Ⅱ 研究・技術開発成果の実用化 - 浜松地域イノベーション推進機構

公益財団法人
浜松地域イノベーション推進機構 の 事業概要
Ⅰ 異分野・異業種交流、情報の収集・提供、相談事業
●広報事業
ホームページ、メールマガジン、情報誌等に
ラザはままつ、先端精密技術研究会、ベン
チャービジネス・ベンチャーキャピタル研究
コンシェルジュ及び経営・技術・知財のコー
ディネーターが、企業や個人の抱える様々な
●産学官連携推進のためのフォーラム等開催事業
グローバルイノベーションフォーラム、メ
ディカルイノベーションフォーラム、静岡理
より情報を発信します。
●相談事業
委員会、次世代設計・製造構造研究会、浜名
湖のりブランド協議会
問題の解決のための相談に応じます。
●研究会推進事業
工科大学産学官連携フォーラム、産学官連携
視察研修会 等
浜松技術交流プラザ 82、ソフトウェア産業
振興研究委員会、都田アソシエイツ、TM プ
Ⅱ 基盤技術の継承、産業人材の育成、研究・技術開発成果の実用化
●人材育成事業
●知財活用推進事業
知財講演会
知財に関する法律、判例、企業の戦略等に
ついての講演会の開催します。
知財総合支援
特許、商標の出願等の各種相談に対応します。
特許情報活用講習会
特許調査方法等について講習会を開催します。
新素材技術講座
CFRP、チタン、マグネシウム、ウルトラ
ハイテンの新素材加工技術を習得します。
●はままつ起業プロデュース事業
浜松起業家サロン、浜松起業家学校、はまま
つ起業グランプリの開催
基盤製造技術を体系的に理解し、広い視野
でスキルアップしていくことができる人材
●地場産業振興事業
繊維産業の事業化支援、
「バイクのふるさと
浜松」の開催協力
中核人材育成講座
を育成します。
●技術開発・新産業創出支援事業
浜松地域 CFRP 事業化研究会、浜松地域チタ
ン事業化研究会、浜松地域マグネシウム事業
はままつデジタルマイスター養成プログラム
最新デジタル技術を活用して企画・開発・
設計から製造技術までを一貫して構築でき
化研究会、浜松地域ウルトラハイテン事業化
研究会、浜松地域パワーエレクトロニクス事
業化研究会
る人材を育成します。
パワーエレクトロニクス技術講座
次世代自動車等に求められる電気化に対応
する基礎的な電気、制御技術を習得します。
技術経営講座
企業経営を担う技術者を対象に、技術を戦
略的にマネジメントしていく力のさらなる
向上を図ります。
浜松地域 CFRP 事業化研究会 浜松地域チタン事業化研究会
試作品
試作品
「スポーツ用プロテクター」 「チタン製アルミ給湯ラトル」
1
発資金の借入に対して無担保の債務保証を行
います。
●新事業開発促進補助金交付事業
大学等との連携により、新たな技術や製品を
事業化するために実施する事業化可能性調査
や研究開発に対して補助金を交付します。
Ⅴ
●研究開発支援事業
研究成果の事業化のため情報提供、他企業や
Ⅲ 研究・技術開発成果の事業化
研究機関等への橋渡しを行います。
●情報技術者等養成研修事業
地域中小企業の情報技術の高度化のため、最
●地域イノベーション戦略推進事業
浜松・東三河ライフフォトニクスイノベーション
新たな産業として期待される 4 つの次世代
リーディング産業の基幹産業化を図り、持
新の 3 次元 CAD/CAM の機能や活用による
設計事例に関する研修を実施し、技術者の養
続的に成長可能な社会を目指し、より良い
QOL(Quality Of Life)を実現します。
成を支援します。
●地域産業活性化事業補助金交付事業
●国等の研究開発事業化支援事業
経済産業省等の受託研究開発事業(戦略的基
中小企業の技術革新に即応した技術や製品の
研究開発に対して補助金を交付します。
盤技術高度化支援事業(サポイン事業)等)
の管理法人として、研究開発成果の具現化や
事業化を支援します。
Ⅳ
高度技術振興事業
Ⅵ
地域産業活性化事業
●総合展示会(はままつメッセ)の開催等
債務保 証 事業
地域内外の中小企業の新技術・新製品の展示
商談会を開催し、ネットワークの構築や販路
●債務保証事業
浜松市内の優れた技術力・商品開発力を有し
ながら、資金調達力の不足等により研究開発
が円滑に促進できない企業のために、研究開
開拓の支援を通じて企業の経営基盤の強化を
図ります。
2
REPORT Ⅲ 研究・技術開発成果の事業化
文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム
浜松・東三河
ライフフォトニクスイノベーション キックオフ
2012 年 7 月 26 日 ( 木 ) オークラアクトシティホテル浜松 参加者 167 名
「地域科学技術振興施策の現状と今後の方向性について」
文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 地域支援企画官
「地域イノベーション戦略支援プログラム」
は 2020 年、約 10 年後を見据えてどんなイノ
ワークする地域連携
コーディネーターの
る行動計画、最終的な到達目標、経済効果、雇
用効果を含んだ地域イノベーション戦略を作っ
備、機器を企業など
が積極的に活用する
ベーションを起こしたいのか、産学官金のセク
ターが果たす役割とタイムスケジュールからな
木村 直人 氏
設 置。4 つ 目 が、 大
学などが持つ研究設
ていただくもので、主体となるのは自治体、大
学、企業、
金融機関の代表からなるイノベーショ
ン推進協議会です。
今回、浜松・東三河地域が国際競争力強化地
域の指定を受けました。文部科学省は、人材に
着目した支援メニューを提供します。1 つ目が、
地域の中核を担う研究者の集積です。2 つ目が、
