HIV・ハンセン病に対する偏見・差別をなくそう - 高山市

平成24年9月発行
第10号
発行:〒506-8555
高山市花岡町2丁目18番地
市民活動部市民活動推進課
TEL 0577(35)3412
FAX 0577(35)4884
高山市人権だより
HIV・ハンセン病に対する偏見・差別をなくそう
●HIVに正しい理解を
<HIVとは>
HIV(ヒト免疫不全ウィルス)とはエイズを引き起こすウィルスのことです。このHIVに感染することに
よって身体の免疫力が破壊され、本来なら自分の力で抑えることのできる病気を発症するのがエイズです。
HIVは、当初は治療法がなく、報道等でこの病気の恐ろしさのみが強調されて伝えられました。こうして、
人々の間に生じた誤解や偏見から、HIV感染を理由に採用が取り消されたり、医療機関で差別的な対応や診療
拒否をされたりするといった人権侵害が起こっています。
<HIVの正しい知識>
★HIVの感染力は弱く、感染経路は性的接触、血液感染、母子感染の3つに限られます。握手をし
たり、日用品を共用したり、プールやお風呂に一緒に入ったりするといった、日常生活の接触では
感染しません。
★治療薬の開発により、HIVに感染しても、早期発見と早期治療によって、エイズの発症を抑える
ことができるようになっています。
★近年は、性的接触での感染が増えています。特定のパートナーであっても、感染のリスクがないと
は限りません。HIVはだれにとっても身近な問題です。
エイズに対する理解と支援の象徴
●ハンセン病に正しい理解を
“レッドリボン”
<ハンセン病とは>
ハンセン病は身体の末梢神経がまひしたり、皮膚がただれた様な状態になる特徴を持つ「らい菌」という細菌
による感染症で、かつては「らい病」と呼ばれていました。また、1931年(昭和6年)「癩予防法」の制定により
ハンセン病患者を強制的に療養所に収容し、一般社会から隔離するという「隔離政策」が行われたことにより、
人々の間にハンセン病は伝染しやすい、というイメージが広まり、差別や偏見を強めることになったと言われて
います。
<ハンセン病の正しい知識>
★らい菌の感染力は非常に弱く、日常生活で感染する可能性はほとんどありません。
★感染しても発病することはまれです。
★治療法も確立しており、早期発見と適切な治療により完治し、後遺症も残りません。
★遺伝病ではありません。
●HIV感染者・ハンセン病患者の人権
私たちはだれでも、自由に、人間らしく生きる権利「人権」を持っています。しか
し、HIV感染者やハンセン病の患者・元患者の方々は、誤った知識や偏見などから
人権が侵害されてしまうことがあります。
偏見・差別をなくすためには、一人ひとりがHIVやハンセン病などに対する正し
い知識を持ち、人権を尊重する心を持つことが大切です。
平成23年度高山市人権標語 入選作品(学校と学年は、平成23年度のものです)
★小学生の部 あなたの勇気 あなたの声が 救いの手 (池田 賢悠さん 南小6年)