平成24年度 事業計画 - 福岡市文化芸術振興財団 FFAC

平成24年度
事業計画
1.市民文化の振興
(1) 2012福岡舞台芸術シリーズ
芸術性の高い魅力ある舞台芸術公演を市民の鑑賞しやすい形で提供し、
多種多様な舞台芸術に触れる場を創出することにより、福岡の舞台芸術の
更なる活性化を促し、都市の活力・イメージを高めるとともに、市民文化
の振興を図る。
①Fukuoka in Asia 舞台芸術創造発信プロジェクト
子どもとおとなのための舞台芸術「走れメロス」
「創造」「発信」「人材育成」を目的としたプロデュース公演。3か年
計画の2年目となる本年度は、「走れメロス」を福岡市内及び、九州で
公演実施。
②古典芸能公演「文楽いろはレクチャー」・「公演記録特別上映会」
伝統文化・伝承文化に対する幅広い層の市民の関心と理解を深め、そ
の継承・普及を図るとともに、伝統に立脚した新たな文化の創造を目指
した古典芸能の公演。
③提携公演(「FFAC PLUS+」ほか)
定期的・継続的に、他地域の優れた舞台芸術作品を鑑賞する機会を創
出し、地域での創客及び活動者の刺激とすることを目指す。
平成24年度実施分から、「FFAC PLUS+」として公募により選定し、
共催事業として実施。
2.文化芸術活動者の支援・育成
(1) 福岡市民芸術祭
「市民の手による市民の芸術文化の祭典」として定着している市民芸術
祭について、芸術各分野の作品が創造的に公演発表されるよう市民の参画
を促すとともに、広く市民の鑑賞の機運を醸成し、文化の振興に寄与する。
① 開催時期 : 9月30日(日)~12月9日(日)
② 実施概要
(ア) 主催行事
・演劇公演「走れメロス」
・市民文芸
(イ) 参加行事
(2) 環境づくり・人材育成事業
創造活動を支える各分野の人材育成を図るとともに、各種文化団体によ
って自律的な文化芸術活動が展開されていくための環境づくり・環境整備
を行う。
① アートマネジメントセミナー
文化芸術と市民をつなぐことを目的とするセミナーを実施。
・「アートマネジメントセミナー特別編」の開催
アートマネージャーの育成セミナーとして、シリーズ型の特別編とし
て実施する。
② 文化NPOや文化団体,文化芸術活動者等との共働・連携事業
各種団体による自律的な活動を促進するため、文化NPOや活動者との
連携を行う。
・
「演劇大学 2012 in 福岡」の開催
地元の活動者団体である日本演出者協会福岡ブロック等が中心とな
って開催する「演劇大学 2012 in 福岡」を、共催事業として実施。
(3) 福岡演劇フェスティバル
「舞台芸術見本市」をテーマに、若手演劇人に創造の舞台及びステップ
アップの場を提供するとともに、表現を志す人々の出会いの場を創出する。
若手演劇人や文化NPO、民間ホール関係者が一緒になって機運を盛り
上げていくことで、活力ある地域づくりを担う新しいネットワークづくり
を目指すとともに、総合芸術としての演劇の魅力を広めていく。
① 開催時期 : 4月19日(木)~6月1日(金)
②会
場 : 西鉄ホール,イムズホール,JR九州ホール
大博多ホール,ぽんプラザホール
③主
催 : 福岡演劇フェスティバル実行委員会
④ 公演概要
(ア) 地元劇団による公募枠公演
公募の中から選ばれた九州・山口地方で活動する団体による公演。
〈西鉄ホール〉
(イ) 各ホール参加作品公演
全国レベルで活躍する団体やコンテンポラリーダンス等最新の舞台
など、優れた作品の鑑賞の機会を提供する公演。
〈西鉄ホール,イムズホール,JR九州ホール,大博多ホール〉
(ウ) 創作コンペティション
演出家が特定の作品の演出プランを競い合い、選出された演出家に
よる公演。
〈ぽんプラザホール〉
(4) 福岡市華道展
市内の華道各流会派合同による華道展を開催し、市民の創作・発表活動
を推進するとともに、華道の普及・振興を図る。
①開催時期:5月30日(水)~6月4日(月)(6日間)
②会
場:アクロス福岡2階 交流ギャラリー,メッセージホワイエ
③参加団体:市内各流会派
(5) 福岡市芸術文化活動助成事業
歴史に培われた福岡の伝統的な芸術文化を守り育てるとともに、新し
い芸術文化を創造し、発信する魅力あるまち福岡をつくるため芸術文化
活動経費の一部を交付し、活動を支援する。
・助成内定:14事業
3.国内外との文化交流の促進
(1) 子ども達芸術活動事業
子ども達の自己表現力やコミュニケーション能力の向上に有効な手段
となり得る芸術活動のワークショップ等を開催し、子ども達にとって文化
芸術が身近な存在になる機会を提供する。
・実施予定数(学校+地域):10校区
①学校でのワークショップ
小中学校等で演劇及びダンスのワークショップを実施。
②公募型ワークショップ
夏休みや冬休みの期間中に参加者を公募して、市文化施設等で演劇及
びダンスのワークショップを実施。
③地域でのワークショップ
公民館や地域活動団体、商店街などと連携し、各団体等のニーズに応じ
たプログラムにより演劇やダンスのワークショップを実施。
④指導者の育成
本事業における、演劇やダンスのワークショップ進行役育成のための
研修会等を実施。
(2) 芸術交流宅配便
優れた文化芸術を学校や地域へ提供することにより、市民が文化芸術
