3月号

逗子市立逗子中学校
平成20年2月27日発行
校長 本多 利夫
◇◆この教科だよりは「学校だよりpartⅡ」として発行し、各教科担当から「学習の進度や翌月の学習予定」についてお知らせするものです。
今回は「光」のお話です。
そのお話に入る前に、色のことについて少し触れてみたいと思います。
さて、
「物体はもともと色なんかついていない」と言う文章から始めたいのですが、そんなことを唐突に
言われても、よく分からないと思います。一般的にはものはそれぞれ色を持っており、それが他と識別す
る一つの方法となっています。色彩について 1 年生の時に美術の授業で習ったことをここで思い出してみ
てください。
色彩とは、光(白色光)が発する色々な電磁波(光の波長)が物体に反射して見える反射光のことです。
例えば赤いリンゴがあったとして、その色は赤く私達には見えるわけですよね。でもリンゴに赤い色がつ
いているわけではなくて、 リンゴにあたった光の中からほとんどの色光が吸収されて赤色だけが表面で反
射して、私達の目に見えると言うわけなんです。つまりものに色がついているのではなく、ものが光を反
射することによりその物体がそこにあることを認識できるのです。ですから光と色とはとても深いつなが
りがあるということです。ということは、ものの見え方は、光の‘質’にもよるのではないでしょうか。
昨年東京にある国立博物館で、奈良の有名なお寺(薬師寺といいます)のこれまた有名な仏像(日光・
月光菩薩像)が展示される機会がありました。身の丈 2.5mもある国宝を輸送するのだけでも大変です。し
かしどのように展示をするのか、位置や高さもさることながら、特に照明を工夫したそうです。その博物
館で勤務している木下さんという人は日本で数少ない展示デザイナーなのだそうですが、彼が考えたのは、
仏像に「白色 LED」という照明器具とハロゲンというライトを点灯し、ふたつをブレンドした光を当てると
いうことでした。質の良い光を作り出し、光が当てられた物体がいかに表情豊かに美しく見させることが
できるのか。以前、別の仏像の光の当て方が「泣いている猿のようにみえる」と批判を受けたこともある
そうです・・・。正解はない仕事ですよね。
さて照明というのは芸術の世界や風景を彩るだけでなく、私たちの身近な「明かり」としてなくてはな
らないものです。本来明かりは食事の煮炊きをするかまどの炎であり、繕い物の手元を照らすロウソクや
道行く人を導くための‘あんどん’
、また祈りを捧げるときに灯されたりと、そこには必ず人が集い心が通
う場がありました。今でも私たちが明かりを見るとほっとするのは、先祖から受け継いできたそんな歴史
があるからかもしれません。
光は身近にあり普段はあまり意識することなく日々の生活を送っていますが、それを取り巻くさまざま
なものに少し目を向けて見てください。
(校長室の廊下のライティングに気が付いていますよね?)何か新
しい発見があるかもしれません。
(美術科
)
○小学校の漢字(復習)※テストあり
○随筆「方言のクッション」
○説明文「百二十年の孤独」
○資料編「読む」
国語
*以上を勉強します。また、毎回の漢字の練習は家庭学習しておきましょう。
◇歴史的分野◇
◎東アジア世界とのかかわりと社会の変動
モンゴルの襲来と日本~室町文化とその広がり
社会
について学習します。
空間図形の展開図、計量を学習します。展開図が分からないと表面積が計算できないのでし
っかりと学習しましょう。また、体積などは公式として覚えておく必要があります。高校入
数学
試にも毎年出題されているのでとても大切といえます。1 年間のまとめの学習もしますので、
しっかり 2 年生での学習につながるようにしていきましょう。
大地の変化について続いて学習します。
地震の起こる理由や地震の波の伝わり方などです。
理科
火成岩
堆積岩
など
地球上のいろいろな岩石について学習していきます。
過去形の表現を、更に深めて学習していきます。
