「仲間とともに体験しつくり出す場」・・・初任者宿泊研修(PDF形式) - 岡山市

「仲間とともに体験しつくり出す場」 … 初任者宿泊研修
幼 稚 園 新規 採 用 教 員 研 修 講座 ・ 初 任 者 研修 講 座 の 一 環 とし て , 7 月 2 9日 ( 火) ~ 8月 1 日
( 金 ), 8 月 5 日 ( 火 ) ~ 8 月 6 日 ( 水 ) に , 平 成 2 6 年 度 宿 泊 研 修 を 実 施 し ま し た 。 岡 山 市
立 犬 島 自 然の 家 で の 1 泊 2 日と 岡 山 市 立 少年 自 然 の 家 で の1 泊 2 日 , 合 わせ て 2泊 4 日の 宿 泊
研 修 は, 暑い 中 ,参 加者 の 学び の 場と して 充 実し たも の とな り まし た。
開 講に 当た り ,教 育研 究 研修 セ ンタ ー所 長 が研 修の ね らい 3 点に つい て 話を しま し た。
○ 見る だけ の経 験 ではな く,自分 から しっか り体験 しよう。
○ 教師 として指 導す る時 の視 点と 子 どもとし て参加 する 時の 視点 をもっ て活 動しよう。
○ 同期 は頼 りになる 存在 なので ,年齢 や学 校 差を 乗り越 え て仲間 づくりを しよう。
岡 山市 立犬 島 自然 の家 では ,入所 式 に続 いて
1日 目 犬 島ウォーク ラリー マッ プ作成 ,ス タンツ練習 ,野外 バ ーベ キュー ,天体 観 測
2日目 レストラン犬島(朝食作り),シーカヤック,砂の芸術,グループ選択活動(家プロジェクト
見学 や スタンツ練 習等 )
岡 山市 立少 年 自然 の家 では ,120名 の参 加者 が 一堂 に会し,
1日目 ネイチャ ーワー ク,キャンドルサ ービ ス
2日目 収穫 体験 ,野 外炊 事, 宿泊 研修 のまと めの活 動に取 り組み ました 。
宿泊研修は,校種の異なる初任者が10名ずつ12班のメンバーに
分かれて,一人一人のもてる力を出し合い,互いの絆を深めながらつ
く り 上 げ て い っ た 研 修 と な り ま し た 。 事 前 研 修 で ,「 班 名 」 や 「 め あ
て・役割」などを話し合い「班旗」を作成した時に比べ,体験を積む
ごとに声を掛け合ったり率先して行動したりする様子が目に見えてき
ました。この研修を通して,分かり合える仲間へと成長したこのつな
がりは,参加者の心に深く残ったことと思います。それは,最初,真
っ 白 だ っ た 班 旗 が ,「 仲 間 と の 絆 」「 教 師 と し て の 自 覚 」 が 見 え る 形 と
して,豊かな表現で埋め尽くされていったことからも分かりました。
今後,仲間とともに切磋琢磨しながら,今回の研修で学んだこと・
つくり出したものを,園児・児童・生徒の指導に生かしていくことで
しょ う。 初任 者 の健 闘 を期 待 して いま す。
目 標に 向かっ てが ん ば る ぞ
宿泊研修を終えて
~研修の様子と初任者の感想~
この2泊4日の研修で4月からいろいろなことに甘えていた自分
に 気 付く こと が でき た 。
「 自分 は子 ど もの 手本 な ので まず は 自分 か ら 」
と改めて思った。それとともに同期の大切さや活動の奥深さ,準備
の大変さなど考えさせられた。子どもたちは,私たちと全く同じよ
うにはできないと思うが,この研修で学んだことを学級で生かすよ
うに工夫して「仲間の大切さ」や「一生懸命やることの面白さ・楽
し さ 」を 体験 さ せた いと 思 った 。( 中学 校教 諭)
宿泊研修を通して,声かけの大切さ,活動の目的を意識すること マップ作り・模擬授業に向け
の 大 切 さ , 計 画 性 の 大 切 さ の 3 点 が 特 に 印 象 に 残 り ま し た 。 声 か け て犬島ウォークラリー
