2011. 4発行 No.26

Suita Environment Learning association for the Future
特定非営利活動法人
すいた環境学習協会
NPO 法人
SELFnewsletter
NO.26
2011.4
(NPO 法人 SELF)
発行責任者
石橋 修作
編 集:すいた環境学習協会 広報部
連絡先 565-0852 吹田市千里山竹園 1-3 G-501 牛田
TEL/FAX : 06-6386-9503
ホームページ//www. npo-self.com
2011 年度「市民環境講座」講演内容固まる!
理事長 石橋 修作
信じられないような大惨事が起こりました。地震、津波、原子力・・・と人間が立ち向かうには桁違いに
大きすぎる相手です。これは自然の恐ろしさを見せつけられた、世界でも例を見ない壊滅的な大災害です。
「地球環境問題」に対しても、忍び寄るいろいろな問題点が指摘されてきましたが、何れも、地球ベース
の大問題に発展する可能性を含んでいます。直面して初めて事の重大さを認識す
るのでは手遅れです。
第5回目を迎えます今回の「市民環境講座」は、「地球環境問題の科学と政治
と環境教育」の共通タイトルのもとに、わが国第一線の研究者が専門の立場から、
地球環境と資源問題、食糧問題、環境教育問題、住居問題を、わかり易く解説し
問題の核心に迫ります。ご期待ください。
第1回 5 月 21日(土)午後 2 時 開講
京都大学名誉教授
芦田 譲先生
「21 世紀は資源争奪の時代」
第 2 回 6 月 04 日(土)午後 2 時 開講
関西大学経済学部教授
樫原正澄先生
「食糧品価格の高騰と
世界の食糧問題の深刻化」
詳細は、折込チラシをご参照ください。
第3回 6 月 18 日(土)午後 2 時 開講
大阪学院大学国際学部教授
三輪信哉先生
「環境創造の視点から
吹田の自然と環境を考える」
第4回 7 月 02 日(土)午後 2 時 開講
大阪大学大学院教授
澤木昌典先生
「郊外住宅都市の曲がり角」
SGC 9 期生進路説明会開催して
「自然と環境を考える」シンポジウム開催
市民文化グループ 美濃部 剛
SGC 運営グループ 小林 一彦
1 月 15 日、市制施行 70 周年に当たり、吹田
のまちから、自然が徐々に消えゆく現状を懸念
し、市民とともに「吹田の自然について考える」
機会をつくろうと企画した「自然と環境を考え
る」シンポジウムをメイシアターで開催しまし
た。基調講演は吹田市立博物館 小山修三館長に
「吹田の自然と環境」について、15 万年前から
現在までをユニークな視点で、ユーモラスに講
演をいただきました。パ
ネルディスカッションは、
阪口善雄吹田市長、小山
館長、橋本徹也 神崎川畔
企業連絡会事務局長、平
軍二 日本野鳥の会大阪
代表、当協会石橋修作理事長、コーディネータ
ーは、三輪信哉大阪学院大学教授(アジェンダ
21すいた代表)にお願いしました。
2 月 16 日に吹田資源リサイクルセンターで
SGC9 期生対する進路説明会を開催した。
開催の前週に SGC の全 20 講座を終了し、卒業
を待つばかりの 22 名の 9 期生のうち 21 名が出
席した。
説明会は午後 1 時 30 分に開始、すいた環境学
習協会(SELF)、アジェンダ21すいた、千里リ
サイクルプラザ研究所、市内環境団体の紹介、
質疑応答、入会受付を行って午後 4 時 30 分に終
了した。SELF の紹介は 95 分間行われた。まず
石橋理事長から活動理念、目標、組織の説明が
あり、5 組 4 クラブの活動内容と実績の説明が
各リーダーにより行われた。パワーポイントを
駆使した明快で熱意ある説明は、卒業後の活動
の場を何処にしようかと模索している 9 期生に
強くアピールしたようです。
9 期生全員 22 名が当協会に入会しました。
1
Suita Environment Learning association for the Future
「みんなの森づくり」活動助成記念誌に
理事会報告(1 月~3 月)
すいた里山クラブの活動が載る
SELF 事務局
すいた里山クラブ 前川 光宏
1 月~3 月度理事会での主な審議報告事項は、