一年間のまとめとして、これまで学んできた表現方法を利用し、自己表現活動(自作の英文作
り)に取り組んでいきます。幅広い自己表現活動ができるよう、工夫していけるようにしてくだ
英語
さい。二年生に進級する準備としての学習も、基本文や単語の復習にも力を入れていきましょう。
3月はまず、卒業期の合唱ですね。1 年間の学習のまとめのために、提出物に取り組みます。
必ず提出してください。
音楽
教科書は、来年も使いますから、アルトリコーダーやファイルやプリントとともに大事に
とっておいてください。
引き続き紙粘土による立体表現の取り組みをします。身近な立体物をよく観察し対象物
そっくりに表現します。形の完成後は、着色をします。完成後は効果的な展示の演出も考え
美術
ます。
3月は2月に引き続き柔道・剣道を選択種目で行います。技の名称、防具・着衣の名称、胴着の
着かた、防具のつけ方をマスターし学習に臨みましょう。保健学習も行いますので教科書を準備
保体
しておきましょう。また、実技・保健両方の教科書を常備していてください。
座布団を終え、1年間のまとめになります。この一年間で住居や道具の使い方の基本、
衣生活について学びました。普段の生活でどう応用できるか、考えてみよう!
技家
○小説の読み方 入試問題にとりあげられた短い文章を題材に小説の読みについて学びます。
○説明文の読み方 入試問題にとりあげられた短い文章を題材に説明文の読みについて学びます。
国語
○書道「曲線をふくむ文字について」
○書く「論理的な作文」先月は作文法を学んだので実際に作文をしてみます。
◇地理的分野◇
さまざまな特色を関連づけてみた日本
について学習します。
◇歴史的分野◇
社会
第5章 開国と近代日本の歩み
2 明治維新
3 日清・日露戦争と近代産業
について学習します。
2 年生の今までの総復習を教科書の補充問題とプリントを使ってやります。また各単元ごと
数学
の単元末テストを実施していきます。よく復習して 3 年生に備えておくようにしよう。
天気の分野も残り半分!いよいよ、2年生の学習内容も終わりを迎えようとしています。3
月は、よく天気予報で聞く「前線」というものをテーマに、どのように天気が変化するのか
理科
を学びます。今まで学習した内容と、これから学習することを意識して天気予報を見てみる
と、今までとは違った(?)天気予報になってきます。
教科書では最後の読み物である Let’s Read 3 “Can Anyone Hear Me?”の続きを読み進
めます。この物語で筆者が何を言いたいのか、また、どんなことが起こるのか、などを考え
英語
られればよいと思います。4月からはいよいよ3年生です。2年生で学習した単語や文法は
2年生のうちに定着をさせ、しっかりと土台を固めていってほしいと思います。
3月はまず、卒業期の合唱ですね。1 年間の学習のまとめのために、提出物に取り組みます。
必ず提出してください。
音楽
教科書は、来年も使いますから、アルトリコーダーやファイルやプリントとともに大事に
とっておいてください。
2年生は篆刻の制作をしています。印の部分を完成し、その後は持ち手の部分のデザイン
を考え、彫刻していきます。抽象的なデザインや具象的なものなど、立体のイメージがしっ
美術
かりとできているかが、とても大切です。
3月は2月に引き続き柔道・剣道を選択種目で行います。技の名称、防具・着衣の名称、胴着の
着かた、防具のつけ方をマスターし学習に臨みましょう。また簡易試合では積極的に取り組み相
保体
手とのかけひきを感じるところまでできると楽しさが増すと思います。また、実技・保健両方の
教科書を常備していてください。
調理実習では計画通りにできた班や、そうでない班があるようでした。今回の調理の計画や
作業をしっかり振り返ることで、次回の調理実習や、普段の生活に活かせるようにしましょ
う。
技家
私たちにとって「国語」は日本語です。日本語は外国語にはない難しさ、厳しさがあります。それと同時に、
