公募要領(PDF:271KB) - 水産庁

国際漁業関係操業秩序維持推進事業公募要領
1
総
則
国際漁業関係操業秩序維持推進事業(以下「補助事業」という。)に係る
課題提案の実施については、この要領に定めます。なお、本公募は、平成2
1年度政府予算原案に基づいて行うものであるため、成立した予算の内容に
応じて、事業内容、予算額等の変更があり得ることにご留意願います。
2
公募対象補助事業
補助事業の内容は、別添の「国際漁業関係操業秩序維持推進事業実施要領」
(平成20年3月 31 日付19水管第2693号農林水産事務次官依命通知)
のとおりとします。
3
応募団体の要件
本事業への応募は、民間団体(民間企業、一般財団法人、一般社団法人、
公益財団法人、公益社団法人、特例財団法人、特例社団法人、協同組合、
企業組合、特定非営利活動法人、学校法人、特殊法人、認可法人、独立行
政法人等)とし、次の全ての要件を満たすものとします。
(1) 本事業を行う意思及び具体的計画を有し、かつ、事業を的確に実施でき
る能力を有する団体であること。
(2) 本事業に係る経理及びその他の事務について、適切な管理体制及び処理
能力を有する団体であること。
(3) 日本国内に所在し、補助事業全体及び交付された補助金の適正な執行に
関し、責任を持つことができる団体であること。
ただし、公益社団法人若しくは公益財団法人又は一般社団法人及び一般
財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関す
る法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平成18年法律第50
号)第42条第1項に規定する特例社団法人若しくは特例財団法人で、年
間収入額に占める国からの補助金・委託費の割合が3分の2を上回ること
が見込まれる法人に対しては、「公益法人に対する行政の関与の在り方の
改革実施計画」(平成14年3月29日閣議決定)により、原則として補
助金の交付決定を行うことができませんので、御注意下さい。
4
補助対象経費の範囲
(1) 補助の対象となる経費は、事業の実施に直接必要な経費であり、以下の
経費が該当します。
提案に当たっては、補助事業実施期間中における所要額を算出していた
だきますが、実際に交付される補助金の額は、申請書類に記載された事業
実施計画等の審査の結果等に基づき決定されることとなりますので、必ず
しも提案額とは一致しません。
また、所要額については千円単位で計上してください。
ア
操業秩序等民間協議実施事業費
補助の対象経費は、消耗品費、旅費、賃金、役務費、委託費、その他と
します。
イ
持続的海外漁場確保等対策事業費
補助の対象経費は、消耗品費、旅費、謝金、賃金、役務費、委託費、そ
の他とします。
ウ
IUU対策等推進事業費
補助の対象経費は、消耗品費、旅費、謝金、賃金、役務費、委託費、そ
の他とします。
(2) 上記費目の説明は、以下のとおりです。
ア
消耗品費
「消耗品費」とは、事業を実施するために必要な消耗品、消耗器材、各
種事務用品等の調達に要する経費です。
イ
旅
費
「旅費」とは、事業を実施するために必要な各種会議への出席、各種調
査、普及活動等の実施に要する経費です。
ウ
賃
金
「賃金」とは、事業を実施するために必要な業務(資料の収集・整理、
事務補助等)を目的として、本事業を実施する民間団体が雇用した者(以
下「事業支援者」という。)等に対して支払う実働に応じた対価(日給又
は時間給)です。
(雇用に伴う社会保険料等の事業主負担分等については、
「賃金」としてではなく、後述する「その他」の区分により申請すること
となります。)
賃金の単価については、定められた単価はありませんが、当該民間団体
内の賃金支給規則や国の規程による等、業務の内容に応じた常識の範囲を
超えない妥当な根拠に基づき単価を設定する必要があります。
