元気スイッチ

リハビリで元気に!!
Vol. 8
2年目の春を迎えて
元気スイッチ
所沢ロイヤル病院
回復期リハビリテーション病棟通信
4月号
H25.4.11 発行
この度は、病棟でのノロウイルス発生につきまして大変ご迷惑をお掛け致しました。
ご協力ありがとうございました。
き聞いたことをすぐ忘れてしま
ることも分かってきました。認
認知症とリハビリ
います。でも根気よく繰り返し 知症のお薬や脳トレに加えて、
お話ししていけば何%かは理解 身体を動かすことも認知症の進
ご高齢になれば認知症の方の してくださいます。幻覚や妄想、 行予防に加えるべきなのです。
割合も増してきて、リハビリが 不穏などが活発な方の場合はこ
十分行えないことがあります。 れ を コ ン ト ロ ー ル す る お 薬 が
しかしリハビリは無理、と諦め 色 々 と 選 べ る よ う に な り ま し
てしまう必要はありません。
た。
認知症の方には物忘れがしば
逆に、認知症をもったお年寄
しばみられ、昔のことはよく覚 りにおいて、体を動かすことが
医師
布施
滋
えていても、昨日のこと、さっ 脳に対するとてもいい刺激であ
実際の利用状況
~要介護4・5の場合~
今回のお話しは「要介護4」
と「要介護5」についてです。
この2つの区分は、日常生活全
般において常に介護が必要な状
態と言えます。身体的に寝たき
りである場合、コミュニケーシ
ョンが取れる方(例えば頚髄損
傷の方)であれば「要介護4」、
取れない方は「要介護5」にな
ることが多いです。寝たきりで
ないなら、認知症が重度でコミ
ュニケーションが取れず、徘徊
や暴力などの多くの介護困難が
ご意見等ございましたら
サービスステーション
までお願いします。
見られます。また、「要介護5」
になると、口から食べられない
ため管(胃瘻=いろう)で栄養
を取っている方もいます。
この状態になると、ご家族の
介護量は昼夜問わず大変多くな
りますので、介護サービスを利
用する目的は、ご家族の負担軽
のサービスを 10 割負担で利用
することも可能です。胃瘻や痰
の吸引など、いわゆる医療処置
を必要とする方は、介護保険以
外、つまりは医療保険で訪問診
療や訪問看護を利用している方
もいます。また、胃瘻の方は痰
の吸引を必要とする場合が多い
減が第一となります。1割で利
用できる限度額の範囲内で介護
サービスを組むと、訪問看護や
訪問リハビリ、身体介護のヘル
パーなど、いずれかのサービス
を組み合わせて一日合計1時間
~1時間半程度、ほぼ毎日利用
できます。もちろん、それ以上
ので、デイサービスやショート
ステイの受け入れには制限があ
るのが実情です。
き り と
一言お願いします!
り
医療福祉連携室
主任 熊谷 晶子
看護学校を卒業し、回復期リ
ハビリ病棟に入職してから、早
いもので2年目の春を迎えまし
た。
入職した当初は、仕事を覚え
ることで精一杯で、患者さまへ
の看護にもとまどうことが多く
不安ばかりでしたが、病棟師長、
指導者看護師、病棟スタッフの
事ができました。
回復期リハビリ病棟で働くな
かで一番のやり甲斐は、骨折し
が同じ目標で関わらせて頂いて
いるからだと思います。
そのスタッフの一人として、
て車椅子で入院された患者さま
が歩いて退院されていったり、
経管栄養の患者さまが食事を食
べられるようになったりと、日
常生活動作が日々向上していく
様を間近で実感できることで
す。
それは回復したいという患者
さま自身の意欲と同時に、それ
これからも日々勉強を重ねなが
ら患者さま一人一人に関わって
いきたいと思います。
病棟看護師
足立
有佳
方々に支えられ今日まで続ける を支えるご家族や病棟スタッフ
点杖(b)は主に歩行時のバランス など歩行補助具があります。必
保持を目的に使用されます。T 要時は患者さまの歩行能力や使
字杖に比べ四点杖は床面の設置
こんにちはリハビリテーショ 面積が大きくより安定したバラ
ン科の山岸です。
ンスを保つことが可能です。
この度はノロウイルス発生に
ただし、屋外など凸凹した路
よりリハビリの提供に制限が生 面ではかえって不安定になるこ
用場面により選択したいと思い
ますので、ご質問等ありました
らリハビリスタッフにお声掛け
ください。
そうそう、当院西側の山桜は
じてしまい大変ご迷惑をおかけ
しました。現在リハビリ室での
訓練も再開され、スタッフ一同
張り切って患者さまをお誘いお
迎えしております。
さて、リハ室まえのテラスも
色とりどりの花が咲き始めまし
た。これからテラスでの花の栽
培など屋外での作業活動や屋外
満開になるとなかなかの見ごた
えですよ。また、4 月中旬には 1
階ロビーにもロイヤル桜が満開
になるそうです、お楽しみに。
歩行の練習で春を感じることが
多くなると思います。屋外の歩
行をより安全に行うアイテムと
いえば、杖ですね。今回は杖の
お話を少しだけしたいと思いま
す(ちょっと強引ですが)。
一言で「杖」と言いましても
松葉杖や一本杖(T字杖)など
色々あります。主に下肢に体重
をかけないように使用される松
葉杖などに対して、当院の患者
さまでよく処方されている T 字
杖(a)や接地面を 4 点で支える四
とがあります。転ばぬ先の杖と
いう言葉もあり、杖ひとつで転
倒予防にもなりますが、用途や
機能を確認して使用したいです
ね。また四点杖は介護保険での
レンタル対象となりますが、T
字杖は対象外となっています。
その他、歩行器やシルバーカー
リハビリテーション科
係長 山岸 太一
(a) T 字杖
(b) 四点杖