学習指導案 - 札幌市立平岡中学校

道徳の時間指導案 第3学年 第2回
札幌市立平岡中学校
平成22年9月28日
3学年4校時目
L4-66
ネット社会のルール
L4-67
クーリングオフ制度
学習のテーマ
事業者、消費者がそれぞれの利益を守るた
「情報モラル指導モデルカリキュラム表」への対応
大目標
危険を予測し被害を予防するとともに、
安全に活用する
めに、社会にはルールがあることについて考
D4-2:トラブルに遭遇したとき、主体的
える。その上で、悪質商法などから身を守り、
に、解決を図る方法を知る
ネットショッピングなどの利用について注
中目標
意すべき点を理解し、被害を予防するための
正しい判断・行動ができる。
中学校第 3 学年
対象
道徳の時間の目標との関連
主として社会とのかかわりに関すること。集団生活
の向上。法の遵守。社会の一員として法律やルール
を守ること。
学習のポイント
1 年生の時に家庭科での既修事項ではありますが、ネットの関連を中心の内容の学習に
しました。アポイントメントセールスは、主に電話の場合が多いが、郵便や電子メール
などで「当選」
「特別に選ばれた」などおだて褒めたたえ、良い気分にさせたうえで、呼
び出し商品を勧める方法の商法のことを言います。また、街頭などで勧誘をし、商品の
購入を勧める方法の商法をキャッチセールスと言います。
どちらも、店舗や営業所以外の場所で、販売員が言葉巧みに商品などの購入を勧めま
す。通常の商品購入方法と比較して、冷静に商品を購入できないことがあるため、契約
をした後、一定期間は解約できるようにしています。
(頭を冷やすという意味の和製英語)
それが、クーリングオフ制度です。
クーリングオフが認められるのは、訪問販売、電話勧誘販売、特定継続的役務提供(エ
ステ、学習塾、家庭教師などで一定期間・金額を超えるもので、学習塾の場合 2 ヶ月を
声、5 万円を超えるものと規定されている)に限られており、通信販売などでは認められ
ていません。また、最近、利用者が急増しているネットショッピングは、自宅にいなが
ら買い物ができるとても便利なサービスでし、インターネットで商売をしている業者の
中には、商品の返品など「サービス」として行っている場合もありますが、ネットショ
ッピングは、通信販売の一つの形態なので、キャッチセールスやアポイントメントセー
ルスと異なり、クーリングオフ制度の対象にはなりません。
このようなことから、基本的に消費者の利益を守るための法律(特定商取引に関する法
律は「今年 12/1 に改正・施行されていることに注意」)が定められてはいるが、対象外の
場合もあること知り、消費者と事業者がそれぞれの利益を守るために必要なことを考え、
行動すべきであることを理解し、よりよい生活ができること、悪質な業者もいるため、
それぞれが、信頼のおける業者かどうかを判断し見極めたうえで、慎重に考え契約する
必要があることなどをこの授業で学びます。
学習項目
生徒の動き・学習活動
教師の動き・評価
道徳の内容
●導入
1. ア ニ メ ー シ ョ ン 1
DVD をシーン2で一時停止す
※第 1 学年家庭で、クーリ
15 分
「L4-66:メールによるアポ
る
ングオフ制度について学習
イントセールスとクーリン
しているので、思い出す生
アニメー
グオフ制度」のシーン1.2
徒がいたら、答えさせても
ション視
を視聴する。
よい。
聴(3 分)
こんなときの対応策は?
アニメー
アニメーション1のシーン ・クーリングオフ制度の意味
※悪質商法に対応するため
ション視
3を見て、クーリングオフ制
について、板書(プロジェク
のルールであることを理解
聴(2 分) 度について理解する。
タで表示してもよい)し、ま
させること。
説明(5 分)
たは口頭で説明する。(口頭
記入(5 分) ワークシートの1の(
) の場合は、学習のポイントの
に答えを書く。
最初から 9 行目までを読む)
●展開1
2.よく確認をしないで、買
発問:買い物をしたときサイ
10 分
い物をして失敗した経験が
ズが違ったとか、違うものを
あるか思い出してみる。あれ
買ってしまったという経験
ばワークシート2に記入す
がある人はいないかな?
道徳的な視点で考える。
る。
何人かに失敗談を話しても
自分の体験を発表する。
らいます。
こんな場合あなたはどうする?
・ 返品・返金対応、商品交
○自分に非がある場合対応
・ 間違って、購入したとき
換、あきらめる、次から
はしてもらえない。しかし、
に自分はどう対応する
気をつける、親に相談す
サイズが違っていたと言わ
か考える。
るなど出てきた答えを
れ、返品に応じていたらお
整理しながら板書する。
店は困るのではないだろう
・
・ 板書例
2・3人に答えてもらう,黒板に事例を書くとよい
○ ――――――――――――――――
。
○ ――――――――――――――――
か?自分の非を認めず、ク
レームをつけるお客もいる
ようだが、社会の一員とし
てこのようなことは許され
るのだろうか?
商品を買った人、お店の人の不利益についても考えよう
善意で商品の返品・交換などに応じてくれるお店もある。しかし、お店に非
がないのにクレームをつける人もいるようだ。お互いの利益を守るためには
どのようなことをすべきか考えて行動できるようになりましょう。
一方、悪質な商法の被害にあう人も多いので、今後、皆さんが被害にあわな
いための対応策についてアニメーションを見ながら考えてみましょう。
●展開2
20 分
つぎに、ネット上の商品売買について考えてみよう
アニメー
アニメーション2「L4-67:
発問:アニメーションを見な
ション視
ネットショッピングとクー
がらユウタ君がしっかり確
聴
リングオフ制度」のシーン
認すべきことはなんだった
1、2を見てユウタはどのよ
のだろうか考えてみよう。
うなことに注意すべきだっ
たかワークシートに書く。
アニメーション2のシーン
3を見てクーリングオフの
制度が適用されるか考えワ
ークシートに答えと理由を
書く。
ネットショッピングはクーリングオフが適応になるか考えてみよう
アニメーション2のシーン
ネットショッピングは、自分
4を見る
が購入条件を確認して購入
したとみなされ、クーリング
オフの制度は使えないこと
を説明する。
ネットショッピングを利用
する場合、返品の条件を確認
することの大切さを理解さ
せる。
信頼できる店かどうか判断
する際に、社団法人日本通信
販売協会の JDMA マークや
同協会のオンラインマーク
の表示がひとつの目安にな
ることを知らせる。ただし、
これらのマークがついてい
ても絶対ではないので、子供
だけで判断しないことを知
らせる。
万が一、トラブルになったと
きには国民生活センターや
消費生活センターに相談で
きることを説明する。
悪質商法から身をまもり、ネットショッピングを上手に利用するために、利
用者としてどのようなことを考え、気をつけるとよいか考えてみよう
● まとめ
5分
消費者の権利(八つの権利)と責任(五つの責任)の考え方があることを
確認する。
→(社会生活をするためには権利と責任があることを理解さ
せる)
本時の学習を振り返り,ワー ワークシートを回収する。
クシートの5と6を記入す
る。
社会とのかかわり(道徳)
板書例