なお、当該民間団体内の賃金支給規則による場合であっても、本公募要
領の補助対象外の経費(ボーナス、住宅手当、退職給付金引当金等)につ
いては、除外して申請する必要があります。
賃金については、本事業の実施により新たに発生する業務について支払
いの対象とし、事業実施に直接関係のない業務に対する支払いはできませ
ん。
エ
謝
金
「謝金」とは、事業を実施するために必要な専門的知識の提供、情報収
集等について協力を得た人に対する謝礼に要する経費です。
謝金の単価は、当該民間団体の内部規定によるものとしますが、業務の
内容に応じた常識の範囲を超えない妥当な根拠に基づき単価を設定する必
要があります。
なお、事業代表者、当該民間団体構成員、間接補助事業者、事業支援者
等事業に参画する者に対しては、謝金は支払うことはできません。
オ
役務費
「役務費」とは、事業を実施するために必要な、それだけでは本事業の
成果とは成り得ない機械器具等の各種保守、翻訳、分析等を専ら行うため
に要する経費です。
カ
委託費
「委託費」とは、本事業の交付目的たる事業の一部分(例えば、事業の
成果の一部を構成する調査の実施、取りまとめ等)を第三者(応募団体が
民間企業の場合、自社を含む。)に委託するために必要な経費です。
委託を行うに当たっては、第三者に委託することが必要かつ合理的・効
果的な業務に限り実施できるものとします。
委託費の額は、原則として、補助金の額の10%未満とします。
なお、事業そのもの又は事業の根幹を成す業務を委託すると、補助事業
の対象要件に該当しなくなりますので、委託内容については十分検討する
必要があります。
また、民間企業内部で社内発注を行う場合は、利潤を除外した実費弁済
の経費に限られます。
さらに、地方公共団体等に委託する場合、当該委託事業に係る経費につ
いて、当該地方公共団体等から助成を受けた場合には、当該助成費用は、
本事業の補助の対象とはなりませんのでご注意下さい。
キ
その他
「その他」とは、事業を実施するために必要な設備の賃借料(リース又
はレンタル料等)、労働者派遣事業者から事業支援者等の派遣を受けるた
めの経費、事業支援者等を雇用するための経費(「賃金」を除く。)、文献
購入費、光熱水料、通信運搬費(切手、電話、事務機器等の運搬費等)、
複写費、印刷製本費、会議費(会場借料等)、交通費(勤務地域内を移動
する場合の電車代等「旅費」で支出されない経費)、自動車等借上料、事
業成果を学会誌等に発表するための投稿料、収入印紙代等の雑費など、他
の費用に該当しない経費です。
(3)補助対象経費は、他の経費と明確に区分して経理する必要があります。
5
申請できない経費
事業の実施に必要な経費であっても、次の経費は申請することができませ
ん。
(1) 建物等施設の建設、不動産取得に関する経費
(2) 事業支援者等に支払う経費のうち、労働の対価として労働時間に応じて
支払う経費以外の経費(雇用関係が生じるような月極の給与、退職金、ボ
ーナスその他の各種手当)
(3) 事業の期間中に発生した事故・災害の処理のための経費
(4) その他当該事業の実施に関連のない経費
(5) 補助対象経費に係る消費税及び地方消費税に係る仕入控除税額(補助対
象経費に含まれる消費税及び地方消費税相当額のうち、消費税法(昭和6
3年法律第108号)の規定により仕入れに係る消費税額として控除でき
る部分の金額及び当該金額に地方税法(昭和25年法律第226号)の規
定による地方消費税の税率を乗じて得た金額の合計額に補助率を乗じて得
た金額をいう。)
ただし、交付申請時において当該仕入控除税額が明らかでない場合は、
消費税相当額を含めて申請することが可能です。
なお、補助対象経費に係る仕入控除税額が明らかになった場合は、実績
報告書の補助金額を減額してください。また、実績報告書提出後に仕入控
除税額が明らかになった場合は、過払分の補助金相当額の返還を条件とし
て交付します。
