週間情報 №2446 発行日 平成24年12月18日 発行所 全国消防長会 一般財団法人全国消防協会 担 当 企画課 03(3234)1321 両会の動き ◆ 消防実務講習会(予防・広報)の実施 一般財団法人全国消防協会 一般財団法人全国消防協会近畿地区支部 一般財団法人全国消防協会・一般財団法人全国消防協会近畿地区支部では、平成24年12 月7日(金)、神戸市(兵庫県私学会館)において、消防職員の知識及び能力の向上を図るこ とを目的として、消防実務講習会を開催しました。 本講習会は、平成24年度の事業計画に基づき開催したもので、予防・広報の各業務に従事 する職員を対象として、関係機関等からお招きした2名の講師による講演を行いました。 講習会場は、約160名の消防職員で一杯になり、今後の消防実務の参考になる貴重な講習 会となりました。なお、内容は以下のとおりです。(敬称略) 【講演内容】 1 「阪神・淡路大震災時の広報について」 講師 神戸市消防局 総務部長 丸一 功光 2 「ホテル火災及び消防法改正等を踏まえた今後の対応について」 講師 消防庁予防課 違反処理対策官 大嶋 文彦 【講習会の様子】 消防本部の動き ◆ 列車事故を想定した集団救急災害対応訓練の実施 長崎市消防局(長崎) 長崎市消防局は、平成24年10月30日(火)、JR長崎駅構内で集団救急災害対応訓練を 実施しました。 この訓練は、ブラインド型訓練とし「列車と乗用車が衝突して多数傷病者が発生し、重傷者 を含むけが人が数十名あり」との想定により、当消防局から指揮隊、救助隊、消火隊、救急隊 及び情報収集班、その他JR、警察、DMAT等の関係機関を含め約250名が参加し、事故 発生時における相互の連携を確認しました。 今回の訓練においては、救助活動に加え、指揮所と救護所の連携、さらには関係機関との連 携などの検証ができ、特に災害急性期における関係機関との情報共有が重要な課題として確認 されるなど、大きな成果をあげることができました。 多数傷病者が発生する災害現場において、 「防ぎえた死」を無くすためには、関係機関との円 滑な連携が必要となるため、今後も図上訓練やブラインド型による実践訓練を重ね、災害対応 に努めてまいります。 【集団救急災害対応訓練の様子】 ◆ 消防用車両運転技能習得訓練を実施 坂戸・鶴ヶ島消防組合消防本部(埼玉) 坂戸・鶴ヶ島消防組合消防本部では、平成24年11月から12月にかけての4日間、鶴ヶ 島自動車教習所を借用して、消防用車両運転技能習得訓練を実施しました。 この技能習得訓練では、ポンプ車、資機材搬送車、救急車を使用し、車両感覚や判断、交通 規則の順守といった総合技能から狭隘路進入、路端停止及び発進、方向変換及び後退、坂道発 進、S字通過など基本的な運転技術を再学習することにより、車両感覚を磨き、交通事故防止 の徹底を図るとともにベテラン職員の退職による消防力の低下を抑制し、次世代職員への円滑 な技術力の伝承を目的として行いました。 また、訓練指導は直属の隊長が行い、新任から中堅までの機関員を対象とし、個癖の改善や 基本操作の再確認をするとともに、経験の少ない新任機関員には特に事故の多い狭隘路の走行 や後退などに重点をおき訓練を行いました。 交通事故防止については、常日頃から職員一丸となって安全運転を心がけていますが、今回 の技能習得訓練により、機関員の運転技術及び安全運転の意識向上が図られ、大変有意義な訓 練となりました。 【消防用車両運転技能習得訓練の様子】 ◆ 「わんわん消防隊」結成式を開催 瀬戸市消防本部(愛知) 瀬戸市消防本部では、平成24年11月1日(木)に「わんわん消防隊」を結成し、同18 日(日)には瀬戸市瀬戸蔵北広場において、わんわん消防隊員約60組が集まり「わんわん消 防隊結成式」を開催しました。 この「わんわん消防隊」は、飼い主が「わんわん消防隊員証」を携行し、愛犬の首輪等に「わ んわん消防隊メダル」を付けて消防隊の名の下に散歩することで、防火防災意識の高揚を図る とともに、飼い主同士のコミュニケーションの場を利用して防火防災についてPRすること等 を目的とし、平成24年9月1日から10月31日まで募集したところ、141組(飼い主1 41名と愛犬167頭(匹) )の応募がありました。 結成式では、委嘱状の交付、隊員の宣誓、特技披露等が実施され、最後に街頭をわんわん消 防隊がパレードして、防火防災PRを実施しました。 今後も、わんわん消防隊員により防火防災意識の向上及び防火防災の普及を行い「地域ぐる みで安心安全なまちづくりを」を図っていきます。 