週間情報 - 全国消防長会

週間情報
№2520
発行日 平成25年5月28日
発行所 全国消防長会
一般財団法人全国消防協会
担 当 企画課 03(3234)1321
両会の動き
◆
第65回全国消防長会総会等の開催時間の変更について
全国消防長会
一般財団法人全国消防協会
標記について、次の網掛けの部分に変更がありましたのでお知らせします。
月
日
会
議
等
一般財団法人全国消防協会
通常理事会
6月25日
(火)
全国消防長会
常任理事会
意見交換会
6月26日
(水)
開催場所
14時45分
~
15時15分
15時30分
~
17時00分
17時30分
~
19時00分
第65回
全国消防長会総会開会式
9時40分
~
10時20分
第65回
全国消防長会総会
(午前の部)
第65回
全国消防長会総会
(午後の部)
10時40分
~
12時00分
13時00分
~
13時50分
第36回
全国消防職員意見発表
14時00分
~
15時30分
15時40分
~
16時20分
第36回
16時30分
全国消防職員意見発表
~
審査発表・講評・表彰
16時50分
17時00分
記者会見
~
17時30分
開催時間等については、変更となる場合があります。
消防機器の改良及び開発並びに
消 防 に 関 す る論 文 表 彰・ 発 表
※
開催時間
リーガロイヤルホテル小倉
北九州市小倉北区
浅野2-14-2
電話:093-531-1121
◆
平成25年度全国消防救助技術各地区指導会日程について
一般財団法人全国消防協会
平成25年度全国消防救助技術各地区指導会の開催予定についてお知らせします。
地区支部
北海道
東北
開催日時
開催場所
7 月 2 0 日 ( 土 ) 札幌市消防学校
1 0 : 0 0 ~ 1 5 : 0 0 札幌市西区八軒10条西13丁目
(陸上の部)
7月25日(木)
9:30~15:30
(水上の部)
7月10日(水)
13:00 ~16:15
宮城県消防学校
仙台市宮城野区幸町4-7-1
宮城県総合運動公園(グランティ21)総合プール
宮城郡利府町菅谷字舘40-1
関東
7 月 2 4 日 ( 水 ) 横浜市消防訓練センター
9 : 0 0 ~ 1 5 : 4 0 横浜市戸塚区深谷町777
東海
7 月 2 4 日 ( 水 ) 三重県消防学校
9 : 1 5 ~ 1 4 : 5 0 鈴鹿市石薬師町452番地
東近畿
近畿
中国
四国
7 月 2 4 日 ( 水 ) 京都市消防活動総合センター
1 0 : 0 0 ~ 1 5 : 0 0 京都市南区上鳥羽塔ノ森下開ノ内94-4
7 月 2 6 日 ( 金 ) 兵庫県広域防災センター
1 0 : 0 0 ~ 1 6 : 1 0 三木市志染町御坂1-19
7月24日(水)
9:30~15:10
旧広島市民球場跡地
広島市中区基町5-25
広島市総合屋内プール
広島市東区牛田新町1-8-3
7 月 1 9 日 ( 金 ) 松山中央公園
9 : 3 0 ~ 1 6 : 0 0 松山市市坪西町
(陸上の部のみ)
長崎県消防学校
九州
7月19日(金)
大村市森園町663-6
9:00~13:30
開催日時・場所は状況により変更される場合があります。
◆
第17回全国消防長会警防防災委員会の開催
全国消防長会警防防災委員会
平成25年5月16日(木)徳島県徳島市(阿波観光ホテル)において、第17回全国消防長
会警防防災委員会を開催しました。
会議における議題等は次のとおりです。
【議題審議】
1 副委員長の選任について
2 第42回全国消防救助技術大会の審判長及び審判
部長の推薦について
3 ヒューマンエラー事故事例の情報共有について
【情報交換】
1 二輪車の配置や活用状況等について
2 津波災害に対する活動要領について
【警防防災委員会の様子】
3 無償使用制度を活用した車両等の配備及び維持管
理について
【情報提供】
1 第九消防方面本部消防救助機動部隊(NBC災害専門部隊)の発隊について
2 消防法改正(消防法第32条)に伴う対応について
3 危険物輸送車両火災について
4 ヘリコプター衛星通信(ヘリサット)システムの運用について
5 台風襲来時の災害出場体制について
6 平成25年度の消防庁の事業について
7 平成25年度の消防研究センターの事業について
8 日本消防設備安全センターの最近の動向について
【その他】
次期開催地について
◆
第91回全国消防長会技術委員会の開催
全国消防長会技術委員会
平成25年5月23日(木)
、北海道網走市(網走セントラルホテル)において、第91回全国
消防長会技術委員会を開催しました。
会議における議題等については、次のとおりです。
【報告事項】
平成24年度全国消防長会技術委員会事業結果の報告について
【議題審議】