6
補助金の額、補助率
補助金の額は、85,500千円以内とし、その範囲内で事業の実施に必
要となる補助対象経費を定額助成します。
なお、申請のあった金額については、補助対象経費等の精査により減額す
ることもあるほか、補助事業で収益を得る場合には、当該収益分に相当する
金額の返還が必要となる場合があり得るのでご留意ください。
7
事業実施期間
交付決定日から平成22年3月31日
8
申請書類の作成等
(1) 国際漁業関係操業秩序維持推進事業に係る課題提案書(別紙様式)
(2) 提出者の概要(団体概要等)がわかる資料
ア
民間企業
:会社履歴、直近2カ年間の財務諸表、業務報告書、パン
フレット
イ
公益法人等:定款又は寄付行為、業務方法書、業務報告書、直近 2 カ
年間の収支決算書及び貸借対照表、パンフレット
9
課題提案書等の提出期限等
(1) 提出期限:平成21年3月4日(水)午後5時必着
(2) 課題提案書等の提出場所及び事業の内容等に関する問い合わせ先
〒 100 - 8907
東京都千代田区霞が関1-2-1
水産庁(本館8階
ドア№823、821)
水産庁資源管理部国際課
担当者
向江(むかえ)、四ヶ所(しかしょ)
TEL:03-3502-8111(内線6747、6740)
ただし、問い合わせについては、(月)~(金)(祝祭日を除く。)で、
午前10時~午後5時(正午~午後1時を除く。)までとします。
(3) 提出書類及び部数
課題提案書
2部
経費内訳書
2部
提出者の概要(会社概要等)
2部
提出書類一式を1つの封筒に入れ、「国際漁業関係操業秩序維持推進事
業提案書
在中」と封筒の表に朱書きをして提出してください。
なお、提出書類は返却しません。また、機密保持には十分配慮します。
(4) 提出に当たっての注意事項
ア
課題提案書等の書類の提出は、原則として郵送又は宅配便としますが、
やむを得ない場合には、提出場所での窓口受付も可能とします。ファク
シミリ又は電子メールによる提出は受け付けません。
イ
申請書類を郵送等する場合は、簡易書留・配達記録等を利用し、配達
されたことが証明できる方法によってください。
ウ
課題提案書等の提出書類は、返還できないのでご了承ください。
エ
提出期限に到着しなかった申請書類は、いかなる理由があろうと無効
となります。また、書類に不備等がある場合は、審査対象とはなりま
せんので、公募要領等を熟読のうえ、注意して作成してください。
10
オ
審査の必要に応じて、提出書類の追加を求めることがあります。
カ
申請書類の差し替えは固くお断りいたします。
キ
課題提案書等の作成及び提出に係る費用は、提出者の負担とします。
課題提案会の開催
(1) 課題提案会は、平成21年3月上旬を予定に開催します。
開催場所、説明時間、出席者数の制限等については、有効な書類を提出
した者に対して平成21年3月上旬までに連絡します。
(注)課題提案書等の提出状況により開催しない場合があります。
(2) 上記により連絡を受けた者は、指定された場所及び時間において、提出
した課題提案書等の説明を行うものとします。
11
補助金交付候補者の選定等
(1) 審査方法
提出された課題提案書等は、審査基準に基づき、選定審査委員会の審査
を経て、課題提案書等を提出した者(以下「課題提案者」という。)の中
から、事業実施主体となり得る候補者(以下「補助金交付候補者」という。)
を特定するものとします。
(2) 審査の観点
審査の具体的な観点は、以下のとおりです。
ア
事業内容及び実施方法
①
事業の目的、趣旨との整合性
・公募要領の目的と整合性があるか
②
事業内容の妥当性
・公募要領の事業内容に対して妥当なものとなっているか
③
実施方法の妥当性
・実施方法は事業実施に係る関係者との十分な連携のもと提案され
ているか
イ
事業の効果
①
事後評価手法の具体性
・事業効果の評価手法が具体的となっているか
②
事業遂行の効率性
