スライド - 宮崎県健康づくり推進センター

日向入郷地域・職域連携推進協議会に
おける成人歯科保健の取組
~歯周疾患と糖尿病に着目して~
○吉岡 泰代 森木大輔 阿南裕子 杉尾重子 荒瀬みえ 岩本直安
1
はじめに
 宮崎県歯・口腔の健康づくり推進条例
(平成23年3月22日)
 厚生労働省
歯科保健法(平成23年8月)
 H22健康増進事業報告
歯周疾患健診の結果
→8割が要精密
2
糖尿病の合併症
 糖尿病網膜症(失明)
 糖尿病腎症(腎不全)
 糖尿病神経障害(下肢切断)
 糖尿病足病変(歩行障害・下肢切断)
 動脈硬化性疾患(狭心症・心筋梗塞・脳卒中)
 歯周病(歯の喪失)
3
歯周疾患とTNF-α、HbA1cの関与
歯周治療前後におけ
るTNFαの変化
歯周治療前後における
HbA1cの変化
(Iwamoto Y et al. ,J Periodontol 72(6):774-778, 2001
4
地域・職域連携推進協議会の目的
生涯を通じた健康づくりを継続的に支援
がん健診
特定健診・特定保健指導
労働安全衛生法に基づく定期健康診断
管内の死亡統計
たばこ対策
5
協議会、部会の取組
協議会 2回





医師会
健診実施機関
食生活改善推進協議会
高齢者クラブ
労働基準監督署
部会 3回







部会員は、協議会にも所属
している。

歯科医師会
栄養士会
地域婦人連絡協議会
商工会議所
農業協同組合
健康保険組合
市町村
6
第1回部会
開催前の作業
「調査」
各保険者の歯科診療件数、
医療費
「部会員の意識付け」
成人歯科健診、特定健診との
連携に関する「各団体の取り組
み状況」について提出を求める
第1回部会当日
「講話」…成人の歯の健康づくり
健康増進課 森木副主幹
「グループワーク」
テーマ:
・成人の歯の健康について目指
すものは何か
・目指す姿を実現するためには
どうしたらよいか
7
第2回部会
開催前の作業
第2回部会当日
「調査」
・市町村の人工透析を実施し
ている慢性腎不全の新規認定
数
・身体障害者手帳内部障害1級
所持者数
「情報還元」
人工透析患者数、慢性腎不全患
者数
「歯の健康づくりシート作成」
啓発 健診 協議会 今後取り
組みたい事業 その他の取組
「提示」
目指す姿←大目標←目標←プロ
セス評価指標
「提示」
歯の健康づくり工程表
8
歯の健康づくり目標
目指す姿
大目標
小目標
成人の歯
の健康
健康な歯と歯ぐきを持つ人を増やす
生涯にわ
たっておい
しく物が食
べられる
受け皿を増やす
住民の意識の向上
医療費の
減少
歯科医療費の減少
糖尿病関連医療費の減少
9
プロセス評価指標
成人の歯の健康
健康な歯 ・進行した歯周炎を持つ人の割 25-34歳
合を減らす。
と歯ぐき
35-44歳
を持つ人
45-54歳
を増やす
・ 歯 周 疾 患 健診 ( ふ し め健 診 ) 実 施 市 町 村の 増 加
受け皿を
・成人歯科健診(ふしめ健診以外)実施
増やす
市町村の増加
管内の現状
備考
33.3%
H24年度
に H23年
度データ
を 把握
35.5%
46.2%
40%
5市町村
4市町村
5市町村
5市町村
5市町村
増やす
増やす
増やす
4人
5人
10人
3人
・特定健診と連携して歯科健診を実施し
ている市町村の増加
2市町村
・歯周疾患健診(ふしめ健診)の 受診者
受診率
受診者
健診以外)
受診率
186
26.8
1437人
2.50%
医療費の減少
30%
5市町村
・糖尿病協会の登録歯科医数の増加
・啓発媒体の作成
・住民や従業員への啓発の回数の増加
・特定健診から歯科健診、歯科受診に結
びついた人の増加
20%
3市町村
不明
・定期的な歯科健診の受診率の増加
25%
3市町村
・成人歯科健診を実施する事業所の増加
住民の意 推進
識の向上 ・成人歯科健診の推進(ふしめ
短期目標 短期目標 中期目標
(H24)
(H25)
(H30)
H24年調
査
( 定 性目 標 )
10%
H24年度
にH23年
度データ
を把握
3市町村 4市町村 5市町村
市町村と歯科医師会が連携
20%
20%
30%
把握する
各団体で啓発
増やす
増やす
増やす
増やす
増やす
増やす
現状
短期目標 短期目標 中期目標
(H24)
(H25)
(H30)
た た き 台の作成
総歯科医療費
489,353千
円
減らす
減らす
減らす
うち「歯肉炎及び歯周疾患」
23,931千円
減らす
減らす
減らす
減らす
減らす
減らす
歯科医療
・歯科医療費の減少
費の減少
・糖尿病予備群の推定数を減らす
糖尿病関 ・糖尿病有病者の推定数を減らす
連医療費
・管内の人工透析患者数の減少(推定値)
の減少
・新規人工透析患者数の減少(推定値)
・人工透析の医療費の減少(推定値)
81,000人
49,000人
H2 4 年 度 に
H2 3 年 度
データを 把 握
減らす
減らす
減らす
312人
減らす
減らす
減らす
14人
140,206千
円
減らす
減らす
10 減らす
減らす
減らす
減らす
第3回部会
開催前の作業
「作成」
・各部会員の所属する事業所の
実現可能な「歯の健康づくり工
程表」を作成
第3回部会当日
提示
「歯の健康づくり工程表」
提示
「目指す姿←大目標←目標←プ
ロセス評価指標」
11
日向入郷地域・職域連携推進協議会工程表
テーマ : 歯の健康
23年度
24年
1月
協議会
2月
開催通知
協議部会
歯
科
医
師
会 健特
診定
その他
3月
24年
4月
5月
6月
7月
第2回(3/1)
第1回(6月)
今年度
の実績
報告、
来年度
事業計
画の承
認
アン
ケート
調査協
力依頼
8月
9月
10月
11月
25年
12月 1月
第1回
第2回
第3回
アン
ケート
概要決
定、協
力依頼
アン
アン
ケート
ケート
内容の
実施
決定
アン
ケート
結果概
要報告
分析
取り組
み報告
ほか
健診
集計
回収
2月
回収
集計
事業の実施
5月26日
むし歯予防
イベント
3月
第2回(2月)
3回 2/2
啓発
成
人
歯
科
健
診
24年度
日向市健
康まつり
各団体への説明会
報告
12
協議会・部会の波及効果






