全文 - 経済社会総合研究所

日米間物価の比較分析
物価の水準や構造の研究を行うに際しては,単に国内
(3) 採 用 年 次
1954~1959年の6年間
的背景を論ずるだけでなく,国際的比較をも併せ行っ
て,国際的視野にたってわが国の物価水準や物価構造の
(4) 採 用 品 目
おかれている地位を明らかにすることが必要である。こ
両国の物価統計を品目毎に照合し,合致するものを
れは,為替レートの問題,実質所得や消費水準の国際的
採用したが,その際,品質,規格等についてはなるべ
較差等の分析に対する基礎資料としても役立つものであ
く一致する様留意した。突き合わせの結果採用した品
る。それ故に,当研究所では「物価の水準と構造の国
目は118品目(輸出分を考えると123品目)である。
際比較」という研究テーマをとりあげて研究を進めて来
(米国分類の数品目を統合したものもあるので米国分
た。本稿はそれら成果の一部である。
類では154,日銀統計の採用品目数は404,米国B.L.S.の
研究の足がかりとしてまず日本とアメリカの比較を行
採用品目数は1,870である。)coverage(ウエイトに
い,卸売物価と小売物価についてとりまとめた。前者は
よる)は,日本側からはともかく(35.0%),米国側か
1954~59年の6年間について両国卸売物価統計によって
ら見た場合に十分でなく(17.7%)また機械が後述す
品目毎に円,ドル比率を計算し,これをアグリゲートし
る理由で採用出来なかったのは大きな欠陥であるが両
て若干の分析を行っている。後者は1960年について小売
統計の突き合わせでは一応この程度の品目数が限度で
物価統計により,家計費目別に物価比率を算出し,既往
ある。
の諸推計と関連づけて1950年以降の傾向を分析した。
(5) 計 算 手 続
1958年について突合わされた品目について両国の実
1. 卸売物価の比較分析
際価格をとり,物量単位の異なるものは適宜換算して
1 品目別円ドル比率(Price Rate)の計算
品目毎の円ドル比率を算出した。他の年次について
(1) 円ドル比率の意味
は,指数相互の比率をとり,1958年を基準として計算
(注1)
「米国市場において1ドルで購入出来るある商品と
(注2)
した。1958年を用いたのは利用可能データーの最近の
同量同質のものを日本市場で購入する場合に支払う円
ものが同年までであったからである。
貨の数量」であって,換言すれば品目毎の為替レート
(6) 機械について
(1)の(注2)であげた困難さが機械については特に大
を想定することである。
(注1) 実際の計算は同一物量単位(1tとか1lbなど)
きく事実上突き合わせが不可能であった。両国の技術
の購入に要する円,ドル数量の比率によって求
段階の差,産業事情の差によって標準品と考えらるべ
めることになる。
き品目――従って物価指数基準品目に採用される品目
(注2) 国際比価を行う場合同質という定義は常に困
――に大巾の差異があり,更に性能の差まで考えると
難な問題を伴う。厳密に考えると比較可能な商
他の品目に比し著しく精度の落ちる計算結果となり,
品は極めて少なくなってくる。それは同一商品
misleading を招くことになりかねないので断念した。
名であっても二国間では自然条件,社会慣習,
尚,後出の GNP の component の対比で一応の数値を
商慣行によって実態は著しく異る場合があり得
出してあるが,これはあくまでもラフな推計に基くも
るからである。具体的には品質,成分,仕様,
のであって,国際比価の利用可能範囲を例示するため
包装形態,受渡条件,支払条件等が考えられる。
のtemporaryな計算である。機械について正確な比較
(2) 基 礎 資 料
が出来ないことは,国際比価の利用範囲を著しく狭め
日本:日本銀行統計局「卸売物価指数年報」
るものであって品目specificationを細分して突き合わ
米国:Bureau of Labor Statistics “Wholesale
せるか,他の全く異なる方法(例えば産業連関表の利
Prices and Price Indexes”
用)によるかして解決されねばならない問題である。
- 63 -
Price Rate は415円でそれほど割高ではない。国
(7) 計 算 結 果
個別品目別の円ドル比率は附表(第1表)の通りで
ある。配列は日銀物価指数統計によった。
際比価を行う場合,内国消費税の扱いをどうすべ
きかは一義的には定められないが,例えば消費水
日本品1品目に対し米国品が数品目あるのは米国の
品目が細分化されているため,日本品に合わせるため
準の比較の場合には含めて,輸出競争力の検討の
場合には除外して考えるべきであろう。
2. 繊維製品の割安
にくくったものである。
更にこれを大分類毎にまとめると附表(第2表)(第
3表)の如くなる。大分類へのまとめ方には日本ウエ
イトによるものと米国ウエイトによるものと二通り出
いずれのウエイトによった場合でも常に割安で
且つ割安化傾向が続いている。
3. 経時的な割安化傾向
来るわけであって両国は分類の仕方も異るしそれぞれ
6年間のデーターだけで長期的傾向を論ずるこ
が意味があるのでこれを平均した値を出すことは意味
とは危険であるが,Price Rateは割安の傾向に向
が少いので行わなかった。
っていることは確かで特に第2図では顕薯に現れ
計算結果(第1図,第2図および第3図)から観察
される点を二,三拾ってみると次の通りである。
ている。即ち大半が1954年で400円~500円であっ
たのに1959年では300円~400円となっている。
1. 燃料のとびはなれた割高
この理由を解明するには更にコスト形成要因,
一般用炭の割高と,石油製品の割高による。こ
価格成立機構までbreak downせねばならないが
のうち石油製品は揮発油消費税,軽油取引税のあ
一般的には賃金と生産性の相対的優位性が起因し
るためで,例えば1959年では揮発油は日本国内価
ていると考えてよい。
格35,711円(瓩竏)は22,700円の消費税を含ん
で居り,もしこれを除いて考えれば13,011円で
第2図 米国ウエイトによるPrice Rate(円/ドル)
第1図 日本ウエイトによるPrice Rate(円/ドル)
4. 景気変動との関係
6年間における景気循環は1回転半位であって
これから十分な結論を求めることは難しいが財毎
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日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
第3図 特殊分類Price Rate(日本ウエイト)
割高なのか,A国の投資財がB国の投資財に対し割高
(消費財価格が等しいとして)なのかによって判断は
著しく変ってくる。
(2) 加工段階による価格レートの変化
価格レートを加工段階別に検討することを試みたの
は次の様な二つの意味からである。
第一は,日本は主として資源的制約から原料,基礎
資材が割高であり,一方加工費(主として賃金コスト)
が割安なため中間原料,最終製品に近づくに従って割
安となる(―従って,加工貿易が日本経済に適してい
る―)と云われるがその実態はどうか。もしこの原則
に反するものがあればその理由は何か。
第二は最近数年間,日本の工業生産は著しく向上
(勿論米国に比し相対的意味で)したと云われている
が,もし生産性の向上が価格に反映されるとすれば加
工製品の価格の有利性は経時的に増加している筈であ
る。これによって原料と製品の格差がどう変化したか
という点。
に見た場合,金属製品,化学製品に cycle の影響
先ず第一点についてみるために118品目のうち,原
が大きく現われ,繊維,食品等に少ない点が特徴
料――中間製品――製品という系列を出来る限り数多
的である。
く作製した。
5.特殊分類について
結果を大別して次の3つのグループとした。
日本基準,日本ウエイトにより消費財,生産財
(A) 明らかに加工有利性の認められる系列。
(更に投資財)に分けると第3図の如くなる。生
(B) 明らかに加工不利性の認められる系列。
産財は消費財に比し割高で且つ変動の巾も大き
(C) 加工の有利,不利が判然としないもの。
い。投資財には前述の如く機械が入っていないの
でレベルについては問題があるが,生産財に較べ
相当に低く,最近では消費財を下回ってい る 点
