教育に関する事務の管理及び執行 状況の点検及び評価報告書 - 壮瞥町

教育に関する事務の管理及び執行
状況の点検及び評価報告書
(平成23年度実績)
平成25年2月
壮瞥町教育委員会
- 目 次 -
Ⅰ
点検・
点検 ・ 評価制度の
評価制度 の 概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1~2
1 経緯
2 目的
3 対象事業の
対象事業の考え方
4 学識経験者の
学識経験者の知見の
知見の活用
Ⅱ 教育委員会の
教育委員会の活動状況
1
教育委員会の
教育委員会の活動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
①平成23年度教育委員会活動一覧
2
項目別の
項目別の活動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4~8
①教育委員会会議
②視察・訪問
③各種行事・会議・研修会等への参加
Ⅲ 付属機関の
付属機関の活動状況
1
社会教育委員会の
社会教育委員会の活動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
2
文化財審議会の
文化財審議会の活動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
3
体育指導委員会の
体育指導委員会の活動
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
Ⅳ
点検・
点検・評価
Ⅴ
学識経験者の
学識経験者の意見
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
Ⅵ
点検・
点検・評価の
評価の結果
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
<参考資料>
参考資料>
平成23
平成23年度
23年度 壮瞥町教育行政執行方針
Ⅰ 点検・
点検・評価制度の
評価制度の概要
1 経緯
平成18年12月の教育基本法の改正及び平成19年3月の中央教育審議会の答申
等を踏まえ、平成19年6月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律(以下「地
教行法」という。)が改正され、平成20年4月から施行されました。
教育委員会が毎年その権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(以
下「点検・評価」という。)は、地教行法の改正目的である「教育委員会の責任体制
の明確化」の一つとして、同法第27条の規定に基づき、実施するものであります。
2 目的
教育委員会は、首長から独立した立場で、地域の学校教育、社会教育等に関する事
務を担当する行政機関として、すべての都道府県及び市町村等に設置されている行政
委員会であります。その役割は、専門的な行政官で構成される事務局を、様々な属性
を持った複数の委員による合議により、指揮監督(レイマンコントロール)し、中立
的な意思決定を行うものとされます。
事務の点検・評価は、上記地教行法第27条の規定に基づき、教育委員会が、教育
長以下の事務局を含む広い意味での教育に関する事務の管理及び執行状況を点検・評
価することにより、効果的な教育行政の推進に資するとともに、住民への説明責任を
果たすことを目的としています。
3 対象事業の
対象事業の考え方
本年の点検・評価の対象事業は、前年度である平成23年度分の事業実績としまし
た。その対象範囲は、学校での学習指導・生徒指導に関することや社会教育に関する
ことなど地教行法第23条で「教育委員会の職務権限」として規定されている事務を
はじめ、町長の補助執行として行っている事務を含む、本委員会が所管するすべての
事務としています。
事業のまとめ方については、平成23年度教育行政方針に位置付けられた、壮瞥町
教育委員会において実施した主な施策・事業等を網羅する形で対象事業を選定してい
ます。
4 学識経験者の
学識経験者の知見の
知見の活用
地教行法第27条2項の規定による教育に関し、学識経験を有する者の知見の活用
については、教育委員会が行った施策・事業等の実施状況についての点検及び評価の
客観性を確保するとともに、今後の取組に向けた活用を図るため、教育に関し学識経
験を有する方から点検及び評価に関する意見や助言をいただきました。
- 1 -
【参考】
地方教育行政の組織及び運営に関する法律(抄)
(教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等)
第27条
教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(前条第1項の規定により教育
長に委任された事務その他教育長の権限に属する事務(同条第3項の既定により事務
局職員等に委任された事務を含む。)を含む。)の管理及び執行の状況について点検及
び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、これを議会に提出するとともに、
公表しなければならない。
2
教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有
する者の知見の活用を図るものとする。
- 2 -
Ⅱ 教育委員会の
教育委員会の活動状況
平成23年度の教育委員会の活動について、「教育委員会会議」や「学校訪問」などの項目
に分け、教育委員会自身による点検を行いました。
1 教育委員会の
教育委員会の活動
教育委員会会議については、毎月1回を原則として開催する定例会と必要に応じて開催
する協議会があり、教育に関する様々な案件について検討し議決を行いました。
以下、平成23年度の主な活動について下記のとおり報告します。
①平成23年度教育委員会活動一覧
4月 4日(月) 平成23年度
教職員辞令交付式
4月 4日(月) 第4回
定例会・協議会
5月12日(木) 第5回
定例会・協議会
5月24日(火) 春期学校訪問
5月31日(火) 第6回
臨時会
6月10日(金) 第7回
定例会
(町内小中高等学校訪問)
7月 7日(木) 第48回北海道市町村教育委員研修会(札幌市)
7月13日(水) 協議会
8月11日(木) 第8回
定例会・協議会
9月 8日(木) 第9回
定例会・協議会
10月 6日~ 7日 教育委員道内視察(厚真町・岩見沢市・むかわ町)
10月 7日(金) 第10回
定例会
10月13日(木) 協議会
11月 9日(水) 秋期学校訪問(1日目)
11月10日(木) 秋期学校訪問(2日目)・協議会
12月 8日(木) 第11回
定例会
1月 8日(日) 平成24年成人式
1月20日(金) 第1回
定例会・協議会
2月 6~ 7日
胆振管内教育委員会委員研修会(洞爺湖町)
2月 9日 (木)
第2回
定例会・協議会
3月16日(金) 第3回
定例会・協議会
3月28日(水) 第4回
臨時会・協議会
- 3 -
2 項目別の
項目別の活動
① 教育委員会議
4月4日
第4回定例会
番
号
案
件
報告第1号
教育委員会事務局職員の任免について
議案第1号
平成23年度要保護・準要保護児童生徒の認定について
議案第2号
壮瞥町就学指導委員の委嘱について
議案第3号
壮瞥町社会教育委員の委嘱について
議案第4号
壮瞥町体育指導委員の委嘱について
5月12日
番
第5回定例会
号
案
件
報告第1号
平成22年度教育費予算の専決処分について
報告第2号
平成23年度要保護・準要保護児童生徒の認定報告について
議案第1号
平成23年度要保護・準要保護児童生徒の認定について
議案第2号
壮瞥町立学校評議員の委嘱について
議案第3号
壮瞥町就学指導委員の委嘱について
議案第4号
壮瞥町社会教育委員の委嘱について
議案第5号
壮瞥町文化財審議会委員の委嘱について
追加議案第1号
5月12日
番
教育委員(教育長)の辞職について
協議会
号
案
件
協議第1号
春期教育委員学校訪問の日程について
協議第2号
転入教職員町内視察の日程について
5月31日
番
第6回臨時会
号
案
件
報告第1号
教育委員会委員の任命について
議案第1号
教育委員会教育長の任命について
議案第2号
壮瞥町教育委員会事務局組織に関する規則の一部を改正する規則
の制定について
議案第3号
教育委員会事務局職員の任免について
議案第4号
北海道壮瞥高等学校教育職員の勤勉手当に係る取扱要綱の一部を
改正する要綱の制定について
- 4 -
6月10日
番
第7回定例会
号
案
件
議案第1号
平成23年度教育費予算の補正ついて
議案第2号
教育行政相談員の指定について
7月13日
番
協議会
号
案
件
協議第1号
教育委員道内視察の日程等について
協議第2号
各学校の状況報告について
8月11日
番
第8回定例会
号
案
件
議案第1号
平成23年度教育費予算の補正について
議案第2号
平成24年度から使用する中学校用教科用図書の採択について
8月11日
番
協議会
号
協議第1号
9月8日
番
案
件
教育委員道内視察について
第9回定例会
号
案
件
議案第1号
教育委員長の選任について
議案第2号
平成23年度教育費予算の補正について
議案第3号
壮瞥町立学校管理規則の一部を改正する規則の制定について
9月8日
番
協議会
号
案
件
協議第1号
教育委員道内視察について
協議第2号
中学校修学旅行について
協議第3号
壮瞥高等学校の将来について