サポート体制の整備
です。さらに経済産業省、農林水産省もさまざ
まな形で事業化や技術開発の支援を行います。
「浜松・東三河ライフフォトニクスイノベー
ション」は、知的クラスター、オプトロニクス
クラスターの取り組みを基盤にした発展型のプ
ロジェクトである点が非常に高く評価されてい
地域の中で将来的にこのイノベーションを担っ
ていく人材を育成するプログラムの開発。3 つ
目が、地域内のセクターをしっかりとネット
ます。私どももフォローアップアドバイザーの
設置といったハンズオン的な支援を通じて実現
に向けて取り組んでいきます。
「浜松・東三河ライフフォトニクスイノベーションについて」
公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 イノベーション戦略推進本部 本部長 中村
新たなリーディング産業として期待される輸
コンセプトを提案し
業、光エネルギー産業の基幹産業化を図って
QOL(Quality of Life) を上げることが目標です。
この地域の先端光電子技術と、もともとこの地
目標は集中的に知的
クラスターの事業展
開を行うこと、5 年
送器機用次世代技術産業、新農業、健康医療産
高遠
ています。3 年目の
域が強いものづくりの基盤技術を融合した形で
4 つの戦略を推進します。浜松医科大学と静岡
大学でテラヘルツの研究者を招聘しました。人
目の目標は今回招聘
する研究者の事業化
です。
材育成では、光産業創成大学院大学が光産業
最も大事なのは、知のネットワークがこのプ
創成のプロデューサーを育成するプログラム
を、豊橋技術科学大学が最先端植物工場マネー
ジャーを育成するプログラムを開発します。
ログラムの支援で形成できることです。オープ
ンコラボレーションあるいは事業化ユニットの
活動をやって、事業まで持っていくところを地
設備共用化は、浜松医科大学の努力によって、
民間に医療系の設備をオープンにしようという
域連携コーディネーターがフォローして、事業
化の促進を図りたいと思っています。
3
招聘研究者の紹介
静岡大学 電子工学研究所
浜松医科大学 メディカルフォトニクス研究センター
特任教授 佐々木 哲朗 氏
客員教授 平松 光夫 氏
特任准教授 特任助教 髙木 登紀雄 氏
神原 大 氏
静岡大学は招聘研究者によって、連続波のテ
ラヘルツの光源や検出装置の研究を進めます。
浜松医科大学の産学連携研究では、メディカ
ルフォトニクスを基盤とする光電磁波の応用と
タンパク質や有機分子の分子構造の同定を中心
に、医療関係に加えて輸送機器関係や新農業、
いうことで、今回はより波長の長い帯域の開発
を進めて、地域と一体となって成果を世界に発
光エネルギーといった分野でのテラヘルツの活
用に関しても地域の皆様と市場開拓や事業化に
信したいと考えています。
光電子技術の医療創薬への応用の実現という
向けて検討を進めます。
テラヘルツは光と電波の狭間にある周波数領
プログラムで、浜松医科大学は X 線、可視光
および近赤外の応用、さらにもっと波長の長い
域で、振動励起とか回転励起、分子間の相互作
用を見ることができます。医療・薬学では非侵
襲の診断や治療、病理検査とかインラインでの
薬剤のモニタに使えます。3 年間は装置の小型
化や低価格のハードウェア、ソフトウェアを開
テラヘルツ波の活用、また別の切り口からイ
メージング、センシング、制御技術を使って健
康医療産業を創出したいと考えています。具体
的には、診断用のイメージング装置や生体機能
発すると同時に、創薬素材の解析とか機能発現
に関する観測を行います。10 年後にはテラヘ
ルツを応用した医療機器の実現を目指します。
国際市場展開
₁₀ 年後
を進めます。
次世代リーディング産業
健康・医療
関連産業
新農業
事業創出・雇用創出
国内外での
事業展開
事業化推進
研究者・技術者
CD 人材の集積
招聘者の研究の事業化
④ 研究設備共用化
③ 知のネットワーク
②人材育成
知的クラスター
(オプトロニクス構想)
①研究者の招聘
₁ イノベーションアリーナ事業
-オープンイノベーションの場ー
₄ 世界市場への出口戦略事業
-グローバルマーケティング(ブランド化)-
₅ 年後
人材育成
₃ 年後
₂ 若手・中堅研究者・
技術者育成事業
₃ コーディネーター
エコシステム事業
-コーディネーターの育成-
長期人材育成(Top Gun︶
イノベーションアリーナ
大学 研究機関 地域企業 金融機関
先端光・電子技術 ○-基盤技術-○ ものづくり基盤技術
4
₁₀ 年後
ハイレベルな
研究者・技術者・CD
知的クラスターの事業展開
招聘研究者の研究成果の集積
₃ 年後
国際競争力
光エネルギー産業
イノベーションエコサイクル
新たな基盤技術
異分野融合
マッチング
るいは創薬の評価システムを作るといった研究
―イノベーション戦略の全体概要―
輸送機器用
次世代技術産業
₅ 年後
の解析装置を開発する、また創薬に活かす、あ
人材育成
プログラム、OJT
REPORT Ⅲ 研究・技術開発成果の事業化
浜松・東三河地域オプトロニクス産業総合展示会
オプトロニクスフェア 2012 in 浜松
2012 年 10 月 24 日 ( 水 )13:00 ~ 17:00
25 日 ( 木 ) 10:00 ~ 17:00
アクトシティ浜松 展示イベントホール
26 日 ( 金 ) 10:00 ~ 16:00
出 展:144 企業・団体(地域内企業 59 社、地域外企業 38 社、大学、関係機関 47 団体)
来場者:2,611 人(3 日間)
主 催:文部科学省、公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構
