地銀規程集の電子文書管理システムを共同開発 - トッパン・フォームズ

 平成12年7月10日
トッパン・フォームズ株式会社
地銀規程集の電子文書管理システムを共同開発
MS−Wordで簡単に変更・改訂作業が可能
MS−Wordで簡単に変更・改訂作業が可能
ユーザーが運用できる専門家不要の文書管理システム
情報管理サービスのトッパンフォームズと機械商社のアルテックは、地銀の営業店窓口や後方支
援業務を円滑に進め、顧客サービスを向上させるためのツールとして、WebやCD−ROMから
検索・閲覧できる銀行事務取扱規程集の電子文書管理システムを開発、7月10日から受注を開始
します。
今回開発した電子文書管理システムは、イスラエルのエニグマ社が開発した電子文書管理システ
ム『Insight』
(日本総代理店 アルテック社)をベースに、文書の変更・改訂及び履歴管
理などの拡張機能『Inplus』を付加したシステムです。
従来、SGMLやXMLフォーマット、或いは『Insight』で作成された電子文書の変更・
改訂は、情報処理の専門家が行い、それ以外のユーザーが直接行うことは不可能でした。そのため、
アップ・ツー・デートに変更・訂正が必要な事務取扱規程集の運用が、必ずしも効率的に行われて
いませんでした。
そこで、トッパンフォームズとアルテックは、両社が販売する『Insight』に、MS−W
ordで簡単に変更・改訂が行える拡張機能『Inplus』を付加した電子文書管理システムを
開発し、電子文書の運用・管理経費の大幅な削減を実現しました。
電子文書管理システムは、トッパンフォームズがお客さまの実状に合わせて、銀行事務取扱規程
集を電子化し、文書データベースを作ります。この文書データベースには、コンテンツや検索エン
ジンなどが含まれ、変更・改訂・履歴管理の拡張機能が標準で搭載されています。また、構築した
データベースは、CD ROM、LAN、印刷などで公開でき、ワンソース・マルチユース環境が
実現します。
トッパンフォームズとアルテックは、銀行規程集の「電子文書管理システム」を地銀、第二地銀
などに向けて拡販し、両社合わせて初年度15システムの受注を目指します。
【電子文書管理システムの特徴】
・銀行の事務取扱規程集の利用と運用を考慮し、その目的に特化したシステム
・ MS−Wordで変更・改訂作業が簡単にできる
・パスワードによるセキュリティー機能を搭載
・変更・改訂作業が既存のソフトウェア(Windows NT/98/95)、
・ハードウェア環境で利用でき、SGMLなどの専門知識を必要としない
・変更・改訂文書の履歴管理機能がある(改訂バージョンごとの管理)
・その他
【電子文書管理システムフロー】
【電子文書管理システムの内容】
《要領》
・住宅ローン事務取扱要領
・ 消費者ローン事務取扱要領
《規定》
・ 預金事務規定
《手続》
・ 融資事務手続
・信託事務手続
・預金事務手続
・相続事務手続
・外国為替事務手続
・各種業務手続
・出納事務手続
・投資信託事務手続
・業務手続総則
【アルテック(株)の概要】
・商号
: アルテック株式会社
ALTECH CO.,LTD(東証一部 9972)
・ 設立 : 昭和51年(1976年)5月15日
・ 資本金 : 39億1428万円
・代表者 : 代表取締役社長 由利 和久
・ 本社 : 東京都新宿区四谷4-4-1 YM新宿ビル
・売上
: 205億7100万円(1999年11月期)
・事業内容: ・プラスチック加工機械、関連機器
・紙加工機械、関連機器
・印刷機械、関連機器
・食品加工機械、関連機器
・光メディア製造ライン関連機器
・医薬・医療品機械、関連機器
・その他(エンジニアリング、環境問題提案、電子情報処理サービスなど)
【『InPlus』の命名の由来】
「Internet」に「Plus」する、或いは 「Insight」に「Plus」すると
いう意味を込めた造語。
【用語の解説】
○HTML(Hyper Text Markup Language)
ホームページを作成するときに使われるページ記述言語。
WWWコンソーシアムが仕様を策定している。タグと呼ばれる「<」と「>」で挟まれた予約
語を使って、テキストの整形や画像ファイルの表示位置、及びリンク先の指定、スクリプトの宣
言などをする。これを、WWWブラウザーで開くと解釈・表示される仕組みになっている。本来
はエディターなどで記述するのが一般的だが、ドロー系ソフト感覚で自動的にHTML文書化で
きる開発ツールや、HTML化機構を標準搭載したワープロ/表計算ソフトが登場し、ホームペ
ージ作成だけでなく、一般公式文書の記述にも利用されている。
SGMLを基に開発された言語だが、特定のブラウザーでしか表示できない拡張タグが乱発さ
れ問題になっている。
○LAN(Loacal Area Network)
一つの建物、或いは地域など、狭い範囲でコンピュータや周辺機器を接続するネットワーク
○MS−Word(Microsoft Word )
米国、マイクロソフト社が開発した文書管理作成ソフトウェア
○SGML(Standard Generalized Markup Language)
電子文書標準化のための汎用マークアップ言語。テキストデータに書体や文字の大きさ、段落
などをコマンド文字列として書き加えることにより、文書の論理構造、見出し、本文、索引、目
次、引用文献などを指定できる。
○XML(Extensible Markup Language)
次世代HTML。電子出版などで用いるSGMLの不要な機能を省き、インターネット向けに
最適化する形で開発された。普通のテキスト形式のファイルで、HTML文書と表面上はよく似
ており、文字列をタグと呼ばれる予約語で挟み込む。HTMLとの違いは、文書の構造をDTD
(文書型定義。ドキュメント・タイプ・デフィニッション)ファイルにすることで、表現方法の
指定や文章中の文字列に意味を付加するような、独自のタグを拡張できる点にある。