美美しさ、優しさも兼ね備えていると私は思っています。例えば、「夕轟」という言葉は、「ゆうとどろき」と
ぎっしゃ
国語
読みます。読みにくいですね。これは、
「夕方になると、恋情で胸がときめくこと」を意味しています。牛車 に
乗乗った男性貴族の訪れを待つ姫君のイメージです。言葉を理解するとは、言葉に込められた意味・思いを受
け止めることです。どうかこれから先も、言葉を正しく、優しく受け止められる人であって下さい。鎌田優里
『巣立ちゆく』みなさんへ
みなさんがこれから歩みを進める社会は、「権利」と「義務」が多くある社会です。それとと
社会
もにより多くの「責任」も負うことになります。人類が不断の努力の成果で獲得した「権利」を
大切に守り、育てることができる人になりますように………
鈴木孝久
もう卒業です。高等学校での数学にそなえて中学校の学習内容をしっかり復習しておきまし
ょう。入学する高校から課題が出されている人もいると思います。しっかり取り組みましょ
数学
理科
う。分からないところは聞きにきてください。
3 年生の皆様へ
3 年間よく学習をしてくれました。覚えるところ 理解するところ 考える
ところ というように理科は頭を使います。最小限覚えて それをふくらませていってもらいたいです。
最後にひとこと
2009 年 7 月 22 日には日食が起こります。日本では、全国で部分日食を観察
することができます。また奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部など、皆既日食帯と呼ばれる細
長くのびた地域・海域内では、皆既日食を観察することができます。
皆既日食になると、太陽のまわりにはコロナが広がって見られます。また太陽表面から吹き出ている赤いプ
ロミネンスなども観察することができます。空は、程度は日食ごとに違いますが、夕方・明け方の薄明中の
ように暗くなり、明るい星ならば見ることができます。地平線近くは、夕焼け(朝焼け)のように空が赤く
染まって見られます。
日本の陸地に限ると、皆既日食が観察できるのは 1963 年 7 月 21 日の北海道東部で見られた皆既日食以来、
実に 46 年ぶりです。次回も 2035 年 9 月 2 日の北陸・北関東などで見られる皆既日食まで 26 年間起こりま
せん。非常に珍しい現象と言えるでしょう。
忘れずに見てくださいね。
皆さんは中学3年間の英語授業を、とても意欲的に取り組んでくれました。その興味・関心を、この先の
生活にも是非つなげていってください。高校での授業はもちろんのこと、歌の歌詞や看板の表示など、日常
の至る所に英語は溢れていますから。単語の『語源』も調べてみると面白いものです。興味のある人は「英
英語
語の語源」本を探してみてください。「英語を自ら学ぶ」習慣を持てることを願っています。
いよいよ卒業ですね。逗子中の合唱が思い出に残るといいなあ・・・。みなさんの心からの
歌声を在校生の記憶にも残してください。卒業式の最後・・・
「思い出を心に刻むために」は、
音楽
しっかり歌いましょうね。みなさんが「(真剣に)楽しく音楽して」くれたこと、とてもうれ
しかったです。ありがとうございました。
3 年生の皆さんは卒業後学校で美術の授業を受ける機会は、少なくなると思います。季節の移り
変わりやふとした道ばたの草花の美しさ、ポスターやお店のディスプレイ(商品展示)
、看板や衣
美術
類のデザイン、美術品の鑑賞等、身のまわりに「美」に関するものはあふれています。美しいも
のを美しいと感じる心を常に持ち続け、心豊かに生活していって欲しいと思います。
あなたの生涯スポーツが見つかるといいですね!
これからも健康な心と体でいてください!!
保体
中学校での技術・家庭科の学習が終わりました。技術分野は、もうこの先学ばない教科です
が、3年間皆さんが技術・家庭科で学んだことを振り返ってみると、生活でもそのまま役立っ
ていることが沢山あることに気づくことができるでしょうか。これからも、生活でのちょっと
技家
した課題は自分で解決していってください。