10月7日
番
第10回定例会
号
報告第1号
案
件
教育委員会委員の任命について
- 5 -
10月13日
番
協議会
号
協議第1号
11月10日
番
案
件
教育委員会事業の行事予定について
協議会
号
案
件
協議第1号
学校予算要望について
協議第2号
壮瞥高等学校の将来について
12月8日
番
第11回定例会
号
案
件
議案第1号
平成23年度教育費予算の補正について
議案第2号
平成24年度教育費予算について
1月20日
番
第1回定例会
号
議案第1号
案
件
スポーツ基本法の施行に伴う関係規則の整理に関する規則の制定
について
1月20日
番
協議会
号
案
件
協議第1号
壮瞥高等学校の将来について
協議第2号
そうべつ学校評価システム先進地視察研修の報告について
2月9日
番
第2回定例会
号
報告第1号
案
件
教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成22
年度実績)の中間報告について
議案第2号
壮瞥町立学校備品管理規程の制定について
議案第3号
紫明苑(壮瞥小屋)の取り扱いに伴う諮問について
議案第4号
平成24年度教育行政執行方針について
2月9日
番
協議会
号
協議第1号
案
件
卒業式・入学式の割り振りについて
- 6 -
3月16日
番
第3回定例会
号
案
件
報告第2号
平成23年度教育費予算の専決処分について
報告第3号
平成23年度教育費予算の専決処分について
報告第4号
平成23年度教育費予算の専決処分について
報告第5号
紫明苑(壮瞥小屋)の取り扱いに伴う答申について
報告第6号
就学指導委員会の答申について
報告第7号
一般教職員等人事について
議案第5号
教職員管理職人事について
議案第6号
教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成22
年度実績)について
3月16日
番
協議会
号
協議第1号
3月28日
番
案
件
平成23年度学力学習状況調査結果の公表について
第4回臨時会
号
案
件
議案第7号
教育委員会事務局職員の任免について
議案第8号
壮瞥町スポーツ推進委員の委嘱について
3月28日
番
協議会
号
案
件
協議第1号
教育委員会所管の嘱託職員の任用について
協議第2号
壮瞥高等学校の将来について
予算審議、規則改正、各種委員の承認等、事務的な手続きによるもの以外についても
各委員からは高い関心と問題意識を持って積極的に発言をいただきました。
これからも議案として取り扱う中で内容を良く吟味し、慎重な審議が出来る議事運営
に努めていきます。
- 7 -
②視察・訪問
教育委員会会議のほか、春期と秋期の2回に町内の各学校を訪問し、春期は各学校運
営や取り組みなどについて意見交換を行い、秋期は次年度予算の要望事項を中心に意見
交換を行いました。
春期学校訪問
平成23年5月24日(火)各小中高等学校
秋期学校訪問
平成23年11月
9日(水)壮瞥小学校・壮瞥高等学校・壮瞥中学校
11月10日(木)久保内小学校・久保内中学校
③各種行事・会議・研修会等への参加
町内各学校の入学式・卒業式に教育委員長・各教育委員・教育長が出席しております。
また、各学校行事においても積極的に参加しております。また道教委等の主催する研修
会や道内各市町村の先進地域への視察研修を行いました。
・平成23年
7月
7日
第48回北海道市町村教育委員研修会(札幌市)
・平成23年10月
6日~
7日
教育委員視察研修(厚真町・岩見沢市・むかわ町)
・平成24年
6日~
7日
胆振管内教育委員会委員研修会(洞爺湖町)
2月
- 8 -
Ⅲ 付属機関の
付属機関の活動状況
1.社会教育委員会の
社会教育委員会の活動
平成23年度は3回の会議を実施し、1回目は平成22年度の事業報告、平成22
年度社会教育施設使用状況の報告、並びに平成23年度事業計画を説明し、委員さん
からは地域からの要望や事業に関してのご意見をいただきました。
2回目は平成23年度事業中間報告並びに平成24年度事業についてのご意見をい
ただきました。
3回目は平成23年度事業報告(後期)並びに平成24年度事業(案)を説明し、
それぞれご意見をいただきました。
2.文化財審議会委員会の
文化財審議会委員会の活動
文化財審議会委員会の活動は、町の文化財や歴史的に価値の高い物などに対する課
題や検討事項について会議等の開催や調査活動等を行っております。
平成23年度においては、3回の会議と1回の視察研修を行いました。
1回目の会議では会長の選任と年間の活動方針についての説明と意見交換を行いま
した。
2回目の会議では、11月2日に行われた壮瞥町議会総務・経済合同常任委員会所
管事務調査での紫明苑(壮瞥小屋)の管理状況について出された意見「周辺環境整備
と一体化した管理を行われたし」をもとに、紫明苑(壮瞥小屋)の取り扱いについて
の協議検討を行いました。
3回目の会議では、教育委員会からの諮問「紫明苑(壮瞥小屋)の取り扱いについ
て」を議題に協議検討を行い、当該諮問に対する回答を決定いたしました。また、視
察研修では、壮瞥町郷土史料館友の会と合同で、洞爺湖町の入江貝塚館・入江貝塚、
伊達市の善光寺宝物館・開拓記念館を訪問し、各施設について学芸員等から説明を受
け、今後の壮瞥町の文化財のあり方等について大いに参考とすることができました。
3.体育指導委員会の
体育指導委員会の活動
主に、第4回定例会で社会体育事業の内容を検討したり、スキースクールやミニバ
レーボール大会の運営補助を通じて、町民から寄せられた要望や意見など広く情報を
収集し、社会体育事業を企画する際に積極的に反映しています。
特に、平成23年度においては、胆振管内体育指導委員連絡協議会の研修会が壮瞥
町と豊浦町共管で開催され、両町及び管内の委員会の交流、情報交換を行うことがで
- 9 -
きました。
また、全道研修などに参加し、先進事例や社会体育に関する知識を高めたり、平成
22年3月25日に設立された総合型地域スポーツクラブ『地遊クラブ“ジョイ”』の
運営補助や指導、助言などの協力も行っております。
Ⅳ 点検・
点検・評価
教育委員会では、平成23年度教育行政執行方針に掲げられた重点項目に基づき、その
中に盛り込まれた施策・事業内容について自己点検及び評価をおこなっております。
なお、「教育行政執行方針」の詳しい内容につきましては、参考資料「平成23年度教育
行政執行方針」をお読み下さい。
Ⅴ 学識経験者の
学識経験者の意見
地教行法第27条第2項の規定による教育に関し、学識経験を有する者の知見の活用に
ついては、教育委員会が行った点検及び評価の結果に関し、意見や助言をいただくことと
しました。
このことにより、点検及び評価の客観性を確保するとともに、いただいたご意見等につ
いては、今後の施策や事業等の展開に活用していきます。
次の2人の方からご意見をいただきました。
・加賀谷
清隆
氏
(元短期大学教授)
・仲 島 輝 夫
氏
(そうべつ子どもセンター児童厚生員・元小学校校長)
【総合的な
総合的な意見】
意見】
本町は少子高齢化と人口減少が進行しておりますが、大都市ではできない、地域密着型
の事業の実施が着実に成果に結びついているものと思います。子どもをとりまく地域の環
境は、土地や社会、人間関係など素晴らしい素材が多くあります。これからも地域の資源
と人材をうまく活用し、規範意識や人間関係などを育んでもらえるような事業の展開を期
待します。
また、難しい学校評価も、町全体として、共通で取り組む目標を設定し、道筋を示し実
践する環境を整えたことなど、平成23年度は学校教育・社会教育ともに次のステップへ
進むために様々な検討を行い、方法を確立し、成果を示した年だったと思います。今後は、
それらを活用しながら方策を模索し、より良い方向へ向けられることを願っております。
- 10 -
Ⅵ 点検・
点検・評価の
評価の結果
【個別項目の
個別項目の意見】
意見】
1.学校力を
学校力を高める
1)保育所、
保育所、小・中・高校間の
高校間の連携を
連携を深める取
める取り組みについて・・・・・・・点・評1
2)基礎基本の
基礎基本の定着、
定着、思考力・
思考力・判断力・
判断力・表現力を
表現力を高める取
める取り組みについて・・点・評2
3)全国学力・
全国学力・学習状況調査に
学習状況調査に係る取り組みについて・・・・・・・・・・・点・評3
4)特別支援教育の
特別支援教育の取り組みについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・点・評4
5)学校評価の
学校評価の取り組みについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・点・評5
2.家庭・
家庭・地域の
地域の教育力を
教育力を深める
1)家庭・
家庭・地域の
地域の教育力の
教育力の向上に
向上に結びつける取
びつける取り組みについて・・・・・・・点・評6
3.高校の
高校の方向性を
方向性を示す
1)農業高校としての
農業高校としての役割
としての役割を
役割を踏まえた
新しい壮瞥高校
しい壮瞥高校づくりの
壮瞥高校づくりの取
づくりの取り組みについて・・・・・・・・・・・・・・点・評7
4.社会教育力を
社会教育力を発揮する
発揮する・
する・ふるさと教育
ふるさと教育
1)生涯学習事業の
生涯学習事業の推進の
推進の取り組みについて・・・・・・・・・・・・・・・点・評8
2)子育て
子育て支援事業の
支援事業の取り組みについて・・・・・・・・・・・・・・・・・点・評9
