グランドフォークスだより第０１２号 2007 年 7 月 15 日（日）～ 2 007 年 7 月 2 1 日（土）このところ初秋のような、爽やかな気候です。気温も平均２２度前後で、真っ青な空は FAA 自家用操縦士の試験が終わった学生にとって、さらに鮮やかに青く見えたことでしょう。 PPL 課程も一人を残すのみとなりました。すのみとなりました。来週中には最後の一人も受験する予定です。学生ミーテイングでの発言や、顔つきに頼もしさが出てきたように感じます。学生ミーテイングにおいて、新しい課程 (CPL PHASE) に対して、何人かの学生から「教官からの指摘が少し厳しくなってきた。」との感想が述べられました。教官たちも PPL と CPL の違いを、訓練を通して教示しているのでしょう。的確な NAVIGATION を完成させるためには、計器逸脱範囲の技倆的な向上に加えて、クロスカントリーでの知識と経験をフルに活用し、状況認識力や判断力を磨くことが肝要です。まだまだこれからいくつもの難関が待っています。もちろん学生達のモチベーションは高く、その顔つきから困難に立ち向かう気迫が十分に感じられます。訓練に使用している WARRIOR が駐機してあるＣランプ訓練学生は三々五々各機へ向かいます。 CPL 最初のステージは２０レッスンあります。前半は、教官同乗による３時間のクロスカントリーが実施され、その後、単独のクロスカントリーへと続きます。これには、飛行時間４．５時間が２回、５時間が 1 回という長距離の単独航法が含まれます。このステージは、多くのフェニックスやベーカーズの卒業生が一番の思い出としてあげる課程です。安全を第一に、多くの体験を良い経験として技倆向上を目指すと共に、良い思い出をたくさん創ってもらいたいものです。そんな中、早速 Dual cross co untry で国境を越え、カナダの “ ウイニペグ ” へ向かった学生もいます。カナダ最大の都市トロントからバンクーバーまでの約 4500km の行程を走る大陸横断豪華列車は、３泊４日でその旅行を完成します。その中間に位置するのが “ ウイニペグ ” です。グランドフォークスから車ですと３時間弱（約 160nm ）で行ける町です。 WARRIOR では１時間 20 分のフライトになります。さて、話はかわり、第２弾エアコミューター関係の話になりますが・・シカゴからファーゴまで、手荷物２個を持って搭乗しました。一つのハードケースが上方の stowage （棚 ) に入りません。ソフトケースは小さくなるので問題ないのですが、 CA さんにお願いすると、すぐ傍の機外に置くように指示されました。 10 個ぐらいの大きな手荷物がすでに置かれています。そういえば、チェックイン時に、タグをもらっているお客様が数名いたのを思い出したのです。なんとお客様が手荷物として機側まで持って行き、置いていったものでした。大きい荷物でなければ、双方に利益がありますし、到着時に飛行機の側で、お客様が直接手にすることが出来て効率的です。小さな飛行機だけが出来る合理的な方法です。随分昔になりますが、サウスウエストに搭乗したとき、チェックインでは、数字が書かれた搭乗券（実はゴム版のようなもの）を、お金と引き換えにもらいました。ゲートに行きその札を提出すると、すぐに機内に搭乗するようにいわれました。席はお客様が選べます。また書かれた数字は B737 が搭乗できる 130 番まであり、もしも 110 番までカウンターで渡したとすれば、ゲートでそれらの番号札がすべて回収されたとき、搭乗案内終了なのです。その隣では違う航空会社が、お客様の人数が合わないということで、大幅に遅れていました。さて、また話はかわりますが、・・・・先週、学生たちの訓練・生活状況を取材にきていた日本からの記者の皆さんは、精力的な取材を終えられて、先週の土曜日台風が関東地方を直撃するなか、成田へ向けて元気に帰国されました。取材のなかで、特に、クルックストン空港で撮られた草原での soft ― field take off は、日本では不可能なだけに、貴重なものになったと思います。私も取材陣に同行して、カメラに収めましたので、つぎの帰国を楽しみにして下さい。広報スタッフの皆さんの精力的な取材 ( クルックストン空港 ) ｂｙ遠山