(1)下層及び上層路盤の施工は、各層の施工に先立ち浮石、木片、ごみ 等を除去するものとする。 (2)路盤材料の敷均しは、材料の分離をさけ、均等な厚さに敷均しする ものとする。 ( 3 ) 1 層 の 計 画 仕 上 り 厚 さ は 、 上 層 路 盤 は 15cm以 下 、 下 層 路 盤 は 20cm以 下とするものとする。 ( 4 ) 路 盤 の 締 固 め は 、 12− 1 − 3 施 工 2 ) に よ る も の と す る 。 (5)下層路盤の最終仕上げ面にプルーフローリングを行うものとする。 2)請負者は、図面及び特記仕様書の定めによりセメント及びアスファルト 安定処理路盤を施工するものとする。 第3節 コンクリート舗装 12− 3 − 1 適用の範囲 本節は、エプロン、臨港道路等のコンクリート舗装に関する一般的事項を 取扱うものとする。 なお、本節に規定していない事項は、7章コンクリートを適用するものと する。 12− 3 − 2 材料 1 ) プ ラ イ ム コ ー ト は 、「 J IS K 2 20 8 石 油 ア ス フ ァ ル ト 乳 剤 」 に 適 合 す る PK −3とし、使用量は特記仕様書の定めによるものとする。 2)路盤紙の品質及び形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものと する。 3)コンクリートの品質は、次によるものとする。 (1)コンクリートの強度は、特記仕様書の定めによるものとする。 (2)コンクリートの品質は、図面及び特記仕様書に定めのない場合、次 によるものとする。 ( イ ) 粗 骨 材 の 最 大 寸 法 は 、 4 0mmと す る 。 ( ロ ) ス ラ ン プ 2.5c m又 は 沈 下 度 30秒 と す る 。 ただし、請負者は、やむを得ず手仕上げ若しくは簡易な機械によ る 施 工 を 行 う 場 合 、 工 事 監 督 員 の 承 諾 を 得 て ス ラ ン プ 6.5cmを 使 用 で きるものとする。 ( ハ ) 空 気 量 は 、 4. 5% と す る 。 4)目地材料 (1)目地板は、次によるものとする。 ( イ )目 地 板 は 、コ ン ク リ ー ト 版 の 膨 張 収 縮 に よ く 追 従 す る も の と す る 。 (ロ)目地板の種類及び形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによる ものとする。 (2)注入目地材は、加熱注入式高弾性タイプでコンクリート版の膨張収 縮時の追従性、コンクリートとの付着性、不水溶性、不透水性、不流 動性、耐衝撃性及び耐久性の優れたものとする。 5)鋼材 ( 1 ) ス リ ッ プ バ ー は 、「 JI S G 31 1 2 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 棒 鋼 ( S R2 3 5 )」 に 適 合 す る も の 、 又 は 同 等 以 上 の 品 質 を 有 す る も の 、 あ る い は 「 JIS G 3101 一 般 構 造 用 圧 延 鋼 材 ( S S 4 0 0 )」 に 適 合 す る も の 、 又 は 同 等 以 上 の品質を有するものとする。 なお、形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 ( 2 ) タ イ バ ー は 、「 J I S G 3 1 1 2 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 棒 鋼 ( S D 2 9 5 A )」 に 適合するもの、又は同等以上の品質を有するものとする。 なお、形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 ( 3 ) チ ェ ア ー は 、「 J I S G 3 1 12 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 棒 鋼 ( S R 23 5 、 SD 2 95 A )」 に 適 合 す る も の 、 又 は 同 等 以 上 の 品 質 を 有 す る も の あ る い は 「 J IS G 3117 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 再 生 棒 鋼 ( S R R 2 3 5 、 S D R 2 9 5 )」 に 適 合 す るもの、又は同等以上の品質を有するものとする。 なお、形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 ( 4 ) ク ロ ス バ ー は 、「 J I S G 3 1 1 2 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 棒 鋼 ( S D 2 9 5 A )」 に 適 合 す る も の 、 又 は 同 等 以 上 の 品 質 を 有 す る も の あ る い は 「 JIS G 3 117 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 用 再 生 棒 鋼 ( S D R 2 9 5 )」 に 適 合 す る も の 、 又 は 同等以上の品質を有するものとする。 