富士フイルム - FUJIFILM Holdings

証券コード:4901
「第二の創業」に向けて変化する
富士フイルム
富士フイルムホールディングス株式会社
経営企画部 IR室
本資料における業績予想及び将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が
含まれております。従いまして、実際の業績は、様々な要因によりこれらの業績予想とは異なることがありますことをご承知おきください。
富士フイルムの概要
持株会社
【グループ全体】
連結子会社数:227社
従業員数:76,358人
従業員数:77人
100%
事業会社
75%
25%
従業員数:36,249人
従業員数:40,032人
子会社
Xerox
子会社
(2007年3月期末現在)
2008年3月期の業績予想
売上高
2兆8,500億円
営業利益
2,100億円
2
富士フイルムの事業分野
デジタルカメラ
複写機・複合機
ドキュメント
ソリューション
1兆
1,510億円
レーザープリンター
(41%)
カラーフィルム・
写ルンです
イメージング
ソリューション
現像・
プリント機器/
カラーペーパー
6,054億円
(22%)
2007年3月期
売上高
インフォメーション
ソリューション
1兆261億円 (37%)
メディカルシステム
(医療画像・内視鏡等)
オンデマンド印刷システム
光学デバイス(レンズ)
フラットパネルディスプレイ材料
(液晶ディスプレイ用フィルム等)
記録メディア
電子材料
(半導体製造用材料)
グラフィックシステム
3
富士フイルムの沿革
写真フィルム国産化/
国内販売網の確立
事業の多角化推進/
海外市場の開拓
1934 富士写真フイルム(株)創立、映画用フィルム発売
1936 レントゲンフィルム発売
1948 カラーフィルム発売
1958 タックフィルム発売、 1959 ビデオテープ発売
1962 Xerox社と合弁で、富士ゼロックス(株)設立
1965 米国に販売法人を設立、PS版(刷版)販売
1966 ドイツに販売法人を設立
海外拠点の拡大/
デジタル化の促進
⇒ “世界のFUJIFILM”
“技術のFUJIFILM” へ
1982 オランダに生産法人を設立
1983 FCR(デジタルX線診断装置)発売
1988 米国に生産法人を設立、デジタルカメラ発売
1995 中国に生産法人を設立
1996 CTP(デジタル刷版)、デジタルミニラボ機発売
2001 富士ゼロックス(株)を連結子会社化
「第二の創業」に向けて
中期経営計画「VISION75」
の推進
2004 中期経営計画「VISION75」策定
2006 イメージング分野の構造改革を断行。
成長戦略を積極推進
2006 持株会社体制に移行
(富士フイルムホールディングスに社名変更)
4
富士フイルムの企業理念
わたしたちは、
先進・独自の技術をもって、
最高品質の商品やサービスを提供する事により、
社会の文化・科学・技術・産業の発展、
健康増進、環境保持に貢献し、
人々のクォリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与します。
5
中期経営計画 「VISION75」
2010年3月期 【目標】
売上高:3兆1,500億円
営業利益:2,500億円以上 営業利益率:8%以上
31,500
28,500
27,825
26,674
25,273
「第二の創業」へ
2,100
売上高
1,644
新たな
成長軌道
の確立
2,500以上
成長戦略
営業利益
1,130
704
構造改革
2005年3月期
2006年3月期
V字回復
2007年3月期
2008年3月期
(予想)
2010年3月期
(計画)
6
イメージング分野の構造改革・戦略
構造改革
イメージング分野の事業体制を市場規模に合わせて最適化
将来にわたり、安定的に収益を確保できる体制を構築
写真文化を守り育てていく
戦 略
高感度・高画質
写真文化の情報発信
FUJIFILM SQUARE
顔キレイナビ
「高感度・高画質」機能に加え、
「顔検出機能(顔キレイナビ)」を搭載した
特長あるデジタルカメラを市場投入
デジカメプリントの着実な増加
お店プリント
「お店プリント」の拡大に向けた施策展開
7
富士フイルムの成長戦略
基本戦略
新たな成長戦略の構築
ダイナミックな
1 設備投資
2
高水準の
積極的な
3 研究開発投資
M&A
高機能材料
zFPD材料
z電子材料
zインクジェット用材料
光学デバイス
