製品安全データシート MSDS No.SPTC−289 作成・改訂 平成 17年 12 月17 日 西進商事株式会社 〒650-0021 神戸市中央区三宮町 1-2-1(三神ビル) TEL:078-391-5391 1. FAX:078-331-5735 製品名 SPEX Multi XSTC−289 Element 溶液 Be,Bi,Co,In,U 各 1ppm 含有 本製品は分析機器装置の校正に使用する物質です 2. 組成・成分情報 化学名 CAS No. 成分及び含有量 化学式 硝酸 ∼2−5 ◇分子式・・・HNO3 7697-37-2 水分 95∼98 ◇分子式・・・H2O 7732-18-5 化審法:(1)-394 国連分類番号:2031(硝酸、発煙硝酸以外のもの、濃度が 20 質量%を以下のもの)クラス 8 本製品は、PRTR 法による第一種指定化学物質です。 廃棄処理は法令に定められた要領で行って下さい。 3. 危険有害性の要約 分類の名称 1. 酸化性物質 2. 急性毒性物質 3. 腐食性物質 危険性 危険度を 0∼4 の 5 段階で表示 火災 0(危険無) 人体 3(危険大) 反応 0(危険無) 1. 非常に有害である 2. 強い酸化性がある 有害性 ◇吸入した場合・・・ 1. 呼吸器官系が侵される 2. 窒素酸化物を吸入すると肺水腫の症状をおこす 3. 眼、鼻、のどに灼熱感、咳、息苦しさ、意識喪失 ◇皮膚に触れた場合・・・ 1. 激しい痛みと薬傷をおこす 2. 皮膚熱傷、痛み、黄色に変色 ◇眼に入った場合・・・ 1. 失明することもある 2. 発赤、痛み、重度の熱傷 ◇飲み込んだ場合・・・ 1. 腹痛、灼熱感 ◇燃焼生成ガス・・・ 1. 二酸化窒素(許容濃度:5ppm)、他 4. 応急措置 眼に入った場合 1. 清水で十分に洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして) 2. 医師の診断を受ける 皮膚に付着した場合 1. 清水で十分に洗い流す 2. 医師の診断を受ける 吸入した場合 1. 新鮮な場所に移し、安静、保温に努める 2. 飲み下した場合、牛乳等を飲ませ吐かせる 3. 必要な場合には人工呼吸 4. 医師の診断を受ける 飲み込んだ場合 1. 吐かせない 2. 医師の診断を受ける 5. 火災時の措置 消火方法 ◇消火要領・・・ 1. 有機物と接触して燃えている場合は、噴霧注水、泡、二酸化炭素等で消化する 2. 硝酸への直接注水は飛散上防止から実施しない ◇消化活動装備・・・ 1. 防護衣 2. 空気呼吸器 3. 循環式酸素呼吸器 4. ゴム長靴 消化剤 1. 水、泡、二酸化炭素 6. 漏出時の措置 1. 出火防止のために消化準備をする 2. 大量の流出の場合は、土のう、土砂等で流出防止を図り、回収する 3. 少量の流出の場合は、ソーダ灰、石灰等の水溶液で中和する 7. 取扱い及び保管上の注意 取扱い 1. あらゆる接触を避ける 2. 作業中は飲食、喫煙をしない 保管 1. 可燃性および還元性物質、強塩基、すべての有機化合物から離しておく 2. 乾燥 3. 換気のよい場所に保管 EUリスク警句(R)、EU安全勧告(S) 1. R:8-35 2. S:(1/2-)23-26-36-45 8. 暴露防止及び保護措置 ◇安全管理上の留意事項・・・ 1. 硝酸から発生する窒素酸化物は、有毒なため流出した時でも場合によっては、 呼吸保護器具を使用する 2. 金属と接触している場合は、可燃性ガス(水素)の発生が考えられるので火気は 厳禁とする 3. 容器の搬送等の作業にあたっては、身体に接触させないように注意する 許容濃度 ACGIH(98 年) 2ppm TLV−TWA 5.2mg/m3 4ppm TLV−STEL 10mg/m3 日本産業衛生学会勧告値(98 年) 2ppm 5.2mg/m3 OSHA PEL MSHA TWA TWA 2ppm 2ppm 5mg/m3 設備対策 ◇ 安全管理・ガスの検知・・・ 1. 検知管:窒素酸化物用 ◇ 貯蔵上の注意・・・ 1. 可燃性および還元性物質、強塩基、すべての有機化合物から離しておく 2. 乾燥 3. 換気のよい場所に保管 保護具 1. 換気 2. 局所排気または呼吸用保護具 3. 保護衣 4. 顔面シールド 9. 物理的及び化学的性質 外観等 無色かすかに刺激臭のある液体。 沸点 100℃ PH 1∼2 比重又は嵩比重 1.00 溶解度 エーテル、アルコールに可溶 10.安全性及び反応性 ◇ 加熱・燃焼・・・ 危険性有 1. 加熱により有毒な二酸化窒素及び酸素を発生する ◇ 水との接触・・・ 危険性有 1. 希釈しても有毒である ◇ 空気との接触・・・ 危険性有 1. 