1)平成 23 年度事業計画案の審議、2)SGC 運営
体制について、3)ホームページ構成の刷新につ
いてなどであります。
1)H23 年度事業計画案:小中学校等への環境学
習支援の充実、千里第2緑地での事業の充実に
加え、活性化検討会で提案された多くの会員が
参加できる事業の取り込み、例えば、「SELF ク
リーン作戦、3 回/年」、
「環境博士になろう!」、
又、みどり組が展開した「樹木調査と名札掛け
事業」を更に充実させようとの意欲的な事業が
多く企画されています。多くの事業を展開する
には、それなりの費用もかかり、収入確保策の
強化と支出面では、夫々厳しい管理をお願いす
ることになります。
2)SGC 受託運営も 7 年目を迎えます。昨年 12 月
には、運営スタッフ、リーダー等 15 名程が合同
会議を開催し、講座生により充実した講座が届
けられるよう努めることを確認しました。新年
度運営体制は、リーダー:江渕征昭、スタッフ:
淺井久美子、多賀健二、細川恒和、安本修の皆
さんです。相協力して盛り上げましょう。
3)ホームページ運営開始後、4 年が経過しまし
た。懸案の表現様式について、新スタッフのご
尽力で、近々一新できる見通しが立ちました。
体裁含めた活動内容の充実を図り、より市民に
親しまれるように運営していくことになります。
4)活性化作業部会報告:環境学習 G、市民文化 G、
事業開発部、所謂執行部の要の組織。夫々、現
組織は変更する必要がないこと、其々の役割を
再確認した上で、活性化策についての報告書が
提出され、新たな船出となります。
5)その他:
「自然と環境を考える」シンポジウム
は会場に入りきれない盛況ぶりとの報告。H23
年度事業の市民環境講座、ボランティアフェス
ティバル等の準備状況の報告がありました。
すいた里山クラブは、生物の多様性を育む豊
かな里山づくりを目指して、千里第二緑地で活
動して今年で 7 年目を迎えます。
会員各位の努力のおかげで、組織の基盤醸成
が順調に進み、活動が安全に且つスムーズに進
められています。しかし運営面では脆弱な財政
基盤が故に課題がいくつかありますが、里山整
備・保全活動が順調に推移しているのは、活動
の初動期より 5 年連続で「花王・みんなの森づ
くり活動」の
助成を受けて、
機械・工具類
を始め資機材
の調達が可能
であったこと
が主要因であ
ります。
昨年秋、花
王株式会社さ
んと財団法人
都市緑化基金さんが「みんなの森づくり活動助
成」10 周年を迎え記念誌を発行することになり、
数ある助成対象先の団体から選ばれた 11 団体
の中の 1 つとして、すいた里山クラブへ名誉あ
る指名投稿の依頼がありました。
第 7 回 SELF 定期総会ご案内
標記総会を下記通り開催致しますので、
ご予定おきお願い申し上げます。
記
日 時:平成 23 年 5 月 30 日(月)
午後 2 時~4 時 30 分
場 所:千里市民センター 大ホール
阪急南千里駅下車 2 分
1,800 字以内の制約はありましたが、活動の
初動期より現在に至るまで活動内容を纏めまし
た。その結果、NPO 法人すいた環境学習協会及
びすいた里山クラブの活動が広く全国に紹介さ
れましたので、参考のために御紹介します。
なお、記念誌は SELF 本部及び里山クラブにあり
ますので閲覧希望者はお申出ください。
2
Suita Environment Learning association for the Future
活
動
報
告
(3)ビオトープの維持管理
維持管理をしている小中学校は7校。昨年
9 月に完成した津雲台小学校のビオトープは
全体的に落ちついてきました。
すべての生き物は冬眠生活に入っています
が、暖かい日には、メダカが元気よく泳ぎま
わっているのが見られます。
各校で環境学習支援をこまめに実施した結
果、児童・生徒たちにも興味と関心がたかま
り、ビオトープのまわりでいろいろな遊びを
している姿が多く見られるようになりました。
1月~3月の組・クラブは、大型環境学習支援、
シンポジウム、観察会、見学会など活発な活動
を行いました。
体験型環境学習支援活動について
すいたビオトープクラブ
稲山 三郎
1月からの活動状況を、ご報告いたします。