3)洞爺湖有珠山ジオパーク
洞爺湖有珠山ジオパークを
した郷土学習の
ジオパークを通した郷土学習
郷土学習の取り組みについて ・・・・点・評10
4)国際理解教育の
国際理解教育の取り組みについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・点・評11
5.芸術・
芸術・文化の
文化の振興
1)地域交流センター
地域交流センターを
センターを拠点とした
拠点とした芸術
とした芸術・
芸術・文化活動事業の
文化活動事業の推進について
推進について ・・点・評12
6.読書の
読書の推進
1)読書意欲の
読書意欲の向上の
向上の取り組みについて ・・・・・・・・・・・・・・・・点・評13
7.体力・
体力・スポーツの
スポーツの向上
1)社会体育事業の
社会体育事業の推進の
推進の取り組みについて ・・・・・・・・・・・・・・点・評14
2)総合型地域スポーツクラブ
総合型地域スポーツクラブとの
スポーツクラブとの連携
との連携の
連携の取り組みについて ・・・・・・・点・評15
- 11 -
《 重点施策》
重点施策 》
1 . 学校力を
学校力 を 高 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 保育所、
保育所 、 小 ・ 中 ・ 高校間の
高校間 の 連携を
連携 を 深 める取
める 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
保育所、小・中・高校間の連携を深めることは、校種を超えた相互理解、指導の連携が図
られ、各校種の抱える教育諸課題を共有するとともに、児童生徒の学力向上進路意識の向上
が期待でき、また、指導する高校生が学んだ知識を活用すること等で、高校生の自己有用感
の醸成も期待できます。
今年度の主な取組としては、例年行っている久保内保育所、久保内小学校、久保内中学校
が合同して行う大運動会や、壮瞥高校では、そうべつ保育所とのジャガイモ栽培交流、壮瞥
小学校との園芸交流、中学校一日体験入学における体験学習交流などの取り組みを行いまし
た。
《 内部評価》
内部評価 》
これまで継続してきた壮瞥高校とそうべつ保育所とのジャガイモ栽培交流や、壮瞥高校と
壮瞥小学校との園芸交流、久保内保育所・久保内小学校・久保内中学校の合同大運動会など
の連携を引き続き行っていくとともに、町教育研究会の活動の中で、小・中連携を推進する
環境づくりを行うなど、今後の更なる学校間連携を図るための取り組みを行いました。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
全国的に、小1プロブレム(小学校に入学したばかりの小学校1年生が集団行動が取れな
い、授業中に座っていられないなどの状態が数か月継続する状態)や中1ギャップ(中学校
に進学したときに、学習内容や生活リズムの変化になじむことができず、いじめが増加した
り不登校になったりする現象)といった問題がクローズアップされているが、これらの問題
が顕在化する前に、児童生徒の様子を理解するため、保育所、小学校、中学校の一層の連携
を図る取り組みを進めていくことが必要と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
課題と方向性にある小1プロブレムや中1ギャップは避けて通れない課題でありますが、
保育所と小学校、小学校と中学校で、子どもが授業を参観し、雰囲気に少しずつ慣れること
や教員がお互いの授業を参観し、情報交換することなど情報の共有を図る取り組みを推進す
ることで、少しずつ解消されるのではないかと思います。
点・評
- 12 -
1
《 重点施策》
重点施策 》
1 . 学校力を
学校力 を 高 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 2 ) 基礎基本の
基礎基本の定着、
定着、思考力・
思考力・判断力・
判断力・表現力を
表現力を高める取
める取り組みについて
《 取組状況》
取組状況 》
児童生徒に確かな学力を定着させる取り組みとして、平成22年度に策定した「家庭学習
のてびき」の活用と習熟度に応じた授業展開を図るための加配教員の配置と併せて、放課後
学習や長期休業中での学習サポート事業などの推進を図り、児童生徒の学力の向上に努めま
した。
本町児童生徒の課題である理数科の学力を定着させるため、壮瞥小学校に習熟度別授業に
対応するための教員1名を加配した他、町内義務教育4校とも胆振管内学力向上アクション
プラン推進校に登録し、自分の言葉で表現する活動の工夫などに取り組んだほか、道教委作
成「チャレンジテスト」や全国学力学習調査の過去問題の活用を図り、胆振教育局からの指
導・助言をいただくなど、学力向上に向けての取り組みを中心に、基礎基本の定着、思考力
・判断力・表現力を高める取り組みを行いました。
《 内部評価》
内部評価 》
校内での学力向上の取り組みとして、小学校ではT・T授業の実施やチャレンジテストを活
用した補充学習、放課後や長期休業中を利用した学習サポート事業が定着し、児童生徒の学
習意欲の向上が図られてきたと思われます。
また、中学校では課題である数学の基礎・基本を定着させるため、朝授業前の10分間テス
トや習熟度に応じたグループ授業の実施など、確実に生徒の基礎学力の向上が見られる状況
になってきていると思われます。
家庭での取り組みについては、学習状況調査の結果を基に、就寝時間や食事、学習習慣な
ど生活習慣の改善を図る取り組みについて、学級通信や学級懇談会、家庭訪問などで啓発に
努めました。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
教育委員会からの指摘・指導を受け、各校とも自校の教育的課題を洗い出し、独自に対応
しているところですが、学力の基礎基本の定着は小学校からの継続的な取り組みが重要であ
り、小中学校間の連携が不可欠と思われます。また、学力向上に向けた努力は児童生徒だけ
に促すのではなく、教員の授業力の向上も併せて図る必要があると考えます。そのためには、
教科教員間の交流や公開授業等の実施、研修などで教員自らのスキルを向上させる取り組み
を積極的に推進することが必要と考えます。
さらに、家庭での取組は昨年度作成した「家庭学習のてびき」を積極的に活用、推進する
ことが重要で、そのためには、毎年、活用成果を検証し改善を図っていくことが必要と考え
ます。
《 外部意見》
外部意見 》
小中校間の連携や授業力の向上を地道に行われることが重要だと思いますし、その成果が
目に見えて出ております。また、「家庭学習のてびき」は作って終わりではなく、学校経営
に位置づけをし、教員一人一人が意識して、わかる授業を展開するような仕組みは、素晴ら
しい取り組みだと思います。
点・評
- 13 -
2
《 重点施策》
重点施策 》
1 . 学校力を
学校力 を 高 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 3 ) 全国学力・
全国学力 ・ 学習状況調査に
学習状況調査 に 係 る 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
全国学力・学習状況調査は、全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため、児童生徒の
学力・学習状況を把握、分析することにより、教育委員会・学校が、全国的な状況との関係
において自らの教育の結果を検証し改善を図るとともに、児童生徒一人ひとりの学習改善や
学習意欲につなげることを目的に、平成19年度から実施されています。
平成24年3月、北海道教育委員会では、平成26年度の全国学力・学習状況調査までに
学力を全国平均以上にするという目標を掲げ、学力向上対策に全道で取り組んでいます。
今年度は、東日本大震災の影響等により,調査の実施は見送りとなりましたが、調査問題
は、北海道教育委員会を通じて希望した学校等に配布されました。
壮瞥町では、義務教育4校全てが希望し、配布された調査問題により調査を行いました。
《 内部評価》
内部評価 》
今年度の調査結果では、小学校国語B以外は全道平均を上回る結果となりました。
全道分布との比較状況(平均正答率)
小学校国語A 壮瞥町74.0
北海道73.1
小学校国語B 壮瞥町35.2
北海道36.2
小学校算数A 壮瞥町85.3
北海道78.0
小学校算数B 壮瞥町49.2
北海道42.2
中学校国語A 壮瞥町82.8
北海道78.0
中学校国語B 壮瞥町65.6
北海道62.4
中学校数学A 壮瞥町54.7
北海道54.7
中学校数学B 壮瞥町52.7
北海道47.4
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
学力状況調査では、上記のとおりの結果となりました。
生活習慣に関する状況や学習に関する状況調査では、小学生では基本的な生活習慣がほぼ
確立されており、家の手伝いをしている児童も多いですが、読書が全道全国と較べてあまり
好きではなく、宿題はやるが自分で計画的に学習する児童が少ないという結果となりました。
中学生では、基本的な生活習慣がほぼ確立されており、読書も全道全国並となっていますが、
宿題はやるが自分で計画的に学習する生徒は少なく、家庭学習時間が少ない割合が全道全国
に較べて高い傾向にあることから、計画的に家庭で学習する習慣を身に付ける取り組みが必
