﹁おなかにいる赤ちゃんのために、今できることはありませんか？﹂妊婦さんから質問を受けることがあります。食事のこと、健康のことなどたくさんありますが、﹁お母さんが、穏やかな気持ちでリラックスすること﹂﹁赤ちゃんのことを思って幸せに感じること﹂も大マタニティ外来の外待ち合いに、新しい絵本がやってきました。ほっこりと心が和らぐ、温かな気持ちになれるような、そんな絵本たち。日々忘れがちな大切な気持ちを思い出せるかもしれません。ぜひ診察の合間に手に取って読んでみてください。読み聞かせのきっかけ作りになれたらと思います。そして、ＭＦＣは小さなあかちゃんから幼児までの育児環境を考えるＮｐＯ法人﹁こども未来ネットワーク﹂と開院以来連携を続けています。赤ちゃんには母乳が必要ななように、こころの栄養には抱っこの温かさの中で親子がふれあう事が大切と、妊娠中からの絵本の読み聞かせを推奨し、鳥取県内の市町村が﹁ブックスタート﹂に取り組むきっかけをつくった団体です。昨年度はネットワークの方に出産後のおかあさんと赤ちゃんにむけて﹁絵本のお話し﹂の会を院内で開催していただきました。また、院内のチャイルドルームには﹁こども未来ネットワーク﹂がおすすめる絵本や木のおもちゃを常備しています。ＭＦＣは妊娠中から出産だけでなく、産後のおかあさんと赤ちゃんにも寄り添っていきたいなあと思っています。看護部宮脇絵美４月にリプロユミットより参りました。産科は初めてなので、日々勉強の毎日です！趣味は、温泉・カラオケです。最近は、スケボーの現代版ブレイブボードにはまっています。どうぞよろしくお願いします。ヨロシク∼！切ですね。そのために、絵本の読み聞か喜びホルモン。お母さんが悲しんだり、怒ったりした時は、カテコラミンやコルチゾールといったストレスを感じた時に出るホルモンが赤ちゃんに流れ込みます。脳が形成される時期に、赤ちゃんは全身でお母さんの感情を受け止めているのです。反対に﹁赤ちゃんの感情もお母さんに伝わっている﹂と考えられています。お母さんが突然嬉しくなったり、悲しくなったり・・・。目にみえなくても、お母さんと赤ちゃんは常に影響しあっているということですね。お母さんのやさしい声や穏やかな感情は赤ちゃんには最高のひと時になりますね。赤ちゃんの﹁胎教のため﹂と身構えることなく、絵本を読むことでほっこりと心和んだり、温かなやさしい気持ちになるだけでも、十分赤ちゃんに伝わるのです！まずお気に入りの絵本をみつけるのもひとつですね。声に出しゆっくり読んだり、お父さんと一緒に絵本を読んだり・・・。赤ちゃんとコミュニケーションしてみましょう。 new face せはいかがでしょう。﹁絵本の読み聞かせ﹂と聞くと、幼児期の子どもに読み聞かせている風景が思い浮かぶかもしれませんね。実は妊娠中も、読み聞かせをすることで赤ちゃんとコミュニケーションをとったり、赤ちゃんとリラックスしたりすることができるのです。赤ちゃんは妊娠６ヶ月ごろから聴力が発達しはじめ耳が聞こえるようになります。特にお母さんの声は、骨伝導と体内の水分を通ってはっきりと聞こえているといわれています。そして声だけではなく、お母さんの気持ちもすっかり筒抜けなのです。お母さんが嬉しい時は、セロトニンやドーパミン、βエンドルフィンなどのマタユニ 2014.8 ﹃妊娠中からはじめる絵本の読みきかせ﹄ vol.29 皆様のお手元へもガン検診受診券が届いている事と思います。今は健康だと思っていても・・初期症状はほとんどなく自覚症状が現れる頃には症状が進行していることが少なくないようです。万が一の為、早期発見が命を守ります。自分、また家族にとっても大切な体です。私たち医療者は年に一回ガン検診を受ける事をお勧めしています。では、この数字は何だと思いますか母乳におススメのお食事って？外来、外待ち合いの受付カウンター横︵左︶に食情報満載のコーナーがあるのをご存知ですか？その中の一つに、実際に入院されている患者さんにお出ししている食事の献立表、﹁今週のみおごはん﹂が掲示してあります。乳製品や油を多用する食事は控える和食は、焼き物、和え物、煮物、蒸し物と油を使う事が少なく、バターや生クリーム等の乳製品の使用も少ないので乳房トラブルの少ない食事です。旬の食材を使い、立のおすすめポイントを記載しています。そして、献立表の上にはそれぞれのマークがついた献食事を摂る事が大切です。お母さんは赤ちゃんの為にも、安心して食べられるの栄養源となる母乳になります。この献立表には４種類のマークがついています。加工食品は使用しない女性がガンになる割合？今回おすすめしたい食事はこのマークがついたお食お母さんの食べた物から作られる血液は、赤ちゃん子宮頸ガンになる確率？・・・違います。ない事で添加物の心配を排除。そして、栄養価が高く昆布や鰹、煮干等からだしをひき、加工品を使用しそして、米子市に限らず概ね日本人の受診率は２４・美味しい野菜は、春夏秋冬そ当院では開院当初から﹁母乳育児﹂の推進を促す﹁母。海外の先進国の人は６０％∼８０％５％︵２００９年統計︶乳に優しい食事﹂にこだわり、食事の提供をしてきまれぞれの季節に採れる新鮮なたり、個人の意識の低さなど理由はたくさんですが、したが、その﹁母乳に優しい食事﹂にはかならずこのも検診するのに対して、日本人の検診率は低すぎます。すごく残念な数字なのです。マークがついています。れてはいかがでしょう。ますので、妊娠を機会に日々の食事を振り返ってみらんもＨａｐｐｙ！﹂というメッセージが込められてい﹁赤ちゃんもＨａｐｐｙ！﹂のコメントには、﹁お母さとても深い繋がりがあります。このようにお母さんと赤ちゃんは、妊娠中も出産後も食べた物が赤ちゃんの栄養源になります。クの食事を紹介しましたが、妊娠中はお母さんの今回は﹁母乳に優しい食事﹂という事で、ベビーマー旬に即したものです。事です。 2 1 これは、米子市の子宮頸ガン検診率です。２３・２％ point point 検診システムや教育・行政の取り組みが不十分だっあなたはどうですか？では、マークがつく﹁母乳に優しい食事﹂のポイあなたの身体は、自分で守っていますか？。診療事務部ントは３つ。米を主食とする一汁三菜の和食米を主食とし、主菜を魚、副菜と副々菜を野菜や乾物、海藻を用いてつくる事で色々な食材を食べる事ができます。その結果、身体に必要なたんぱく質やミネラルなどの栄養素が補えて結果的にバランスのとれた食事に繋がります。﹃ご飯と一汁三菜﹄の詳細は、妊娠中の栄養と食事リーフレットに詳しく説明をしていますので、そちらを読んでみてくださいね。 2014.8 発刊従来から日本人が食べていた、 1 タカ先生からもヒトコト・・・！子宮頸ガンはこれから結婚・妊娠・出産を控えた若い女性に増えているんです。２０∼３０代でみると、乳ガンよりも多いんですよ。早期発見・早期治療により出産は可能、その為にガン検診はとっても大切！！ point