・効率的な事業運営となっているか
ウ
事業実施主体の適格性
①
実施体制の適格性
・事業実施体制は適切か
②
知見、専門性の有無
・国内外の漁業実態や動向及びそれを取りまく環境に関し専門的知
識を有しているか
③
類似事業の実績の有無
・前例又は類似事業の実績の有無
④
経理処理能力の適格性
・事務及び業務の処理能力があるか
(3) 審査結果の通知
選定審査委員会の審査結果報告に基づき、補助金交付候補者として特定
した者に対しその旨を通知するとともに、それ以外の課題提案者に対して
は、候補とならなかった旨をそれぞれ通知します。
本通知は、補助金交付の候補となったことをお知らせするものであり、
補助金の交付は、別途、必要な手続きを経て、正式に決定されることにな
ります。
なお、事業実施計画の内容については、審査での選考を受けて修正させ
ていただくことがあります。
また、補助金交付候補者の氏名又は名称は、原則として公開します。
12
補助事業者の責務等
補助金の交付決定を受けた補助事業者は、事業の実施及び交付される補助
金の執行に当たっては、以下の条件を守らなければなりません。
(1) 事業の推進
補助事業者は、事業実施上の運営管理、事業成果の公表等、事業の推進
全般についての責任を持たなければなりません。
(2) 補助金の経理管理
補助事業者は、交付を受けた補助金の管理に当たっては、補助金等に係
る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)、農林
畜水産業関係補助金等交付規則(昭和31年農林省令第18号)等に基づ
き、適正に執行する必要があります。
補助事業者は、補助事業の実施に当たっては、補助事業と他の事業の経
理を区分し、補助金の経理を明確にする必要があります。
(3) フォローアップ
補助事業実施期間中、水産庁関係課担当によるフォローアップを実施し、
所期の目的が達成されるよう、補助事業者に対し、事業実施上必要な指導
・助言等を行うとともに、事業の進捗状況について必要な調査(現地調査
を含む。)を行います。
補助事業者は、補助事業の年度途中における事業の進捗状況及び交付を
受けた補助金の使用状況についての報告をしなければなりません。
(4) 取得財産の管理
この補助事業により取得した事業設備等の財産の所有権は、補助事業者
が所属する民間団体に帰属します。
また、財産管理、処分等に関しては、次のような制限があります。
ア
この補助事業により取得した財産又は効用の増加した財産について
は、補助事業終了後も善良なる管理者の注意をもって管理し、補助金交
付の目的に従って効果的運用を図らなければなりません。(他の用途へ
の使用はできません。)
イ
この補助事業等により取得し、又は効用の増加した財産のうち1件当
たりの取得価額が50万円以上の財産について、「農林畜水産業関係補
助金等交付規則」(昭和31年4月30日付け農林省令第18号)に規
定する処分の制限を受ける期間において、補助金の交付の目的に反して
使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供する必要がある時は、
事前に、農林水産大臣の承認を受けなければなりません。
なお、農林水産大臣が承認をした当該財産を処分したことによって得
た収入については、交付を受けた補助金の額を限度として、その収入の
全部又は一部を国に納入させることがあります。
(5) 事業成果等の報告及び発表
この補助事業により得られた事業成果及び交付を受けた補助金の使用結
果については、補助事業終了後に、必要な報告を行わなければなりません。
(水産庁は、報告のあった成果を、無償で活用できるほか、補助事業者の
承諾を得て公表できるものとします。)
また、新聞、図書、雑誌論文等による事業成果の発表に際しては、本事
業による成果であること、論文の見解が水産庁の見解ではないことを必ず