と,変動の巾の大きいのが着目される。
サンプル数が不十分であるからこの結果から断定を下
すことは危険であるが,大まかに云って繊維,金属に
は安定的に加工有利性が認められ,紙,パルプ,石油
は不利,化学工業は未だ不安定ということになろう。
2 円ドル比率の利用による若干の検討
この説明要因としてはいろいろ考えられるが,資源的
(1) 国民所得分析の国際比較
制約から云えばA,Bグループが輸入依存度が高く,C
周知の様に国民総生産を構成する生産物は消費財,
生産財(更に細分すれば投資財が分離出来る)より成
グループは低いので,これでは説明要因として十分で
なく,また賃金水準を以ってしても説明し難い。
って居り最終需要項目の財別の構城比は当然のことな
(注 石油製品については,前述の如く間接税の
がら異なる。
ため,揮発油は割高になっている)
今,一国の経済を分析する場合すなわち,例えば投
次に,第2点としての加工の有利性,不利性が経時
資率,消費率又は資本係数などについて議論する場
的にどう変化したかということについては便宜上次の
合,国際比較を行って割高であるとか,割安であると
様な指標を作製した。多くの場合,原料は輸入なり,
論ずるためには財毎の購買力平価でデフレートしなけ
自然条件の制約なりを受けておりその意味で原料価格
れば比較の意味がない。例えばA国の資本係数がB国
はいわば与件と考えられるのでこれを100とし,これ
に比し著しく割高であってもそれは過剰投資のために
に対する中間原料,製品価格の指標をとった。この格
- 65 -
差が拡大するか,若しくは縮小するかの方向,及びそ
プ内のcomponentの変化があるので,この方法は必ず
の原因を見れば価格競争力についてのimplicationが
しも正しくない。
そこでこれを補うものとして繊維製品について金額
与えられるかも知れない。
結果を要約すれば,長期的な傾向よりも短期的変動
を指数として対比してみたがいずれの場合にも有意な
に大きく左右されている様である。好況時に加工有利
関係が認められなかった。24品目中比較有意な関係が
性が小さくなり不況時には有利性が大になるのは興味
ありそうだと認められるものが8品目(綿織物,レー
深い。時には最終製品ほど価格面からの輸出ドライブ
ヨン,鉄鋼など)あったが,これが果して直接的な因
がかかり易い条件にあると云えよう。
果関係として認識されるべきかどうかについては問題
(3) Price Rateと輸出の関係
がある。例えばブリキなどは Price Rate が 1959年
輸出競争力を規定するものとして相対比価がどれ位
でも900円と極めて高く価格についていえば元来,輸
出競争力の無い筈の商品の輸出量が Price Rate の変
有効であるかどうかを検討するのを目的とした。
指標としては輸出数量指数をとり,これを相対比価
動に対し関係がある様に見えるのはおかしい。日米間
の Price Rate で日本から全世界への輸出を説明しよ
と対応させた。
云うまでもなく輸出量を決定するものは輸出競争力
うとした点も問題であるが,もし,二重価格制を採用
だけでなく例えば根本的には当該商品に対する需要の
していたとすれば元来,マッチしない筈である。二重
有無,供給余力の有無,また政治・社会情勢等があり,
価格制が採用されている場合,輸出競争力の指標とし
競争力を構成する要件としても相対比価以外にも品
ていかなる価格を採用すべきかは極めて困難な問題で
質,受渡条件,納期等があって相対比価のみを以って
あろう。国内価格の低落が輸出ドライブとして効いて
説明することは出来ないが,両者にどの程度有意な関
くるためには国内価格の変動は国内需給関係を十分に
係があるか,もしあるとすればどういう場合で,ない
反映したものでなければならぬという前提があり,も
とすれば何が輸出量を規定しているかを考えねばなる
し,合理化等によるコスト低下が輸出競争力を高める
まい。
という結論を,この資料から引き出すためにはコスト
物価統計と貿易統計の品目突き合わせの上の制約か
変動が同時に価格をも動かしている――換言すれば管
ら24品目に限られる(勿論輸出商品として考えられな
理価格や独占価格があってはならない――ことが前提
いものは除外した)。輸出数量は大蔵省編「日本外国
とならねばならない。
この調査の結果からは国際比価と輸出の間の関係に
貿易年表」により,品目毎に全世界向輸出量について
1954年を100として指数化した。
対し,むしろ,negative な結論がもたらされかねな
二国間の貿易を考える場合には,米国向けのみを考
いが,この点を更に糾明するためには,日本の輸出商
えるべきであろうが品目数が極度に少なくなるため,
品と称される物資について個別に且つ相手国別に価格
円ドル比率を以って一応国際価格のメルクマールとし
比較を行い,比較生産費論の検討を行うことが要請さ
た。単一品目同志の突き合わせについては問題がない
れよう。
が,多数品目を含むグループの対比の場合にはグルー
- 66 -
(佃 近雄・佐藤将夫)
第 1 表
目
品
名
米
ウエイト
品 名
国
分
類
コ ー ド
ウエイト
1954
1955
1956
1957
1958
1959
Corn
01―22―01
4.43
521.4
565.0
530.7
566.5
518.8
507.4
国
豆
A3―102
2.3
Soybeans
1.59
576.5
672.7
573.5
643.2
757.6
728.0
薯
A4―002
2.4
Potatoes
1.33
224.3
194.4
153.8
203.6
164.5
200.0
ぎ
A5―001
1.1
Onions
01―73―31
61
01―13―
64
01―13―41
0.30
313.5
306.9
116.0
249.4
221.7
96.4
1.20
199.2
204.5
274.9
118.1
171.2
191.2
3.54
307.7
305.1
310.4
314.7
332.0
342.9
3.75
767.4
753.6
684.8
733.4
630.6
623.0
16.42
295.3
237.2
288.6
316.6
239.9
252.6
4.91
251.2
276.2
260.3
241.8
203.9
269.9
0.41
326.7
293.9
381.3
415.0
373.9
499.8
10.96
271.9
233.6
236.4
231.8
219.1
201.4
産
大
鈴
ま
ね
り
ん
ご
A5―002
3.8
小
麦
粉
B1―001
13.8
糖(精) B2-105
16.4
Apples
Flour
01
01―11― 02
01
02―12―
05
~
内
~
0.7
バ
タ
ー
B4―207
0.7
Sugar
02―50―02
Granulated
01
Beef
02―21―
06
Pork
02―21―31
01
Hens
02―22―
04
01
Milk
02―30―
07
Butter
02-30-11
3.19
635.0
523.8
544.5
520.8
494.6
464.9
大
豆
油
B5―001
1.7
Soybean Oil 02―73―21
0.24
429.1
484.7
405.5
399.8
437.4
550.7
ン
B5―003
1.0
Margarine
02―74―21
1.07
225.2
225.0
214.1
220.1
230.5
244.5
ー
B7―002
0.5
Coffee
02―60―01
4.41
795.6
880.4
776.3
813.0
874.2
893.5
米綿ミドリング
C1―102
18.2
羊
用
C1―307
6.3
麻
C1―411
18.2
麻
C1―412
糸
101
C2― 102
C2―306
砂
- 67 -
牛
肉
B4―101
4.2
豚
肉
B4―102
3.0
鶏
肉
B4―103
0.4
牛
乳
B4―205
4.2
マ
コ
マ
ー
ガ
ー
毛
ニ
リ
ヒ
梳
毛
ラ
黄
生
綿
糸
20S
Raw Cotton 01―41―01
8.39
421.9
419.5
370.2
348.9
344.4
351.6
Wool(Aust)
01―43―02
0.04
426.6
423.0
416.6
405.9
397.2
412.3
Abaca
01―45―01
0.07
