NEWS LETTER e-yo! 2014 春 No.8 - 認知症フレンドシップクラブ

☆ 新事務局 立ち上げ準備中 ☆ DFC 事務局は現在、札幌・石狩、函館、帯広、恵庭、東京、町田、品川、千葉、奈良、豊中の 計 10 ヶ所活動中です。新たに 3 つの事務局が加わる動きがありますのでご紹介します! NN EE WW SS LL EE TT TT EE RR い 〜 よ ! e – yo! 【大阪府・堺事務局】 上野 光彦さん 活動を通じて、1 人がみんなのために、みんなが 1 人のために
支え合える社会を目指していきます。 ONE FOR ALL ALL FOR ONE。認知症の方が、「やりたい
こと」を一緒に活動できる場所作りを目指したいです。 大阪の堺と東住吉 両事務局の『設立キ
ックオフ』は、 5月 23 日(金) !! 会場:エルおおさか 詳細は次のメルマ
ガでお伝えします。 【大阪府・東住吉事務局】谷川 亮さん 私達は地域で認知症の方を支えるために、まだ何ができるか
分からないけど、少しでも僕らが一歩踏み出していろいろ
な情報や取り組みを発信して、誰もが安心して暮らせる町
を作っていくための場所になればという思いで、事務局の
立ち上げを決意しました。 【新潟県・魚沼事務局】岩田 宅さん はじめまして。DFC 新潟事務局の事務局を立ち上げさせて頂くこ
とになりました岩田です。認知症フレンドシップクラブの“「やり
たいこと」「できること」の応援”に共感し、皆さんの仲間入りを
したいと手を上げさせていただきました。認知症カフェを中心に新
しい福祉の実現に向け、まだ雪の残る新潟で日々奔走しています。 全国初☆ 大阪で「 認知症の女性 」が 日本初!!!! 認知症フレンドリージャ パン 輝くイベ ント開催♪ サミット開催 主催:M’s すてーじもあ 共催:認知症フレンドシップクラブ 日時:5月 23 日(金)11:00〜15:30 場所:大阪市中央区北浜東3−14 会場:エルおおさか 6階 606 号室 参加費:認知症ご本人無料、同行者 500 円 申込:HP
(http://ameblo.jp/mstagemore/entry-117
71476578.html)ご確認の上メールか参加申込
書を FAX して下さい 主催:認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 共催:認知症フレンドシップクラブほか 日時:7月5日(土)14時〜 二子玉川ライズ・カタリスト BA(東京・世田谷区) 日時:7月6日(日)10時〜 アーツ千代田3331(東京・千代田区) このサミットは、日本で初めて、認知症の人・自治
体・企業・NPO が立場・セクターを超えて課題を共
有し、対話を通じて、未来を創造する場です。 詳細は http://www.dementia-friendly-japan.jp/
まで。 寄付つき自動販売機 北海道での 設置箇所募集中 サントリービバレッジサービ
ス株式会社様から、寄付付き
自販機の提供があります。1
本購入につき、3円当クラブ
へ寄付されますので、設置で
きる方は、事務局までご連絡
ください。 4
編集後記…新しくスタッフになりました三浦亜希子です。
新しい e-yo はいかがでしたか? これからもドンドン情
報をお寄せ下さいませ。どうぞよろしくお願いします!! NPO法人 認知症フレンドシップクラブ ホームページ : http://dfc.or.jp E-mail : info@dfc.or.jp FAX:03-4333-0405 2014 年 春 No.8 NPO法人 認知症フレ ンドシップクラブ E-mail : info@dfc.cr.jp FAX:03-4333-0405 認知症フレンドリーであることの感性 認知症フレンドシップクラブ理事長 井出 訓
認知症フレンドシップクラブの「友だち」と
いうコンセプトは、上下の力関係でも、 強弱
の利害関係でもない、人間力での対等な横の繋
がりこそが、認知症になっても安心して暮らし
ていけるまち作りに必要だと考えている事の現
れです。 こうした人間力での繋がりを構築していくた
めに重要なのが、“気づき、感動、そして行動”
を3つの要素に持つと言われる、私たちの“感
性”だと思うのです。 この 2 月、「認知症になっても安心してくらせ
るまちづくり」に関し、英国での先駆的な取り
組みを学ぶ機会を得ました。 世界で初めて、G8認知症サミットを開催した
英国では、認知症フレンドリーコミュニティ
(Dementia Friendly Community)の構築が
うたわれ、地域ごとに様々な新たな取り組みと
活動が展開されていました。 ↗ 認知症フレンドリーコミュニティーとして注目
される英国南部の町・プリマス市で1月 31 日に
開催された、まちづくりに関する会議にフレン
ドシップクラブから井出理事長と徳田理事が参
加しました。 → そこで出会った方が、認知症フレンドリ
ーとは、1.認知症だと分かる(気づく)こと、
2.分かって(気づいて)共感できること、3.
