シーズタイトル 室温硬化樹脂用の環境に優しいスズフリー硬化剤の開発 氏名(所属、役職) 研究責任者:中村修平 コーディネータ :横森 万 (三重大学 (三重大学 工学研究科 特任教授) 工学部社会連携推進室 社会連携コーディネータ) H23 年度採択課題名、 シリル基含有ポリマー系接着剤用非スズ高活性化新規硬化触媒の開 (課題番号) 発 (AS232Z00448D) 技術キーワード 環境負荷低減、硬化触媒、変成シリコーン、ウレタン、シリコーン 【新技術の概要】 シリル基含有の室温硬化樹脂を主剤として、 【本技術に関する知的財産権】 1.特願 2012-088447 号 有機スズ化合物もアミノシランカップッリング 「硬化性組成物およびそれを用いて硬化さ 剤も不要な新しい「スズフリー」硬化剤を開発 せた合成樹脂」 、出願人:三重大学及び信州大学 した。このスズフリー硬化剤は従来品と同等以 上の速硬化性と同等の貯蔵安定性を示し、室温 硬化させた樹脂は従来品以上の接着強度を示し た。 【想定される技術移転】 室温硬化型樹脂の主要な主剤であるシリコー ン、変成シリコーン、ウレタンなどに好適なス さらに、代表的室温硬化型(RTV)樹脂(シリコ ズフリー硬化剤なので、これら樹脂の製品であ ーン、変成シリコーン、ウレタン)にも新規硬 る接着剤、シーリング材、塗料メーカは勿論、 化剤は、有機スズ化合物を用いた従来型硬化剤 衛生用途・インク用途など幅広い分野の企業と より速硬化性と貯蔵安定性に優れている。 の連携を望む。 【従来技術・競合技術との比較】 【お問い合わせ先】 シーリング材・接着剤・塗料の硬化剤として 本技術に関する窓口は以下の通りです。 使用される有機スズ化合物は、EU 指令により使 三重大学社会連携研究センター 用量の規制を受ける。また、環境への負荷を考 知的財産統括室 狩野 幹人 慮して、有機スズ化合物を可能な限り使用しな いことが企業の希望である。概要で記述したよ 電話及びファックス: 059-231-5495 うに、このスズフリー硬化剤は従来品と同等以 E-MAIL: [email protected] 上の速硬化性と同等の貯蔵安定性を示し、室温 硬化させた樹脂は従来品以上の接着強度を示し た。したがって、有機スズ化合物が不要な本発 明は、シリコーン、変性シリコーンおよびウレ タンに関係する川上・川中企業へ、開発に対す る時間的・技術的アドバンテージを与え、かつ 幅広い活用が可能である。また本発明は、三重 大学・信州大学の学・学連携(不実施機関)に よる特許出願であり、企業へのライセンス・企 業との共同研究・企業との共同でのグラント申 請等、技術移転に関するユーティリティは高い。
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