要と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
小中校間の連携や授業力の向上を地道に行うことが重要で、その成果が出ております。ま
た、「家庭学習のてびき」の活用は、学校経営に位置づけをし、教員一人一人が意識して授
業を展開するような仕組みは、素晴らしい取り組みだと思います。
(「 2) 基礎基本の定着、思考力・判断力・表現力を高める取り組みについて」、と関連があ
るため、同意見としました。)
点・評
- 14 -
3
《 重点施策》
重点施策 》
1 . 学校力を
学校力 を 高 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》
4 ) 特別支援教育の
特別支援教育 の 取組みについて
取組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
今年度も引き続き、特別支援教育支援員を2名、壮瞥小学校と久保内中学校に配置し、保
護者了解のもと児童生徒のつまずきや困り感を軽減させるべくサポートしています。
また、特別支援教育連携協議会及び専門部会を設置し、保育所からの意見や各学校現場で
の状況や対応などの情報共有を行い、保育所から中学校まで継続した支援をしながら、児童
生徒の適切な就学に向けての活動をしました。
なお、特別支援教育の重要性を周知するため、入学式に新就学児の保護者全員へチラシを
配付しています。
《 内部評価》
内部評価 》
各保育所から就学予定児童の情報を聞き取りし、各小中学校と情報共有をしていること、
社会教育事業において参加している幼児や小学生の様子を把握し、実際に接することで、指
導現場での困り感を多少理解できることは、他市町にない利点だと考えます。
また、保健師、保育士、伊達高等養護学校と連携を密にし、年々増加する対象児童の把握
に努めました。
できるだけ早い段階で保護者へのアプローチが必要と考えますが、まずは、「特別支援教
育」への理解が急務であると考えます。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
支援を要する児童が年々増加傾向にあることから、個々の子どもにあったプログラムを考
え、自信を持って学習や生活に取り組むことが出来るよう指導することが不可欠ですが、学
校現場だけでは難しいと考えます。そのため、支援員の活用も継続しつつ関係機関との密な
る連携が必要です。
なお、特別支援教育は、保護者の理解が不可欠ですが、なかなか理解を得られないのが現
状のため、特別支援教育の重要性の周知方法等検討する必要があると考えます。
しかし、講演会等を実施しても、決まった保護者しか参加をしないため、一般向けの講演
会ではなく、必ず参加する行事の中に、盛り込んだ講演会等が必要と考えます。
特別支援教育は、家庭教育・学校教育と関わりが深いため、密なる連携が必須と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
特別支援教育の推進には、保護者の理解が重要です。家庭との連携を密に図れるように、
情報提供の機会を設け、保護者が、家庭教育の大切さについての理解を深め、どのようにし
て子どもと向き合えばいいのか、保護者に考えてもらえることが重要です。関係機関との連
携も、これからの特別支援教育を進める上で大変重要ですので、今後も更なる推進をお願い
します。
点・評
- 15 -
4
《 重点施策》
重点施策 》
1 . 学校力を
学校力 を 高 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 5 ) 学校評価の
学校評価 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
本町における学校評価は、平成19年の法改正に併せ平成20年度から文部科学省のガイ
ドラインを参考に、各学校において試行錯誤を繰り返し、学校運営の改善、発展に向けて取
り組んできましたが、それが次年度の学校経営や重点目標に反映されるケースが少なく、
「評
価のための評価」になっているという課題がありましたが、今年度、文部科学省の「学校評
価・情報提供の充実・改善に向けた実践研究」の指定を受け、調査研究に取り組みました。
学校と地域の結びつきが強いという壮瞥町の特性とこれまでの蓄積を生かし、小学校・中
学校相互の連携を一層推進し、目標の重点化と達成基準の明確化を図り、より質の高い教育
活動の展開に必要な壮瞥町型の学校評価システムの構築を主眼として調査研究に取り組み、
その成果を「そうべつ学校評価マニュアル」にまとめました。なお、平成23年度の学校評
価は、従前の取組により教育委員会への報告と併せ、保護者や地域に公表しました。
《 内部評価》
内部評価 》
学校評価の目的は、学校運営の改善を図りながら「教育の質の保証・向上」と「地域に信
頼される開かれた学校づくり」にあります。学校評価はそれを推進するための手段であり、
将来にわたり実効性あるものとして継続的に実施されなければならないと考えます。
これまでは、評価項目やアンケート項目が全方位型、網羅型となっており、対応する教職
員や学校関係者には大きな負担となっている状況にあり、また、その結果が次年度の学校経
営や重点目標に反映されるケースが少なく、学校評価の手法の改善が課題でした。
今年度実施した「学校評価・情報提供の充実・改善に向けた実践研究」によりとりまとめ
た「そうべつ学校評価マニュアル」により、来年度以降、学校評価の手法が改善され、より
実効性のあるものになることが期待できます。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
これまでの学校評価の手法では教職員に与える負担が多く、義務的、形式的な自己評価と
なり、学校改善に生かされていない危惧がありました。
今年度まとめた「そうべつ学校評価マニュアル」による壮瞥型の学校評価システムにより、
より実効性のある学校評価が期待されるところですが、システムの構築が終点ではなく、学
校評価の目標を達成するため、その運用を確かなものとし、実際の運用において改善すべき
点等を検証しつつ、壮瞥町の実態に合った学校評価となっているか、今後の実践と更なる継
続的な研究、検証が必要と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
評価を行う教員の負担感を軽減し、町全体の課題として各校共通の取組目標を設定し取り
組み「そうべつ型」のスタイルを策定したことは、素晴らしいことだと思います。この策定
した「そうべつ学校評価マニュアル」により実施した評価が、学校改善につながり、より信
頼される学校づくりの仕組みとして良いものとなっていくことを期待します。
点・評
- 16 -
5
《 重点施策》
重点施策 》
2 . 家庭・
家庭 ・ 地域の
地域 の 教育力を
教育力 を 深 める
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 家庭・
家庭 ・ 地域の
地域 の 教育力の
教育力 の 向上に
向上 に 結 びつける取
びつける 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
昨年度作成した「家庭学習のてびき」を活用し、学校での学習だけでなく、家庭での学習
習慣を身につけ、壮瞥町が目指す「確かな学力を身につけた子」を育てる取り組みを行って
きました。
また、昨年度策定した小学校社会科副読本により地域を知るための社会科の教材として身
近なことから学ぶことを通じ、学習意欲や郷土愛を高め、子供の成長を促がすとともに、地
域社会の一員としての自覚を持つことや、地域社会に対する誇りと愛情を育てることにも取
り組んできました。
とくに中学3年生においては、中学3年間の総合的な学習の時間で地域のことについて学
んだ成果や具体的なまちづくりの提案を「子ども議会」で発表し、地域を通じて学ぶという
地域の教育力が、児童生徒に確かな学力を身につけさせるといった成果が現れています。
《 内部評価》
内部評価 》
「確かな学力」を身につけるためには、学校での授業の充実だけでなく、家庭での生活習
慣や学習習慣の形成が重要になっており、学力を向上させるための要素である「学習意欲」
や「あきらめないで学習に励む態度」を支える基盤となります。平成23年度の全国学力・
学習状況調査結果では、壮瞥町の児童生徒は、地域への行事に参加する割合が非常に高く、
積極的に参加する生徒と参加できる環境が整っているものと思われます。
家庭での学習習慣に関しては、小中学生とも与えられた宿題にきちんと取り組んでいます
が、自分で計画を立てて積極的に取り組む割合は、全道・全国と比べて低い傾向になってい
ます。また、小学生では、家庭での学習時間が少ないように見受けられます。一方、中学生
では、学校の授業の復習、苦手な教科の勉強に取り組む割合が全道・全国に比べて大変高く、
テストで間違えたところを後で勉強する割合も高くなっています。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
ジオパークをはじめ観光資源が豊かな町としての特徴を効果的に活用できる環境にあり、
また、地域行事へ積極的に参加できる環境が整っているなど、地域の教育力は高く、今後も
引き続き地域の教育力を活かした学習活動を行っていく必要があると考えます。
学力調査では、ほぼ全ての教科で全道平均を上回りましたが、家庭での学習習慣に関して