設備投資
M&A
グラフィックシステム
研究開発
投資
メディカルシステム/
ライフサイエンス
ドキュメント
8
メディカルシステム・ライフサイエンス事業
事業の拡大 予防~診断~治療までをトータルにカバー
診断
予防
放射性医薬品
X線画像診断
機能性食品
治療
内視鏡
(FCR・フィルム)
富士フイルムRIファーマ
(2006年10月~)
医薬品原薬・中間体
機能性化粧品
事業
拡大
事業
拡大
血液診断システム
放射性診断薬
富士フイルムファインケミカルズ
(2006年1月~)
医療用医薬品
富山化学工業(2008年3月~)
世界基準の有力創薬企業
インフルエンザ治療薬/
アルツハイマー治療薬等
戦略的パートナーとしての富山化学工業
● 技術的シナジー ・・・ 研究開発型新薬開発メーカー、異業種技術の取り組み
● 高成長性 ・・・ 競争力ある新薬パイプライン、高い新薬上市率
● 富士フイルムとの相乗効果を生む企業風土 ・・・ 研究社者の独創性を重視、メカニズム解明に取り組む姿勢
9
メディカルシステム事業
成長戦略
富士フイルムがカバーする
メディカルシステム事業分野
2007年3月期
2009年3月期 【目標】
売上高:約2,600億円
売上高:3,000億円
(ライフサイエンス含む)
総合画像診断
zSYNAPSE
形態画像診断
単純X線検査
機能画像診断
超音波検査
z超音波装置
アナログ
zレントゲン
フィルム
z自動現像機、
薬品 他
デジタル
内視鏡検査
●消化器、呼吸器用
内視鏡 他
核医学検査
z放射性医薬品
●FCR
zドライイメージャー
zドライフィルム 他
10
メディカルシステム事業
成長戦略
FCR
1983年、世界で初めてフィルムを使用しないデジタルX線画像診断システム
「FCR(Fuji Computed Radiography)」を製品化
全世界の医療機関に広く導入され、CR市場において
トップシェアを確保
富士フイルム独自の画像処理技術を生かした「FCR」機能の一例
病巣
今回画像
X線画像診断のデジタル化を
推進した「FCR」。
乳がん検診にも威力を発揮
前回画像
経時サブトラクション画像
(経時変化を可視化)
今回と前回の検査画像を合わせ、その差分を表示する機能や画像の自動補正機能などに
よって、診断精度の向上や効率化を図り、病巣の発見に威力を発揮
11
メディカルシステム事業
成長戦略
電子内視鏡
1984年 世界初の電子内視鏡を開発
2004年 世界初のフルデジタル電子内視鏡を市場導入
「経鼻内視鏡」をはじめとした差別化製品を梃子に事業拡大
先端径を極細にすることで、鼻から
入れられるようにした「経鼻内視鏡」
経鼻内視鏡
(5.9mm)
従来の内視鏡
(9.4mm)
小腸の観察・処置を容易にした
「ダブルバルーン内視鏡」
12
ライフサイエンス事業
成長戦略
ヘルスケア分野
富士フイルムのコア技術を応用し、
ヘルスケア製品を開発
1
フィルムの
抗酸化技術を応用
2
マルチサプリメント
「メタバリア」
「オキシバリア」
新スキンケアシリーズ
「ASTALIFT」
フィルムの主原料は
肌と同じコラーゲン
▼酸化制御なし
3
感光・発色に活用した
ナノテクノロジーを駆使
皮膚の角層とほぼ同じ厚み
▼ナノ化されている
必要な成分が
いきわたる
角層
▲ナノ化されていない
肌に浸透されない
25年後
▲酸化制御あり
フィルム断面模式図
皮膚断面模式図
酸 化
コラーゲン
ナノテクノロジー
写真の色あせ
シミや老化の原因
フィルムの主原料
真皮部分の約70%を構成
感光・発色に活用
成分の浸透・吸収に活用
13
フラットパネルディスプレイ材料事業
成長戦略
液晶ディスプレイに使用される
富士フイルム製品
2007年3月期
2010年3月期 【目標】
売上高:約1,800億円
売上高:3,000億円
液晶ディスプレイの旺盛な需要を背景に、
積極的に生産能力増強
液晶画面の大型化に対応した新工場新設
液晶ディスプレイの断面構造図
1
※TN-TFT LCDの例
2
液晶ディスプレイ面積の伸び
1
対2006年2.5倍
1 偏光板保護フィルム「フジタック」
2 視野角拡大フィルム「WVフィルム」
世界シェア 80%
世界シェア 100%
光学的に歪みがなく、透明性に優れた
特性を生かし安定した美しい映像を実現
液晶の画面を斜めや上から見ても美しく
見られる
14
光学デバイス事業
成長戦略
卓越した光学技術を武器に、携帯電話用レンズユニット・業務用レンズの開発
カメラ付き携帯電話の需要拡大