【 「わんわん消防隊」結成式の様子】 ◆ 地域防災セミナーの開催 宝塚市消防本部(兵庫) 宝塚市消防本部東消防署では、平成24年11月10日(土)に宝塚市東公民館大ホールで 「平成24年度宝塚市東消防署地域防災セミナー」を実施しました。 この地域防災セミナーは、自主防災組織のリーダー育成推進と併せ、地域防災の発展に関わ る団体を対象として、防災に関する専門的な知識や技術の修得を図るとともに、災害に強い地 域づくりを目指すために開催いたしました。 内容については、前半のプログラムとして、佛教大学福祉教育開発センター講師の後藤至功 (ごとう ゆきのり)先生による防災講演「災害時における避難所開設と組織運営」、後半のプ ログラムとして、東消防署救急隊による救急講習「心肺蘇生法」の2部構成で実施しました。 防災講演の内容では、避難所開設時の留意点が多々含まれており、自主防災組織だけではな く消防職員にとっても実のあるセミナーとなりました。 今後も災害に強い町づくりをスローガンに地域の防災意識の高揚を図っていきます。 【地域防災セミナーの様子】 ◆ 庄内互輪ピック ~音楽・スポーツ・安心安全の集い~ 豊中市消防本部(大阪) 豊中市消防本部南消防署では、平成24年11月18日(日)、庄内小学校において、「庄内 互輪ピック」を開催しました。 「庄内互輪ピック」とは、 「人」 、 「学校」 、 「企業」、 「警察」及び「消防」の五つの輪が協働し、 防火・防災の体験を行いながら音楽並びにスポーツ等を通じて、火災予防を啓発するとともに、 地域全体のネットワークと市民一人ひとりが防火・防災に対する意識の向上を図ることを目的 としています。 消防音楽隊と中学校吹奏楽部による防火パレードにはじまり、グラウンドでは地震、煙中体 験等の防火防災ブースを中心に、野球、バスケット、サッカーで消防職員との対決をしながら 楽しめるコーナーを実施しました。 体育館においては、保育園児の消防手遊び歌、小学生による演技、コンサート、防火コント や署員によるブレイクダンスが行われるなど、幅広い広報活動を行いながら、女性防火クラブ と署員が600食以上の豚汁と非常食の炊き出し訓練も行い、地域住民と消防が協働で企画立 案し地域の様々な団体をはじめ、延べ1,500人以上の市民の方々が参加し、防火防災意識 の向上に大いに役立てることができました。 【庄内互輪ピックの様子】 ◆ 【豊中市キャラクター「マチカネくん」】 災害現場活動訓練を実施 富山市消防局(富山) 富山市消防局では、平成24年11月27日(火)、富山県広域消防防災センターの訓練施設 において、災害現場活動訓練を実施しました。 この訓練は、災害現場における消防戦術の確立及び災害現場活動能力の向上を図ることを目 的とし、救助隊を配置している署及び山岳地帯等を管轄している署など3消防署から10隊4 4名が参加しました。 訓練想定は、事前に知らせず「ブラインド訓練」とし、高所や低所からの救出訓練や山岳地 帯等での転落事故の想定や13階建ての7階から出火したとの想定など、連結送水管や非常用 エレベーター等の施設を活用した消火活動と救出活動を実施しました。 訓練の点検者として、兜山消防局長が訓練を確認するとともに、今後の災害現場活動の問題 点などの対策を図ることができました。 【高所からの救助を想定とした訓練の様子】 【耐火建物での消火活動訓練の様子】 ◆ 災害対応型自家用給油取扱所の運用開始について 日立市消防本部(茨城) 日立市消防本部では、平成24年11月27日(火)に、消防本部庁舎敷地内に設置した災 害対応型自家用給油取扱所の運用を開始しました。 この災害対応型自家用給油取扱所は、東日本大震災により、管内のガソリンスタンドの多く が被災し、消防自動車等の燃料確保が極めて困難な事態に陥った教訓から、「日立市震災復興 計画」(平成23年9月策定)において、大規模災害時における活動用燃料の備蓄を目的に進め た事業です。 給油取扱所の概要は、強化プラスチック製FF二重殻3仕切構造の地下貯蔵タンクに、ガソ リン20kl、軽油20kl、灯油8klを貯蔵しています。燃料備蓄が目的ですが、燃料の 性能劣化を防止するため、一定数量を確保しつつ日常業務でも消防自動車等への給油を行いま す。また、灯油についても同様に、一定数量を確保するとともに、市内消防署所の暖房器具用 燃料としても使用しています。 その他、災害に対応するための付帯設備として、消防本部庁舎内の既設自家発電設備と接続 することで停電時でも給油可能であり、給油取扱所の維持管理用及び断水時に生活用水として 使用できる井戸を設置しました。 今後は災害対応型自家用給油取扱所の設置により、市民の安全・安心に寄与できるものと考 えています。