歯科保健推進協議会の立ち上げ
特定健診後にHbA1cの高い住民に対し歯科医師に
よる健康教育
成人歯科健診後の治療カードの作成により、治療結
果を把握
歯科医師会と内科医会の連携により、医師向けの研
修会が実現
県歯科医師会作成のパンフレットを各団体、各事業
所で利用可能
CKD(慢性腎臓病)に関する研修会の開催
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協議会・部会で共通理解した事
 糖尿病と言われても治療していない者が多い
 管内では糖尿病による死亡数は横ばい
 管内の慢性腎不全死亡数が徐々に増加
 管内国保では、人工透析を実施している慢性
腎不全の患者が毎年新規で10名以上
 腎臓機能障害による身体障害者手帳所持
者は312名(平成23年12月14日現在)
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個人個人のHbA1cを低下させること
は管内においても重要な課題
 糖尿病があれば、内科や眼科を
受診するように、歯科を受診する
体制づくりと啓発が必要
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特定健診との連携を柱
目標:医療費の減少
 各保険者、事業所共に認識を深めた
 工程表の作成で、平成24年度、25
年度の活動や事業が明確になった。
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保健所の役割
 各委員への意識づけ
 各団体間の連携・調整役
 医師会、歯科医師会の協力の要請と調整
 市町村歯科保健推進協議会への参加
 市町村の歯科保健・特定健診担当者等へ
の支援
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まとめ
共通認識
今後
歯周疾患と糖尿病の関連を
周知していく必要性
関係機関が工程表に
基づき取組を進める
歯科健診アンケートの実施
成人歯科健診、健康教育の実施
18