350.7
351.5
362.7
360.2
362.3
367.0
6.3
Jute
01―46―01
0.05
207.6
220.0
226.0
222.6
199.4
181.7
0.6
Raw Silk
01―44―01
0.08
311.2
239.4
335.1
335.1
331.8
330.8
0.4
Yarns
03―11―11
Carded20/1
0.40
333.3
300.0
305.1
290.2
282.0
270.2
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
A3―001
た
III 繊 維 品
コード
類
と う も ろ こ し
馬
II 其他食料品
分
~
I 食用農産物
本
~
大 分 類
日
(単位:円/ドル)
~
項
品 目 別 日 米 Price Rate 表
第1表(つづき)
目
日
本
品
大分類
米
コード
30S
C2―307
8.7
(輸出用)綿 糸 20S
C2―309
11.2
糸
ウエイト
ス
C2―411
8.5
(輸出用)人絹糸ビス
C2―413
0.7
梳
C2―
人
絹
糸
ビ
品 名
国
分
類
コ ー ド
1954
1955
1956
1957
1958
1959
0.13
329.2
291.1
316.3
285.3
279.7
286.1
0.40
311.8
305.3
286.5
291.9
284.8
245.8
0.33
268.8
204.7
270.0
202.3
203.5
201.2
0.33
241.3
194.4
186.1
182.5
171.4
169.7
1.03
410.0
448.9
425.4
351.9
335.6
306.3
ウエイト
Yarns 30/1
03―11―12
carded
〃 20/1 03―11―11
Viscose Fil03―31―01.02
ament Yarn
綿
金
巾
C3―213
6.1
Shirting
03―31―01.02
01
03―22―
31
03―12―56
0.23
137.8
128.3
155.3
143.7
126.9
144.3
綿
太
綾
C3―215
2.5
Drill
03―12―11
0.32
261.5
247.1
254.7
243.0
228.8
228.3
Shirting
03―12―56
0.23
146.9
128.7
145.8
132.7
121.4
147.9
毛
糸
619
620
〃
2.1
Wool
Yarns
- 68 -
(輸出)綿
金
巾
C3―220
3.1
( 〃 )綿
太
綾
C3―223
0.8
Drill
03―12―11
0.32
269.4
253.0
243.8
228.8
224.3
225.0
0.4
Acetate
Satin
03―33―04
0.24
190.6
159.8
187.1
158.7
146.3
147.3
( 〃 )人 絹 朱 子
C3―332
ギ
ャ
バ
ジ
ン
C4―541
2.7
Gabardine 03―24―31
0.11
412.5
413.8
404.0
362.6
325.8
319.3
靴
下
男
子
用
C4―103
1.3
Hosiery
03―53―13
0.27
472.9
477.6
523.3
480.0
475.7
449.6
靴
下
女
子
用
C4―104
0.5
〃
03―53―03
0.12
453.1
371.6
333.4
313.6
313.3
313.3
0.31
307.9
289.9
275.9
280.0
253.6
256.6
0.96
n.a
958.1
952.8
982.8
939.6
885.1
ロ
般
用
炭
C4―016
D1―
101
102
1.2
28.8
炭
D1―107
0.9
Anthracite 0.5―11
0.90
544.3
581.4
588.2
621.6
617.2
560.5
コークスいもの用
D2―001
0.8
Coke
0.67
653.5
636.4
591.6
605.7
612.5
567.8
~
一
ープ
Rope
03―62―11
Manila
Bituminous
05―12―05
Coal
6.33
365.1
381.2
442.8
421.4
410.7
375.8
~
料
類
名
綿
IV 燃
分
~
項
6.33
369.6
368.6
367.0
332.4
332.1
335.1
22.40
1,004.2
989.7
895.8
992.6
968.4 1,138.8
0.5―52―02
1.19
830.0
792.2
722.9
731.9
641.4
647.8
05―54
6.58
733.5
713.2
706.4
596.4
614.8
698.4
無
煙
05―2
輸
入
原
油
D3―101
5.8
Crude
05―56―
Petroleum
国
産
原
油
D3―102
0.5
Crude
05―56―
Petroleum
油
D3―003
4.7
Gasoline
油
D3―004
0.2
油
D3―207
1.1
Kerosene
Residual
Fuel oils
揮
発
燈
C
重
02
04
02
04
05―51
(第1表)続き
項
目
日
品
大 分 類
V
金
本
属
名
(鉄
鉄
銑
コード
類
米
ウエイト
品 名
国
分
コ ー ド
類
ウエイト
1954
1955
1956
1957
1958
1959
鋼)
鉱
鉄
分
製
鋼
石
E1―001
6.7
Iron Ore
10―11―01
0.48
509.4
574.8
616.6
677.8
523.0
471.2
用
E1―102
4.2
Pig Iron
10―16―01.02
0.23
434.9
420.2
440.4
483.5
419.0
388.4
0.40
471.0
455.4
491.7
543.2
471.9
441.2
銑 鉄 い も の 用
鋼
片
E1―103
E1―306
2.3
〃
10―16―03.04
2.6
Billets
10―13―01.02
1.03
362.1
370.9
436.8
440.1
305.0
309.3
10―16―11
0.67
308.2
314.3
324.4
337.0
306.1
284.4
E1―008
1.4
9
E2―101
3.4
Bars
10―14―39
2.24
301.5
332.1
444.8
362.2
244.9
275.1
2.26
325.4
367.1
512.8
409.6
270.9
312.6
0.48
351.3
330.1
359.0
358.4
282.6
284.6
439.9
406.9
490.4
450.7
374.4
374.4
1,149.0 1,125.6 1,049.7
312.3 296.3 300.9
402.2 368.2 369.9
990.1
311.2
371.2
974.5
257.4
343.4
907.3
238.4
322.1
丸 鋼
ミ リ
形
鋼
E2―104
2.9
Structual
10―14―31
Steel shapes
線
材
E2―105
3.4
Wire Rods
10―13―11
- 69 -
鋼
薄
板
E2―106
5.2
Sheets
10―14―47
4.49
ブ
帯
軌
リ
キ
鋼
条
E2―110
E2―111
E2―113
2.2
1.1
2.6
10―14―66
10―14―51
10―14―10
0.90
0.87
0.47
管
E2―117
1.5
10―14―61
0.45
401.0
394.4
364.2
344.5
298.8
277.0
ス テ ン レ ス 鋼
E2―224
0.3
10―14―49
0.48
483.1
475.1
447.2
397.2
306.9
301.7
亜
板
E3―002
10.2
10―14―48
1.42
457.5
425.4
508.8
484.9
351.9
360.0
丸
鉄
釘
線
E3―004
E3―006
2.2
2.0
Tin Plate
Strip
Rails
Pressure
Tubes
Sheets
Stainless
Sheets
Galvaniyed
Nails
Drawn Wire
10―14―86
10―14―76
0.70
1.81
305.5