(1)みどりのカーテン
小中学校 10 校に設置。昨年 12 月にゴーヤ
ーのつるをすべて取りのぞきました。
琉球朝顔は多年草のため、植えている学校
については、各クラスの児童・生徒たちと一
緒に、水や肥料をやって、日々、生育管理に
努めています。もうすぐ、新しい芽がでてく
るのが楽しみで待ちどおしいです。
(4)「お礼とお願い」
日本たばこ産業株式会社様へ
平成 22 年度は、延 23 校の小中学校で 有
意義な体験型環境学習支援活動を実施するこ
とができました。
これもひとえに、日本たばこ産業株式会社
様の「JT 青尐年育成に関する NPO 助成事業」
のご支援のお陰であります。
ここにあらためて深く感謝いたします。
ありがとうございました。
今後も、できるだけ多くの小中学校の校庭の
一角に「野生の生き物とふれあえる、自然豊
かな里山づくり」をめざして、児童・生徒た
ちと協働して進めて参りたいと考えています
ので、 ひき続き、ご支援をいただきますよ
う、よろしくお願いいたします。
(2)田んぼ作り
小学校 6 校の田んぼと畑に、児童たちと約
3,000 本の淡路産の玉葱の苗を植えました。
寒い日でも、児童たちは、雑草ぬきや、水
やりをして一生懸命に育てています。
玉葱も順調に育ち、葉身も 30cmぐらい伸
びてきました。児童たちは、6 月に立派な玉
葱が収穫できるのを今から楽しみにしてい
るようです。
東北関東大震災の被災地へ義援金
東北関東大震災で被災された方々へ心か
らお見舞いを申し上げます。日本では、か
って体験したことがない大災害です。SELF
会員の発案で義援金を募らせて頂き、読売
新聞社を通して総額 10 万円を被災地へ贈り
ます。
3
Suita Environment Learning association for the Future
古江台中学校環境学習支援
環境学習グループ長
稲山 三郎
日々の身近な環境問題を生徒たちに興味を持たせ、自分たちで勉強する動機づけの場となればと思い
実施させていただきました。生徒たちの取り組みは、真剣で前向き。学習成果の発表では、世界規模か
ら日常生活の問題まで調べた内容は幅広く、各クラス共、すばらしいものでした。
振り返りシートにたくさんの建設的な意見が
述べられています。
・尐しの心遣いで CO2なくせると知りました。
電気を節約するとか、使っていないコンセントを
抜くとか、冷蔵庫のふたをあけっぱなしにしない
こととか、私はその中で実行しているものがいく
つかあって「こ
んな尐しのこと
で CO2をなくせ
るんか」と思い
ました。だから
地球のためにも
これからも環境
について勉強し、
CO 2 を尐しでも
減らせるように頑張りたいです。
~水の話~
そら組 生野 俊介
1 月 19 日(水) 環境学習支援活動第一弾と
して 1 年生 3 クラス合計 120 名対象に「水の講
座」を実施しました。講義では吹田の水がめで
ある琵琶湖の水の現状、汚さないための対策等
を説明し、理解してもらいました。また、琵琶
湖の水が入ってから出てゆくまで何年かかるか、
の問題を出したところ、皆真剣に計算をしてく
れましたが、桁数が大きく悩んでいた様子でな
かなか正解は出てきませんでした。計算の仕方
を説明すると納得し、水が出てゆくまでに 17.4
年かかることに驚いていました。
「COD 測定」は、
水道、淀川、ビオトープ、手洗い、の 4 種の水
で行いました。測定結果は 3 クラスで尐々異な
ってはいましたが、いずれも「手洗いの水が汚
れている」ことにびっくりした様子でした。振
り返りシート
にはしっかり
した感想が書
かれており、
生徒達の印象
に残る講座が
出来ました。
環境学習支援「ごみ資源」
もったいない組
牛田
敏英
青山台中学校以来の各分野にまたがる環境学習
支援が 1 月中旬から 2 月下旬にかけて、古江台
中学校で開催されました。古江台中学校とは、
平成 16 年 10 月、17 年 2 月に続いて 3 度目の環
境学習支援であります。
もったいない組は、1 月 26 日(水)1時限目
から順次3クラスに対し①すいたのごみ事情、
②ごみ分別体験、③分別の必要性と効用につい
て授業をいたしました。分別体験は、生徒にご