その上でインターアクト(お互いに影響しあ
う)できること、だと表現していました。 それを聞いたとき、
「フレンドリーになると
は、感性豊かな人間力を身に備えていく事で
あり、認知症になっても安心して暮らしてい
けるまちを作るとは、そうした感性豊かな人
間力の備わった人たちがまちに増えていく事
によって、自分たちが暮らすまちを支え、変
えて行くことに他ならないのだ」と気づかさ
れました。 認知症フレンドシップクラブでは、サポ友
の養成やラン伴での啓発活動など、認知症に
なっても安心して暮らせるまちを目指して活
動を続けてきています。本当の意味で「友だ
ち」としてつながり合えるまちを日本の各地
に作ることができるよう、これからも地道に
かつ真摯に歩みを進めていきたいと願ってい
ます。 地元の認知症当事者を囲んで日本からは
DFC メンバーの他、自治体、企業、研究
者が参加しました 気づき、共感し、影響しあう感性が、まちを変えていく力になる
1
今年で4回目を迎える RUN 伴。うちの町でもタスキをつ
なぎたいとの声にお答えし、今年もルートが拡大します。 スタートは北海道の帯広、ゴールは広島まで伸び、副線と
して、金沢・福井などを通る日本海側ルートも通過する予
定です。より多くの人に参加いただき、認知症になっても
安心して暮らせる地域づくりのきっかけとなるよう、各地
で、実行委員のみなさんにより準備が始まっています。 当日の参加はもちろんのこと、実行委員会に参加いただけ
る方も募集しております。 どうぞよろしくお願いいたします。 RRUUNN 伴 TT シャツデザイン募集中♪ 事務局だより 帯広~旭川~札幌 7月12日(土)~14日(月)
札幌~函館 7月25日(金)~27日(日)
青森~一関 9月13日(土)~15日(月・祝)
一関~福島 9月20日(土)・21日(日)
水戸~東京 9月23日(火・祝)
東京~町田~御殿場 9月27日(土)・28日(日)
金沢~福井~彦根 9月27日(土)・28日(日)
御殿場~富士宮~名古屋~彦根 10月第1週(調整中)
恵那~名古屋 10月第1週(調整中)
彦根~大阪~姫路 10月11日(土)~13日(月・祝)
姫路~広島 10月24日(金)~26日(日)
声日程は変更する場合が有馬記念す
RUN 伴 公式ホームページ http://runtomo.jimdo.com/ エントリー開始は5月下旬を予定しています 旅サポ 稲垣康
次さん
認知症
に優し
い町づ
くりで
注目を集める「富士宮
方式」の仕掛人 富士宮か ら奈良へ
富士宮市 稲垣康次さ ん
認知症の人が住みやすい町をめざした取組みで注
目を集める富士宮市職員の稲垣さん。ある認知症ご
夫婦の「旅行をしたい」という夢を叶えたいと当ク
ラブの旅サポを利用されました。 特別 扱いせ ず、た だそば にいて くれた この旅をサポートしたのは DFC 奈良事務局のみ
なさんです。地元のお寺をめぐり、奈良の DFC ス
ポットで認知症の方と交流するなど時間を共有。旅
に同行した稲垣さんはこう振り返ります。
「旅するこ
とで認知症のご主人が劇的に変化したんです。積極
的に発言したり、いつもより行動的で旅を満喫され
ていました。 奈良のみなさんが友人と接するよう↗ に、一緒に楽しんでくれたことが、ご夫婦の心を
開かせてくれたのかもしれませんね」。 普段から、全国の人を富士宮に呼びたいと考え
ていた稲垣さんと奈良のメンバーが交流したこと
で互いに刺激され、新企画が浮上! 「今度は奈良の皆さんを富士宮に呼びたい! ソ
フトボールの世界大会開催地である富士宮で、認
知症の人も一緒に楽しめる大会をしよう!とお酒
のノリで盛り上がったものの。本当に全国から来
てもらえるとは、もうビックリです…」 仲間が集ってパワフルに! 東京都 町田事務局 松本礼子さん
活動4年目を迎える町田事務局の松本さんにお話を伺いました。 「活動当初から願いは今も全く変わらずに、
『安心して暮らせる町をつくりたい』ということなんです。
初めて DFC の存在を知ったとき、 同じことを考えていた人がいる!って嬉しくて『私もやるー』