259.4
289.4
238.2
354.1
325.5
333.6
284.9
255.7
208.7
317.5
242.5
銀
銅
(非鉄金属)
地
金
地
金
E4―002
E4―003
0.3
5.7
0.37
1.94
332.3
461.9
332.6
384.5
335.0
420.0
336.3
458.2
336.3
460.5
337.7
426.0
故
鋼
E4―004
2.1
0.69
426.9
403.0
557.4
524.5
498.1
487.2
鉛
地
亜
鉛
地
錫
地
ニ ッ ケ ル 地
金
金
金
金
E4―005
E4―006
E4―007
E4―008
1.0
2.6
0.3
0.6
Silver, Bar 10―22―21
Copper Ingot 10―22―06
Copper
10―23―06
Scrap
Lead, Pig
10―22―11
Zinc, Slab
10―22―31
Tin, Pig
10―22―26
Nickel
10―22―16
419.8 395.5 406.1 432.1
610.0 500.2 484.4 502.9
385.2 379.1 381.4 385.2
1,023.2 1,012.4 1,223.5 1,309.8
425.7
527.7
381.8
987.2
400.2
472.8
385.2
919.2
一
般
鉛
用
鋼
鉄
0.66
0.83
0.86
0.80
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
フ エ ロ マ ン ガ ン
Feromanganese
(第1表)続き
項
目
日
本
品
類
米
コード
ウエイト
金
E4―009
1.9
銅
板
E5―101
1.2
銅
管
E5―102
0.7
大 分 類
ア
名
分
ル
ミ
地
黄
銅
板
E5―203
1.7
黄
銅
棒
E5―205
1.4
板
E5―008
2.3
線
E6―001
3.9
ト
F2―001
8.8
高圧コンクリート管
F2―103
0.8
板ガラス並厚透明
F2―205
1.8
耐 火 煉 瓦 結 土 質
F2―306
1.0
並
瓦
F2―008
0.2
砕
石
F2―413
0.8
砂
利
F2―014
3.5
F2―015
1.4
安
G1―001
7.3
灰
G1―004
3.6
里
G1―005
0.6
酸
G2―101
2.1
ア
ル
裸
- 70 -
VI 建 築 材 料 セ
ミ
銅
メ
ン
通
煉
砂
VII 化 学 製 品 硫
過
塩
硫
燐
化
酸
石
加
品 名
国
分
コ ー ド
Aluminum
10―22―01
Ingot
Copper
10―25―55
Sheet
Copper
10―25―53
Tubing
Yellow
10―25―11
Brass Sheets
〃 Rod 10―25―13
Aluminum
10―25―01
Sheet
Copper
10―26―01
Wire
Cement
13―22―30
Portland
Concrete
13―32―01
Pipe
Window
13―12―01
Glass
Fire Cray
13―42―01
Brick
Building
13―41―01
Brick
Crushed
13―21―21
Stone
Gravel
13―21―11
Sand,
13―21―01
Construction
Ammonium
06―61―16
Sulfate
Superphos06―62―21
phate
Potash
06―63―11
Murcate
Sulphric
06―11―09
Acid
類
1954
1955
1956
1957
1958
1959
1.89
456.6
403.2
371.0
374.8
378.9
372.1
0.74
321.4
314.3
387.3
336.5
271.2
318.6
0.78
293.6
279.6
343.5
316.7
237.4
257.6
1.17
342.2
326.4
384.3
332.3
282.6
323.6
0.62
195.3
231.0
258.9
239.1
217.7
240.6
1.45
400.0
354.9
367.5
353.9
315.4
329.0
1.14
471.9
403.2
455.5
463.3
455.1
432.3
3.60
539.2
475.5
380.0
378.5
370.4
345.6
0.92
197.5
189.9
186.0
201.0
198.1
190.1
1.13
332.5
324.4
315.1
306.4
300.1
301.9
1.42
361.7
328.7
336.0
360.7
329.7
333.0
0.86
217.6
206.4
194.2
222.0
219.4
211.3
1.76
714.6
561.4
526.8
517.3
502.2
505.2
1.15
452.9
383.1
361.6
448.2
390.1
383.4
0.85
363.6
291.5
277.9
345.4
308.4
320.5
0.17
527.7
540.2
605.4
651.2
626.7
603.5
0.45
740.0
743.7
748.7
720.8
618.7
641.6
0.04
944.0
888.4
935.9
957.5
897.4
814.8
0.67
419.4
415.8
430.8
438.1
406.4
388.9
ウエイト
(第1表)続き
項
目
日
本
品
大 分 類
名
塩
苛
ソ
性
ソ
ー
消
ー
ダ
石
硝
ー
バ
イ
醋
類
米
コード
ウエイト
酸
G2―102
0.6
ダ
G2―104
4.3
灰
G2―105
2.1
灰
G2―107
1.2
酸
G2―209
0.4
ト
G2―310
1.4
酸
G2―311
0.9
- 71 -
メ
タ
ノ
ー
ル
G2―312
0.7
ホ
ル
マ
リ
ン
G2―313
0.6
ブ
タ
ノ
ー
ル
G2―314
0.8
ベ
ン
ゾ
ー
ル
G2―416
0.9
ク レ オ ソ ー ト 油
G2―417
0.7
クロールベンゾール
G2―518
0.5
石
ア
酸
ン
G2―519
G2―520
0.8
0.5
炭
ニ
リ
二
酸
炭
素
G2―021
0.8
グ
グ
亜
リ セ リ
リ
ー
鉛
ン
ス
華
G3―002
G3―005
G4―205
0.6
0.3
0.7
酸
化
ン
G4―206
0.5
ト
ル
G4―307
G4―309
1.3
0.6
ペ
エ
イ
ナ
化
チ
タ
ン
メ
品 名
国
分
1954
1955
1956
1957
1958
1959
0.03
401.2
402.6
536.0
516.8
456.9
463.3
0.72
446.0
420.9
499.2
483.8
374.5
359.1
0.46
544.7
504.4
613.9
637.2
629.0
625.2
0.05
140.0
135.4
128.8
160.1
159.6
153.7
0.05
250.7
237.7
237.7
237.7
231.5
231.5
0.18
190.2
214.7
265.6
291.8
252.0
220.2
1.26
346.4
340.3
356.2
356.5
337.0
329.6
0.22
689.5
639.9
696.2
623.9
516.9
514.3
0.31
785.1
703.8
665.0
574.9
490.1
489.1
0.36
795.8
638.3
685.5
814.8
760.8
752.4
06―12―25
0.51
593.1
672.9
682.6
670.8
694.5
694.5
06―12―37
0.22
347.2
295.5
294.9
278.9
300.6
278.6
06―12―80
0.03
303.1
299.9
313.2
313.2
360.0
379.1
06―12―83
06―12―21
0.35
0.06
766.9
402.9
692.3
387.5
643.9
401.1
624.9
425.8
627.6
467.4
665.3
454.8
06―12―31
0.32
316.5
321.7
354.2
368.2
369.4
369.4
06―31―35
06―40―61
06―22―66