みの模型を配布し、吹田市の 12 種分別表に貼り
つけてもらうユニークなもので時間管理には殊
のほか気を使い
ました。うまく
意図が伝わった
か多尐心配でし
たが 120 名の振
り返りシートを
読ませて頂き、
その懸念は吹っ
飛びました。実によく聞いてくれていました。
感激です。
「地球温暖化と私たちの暮らし」
ちきゅう組 宮阪 信次
1 月 24 日(月)2:25~3:15 参加者:120 名
全員が集会室に集まり、パワーポイントを使
って「地球温暖化と私達の暮らし」について学
びました。地球温暖化 問題の原因と現状につい
て理解を深め、このまま放置すると予想される
温暖化の脅威を通じて、身近な生活 シーンで
我々が何をすべきか、何ができるかについて一
緒に学びました。
次に、吹田市の環境目標宣言を紹介し、今で
きる身近なことの積み上げが大事だと結びまし
た。
4
Suita Environment Learning association for the Future
「紙すき」
そら組
山手小学校 体験学習支援
福井 一彦
すいたエコクラフトクラブ 佐々木 聖紘
「紙すき」授業は、2 月 2 日(水)と 2 月 9
日(水)、1年生 3 クラスの生徒に 3 時限を使っ
て、二日間で実施しました。2/2 は紙すきの“行
程説明と種作り”までをしました。2/9 は 実際
の紙すき体験をしてもらいました。
「紙すき」で、
牛乳パックの再資源化を実際に学んでもらいま
した。また、牛乳パック 6 個でトイレットペー
パーが一個出来ると説明すると驚いていました。
最初のクラス、40 名が 45 分で「紙すき」する
のに、我々主催者側の不手際もあって1人1枚
が精一杯でした。しかし、最後のクラスになる
と私達も慣れてきて、生徒の対応も良かったの
か、2 枚「紙すき」が出来る生徒が大半でした。
強行スケジュールでしたが、世界で一つのオリ
ジナルのはがきが出来て、生徒達が非常に喜ん
でくれたことで、疲れも吹っ飛びました。
副理事長 稲山さ
んのお陰で、中学
校で紙すき授業、
エコ啓蒙活動が出
来ました。
2 月 7 日(月)3・4 時限目、3 年生 3 クラ
ス 94 人に体験学習支援のエコ工作「飾りトン
ボとチョウチョ」をしました。
各教室の生徒が 5~6 人の 6 班に別れ、竹の台
の上に竹の枝を立て、牛乳パックにトンボや
チョウチョの羽を形取りして切り取りました。
各自思い思いの色・模様をデザインして、竹
の枝に挟んで固定しました。
私達指導員 10 名が、生徒の質問に答えたり、
工作の手順や要領を優しく丁寧に説明やアド
バイスしました。
生徒の振り返り
シートは、
「世界で
一つだけのチョ
ウ・トンボが作れ
てよかった。とて
も楽しかったで
す」、「竹でこんな
に作れるってすごいなあ。3 年生の中でいち
ばんよかったです」、「牛にゅうパックを使っ
てトンボやチョウチョを作れるので、とても
エコだと思いました」などが多数でした。
「エコ教室」
「QRコード」の活用について
すいたエコクラフトクラブ 佐々木 聖紘
2 月 16 日(水)・23 日(水)1 年生 140 名に
体験学習支援のエコ工作をしました。
内容は「千里の竹と有効活用」・「安全心得」の
話、「竹を切る・割る・削る」体験、「自主作品
作り」でした。生徒の皆さんは、竹を身近に見
たり触って工作した経験が、ほとんどないので、
新鮮な気持ちで興味深く学習に取り組んでいま
した。クラス毎に 1 週 1 回 1 時限 50 分を 2 週に
渡り、各教室の生徒が技術室で 1 班 4~5 人の
10 班に分かれて工作をしました。
私達指導員が各班に付き、作業手順や各生徒
の作品作りのアドバイスをして、竹コップ・一
輪挿・貯金箱・菜箸
などをやっと完成さ
せました。竹を扱う
のは初体験のため、
工具の鋸・鉈・切り
出しナイフなどを恐
る恐る・丁寧に扱い、時を忘れて作品作りに励
んでいました。
SELF のホームページの目的が、SELF メンバー
への情報伝達以外に市民への広報が重要な目的
であることに鑑み、よりアクセスできる機会を増
やすため「QR コード」の活用を検討する事にな
りました。
これを樹木の名札、環境地図等に添付し、それ