この内容については、日立市役所ホームページ (http://www.city.hitachi.ibaraki.jp/viewer/info.html?id=15614)に掲載されています。 【自家用給油取扱所(右奥に井戸ポンプ小屋)】 ◆ 【地下タンク埋設工事時の様子】 消防署長、警察署長、区長による繁華街巡回を実施 ―安全・安心まちづくりのための防犯、防火の呼び掛け- 川崎市消防局(神奈川) 川崎市消防局川崎消防署では、 平成24年12月 4日(火)、JR川崎駅前の「銀柳街」 (アーケード商 店街)で、川崎消防署長、川崎警察署長、川崎区長の 3名が合同で巡回を実施し、 商店の店主などに対して 防火、防犯の呼び掛けを実施しました。 この繁華街巡回は、 歳末時における川崎駅東口繁華 街の買い物客でにぎわう「銀柳街」において、商店街 の防火・防犯の状況を確認するとともに、店主などに 買い物客が安全かつ安心して商店街を利用していた だけるよう防火と防犯の協力を呼びかけました。 山口川崎消防署長からは、 「年末、買い物客などで 【繁華街巡回の様子】 にぎわう商店街ですが利用客が安全かつ安心して買い 物をしていただけるよう、関係機関が強いタッグを組 み、今後とも川崎駅周辺の防火・防犯を進めてまいりたい。」とのコメントを述べていました。 ◆ 住所の変更 ○ ◆ 53210 串本町消防本部(和歌山) 新住所 〒649-3510 東牟婁郡串本町サンゴ台1256番地1 (新庁舎への移転のため。平成24年12月13日付け変更。) 避難区域を想定した大規模林野火災防ぎょ訓練を実施 相馬地方広域消防本部(福島) 相馬地方広域消防本部では、平成24年9月12日(水)・13日(木)の両日、 「南相馬市の 避難区域内で大規模林野火災が発生した」との想定による火災防ぎょ訓練を実施しました。 この訓練は、原子力災害対策特別措置法に基づき、指定されている避難区域内で大規模林野 火災が発生したことを想定し、避難区域での大規模火災出動基準及び受援計画に基づき、出動 態勢の確立と各部隊の迅速な活動と運用、受援要領の確認をするため職員全員を対象に行いま した。 訓練を実施した両日は、35℃を超える炎天下のなか、南相馬市原町区の雲雀が原祭場地及 び本陣山周辺を避難区域に見立て、現場指揮本部設置訓練、部隊及び指揮運用訓練、遠距離中 継送水訓練、交代部隊運用訓練、県内応援隊受援訓練、防護服離脱・スクリーニング等15種 目の訓練を実施し、各種基準や手順の確認と検証を行いました。 訓練実施後は、各担当、コントローラー等で検証会を実施し、意見、反省点を踏まえ職員相 互の知識、技術、情報等の共有が図られ、災害現場における連携、協力体制が強化されました。 【避難区域を想定した大規模林野火災防ぎょ訓練の様子】 国等の動き ◆ 地域防災計画(原子力災害対策編)作成マニュアル(改訂版)の公表 標記について、平成24年12月12日に次のとおり報道発表されましたのでお知らせします。 内閣府大臣官房 消防庁 標記について、以下の資料を取りまとめ、都道府県宛て送付いたしましたので、公表いたし ます。 <公表資料(省略)> ・地域防災計画(原子力災害対策編)作成マニュアル(県分) ・地域防災計画(原子力災害対策編)作成マニュアル(市町村分) ※資料については、下記消防庁Webページにて掲載しています。 URL: http://www.fdma.go.jp/disaster/index.html ※ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h24/2412/241212_1houdou/01_houdoushiryou.pdf) に掲載されています。 【連絡先】 【原子力災害に係る内容に関する問い合わせ】 内閣府大臣官房 原子力災害対策担当室 担 当:新保、岩澤 電 話:03-5114-2121 FAX:03-5114-2183 E-mail:[email protected] [email protected] 【その他の問い合わせ】 消防庁 特殊災害室 担 当:中越、斎藤 電 話:03-5253-7528 FAX:03-5253-7538 E-mail: [email protected] ◆ 平成24年度一般会計経済危機対応・地域活性化予備費に係る消防防災施設整備費補助金 及び緊急消防援助隊設備整備費補助金の交付決定 標記について、平成24年12月14日に次のとおり報道発表されましたのでお知らせします。 消防庁 消防庁は、平成24年10月26日に閣議決定された平成24年度一般会計経済危機対応・ 地域活性化予備費に係る消防防災施設整備費補助金及び緊急消防援助隊設備整備費補助金につ いて、本日、次のとおり交付決定を行いました。 