企業理念 - 上野グループ

MANAGEMENT SYSTEM for SUSTAINABLE DEVELOPMENT
企業理念
ミッション
“未来は今創られる”
(P.F.ドラッカ−)
エネルギ−関連の輸送、貯蔵、販売、環境保全におい
て、高度な技術と高品質のサ−ビスを提供することに
より、
社会の発展に広く貢献し、
世界の先進的な企業グ
ル−プをめざす。
ビジョン
1 “ト−タル・ディストリビュ−ション・カンパニ−”を
めざす
2 世界標準の環境と安全を実現する
3 次世代エネルギ−業務の開発をはかる
ステークホルダーとの関わり
私たち上野グル−プは、
石油製品の海陸輸送から貯蔵、
販売、
環境保全にいたるまで世界的に見てもユニ−クな
一貫したエネルギ−のト−タルディストリビュ−ショ
ンシステム
(TDS)
を構築しております。
そして今、
世界はこれまで大量消費をしてきた石油エ
ネルギ−からの脱却を図ろうとしております。これは、
地球温暖化という環境問題を解決する最大の手段であ
ると言えます。
私たち上野グル−プは、
エネルギ−の形が石油以外の
ものに変わろうとも、
このト−タルディストリビュ−
ションシステムを新しいエネルギ−に合わせ
ることにより、事業を拡大することが可
能であり、そのために知恵と努力
を結集してまいります。
お客様
安全と価値ある
サ−ビスの提供
従業員
お取引先
持続的発展を可能にする
組織風土の醸成
公正な取引に基づく
パ−トナ−シップ
社会
株主
社会の持続可能な
発展への貢献
株主価値の
継続的向上
環境
無事故輸送と
排出ガス削減
グループ会社の定義と範囲
上野興産
(株)
(株)
ヨコハマパートナーズ
● 旭光タンカー
(株)
● Oxalis Shipping Co. Pte. Ltd.
● SU Navigation Pte. Ltd.
● UYENO HANA TRANSIA S.A.
● 大光船舶
(株)
● 東日本上野輸送
(株)
04
西日本上野輸送
(株)
エム・シー・ユートランスポート
(株)
● ジャパンオイルネットワーク
(株)
● サンライズオイルサービス
(株)
● 旭日通産
(株)
●(株)
旭洋
● 旭菱石油
(株)
● ジャパンケムテック
(株)
上野トータルファシリティー
(株)
レンタリースヨコハマ
(株)
●(株)
クリーンベースジャパン
● 伊勢湾防災
(株)
● 上野マリン・サービス
(株)
● 中部マリン・サービス
(株)
● 西部マリン・サービス
(株)
●
●
●
●
●
●
Uyeno Transtech CSR Report 2006
上野グル−プ行動憲章
私たちの責任
1. 社会に対する責任
5. 顧客に対する責任
私たちは、
適切に企業情報を開示することにより、
「良
私たちは、
自由な競争ならびに適正かつ公明正大な取
き企業市民」
としての役割を果たします。
引を行い、
高品質な商品とサービスを提供します。
2. 環境に対する責任
6. 協力会社に対する責任
私たちは、
企業行動が人間や環境に及ぼす影響を十分
私たちは、
協力会社の信頼に応え、
共存共栄の実現を
認識し、
積極的に環境対策に取組み、
地球環境との調
目指します。
和をはかります。
3. 安全に対する責任
私たちは、
危険物を取り扱う企業として安全の徹底を
7. 従業員に対する責任
私たちは、
従業員の多様性、
人格及び個性を尊重し、
安
全で働きやすい職場環境を提供します。
図り事故撲滅を目指します。
4. 情報保護に対する責任
私たちは、個人情報・顧客情報の適正な保護に努め
ます。
私たちの行動(上野グループ“10 VALUES”
)
1. 顧客満足度
●顧客や取引先のニ−ズを敏感かつ的確に把握し、
自
社の適正な利益やル−ルを意識しながら、
顧客のベ
ストパ−トナ−となるよう行動します。
2. チャレンジ・変革マインド
●世界のベストプラクティスを常に意識し、
現状に満
足せず、
日々、
新しい可能性に目を向け、
その実現可
能性を探求します。
3. 倫理観・透明性
●安全への高い意識と遵法精神に則り、
透明かつフェ
アな判断と行動をします。
4. 責任感
●常に誠実かつ勤勉に仕事に取組みます。
●自らの判断や行動について合理的に説明し、
周囲の
十分な理解や賛同を得るよう努めます。
5. 専門能力
●自らの業務領域において、
技術的・専門的知識に精
6. 情熱
●高い目標に向かってチャレンジし、
ねばり強く、最
後まで諦めません。
7. スピ−ド
●優先順位を考えながら、
効率的かつスピ−ディに判
断し、
行動します。
8. リ−ダ−シップ
●将来の変化やチャンスを読み、
ビジョン、戦略等を
部下に対して明快かつ分かりやすく示します。