明記し、公表した資料については水産庁に提出しなければなりません。
(6) その他
その他国の定めるところにより義務が課されることがあります。
また、本事業を複数年の事業として計画した場合であっても、次年度の
事業が約束されたものではありませんのでご留意ください。
13
その他留意事項
(1)事業の採択が決定した団体であっても、国からの補助金交付決定の通知
以前に実施した事業は、補助対象とはなりません。
(2)補助事業完了後の補助金の実績報告の際に、必要に応じ国の現地調査及
び事業の収支に係る関係書類の提出を求めることがあります。
(3)当該補助事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿及び当該収入及び
支出についての証拠書類又は証拠物を、補助事業終了の年度の翌年度から
起算して5カ年間整備保管する必要があります。
別紙様式
平成
水産庁長官
年
月
日
殿
住
所
商号又は名称
代表者氏名
印
国際漁業関係操業秩序維持推進事業に係る課題提案書
1
事業を実施するための具体案
(公募要領別添「国際漁業関係操業秩序維持推進事業実施要領」第4に
記載されている事業毎に記載すること。)
2
事業を実施するための必要経費等
(1の具体案に示した事業別に、必要なすべての経費(消費税等の一切
の経費を含む。)を千円単位で記載すること。)
3
同種事業の経験・実績
4
事後評価手法
5
その他
(担当者)
所属部署:
氏 名 :
TEL/FAX:
e-mail:
(注)内容は追加的に照会する必要がないよう、具体的かつ簡潔に記載すること。
国際漁業関係操業秩序維持推進事業実施要領
平成20年3月31日
19水管第2693号
農林水産事務次官依命通知
第1
目的
この事業は、我が国周辺海域における我が国漁船が安定的な操業秩序を確保するた
め、我が国周辺諸国との間の民間協定の締結・改定等を支援するとともに、地域漁業
管理機関等における適切な資源管理等を推進するため、民間が行う海外漁場に関係す
る国や機関の漁業情報の収集・分析等を支援することを目的とする。
第2
事業実施の主体
この事業の実施主体は、水産庁長官が別に定める公募要領により応募した者の中か
ら選定された団体(以下「補助事業者」という。)とする。
なお、補助事業者は、事業の実施に当たって当該事業の一部を委託して行うことが
できるものとする。
第3
事業期間
この事業を実施する期間は、平成20年4月1日から平成21年3月31日までと
する。
第4
1
事業の種類及び内容
操業秩序等民間協議実施事業
日韓・日中・日台間において民間協定を締結・改定するための交渉の実施及び相互
入会操業上の諸問題等を解決するため、次に掲げる事業を行うものとする。
(1) 民間協定締結・改定事業
補助事業者は、日本側代表団体として、我が国の民間の水産関係者による代表団
を組織し、韓国及び中国の民間の水産関係者による代表団との間において、日韓漁
業協定及び日中漁業協定(以下「漁業協定」という。)の下、操業規制の的確な実
施、操業秩序の維持並びに海上における事故・紛争の未然防止及びその迅速な解決
を図るために締結した取決め(以下「民間協定」という。)について、漁業協定に
基づく漁業共同委員会における操業規制等の決定及び勧告を踏まえ、所要の見直し
を行うための交渉会議を開催する。
また、台湾の民間の水産関係者による代表団との間において、国連海洋法条約の
趣旨を踏まえた漁業関係の枠組みに基づいた操業規制の制定と操業秩序の維持並び
に海上における事故・紛争の未然防止及びその迅速な解決を図るため、これらに関
する取決め(以下「日台民間協定」という。)の締結を目的とする交渉会議を開催
するとともに、日台民間協定締結後は、資源管理、操業秩序の維持等の観点から、
所要の見直しを行うための交渉会議を開催する。
(2) 民間漁業協議会実施事業
補助事業者は、日本側代表団体として、我が国の民間の水産関係者による代表団