1 ISO(消防隊員用個人防護装備)国際会議への出
席委員の選出について
2 消防救急無線のデジタル化移行に伴う諸課題への対
応について
3 第92回全国消防長会技術委員会の開催地について
4 第93回全国消防長会技術委員会の開催支部につい
て
【情報交換】
ドライブレコーダーの導入効果と課題について
【技術委員会の様子】
【情報提供】
1 消防庁の取り組みについて
2 平成25年度の消防研究センターの事業について
3 消防法施行令改正に係る自主表示対象機械器具等について
4 消防防災に関する国際協力について
5 「受託評価銘板」への切り替えについて
消防本部の動き
行
◆
事
女性消防団員入団式の実施
宝塚市消防本部(兵庫)
宝塚市消防本部では、平成25年4月28日(日)、
西谷ふれあい夢プラザ屋内活動室において、本市初
となる5名の女性消防団員が誕生したことによる女
性消防団員入団式を開催しました。
式典では、福井宝塚消防団長が辞令交付を行った
後、ミニAED救命講習会を開催し、女性消防団員
が事前に訓練を重ね、習得した応急手当の技術を入
団式に参列した市民に披露しました。
式典の最後には、
「郷土愛護の精神で、全力を尽
くして災害のない明るい地域づくりに貢献します。」
と消防団活動への決意を述べた。
今後は、住宅用火災警報器の普及や防災教育、災
害時の女性に対する支援などの活動を行っていきます。
◆
【女性消防団員入団式の様子】
川崎消防署オープンハウス(一般公開)を開催
川崎市消防局(神奈川)
川崎市消防局川崎消防署では、平成25年5月18日(土)
、地域の防災意識の向上や消防行政
への理解を深めていただくため、消防署の一般公開を行いました。
参加者は、庁舎のセキュリティーの観点から、全て事前予約制とし約100名の来場者があり、
盛況を博しました。
消防署の敷地内に、防火衣を着用し消防局のイメージキャラクターの「太助」の着ぐるみと一
緒に記念撮影するコーナー、はしご車の体験搭乗、消防用ホースによる消火体験、地震体験、消
火器の模擬消火体験、煙体験、応急手当等の各体験ブースを設け、消防の仕事について理解して
いただくとともに、親子でいっしょに各種体験を通じて消防防災について学んでいだだきました。
最後に子どもの参加者全員に太助とツーショットの顔写真入りの参加認定証を交付しました。
また、参加した保護者の女性から「太助と記念撮影を行ったり、親子で消防車に触れたり、消
火器の取り扱いを学んだり、いざというときに役立つ内容で充実した体験でした。」との感想をい
ただきました。
今後も、毎月1回オープンハウスを予定し、催し内容を変えるなど来場する市民が親子で楽し
みながら消防について理解していただけるような企画で開催してまいります。
【オープンハウスの様子】
訓練・演習
◆
テロ対策訓練を実施
横浜市消防局(神奈川)
横浜市消防局では、平成25年5月8日(水)、横浜市西区みなとみらいのパシフィコ横浜にお
いて、6月1日から3日まで開催される「第5回アフリカ開発会議」に備え、同敷地内において
テロ対策訓練を実施しました。
訓練は、
「化学物質の散布によるテロ災害」を想定し、テロ事案発生時の対応要領の確認及び関
係機関(消防、警察、自衛隊、海上保安庁及び医療機関)との連携を強化し、セキュリティ対策
の万全を期することを目的に実施しました。
参加した各関係機関は、実災害さながらの緊迫した状況のなかで、限られた時間内に情報を共
有し、互いに協力して的確な活動をすることができました。
有事の際は、被害の拡大を最小限に抑えるべく、さらに必要な対策を講じて災害対応の万全を
図ります。
【特殊災害対応隊による検知活動の様子】
◆
【医療機関と救急隊による応急活動の様子】
3市1町による水難救助合同訓練を実施
座間市消防本部(神奈川)
座間市消防本部では、平成25年5月22日(水)、座間市の座架依橋付近で、厚木市消防本
部、海老名市消防本部及び愛川町消防本部と水難救助合同訓練を実施しました。
座間市を含む3市1町の消防本部管内を流れる相模川の河川敷は、夏にはバーベキューや川遊
びで賑わい、水難事故が絶えないことから、当消防本部では、事故防止の啓発に努めるとともに、
さまざまな事故に備えて、定期的に訓練を行っております。
今回は、「遊泳中の少年2名が行方不明になった。」という想定のもと、座間市消防本部が「神
奈川県下消防相互応援協定」により、2市1町の消防本部に応援依頼を行ったという内容で実施
しました。
また、参加隊員には訓練シナリオを事前に知らせない「ブラインド方式」で実施し、より実際
の災害に近い形の実践的な訓練にすることで、潜水検索活動と指揮活動の連携や活動中の隊員の
安全管理を確認することができました。
【合同水難訓練の様子】
いつやるの?今でしょ!