0.05
0.06
0.28
508.6
332.4
574.8
541.9
314.8
506.9
472.3
340.8
456.1
448.2
303.3
453.3
437.7
288.3
409.1
416.7
360.4
412.4
06―22―21
1.03
471.5
428.4
438.1
392.8
314.7
302.8
06―22―16
06―21―21
0.05
0.88
464.6
317.6
439.0
308.2
414.3
294.1
410.9
280.3
426.2
276.4
391.2
276.4
コ ― ド
Hydrochloric
06―11―03
Acid
Sodium
06―11―69
Hydroxide
Sodium
06―11―65
Carbonate
Calcium
06―11―25
Carbonate
Nitric Acid 06―11―05
Calcium
06―11―23
Carbide
Acetic Acid 06―12―05
Alcohol
06―12―17
Methyl
Formalde06―12―61
hyde
Alcohol
06―12―13
Butyl
Benzcne
Creosote
Oil
Para―Dichlorobenzene
Phenol
Aniline Oil
Carbon
Bisulhide
Glycerine
Grease
Zinc Oxide
Titanium
Oxide
Paint
Enamel
類
ウエイト
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
カ
分
(第1表)続き
項
目
日
品
大 分 類
VIII 雑
本
品
名
分
類
米
コード
ウエイト
品 名
国
分
コ ー ド
類
ウエイト
1954
1955
1956
1957
1958
1959
- 72 -
尿
素
樹
脂
G4―310
0.9
Plastic Mat06―73―41
erials Ureas
0.45
393.7
344.2
328.0
311.5
284.2
276.9
塩
ビ
樹
脂
G4―412
0.5
〃 Vinyl
06―73―01
0.98
329.2
248.9
307.1
301.7
243.5
250.8
06―12―14
0.55
797.7
826.7
637.9
578.0
616.9
593.5
09―10―31
0.15
303.8
290.7
268.0
283.4
261.7
294.1
09―10―21
1.39
410.3
397.3
386.7
381.5
343.1
351.3
09―32―01
3.81
512.3
480.8
464.6
452.8
437.5
432.7
09―10―41
0.11
526.2
504.6
509.4
498.3
482.0
482.0
09―31―51
1.79
550.6
513.0
480.0
491.7
388.0
435.0
07―11―04
0.16
325.2
331.5
340.9
340.2
347.8
312.0
0.62
422.5
447.5
439.3
427.4
409.4
375.4
0.46
731.2
751.7
697.1
697.1
620.7
541.3
0.07
564.1
453.3
346.4
377.4
356.4
333.9
ア
ル
コ
ー
ル
G4―014
0.6
砕
木
パ
ル
プ
H1―101
0.5
サルファイトパルプ
H1―102
2.9
新
紙
H1―205
4.8
人絹コミカルパルプ
H1―103
4.3
包
装
紙
H1―207
3.1
生
ゴ
ム
H2―001
3.1
皮
H3―001
1.2
聞
用
原
Alcohol
Ethyl
Woodpulp.
Mechanial
Woodpulp.
Sulphite
Newsprint
Paper
Woodpulp.
Chemical
Wrapping
Paper
Natural Crude Rubber
Cattlehides 04―11
底
革
H3―102
1.1
Cattlehide
Sole
甲
革
H3―103
1.1
〃 Upper
01
04―21― 02
21
04―21―31
皮
靴
H3―204
1.1
Footwear
04―31―02
0.99
437.1
382.3
338.1
399.1
351.1
352.8
15―23―11
3.21
621.8
745.2
831.1
838.4
734.2
660.8
06―71―06
0.11
123.9
129.4
122.2
122.5
122.5
126.6
粕
H4―101
3.6
家庭用洗濯石鹸
H4―205
2.6
大
豆
Soybean
Meal
Soap
Household
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
日本ウエイトによる日米 Price Rate
(第2表)
項
分
目
類
食
用
其
他
(円/ドル)
品 目 数
ウエイト
代 表 率
1954
1955
1956
1957
1958
1959
農
産
物
5
12.4
323.4
342.1
313.8
299.8
329.6
324.5
食
料
品
10
26.0
477.0
465.1
442.8
462.7
422.0
431.8
素
材・原
糸
11
64.0
371.2
355.2
355.6
328.3
320.9
317.5
織
物・そ の 他
9
21.7
245.5
233.2
246.0
227.8
210.7
218.3
燃
料
8
42.0
―
851.3
848.7
874.5
841.4
818.9
属
31
57.2
439.3
420.6
470.6
489.4
391.8
383.9
料
8
14.8
468.5
409.2
355.8
377.8
356.8
344.5
金
建
築
材
化
学
製
品
29
68.0
499.7
485.6
516.9
521.9
484.5
474.5
雑
品
12
36.6
467.8
465.8
461.8
460.8
424.9
412.9
総
計
123
35.0
―
―
―
―
―
―
採用品目ウエイト
当該グループ総ウエイト
ウエイトは1952年基準
(註)ウエイト代表率=
米国ウエイトによる日米 Price Rate
(第3表)
項
目
品目数
ウエイト
代 表 率
1954
1955
1956
1957
1958
1959
物
10
16.7
427.6
443.9
401.5
402.0
398.3
398.0
大 分 類
農
産
(円/ドル)
加
工
食
品
10
38.1
389.3
362.9
366.4
379.2
344.0
352.9
繊
維
製
品
11
4.8
333.0
326.9
325.5
292.0
277.9
266.8
皮
革
製
品
4
22.2
479.9
451.0
410.8
409.9
402.5
384.4
料
7
50.2
825.9
817.0
755.2
800.2
780.7
886.6
燃
化
学
製
品
30
19.1
478.7
452.8
463.3
452.9
418.1
413.8
ゴ
ム
製
品
1
1.0
325.2
331.5
340.9
340.2
347.8
312.0
5
14.1
498.2
469.2
449.9
445.9
404.3
415.6
品
31
24.4
423.9
404.1
460.3
438.9
371.2
372.4
パ ル プ・紙 製 品
金
属
製
品
8
44.4
452.4
391.4
352.3
369.2
351.2
343.6
雑
品
1
11.7
621.8
745.2
831.1
838.4
734.2
660.8
総
計
118
17.7
―
―
―
―
―
―
非
金
属
製
(註)ウエイトは 1958 年12月 基準
目についてではあったが,数人の人々によって行われ
II 小売物価の比較分析
た。
そしてこれらの研究は,
「厚生(welfare)的観点」と
国民総生産およびその構成要素を国際的に比較するに
もいうべき立場から,物価の国際比較を行ったものであ
あたって,今までよりも合理的な基礎づけを行おうとす
る。国民総生産とその構成項目の実質的国際比較を行う
る試みは,M. GilbertとI.