を組織し、韓国、中国及び台湾の民間の水産関係者による代表団との間において、
又は日本、中国及び韓国の三国の間において、関係水域における資源の維持・管理
に関する認識を深めるとともに、民間協定等の見直しの方向性の検討及び操業水域
又は漁業根拠地ごとの相互入会操業上の諸問題への対処を検討するための会議を開
催する。
(3) 操業指導事業
補助事業者は、我が国漁業者の操業の安全及び秩序の維持を図るため、次に掲げ
る事業を行うものとする。
①
他国周辺海域操業実態調査事業
韓国、中国及び台湾周辺海域における日韓両国間、日中両国間及び日本と台湾
との間の事故・紛争の未然防止に資するため、沿岸国の操業実態及び操業に関す
る技術的な情報収集を行うとともに、事故・紛争が生じた場合の原因究明のため
の現地調査を実施する。
②
安全操業普及事業
民間協定及び日台民間協定に係る相互入会水域における操業に関する事項につ
いて手引書を作成し、内容を韓国、中国及び台湾周辺海域に出漁する我が国漁業
者に普及・啓発する。
③
現地操業安全対策事業
韓国、中国及び台湾漁船と我が国漁船が輻輳する我が国周辺海域(以下「当該
海域」という。)の操業の安全の確保及び秩序の維持を図るため、関係地域に次
の事業を実施するための駐在員事務所を設置し、これを運営する。
ア 事故・紛争対策
当該海域において日韓両国間、日中両国間及び日本と台湾との間の海上にお
ける漁船間の事故・紛争が発生した場合、早期に現地において、その解決を図
るための適切な措置を行う。
イ 現地操業指導
当該海域における日韓両国間、日中両国間及び日本と台湾との間の海上にお
ける漁船間の事故・紛争の未然防止のため、必要に応じ、現地において、漁業
者等に対し漁業共同委員会等で決定された操業条件等の内容を説明するととも
に、相互入会水域における操業に関する指導を行う。
ウ 事故防止現地協議会
当該海域における他国漁船等の操業実態、海上における漁船間の事故・紛争
の発生・処理に関する状況並びに民間協定及び日台民間協定に係る交渉結果等
の説明を行うとともに、日韓両国間、日中両国間及び日本と台湾との間の海上
における漁船間の事故・紛争の未然防止対策を検討するため、我が国の漁業関
係者による協議会を開催する。
(4) 事故・紛争処理事業
補助事業者は、当該海域における漁船間の事故・紛争の早期解決及び未然防止の
ため、日本側の事故・紛争処理の窓口機関として、日韓両国間、日中両国間及び日
本と台湾との間の海上における漁船間の事故・紛争の発生の通報を受けるととも
に、事実関係の把握に努め、これらを円滑かつ迅速に解決するため、韓国、中国及
び台湾の事故・紛争処理の担当機関との折衝を行うための会議の開催その他の適切
な手段を講じる。
2
持続的海外漁場確保等対策事業
補助事業者は、地域別に漁業管理を行っている国際機関(以下「地域漁業管理機関」
という。)の動向等、我が国漁業者が大きな関心を有する国際動向に適切に対処する
ため、次に掲げる事業を行うものとする。
(1) 国際漁業等動向調査事業
漁業をめぐる国際動向の形成に関して大きな影響力を有する主要漁業国の漁業政
策、漁業制度、その運用状況並びに漁業に関する国際的な取り組みに関する調査及
び分析を行う。
(2) 国際協定等国内漁業対策事業
漁業者が国際協定等の議論や地域漁業管理機関の資源管理措置に対応した操業を
行うため、国内主要漁業地域に調査員を派遣し、現地での意見交換会の開催及び課
題等について協議するとともに、主要漁業国の漁業関係団体を通じ、外国の漁業者
の対応状況について情報収集を行う。
(3) 持続的漁業活動普及推進事業
① 「責任ある漁業」に関する各種国際会議に我が国の漁業関係者を参加させ、
「責
任ある漁業」に関する我が国の考えを諸外国に主張するとともに、当該会議での
協議結果及び「責任ある漁業」の考え方について国内への普及を図るほか、持続