なお、形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 ( 5 ) 鉄 網 は 、「 J I S G 3 55 1 溶接金網」に適合するもの、又は同等以上の 品質を有するものとする。 なお、形状寸法は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 12− 3 − 3 コンクリート舗設 1 ) 請 負 者 は 、 路 盤 紙 の 重 ね 合 わ せ 幅 を 横 断 方 向 10cm以 上 、 縦 断 方 向 30cm以 上とするものとする。 2)請負者は、型枠の施工を次により行うものとする。 (1)曲がり、ねじれ等変形のない十分清掃した鋼製形枠を正しい位置に 堅固な構造で組み立て設置するものとする。 ( 2 ) 型 枠 の 取 外 し は 、 コ ン ク リ ー ト 舗 設 終 了 後 、 20時 間 以 上 経 過 し た 後 に行うものとする。 な お 、 気 温 が 5 ℃ ∼ 10℃ の 場 合 は 、 36時 間 以 上 経 過 し た 後 に 型 枠 を 取外すものとする。 ただし、型枠を取外した直後から交通車両が直接コンクリート版に 当たる懸念がある場合及び気温5℃未満の場合の取外す時期は、工事 監督員の指示によるものとする。 3)請負者は、コンクリート運搬を次により行うものとする。 (1)コンクリート運搬は、材料が分離しない方法で行い、練混ぜてから 舗設開始までの時間をダンプトラックを用いる場合は1時間以内とす るものとする。 な お 、 ア ジ テ ー タ ト ラ ッ ク に よ る 場 合 は 1.5時 間 以 内 と す る も の と す る。 (2)コンクリートをミキサからダンプトラックに直接積み込む場合は、 落下高さを小さくし、ダンプトラックを前後に移動させ、平らになる ように積み込むものとする。 なお、ダンプトラックは、使用の前後に水洗いをするものとする。 ( 3 )コ ン ク リ ー ト の 運 搬 及 び 荷 下 し は 、既 打 設 コ ン ク リ ー ト へ の 悪 影 響 、 路盤紙の移動及びコンクリート中への目潰砂の巻込みを防止するもの とする。 4)請負者は、コンクリート敷均し準備を次により行うものとする。 (1)打設厚さ及び幅員は、スクラッチテンプレート等を使用して確認す るものとする。 (2)降雨、降霜、路盤の凍結の恐れがある場合は、打設予定範囲をシー ト等により保護するものとする。 5)請負者は、コンクリート敷均しを次により行うものとする。 (1)舗装版の正確な仕上り厚さ及び正しい計画高さを確保するものとす る。 ( 2 )舗 設 は 、降 雨 、降 霜 又 は 凍 結 し て い る 路 盤 上 に 行 わ な い も の と す る 。 (3)材料が分離しないよう、スプレッダー等を使用して敷均しするもの とする。 (4)コンクリート舗装版の四隅、スリップバー、タイバー等の付近は、 特 に 材 料 の 分 離 が 生 じ な い よ う に 注 意 し 、入 念 に 施 工 す る も の と す る 。 (5)コンクリート打設中、降雨が発生した場合は、施工目地を設け、作 業を中止するものとする。この場合、既打設箇所の舗装面の降雨によ る損傷を防ぐため表面をシート等で覆い保護するものとする。 (6)機械の故障等により作業を中止する場合は、工事監督員の承諾を得 て、施工目地を設け、作業を中止するものとする。 6)請負者は、コンクリート締固めを次により行うものとする。 ( 1 )コ ン ク リ ー ト を 、フ ィ ニ ッ シ ャ 又 は バ イ ブ レ ー タ ー を 使 用 し 、ち 密 、 堅硬に締固めるものとする。 (2)型枠及び目地付近のコンクリートを、棒状バイブレータで締固める ものとする。 また、作業中スリップバー、タイバー等が移動しないよう締固める ものとする。 (3)コンクリートを2層に分けて打設する場合、バイブレーターを下層 の コ ン ク リ ー ト 中 に 10cm程 度 挿 入 し 、 上 層 と 下 層 が 一 体 と な る よ う に 入念に締固めるものとする。 7)請負者は、鉄網の敷設を次により行うものとする。 (1)鉄網の位置は、図面及び特記仕様書の定めによるものとする。 (2)締固める場合は、鉄網をたわませたり移動させないものとする。 ( 3 ) 鉄 網 の 重 ね 合 わ せ 幅 は 、 1 5cm以 上 と す る も の と す る 。 ( 4 ) 鉄網の重ね合わせ部は、焼なまし鉄線で結束するものとする。 (5)鉄網により、コンクリートを上下2層に分けて打設する場合、上層 コ ン ク リ ー ト は 、 下 層 コ ン ク リ ー ト 敷 均 し 後 、 30分 以 内 に 打 設 す る も のとする。 8)舗装版縁部の設置する補強筋は、図面及び特記仕様書の定めによるもの とする。 12− 3 − 4 表面仕上げ 1)請負者は、コンクリート舗装の表面を縦方向の小波がないよう平坦、か つ、粗面に仕上げるものとする。 2)請負者は、フィニッシャによる機械仕上げ又は簡易フィニッシャ及びテ ンプレートタンパによる手仕上げで表面の荒仕上げを行うものとする。 3)請負者は、平坦仕上げの施工を次により行うものとする。 (1)平坦仕上げは、荒仕上げに引き続き表面仕上げ機による機械仕上げ 又はフロートによる手仕上げを行うものとする。 (2)人力によるフロート仕上げは、フロートを半分ずつ重ねて行う。 なお、コンクリート面が低くフロートに接しないところがある場合 は、フロート全面にコンクリートが接するまでコンクリートを補充し て仕上げるものとする。 (3)仕上げ作業中は、コンクリートの表面に水を加えないものとする。 なお、著しく乾燥する場合は、フォッグスプレーを使用できるもの とする。 4)請負者は、面取りなどの仕上げが完全に終了し、表面の水光りが消えた 後、ただちに、はけ、ほうき等を用いて粗面仕上げするものとする。 12− 3 − 5 目地の施工 1 ) 目 地 板 に 相 接 す る コ ン ク リ ー ト 舗 装 版 の 高 低 差 は 、 2mmを 超 え な い も の と する。 また、請負者は、コンクリート舗装版全幅にわたり等深、等厚になるよ うに目地を施工するものとする。 2 ) 請 負 者 は 、 構 造 物 隣 接 個 所 の 目 地 及 び 膨 張 目 地 の 肩 を 半 径 5mm程 度 の 面 取 りをするものとする。 ただし、硬化後カッターで切断して目地溝を設ける場合及びダミー目地 には、面取りを行わないものとする。 3)請負者は、膨張目地の施工を次により行うものとする。 (1)目地板は、路面に鉛直で一直線に通り、版全体を絶縁するように設 置するものとする。 (2)目地板の上部のシール部に一時的に挿入するものは、コンクリート に 害 を 与 え な い よ う 、適 当 な 時 期 に 、こ れ を 完 全 に 取 除 く も の と す る 。 4)請負者は、収縮目地の施工を次により行うものとする。 (1)ダミー目地は、図面に定める深さまで路面に対して垂直にコンクリ ートカッターで切り込み、注入目地材を施すものとする。 (2)突き合わせ目地は、硬化したコンクリート側面にアスファルトを塗 布又はアスファルトペーパーなどを挟み、新しいコンクリートが付着 しないようにするものとする。 5)請負者は、施工目地の施工を次により行うものとする。 ( 1 ) 施 工 目 地 は 、 コ ン ク リ ー ト の 打 設 作 業 を 30分 以 上 中 断 す る 場 合 に 設 けるものとする。 (2)横施工目地は、図面に定める横方向収縮目地の位置に合わせるもの とする。 ただし、施工目地を図面に定める目地位置に合わせることができな い場合は、事前に工事監督員の承諾を得て図面に定める目地位置から 離すものとする。 (3)施工目地は、突合せ目地とし、収縮目地の位置に設ける場合はスリ ップバーを使用するものとする。 なお、それ以外の場合は、ダイバーを使用するものとする。 6)請負者は、図面に定めのある構造の目地を設置するものとする。 12− 3 − 6 養生 1)請負者は、直射日光、風雨、乾燥、気温、荷重、衝撃等を受けないよう コンクリートの養生を行うものとする。 2)請負者は、表面仕上げ後、後期養生ができる程度にコンクリートが硬化 するまで、被膜養生などにより初期養生を行うものとする。 3 ) 後 期 養 生 は 、 現 場 養 生 を 行 っ た 供 試 体 の 曲 げ 強 度 が 3 . 4 N / m m 2( 3 5 k g f / c m 2) 以上となるまで、スポンジ、麻布等でコンクリート表面を隙間なく覆い散 水により湿潤状態を保つものとする。養生終了時期は、試験等に基づき定 め、事前に工事監督員の承諾を得るものとする。 4 ) 寒 中 の 養 生 は 、 コ ン ク リ ー ト の 圧 縮 強 度 が 4 . 9 N / m m 2( 5 0 k g f / c m 2) 以 上 又 は 曲 げ 強 度 が 0.98N / m m 2 (10kg f/cm 2 )以 上 に な る ま で 行 う も の と す る 。 なお、特に風を防ぎ、凍結を防止する方法を取るものとする。 第4節 アスファルト舗装 12− 4 − 1 適用の範囲 本節は、エプロン、臨港道路等のアスファルト舗装に関する一般的事項を 取扱うものとする。 12− 4 − 2 材料 1)使用する骨材の種類及び最大粒径は、図面及び特記仕様書の定めによる ものとする。
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