9. 人材育成
●部下の強み・弱みを十分把握のうえ権限委譲し、
長期
的な視点から、
部下に適切な指導・助言を行います。
10. 協調性
●組織目標の達成に向けて、
異論・反論を聞く耳を持
つと同時に、
自ら進んで協力や援助をします。
●相互の信頼関係を醸成し、
明るく、活気ある職場環
境を作ります。
通し、
スキルの深耕に努力します。
●問題の本質を解明し、
周囲にわかりやすく、説得力
ある説明をします。
Uyeno Transtech CSR Report 2006
05
MANAGEMENT SYSTEM for SUSTAINABLE DEVELOPMENT
コーポレートガバナンス
持続可能な発展を実現するコ−ポレ−トガバナンスと内部統制システム
上野トランステックでは、2000年に執行役員制度を導入、2001年に社外取締役、社外監
査役を招聘し、経営の意思決定・監督機能の明確化、また業務執行機能の明確化を図ってまい
りました。
更に2006年5月には、これまで取り組んでまいりました「人・物・金・情報」に対するリスク
管理を、総合的にコントロ−ルする体制として、①法令遵守、不祥事防止のための組織・風土
の形成とその実効性の維持、②事業報告・会計報告の信頼性確保のための組織・風土の形成と
その実効性の維持、③企業経営において予見されるリスクについて、
合理的に識別・評価し、
適
切に管理する体制の整備、これらを目的とした内部統制システムの構築に着手いたしました。
経営会議議長
上野 誠
株主総会
(選任)
(報告)
取締役会
(監督)
(選任)
(監査)
(報告)
(報告)
監査役会
(連携)
リスクマネジメント委員会
報告
( 提案 )
経営会議
内部監査
(報告)
上野パワーアップライン
(報告)
指示
( 統制 )
通報
( 相談 )
(報告)
(監査)
(改善)
執行役員会
(業務執行)
(報告)
事 業 部 門( 人・物・金・情 報 )
企 業 理 念・行 動 憲 章
上野トランステックは、激変する経営環境を先取りし、持続的な成長の実現を 1995年
1996年
1998年
安全・効率・サ−ビスの分野
特石法廃止後の厳しい経営
上野運輸商会と上野ケミカ
「創業130年ー新次元へ挑
において3年間で10%の質
環境を勝ち抜くために、
「サ
ル運輸を統合し、
上野トラン
戦」のテーマのもと、上野ト
的、
量的向上を目指し企業改
バイバル10」
とあわせ20%
ステックに社名変更いたし
ランステックと上野輸送を
のコスト削減を目標とした
ました。
統合し、
海陸一貫輸送として
革活動
「サバイバル10」
をス
タ−トさせました。
「サバイバル20」
改革を進め
ました。
06
Uyeno Transtech CSR Report 2006
2000年
スタートしました。
コンプライアンス
コンプライアンス推進体制
グル−プ横断的な企業倫理窓口(Uyeno Power Up Line)
2005年3月、
行動憲章の制定と同時にグル−プ横断的
に
「上野パワ−アップライン」
(内部通報・相談・提案制度)
を導入いたしました。これは、
社員をはじめアルバイト、
経営会議
人材派遣を含むグル−プで働く全ての人を対象に、
①行動
重大な通報は
すみやかに報告
憲章に反する行為の早期発見・是正、
②グル−プ全体また
は各社の発展に寄与するアイデア、
意見を吸い上げること
最高コンプライアンス責任者
(CCO)
により組織の自浄作用と風土改革を目的としています。
通報の場合、
通報者に関する情報は厳密に守られ、
通報
したことによるいかなる不利益も被らないことを前提に、
通報を
すみやかに報告
イントラネット、
e-メ−ル、
手紙、
電話、
面談といった手段
により、
社内の企業倫理担当者に通報できる制度です。
問題の迅速な調査・解決にあたります。
また、
経営にかかわる重大な事項
につきましては、経営会議で
通報者保護
グル−プ戦略部門
通報後は、
最高コンプライアンス責任者の指示により、
対
応
を
指
示
経
営
企
画
部
門
人
事
部
門
財
務
部
門
監
査
部
門
Uyeno
Power Up Line窓口
通報内容を分類、
担当部署に振り分け
迅速かつ慎重に審議され
ます。
連携し真相究明
各社管理責任者
各社コンプライアンス担当
目指して1995年から聖域なき構造改革を進めてまいりました。
2001年
2004年
トップダウンの改革でなく、
ボトムアッ
グル−プ横断プロジェクトチ−ムとし
プによる改革を実行するため、
グル−プ
て、
7つの委員会を創設しました。
横断プロジェクトチ−ムとしてタスク
フォ−スが結成され、
全社一丸となった
取組みが始まりました。