を携帯電話で検索すれば、SELF のホームページ
へいざなうというものです。
携帯電話の普及を考えた場合、QR コードへの
アクセスは、膨大な物になり、情報を得る為に
SELF のホームページへのアクセスも増えると考
えています。
携帯のカメラ機能から、バーコード読み取りで
撮影してみてください。
(試作版ですのでご了承下さい)
5
Suita Environment Learning association for the Future
食育クラブ講座
すいた森のサポーター
「つけもの講座」
食育クラブリーダー
「ザゼンソウ」観察会
高橋 陽子
すいた森のサポーター隊
第 2 回の市民向け講座として、1 月 18 日(火)
に「つけもの講座」を開催しました。
参加者は 17 名講師にはフードエンターテイナ
ーの奥村氏。
蕪の原産地やいつごろ伝わったかなどおもし
ろいお話をしていただきました。蕪と丸大根の
見分け方や、味の違いなどを試食して確認しま
した。蕪は歯ざわりが柔らかく尐し甘く感じま
した。大根は歯ざわりが硬くコリコリして甘く
ありません。
前川 光宏
琵琶湖・淀川水系の下流住民である吹田市民
の皆さんに水源の涵養に重要な役割を果たして
いる森林の保全活動に参加することを通じて環
境保全(水循環)の認識を深めてもらいたいと
いう願いを込めて、「すいた 森のサポーター」
を実施しています。
今回は、平成 22 年度のすいた森のサポーター
事業の締めくくりとして、春の息吹を感じさせ
るにはまだ早い時期でしたが、今津町に群生す
る“ザゼンソウ”の観察会を 3 月 3 日(木)に
行い、29 名の方に参加を頂きました。
今年は例年
と違い、高島
市・今津町へ
近づくに従い
雪景色が拡が
り一同は、い
やがうえにも
雪の中のザゼ
ンソウへの期待が膨らみました。
この珍しい「ザゼン
ソウ(座禅草)」の群生
地は、昭和 56 年に地元
の中学生が見つけたそ
うで、これだけ多くの
ザゼンソウが群生して
いる湿地は珍しく、国
内自生地の南限とされ、
昭和 61 年に環境庁の
「特定植物群落」に選定され、平成元年 8 月には
滋賀県の「緑地環境保全地域」に指定され、以降
関係者の努力により見事に保全されています。
積もった雪の中でいじらしげに咲いているザ
ゼンソウは、花の形が僧の座禅姿に似ているこ
とから呼ばれ、叉達磨(ダルマ)草とも呼ばれて
います。
今年は雪が多く、更に前日来の雪で埋もれ又
開花が遅れていましたが、独特な仏炎苞をもっ
た肉穂花序(ニクスイカジョ)、自身の発熱で周
りの雪を溶かす、発熱と臭いで虫(ハエ)を呼び
寄せる等の驚くべき性質を持った植物には一見
の価値があったと思います。
その後の尐年自然の家での観察及び体験交流
会でも、雪の降り積もったフィールドで参加者
一同堪能をして頂きました。
<左写真>
左から聖護院大根と天王寺蕪、
聖護院蕪、淀大根。聖護院蕪は千
枚漬けの材料になります 。
<右写真>今日のメニュー
はおやきと蕪のおつけ物、蕪
のおみそ汁とデザートに干し
柿でした。 おいしくいただき
ました。 ごちそうさまでした。
「お味噌つくり講座」
食育クラブ 高橋 陽子
市民向け出前講座として添加物の入っていな
いお味噌をつくりました。市販のお味噌と違う
こだわりのお味噌です。3 月 2~3 日山五公民館
で参加者は 13 名。作り方は割と簡単でした。
2 日間の講座で 1 日目は豆を洗って水につけ
ます。2 日目は圧力釜で煮て、ミキサーにかけ
ます。麹と塩を混ぜ容器につけ込みます。黴び
ないようにきっちり封をします。
市販のお味噌はいつまでも黴びませんが何故
でしょうか?不思議ですね。添加物が沢山入っ
ているのです。
今日の手作りのお味噌は我が家だけのお味で
す。食べられるようになるのは 5 ヶ月先です。
おみそ汁や味噌
あえなどいろん
なお料理に活躍
することでしょ
う。できあがる
のがとっても楽
しみです。
6
Suita Environment Learning association for the Future
まち歩き 西淀川 野里
冬芽観察会について
まち組 久次米 滋夫
みどり組 椎橋 保彦
大阪市西淀川区 野里(のざと)この街をご存知
ですか?