Kravisによってなされた。1
ための一つの段階として個別価格の国際比較を行う立場
彼等の業績は,欧州8ヵ国とアメリカとの比較であ
である。各国の国民生産物を相互に比較する場合,共通
ったが,同時に日本とアメリカとの比較も限られた項
単位に還元して表示する必要があるが,為替レートは適
- 73 -
当な換算手段ではない。なぜならば,諸通貨の購買力比
貨・サービスの単価および家計費中にしめる支出ウエイ
率は財によって異なり,さらにそれらの平均的関係と為
トがそのままわかる便宜がある。なお,対象は東京都で
替レートとは一般に差があるのが実情である。消費,投
ある。
資,政府支出,さらに国民所得やG N Pについて,上記
アメリカ……アメリカは,価格資料には数種のもの
の実情があてはまるのである。したがって,それらを国
を 用 い た 。 食 料 品 は , Bureau of Labor Statistics,
際的に比較する場合には,物価の国際比較が問題となら
Monthly Labor Review, 1959 Supplement に よ っ て
ざるをえない。
1959年12月の価格をとった。2
その他の品目について
物価の国際比較の観点として,もう一つ「国際競争
は,Sears, Roebuck 社の1960年 Spring, Fall の各カ
力」の観点がある。これは為替レートで換算した個別物
タログ,The Heller Committee for Research in Social
価水準の国による相異,あるいは各種の財にたいする諸
Economics of the University of California, “Prices,
通貨の購買力比率そのものを分析の対象とするもので,
for the San Francisco Bay Area,” Sept. 1960,など
換言すれば各財に関する為替レートの割安,割高を問題
を利用した。支出金額ウエイトは,前記B.L.S.の資料
とするものである。
によった。対象は原則として全国平均である。
本研究は上述の第一の観点に基づいて,日本とアメリ
カとの小売物価の購買力比較を行い,その試算した結果
(4) 推計方法
推計は,前述(1)の算式によって求め,品目対照は原則
として同一品種のみについて計算する方法をとった。
をとりまとめたものである。
品目対照の問題は,国際比較(ないし地域間比較)を
推計手続き
(1) 計測年次……1960年を推計の対象年次とした。こ
行うときには常に問題を生ずる。国際比較の対象となる
れは,もっとも最近年次で,しかも基礎資料の蒐集が比
商品は,Identical Products, Common Products および
較的容易な年ということによる。
Unique Products の三つのカテゴリーがある。第一は
(2) 算式……ラスパイレス,パーシェの両物価指数算
二国において同じ specifications と characteristics を
式を用いた。両者の幾何平均(フィッシャー式)は計測
もつ商品,第二は両国で同じ目的に使用され,同一の名
しなかった。ラスパイレス,パーシェ両式とも,それぞ
称で呼んでもいいが,specification が違い,したがって
れ独立に理論的意味をもつものであり,あえて両者を平
質の相異があると考えられるものである。第三は二国の
均して一本の値を出す必要を認めなかったからである。
うち一国だけで用いられる商品である。日本とアメリカ
=
=
Σ
Σ
Σ
Σ
の消費財をくらべてみたばあいに,第一カテゴリーに属
=
するのは余り見当らず,第二カテゴリーに属するものが
Σ
=
Σ
もっとも多い。第三カテゴリーのものも若干存在する。
そして所属する品目数の一番多い第二カテゴリーの商品
をどのようにとり扱うかが常に大きな課題として残され
但し,J は日本,U はアメリカをしめす。
る。たとえば,肉がアメリカでは骨付きの塊りが通常で
(3)
資料,日本……総理府統計局「小売物価統計調
日本の骨なし薄片とはサービスのみならず購入形態も異
査」
(1960年)を用いた。消費者物価指数が1960年に,同
なる。野菜がアメリカでは可食部分だけであるのに,日
年を基準年次とした新たに改訂されたので,個々の財
本では廃棄部分までついているという重さと価格の関
係,またサービスの差の代表としてよく例にひかれる理
注
1
Milton Gilbert and Irving B. Kravis, An
髪料の問題など,価格に関連する多くの問題をすべ
International Comparison of National Products
and
the
Purchasing
Power
of
Currencies,
注
2 食料品価格は1959年12月の資料であるがアメリ
O.E.E.C., 1954; Milton Gilbert and Associates,
カの食料消費者物価指数は,1959年から1960年にかけて
Comparative
0.9%の上昇に止まっているので,単価そのものに年次
National
Levels, O.E.E.C., 1958
Products
and
Price
の違いによる大きなギャップはないものと判断される。
- 74 -
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
て吟味して等価化することが心要であるが,今回はこの
難しい。教育費もしかりである。
以上のような方法によって計測を行ったが,ここでさ
ような操作は省略してある。
食料品については同一品目とみなされるものの比較に
らに問題が生ずる。それは (1) 各費目ウエイトのカバ
重点を置いたが,若干の品目については日本とアメリカ
レッヂと,(2) 費目別物価比率を総合するときの綜合ウ
で品名もまた品質も異なるものでも,用途が似かよった
エイトに,代表品目のみのネット・ウエイトをとるか,
もので特に採用したものもある。
またはカバレッヂの如何にかかわらず物価比率のみを代
被服は比較が困雑なものの一つである。日本の価格調
表品目で代表せしめてウエイトはグロス・ウエイトをと
査では,女子および子供の衣服,身廻り品の品目が限定
ると両方法が考えられる。この両方法によればその結果
されていて,アメリカと比較するには余りにも品目数が
は当然違うけれども,食料を除いてはカバレッヂが相当
少い。また,学生服,生地類,それに和服はアメリカの
低いので,ここでは単に総合結果をみるという目的のた
小売価格調査にはあらわれてこない。このように被服は
めにネット・ウエイトによることとした。
また,計測品目のカバレッヂは,日本が56%,アメリ
比較可能な品目が限定される。
家具什器では耐久消費財(家具を含む)の比較がほと
んどなしえない。価格は比較的とりやすいけれども,ウ
カが63%であった。費目別には食料が日本67%,アメリ
カ74%,被服は日本30%,アメリカ37%である。
エイトの不明なものが多く,またウエイトは判明しても
なお,本推計では光熱,水道,家賃地代,家具,自家
耐久財の品質,大きさ等の規格の問題に比較困雑性があ
用車,教育および医療の各費目が除外してある。光熱,
る。交通通信のなかでは,アメリカでは心要欠くべから
家賃,家具がこの中でも重要なものと考えられるが,基
ざる自動車関係支出(部品,燃料,維持費を 含 めて)
礎データの関係から比較が大変雑しい。
が,日本ではいまだ家計ウエイトにあらわれるほどでは
以上のような推計過程をへて,次表の結果が導出され
ないので比較することができない。また,医療支出はア
た。物価比率は日本の消費型の場合とアメリカの消費型
メリカでは重要な項目であるが,日本とは医療制度が違
の場合の両方について求められた。
うために日本の医療支出ウエイトが小さく,その比較も
第1表 日 米 間 小 売 物 価 比 率
1ド ル に 対 す る 円
品
目
食
日本ウエイト
料
アメリカ・
ウエイト
品 目 数
242.7
307.7
67
85
41
類
211.4
189.8
59
53
4
266.7
266.7
74
74
1
類
333.3
371.7
93
103
6
卵
類
344.8
350.9
96
97
4
野
加
日本ウエイト
類
肉
乳
物価比率(アメリカ=100)
介
穀
魚
アメリカ・