日光により分解し、有毒な窒素酸化物を発生する 11. 有害性情報 ◇吸入した場合・・・ 1. 呼吸器管系が侵される 2. 窒素酸化物を吸入すると肺水腫の症状をおこす 3. 眼、鼻、のどに灼熱、咳、息苦しさ、意識喪失 ◇皮膚に触れた場合・・・ 1. 激しい痛みと薬傷をおこす 2. 皮膚熱傷、痛み、黄色に変色 ◇眼に入った場合・・・ 1. 失明することもある 2. 発赤、痛み、重度の熱傷 ◇飲み込んだ場合・・・ 1. 腹痛、灼熱感 急性毒性 濃縮HNO3 RTECS#QU5775000 ◇吸入毒性・・・ ラット LC50 67ppm(NO2)/4H 12. 廃棄上の注意 1. 中和法:徐々にソーダ灰または消石灰の攪拌溶液に加えて中和させた後、多量の水で 希釈して処理する。消石灰の場合は上澄液のみを流す 2. 少量の場合:大量の水を攪拌し、注意しながら添加。PH を中性に調整し、不溶性固体 または液体を分離し、危険物廃棄用として包装。水溶液は大量の水と一緒に排出する。 加水分解と中和反応のため発熱し、霧を発生するが、添加速度を加減すれば発熱および 霧発生を制御できる。 毒物及び劇物の廃棄の方法に関する基準の制定について(厚生省・通知)参照 13. 輸送上の注意 酸類及び酸化性物質と混載してはならない。容器を破損させない等の一般的な注意他 7 項「取扱及び保管上の注意」の記載による他、14 項に示した「適用法令」の定める ところによる。 14. 適用法令 ◇消防法・・・ 第 2 条危険物第 6 類硝酸(300kg) ◇毒物及び劇物取締法・・・ 第2条別表第 2 劇物(硝酸及びこれを含有する製剤。ただし 10%以下を含有するものを除く) ◇労働安全衛生法・・・ 施行令別表第 3 特定科学物質等(第 3 類物質)(硝酸及びこれを含有する調剤その他の物。 ただし含有量が 1 重量%以下のものを除く) ◇労働安衛生規則・・・ 第 326 条腐食性液体 ◇海洋汚染防止法・・・ 施行令別表第 1 有害液体物質(C類) 〔硝酸、濃度 70 質量%を超えるもの〕 ◇国連番号・・・ 2031(硝酸、発煙硝酸以外のもの、濃度が 70 質量%を超えるもの)クラス 8 ◇IMDG・・・ (P.8195)クラス 8 等級Ⅰ 旅客禁止 ◇ICAO/IATA・・・ クラス 8 等級Ⅰ 旅客禁止 PAT禁 CAO809(2.5l) ◇危規則・・・ 第 3 条危険物告示別表第 3 腐食性物質R-上/禁止 等級 1 ◇航空法・・・ 施行規則第 194 条危険物告示別表第 11 腐食性物質R-等級 1 旅客禁止 ◇港則法・・・ 施行規則第 12 条危険物告示腐食性物質 〔硝酸、濃度が 20 質量%を超え 70 質量以下のもの〕 ◇国連番号・・・ 2031(硝酸、発煙以外のもの、濃度が 20 質量%を超え 70 質量%以下のもの) クラス 8 ◇IMDG・・・ (P.8195) クラス 8 等級Ⅱ 旅客禁止 ◇ICAO/IATA・・・ クラス 8 等級Ⅱ 旅客禁止 PAT禁 CAO813(30l) ◇危規則・・・ 第 3 条危険物告示別表第 3 腐食性物質R-上/禁止 等級 2 ◇航空法・・・ 施行規則第 194 条危険物告示別表 11 腐食性物質Q―等級 2 旅客禁止 ◇港則法・・・ 施行規則第 12 条危険物告示腐食性物質 〔硝酸、濃度が 20 質量%以下のもの〕 ◇国連番号・・・ 2031(硝酸、発煙以外のもの、濃度が 20 質量%以下のもの) クラス 8 ◇IMDG・・・ (P.8195) クラス 8 等級Ⅱ 旅客禁止 ◇ICAO/IATA・・・ クラス 8 等級Ⅱ PAT807(1l) Y807(0.5l) CAO813(30l) ◇危規則・・・ 第 3 条危険物告示別表第 3 腐食性物質R-上/禁止 等級 2 ◇航空法・・・ 施行規則第 194 条危険物告示別表 11 腐食性物質Q―等級 2 ◇港則法・・・ 施行規則第 12 条危険物告示腐食性物質 ◇TSCA・・・ 有り ◇EINECS・・・ 2317142 ◇PRTR法・・・ 第一種指定化学物質 15. その他 記載内容の問い合せ先: 西進商事株式会社 本社 TEL:078-391-5391 FAX:078-331-5735 西進商事株式会社 東京支店 TEL:03-3459-7491 作成・改訂 FAX:03-3459-7499 平成 12 年 12 月 20 日 平成 17年4月1日 注意: 危険・有害性の評価は必ずしも十分でないので、取扱は十分に注意して下さい。 本製品は混合物なので主製品のMSDSとして御提供致します。各含有物質の 個々のデータとして御必要な方は上記(15)に御連絡下さい。
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