共 催:浜松・東三河地域イノベーション戦略推進協議会(静岡県、浜松市、愛知県、豊橋市、静
岡大学、浜松医科大学、豊橋技術科学大学、光産業創成大学院大学、浜松商工会議所、豊
橋商工会議所、株式会社静岡銀行、浜松信用金庫、遠州信用金庫、豊橋信用金庫、株式会
社サイエンス・クリエイト)
「オプトロニクス産業の総合展示会」と
して 3 回目の開催となりました。日本
の光 ・ ものづくり産業発祥の地である当
地域から、大学、企業等のポテンシャル
を世界に向けて情報を発信し、ビジネス
パートナーとの出会いの場、市場ニーズ
をつかむ情報交換の場、産学の橋渡しの
場、新規顧客の獲得の場として、皆様の
ビジネスチャンス拡大に貢献していま
す。
基調講演
10 月 24 日 ( 水 )14:00 ~ 15:15
『産業イノベーションに貢献する先端電子顕微鏡技術』
株式会社日立製作所 中央研究所 主任研究員 上村 理 氏
特別講演
10 月 24 日 ( 水 )15:30 ~ 16:30
①『イオンイメージセンサ』
~集積回路とバイオセンサの融合が生み出したもの~
豊橋技術科学大学 電気 ・ 電子情報工学系 教授 澤田 和明 氏
10 月 25 日 ( 木 )13:00 ~ 14:00
②『次世代ビジョンデバイスの展望』
静岡大学 電子工学研究所 教授 川人 祥二 氏
10 月 26 日 ( 金 )13:00 ~ 14:00
③『未来に輝くテラヘルツ波』
静岡大学 創造科学技術大学院 教授 廣本
宣久 氏 静岡大学 電子工学研究所 特任教授 佐々木 哲朗 氏
公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
岡村 静致 5
同時開催
『静岡大学工学部プロジェクト
第 11 回 CREST 研究会』
10 月 25 日(木)13:00 ~ 17:00
アクトシティ浜松
研修交流センター 5 階
主催:静岡大学工学部
共催:JST CREST
成果発表&企業商品紹介
No.
1
発表テーマ&発表者 25 日(木)
発表テーマ&発表者 26 日(金)
次世代 IF CoaXPress カメラ
日本エレクトロセンサリデバイス株式会社
医工連携によるがん等の画像診断や治療技術
の革新を目指す新規な医用材料の研究開発
静岡大学 創造科学技術大学院 特任教授 山下 光司 氏
光化学の応用による活性酸素検出および
超広視野レーザ走査イメージャの紹介
2 がん治療に関する基礎研究
株式会社オプセル
静岡大学 工学部 准教授 平川 和貴 氏
鏡筒内駆動機構を備えた
Li イオン電池部材用
3 次世代電子顕微鏡の開発
極微小金属異物検査装置の開発
サンエンテック
4
光を使った
病害虫防除技術の現状と新しい取り組み
CdTe 半導体を用いたフォトンカウンティング
放射線計測モジュールとその応用例
静岡県農林技術研究所
5
6
豊橋技術科学大学 教授 田中 三郎 氏
株式会社 ANSeeN
ハイブリッド型
脆性材専用三次元加工機 “ 龍牙 ” のご紹介
Intel CPU+FPGA+CameraLink を一つに!
国産・産業用画像処理コンピュータ
株式会社ラムダプレシジョン Artisan シリーズ
株式会社ソリトンシステムズ
フォトンリング ~光技術の商品化をサポート~
USB3.0 カメラ開発と、
氏
光産業創成大学院大学 特任教授 宇佐美 健一 Android 端末への USB カメラ接続技術
インフィニテグラ株式会社
新原理と新技術に基づいた接触角測定による ウエハーレベルパッケージに適した
7 材料の親水性・撥水性評価装置の開発
無応力コート。高耐久性銀ミラー。
SAW
&
SPR-Tech
有限会社
京浜光膜工業株式会社
非接触非破壊硬さ計測器
8
静岡大学 工学部 教授 犬塚 博 氏
REPORT Ⅱ 産業人材の育成
製造中核人材育成事業
2012 年 5 月 30 日 ( 水 ) ~ 10 月 26 日 ( 金 ) 静岡大学工学部、ポリテクカレッジ浜松、西尾精密株式会社 他
主催 : 公益財団法人 浜松地域イノベーション推進機構 共催 : 浜松商工会議所
浜松地域の基幹産業である輸送用機器製造業
前後の工程を総論的に把握したうえで、自社
成 18 年度から開催しています。大局的な視点
い視野でスキルアップしていくことが出来る人
を支える人材を継続して育成していくため、平
に戻って各々の製造工程に取り組みながら、広
から当地域の産業構造やものづくりの技術を把
材を育成することが目的です。将来、会社の中
握し、基盤製造技術(成形、加工、塗装、仕上
核となる若手・中堅技術者を中心に、これまで
げ、組立て等)を体系的に理解できるカリキュ
に 200 名超のご参加をいただきました。
ラムとなっています。
6
REPORT Ⅱ 研究・技術開発成果の実用化
第 1 回浜松地域 CFRP 事業化研究会(フェーズⅡ)
2012 年 9 月 25 日 ( 火 )13:00 ~ 17:30 静岡大学 工学部 総合研究棟 2 階 21 教室 参加者 52 名
概 要
CFRTP( 炭素繊維強化熱可塑性複合材料 ) に
特化して深い知識の習得、基礎試験、高速成形
し、第 2 フェーズでは底辺拡大と活性化を図
るために、これまでの講演資料や製法、試作
平成 23 年度で 3 年間の第 1 フェーズが終了
解析の支援を行い、さらに本格的な事業展開を
目指します。しかし、
我々の総合的な技術力は、
法の研究開発を実施し、地域企業の事業化を推
進するために当研究会が設立されました。
品の情報をダウンロードできるようにしたり、
CFRP 基礎技術講座を開きます。また試作・評価・