―消防学校からの便り-
◆
初任科生の体力練成訓練について
徳島県消防学校
徳島県消防学校では、平成25年5月1日(水)
、2日(木)の両日に、初任科生を対象に当県
南部の山道を利用し、レンジャー行進による体力練成訓練及びホース搬送訓練を実施しました。
本訓練では、山道48㎞の行程を集団で行動することにより、早期の共同精神及び体力の向上
に繋がったとともに、山林火災防ぎょの学習も併せて行うことができました。
今後、消防人として必要な知識及び技術を身につけていくとともに、共同精神及び体力の更な
る向上を図っていきます。
【訓練に励む初任科生の様子】
国等の動き
◆
風水害対策の強化について
風水害対策の強化について(平成25年5月14日付け消防災第208号)が国民保護・防災
部防災課長より、各都道府県消防防災主管部長あてに次のとおり通知されましたのでお知らせし
ます。
消防庁
標記については、平素から格段の御尽力を頂いているところですが、集中豪雨や台風襲来等の
出水期を迎えるに当たり、万全の体制を整える必要があることから、平成25年5月14日付で
中央防災会議会長(内閣総理大臣)から各都道府県防災会議会長あてに「梅雨期及び台風期にお
ける防災態勢の強化について」(中防消第8号)が通知されたところです。
貴職におかれましては、貴庁内と貴都道府県内の市町村へ本通知及びその内容について周知徹
底を図っていただき、人命の安全の確保を最重点とする風水害対策に万全を期されるとともに、
「火災・災害等即報要領」(昭和59年10月15日付消防災第267号消防庁長官通知)に基
づく、災害が発生した場合の迅速かつ的確な報告についてもよろしく御配慮願います。
なお、本通知は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第37条の規定に基づく助言とし
て発出するものであることを申し添えます。
記
1 市町村の対策
市町村におかれましては、以下の項目に沿った取組の推進を図っていただくようお願いいた
します。
⑴ 災害応急対策の実施体制の確立
(ア) 降雨時の気象状況及び気象警報や洪水予報、土砂災害警戒情報、竜巻注意情報等の防災
情報を収集し、災害の発生が予想される場合には、速やかに職員の動員配備等を行うとと
もに、災害情報の収集及び危険箇所の警戒巡視に努めること。また、住民に対しても早急
に注意を喚起すること。災害対策上必要があるときは、災害対策本部の速やかな設置等に
より、防災体制の強化を図ること。
(イ) 災害応急対策の実施に当たっては、「地域防災計画における地震・津波対策の充実・強
化に関する検討会報告書」(平成23年12月)や「警防活動時及び訓練時における安全
管理に係る検討会報告書」(平成24年3月)、「大規模災害時における消防団活動のあ
り方等に関する検討会報告書」(平成24年8月)を踏まえ、防災事務に従事する者の安
全確保に留意すること。
(ウ) 被害の発生状況を的確に把握し、被害状況や避難勧告等の情報について必要な事項を都
道府県に報告すること。甚大な被害が発生すると見込まれる場合には、関係機関とも連携
し、消防機関の県内相互応援及び緊急消防援助隊の活用など地方公共団体相互の広域的な
応援活動により迅速な救助活動等に万全を期すこと。なお、あらかじめ関係機関の連絡先
の確認・点検を行うこと。
また、自衛隊の災害派遣要請については、事前に所要の手続きや要件等を都道府県を始
めとした関係機関等との間で確認しておき、関係法令及び地域防災計画等を踏まえ、的確
に行うこと。
⑵ 避難勧告等の発令
(ア) 避難勧告等に係る発令の具体的な判断基準等を未だに定めていない市町村にあっては、
「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成17年3月)」、「「避難
勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」の周知徹底について(平成21年5月
22日4府省庁共同通知)」、及び「災害時の避難に関する専門調査会報告(平成24年
3月)」等を参考にして、避難勧告等に係る発令の判断基準等を主体的かつ速やかに作成
すること。また、既に発令の判断基準を定めている市町村にあっては、現在の判断基準が