に よ り仲 間と の 絆を 深め る こと が でき まし た 。
また,目的を意識しなければ何のためにこの
活 動 を し て い る の か 分 か ら な い ,「 た だ 楽 し
い」で終わってしまうことを感じました。計
画どおりにできなくても見通しをもって行動
すると時間を有効に使うことができました。
現 場 で生 かし た いで す 。( 中学 校 教諭 )
アイデアいっぱいのウォークラリーマップ作成そして模擬授業
いつもの初任研と違い,長い時間続けての研修
であることに意味を感じました。疲れてきた時,
緊張がほぐれた時の姿を互いに見せ合いながら関
係を築き,一緒に活動したからこそ学べたことが
多かったように思うからです。それは子どもたち
にも当てはまることだと思うので,班活動や宿泊
みんなでワイワイと
バーベキュー&朝食作り
学習の活動内容を考え
る参考にしたいと思い
ます。現場で働くこと
に直結はしないかもし
れませんが,リーダー
シップとメンバーシッ
プのバランスに悩みなが さすが先生!砂の芸術で班のめあてをアピール 仲間 とともに 団結 のジ ャンプ!
らどちらも大事にして動
く自分が好きだなあと思
えたので,どちらも大事
にしながら過ごそうと思
い ま した 。
シーカヤック体験
(小 学校 教 諭)
スタンツ練習も大盛り上がり
宿泊研修が始まる前,班の人となじめず話合いで
もあまり意見が言えませんでした。しかし,犬島で
の研修で少しずつ班の人のことが分かり,自分がど
うすべきか,考えて行動することがで
き始めました。さらに日応寺の研修
では,班の人といると安心できるよ
初任者代表挨拶
うな関係を築くこともできました。
ネ
イ
チ
ャ
ー
ワ
ー
ク
体
験
少年自然の家
このような関係づくりは,
気 持 ち や 思 い を 開 き ,受 け 止 め て い くこ と が で き た から で は な い かと
思 い ま す 。 そ し て , クラ ス の 子 ど も たち も 同 じ よ う に人 間 関 係 を 築い
て い くの だと 思 いま す。
( 小 学校 教諭 )
宿泊研修が始まるまでは,周りが
小学校中学校の先生ばかりというこ
ともあり,不安でいっぱいでした。
しかし,2泊4日の研修はとても楽 キャンドルサービスでさらに
し く , 考 え さ せ ら れ る こ と ば か り で 絆を深め
雨の中での収穫体験も貴重な経験 した。常に先を見通し,全体を把握することが集団を動かす
上 で 大 切 なの だ と 感 じ ま し た。 子 ど も の 実態 を 踏 ま え , どこ ま で 子 ど も にさ せ るの か ,ど の よ
う な 方 法 (声 か け ・ 表 示 ) で危 険 な こ と を知 ら せ る の か など 園 外 保 育 に おい て も気 を 付け よ う
と 思 いま した 。 また ,グ ル ープ で 異校 種間 の 情報 交換 も でき ま した 。
(幼 稚園 教 諭)
今回様々な体験をさせていただき,自分自身の中
で実り多いものになったと思います。このような体
験ができるための背景には,いろいろな方の力添え
があったからこそだと思います。そこで,私には何
ができるか考えると,子どもたちに様々な体験をさ
せることができるように準備をしたり援助をしたり
山脇教育長も参加して
することだと思います。今回学んで得たことをしっ
研修のまとめ
か り 子ど もた ち に返 し てい ける よ うに なり た いで す 。
教師の目,子どもの目,どちらももって過ごすこと
は,日常の中でもできると思うので,アンテナをしっ
かり張り,明日へつながる一日を送れるようになろう
野外炊事 カレー作り
と 考 えま した 。
(幼 稚園 教 諭)
班旗の完成