石川県や岐阜県などの研究会に比較して、研究
者、研究開発設備、企業力などが相当低位にあ
ることから先進的な研究会と連携します。
研究会の入会費および年会費は無料、技術セ
ミナーへの参加は一人 2,000 円です。また、実
験研究プロジェクトの経費は協議して別途徴収
します。第 2 フェーズには、31 社、2公的機
関(静岡大学、浜松工業技術支援センター)の
参加が得られています。
浜松地域の CFRP 事業化への取り組み
①浜松地域事業化研究会の今までとこれから
株式会社ヤマハビジネスサポート プロデューサー 室井
國昌 氏
フェーズⅠでは知識ベースの学習が進みまし
たが、実際の工程に関する知識や経験は断片的
で、CFRP の技術を適用する部品や製品のイメー
ジは掴めませんでした。そこで複合成形プロ
トピース作成と物性測定
を行いました。その結果、
3 次元形状での射出成形
との複合化ができました
ジェクトで複数の要素技術を深堀りして、平板
連続 CFRTP とインジェクション成形の複合化
や連続 CFRTP3 次元プレス成形、プロトタイプ
が、内容は不十分なものでした。事業化には、
CFRP 利用のベネフィットの明確化と生産性向
上とトータルコストの抑制が必要です。フェー
の選定と図面化、インジェクション成形との複
ズⅡでは、これらに必要なイメージする力と実
合化、CFRTP のトリミングの可能性確認、テス
現する力の 2 つの能力の開発に取り組みます。
② CFRTP の二輪車強度部材への適用
③ CFRTP 用途開発の考察
ヤマハ発動機株式会社 材料技術開発グループ
主査 橘内 透 氏
株式会社キャップ 開発部
部長 吉田 透 氏
きつない
二輪車用フレームの軽量化は比剛性が同じ軽
合金への材料置換では不可能なため、構造変換
金型の表層だけを急速昇温冷却する独自技術
で CFRTP の 3 分成形が可能になりました。樹
が求められていました。強度部品として CFRP
を採用することにより、コストアップすること
なく部品点数削減と軽量化を達成しました。
脂シートと連続繊維クロスの積層材で含浸と
賦形を 1 工程で成形する技術で、金属製品の
CFRTP 代替化を提案しています。
7
特 別 講 演
複合材料に関する岐阜地域を中心とした産官学の連携事業について
財団法人岐阜県研究開発財団 統括コーディネータ 伊牟田
岐阜県は、熱可塑性 CFRP を中心とした軽量
同研究を募集して 1 件 300
ターに整備しました。ここには航空機部材の認
証に準拠した試験設備が揃っています。セン
工技術に 3 名、次世代金属
の 成 形 加 工 に 2 名、 機 能
高性能材料の開発を念頭に置いた成型・2 次加
工・評価と一貫した設備をぎふ技術革新セン
守氏
万円を助成しています。人
材集積には CFRP の成形加
ターを活用する仕組みとして岐阜県と岐阜大
学、川崎重工が産学官の三者協定を締結し、ぎ
ふ技術革新センター運営協議会を設立しまし
性 材 料 研 究 に 2 名、 合 計
7 名の研究者を招聘しました。また 4 名のコー
ディネータが大学のシーズと地元企業のニーズ
た。協議会は平成 23 年度も今年度も 7 件の共
のマッチングを行っています。
炭素繊維複合材料の技術動向といしかわ炭素繊維クラスターの紹介
いしかわ炭素繊維クラスター 統括コーディネーター/金沢工業大学 客員教授 西原
正浩 氏
立、そして産業部材の試作
加工というプロセスで熱可
塑性 CFRP 部材の完成を目
指しています。そのための
研究者 6 名を招聘し、4 名
のコーディネーターを雇
用、またセンター設備の利用促進を図る技術ス
タッフ 2 名を雇用してプログラムを展開してい
ます。
いしかわ炭素繊維クラスターは、高度織物技
術を活用した加工性・強度に優れた炭素繊維複
合材料の開発及び一貫生産体制の構築をテーマ
として産学官金が連携し、石川県の潜在力に加
えて国の支援や県事業を活用して炭素繊維の一
大生産拠点の形成を目指しています。織物の製
造、熱可塑性プリプレグ製造法の確立、スタン
パブルシート製造法の確立、プレス成型用スタ
ンパブルシートの製造、プレス成型加工法の確
協同組合 HAMING 創立総会開催
2012 年 10 月 23 日 ( 火 )15:00 ~ 17:00 ホテルクラウンパレス浜松
事 業 内 容
①医療機器・健康福祉機器の研究開発
②医療機器・健康・福祉機器品の共同受注
③組合員企業の経営及び技術の改善、工場
又は組合事業に関する知識の普及を図
る為の教育及び情報の提供
設 立 発 起 人
代表 橋本螺子株式会社 代表取締役 橋本秀比呂 氏
橋本エンジニアリング株式会社 代表取締役 橋本裕司 氏
有限会社岩倉溶接工業所 代表取締役 岩倉正雄 氏
株式会社榛葉鉄工所 代表取締役 榛葉貴博 氏
浜松地域チタン事業化研究会に参画する企
業 4 社が、医療器具の開発や生産の共同受
注に取り組む協同組合 HAMING を創立しま
業所(島田市)、株式
会社榛葉鉄工所(掛川
市)
。各社が培った技
ティブグループ」の略で、メンバーは橋本螺
子株式会社(浜松市)、橋本エンジニアリン
グ株式会社(浜松市)、有限会社岩倉溶接工
製品の開発・受注能力
を高めるとともに、大学と連携して新しい医
療器具の開発に取り組みます。
した。HAMING は「浜松メディカルイノベー
術や知恵を結集して
8
REPORT Ⅱ 研究・技術開発成果の実用化
知財活用推進事業 はままつ知財研究会
2012 年 6 月 12 日 ( 火 )13:30 ~ 16:30 アクトシティ浜松 コングレスセンター 52 ~ 54 会議室 参加 58 名
講 演 会