まち組は春まだ浅い2月初め、江戸時代のロマン
を求めて この街を歩きました。吹田から JR 線
で大阪の次が塚本。ここが野里への玄関です。
明治末期 新淀川が完成するまでは中津川が、こ
の町を貫いていた。大阪という都会の近郊農村
であり、村の中には中津川を始めとして大小さ
まざまな川が流れていました。
それらが埋め立てられ道になったが、曲がりく
ねっており一筋違えば全く違うところへ出る。
そんな迷路のようなまち 野里。
同じような近郊農村 野田の街並みによく似て
います。昔 水郷であったことが、時空を越えて
あちこちに面影を残しています。ゆっくり歩く
と色々なものが見えてきます。
冬の木って不思議な営みをしながら春の準備
をしている。時折、雪の舞う、3 月 16 日(水)に
市民参加型行事の冬芽観察会を服部緑地公園に、
市民の方 2 名,9 期生 7 名、みどり組 24 名,全員
で 33 名が参加して楽しく行われました。
「日本の歴史公園 100 選」に選ばれている公園
内には珍しい樹木が多い。この木はじめて知っ
た(シリブカガシ・カマツカ)。冬は葉が無いが
樹形から名前の覚え方も学んだ(ケヤキとエノ
キ)。帽子みたいに丸みのあるドングリの実も落
ちていた(アカナラ)。樹木図鑑を片手に次から
次ぎと熱心に質問し 15 種の樹木観察をしまし
た。
場所を屋内に
移動した定例会
では、東北関東
大震災に送る義
援金の協力を募
りみどり組総額
¥ 28,740 円 の
暖かい気持ちが
集まりました。
昔 大阪から尼崎へ向う尼崎道を行くと まず
「野里の渡し」で中津川を渡ります。この近く
にあるのが豪農「池永家住宅」登録文化財です。
その後 増改築されているものの主屋は 18 世紀
中ごろまでに建てられ
たというものです。こ
の一画には当時を偲ぶ
に十分な豪壮さがあり
ます。当代のご主人に
説明していただきまし
た。
暮らしのダイエット
CO2 削減の取り組について
ちきゅう組 田中 脩
「暮らしの CO2 ダイエット」の取組みは SELF
の皆様のご協力を頂き継続して取り組んで居り
ます。しかし、昨年の猛暑の影響もあり参加申
し込みされた方の内、冊子をご提出頂いた方が
50%を切りました。現在データ集約中です。
今年から吹田市に於きまして「地球温暖化対
策新実行計画」を実施し 1990 年に比べ CO2 を
2020 年に 25%削減するなど市民の皆様のご協
力を頂きたいと説明が行われました。
市民、事業者、大学生等にも CO2 削減や省エ
ネの取り組みを広めるため、それぞれに適応し
た「吹田市環境まちづくりガイドライン」を定
め、環境家計簿と同様に「もったいない」意識
の向上を家族、社員、学生それぞれの行動の中
で取り組むこととなりました。ガイドラインの
事業者編作成に SELF から 2 名が参加し、
中小事
業者の皆様にも取り組み易いものに仕上げられ
ました。
この村の中心は野里住吉神社。一夜官女祭で有
名です。岩見重太郎のヒヒ退治の話が伝わって
います。豊作を願い 飢饉を防ぐため、乙女を人
身御供として神に捧げるのが慣習であった時代。
「それは 余りにかわいそう ワシが女に化け
て神の正体を暴いてやるわ!」 と男気を出し
た岩見重太郎。そしてみごとに暴いた!