ガイドラインに沿った具体的なものとなっているかについて再点検を行うとともに、必要
に応じて見直しを行うとともに、聴覚障害者等の情報が伝わりにくい災害時要援護者に対
しても避難勧告等の情報が確実に伝達されるよう適切な措置を講じること。
気象状況、災害の状況及び地域の実情に応じ、避難勧告等の必要性を総合的に判断でき
る者が迅速かつ的確に対象地域の住民に発令等を行えるような体制をあらかじめ整えるこ
と。
(イ) 避難勧告等の発令に当たり、大雨、洪水等の警報や土砂災害警戒情報等の気象に関する
情報を、重要な判断材料にすること。また、あらかじめ定めた基準に基づき適正な運用を
行うこと。
避難勧告等が迅速かつ的確に発令できるよう、防災情報の収集・活用に努めること。こ
の際、防災情報提供システム(レーダー・降水ナウキャスト、土砂災害警戒判定メッシュ
情報等)(気象庁)、川の防災情報(国土交通省)、土砂災害情報提供システム・河川・
洪水情報システム等(各都道府県)等の活用を図るとともに、都道府県や気象台、河川管
理者等他の防災機関との連携を密にすること。
特に、市町村長が気象台長等との間で気象に関する情報を必要な時に確実に交換するこ
とができるようにするなど、都道府県や気象台、河川管理者等との間の情報連絡体制をあ
らかじめ整備し、緊密な連携が図れるようにしておくこと。加えて、同一の水系を有する
上下流の市町村間については、相互に避難勧告等の情報が共有できるよう、平素から連絡
体制を整備すること。
⑶ 避難勧告等の伝達
(ア) 避難勧告等の防災情報の伝達に当たっては、防災行政無線(同報系)、緊急速報メール
等の多様な情報伝達手段の活用や、消防機関、自主防災組織等を通じた伝達など、効果的
かつ確実な手段を複合的に活用し、要援護者を始め、対象地域の住民等に確実に伝達する
こと。各市町村域内の滞在者に対しても、より確実に避難情報等を伝達することができる
よう努めること。また、住民等の安全確保行動の判断に活用しやすいよう、住民等の立場
に立ったわかりやすい情報提供に努めること。
(イ) 休日・夜間を含めた、防災関係機関との連絡体制及び住民との間の伝達体制の整備のた
め、平常時から全国瞬時警報システム(J-ALERT)及び防災行政無線(同報系)等
の多様な手段の適切な運用、整備等を図るとともに、実際の災害時に有効に機能し得るよ
う、通信施設の整備点検を行うこと。点検に当たっては、風水害による通信施設への影響
の防止・軽減の観点から、特に以下の事項について留意すること。
・無線施設に対する浸水防止措置の状況の確認
・非常用電源装置の点検
・防災行政無線施設及び設備等のバッテリー等の点検・整備
・防災関係機関における代替的な通信機器の保有状況の確認
なお、防災行政無線(同報系)の整備に当たっては、デジタル方式の場合、住民への
情報伝達のみならず、双方向通信やテレメータとの連携等の利活用の高度化が可能であ
ることを踏まえ、導入を検討すること。消防本部等に遠隔制御装置を設置することで、
夜間でも迅速に起動できる体制を確保すること。
⑷ 災害危険箇所等に対する措置及び安全な避難所の周知
洪水や高潮等による浸水想定区域や内水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、土砂災害危険
箇所等の災害発生のおそれのある危険箇所等や避難場所、避難経路等の情報について、ハザ
ードマップの策定・配布、標識の配置、広報誌、パンフレット等の配布、インターネットの
利用、説明会の開催等により、平常時から地域住民に周知徹底を図ること。
例年、急傾斜地崩壊危険区域、地すべり防止区域等の指定区域以外の箇所においても土砂
災害が発生していることから、地形、地質、土地利用状況、災害履歴、最近の降雨状況等を
勘案し、従来危険性が把握されていなかった区域も併せて再点検を行うなど、適切な措置を
講じること。
指定した避難所が災害発生のおそれのある区域に含まれるか等について点検し、避難路・
避難所の安全性の確保、移送手段の確保及び交通孤立時の対応についても配慮の上、必要な
見直しを行い、想定される災害ごとに緊急時の避難先として安全が確保された避難所につい
て、住民への周知を図ること。
その際、休日・夜間等における避難所の開設、避難所における生活環境等にも支障がない
ように努めること。