1 今回交付決定額等 区 分 予算額 今回交付額 消防防災施設整備費補助金 10.5億円 9.9億円 緊急消防援助隊設備整備費補助金 20.5億円 20.5億円 合 計 31.0億円 30.3億円 2 今回交付決定の主な対象施設・設備及び数量 ○ 消防防災施設整備費補助金 耐震性貯水槽 184基 備蓄倉庫 5箇所 消防指令センター 4箇所 ○ 緊急消防援助隊設備整備費補助金 消防救急デジタル無線 21箇所 3 都道府県別補助金交付決定状況 別紙(省略)一覧参照 ※ 市町村別などの詳細については、消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)に掲 載します。 耐震性貯水槽 消防救急デジタル無線 備蓄倉庫 ※ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h24/2412/241214_1houdou/01_houdoushiryou.pdf) に掲載されています。 【連絡先】消防・救急課 担 当: 渡辺補佐、岩田係長 電 話:03-5253-7522 FAX:03-5253-7532 ◆ 特殊消防用設備等講演会「加圧防排煙設備の設計・審査ガイドライン」 標記について、次のとおり情報提供がありましたのでお知らせします。 財団法人日本消防設備安全センター 本講演会は、特殊消防用設備等の中で、最も多 くの実績がある“加圧防排煙設備”に着目し、平 成21年9月に総務省令等によりルートBの対象 とされ「排煙設備に代えて用いることができる消 防用設備」となったことから、今後の利用の増加 を期待したものです。 従来からの経緯を踏まえ、本年4月から、加圧 防排煙設備の設置促進をテーマとし、建築・設備・ 消防の専門家が実務運用面で検討し、 “設計と審査 のガイドライン”を作成しました。その考え方や 利用方法等について専門家が解説する講演を行い ます。 消火活動支援としての加圧防排煙設備の設置イメージ 1 開催日時・場所等 日 会 時 場 参加費 定 2 員 平成25年2月1日(金) 13:30~16:30 平成25年2月26日(火) 13:30~16:30 【東京会場】 曳舟文化センター (東京都墨田区京島 1-38-11) 【名古屋会場】 名古屋市中川文化小劇場 (名古屋市中川区吉良町 178-3) 無 料 無 料 500名 450名 講演内容(敬称略) ■「特殊消防用設備等の法令上の位置づけについて」 消防庁予防課 設備係長 竹本 吉利 ■「加圧防排煙設備の紹介と新ガイドラインの活用」 株式会社フジタ 建設本部 設計エンジニアリングセンター エグゼクティブコンサルタント 山田 茂 ■「加圧防排煙設備の設計法と設計例およびその留意点」 (東京会場)株式会社日建設計 設備設計部門 環境・設備技術部 技術長 森山 修治 (名古屋会場)株式会社竹中工務店 技術研究所 建設技術研究部 環境・計画部門 主任研究員 長岡 勉 ■「特殊消防用設備等の事前評価制度と安全センターの取り組み」 財団法人日本消防設備安全センター 特別参与 木原 正則 3 主 催 財団法人 日本消防設備安全センター 4 後 援 全国消防長会関東支部、全国消防長会東海支部、公益財団法人東京防災救急協会 財団法人愛知県消防設備安全協会、一般社団法人東京防災設備保守協会 5 協 賛 社団法人日本ビルヂング協会連合会、社団法人日本設備設計事務所協会 社団法人建築設備技術者協会 6 申し込み方法 「安全センター」又は「違反是正支援センター」のホームページ上から、特殊消防用設備 等講演会のページにアクセスして申込みの手続をしてください。直接のホームページアドレ スは、下記のアドレスです。 定員に達し次第、受付を終了します。定員を超えた際は、メール返信させていただきます。 【ホームページアドレス】 http://www.fesc.or.jp/ihanzesei/symposium/index.html 【申 込 期 間】 12月12日から定員に達するまで 【問 い 合 わ せ 先】 財団法人日本消防設備安全センター 企画研究部 担当 北村・平野 TEL:03-3501-7910 E-mail:[email protected] 週間情報では、各本部の身近な情報を掲載していますので情報をお寄せください。 週間情報への投稿は企画課へ! TEL 03-3234-1321 FAX 03-3234-1847 E-mail : [email protected]
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