「米国特許法改正が与える日本企業への影響」
特許業務法人快友国際特許事務所 パートナー弁理士 椿
和秀 氏
今回の米国特許法改正ポイントとして、①新
との感想があ
充審査 )、④第三者情報提供、⑤先使用権、⑥
その他 ( 料金改定、弁護士鑑定、特許表示等 )
行されておら
ず、また審査のガイドラインも公表されていな
規性および非自明性 ( 先願主義 )、②真の発明
者の決定手続き、③特許付与後手続き ( 異議申
立、当事者系レビュー、非当事者系再審査、補
りました。な
お、今回はま
だ改正法が施
の解説をいただきました。
米国特許法自体、複雑なところがありますが、
いため、実務面に踏み込んだ解説はあまりあり
ませんでした。今回のテーマについて改正法に
難解な法律の内容を図等を用いて分かり易く解
説いただき参加者からも「大変有益であった」
よる審査実務の様子が見えてきた段階で第 2 段
の講演会開催を企画する予定です。
はままつ知財研究会
企業には、その強みである技術、ブランドなどの知的財産を知的財産権として保護し、活用す
る知的財産活動を戦略的に行っていくことが必要です。当研究会は、知的財産は難しいとか、
よくわからないなど、会員が抱えている悩みや問題解決の研究、知財に関する知識・知恵の習
得および会員相互のネットワーク・人脈作りなどを目的に活動しています。
主
な
事
1. 知的財産に関する研究、意見交換、交流のため
の 2 つの部会
①知財問題研究部会 (IP 部会 )
目的 ・知財関係者 ( 企業の知財担当、弁護士、
弁理士など ) の知財知識・知財スキル
の向上を図る
・知財関係者の交流を深める、人脈づく
りを図る
内容 ・知財関係者が抱えている課題等につい
ての意見交換、ディスカッション
・法律・判例等についての研究 ・隔月の年 6 回開催
②知財経営研究部会 (CIPO 部会 )
目的 ・企業経営者等に対する知財啓蒙を図る
・企業経営に役立つ知財戦略 ( 知財経営 )
の実現を図る
・経営者の交流を深める、人脈づくりを
図る
内容 ・中小企業等の知財経営に向けた取組み
の研究
・経営者が抱えている知財に関する課
題等についての意見交換、ディスカッ
ション
・年 3 回程度開催
業
2. 講演会・セミナーの開催
会員を対象とした知的財産に関する講演会、
セミナーを「公益財団法人 浜松地域イノベー
ション推進機構」と連携して開催しています。
また特許庁や関東経済産業局等に対して、特
許法改正説明会をはじめとする知的財産に関す
る説明会、セミナーの浜松地域での開催を要請
し、その実現を図っています。
3. 会員を対象に、企業、試験研究機関、大学、特許庁、
裁判所等の見学および見学先との意見交換会を
実施し、他社等の外の風に直接触れることによ
る視野の拡大、活性化を図っています。
4. 会員向けの機関誌等の知的財産に関する情報も
発信しています。
本会は、会長 ( 静岡理工科大学学長 )、副会長、
幹事の十数名の役員を中心に企画・運営してい
ます。また各部会は、部会担当幹事と数名の委
員により、自主的に企画・運営しています。
9
REPORT Ⅱ 研究・技術開発成果の実用化
浜松地域パワーエレクトロニクス事業化研究会 年次総会
2012 年 11 月 12 日 ( 月 )13:00 ~ 14:00 グランドホテル浜松 参加 30 名
今回の総会で会長を退任した増田郁朗氏 ( 静
岡理工科大学客員教授 ) より、実践講座や技術
セミナーの実施状況、モータやインバータ、制
御といった分科会活動の結果など、この 3 年間
の活動実績が報告されました。
また、新たに会長に選出された高橋久氏 ( 静
岡理工科大学教授 ) より、電気自動車をはじめ
とする輸送用機器やロボット、新エネルギーと
いった新しい産業分野を念頭に、当地域のパ
ワーエレクトロニクス技術の一層の普及を目指
すこと、人材育成プログラムや開発支援プログ
ラムを推進すること、また関連事業の立上げに
会において全て承認され、研究会としての第 2
積極的に貢献すること等、研究会活動の基本方
針についての提案があり、一連の議事は本総
フェーズがスタートしました。
浜松地域パワーエレクトロニクス事業化研究会
当研究会は、浜松地域にパワーエレクトロニクス技術を取り入れた新たな基盤技術の確立及び新事業の創出
を目指し、事業化につながる更なる人材育成及び地域企業の育成を推進するため、本技術の深堀りおよび実
践的な実習・調査研究を進める場として、平成 21 年 10 月に設立されました。事業化につながるテーマを
創出するための分科会(ワークショップ型の講習、実習及び調査研究)活動等を行っています。
技術内容
①モータ、インバータ及びモータ制御技術
②サービスロボット技術、新エネルギー発電技術
③EV、H E V等次世代自動車におけるパワート
レーン技術
④電池技術(リチウム電池、キャパシタ等)及び
電池制御技術
⑤その他
研 究 会 会 員
パワーエレクトロニクス技術を活用した事業化を目指
す企業で、次の要件に該当する企業。
①本地域に主たる事業所を有する企業
②本地域に進出を予定する企業
③本地域の企業と本技術関連事業で連携を行う又
は行う予定の企業
REPORT Ⅱ 基礎技術の継承
地場産業振興事業
日時:2012 年 7 月 7 日 ( 土 ) ~ 8 日 ( 日 )
会場:ギャラリーモール「ソラモ」
注染・ゆかた・和装展
主催:社団法人静岡県繊維協会 浜松市 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
後援:静岡県 静岡県中小企業団体中央会 浜松商工会議所 他
注染・ゆかた・和装製品の展示・発表、浜松注