⑸ 災害時要援護者の避難対策の推進
(ア) 自主防災組織、医療関係者、福祉関係者等との連携の下、災害時要援護者の避難支援計
画(以下、「避難支援プラン」という)の整備等を推進すること。
特に、避難支援プランの全体計画等について、未策定の市町村にあっては、防災担当部
局と福祉担当部局が連携の上、速やかに策定すること。
災害時要援護者名簿の作成及び災害時要援護者情報の共有等を推進し、適切な防災対策
の推進に努めること。さらに、災害時要援護者の避難について、避難が夜間に及ぶおそれ
のある場合には、日没前に避難が完了できるよう避難準備情報を活用するなど、着実な情
報伝達及び早い段階での避難の促進に努めること。
また、「災害時要援護者の避難対策事例集(平成22年3月)」を参考とし、実効性あ
る避難支援対策を推進すること。
(イ) 高齢者福祉施設などの災害時要援護者関連施設については、平素から、立地条件の把握、
1施設周辺のパトロール体制の確認を要請すること。また、地域住民、自主防災組織、関
係団体、福祉事業者等の協力を得ながら、あらかじめ施設への平常時、緊急時における適
切な情報提供、的確な避難誘導体制等の再点検を行い、警戒避難体制等の防災体制の整備
に努めること。
特に、水防法(昭和24年法律第193号)及び土砂災害警戒区域等における土砂災害
防止対策の推進に関する法律(平成12年法律第57号)において、市町村は、浸水想定
区域の指定や土砂災害警戒区域の指定があったときは、災害時要援護者等が主に利用する
施設への洪水予報等や土砂災害に関する情報、気象予報及び警報の伝達方法等について定
めることとされているので留意すること。
⑹ 地下空間等における浸水対策
地下空間での豪雨及び洪水に対する危険性について、事前の周知を図り、地下空間の施設
管理者と連携し、浸水対策及び避難誘導等安全体制の強化に万全を期すること。洪水時には
迅速かつ的確な洪水情報等の伝達、利用者等の避難のための措置等を講じること。
豪雨時に冠水する可能性のある道路区間(アンダーパス部等の前後に比して局部的に低下
している区間)について、道路管理者や関係機関と連携し、洪水時には迅速に状況を把握し、
注意喚起や通行止め等適切な措置を講じること。
⑺ 河川増水による水難事故防止対策
大雨後の河川増水時には、河川管理者と連携の上、河川敷でレジャーやイベントを行う者
等に対し、速やかに安全な場所へ避難するよう注意を促すなど適切に対応すること。
局地的大雨により中小河川が急に増水する事例が発生していることを踏まえ、平素から行
楽者等に対する水難事故の危険性についての啓発に努めること。非常時には行楽者等に対し
て注意を促すなど水難事故防止に努めること。
⑻ 二次災害防止に向けた対策
最近の大雨、地震、津波、火山噴火等により災害を被った地域については、地盤の緩み、
堤防や排水施設等の損壊、降灰等により、通常よりも災害が発生しやすい状況にあると考え
られることから、二次的な災害の防止に努めること。
⑼ 防災訓練の実施等
消防団及び自主防災組織の充実強化を図るとともに、消防団及び自主防災組織を始めとし
た地域住民の積極的な参加の下、関係機関と連携し、情報の収集・伝達、避難、通信、救出・
救護等の実践的な防災訓練を平素から実施し、実際に災害時に適切な行動ができるか検証し
ておくこと。
なお、災害発生時に市町村等の防災担当職員、消防、警察、住民等が迅速・的確に行動で
きるようにするための図上訓練の実施や、市町村等の防災担当職員の防災に対する意識を高
め、危機管理能力を向上させるための各種研修の実施についても検討すること。
⑽ 住民への周知普及啓発等
(ア) 地域住民、児童・生徒等に対し、災害発生時に伝えられる防災情報についての対応方法
等について明らかにしておくとともに、平常時から早期避難の重要性について周知するこ
と。その際、浸水により避難所までの歩行等が危険な状態になった場合その他不測の事態
となった場合の避難の在り方についても併せて周知すること。また、住民等からの前兆現
象、災害発生情報等を収集できるよう、日頃から通報先を住民等へ周知しておくこと。
(イ) 各種媒体を活用し、具体的かつ分かりやすい形で、災害の前兆現象や危険性など災害に
関する知識の普及啓発に平素から積極的に努めること。この際、障がい者や外国人等に配