との関係を深め、文化芸術活動への自発的な取り組みへと発展すること
を目的に実施。
国内外の第一線で活躍中のアーティストを招へいし、学校や各区役所,
市民センター,公民館,市民団体などとの連携・協力により、市民が身近
な場である「学校」や「地域」で優れた文化芸術に触れ、文化芸術の魅力
や面白さ、楽しさを直に感じられるようなワークショップやレクチャーな
どを開催。
実施予定数(学校+地域) : 26校区
① 古典芸能ワークショップ
・能楽体験ワークショップ
② アジアマンス芸能ワークショップ
・アジアマンス事業で来福するアーティストによる、アジアの文化芸術
に触れるワークショップ
③ 音楽ワークショップ・レクチャー
・古楽コンサート&レクチャー
・音楽系グループによるコンサート
・音楽と絵画等を組み合わせたワークショップ
④ NPOとの共働による芸術体験ワークショップ
(3) エイブル・アート事業
障がいのある人の芸術活動を切り口に、障がいや個性について考え、社
会の様々な価値を捉え直すことを目的とした事業。
市内の福祉施設を運営するNPO法人と協働し、展覧会やトークイベント
などを開催し、芸術と社会の新しい関係の創造を目指す。
・エイブル・アート 展覧会
(2月~3月)
・エイブル・アート トークショウ、関連イベント
(同時期開催)
(4) 福岡・アジア舞台芸術交流事業
アジアの多様な舞台芸術に、さまざまな角度から触れる機会を広く市民
に提供し、文化芸術を通じた創造的な国際交流・相互理解を促進する。
また、NPOや芸術団体、市内ホール等民間団体と連携し、地域の舞台
芸術の振興を図るとともに、将来的には福岡・九州がアジアの舞台芸術に
おける創造的交流の拠点となるべく、アジア各都市のフェスティバルとネ
ットワークを築き、新たな人材を発掘・育成することを目指す。
① 公演
日本・韓国・中国などアジアの現代舞踊を中心とした新進気鋭の舞台
芸術公演
② レクチャー・ワークショップ
国内外の有識者を招いたレクチャーや、地元表現者のスキルアップの
ためのワークショツプ開催
③ アーティスト・イン・レジデンス
NPOと連携し、アジアのアーティストが福岡に滞在し創作するため
の支援
4.文化普及,広報事業の推進
(1) 文化芸術資源収集活用事業
福岡市民の貴重な財産となる美術品,博物館資料を福岡市美術館,福岡
アジア美術館,福岡市博物館と共働して収集事業を行い、新収蔵品展等を
開催し、広く市民に還元する。
また、文化芸術資源を活用したワークショップや公演等の事業を行い、
市民が文化芸術を身近に触れる機会を創出する。
(2) 文化芸術に関する情報収集,提供事業
①文化芸術情報館の運営(5月10日からアジア美術館7階に移設)
鑑賞者に向けて、福岡都市圏,九州,アジアの文化芸術情報の発信、
活動者に向けて活動の後押しをする相談窓口を期間限定で設けるなど、
多くの市民が気軽に集い、「人とアート」「人と人」との交流を通して
豊かな市民生活の実現を目指す。
(ア) 開館時間 午前10時~午後8時
(休館:水曜日、12月26日~1月1日)
(イ) 業務内容
・後援名義受付
・賛助会受付
・チケット販売(割引価格、通常価格)
・相談受付(期間限定)
(ウ) その他イベント等
・本格的なクラシック室内楽のコンサート
・若手アーティストのミニコンサート
②財団機関誌の発行
財団事業をわかりやすく伝えると共に、人・事・場所等の紹介を通し
て福岡の文化芸術ファンを増やし、シーン全体の底上げができるような
誌面をつくる。
これまでギャラリーアートリエの作品を紹介していた表紙は、作家の
作品発表の場として開放する。
発行回数 : 年4回
発行部数 : 各25,000部
③情報発信機能の充実
財団ホームページ、ブログを大幅にリニューアルし、利用者がよりア
クセスしやすく、使いやすいものにする。さらにfacebook等も取り入れ
発信力を強化していく。
また、新たに文化芸術情報サイト『WEBアートリエ』を開設。福岡・
九州・アジアの情報を収集し発信していく。
メールマガジンによる定期的な発信も継続しておこなう。
(3) 文化芸術普及事業
福岡市美術館,福岡アジア美術館,福岡市博物館の収蔵品をモチーフと
したオリジナルグッズの開発、上記3館関係図録、叢書等の出版物を制作
し販売する。
また、委託販売場所を増やし、ミュージアムグッズを「福岡のおみやげ」
としてもPRしていくと共に、3館の広報支援等を行う。
(4) 賛助会員制度
市民の芸術鑑賞の機会増大を図るとともに、その会費収入については、
福岡市の文化芸術活動の振興に役立てる。今後とも、より一層の広報・普
及に努め、会員数の増並びに制度の充実を図る。
①会員特典
福岡市美術館,福岡アジア美術館,福岡市博物館の常設展並びに九州
産業大学美術館の展覧会の無料入場、及び市立3館で行われる特別展や
福岡市総合図書館「シネラ」の割引入場等。
平成23年度より市外美術館など提携施設(市内外42件)の拡大に
努め、平成24年度においてはさらに14施設増える予定である。
②会員数・年会費(一口)
1,164口(平成24年2月末現在)
・法 人 会 員 : 5万円
・個人特別会員 : 5千円
・個人一般会員 : 2千円