染そめの実演・体験、浜松工業技術支援センター
成果発表など、織・染に係る伝統技術の PR や
新作ゆかたや和装の展示によって、浜松テキス
タイルを広く紹介し、注染・ゆかた・和装展の
開催をしました。
10
REPORT Ⅴ 高度技術振興事業
平成 23 年度 地域技術起業化推進費補助金交付事業成果
※平成 24 年度から「地域産業活性化補助金」に名称が変更されました。
本事業は、地域産業の活性化に寄与することを目的に、技術革新の進展に即応した技術を製品の
開発または生産等に利用し起業化を行う中小企業者に対し補助金を交付するものです。
平成 23 年度に採択された 5 社の開発成果を報告します。
●対象企業と事業名
企業名
テーマ名
スマートフォンによる営業車運行前点呼システム ( モバイル点呼システム ) の開発
小物部品の高付加価値加工が可能な多機能卓上加工機に関する研究開発
3 株式会社ホト・アグリ
農場現場で用いる害虫捕獲用面発光型蛍光粘着シート及び周辺器具の開発
4 株式会社アメリオ
輸送機器開発向け大容量データ処理システムに関する研究開発
5 有限会社ネットファンク スポーツ戦略解析ソフトウェアに関する開発
1
株式会社ロジック
2 榎本工業株式会社
1スマートフォンによる営業車運行前点呼 システム ( モバイル点呼システム ) の開発
4 輸送機器開発向け大容量データ処理シス
テムに関する研究開発
株式会社アメリオ
株式会社ロジック
今まで不可能であった 2GB 以上のデータ処理
移動先においても点
呼とアルコール検査
を可能にするシステムの開発を行いました。
ができるシステムの
開発を行いました。
既存システムでハ
ンドリング出来る
限界容量データ
2 小物部品の高付加価値加工が可能な 多機能卓上加工機に関する研究開発
榎本工業株式会社
IGES → ポ リ ゴ ン
変換における三角
形生成の違い
デンタル業界向け金
属材料の加工に対応
5 スポーツ戦略解析ソフトウェアに 関する開発
した低価格かつ小型
の多機能卓上加工機
を開発しました。
有限会社ネットファンク
一般に市販されているビデオカメラで撮影され
3 農場現場で用いる害虫捕獲用面発光型 蛍光粘着シート及び周辺器具の開発
た動画を使って、戦略的に活用できるデータ解
析・表示シ
ステムの開
株式会社ホト・アグリ
発を行いま
した。
屋外ホトショック
●制度内容
発光する粘着シート
補助対象 研究開発費、試作費、市場開拓費等
補助金額 補助対象経費の 2 分の 1 以内
ただし、1 研究開発について 200 万
円を限度
屋外で設置し、害虫捕獲ができる商品開発と安
価で蛍光粘着シートの開発を行いました。
11
REPORT Ⅱ 基礎技術の継承
平成 24 年度浜松ものづくりマイスター認定者紹介
「浜松ものづくりマイスター」制度は、浜松市のものづくり基盤技術を支える技術者・技能者の
中から、特に優れた技術を有し、人材育成への熱意がある方を公募し、現地調査や選考委員会によ
る審査を経て、浜松市長が認定するものです。
平成 24 年度は、新たに 3 名の方々が認定されました。
神谷 重久 氏
スズキ株式会社
四輪技術本部 試作部 試作課
●専門分野 機械加工(治具等の高精度加工)
長年にわたり、ジグ中ぐり盤(ジグボーラー ) やマシニング
センターを使用して、高精度の検査治具・生産設備部品を製
作。エンジン部品の寸法精度をミクロン単位で確保する治具
の加工技術は卓越している。また、自身の経験から得た工程・
時間設定や刃具の工夫方法などについて、社内の若手技術者
への指導にも尽力している。ジグ中ぐり盤作業一級技能士。
●活動可能内容 学生向け
地域企業技術者向け
竹本 京司 氏
株式会社タケモト
専務取締役
講義、体験教室
地域企業への技術指導・相談
●専門分野 カンナやノミ等の刃物や柄など、金属や木材の特
性をはじめ、加工方法や使われ方など、幅広い知
識を応用した特殊工具の設計製作
ピアノやギターなどの楽器を仕上げるカンナや鉄道車両を点
検するハンマーなど、職人の繊細な感覚に応えた特殊な工具
を提供している。刃物等の加工具に関する総合的な知識を持
ち、大企業から中小企業までの様々な要望に応えられる数少
ない存在。
●活動可能内容
学生向け
地域企業技術者向け
山﨑 肇 氏
有限会社豊岡クラフト
代表取締役会長
講義、体験教室、インターンシップ受入れ
講演会、地域企業への技術指導・相談
●専門分野 木製机上製品・小物品の企画製造
この地域では数少ない木製机上製品・小物品の企画・製造・
販売を行い、オリジナルブランドの「シニアコレクション」
など、デザイン性に優れた製品を市場に提供している。これ
らは温度・湿度による木材の伸縮も考慮して 0.1 ミリ単位の
精度で加工されており、木目の美しさを生かす塗装技術と相
まって、工芸品に迫る高品質なものとなっている。
●活動可能内容
学生向け
地域企業技術者向け
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講義、体験教室、インターンシップ受入れ
講演会、地域企業への技術指導・相談
REPORT Ⅰ 異分野・異業種交流
TM プラザはままつ タイ進出企業視察研修会
2012 年 10 月 25 日 ( 木 ) ~ 28 日 ( 日 ) タイ タイへ進出している当会の神谷理研株式会社、カツヤマファインテック株式会社、ハマニ化成株
式会社の現地企業を視察しました。3社があるタイ北部アユタヤの工業団地では 2011 年 10 月に
大規模な水害が発生しましたが、約 1 年でどの企業も被害前の生産状態に戻り、驚くべき復興を遂