って即決(笑)
。地域の仲間ときわめて自然な流れで事務局が設立しました」 家 族で も介 護 の専 門家 で もな く、 友だ ち とし て寄 り 添う まず、取り組んだことが認知症ステップアップ講座の開催。加え
てサポ友を実施したが、利用者の広がりは RUN 伴への参加が大き
かったと言います。 「一緒に走った介護専門職の人から、『実はこういう認知症の人が
いて介護保険じゃみきれないんだけど…』という相談が増えまし
た。例えば買い物なら、今日はこれが食べたい、これを買おうとい
う時間をかけた選択こそ、その人らしさが出ると思うんです。地域
で自分らしい暮らしを継続するには何より大事なことだと感じま
「RUN 伴は、
『認知症の人に優しい社会であっ
す。でもこれは介護保険では対応できませんよね。だからサポ友っ
て欲しい』という気持ちを、自然な形で社会へ
ていうのは、介護保険ではみることが難しくて、家族や友人が毎回
表現できる機会」と語る松本さん(写真一番右) 付き合うのは大変という場面に、一緒に考えたり迷ったりしながら
側に居る存在かなぁと思います
人 が出 会え ば 、地 域で で きる こと は でい くら で も広 がる サポ友で食事を楽しむ様子。 「人と人の付き合いだから意見
が違うこともある。それでも、自
分を誤摩化さずに相手と対等に
付き合えることがサポ友の魅力」
と松本さんは考える。 地道な活動の継続により、現在では町田市の依頼を受けサポーター養成
講座も実施、町田市のいろいろな立場の人達と認知症について話し合う「町
田市認知症友の会」のメンバーになっています。 「市の方と話し合うと、行政がやりたいことも私たちが望むことも一緒だ
ったんですよ。それを実践するためには市民目線の提案が必要で、それも
認知症の人の感覚を伝えることが私達の役割だと思っています」。 松本さんは DFC との関わりで仲間が増え活動の幅が出てきたそうです。 「それぞれの地域でそれぞれの個性が組み合わさって地域を越えた交流か
ら化学反応がおきる、それがフレンドシップクラブの面白さ。形があるよ
うでない自由な関係というのかな。DFC の斬新な展開はマニュアルがあっ
たらうまれないでしょ!?(笑)
。全国の市町村に事務局を設立するという目
標が達成されて、仲間が増えるとイイなと思っています!」 2
イベント紹介 全国認知症 ソフトボール大会
D シリーズ 東西対決 in 富士宮
“認知症になっても真剣に試合をしてみたい”という
当事者の声からうまれた D シリーズ。RUN 伴でつなが
ったメンバーが共感し、それぞれの仲間に呼びかけ 3 月
16 日実施されました。 大会を実施した富士宮市では、市役所や商店街、福祉
団体などが協力して前夜祭も開催。会場となったデイサ
ービスには全国から 100 名以上駆けつけました。当事
者のみなさんの歌や作品展も披露され、お祭りのような
盛り上がりに! 横断幕や優勝旗も
参加者が製作。 前夜祭は、RUN
伴 T シャツが揃い
地域のおもてなし
あふれた場に♪ 主 人公 は認 知 症 の選 手た ち 「試合は当事者の方の思い出づくりになることを第一
に考えましたが、実際にスタートすると、みな真剣勝負
なんです! あの人に、こんな体力があったのかぁ!? と
驚いてしまうほど一生懸命走ったり投げたり、活き活き
応援していて。それを自然にサポートする関係があって
試合は白熱しました。大会準備からたくさんの人に支え
られ試合も充実しましたし、驚きと感動の連続でした
ね」と稲垣さん。→ 来年の3月 8 日、富士宮で会いましょう! 認 知症 の人 に 優し い町 が 集う イベ ン トに ! 「来年も富士宮に 来ます!来年に向けて練習しま
す!」という参加者からの声が本当に嬉しい、と話す
稲垣さんには新たな構想が…。 「D シリーズが、全国から富士宮を目指してリーグ戦
を行なう甲子園のような、町を挙げて認知症の選手を
送り出すイベントになったらと思っています。同時に
認知症の人の文化芸術活動も発表できる場となれば
面白いなと思って、来年も盛り上がりたいですね」 3