61.4%
48.6%
53.4%
64.3%
67.5%
64.4%
40.3%
36.3%
30.9%
28.5%
28.8%
85.8%
84.4%
88.2%
92.2%
90.2%
88.9%
89.7%
95.2%
96.0%
93.2%
ソルベンシー・マージン比率(新基準)
-
304.1%
307.2%
ソルベンシー・マージン比率(旧基準)
468.0%
482.8%
-
(正味支払保険金+損害調査費)/正味収入保険料X100
②E/I損害率
(正味支払保険金+支払備金積増額+損害調査費)/既経過保険料X100
③正味事業費率
(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)
/正味収入保険料X100
④コンバインド・レシオ(合算率)
(正味損害率+正味事業費率=①+③)
⑤E/I損害率+正味事業費率
(②+③)
281.3% 282.1%
-
24
4.(6)財務状態:貸借対照表(連結)
(百万円)
2012年3月期 2013年3月期 対前期増減率
資産合計
15,355
16,872
9.9%
5,098
7,444
93
387
1,981
4,986
9,272
86
373
1,940
△ 2.2%
24.6%
△ 7.5%
△ 3.8%
△ 2.2%
うち保険業法第113条繰延資産
808
646
△ 20.0%
繰延税金資産
貸倒引当金
353
△5
219
△7
△ 37.8%
40.0%
8,283
9,067
9.5%
保険契約準備金
7,152
7,702
7.7%
うち支払備金
うち責任準備金
1,001
6,151
1,142
6,560
14.0%
6.7%
その他負債
賞与引当金
価格変動準備金
1,073
55
0
1,292
69
2
20.4%
24.0%
202.9%
7,071
7,805
10.4%
7,067
7,795
10.3%
4,194
4,084
△ 1,211
4,238
4,128
△ 571
1.0%
1.1%
△ 52.8%
3
9
149.5%
15,355
16,872
9.9%
現金及び預貯金
有価証券
有形固定資産
無形固定資産
その他資産
負債合計
純資産合計
株主資本
うち資本金
うち資本準備金
うち利益剰余金
評価・換算差額等
負債・純資産合計
25
本資料に関する注意事項
本資料は、現在当社が入手している情報に基づいて、当社が本資料の作成時点に
おいて行った予測等を基に記載しております。
これらの見通しと異なる結果を生じさせる原因となる要素は、当社が関東財務局に
提出する予定であります有価証券報告書及び東京証券取引所に提出しております
決算短信の「事業等のリスク」に記載されておりますが、これらに限られるものでは
ございません。
なお、本資料は情報提供のみを目的としたものであり、当社が発行する有価証券へ
の投資の勧誘・募集を目的としたものではございません。
26
お問い合わせ先
アニコム ホールディングス株式会社 経営企画部
東京都新宿区下落合1-5-22 アリミノビル 2F
URL:http://www.anicom.co.jp/
27