メガピクセル化・高機能化の進展
中国工場を中心に生産能力増強
セキュリティ関連需要の増大
テレビのハイビジョン化
差別化・高付加価値化商品の投入により、各市場で高いポジションを確保
ハイビジョン対応
TV用カメラレンズ
監視カメラ用レンズ
「スターウォーズ エピソードⅢ」の撮影で使用
月周回衛星「かぐや」搭載のカメラにも当社
製品が採用
携帯電話用レンズユニットの主要生産工場、深
工場
15
グラフィックシステム事業
成長戦略
CTPの生産体制増強
2007年3月期
2008年3月期 【目標】
売上高:約2,900億円
売上高:3,000億円
印刷業界のデジタル化の進展に伴い、
デジタル方式の印刷システム「CTPシステム」の世界的な普及・拡大
CTP版世界シェア40%を目指し、
世界四極生産体制の確立・販売体制増強
CTP(Computer-to-Plate)とは?
データを直接感光性アルミプレート(CTP版)に焼き付け、
印刷用の版を作る方式
CTPセッター
印刷材料生産拠点
パソコン
印刷機
CTP版
印刷物
16
ドキュメント事業
成長戦略
2007年3月期
複合機・プリンターのトップランナーで
あり続ける富士ゼロックス
No.1
カラー複合機 国内シェア No.1
2010年3月期 【目標】
営業利益率 2006年度 X%
営業利益率:6.7%
→【目標】2009年度 10%
営業利益率:10%
オフィスのコピーボリューム
ネットワークデジタル複合機
「DocuCentre」シリーズ導入
サービス化
富士ゼロックスの歩み
による顧客価値向上
カラー化
デジタル化・複合機化
による顧客価値向上
アジア・中国事業の
拡大・発展
による顧客価値向上
業界初の
普通紙複写機発売
普通紙複写機の
普及促進
本格的デジタルフルカラー複写機発売
基幹システムと電子
文書の連携を
実現した
「ApeosPort」
シリーズ導入
17
ドキュメント事業
成長戦略
高速・高精細のフルカラーオンデマンド印刷システムの市場導入を加速
【導入事例】
三井住友カード(都市銀行カード)向けフルカラー利用明細書に
富士ゼロックスのフルカラー・オンデマンド・印刷システム
「Xerox iGen3」を採用
「Xerox iGen3 110」
お客様の利用傾向を分析し、
ニーズに応じた情報を掲載
Aさん
Bさん
18
富士フイルムの技術力
写真感光材料技術から広がるさまざまな製品 (例)
製膜・
塗布技術
フジタック
WVフィルム
印刷用PS版
オーディオテープ
ビデオテープ
CTP版
コンピュータ用
バックアップテープ
画像処理技術
デジタルミニラボ
「フロンティア」
デジタルカメラ 顔検出機能
「顔キレイナビ」
デジタルX線画像診断システム
医用画像情報ネットワークシステム
「FCR」
「SYNAPSE」
19
富士フイルムのCSR
富士フイルムの考えるCSRとは、誠実かつ公正な事業活動を通じて企業理念を実
践し、ビジョンを実現することにより、社会の持続可能な発展に貢献することです。
わたしたちは、
1
経済的・法的責任を果たすことはもとより、さらに、社会の要請に応えるよう、
企業市民として、社会における文化・技術の発展や環境保全に寄与して
いきます。
2
わたしたちのCSR活動が、社会の要請や期待に適切に応えているか、
その活動が的確に実施されているか、ステークホルダー(お客様、
株主・投資家、従業員、地域社会、取引先など)との対話などを通して、
常に見直していきます。
3
事業活動に対する説明責任を果たすため、積極的に情報開示を進め、
企業の透明性を高めます。
20
富士フイルムのCSR
地球温暖化対策~CO2排出削減に向けて~
社会貢献活動
熱と電気を効率よく発生させることのできる
高効率型天然ガスコジェネレーション設備
富士フイルム九州(株)での植林活動
(熊本県南阿蘇村との水源かん養林整備計画の一環)
大規模な太陽電池を採用した
富士フイルム先進研究所
富士ゼロックス(株)等が自社植林木チップ出荷
(ニュージーランドの植林会社に出資)
21
株価推移と株主還元方針
富士フイルムの株価
日経平均株価
※2006年1月を100としたときの指数
新株主還元方針(2007年度~)ー連結業績を反映
配 当 成長戦略のさらなる拡大に向けた設備投資や研究開発投資など、将来にわたって
企業価値を向上させていくために必要となる資金水準なども考慮した上で決定
株主還元性向
(配当額+自己株式取得額)
÷
連結純利益
=
25%を目標