神の正体はヒヒであった!
一夜官女の乙女塚が祀ってあります。
このような話は近郊農村に多く残っています。
吉志部神社の“どんじ”
も同じようなものです。
歴史が今に生きている
まち野里。民俗の伝承
を感じたまち歩きでし
た!
7
Suita Environment Learning association for the Future
「SGC9期生講座修了」
じぎょう
SGC 運営グループ 多賀 健二
&
SGC9 期生の最後の講座として、「まちなか環
境チェック」を 2 月 9 日実施した。江坂駅周辺
など、皆さん非常に熱心にゴミ拾いを行い、
「タ
バコのポイ捨てが多すぎる」
「道路にへばりつい
たガムを取るのは大変」など、普段何気なく見
過ごしている問題を改めて認識した1日となっ
た。
「ご苦労さまです」と声をかけられ、個人で
はなかなか、やりたくてもできないこうした活
動が体験できて大変良かったとの声もあった。
昨年6月にスタートした講座も、SELF の皆様
の支援を受け無事修了した。2 月 23 日卒業式が
行われ、阪口学長他から祝辞を受け 22 名が卒業
した。
バイタリティ溢
れる 9 期生が、
今後環境の語り
部として、それ
ぞれの場で活躍
されることを期
待しています。
もよおし
1.環境学習支援事業
①「ビオトープ改修・維持管理と学習支援」
日時:H22 年 4 月~
場所:市内小学校
②「みどりのカーテン設置と学習支援」
日時:H22 年 4 月~
場所:市内小中学校
③「たんぼづくりと学習支援」
日時:H22 年 4 月~
場所:市内小学校
④「地域交流と樹木調査」
日時:6 月初旬 場所:千里高校
⑤くるくるプラザ案内事業
日時:4 月~ 場所:くるくるプラザ
⑥「私たちの暮らしと環境家計簿」
日時:6 月 30 日(木)
場所:江坂大池地区公民館
⑦市民環境講座(1 頁ご参照)
2.すいた里山クラブ「竹林保全活動」
場所:千里第二緑地 定例作業日:毎月
第 1 土曜日、第 3 木曜、第 4 火曜日
3.普及啓発活動
①フリーマーケット、エコ教室
日時:5 月 29 日(日)
於 :ボランティアフェスティバル
②SELF クリーン作戦
日時:6 月 11 日(土)9 時半~11 時半
場所:市役所~南千里
③環境教育フェア
日時:6 月 18 日(土)
場所:メイシアター
「アジェンダ21すいた」の動き
<全体事業>
・「語り合おう!吹田の環境教育シンポジウム」
開催日時:平成 23 年 2 月 19 日(土)
場
所:大阪学院大学
主
催:アジェンダ21すいた
・「すいた環境まちづくりシンポジウム」
開催日時:平成 23 年 3 月 28 日(月)
場
所:メイシアター 小ホール
主催:吹田市、協賛:アジェンダ 21 すいた
「環境まちづくりガイドライン」及び
「吹田市地球温暖化対策新実行計画」の策定を
記念して開催されました。
<エネルギー部会>
「暮らしの CO2 ダイエット」のとりまとめを
行いました。
<資源部会>
「レジ袋削減」の取り組みを進めています。
<自然部会>
「吹田みどりのカーテン講座」を開催
4 月 23 日、10 時~12 時、メイシアター
・写真展:4 月 11 日~15 日、市役所。
<交通部会>
公共交通の在り方の検討を進めている。
■会員状況(平成 23 年 4 月 1 日現在)
・正会員 167 名
・賛助会員 4 社・特別会員 7 名
-編 集 後 記-
東北関東大震災を受け世界から多くの救援の手
が寄せられています。なかでも勤勉で穏やかな国民
性がこの国難に遭っても粛々と対応している姿は、
驚異の目で見られています。
SELF 会員全員がこの窮地状況打破の為、最大限
エネルギー節約に心掛けましょう
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-MM-