げていました。今回の視察研修会は、浜松鐵工機械工業協同組合との合同事業として実施し、視察
団は総勢 31 名となり、視察を通じ相互の会員交流にもつながりました。
●視察先
BS KAMIYA CO.LTD
神谷理研株式会社 現地法人
KATSUYAMA FINETECH (THAILAND) CO.,LTD カツヤマファインテック株式会社 現地法人
HAMANI THAI CO.,LTD
ハマニ化成株式会社 現地法人
BS KAMIYA CO.LTD
KATSUYAMA FINETECH (THAILAND) CO.,LTD
各種めっき加工 ( 亜鉛ニッケル合金めっき、亜鉛めっき、
合成樹脂塗装、無電解ニッケルリンめっき、PTFE 無電解
ニッケルリンめっき ) 従業員 80 名
自動車用シートベルト部品製造、自動車用ステアリング
コラム部品製造、自動車用インパネ及びコンソール部品
製造、カチオン電着塗装請負加工 従業員 250 名
水害では 1 階の屋根付近まで水没して、電気
設備は全て使えなくなりました。2012 年 1 月
下旬までに工場内インフラが復旧し、3 月から
全ラインが稼動しました。今回の水害を教訓と
フル生産で売上げが過去最高の状況で水害に遭
いました。11 月下旬から復旧を進め、翌年 4
月から再稼動しましたが、前年比売上高は半分
になりました。生産の増加に対応するレイアウ
して工場の安全を高めるために全設備の見直し
を進めて、電気設備などの主幹設備と事務所機
能を高所に移動。また生産に必要なメッキ液な
トの整備や検査場の空調化などを組み入れて高
効率化を目指した結果、2014 年末には水害前
より 20% 売上がアップし、生産性が向上しま
どを効率よく安全に移動できる高所貯蔵設備を
した。従業員はより一層一致団結して、意欲的
計画しています。水害後に激減した売上高も
2012 年中旬までに回復し、11 月以降は右肩上
がりの計画となっています。
な生産を続けています。タイの生産も重要な位
置づけとして発展させつつ、現在はインドネシ
アへ生産拠点を展開しています。
TM プラザはままつとは
経営者によるヒューマンネットワークづくり、経営
代表者:神谷理研株式会社 代表取締役 神谷文吾
ノウハウの交換、技術の複合化や新製品開発、技術
設 立:昭和 62 年 4 月
移転、新時代のマーケティングの戦略化、技術者、
会 員:正 会 員 27 社 営業担当者の情報交換交流などを目的に結成された
賛 助 会 員 8 社
異業種交流グループです。次代を見据えたテーマ毎
協 力 機 関 25 社
の委員会を設け、積極的に活動しています。
年会費:正会員 60,000 円 /賛助会員 30,000 円
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HAMANI THAI CO.,LTD/AV PLASTIC CO.,LTD
自動車用コンソール関連部品等プラスティック製品の射
出成形 従業員 180 名
ハマニ化成タイランドは営業部門と開発部
門があり、開発部門が金型をつくり、生産は
OEM で行って、タイやインドネシア、インド、
アフリカの日系自動車メーカーへ納入していま
す。また 100% タイ同族資本の AV インダスト
リー社グループの一社である AV PLASTIC 社が、
ホンダやイスズ、ミツビシ向けの部品を担当し
ています。AV PLASTIC 社の工場の落成式を
1 か月で復旧しました。復旧後は売上げが戻り、
行った 2 週間後に 2.5m 以上水没しましたが、
現在では満足する売上高となっています。
REPORT Ⅱ 産業人材の育成
情報技術者等養成研修事業
3 次元 CAD 操作体験セミナー
地域企業の設計能力高度化のために、企画・開発・設計
から一貫して理解できる技術者の育成を目的に、3 次元
CAD に関する各種セミナーを実施しました。
SolidWorks の操作技術高度化研修
構造解析の操作技術高度化研究
3 次元 CAD データ有効活用方法 等
⑥ 3 次元 CAD と実物 ( 非接触データ ) から製品検査
① 3 次元 CAD 操作体験セミナー パート 3(SolidWorks)
-spGauge- 操作体験セミナー
日時:平成 24 年 6 月 21 日 ( 木 ) 13:30 ~ 17:00
D スケッチと 3D モデリング機能
日時:2012 年 7 月 11 日 ( 水 )/10 月 10 日 ( 水 ) 13:30 ~ 16:00
② 3 次元初心者向け解析体験セミナー
製品検査システム spGauge の概要説明 、spGauge
日時:平成 24 年 6 月 22 日 ( 金 ) 13:30 ~ 17:00
を使用した検査の操作体験 ( 非接触データと 3
線形静解析 ( 応力解析 )、疲労解析 ( 耐久性考慮 )、
次元 CAD データの位置合わせ、誤差カラーマッ
最適化解析 ( コストの削減と軽量化 ) 、固有値解
プや断面における形状検査、寸法 / 幾何公差検査、
析 ( 振動対策 )
プレス製品における穴 / 板止まり検査 )
⑦ 実物 ( 非接触データ ) から 3 次元データを作成するリ
③ 3 次元 CAD 操作体験セミナー (SolidWorks)
バースエンジニアリング -spScan- 操作体験セミナー
日時:平成 24 年 10 月 12 日 ( 金 ) 13:30 ~ 16:30
コンフィグレーション・マルチボディ機能・スイー
日時:2012 年 8 月 8 日 ( 水 )/11 月 14 日 ( 水 ) 13:30 ~ 16:00
プ & ロフト機能・サーフェス機能 ・レイアウト
リバースエンジニアリングシステム spScan 概要