今期35円/年を予定 342億円(2007年10、11月実施)
22
まとめ
今まで当社の収益の柱であった写真フィルムの需要が減少
富士フイルムは現在大きな転換期
中期経営計画「VISION75」
構造改革
成長戦略
写真フィルムを中心とする
イメージング事業の構造改革の断行
当社の強みを活かして
今後成長が期待できる事業分野
メディカルシステム/ライフサイエンス、光学デバイス、
グラフィックシステム、ドキュメント、フラットパネルディスプレイ等
安定的に収益を確保できる
体制の構築
完了
集中的に
設備投資、M&A、研究開発投資を推進
現在のところ、順調に進展中!!
新たな成長軌道の確立
「第二の創業」へ
23
【参考】 2008年3月期 業績見通し
為替レートを見直すものの、前回業績予想の通り、営業利益2,100億円をはじめ
各利益とも過去最高益を達成する見込み
(単位: 億円)
2007年度
予想
(2007.10.30発表)
売上高
営業利益①
2006年度
実績
増減
金額
%
100.0%
28,500
100.0%
27,825
+675
+2.4
7.4%
2,100
7.4%
2,071
+29
+1.4
941
-941
-
構造改革費用
-
営業利益②
7.4%
2,100
4.1%
1,130
+970
+85.7
税引前利益
7.4%
2,100
3.7%
1,032
+1,068
+103.4
当期純利益
4.2%
1,200
1.2%
344
+856
+248.4
為替:米ドル
ユーロ
114円
159円
117円
149円
-3円
+10円
24
【参考】 概 要
創 立
1934年 (昭和9年) 1月20日
資本金
40,363百万円
連結子会社数
227社(国内 86社、海外 141社)
連結従業員数
76,358人
発行済株式数
514,625,728株(売買単位:100株)
時価総額
2兆4,636億円
2007年3月期現在
25
【参考】 富士フイルムのこれまでの歩み
1934年
会社設立
1962年
富士ゼロックス設立
富士ゼロックス連結子会社化
1976年
1934年 映画用
イメージング
ソリューション
2001年
1986年
フジカラー400
フィルム
レンズ付フィルム
デジタルミニラボ
「写ルンです」
1988年
1948年 カラーフィルム
デジタルカメラ
1948年 カメラ
1934年 印刷用フィルム
1996年 CTP版
1965年 PS版
1936年 レントゲンフィルム
インフォメーション
ソリューション
1996年
1958年 TACフィルム
デジタルX線画像診断装置
FCR
1959年 ビデオテープ
フルデジタル電子内視鏡
サピエンティア
1996年
1965年 コンピュータ用テープ
WVフィルム
1989年 デジタル複写機
1962年 複写機
1992年 デジタル
1975年
ドキュメント
ソリューション
2004年
1983年
カラー複写機
カラー複写機
1993年
高速電子印刷・出版システム
DocuTech
1950年
1960年
1970年
1980年
1990年
2000年
世界初 ※ ドキュメント ソリューションは国内初
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【参考】 ホームページ お役立ち情報
富士フイルムホールディングストップページ
http://www.fujifilmholdings.com/
個人投資家向けサイト
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/individual/index.html
世界は、ひとつずつ変えることができる。
http://and-fujifilm.jp/
FAQ
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/individual/faq/index.html
富士フイルムグループについて
ご理解を深めていただくための
スタートページです。
個人投資家の皆様に向けて、
事業内容、戦略等を分かりやすく
紹介しています。
富士フイルムのB to Bビジネスを
動画で紹介しています。
よくいただくご質問の事例を
挙げています。
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受けております。
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