ウエイト
工
食
菜
125.6
178.6
35
50
7
品
138.9
172.7
39
48
4
料
322.6
408.2
90
113
5
菓
子
194.6
289.9
54
81
2
果
物
236.4
245.7
66
68
4
飲
料
448.4
438.6
125
122
3
調
味
酒
被
家
服
お
具
よ
び
什
履
類
442.5
442.5
123
123
1
物
182.1
215.1
51
60
16
器
171.8
217.4
48
60
6
- 75 -
1ド ル に 対 す る 円
品
目
交
サ
通
ー
ビ
ス
の
た
ば
総
料
アメリカ・
ウエイト
日本ウエイト
アメリカ・
ウエイト
品 目 数
信
109.3
103.8
30
29
4
金
102.4
103.0
28
29
3
他
99.8
119.5
28
33
11
こ
204.9
204.9
57
57
1
182.5
234.7
51
65
82
通
そ
結
日本ウエイト
物価比率(アメリカ=100)
計
するのが困難であるので,今回の推計からは除いてあ
果
最終結果は,1960年において日米間の小売物価比率
は,アメリカを100として日本基準で51,米国基準で65
る。これを加算すれば,物価比率の値はもう少し低くな
るであろう。
となる。これを費目別にみれば,費目によって物価比率
他の推計との比較
にかなりの差がある。日本基準でみたばあい,食料は
既往の日本・アメリカ間の小売物価比率の研究には,
67,被服と家具什器がほぼ50であり,雑費関係が30の近
大川・野田,渡部・小宮,孫田の3推計がある。計測年
傍にある。ドルにたいする円の実勢レートは,上記の比
次はそれぞれ1949,1952,1955年である。これらの結果
率の逆数をとったものとなる。すなわち,1ドルは日本
を示せば下表の通りである。
基準では182.5円,米国基準で234.7円となり,費目別で
第2表 既往推計の諸結果
みれば,大分類ではすべての費目で円が公定レートより
大 川・野 田
強い実勢を示しているが,とくに雑費関係の実勢がもっ
レートに近いか,公定レートを上廻っている。
アメリカと比較して日本の全体としての物価比率の低
孫
田
日
本 アメリカ 日
本日
本 アメリカ
ウエイト ウエイト ウエイト ウエイト ウエイト
とも強くあらわれている。なお,食料を中分類でみる
と,肉類,乳卵類,調味料,飲料および酒類がほぼ公定
渡部・
小 宮
総
計
32
90
52
48
80
食
料
44
136
66
65
96
被
服
68
61
48
54
62
い理由は,食料のように低い物価比率をもつ財貨が全体
家具什器
13
26
―
71
66
のウエイトで大きなパーセンテージを占めているからで
保健衛生
32
27
61
ある。食料,被服などウエイトの大きい費目の物価比率
交通通信
27
18
95
が,アメリカに比較して低いことは欧洲諸国においても
た ば こ
57
57
57
そうであることが,前記 Kravis の研究によっても明ら
19
12
資料:大川・野田……統計研究会「生活水準の国際
かにされている。
的・地域的比較」,1952。
さきにも述べたように,本推計では光熱,家賃や雑費
渡部・小宮……”Findings from price Comp-
関係の費目のいくつかを欠いているので,全費目をカバ
arisons principally Japan V.S. the United
ーした物価比率は,本推計の結果よりさらに低いものと
States,” Weltwirtshaftliches Archiv Bd 81,
なっている可能性がある。結果表でもわかるように,食
1958。
料,被服以外の費目はいずれも相当に低い物価比率を示
孫田……孫田良平「実質賃金の国際比較」,『日
しており,しかも除外されている費目には人的サービス
本型賃金構造の研究』1961年,所収。
の関係するものが多いが故にである。
以上の諸推計と今回の試算とをくらべてみると,総合
なお,本推計ではアメリカでの小売税とチップの問題
物価比率では1952年以降1960年までほとんど変化がな
は考慮していない。物品小売税は地方税であってしかも
く,アメリカを100として日本の物価比率は日本ウエイ
州によって課税物品も税率も違うので,全国平均を求め
トでほぼ50の近傍にあったといえる。
にくい。またチップも平均何%を見込んだらよいか判断
この間における日本とアメリカの,消費者物価指数の
- 76 -
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
動きをみると,1953年を100として,総合では1960年に
5年間に日本は116,アメリカは117と上昇率の差は見出
日本が114,アメリカが111であり,両国の消費者物価の
せない。したがって,指数の動きによってみれば,両国
上昇テンポにはきわだって大きな差はなかったといえ
の小売物価比率の安定性も説明できるであろう。しか
る。また,費目別にみれば,食料は日本が112,アメリ
し,各品目ないし費目の物価比率および家計ウエイトの
カが106,家具什器は101と97,被服および履物は98と
変化が,どのように相互に作用しあって,上記の如き結果
104であった。サービスは,アメリカの資料の関係から
を導いたのかを明らかにすることが今後の課題である。
1955年=100とした指数しかとれないが,1960年までの
食
(野田
孜)
料
品
日
目
本
穀
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
価
アメリカ
(セント)
物価比率
PJ/PU
ウ エ イ ト
日
本
アメリカ
類
米(配, 非
精
Rice
89.44
40.79
60.9
853
10
麦
Rolled oats
60.82
42.00
40.2
12
10
配)
食
パ
ン
Bread
31.06
17.46
49.4
144
160
小
麦
粉
Flour,wheat
54.92
24.03
63.5
111.62
41.89
74.0
11
(1,020)
413
50
(230)
30
348.08
72.58
133.2
55
70
219.78
93.83
65.0
54
90
魚 介(生鮮,塩干)
肉
Fish,fresh or froyen
類
肉(ロース) Rib roast
牛
〃
( 中 ) Round chops
256.81
69.84
102.1
56
70
鶏
肉
Poultry(frying chickens)
193.31
36.07
148.9
27
70
ハ
ム
Ham,whole
237.90
52.56
125.7
43
60
ソ ー セ ー ジ
Frankfurters
117.12
54.59
59.6
37
(272)
70
(430)
肉( 中 ) Pork chops
豚
乳
卵
牛
粉
ミ
バ
ル
タ
鶏
野
キ
14.32
3.90
102.1
156
250
293.13
17.33
47.0
13
30
160.00
39.33
112.9
26
40
91.56
26.60
95.5
193
(388)
100
(420)
Cabbage
12.62
10.67
32.9
37
10
乳
Milk fresh
ク
〃
ー
Butter
卵
Eggs,grade A large
ツ
ょ
evaporated
菜
ャ
ベ
Sweet Potatoes
33.67
27.12
34.5
11
5
馬 れ い し ょ
Potatoes
33.02
13.67
67.1
27
50
に
ん
Carrots
23.13
13.40
48.0
16
10
ぎ
Onions
11.75
7.67
42.6
21
10
ト
Tomatoes
25.65
30.25
23.6
40
20
豆
Beens,green
11.98
7.03
47.3
2
(154)
10
(115)
甘
し
ん
玉
ト
う
加
じ
ね
マ
ず
工
ら
食
品
Pickles,sliced
29.41
25.20
32.4
22
20
さ け か ん 詰
Salmon (canned)
81.56
30.80
73.5
15
10
ま ぐ ろ か ん 詰
Tuna fish
33.50