的な漁業活動に関するセミナーを開催し、我が国及び外国の漁業関係者と意見交
換等を行う。
②
漁業と環境の問題に関し、NGOと意見交換等を行い、漁業と環境の問題に関
する正しい理解を求めるほか、各種国際会議への我が国の漁業関係者の参加及び
我が国における会議の開催等により、漁業と環境の問題に関する情報を収集する
とともに、我が国の主張を国内外に広く宣伝する。
(4) 海外漁場等確保対策事業
① 外国200海里水域等における規制の強化等、諸外国の漁業政策の動向等を踏
まえ、我が国漁業の外国漁場における操業確保等を図るため、調査員を世界の主
要地域に派遣し、派遣先国において我が国水産事情の理解を深めさせるとともに、
派遣先国の漁業事情等についての調査・分析及びその調査結果の我が国漁業者へ
の情報提供を行う。
②
地域漁業管理機関の対象水域における我が国漁業の操業確保等を図るため、調
査員を当該機関及び当該機関の関係国に派遣し、当該水域の漁業事情、規制措置
等の調査・分析及びその調査結果の我が国漁業者への情報提供を行う。
(5) 外国漁業実態調査事業
国際漁業交渉を行う上で必要な情報を入手するため、調査員を派遣し、派遣先国
の巻き網、蓄養を中心とする漁業実態について調査及び分析を行う。
3
IUU対策等推進事業
補 助 事 業 者 は 、 平 成 1 3 年 の F A O 水 産 委 員 会 で 採 択 さ れ た I U U ( Illegal、
Unreported and Unregulated):不法、無報告、無規制)漁業に関する国際行動計画へ協
力し、IUU問題等に適切に対処するため、次に揚げる事業を行うものとする。
(1) IUU操業対策調査普及事業
IUU操業に係る国等の情報、IUU操業による漁獲物及びIUU漁業に対して
実施されている国際的な規制措置に関する情報の収集、分析及びパンフレット等の
作成による国内外の漁業者への提供を行う。
(2) IUU対策等国際連携強化事業
効果的なIUU対策を関係国が連携して実施するため、各国の漁業関係者等を招
聘し、IUU漁業の実態や各国の有効な対策等について情報を共有するための協議
会を開催する。
第5
事業実施上の注意等
補助事業者は、本事業の実施に当たっては、随時水産庁と緊密に連絡をとるものと
し、必要がある場合には、速やかに水産庁長官の指示を求めるものとする。
第6
指導及び報告
水産庁長官は、本事業の実施に対し、補助事業者に対して必要な指示その他指導・
監督を行うものとする。
第7
国の助成
国は、予算の範囲内において、この事業に必要な経費に対し、別に定めるところに
より補助するものとする。
第8
報告事項等
補助事業者は、次に掲げる事項について、別記様式第1号による報告書を当該事業
の実施年度における3月末日現在で作成し、当該月の翌月末日までに水産庁長官に提
出するとともに、関係団体等に配布するものとする。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
第4の1から3までに規定する事業の結果概要
第4の1の(1)に規定する会議の概要
第4の1で規定する締結又は改定された民間協定
第4の1の(3)に規定する会議等の概要
第4の1の(4)に規定する事故・紛争処理の結果概要
当該事業の実施に当たって作成した資料又は翻訳した文献等がある場合には、
その名称及び内容
別記様式第1号(第8関係)
平成
年度国際漁業関係操業秩序維持推進事業報告書
番
年
水産庁長官
号
月
日
殿
住
所
団体名
氏
平成
名
年度国際漁業関係操業秩序維持推進事業結果報告書を作成したので、
国際漁業関係操業秩序維持推進事業実施要領(平成20年
水管第
印
月
日付け19
号農林水産事務次官依命通知)第8の規定に基づき、提出する。
記
(注) 国 際漁業関係操業秩序維持推進事業実施要領第8の(1)から (5)ま でに
規定する事項ごとに報告事項を記載すること。