特別電源所在県科学技術振興事業 Al-Si-C-N系化合物の合成および特性評価 担当者:仁科 論子 平成22年度 研究内容 Al-Si-C-N系組成から構成される物質は、耐火物やセラミッ クス材料として良い特徴を持つ物が多い 多元系材料にすることで単体では得られなかった特徴を得 ることができる Al Al44SiC SiC44を用いてAlN-SiC固溶体の合成 を用いてAlN-SiC固溶体の合成 Al 4 SiC 4 と同様の構造を持つ化合物(Al Al4SiC4と同様の構造を持つ化合物(Al55C C33N)の合成 N)の合成 Dric Walter and Wayan Karyasa, J. Chin. Chem Soc., Vol. 52, No. 5 (2005) 図1. Al4SiC4の結晶構造 平成22年度 研究成果 固溶体AlN-SiCの合成 Al5C3Nの合成 AlN側からSiC側にピークシフト アルミニウム粉 混合 peak intensity Al4SiC4 1700 カーボンブラック中埋め焼き 1500oC, 1.5時間, 大気雰囲気 成形 鱗状黒鉛 Al4SiC4 1500 Al4SiC4 1400 ◎Al5C3N ●Al4C3 ◆AlN ■Carbon ×Al2OC ● ◎ ● ◎ ■ Al4SiC4 1300 ●◎ ● ◎ 34 36 38 2θ/ CuKα 図2.Al4SiC4粉末を 3時間窒化させた試料のXRDパターン 表1.各物質の格子定数 格子定数 (a軸) peak intensity 32 ● ◎ ● ● ◎ ◎ ◎ ● ■ ● SiC 3.081 5.031 AlN-SiC固溶体 3.105 4.990 1500oC窒化(3h) 3.108 4.985 1700oC窒化(3h) 3.101 4.991 1500℃及び1700℃で窒化した場合、格子定数がAlNSiC固溶体の格子定数に近い値を取っており、固溶体 の存在の可能性が高い ◎ ● ◆ ● ◎ ● ● ● ● ◆ ● Al:C=4:3 ● 20 30 40 ◆ ◆ ◆ ● ● ● 4.979 × ● ◆ ● 3.111 ■ ● ■ ◆ 格子定数 (c軸) AlN Al:C=4.8:3 ◎ ◎ ◎ ● 50 × ● 60 ● ◆ ● ◆ 70 2θ/dig 図3.1500oC, 1.5時間カーボン中埋め焼き焼成後試料のXRDパターン Al粉末と鱗状黒鉛を原料としてカーボンブラック中 に埋設して焼成し(大気雰囲気炉)合成を行った場合、 Al5C3Nの合成が可能
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