は、小学生で家庭での学習時間が少ない傾向にあり、また、小中学生とも、自分で計画を立
てて積極的に取り組む割合が低いことから、確かな学力を身につけるために必要な家庭学習
の習慣化に向け、学校、家庭とが連携し、互いの役割をしっかりと確認した取り組みが必要
と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
児童生徒数は小規模ですが、ジオパークをはじめ、自然や農業・観光などの素材が多く、
地域の行事に参加しやすい環境にあるなど、地域の教育力は非常に高く、それを利用した学
習活動を行うことができる良い環境にあると思います。それらを活かした学習活動に期待し
ます。また、学力の面だけではなく、社会に出たときに必要な規範意識や人間関係などの基
礎を培っていくのが家庭教育の役目だと思います。家庭の教育力の向上が今後に向けて必要
になってくるものと思います。
点・評
- 17 -
6
《 重点施策》
重点施策 》
3 . 高校の
高校 の 方向性を
方向性 を 示 す
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》1 )農業高校としての
農業高校としての役割
としての役割を
役割を踏まえた新
まえた新しい壮瞥高校
しい壮瞥高校づくりの
壮瞥高校づくりの取組
づくりの取組について
取組について
《 取組状況》
取組状況 》
壮瞥高校は昭和23年12月、伊達高等学校壮瞥分校として開設され、昭和27年11月
に北海道壮瞥高等学校として独立し、昭和41年4月には普通科から農業(園芸)科に学科転
換し(昭和55年4月定時制から全日制課程に変更)、胆振唯一の農業高校として、農業後
継者と地域社会を担う人材を育成・輩出してきました。しかし、生徒数は普通科志向と少子
化により町内中学校からの入学も含め減少傾向が続いており、近年、卒業生の進路が農業に
かかわる業務に従事する者の割合が極めて低く推移する等、町立高校としての存在意義が問
われています。教育委員会では、平成21年以降、新しい学校のイメージづくりを進めてき
たところであり、平成23年9月には、副町長を委員長として、町、教育委員会、学校から
なる「新しい壮瞥高校を考える検討委員会」を設置し、現状と課題を把握し、具体的な学科
及び教育課程の見直しと必要な教育振興策を検討した上で「新しい壮瞥高校づくり基本方針」
をまとめました。
《 内部評価》
内部評価 》
基本方針は、課題の解決と地域に開かれた学校づくりを進めるため、平成26年度からの
地域農業科への学科転換と教育課程の見直しを明記しています。
産業を支える担い手が不足し、人口の減少、高齢化の進展も顕著である壮瞥町の現状に鑑
み、新しい教育課程の構築と必要な環境の整備、卒業生の進路の確保、地域産業・地域と連
携した教育事業の推進、充実した学校生活のため助成を重点項目とする教育振興対策を町、
教育委員会、学校が主体となり、地域と連携し推進するという新しい壮瞥高校づくりの具体
的な取組の方向性を明確に示しました。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
基本方針に沿って、学校の充実・発展と地域に開かれた学校づくりの実現に向け、平成2
6年度からの学科転換と教育課程の見直しを進めるとともに、教育振興対策の具現化してい
く取組を進めていくことが、来年度以降必要と考えます。
併せて、基本方針で示した新しい壮瞥高校のめざす姿とその実現に必要な様々な施策の実
施について、議会への説明と理解を求めるとともに、町長部局等との連携を図っていくこと
が求められます。
《 外部意見》
外部意見 》
新しい壮瞥高校づくりの基本方針に基づき、平成26年度より地域農業科へ学科転換を図
り、食品加工を教育課程に取り入れるなどにより、魅力ある農業高校になることを期待しま
す。食品加工に必要な機材の補充など、子どもたちが就職につながる実習ができるような環
境整備を望みます。
点・評
- 18 -
7
《 重点施策》
重点施策 》
4 . 社会教育力を
社会教育力 を 発揮する
発揮 する・
する ・ ふるさと教育
ふるさと 教育
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 生涯学習事業の
生涯学習事業 の 推進の
推進 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
青少年教育では、「子ども郷土史講座」、自分の意見や考えを発表する「少年の主張大会」
や「中学生フィンランド国派遣事業」を実施しています。また、時代を担う子ども達に優れ
た芸術鑑賞の機会の提供で、「児童生徒芸術鑑賞会」や日本の伝統文化である「新春書き初
め大会」を実施しています。また、団体活動においては、子ども会主催の「かるた大会」や
スポーツ少年団との「スポーツ交流会」の支援協力を行っています。
成人・高齢者教育では、親子で楽しめる「夜空を見る集い」を実施し、星や天体、自然科
学についての学習を行い、また、住民の皆さんの要望を募集して行う「山美湖文化教室」や
町文化協会その他社会教育関係団体(サークル・グループ)の協力支援を継続して実施して
います。また、高齢者を対象に生きがいと充実した生活が送れるように「山美湖大学」を毎
月1回実施し、趣味や教養、健康維持の講座や見学旅行などのメニューを実施しています。
《 内部評価》
内部評価 》
青少年教育については、各種事業で趣旨が良く理解されており、参加者も安定し、成果が
現れています。しかしながら壮瞥町子ども会育成連絡協議会の活動については停滞している
ままで主体的な活動が行われていないのが現状で、引き続き指導者の育成及び支援が必要と
考えます。
成人教育の「山美湖文化教室」については、長く開催している教室については、自主的な
活動を行うよう促しています。
高齢者教育の「山美湖大学」は参加者からのアンケートや要望をもとに学習計画を立てて
いることから、学生の希望に沿った内容で開催できていると考えています。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
青少年教育では、既存の事業は内容を見直すなどの工夫を行っていきたいと考えます。
また、子ども会活動については支援協力を継続しながら今後の方向性を検討すべきと考え
ます。
成人教育の「山美湖文化教室」については、長く開催している講座については自主的に実
施してもらうよう理解を求め、新たな教室・講座の発掘については、住民のニーズにあった
内容だけではなく、地域の課題解決に繋がるような内容も実施できるような仕組みづくりが
必要と考えます。
高齢者教育の「山美湖大学」についてもアンケートで、ある程度の希望は把握できますが、
事業内容を決める際に主体的に関わってもらい、積極的に事業に参加できるよう図っていき
たいと考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
少子化により他の町でも子ども会が減少している中、それをカバーできるくらい素晴らし
い活動を行っていると思います。壮瞥町ならではの取り組みであり、地域やボランティアの
方々、職員の皆さんのつながりの強さを伺うことができます。この活動を楽しみにしている
方や感謝している方も多い事業ですので、これからも継続した推進をお願いします。
点・評
- 19 -
8
《 重点施策》
重点施策 》
4 . 社会教育力を
社会教育力 を 発揮する
発揮 する・
する ・ ふるさと教育
ふるさと 教育
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 2 ) 子育て
子育 て 支援事業の
支援事業 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
乳幼児教育では、親子のふれあいや絆を育む事業として「親子ふれあい事業」を実施し
ていますし、図書室では毎月1回乳幼児を持つ親子を対象に「お話し会」を実施しています。
「親子ふれあい事業」については、子育て支援センターとの共催で今年も2回実施しまし
た。1回目は「ベビーマッサージ」を実施し、11組26名の参加があり、2回目は「手遊
び・身体遊び」を実施し、2、3歳の久保内、そうべつの保育園児も加わり、園児33名、
9組19名の参加がありました。
図書室「お話し会」は毎月1回実施し、絵本の読み聞かせや紙芝居など本を通じて良好な
親子関係を築く目的で実施しています。また、年間6回程度行われる乳幼児健診時には、住
民福祉課と連携し、絵本の素晴らしさや読み聞かせの仕方を司書から保護者に説明し、本に
親しみを感じてもらうブックスタート事業を実施しています。
《 内部評価》
内部評価 》
「親子ふれあい事業」は、そうべつ子ども園・子育て支援センターと連携し、2ヶ月ごと
に開催される「育児サークル」のメニューのひとつとして実施しました。対象者にも認知さ
れ、参加者が増えており、事業効果は上がっていると思われます。
「ベビーマッサージ」は、赤ちゃんをマッサージすることで親子の絆を深める最高のコミ
ュニケーションであり、毎日自宅でできるため、参加者の満足度も高かったようです。
「手遊び・身体遊び」は、保育所園児も一緒に加わる場面もあり、乳幼児と園児との交流
や、他の子どもの集団との係わりが見える場面が多くなりました。
図書室「お話し会」は、読み聞かせや手遊びなどによる親子のふれあいを楽しみ、保護者
同士の友人関係が築かれ、相談やアドバイスなどお互いの子育ての不安解消にも繋がってい