慮した内容になるように努めること。
特に、事故防止の観点から、台風や大雨の際の外出や田畑の見回り、屋根など屋外の高
所に上がること等を極力控えることや、河川や海岸・岸壁等危険な箇所には近づかないこ
と等、風水害の危険性について、気象台等と連携し平常時から住民への周知を徹底するこ
と。
2 都道府県の対策
都道府県におかれましては、以下の項目に沿った取組の推進を図っていただくようお願いい
たします。
⑴ 災害応急対策の実施体制の確立
(ア) 気象情報等により災害の発生が予想される場合には、速やかに職員の動員配備等を行い、
防災情報の収集に努めること。また、電気・水道等ライフライン管理者、交通機関等に対
しても早急に注意を喚起し、又は警戒等の要請を行うこと。
災害対策上必要があるときは、災害対策本部の速やかな設置等により、防災体制の強化
を図ること。
(イ) 台風の接近等により相当程度の被害の発生が懸念されるときは、消防庁から関係都道府
県等に対し警戒情報等を発することとしているので、適切に対処すること。
(ウ) 市町村と緊密な連絡を行い、市町村からの報告及び自らの情報収集等により被害状況、
避難勧告等の情報を迅速かつ的確に把握し、その後の被害状況の推移について適切に見定
め、必要な対応を行うこと。
被害状況等を整理して、必要な事項を消防庁へ報告すること。
甚大な被害が発生すると見込まれる場合には、関係機関とも連携し、消防機関の県内応
援及び緊急消防援助隊の活用など地方公共団体相互の広域的な応援活動により迅速な救
助活動等に万全を期すること。なお、あらかじめ関係機関の連絡先の確認・点検を行うこ
と。
また、自衛隊の出動要請については、事前に所要の手続きや要件等を、市町村を始めと
した関係機関等との間で確認しておき、関係法令及び地域防災計画等を踏まえ、的確に行
うこと。
被害状況の把握に当たって当該都道府県の警察本部と密接な連絡を保つこと。
⑵ 災害危険箇所等に対する措置
市町村が作成するハザードマップについて、住民が避難行動を行う上での一助となるよう、
気象台・国土交通省河川事務所等の関係機関と連携し、説明会の開催やデータの提供等、砂
防、河川、治山及び農業用施設等の専門的知見に基づく技術的助言等を行うこと。
⑶ 避難勧告等の発令・伝達
(ア) 市町村が「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」(平成17年3月)
及び「「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」の周知徹底について(平
成21年5月22日4府省庁共同通知)」などを参考にして、避難勧告等に係る発令の判
断基準等の作成や再点検を行うに当たり、気象台や河川事務所等と連携し、説明会の開催
や技術的助言等の支援を行うこと。
(イ) 大雨、洪水等の警報や土砂災害警戒情報など気象に関する情報について、市町村の的確
な避難勧告等の発令に資するため、平常時から気象台と連携し、できるだけ分かりやすく
市町村に情報提供するとともに、市町村担当者の理解の向上を図ること。
都道府県が提供している土砂災害警戒情報を補足する情報(例:土砂災害危険箇所、1
km格子の土砂災害危険度等)についても市町村に周知徹底すること。
(ウ) 市町村の避難勧告等に関する意思決定に対する助言、気象台から都道府県への要員派遣
等、国・都道府県・市町村間の連携強化・情報共有を図る体制をあらかじめ整備しておく
こと。
また、災害の発生により、避難勧告等の発令を行うことができなくなった市町村が生じ
た場合に、都道府県において代行するための体制をあらかじめ整備しておくこと。
市町村が災害対策本部を設置した場合には、必要に応じて職員を市町村に派遣するなど、
砂防、河川、治山及び農業用施設等の専門的知見に基づく技術的助言、市町村からの情報
収集、応援要請の調整等を行うこと。
(エ) 災害時における連絡方法、避難勧告等の連絡内容等について放送事業者とあらかじめ申
し合わせること。関係機関の防災連絡責任者を定めたリストを作成し共有することにより、
放送事業者と連携した避難勧告等の伝達体制を確立すること。
⑷ 災害時要援護者の避難対策の推進
(ア) 「災害時要援護者の避難支援ガイドライン(平成18年3月改訂)」等を参考に、市町