設計 & スケッチブロック ・エンベローブ ・トッ
説明、spScan を使用したリバースエンジニアリ
プダウン設計・ToolBox の使用
ングの操作体験 ( ポリゴン作成 & 編集、曲面構成
④ 3 次元 CAD ダイレクトモデリング操作体験セミナー
の作成、曲面作成 & 評価、既存 CAD データを利
日時:平成 24 年 11 月 15 日 ( 木 ) 13:30 ~ 17:00
用した部分リバース )
⑧ 3 次元 CAD データヒーリング ( 不具合修正 )
簡単なモデルを新規作成し直感的な操作性を体
験 ( スケッチ・ソリッド化・編集 )・他の 3 次元
-spGate- 操作体験セミナー
CAD で作成された 3 次元モデルの編集 ・アセン
日時:2012 年 9 月 12 日 ( 水 )/12 月 12 日 ( 水 ) 13:30 ~ 16:00
ブリの作成
3 次元 CAD データ概要説明 、spGate を使用した
⑤ 2 次元 CAD ユーザー様向け 2 次元 CAD 操作体験セミナー
3 次元 CAD データ修正、形状簡略化・ポリゴン
日時:平成 24 年 11 月 16 日 ( 金 ) 13:30 ~ 17:00
編集操作体験
3 面図 (DXF ファイル ) から 3 次元モデルを作成・
作成した 2 次元モデルの編集・図面作成
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開 催 の お 知 ら せ
浜松・東三河ライフフォトニクスイノベーション
JST 地域産学官共同研究拠点整備事業 「はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点事業」
メディカルイノベーションフォーラム 2013
主催 : 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 浜松医工連携研究会 ( 浜松商工会議所 )
共催 : 浜松医科大学 静岡大学 豊橋技術科学大学 光産業創成大学院大学 静岡県 浜松市
日時: 2013
年2
月 22 日 ( 金 ) 14:00 ~
会場: グランドホテル浜松 2F 孔雀の間
入場無料(情報交換会は有料)
●プログラム
14:00 開 会
14:30 基調講演「医療現場と地域企業の連携 ~世界市場へ向け、挑戦を !! ~」
株式会社メトラン 代表取締役 Tran Ngoc Phuc( トラン・ゴック・フック/日本名:新田一福)氏
15:50 パネルディスカッション「健康医療の地域ブランドをいかにして作るか ?」
パ ネ リ ス ト:光産業創成大学院大学 光医療・健康分野 教授 江田 英雄
静岡大学 イノベーション社会連携推進機構 副機構長・教授 木村 雅和
豊橋技術科学大学 産学連携推進本部 本部長補佐・教授 田中 三郎
浜松商工会議所 浜松医工連携研究会 代表幹事 山内 致雄
公益財団法人静岡県産業振興財団 ファルマバレーセンター 所長 植田 勝智 氏
公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 地域連携コーディネーター 荻生 久夫
株式会社メトラン 代表取締役 Tran Ngoc Phuc 氏(基調講演講師)
モデレーター:はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点 研究統括
浜松医科大学 産学官共同研究センター長・教授 教授 山本 清二
18:30 情報交換会(会場:レアンジェ) 参加会費:3,000 円/ 1 名
平成 24 年度地域共同研究推進事業
グローバルイノベーションフォーラム 2013
主催:公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 静岡大学
後援:静岡県 浜松市 浜松商工会議所 ( 予定 )
日時: 2013
年3
月 13 日 ( 水 ) 13:30 ~
会場: オークラアクトシティホテル浜松 3F チェルシーの間
入場無料(情報交換会は有料)
●プログラム
13:30 開 会
募 集 の お 知 ら せ
13:40 基調講演
「新たな東アジアの枠組みの中での中小企業のあり方」
公益財団法人
明星大学 経済学部 教授
浜松地域イノベーション推進機構
一橋大学 名誉教授 関 満博 氏
賛助会員募集
14:50 パネルディスカッション
グローバル展開している中小企業経営者をお迎えし、 浜松地域イノベーション推進機構では、当財
団事業の目的にご賛同していただける企業・団
現在の状況、課題を踏まえ、これからの海外展開につ
体の方々と連携し、あわせて事業を円滑に運営
いて、産学官それぞれの立場からパネルディスカッ
するために、賛助会員制度を設けております。
ションを行います。
ご賛同いただける方は、お問合せください。
17:00 情報交換会 参加会費:3,000 円/ 1 名
お申込み・お問合わせ
公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
総務企画部 E-mail [email protected]
TEL 053-489-8111 FAX 053-450-2100
詳細は、www.hai.or.jp でご確認ください。
15
1.特
典 財団事業に優先的に参加することができるほ
か、次のような特典を受けることができます。
(1)研修会、講演会等への優先参加
(2)調査、研究、情報、会報等の優先提供
(3)技術交流事業等への優先参加 (4)その他機構の行う事業への優先参加、利用
2.会
費 一口 10 万円