ると思われます。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
引き続き子育て支援センター、子ども園、保育所、保健センター等関係機関との連携を継
続し、次年度以降も子育て支援の充実を図っていきます。
事業内容については一つの内容に偏ることなくアプローチの仕方を工夫しながら計画して
く必要があると考えます。
なお、各事業の実施にあたっては、乳幼児を対象とした他部署で行う行事等と日程が重な
らないよう配慮することや、よりわかりやすい事業の案内・周知方法の工夫を重ねていく必
要があると考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
子育てに関しての情報が多い部分と情報が無い部分があります。こうした中で、同世代の
お母さん達が集まる場を提供することで、情報交換をしたり、先輩から教わる場や交流があ
ることは重要です。子育て支援センターと連携した親子のふれあい、児童・生徒と赤ちゃん
のふれあいなどは、素晴らしい機会となっておりますので、今後も継続した推進を望みます。
点・評
- 20 -
9
《 重点施策》
重点施策 》
4 . 社会教育力を
社会教育力 を 発揮する
発揮 する・
する ・ ふるさと教育
ふるさと 教育
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 3 ) 洞爺湖有珠山ジオパーク
洞爺湖有珠山 ジオパークを
ジオパーク を 通 した郷土学習
した 郷土学習の
郷土学習 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
昭和58年から実施している「子ども郷土史講座」は、自分たちが住んでる町の歴史や自
然を学習する機会として、有珠山、昭和新山、洞爺湖周辺などのジオパークを含めた郷土学
習会を行っています。
なお、今年度の参加者実績は以下のとおりでした。
第1回 昭和新山登山学習会(6月18日)
30名
第2回 有珠山探検(6月25日)
23名
第3回 洞爺湖の生態系について(8月20日) 22名
第4回
〃
(8月27日) 28名
《 内部評価》
内部評価 》
「子ども郷土史講座」は、その事業趣旨が良く理解されていることから参加者数も安定し、
自分たちが住んでる町の歴史や自然を意欲的に学習するなど、成果が現れています。
また、有珠山、昭和新山登山学習会では、大地の恵みや噴火災害について学び、洞爺湖の
学習会では、生態系や自然環境などを学んでいます。
これらのフィールド学習を通じて、自主性や協調性、体力向上などにも効果があると考え
ます。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
継続して有珠山、昭和新山などを活用した学習会を行う他、町内の歴史史跡や地域の伝統
行事などを学習しながら郷土愛を育んでいく必要があると考えます。
また、町内だけでなく近隣市町にも出向き、町外のジオサイトなどについても学習してい
く必要があると考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
自分たちが住んでいる町の歴史や自然を学ぶことは、郷土愛を育み、地域の教育力を利用
した取り組みとして高く評価します。これからも継続した事業の推進を望みます。
点・評
10
- 21 -
《 重点施策》
重点施策 》
4 . 社会教育力を
社会教育力 を 発揮する
発揮 する・
する ・ ふるさと教育
ふるさと 教育
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 4 ) 国際理解教育の
国際理解教育 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
国際感覚や広い視野を持ってもらうことを目的に「中学生フィンランド国派遣(海外研修)
事業」を中学2年生全員を対象に、友好都市フィンランド国ケミヤルヴィ市へ派遣する交流
事業を下記のとおり行いました。今年度は、町長も団長として参加し、今後のケミヤルヴィ
市との交流の発展に向けた意見交換も行われました。
平成23年8月8日(月)~8月16日(火) 8泊9日
壮瞥中学校13名(男子6名・女子7名)、久保内中学校7名(男子3名・女子4名)、
引率者7名
また、英語指導助手を独自に採用し、毎週各校へ派遣するほか、子ども郷土史講座や社会
教育事業、中学生フィンランド派遣事業の事前研修会などでも活用しています。
《 内部評価》
内部評価 》
中学生フィンランド国派遣事業では、派遣前の事前研修で交流の沿革や交流事業の趣旨を
理解し派遣するようにしています。
壮瞥町でしか体験出来ない事業であることを理解し、友好都市でのホームステイなどを通
じて異国の文化に積極的に触れるよう指導し、国際感覚だけではなく、自立心や町の代表と
しての自覚なども養っています。
英語指導助手では、学校で英語授業をサポートするだけではなく、学校以外でも社会教育
事業を通じて自然と英語に触れる機会となっています。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
派遣前の備えをしっかりと行う事で、より国際理解教育を推進出来ると考えるので、結団
式や事前研修の取組を早めに開始するようにしたいと考えています。又、中学生の貴重な体
験を報告書だけではなく、町民や町外にも積極的にPRする取組を行い、町民も含めた交流
事業となるように展開したいと考えます。
また、町長がケミヤルヴィ市長、議会議長と今後の交流の発展に向けた意見交換を行いま
したが、相互に具体的な提案を行い、交流をより深めていく取り組みが必要であると考えま
す。
《 外部意見》
外部意見 》
機会を得て、外国の文化に触れ体験することは、子どもたちの成長につながり、また、外
国の家庭で生活を体験することは、子どもたちの財産となり、これからの将来にプラスとな
るものと思います。課題と方向性にもあるように、町民の方々にこの事業の意義をより理解
されるようなPR方法について検討願います。
点・評
11
- 22 -
《 重点施策》
重点施策 》
5 . 芸術・
芸術 ・ 文化の
文化 の 振興
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 地域交流センター
地域交流 センターを
センター を 拠点とした
拠点 とした芸術
とした 芸術・
芸術 ・ 文化活動事業の
文化活動事業 の 推進について
推進 について
《 取組状況》
取組状況 》
壮瞥町地域交流センターを活用した取り組みは、壮瞥町地域交流センター運営ボランティ
ア実行委員会と連携を図り、主催事業が5事業、9回の実行委員会、自主研修、6つの協力
事業を実施しました。事業の主なものは次のとおりですが、いずれも好評を博しました。
6月 「山崎バニラの活弁ワールド」
9月 「フラメンコへの誘い」
12月 「木管五重奏団ウインドアンサンブル・ポロゴコンサート」
2月 「トリオ・アンジュエバレンタインコンサート」(財)北海道文化財団と共催
3月 「山美湖映画祭り」
その他、実行委員会では文化協会主催事業、町文化祭ステージ部門やそうべつ混声合唱団
定期演奏会、壮瞥中学校の学校祭や定期演奏会の照明、音響等の運営協力を行いました。
《 内部評価》
内部評価 》
地域交流センターは、町内各種の文化団体等の活動の場として広く活用されています。ま
た、普段触れることの少ない優れた舞台芸術の鑑賞機会を提供することによって、芸術文化
に対する意識の高揚が図られ、町民の芸術文化活動に大きな刺激を与えていると考えます。
教育委員会主催事業では、児童生徒芸術鑑賞会、少年主張大会、山美湖文化教室等で生涯
学習の場として活用しています。
事業の実施にあたっては、事業ごとにアンケート調査を実施し、ニーズの把握や調査結果
を参考として事業を計画するなどの工夫をしています。
芸術・文化活動事業を通じて、町民が自らの活動に対して使用料を負担することや、催し
物には入場料を支払うという応分の負担をするという意識がかなり定着してきていると感じ
ます。
《 課題・
課題 ・ 方向性》
方向性 》
今後も地域交流センター運営ボランティア実行委員会と連携を図り、住民の要望を的確に
把握し対象年代、開催日時を考慮しながら事業展開していく必要があると考えます。
地域交流センター山美湖の特徴を生かし、住民のニーズにあった事業を招聘するには町交
付金以外の財源確保が必要と考えます。また、町の芸術文化活動の拠点施設として必要に応
じて備品、設備を備え利用環境を整えることが重要です。
現在実行委員会は、事務局を含めて12名で構成されていますが、メンバーを増やす努力
と、友の会などを組織し、自主財源の確保に努めるなど、組織の育成を図る必要があると考
えます。
《 外部意見》
外部意見 》
ボランティアの皆さんが一生懸命、運営に尽力されており、地域の施設としては、大変良
く利活用されています。芸術・文化活動事業については、町内外に催しを楽しみにしている
方がおり、来場者も増えています。予算や企画立案など大変だと思いますが、今後も事業の
推進をお願いします。
点・評
12
- 23 -
《 重点施策》
重点施策 》
6 . 読書の
読書 の 推進
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 読書意欲の
読書意欲 の 向上の
向上 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