村が災害時要援護者の避難支援計画の整備等を推進するに当たり、説明会の開催や技術
的助言を行うこと。
「災害時要援護者の避難対策事例集(平成22 年3月)」を参考とし、実効性ある避難
支援対策を推進すること。
(イ) 高齢者福祉施設などの災害時要援護者関連施設について、施設の立地条件や非常災害
に対する具体的計画の策定の再点検等を実施すること。
⑸ 災害被害軽減のための各種対策の推進
市町村が実施する防災に関する取組(例えば「市町村の対策」⑸~⑽等)を推進するため、
気象台等の防災関係機関と連携しながら必要な助言や協力等を行うこと。
○ 全文は、消防庁ホームページ
(http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2505/pdf/250514_s_1.pdf)に掲載されています。
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住宅用火災警報器に関する施策等の推進状況調査について
住宅用火災警報器に関する施策等の推進状況調査について(平成25年5月20日付け消防予
第200号)が予防課長より、各都道府県消防防災主管部長あてに次のとおり通知されましたの
でお知らせします。
消防庁
住宅用火災警報器(以下「住警器」という。)に関する施策等については、「住宅用火災警報
器の設置対策について」(平成23年9月30日付け消防予第371号)に基づき毎年調査を行
っているところです。
今般、住警器に関する施策等の推進状況について、下記のとおり調査しますのでご協力をお願
いします。
また、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一部事務組合等を含む。)に対してもこ
の旨周知されるようお願いします。
記
1 調査対象
⑴ 消防本部等において実施した住警器の設置率調査の直近2回の調査結果
⑵ 住警器の奏功事例、奏功事例数及び維持管理上の広報事例
2 回答様式
⑴ 「1-⑴」の回答について
【別添1-1】(省略)の調査要領に従って、消防本部等は【別添2-1】(省略)の調
査票で、都道府県は【別添3-1】(省略)の集計表で回答すること。
⑵ 「1-⑵」の回答について
【別添1-2】(省略)の調査要領に従って、消防本部等は【別添2-2】(省略)の調
査票で、都道府県は【別添3―2】(省略)の集計表で回答すること。
また、都道府県にあっては、【別添3―2】(省略)で集約した事例(奏功事例及び広報
事例)の中で特に効果があったと判断したものを代表事例として回答すること。
3 提出先及び提出期限等
⑴ 消防本部等
調査票【別添2-1】及び【別添2―2】の電子ファイルを都道府県に提出すること。
⑵ 都道府県
平成25年6月21日(金)までに、調査票【別添2―1】【別添2―2】及び集計表【別
添3―1】【別添3―2】の電子ファイルを、消防庁予防課([email protected])に提
出すること。
4 その他
⑴ 前回(平成24年6月1日時点)と同様の手法により、平成25年6月1日時点の設置率
の推計結果を公表する予定であること。
⑵ 前回(平成24年6月1日時点)の設置率推計結果は、「住宅用火災警報器の普及率の推
計結果(平成24年6月1日時点)について」(平成24年7月31日付け消防予第308
号)を参照のこと。
なお、消防庁ホームページの「住宅防火関係」
(http://www.fdma.go.jp/html/life/juukei.html)
の「お役立ち情報」においても公開していること。
○ 全文は、消防庁ホームページ
(http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2505/pdf/250520_1_s_1.pdf)に掲載されています。
【問い合わせ先】予防課予防係
担 当:増沢、中田
E-mail:[email protected]
※
消防庁各課室の直通電話番号は(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/tel.html)
に掲載されています。
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