種目名 Ⅰ 車椅子サッカー 競技の特性 サッカーは2チームに分かれ,ボールを相手側のゴールへシュートし,得点を競う ゲームである。ポピュラーなスポーツなので,肢体不自由児にとっても興味のあるス ポーツの1つである。 こ こ で 紹 介 す る「 車 椅 子 サ ッ カ ー 」は ,「 電 動 車 椅 子 サ ッ カ ー 」の ル ー ル を 参 考 に , 本校の児童生徒の実態に応じてアレンジしたものである。 「 ボ ー ル を け る 」 と い う サ ッ カ ー 競 技 の 大 前 提 で あ る 技 術 は ,「 車 椅 子 で ボ ー ル を 押 す 」「 手 で ボ ー ル を 転 が す 」 と い う 技 術 に 変 更 し た 。 Ⅱ 施設・用具 1.施 設 スムーズに車椅子操作がしやすい体育館など屋内が望ましい。 2.コ ー ト (図 1 参 照 ) 3.用 具 (1)ボ ー ル 「電動車椅子サッカー」専用のボールがあるが,プレーヤーの実態によっては,固 くて危険な場合があり,本校では柔らかいバルーンボールを使用。 (2)防 球 フ ェ ン ス ( 4 枚 ) (3)得 点 板 タッチライン 3m センターライン センターサークル ゴール (防球フェンス2枚) ディフェンスライン ゴールライン セーフティーゾーン 図1 コート -14 (1)- Ⅲ 競技の方法 1.人 数 ( チ ー ム の 編 成 等 ) 体育館の広さにもよるが,1チーム5~7人程度が適当である。 2.競 技 の 進 め 方 (1)各 チ ー ム 代 表 が じ ゃ ん け ん を し て , キ ッ ク オ フ か コ ー ト を 選 択 す る 。 (2 )主 審 の 合 図 で , セ ン タ ー サ ー ク ル よ り キ ッ ク オ フ を し て , ボ ー ル を 車 椅 子 で 押 し たり手で転がしながら,相手ゴールへとボールを運び入れる。 3.主 な ル ー ル (1)プ レ ー ヤ ー の 実 態 に 合 わ せ て , 適 切 な 支 援 (車 椅 子 を 押 す , ア ド バ イ ス な ど )を コ ート内で介助者が自由に行える。 (2)相 手 の 進 路 に 対 し て 自 分 の 車 椅 子 の 側 面 で 防 御 し て は い け な い 。 正 面 あ る い は , 同一方向を向いた姿勢での接触プレーはかまわない。 (3)ボ ー ル の 奪 い 合 い に な り , ボ ー ル の 動 き が な く な っ た 場 合 に は , そ の 時 点 で ヘ ル ドボールとなる。その時点でかかわっていた各チーム1名ずつのプレーヤーがボ ールに手を置き,審判の合図でプレーを再開する。 (4)ボ ー ル を 持 ち あ げ て 運 ん だ り 投 げ た り す る こ と は で き ず , そ の 反 則 を し た 場 合 に は,その地点での相手チームのフリーキックとなる。 (5)自 陣 ゴ ー ル の 3 m 前 に ゴ ー ル ラ イ ン と 平 行 な 線 を 引 き (デ ィ フ ェ ン ス ラ イ ン ), そ のスペースには攻撃側しか侵入することはできない。守備側がそのスペースに侵 入 し て , プ レ ー し た 場 合 に は , 攻 撃 側 に ペ ナ ル テ ィ ー キ ッ ク (ス ロ ー )が 与 え ら れ る。 (6)ペ ナ ル テ ィ ー キ ッ ク (ス ロ ー )は , デ ィ フ ェ ン ス ラ イ ン 上 に ボ ー ル を 静 止 さ せ て , キックあるいはスローを行う。守備側はそのボールに対して防御することはでき ない。 (7)タ ッ チ ラ イ ン か ら ボ ー ル が 出 た 場 合 に は , 相 手 チ ー ム の キ ッ ク イ ン で ゲ ー ム を 再 開する。 (8)ゴ ー ル ラ イ ン か ら 攻 撃 側 が ボ ー ル を 出 し た 場 合 に は , セ ン タ ー サ ー ク ル か ら の 相 手チームのキックオフでゲームを再開する。 (9)ゴ ー ル ラ イ ン か ら 守 備 側 が ボ ー ル を 出 し た 場 合 に は , 相 手 チ ー ム の コ ー ナ ー キ ッ クとなる。 (10)コ ー ナ ー キ ッ ク を 行 う ポ イ ン ト は , デ ィ フ ェ ン ス ラ イ ン と タ ッ チ ラ イ ン の 交 わ った点とする。 4.勝 敗 の 決 定 制 限 時 間 (前 半 1 0 分 - ハーフタイム5 分 - 後 半 1 0 分 )内 に 多 く 得 点 を 獲 得 し た チ ー ム の 勝ちとなる。 -14 (2)-
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