平成20年度より図書司書を配置し、図書ボランティアとともに、読書活動の推進に努め
ました。毎月図書ボランティア定例会を開催し、イベントの企画運営、図書室の装飾や蔵書
の展示、図書だよりの作成校正など幅広く活動しており、ボランティアによる図書室でのお
はなし会を行い、また、6月から図書分室を開館し、朗読会や布絵本作り・本の修理研修会
などの講習会に取り組みました。
読書活動推進計画に基づいて、図書フェスティバルの企画運営や保育園児を対象とした人
形劇公演や大人向けの講演会など、図書室を身近に感じてもらえるような事業を行いました。
さらに、各学校図書室との関わりとして、司書の指導の下、蔵書のシステム化を進めると
ともに、年5回の移動図書を継続して実施したほか、各保育所や青少年会館への移動図書も
行い、多くの子どもたちが本に触れる機会を増やしました。
《 内部評価》
内部評価 》
今年度の図書室来館者、貸出人数、貸出冊数は、次のとおりでした。
来館者数 5,367人(平成22年度 5,763人)
407人減
貸出人数 2,876人(平成22年度 3,426人)
550人減
貸出冊数12,444冊(平成22年度14,106冊)1,662冊減
この結果は、人口減や保育所・児童館が図書室から遠くなったこと等が考えられます。
しかし、利用者人数には含まれていませんが、「図書室に足を運びやすくなった」、「図書
室で開催するイベントを楽しみにしています」などの、町民の方から、直接声をいただくこ
とが多くなりました。新刊本の取り入れ、毎月の図書室の装飾、イベントの取り組みの工夫
などの、図書ボランティアによる積極的な取り組みが成果につながっていると思われます。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
学校や児童館・保育所の施設が離れてしまい、図書室に足を運びづらくなった方々にも、
読書を楽しめるように、図書室が中心となって、各施設の読書環境の整備や、新刊本の貸出
などの、町全体の読書のネットワーク作りを進めていく必要があると考えます。
また、図書分室も活用しながら、図書の充実に努めていきたいと考えます。
図書ボランティアの活動についても、活動の様子を町広報誌の図書だより等に掲載するな
ど、読書意欲の向上に努めるとともに、図書ボランティアが活動しやすい環境づくりを更に
図っていく必要があると考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
学校への移動図書を実施していますが、児童クラブに参加している児童等を対象に関わり
を持ち、児童館との連携ができると良いと思います。また、現在、多くの博物館・資料館が
積極的に情報発信や外に出ていく取り組みを行っており、出前講座など、学校や地域とより
つながるため、積極的に図書室から外へ出ていく取り組みを期待します。
点・評
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《 重点施策》
重点施策 》
7 . 体力・
体力 ・ スポーツの
スポーツ の 向上
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 1 ) 社会体育事業の
社会体育事業 の 推進の
推進 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
社会体育事業の取組としては、保育所、小学校低学年を対象としたキッズスポーツクラブ
活動や小学生から一般を対象としたスイミングスクール、スキースクール、中学生から一般
を対象としたミニバレーボール大会などを行いました。
各事業の内容検討や運営にあたっては、10名で構成する町スポーツ推進委員が行ってい
ます。
《 内部評価》
内部評価 》
今年度から、各事業の名称(キッズスポーツクラブ、スイミングスクール、スキースクー
ル)を教室からクラブ、スクールと変更し“教わる”イメージから楽しく活動する事業へと
イメージチェンジを図りました。
キッズスポーツクラブでは、幼少期からスポーツに親しむ事を目的に、身体と神経を繋げ
るコーディネーショントレーニングなどを取り入れ、ボール運動やレクリエーションを行い、
特に保育所の参加者が多くなってきました。スイミングスクール、スキースクールは、町内
の施設を活用し、子どもから大人まで愛好者の拡充を目的に行っており、小学生だけではな
く、一般の女性やシニアの参加者が徐々に増えています。また、ミニバレーボール大会では、
地域や職場単位でチームを編成し参加者間の交流の場となっています。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
事業の名称変更(イメージチェンジ)は概ね好評であったと思われます。今後もスポーツ
推進委員から意見を頂き、積極的に各事業の活性化に取り組む必要があると考えます。
社会体育事業のさらなる充実を図っていくためには、社会体育事業に参加していない人に
も身体を動かす機会を提供できるよう、新規事業の企画などスポーツ推進委員会議などで検
討・協議し、総合型地域スポーツクラブ地遊クラブ“ジョイ”などとも連携して取り組みた
いとたいと考えています。
また、老朽化している各施設については、その整備・あり方について検討していく必要が
あると考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
自ら進んで取り組んでいくことが生涯学習の原点です。名称の変更は、「教わる」イメー
ジから楽しく活動する事業への展開であり、大変素晴らしいものと思います。これからも事
業の推進をお願いします。
点・評
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《 重点施策》
重点施策 》
7 . 体力・
体力 ・ スポーツの
スポーツ の 向上
《 点検・
点検 ・ 評価項目》
評価項目 》 2 ) 総合型地域スポーツクラブ
総合型地域 スポーツクラブとの
スポーツクラブ との連携
との 連携の
連携 の 取 り 組 みについて
《 取組状況》
取組状況 》
総合型地域スポーツクラブ地遊クラブ“ジョイ”は平成22年度から運営を開始し、2年
が経過しました。小学校中学年以上を対象としたジュニアスポーツクラブや子どもと高齢者
が一緒に参加するパークゴルフ教室、大会やスキーツアーやスポーツ観戦ツアーなど、教育
委員会の社会体育事業では行っていない事業を展開しています。
教育委員会では、地遊クラブ“ジョイ”と各種事業を共催し、事業の企画運営、参加者の
募集や送迎手段の確保などのサポートをしています。
《 内部評価》
内部評価 》
ジュニアスポーツクラブでは、少年団などに入っていない小学生などが集まり、壮瞥小学
校、久保内小学校の生徒が一緒にサッカーなどのスポーツ活動を行ったり、室内ゆきがっせ
んなどを通じて中学生や高校生とも交流をしています。
また、パークゴルフ教室・大会では、小学生と高齢者の世代間交流が行われました。
このように地遊クラブ“ジョイ”を中心として、今までよりも多くの町民がスポーツ活動
を行えるようになってきました。
少子高齢化で人口の少ない本町にとっては、町民同士の交流が図られる大変貴重な活動で
あると考えています。
《 課題と
課題 と 方向性》
方向性 》
従前のように、学校間や年齢構成などのカテゴリーにとらわれない新しいスポーツ活動の
展開が可能であると考えられるので、小学校だけでなく中学校や高校を含めた活動について
も連携していけるよう検討する必要があると考えます。
また、スポーツ観戦ツアーなどで、自分でプレイするだけでなく、観戦などによるスポー
ツに触れる機会なども積極的に提供していきたいと考えています。
クラブの運営面を強化するため、クラブマネージャーの育成や配置をサポートしていくこ
とが必要と考えます。
《 外部意見》
外部意見 》
小学生と中高生の交流は、お互いの価値観に気付き、年齢を超えたつながりを作る貴重な
活動だと思います。また、高齢者との世代間交流や町民同士の交流が図られることにより、
子どもたちが社会とつながりを持てることは非常に重要な事だと感じます。スポーツで体を
動かすことだけではなく、色々な要素が子どもたちの成長を育んでいる事業ですので、今後
も継続した事業の推進を望みます。
点・評
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平成23年度壮瞥町教育行政執行方針
(学びの質の向上を目指して)
経済のグローバル化により、国際的な相互依存関係が拡大し、国境を越えて資本や情報、
技術や労働の移動が拡大されています。国内的には、経済の停滞により生産活動が縮小し、
雇用環境悪化の中で政治への期待や関心もなく、社会や将来に希望を持てない人が増える
などの課題に直面しています。
このような中で、文部科学大臣は、資源の乏しい国が引き続き世界をリードしていくた
めには、
「人と知恵の力を高めていくことが不可欠」とし、高い国際感覚を備え、国際社会
をリードする人材を育成するため、教育には社会の基盤として自立し、自己主張できる人
間の形成、自然との共生、他人への思いやりや協調の精神が大事だと教育への期待を述べ
ています。
壮瞥町では、変化の激しい時代の中を、それぞれの夢や希望に向かって挑戦し、自らの
能力を最大限に発揮し、社会で活躍できる人材を育て、次の世代に引き継いでいくことが
求められています。
教育委員会としては、中学生のフィンランド国ケミヤルヴィ市派遣など児童生徒が夢を