・構造改革タスクフォ−ス
・財務改革タスクフォ−ス
・コスト改革タスクフォ−ス
・人材育成タスクフォ−ス
・ITタスクフォ−ス
・構造改革委員会
・人材開発委員会
・U-SEEDS
(新規事業開発)
委員会
・環境安全法令遵守委員会
・IT委員会
・投資・資金委員会
・プロキュアメント
(公正な購買)
委員会
2005年
「ゼロから出発」
のテ−マのもと、
長期不
況の時代を経て実行してきた聖域なき
改革の成果を基盤に、
更なる持続的成長
に結びつけるために、
コスト・構造改革・
新創業を重点課題として取組みました。
Uyeno Transtech CSR Report 2006
07
OVERVIEW of TOTAL DISTRIBUTION SYSTEM
私どもは1869年
(明治2年)
の創業以来、
130余年にわたり、
産業の発展
に欠くことのできない石油製品の輸送、
貯蔵、
販売、
環境保全に従事して
運輸グループ
油槽所管理部門
まいりました。現在、
当グループは、
石油・ケミカル製品の海上および
陸上輸送のリーディングカンパニーである上野トランステックをは
海上輸送部門
陸上輸送部門
販売グループ
環境グループ
石油・ケミカル
販売部門
海上防災・
代理店部門
じめ30数社により構成されています。グループ会社には、
石油販
売部門、
油槽所管理部門、
海上防災・代理店部門などを有し、
石油物
流ならびに環境保全のトータル・ディストリビューション・システ
ム
(TDS)
として、
石油供給一貫体制を構築しています。
今後もグループ全ての機能を取り込んだ石油総合物流企業とし
て、次代を先取りした高度な技術と高品質のサービスを提供し、グル
ープのミッションとしている社会の発展に広く貢献できる先進的な企
戦略部門
持株会社
上野興産(株)
業グループをめざしてまいります。
陸上輸送
海上輸送
外航タンカー
(石油・ケミカル製品輸送)
海上輸送
内航タンカー
(石油製品輸送)
海上輸送部門
陸上輸送部門
上野トランステック
日本全国に点在する
販売グループの中核
のメイン業務に、石油
給油所及び需要家のも
を担う旭日通産は、昭
製品、ケミカル製品の
とへ、
石油・ケミカル製
和シェル石油の大手特
タンカー輸送がありま
品を安定供給するため
約店として、官公庁や
す。国内で消費される
の輸送ネットワークを
船舶、建設業等あらゆ
石油・ケミカル製品の約90%が、
内航タンカーによ
張り巡らした上野トランステック。
全国各地にある
る石油製品のニーズに幅広く対応しています。
未来
り輸送され、
当社では、
そのうちの約20%を担当し
出荷基地から約1,500輌にも及ぶタンクローリー
を見すえたエネルギーの供給体制に対しても、
柔軟
ています。また、シンガポールを拠点とした外航タ
が稼働しています。
な思考を取り入れ積極的に取組んでいます。また、
販売部門
ンカー部門も毎年活動範囲を拡げています。
常に時
旭洋は、
京浜地区12カ所、
仙台地区に4カ所のサ−
代にマッチした船種・船型の運航により、高度な品
ビスステ−ションを運営しています。
質管理と安全で効率の高い輸送を実現しています。
08
Uyeno Transtech CSR Report 2006
海上輸送
内航タンカー
(ケミカル製品輸送)
客船への燃料補給
油槽所
サービス
ステーション
海上防災
海上防災・
代理店部門
油槽所管理部門
グル−プ戦略部門
ジャパンオイルネット
上野興産は、
上野グル−プ
石油・ケミカル製品
ワーク
(JONET)
は、
海運
の戦略的機能を果たす経営
の輸送に従事してい
と陸運をつなぐ石油貯蔵
企画、
人事、
財務、
IT、
監査、
総
る上野グループは、防
基地を全国9ヵ所(苫小
務・秘書等の部署および事務
災に力を入れること
牧・青森・八戸・清水・松
サポ−ト機能を果たす給与、
が安全の確保につながると考えています。
「安全の
本・福井・小倉・福岡・八代)において管理運営し、石
経理等の部署、
上野興産固有
徹底」は当社の基本理念で、危険物を扱う企業とし
油製品の受入・保管・出荷業務を行っています。
また、
の営業部門である不動産・商
ては最も重要視しなければならないことです。
さら
サンライズオイルサ−ビスは、横浜・神戸の昭和シ
事、保険部門によって構成され、グル−プを総合的
に、
自然環境の維持・保全についても、
最大限の注意
ェル石油(株)の潤滑油工場の管理運営を行ってい
にサポ−トしています。
をはらう企業として活動しています。
ます。
Uyeno Transtech CSR Report 2006
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