36.75
27.5
14
10
沢
あ
ん
漬
- 77 -
品
日
目
本
ア
牛 肉 か ん 詰
調
味
メ
リ
単
カ
日本(円)
価
アメリカ
(セント)
Lunchon meat
99.91
45.60
ウ エ イ ト
物価比率
日
PJ/PU
本
アメリカ
60.9
12
(63)
20
(60)
料
み
そ
Soup,tomato
31.53
15.40
56.9
63
30
砂
糖
Suger
58.12
10.23
157.8
85
40
油
Salad dressing
39.26
12.96
84.2
42
20
マ ー ガ リ ン
Margarine
78.75
13.82
158.7
10
20
ソ
Catsup,tomato
54.00
20.16
74.5
10
(210)
10
(120)
ビ ス ケ ッ ト
Vanilla cookies
64.10
50.00
35.6
29
50
チ ョ コ レ ー ト
Chocolate bar
20.00
3.57
155.2
23
(52)
30
(80)
ん
Lemons
38.22
17.37
61.2
88
50
ん
Grapefruits
23.17
12.50
51.5
19
10
食
用
ー
ス
菓
子
果
物
み
か
夏
み
か
り
ん
ご
Apples
32.29
11.64
77.2
51
30
ぶ
ど
う
Grapes,seedless
60.76
18.00
93.8
14
(172)
10
(100)
飲
料
茶
Tea
150.00
45.00
92.6
14
10
サ
イ
ダ
ー
Cola drink
35.00
9.79
99.2
14
10
ジ
ュ
ー
ス
Orange juice
45.00
7.70
162.5
35
(62)
30
(80)
125.00
28.20
122.9
69
140
2,916
計 (4,306)
1,915
(3,030)
紅
酒
類
ビ
ー
被
ル
Beer
服
品
日
目
本
(冬)
〃
価
物価比率
PJ/PU
ウ エ イ ト
日本(円)
アメリカ
(ドル)
Suits
9,942.00
30.00
92.0
16
20
〃
11,006.96
70,00
43.7
64
50
ア
広 (夏)
背
単
メ
リ
カ
日
本
アメリカ
ジ ャ ン バ ー (男)
Trousers
2,545.37
3.80
186.4
9
10
冬 オ ー バ ー (男)
Topcoat
10,870.39
29.50
102.5
23
20
Coats,girls
4,297.50
20.00
59.8
13
20
Slacks,rayon
2,545.84
7.50
94.2
10
5
Shirts,Business
589.11
4.00
40.9
29
20
Undershirts,cotton
265.31
1.25
59.0
13
20
(女)
〃
替
ズ
ボ
ン (夏)
ワ
イ
シ
ャ
男
シ
ャ
ツ (合)
子
供
シ
ャ
ツ
Boys’ shirts
176.98
1.00
47.2
29
10
男
子
く
つ
下
Socks. nylon
147.47
1.00
41.0
28
10
ツ
- 78 -
日 米 間 物 価 の 比 較 分 析
品
目
日
本
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
価
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
ウ エ イ ト
日
本
アメリカ
婦 人 長 く つ 下
Hose, nylon
394.31
1.00
109.4
12
30
タ
Towels, hand
54.91
0.75
20.3
4
10
オ
ル
布
Blanket, wool
1,500.65
12.00
34.7
29
10
男
子
革
ぐ
つ
Shoes, street
3,153,41
12.70
68.9
26
30
婦
人
革
ぐ
つ
Shoes, street
1,985.29
10.75
51.3
13
40
555.28
4.75
32.1
6
20
324
計 (1,135)
325
(1,040)
毛
婦人ビニールぐつ
Shoes, play
家具什器
品
目
日
本
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
アメリカ
50.9
9
30
72.9
4
10
Toasters
1,253.99
13.50
25.8
3
20
Radios
9,205.11
20.00
128.0
4
30
ー
オ
タ
ジ
本
0.23
Electric light bulbs 60W
ス
日
2.20
Alminum pan
球
ー
ウ エ イ ト
60.33
べ
電
ラ
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
402.78
な
ト
価
電 気 洗 た く 機
Washing machines
22,337.04
149.95
41.4
2
40
ミ
Sewing machines
27,235.44
189.95
39.9
8
20
30
計 (443)
150
(400)
シ
ン
交通通信
品
目
日
本
バ
ス
国
鉄
運
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
ウ エ イ ト
価
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
日
本
アメリカ
代
Transit fares
15.00
0.15
27.8
35
130
賃
Railroad fares
400.00
3.54
31.4
151
30
5.00
0.04
34.7
23
30
10.00
0.10
27.8
48
110
257
計 (391)
300
(1,330)
郵
便
料
Postage
通
話
料
Telephone
そ の 他
品
目
日
本
ア
メ
化
粧
石
け
ん
Toilet soap
シ
ャ
ン
プ
ー
Shampoo
リ
単
カ
日本(円)
ウ エ イ ト
価
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
29.00
0.25
32.2
日
本
アメリカ
26
20
9.47
0.85
30.9
6
10
洗 た く 石 け ん
Laundry soap
94.33
0.50
52.4
64
70
歯
Toothpaste
89.69
0.30
8.3
17
20
み
が
き
- 79 -
品
目
日
本
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
2
10
32.0
45
20
2.90
26.7
57
10
1.50
6.8
15
10
26.9
か み そ り 替 刃
Razor blades
100.00
0.50
ち
Toilet tissue
13.84
0.12
287.75
36.64
ム
り
栄
養
脱
紙
強
壮
脂
剤
Multiple vitamin concentrate
綿
Sanitary napkin
アメリカ
55.6
2.00
ー
本
10
193.61
リ
日
24
Face cream
ク
ウ エ イ ト
価
料
Motion picture admission
109.45
1.50
20.3
80
180
新
聞
代
Newspapers
390.00
2.10
51.6
166
110
た
ば
こ
Cigarettes,plain tip
51.22
0.25
56.9
126
210
628
690
映
画
観
覧
計
サービス料金
品
日
本
靴
修
洗
た
理
目
髪
ア
メ
リ
単
カ
日本(円)
繕
代
Shoes repair
く
代
Dry cleaning & pressing
料
Mens haircuts
ウ エ イ ト
価
物価比率
アメリカ
PJ/PU
(ドル)
日
本
アメリカ
530.99
3.50
42.1
14
20
32.68
0.30
30.3
117
130
162.56
2.00
22.9
45
80
176
230
計
- 80 -