持てる事業を実施していますが、幼児から高齢者に至る生涯学習社会実現のために、家庭
教育、学校教育、社会教育に積極的に取り組んでいきたいと思っています。
<学校力を高める>
学校教育には、これからの社会を担う子ども達が、個性や能力を最大限に発揮しながら
将来においてその可能性を開花させ、自らの人生を豊かに過ごすことが出来るよう、確か
な学力、豊かな心、健やかな体を形成するためマネージメントサイクルを有効に活かし基
礎的な力「生きる力」を育んでいくことが求められています。
壮瞥町では、地域の特色を生かした教育課程の編成に努めると共に、学習指導要領の本
格実施にあたっては、保育所、小・中・高校間の連携を深めることや、家庭や地域との連
携を図るなど教育効果を高めることに取り組んで行かなければならないと思っています。
特に、平成22年度に児童生徒の基礎基本の定着に向けて作成した家庭学習の手引きを
学校の経営方針に位置づけ、学級経営の中での指導を通して、基礎・基本の定着を図って
いきたいと思っています。
また、児童生徒の基礎基本の定着や思考力・判断力・表現力を高める取り組みについて
は、朝読書や朝学習、補習授業の実施や学校支援地域本部事業の活用とともに、胆振管内
学力向上アクションプラン推進校の指定を受けることや、習熟度別学習で加配教諭配置や
小学校理科の支援員の配置等についても道教委に要望して、その実現を図り必要な力の育
成に努めていきたいと思っています。
なお、新年度の全国学力学習状況調査の取り組みについては、従来過度な競争に結びつ
くとして結果の数値公表は行っておりませんでしたが、説明責任を果たす観点から教育委
員会の数値公表を行っていきたいと思っています
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<家庭・地域の教育力を深める>
北海道が実施した道民意識調査結果、家庭の教育力が低下していると思う道民の割合が
8割以上に、また、地域の教育力が低下していると思う道民の割合が約6割以上になって
います。その理由としては、
「子どもに対して、過保護、甘やかせすぎや過干渉な親の増加」
と答えた人の割合が67.8%と最も高く、次いで、「子どもに対するしつけや教育の仕方が
わからない親の増加」が53.9%、「子どもに対するしつけや教育に無関心な親の増加」が
51.1%、「子どもを親以外の大人(祖父母、近所の人など)とふれあわせる機会の不足」
が44.3%の順になっております。
家庭においては、子どもが基本的な生活習慣を身につけるとともに、自立心を育み、心
身の調和の取れた発達が図られ、夢や目標に向かって学習に取り組み、伸び伸びと豊かに
成長するよう大切な役割が期待されています。
壮瞥町においては、全国学力学習状況調査の結果から、テレビやゲームの時間が長く家
庭学習の時間が短いことや、読書の習慣が定着していないこと、学習意欲が低い等の課題
が明らかになりました。
家庭において子どもが身につける躾や習慣は、生活面や学業、人格形成の面でも大きな
影響を及ぼすことから、壮瞥町においては、様々な事業を通して親子が揃って参加する機
会をとおし、自然や仲間とのふれあい、親同士の情報交換や交流の場の提供を図ってまい
ります。
更に、PTAの活性化を図り、家庭学習の手引きを有効活用するなど、学校との連携を図
りながら、様々な機会を活用して、全ての教育の原点になる家庭・地域の教育力の向上に
結びつける取り組みを進めていきたいと思っています。
<高校の方向性を示す>
新年度の壮瞥高校の志願状況は定数40名のところ17名の志願となっており、地域別
では、壮瞥中学校から1名、伊達市7名、室蘭市5名、登別市3名、洞爺湖町1名となっ
ています。
平成23年度の高等学校の経営にあたっては、選択教科や進路別学習を継続しておこな
い生徒の自己目標の達成を図るとともに、学校の特色を生かして地域に根ざした教育活動
を進めてまいります。
また、パンオーブンを使った学習やジュース加工など、農業教育の幅を広げた学習に積
極的に取り組んでまいります。
昨年から課題としていた、求められる町立壮瞥高等学校の姿については、胆振西学区の
状況や生徒の状況、農業高校としての役割を考えながら新年度には方向性を導き出してい
きたいと思っています。
<社会教育力を発揮する>
町民の皆さんが生涯をとおして、新しい知識や技術を身につけ暮らしに生きがいと充実
感を感じながら、健やかに豊かな生活を送ることが出来るように、生涯学習の充実に取り
組むことが求められています。
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壮瞥町では、社会教育の中で多様な学習の機会を提供し、個々の知識として身につき、
その成果が町づくりの中で生かされるようになってまいりましたが、更に、住民にとって
身近な地域課題と関連した学習機会の充実を図る必要があります。
新年度も平成22年に策定した第6次社会教育中期計画に沿って、関係団体や住民の皆
さんと協働のもと、地域の人材や資源を活用し、ふるさと教育や芸術文化の振興、読書の
推進、体力の向上などの社会教育事業を進めてまいります。
<ふるさと教育>
少子化や高齢化、国際化の中で地域の衰退は依然として進行しています。この様な中で
は、生まれ育った地域に理解や愛着、誇りを持つ人材の育成は町づくりにとって最も大切
な教育であると思います。
社会教育では、地域の特色ある施設や人材、文化財など身近な地域の教育資源を活用し、
親子ふれあい事業や子ども郷土史講座、山美湖大学等の事業を通して、壮瞥町の新たな魅
力の発見になるふるさと教育を進めております。また、各学校でも、理科や社会科、特別
活動や総合的な学習の時間など学校の教育活動全体をとおして生まれ育った地域について
学習をしています。
特に、新年度は日本ジオパーク洞爺湖有珠山大会の開催が予定されております。洞爺湖
有珠山ジオパークを通した郷土学習は、壮瞥町が火山と共生した歴史や火山の恵みで形成
された町であることから、この学習の機会を通して、ふるさとを大切に思う心、ふるさと
を誇りに思う心の育成に結びつけていきたい思っています。
<芸術・文化の振興>
生活意識や価値観の多様化にともない、芸術や文化に触れることで、暮らしの中にゆと
りや潤い、心の豊かさを求める意識が高り余暇の過ごし方も大きく変化したと言われてい
ます。
壮瞥町では地域交流センター山美湖を、芸術・文化の拠点として、運営ボランテアの皆
さんや壮瞥町文化協会と連携を図りながら、芸術鑑賞など文化に触れる機会の創出や自主
的な文化活動を促進する発表の場、その機会の提供に努めてきました。今後も、町民が参
加している各種教室や講座についても、新たな需要を喚起し、芸術や文化の意識の高揚に
努めてまいりたいと思っています。
<読書の推進>
世界の学力トップのフィンランドでは、住民一人当たり19冊の本を読んでいます。こ
れは日本人の4倍の読書をしていることになります。
読書は、読むことをとおして感性と表現力を高めるとともに、想像力を豊かなものにし
ます。人生をより深く生きる力を身につける上では欠くことの出来ないものであり、教育
の要と言われておりますが、人口が少ない地域ほど読書の環境が遅れている傾向があり、
自主的に読書活動に取り組むことの出来る環境づくりが求められています。
壮瞥町においては、図書ボランテアの皆さんの活動によって、山美湖図書室の充実を図
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ってきましたが、図書司書配置により、読書推進計画に基づいた講師の招聘やイベントの
開催を実施するとともに、誰もが気軽に足を運べる場所として、今後もボランテアの皆さ
んや図書室利用者の読書にかける思いを大切にしながら、町民の読書意欲の向上を図って
まいりたいと思います。
新年度には分室の機能を活用したレファレンスサービスに対応できるよう準備を進めて
いくことや、学校や児童館とも連携を深め、読書への意欲を高めた取り組みを進めていき
たいと思っています。
<体力・スポーツの向上>
全国体力・運動能力調査の結果、北海道の児童生徒の運動能力は4年連続して全国最低
ラインという結果でした。
壮瞥町の児童生徒の体力や運動能力も北海道と同じような課題を持っており、体力低下
の原因の一つには、食生活や部活動など日々の習慣が密接に関係していると予想されます。
ゲームをしたりテレビを見たりする時間など屋内での活動が多くなったことが、肥満度の
高さに繋がり運動能力に影響を及ぼしていると考えられます。また、車社会で歩く習慣が
少ない、子どもの少ない地区では帰宅しても近所に遊ぶ相手がいないことから、屋外で遊
ぶ機会が減る等の理由も考えられます。
壮瞥町では体育指導委員の協力を得て、地域スポーツクラブ「ジョイ」との連携を深めな
がら、野球、サッカー、陸上など多様なスポーツ環境の提供に努めています。また、保育
所や小学校低学年を対象としたキッズスポーツ教室・スキーや水泳教室の実施、地域には
ミニバレーやレクレーションの活動を支援し、町民が気軽にスポーツに親しむことや交流
の場の提供に努めていきたいと思っています。
おわりに
教育委員会では家庭や地域の理解や協力をいただいて、壮瞥の教育の向上に努めていま
すが、近年の社会事象を考える時、教育の課題に向かっては、更に連携を深め、教育の期
待と信頼に応えてまいらなければならないと思っています。
皆様のご理解、ご協力をお願いいたします
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